JPH07181285A - 原子炉用蒸気発生器の損傷管下方部分の溶接装置及び方法 - Google Patents

原子炉用蒸気発生器の損傷管下方部分の溶接装置及び方法

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JPH07181285A
JPH07181285A JP6273042A JP27304294A JPH07181285A JP H07181285 A JPH07181285 A JP H07181285A JP 6273042 A JP6273042 A JP 6273042A JP 27304294 A JP27304294 A JP 27304294A JP H07181285 A JPH07181285 A JP H07181285A
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tube
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JP6273042A
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William E Pirl
エドワード ピール ウイリアム
Kurt K Lichtenfels
コットマン リヒテンフェルズ カート
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/21Bonding by welding
    • B23K26/24Seam welding
    • B23K26/28Seam welding of curved planar seams
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/02Seam welding; Backing means; Inserts
    • B23K9/028Seam welding; Backing means; Inserts for curved planar seams
    • B23K9/0288Seam welding; Backing means; Inserts for curved planar seams for welding of tubes to tube plates
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子炉用蒸気発生器の管板の管内における下
方接合部の溶接作業で使用でき、溶接を行うのに必要な
ツールを利用しやすくする装置及び方法を提供する。 【構成】 フレーム(9)が遠隔操作のロボットアーム
(10a)に結合され、カルーセル(1)がフレームで支
持されていて、原子炉用蒸気発生器(7)の管板(6)
内の損傷した管(12a)に隣接して行われる溶接作業で
用いられるツールモジュール(2,3,4,5 )を位置決めす
る。アーム(10a)は、位置合わせモジュール(2)を
損傷管の真下に位置決めする。カルーセルを回転させて
レーザー溶接モジュール(3)、クリーニングモジュー
ル(4)、検査モジュール(5)を順次、損傷管に対し
て整列・位置合わせを行い、管板内の損傷管の下方部分
の溶接作業を実施できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉用蒸気発生器の
管板の孔を通る損傷した細管又は伝熱管(以下、単に
「管」という場合がある)の下方部分についての溶接作
業で用いられる幾つかのツール又は工具を先ず最初に整
列させ又は位置合わせし、次に位置決めするための装置
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】原子炉
用蒸気発生器は3つの主要な部分、即ち、一次側、U字
管が嵌め込まれた管板、及び二次側で構成されている。
管板及びU字管は流体の流れに関して一次側と二次側を
隔離しているが、熱に関してこれらを相互に連結させて
一次側の放射性の水からの熱が二次側の非放射性の水に
伝えられるようにしている。この伝熱現象は、蒸気発生
器内のU字管により行われる。これらU字管の入口端及
び出口端は、蒸気発生器の一次側に面する管板の側に取
り付けられている。一次側は、U字管の入口端を出口端
から流体学的に隔離する仕切り板を有する。
【0003】原子炉で加熱された高温の放射性水が管板
の入口を通り、蒸気発生器の二次側内を延びるU字管に
沿って流れる。この高温で放射性の水はその熱をU字管
の壁を介して蒸気発生器の二次側の管の周りの非放射性
の水に伝え、それにより水を非放射性の蒸気に変える。
原子炉で加熱された水はU字管を通って循環した後、管
板を通り、U字管の出口を通って戻り、最終的には原子
炉へ循環して戻る。
【0004】U字管は数枚の互いに離隔した支持板で支
持され、入口端及び出口端は管板を貫通している。長期
間にわたる時間の経過につれ、かかる原子炉用蒸気発生
器の管は多種多様な腐食劣化作用を受け、かかる腐食劣
化作用としては粒界応力腐食割れが挙げられる。検査結
果によれば、たとえ応力腐食割れが支持板で支持された
U字管の領域で生じても、管のこの粒界応力腐食割れの
大部分は、U字管の入口端及び出口端が管板の孔を貫通
する蒸気発生器の管板の領域辺りで生じる。このような
事態になると、管は不良になって管を役に立たないもの
にするだけでなく、放射能汚染に関する問題を生じさせ
る漏れが生じるようになる。原子炉用蒸気発生器の管を
通って流れる流体は一般に放射性なので、管から漏れて
管の周囲の流体を汚染することのないようにすることが
重要である。したがって、漏れが原子炉用蒸気発生器の
伝熱管に生じた場合、伝熱管を施栓するかスリーブ補修
して冷却材が管から漏れないようにしなければならな
い。
【0005】典型的な例では、原子炉用蒸気発生器の伝
熱管の補修方法は、欠陥のある管の内径よりも僅かに小
さな外径の金属スリーブを欠陥のある管に挿入してこれ
に取り付け、管壁の欠陥部分又は弱くなった部分を補修
する方法である。
【0006】スリーブローディング機構の例が、トーマ
ス・イー・アーゼンチ氏及びウイリアム・イー・ピール
氏に付与された米国特許第4,711,526号及びト
ーマス・イー・アーゼンチ氏、ウイリアム・イー・ピー
ル氏及びアネット・エム・コストロー氏に付与された米
国特許第4,829,648号に記載されている。これ
ら米国特許の両方は本出願人に譲渡されており、これら
を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用す
る。スリーブを例えばレーザー溶接法により管内面に固
定する。
【0007】数種類のツールのうち任意のもの、例えば
上記のスリーブローディング機構は、ロボットアーム、
例えば、ウエスチングハウス・エレクトリック・コーポ
レイションの開発した遠隔操作式サービスアーム(英語
表記の頭文字をとって「ROSA」と称されるばあいが
ある)に別個独立に結合されることにより原子炉用蒸気
発生器の放射性の一次側の中で操作される。このロボッ
トアームは、管板に取り付けられることにより蒸気発生
器の内部に配置され、ツールへの接近のための蒸気発生
器底部のマンホールを貫通する。
【0008】ツール、例えば、上述のスリーブローディ
ング機構は、U字管の支持板のところ、又は蒸気発生器
の上方管板領域に位置する欠陥のある管にスリーブを挿
入しこれを補修する場合は効果的に用いられた。もし管
板底部にスリーブを必要とする場合、通常のやり方で
は、ハードローリング拡張法を実施し、これにより接合
部が構造的に健全になるが、この方法は通常の場合、支
持板のところ及び上方管板領域における管とスリーブと
の間の接合部には実施されない。その理由はこれら領域
に接近できないからである。しかしながら、特にガス漏
れ検査目的のために、スリーブと管板底部の損傷した管
との間の接合部を溶接することが望ましい場合がある。
支持板のところ及び上方管板領域における管とスリーブ
の接合部について溶接を行うための上記数種類のツール
は一般に、管板底部の接合部の溶接を行うにはそれほど
効果的ではない。というのは、これらツールは主とし
て、管内に封入された状態で役目を果たすよう設計され
ているからであり、管板底部の接合部について用いられ
るツールは空中で用いられるよう設計されるべきであ
る。
【0009】原子炉用蒸気発生器の管板の管内における
溶接作業では、ウオーターホーンブラシを回転させると
共に管中を軸方向に引っ張って、最初に管全体をクリー
ニングし、その結果、スリーブと管板底部との接合部が
クリーニングされる。数個のスリーブを管内にトップダ
ウンから管底部まで下へ挿入し、これと同時に流体の作
用で拡張する。次に、接合部をトップダウンから溶接す
る。通常、管板底部の接合部を正しく溶接することはで
きない。というのは、溶接ヘッドに関する現行設計はこ
の管板底部領域では溶接ヘッドを適切に拘束できないか
らである。支持板及び管板上部の近くの接合部は、構造
的条件に起因して通常は超音波検査を必要とするが、管
板の下方部分の接合部で必要なのは目視検査だけであ
る。
【0010】したがって、本発明の目的は、原子炉用蒸
気発生器の管板の管内における下方接合部の溶接作業で
使用でき、溶接を行うのに必要なツールを利用しやすく
する装置及び方法を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、下方管板領域
の管の下方部分の内壁にスリーブを溶接する際に用いら
れ、当該技術分野と関連した上記の欠点を無くし、或い
は少なくとも改善する下部溶接用装置に関する。下部溶
接用ツールは先ず最初に損傷管に対する溶接装置の位置
合わせを行い、次に回転させ、下方管板領域のスリーブ
と管との接合部に対する溶接、クリーニング、目視検査
を順次行う。下部溶接用装置は、四節を幾つかの段階で
行う数個のツールモジュールを支持する。
【0012】本発明は、溶接作業のための数種類のツー
ルの遠隔挿入、遠隔位置決め及び遠隔作動を行わせるR
OSAロボットアームのエンドエフェクタに容易に結合
される。本装置は、ロボットアームに取付け可能なフレ
ームと、フレームで支持されたカルーセルとを有する。
カルーセル(carousel)は一般に円形のコンベヤであ
り、数種類のツール、例えば、位置合わせモジュール、
レーザー溶接モジュール、溶接中に生じた屑を除去する
ためのブラシクリーニングモジュール、及び下方管板領
域の管のクラッディングとスリーブとの溶接接合部を検
査する目視検査モジュールを支持する。
【0013】好ましくは、カルーセルで支持された位置
合わせモジュールを先ず最初に操作し、補修中の管の長
さ方向軸線と整列させる。位置合わせモジュールは、長
さ方向に管に出入り可能に空気圧ピストン・シリンダ組
立体に取り付けられたピンを有する。ピンは、その外端
部から基端部へ直径が次第に大きくなる幾つかの段付き
部分を有し、これら段付き部分は管の長さ方向軸線に対
するピンの長さ方向軸線の大まかなレベル(粗レベル)
からバーニヤレベルの位置合わせ又は整列手段として役
立つ。ピンの正しい整列状態はピンを補修中の管に挿入
することで行われ、これを達成するのに、オペレータが
手動で適切なボタンを押してコンピュータを制御し、こ
れにより位置合わせモジュールの動作、ロボットアーム
の動作、及びカルーセルの動作を操作することにより、
整列状態を目で見てモニター及び制御を行う。
【0014】カルーセルの中心線までの残りのツールモ
ジュール、即ち、レーザー溶接モジュール、クリーニン
グモジュール及び検査モジュールの中心線の半径方向距
離は、カルーセルの中心線までの位置合わせモジュール
の中心線の半径方向距離と同一である。すなわち、数個
のツールモジュールの中心線はカルーセルの中心線周り
に想像上の同心円を形成し、したがって、位置合わせモ
ジュールの正しい位置合わせ後、カルーセルを所定速度
で回転させると、下方溶接用装置をそれ以上動作させな
いで、残りのツールモジュールは補修されるべき管の長
さ方向軸線との正しい整列状態が得られるようになる。
各モジュールは、カルーセルの側壁に設けられた孔に嵌
め込まれる半径方向ピンによりフレーム内の定位置に固
定される。ピンの引っ込め後、カルーセルを次のツール
モジュールを割送りする速度で回転させ、ピンを位置合
わせ後のツールモジュールの孔に入れる。好ましくは、
2つのリミットスイッチが、補修中の管とその時点で一
線をなす特定のツールモジュールに関するコンピュータ
論理チェック装置として用いられる。たとえば、第1の
リミットスイッチの作動は位置合わせモジュールの位置
設定を表し、第2のリミットスイッチの作動は溶接モジ
ュールの位置設定を表し、これら両方のリミットスイッ
チの作動はクリーニングモジュールの位置設定を表し、
どのリミットスイッチも作動しない場合、これは検査モ
ジュールの位置設定を表す。
【0015】本発明の方法では、位置合わせモジュール
が損傷管の開口と鉛直方向に整列するまで、カルーセル
を回転させる。初期の位置合わせをROSAロボットア
ームで行い、位置合わせピンを長さ方向に動かしてテー
パ状外端部が管開口に入るようにする。オペレータは管
開口に対するピンの位置決め状態を目視し、もし必要な
らば、コンピュータを手動操作してROSAロボットア
ームをジョグ送りし、ピンを長さ方向に動かして、その
中心線がついには管の中心線と一線をなすようにする。
次に、ピンを引っ込め、カルーセルを所定速度で回転さ
せて先ず最初にレーザー溶接モジュールを割送りしてそ
の作業を行わせ、次に、クリーニングモジュールと検査
モジュールを順次割送りしてスリーブと伝熱管の間に溶
接接合部を形成する。
【0016】本発明の要旨は広義には、遠隔操作のロボ
ットアームに取り付けられていて、原子炉用蒸気発生器
の管板域の損傷した管の溶接を行うための装置におい
て、ロボットアームに結合されたフレームと、フレーム
により支持され、溶接されるべき損傷管の付近に位置決
め可能であって管の溶接のために複数のツールモジュー
ルを備えていて、外端部から内方へ直径が次第に大きく
なるピンを備えた位置合わせモジュールを含むカルーセ
ルと、ロボットアームのオペレータにより位置合わせモ
ジュールの前記ピンを遠隔から手動で操作制御して位置
合わせモジュールの前記ピンを前記損傷管内へ挿入する
と共に損傷管に対するカルーセルの位置合わせを可能に
する手段と、位置合わせモジュールの前記ピンによるカ
ルーセルの位置合わせ後に損傷管を溶接するよう、カル
ーセルを所定速度で回転させてツールモジュールを順次
位置合わせし、損傷管内における作業を順次実施させる
ための手段とを有することを特徴とする装置にある。
【0017】また、本発明の要旨は広義には、原子炉用
蒸気発生器の管板域内の損傷した管の下方部分内のスリ
ーブの溶接を遠隔操作で実施する方法において、遠隔操
作のロボットアームに取り付けられたフレームを採用
し、フレームによって支持されていて、流体操作式ピン
を備えた位置合わせモジュール及び損傷管を溶接するた
めのツールモジュールを支持したカルーセルを採用し、
カルーセルをフレーム内に位置決めしてフレームをロボ
ットアームによって位置決めして位置合わせモジュール
の前記ピンを損傷管の付近に配置させ、位置合わせモジ
ュールの前記ピンを手動遠隔操作で制御し、溶接される
べき損傷管内へ位置合わせモジュールの前記ピンを挿入
してカルーセルの位置合わせ及びツールモジュールの位
置合わせを行い、カルーセルの位置合わせ後、カルーセ
ルを所定速度で順次回転させ、損傷管に対するツールモ
ジュールの各々の作業を順次行うことができるよう前記
回転を自動的に止め、カルーセルをそれ以上位置合わせ
することなく損傷管を溶接することを特徴とする方法に
ある。
【0018】
【実施例】図1を参照すると(図中、同一の符号は同一
の部分を示す)、回転自在なカルーセル(carousel)1
の使用目的は一般に、原子炉用蒸気発生器7の管板6内
を延びる損傷した伝熱管の下方部分内におけるスリーブ
の溶接作業を行うための符号2,3,4,5で示された
ツールモジュール(tool module)を支持することにあ
る。その目的のため、特に図1、図2及び図3を参照す
ると、カルーセル1は、内側ハウジング8と、底板8
e、中間板8d及び頂板8cを備えた上部外側ハウジン
グ8とを有し、上部外側ハウジング8は、図1において
一部が10aで示された遠隔操作サービスアーム(RO
SA)のエンドエフェクタ10に結合されたフレーム9
で支持されている。内側ハウジング8は、軸受9aに取
り付けられて駆動ベルト11及びモータ組立体12によ
り外側ハウジング8aに対して回転する。
【0019】図示しないが、モータ組立体12は、内側
ハウジング8に取り付けられたループ状駆動ベルト11
を駆動するスプロケットを有する。回転させて所望の位
置になると、内側ハウジング8は、空気式のピン13
(図2参照)により固定され、このピン13は、内側ハ
ウジング8の側壁に沿って幾つか設けられていて、ツー
ルモジュール2,3,4,5とそれぞれ関連した孔に嵌
まる。ピン13を孔に嵌め込むと、ピン13と連携した
リミットスイッチがモータ組立体12の作動を停止させ
て内側ハウジング8の回転を止める。オペレータによる
カルーセル1及びツールモジュール2,3,4,5の動
作状態の目視は、フレーム9に取り付けられたカメラ組
立体及びライト14を介して行われる。図2では、頂板
8eは、ツールモジュール2,3,4,5を受け入れる
幾つかの孔を示している。
【0020】特に図1を参照すると、カルーセル1は、
このカルーセル1と、補修すべき損傷管12aを位置合
わせする、或いは整列させる位置合わせツールモジュー
ル2、レーザー溶接モジュール3、クリーニングモジュ
ール4、及び溶接部を検査する検査モジュール5を有す
る。図2の略図において、位置合わせモジュール2、レ
ーザー溶接モジュール3、クリーニングモジュール4、
検査モジュール5のためのツールの中心線又は作業位置
は「+」で表示されている。ツールモジュール2,3,
4,5の中心線の各々は、内側ハウジング8の中心線か
ら同一距離のところに位置している。これはツールモジ
ュール2,3,4,5の動作上、重要になる。ROSA
ロボットアームによって図1の管12aの中心線に対し
てフレーム9を位置決めするため、カルーセル1を回転
させてフレーム9内における位置合わせモジュール2の
当初における位置決めを行う。
【0021】位置合わせモジュール2を後述の方法で操
作してその中心線が管12aの中心線と一致するように
する。位置合わせが完了すると、カルーセル1をさらに
回転させて溶接モジュール3、クリーニングモジュール
4、検査モジュール5の中心線を管12aの中心線に次
々に整列させてそれぞれの作業を行わせることができる
ようにする。図2から、位置合わせモジュールの中心線
から溶接モジュール3の中心線までの回転の度合いは約
120°、溶接モジュール3からクリーニングモジュー
ル4までの回転の度合いは約55°、クリーニングモジ
ュール4から検査モジュール5までの回転の度合いは約
80°、検査モジュール5から位置合わせモジュール2
までの回転の度合いは約105°であることが分かる。
カルーセル1の回転角度が正確に何度であるか、或いは
実際には何度であるかということは重要なことではな
い。というのは、コンピュータが、位置合わせモジュー
ル2の初期整列関係及びカルーセル1の回転速度に基づ
いてツールモジュール2,3,4,5の位置を知ること
ができるようセットアップされているからである。
【0022】カルーセル1のこの回転動作及び回転角度
をコンピュータ化してコンピュータ制御する。リミット
スイッチが取付け具15内に設けられ、リミットスイッ
チを動作状態にする溝が内側ハウジング8の外面に設け
られ、この溝はカルーセル1の回転時にツールモジュー
ル2,3,4,5の位置を論理的に決定するのに用いら
れる。たとえば、第1のリミットスイッチの作動は位置
合わせモジュール2の位置設定を表し、第2のリミット
スイッチの作動は溶接モジュール3の位置設定を表し、
これら両方のリミットスイッチの作動はクリーニングモ
ジュール4の位置設定を表し、どのリミットスイッチも
作動しない場合、これは検査モジュール5の位置設定を
表す。
【0023】特に図1及び図2を参照すると、屑片(デ
ブリ)を溶接モジュール3及び検査モジュール5から吹
き飛ばすために空気ノズル16が設けられ、ライト2
a,2bが検査モジュール5と連携して設けられてお
り、図2は、図1の構成部品2a,2b,16を受け入
れる適当な孔を図1で用いたのと同一の符号で示してお
り、これらについては以下により詳細に説明する。空気
マニホルド17が空気ラインを備え、また、ツールモジ
ュール2,3,4,5のツール、ピン13及びカルーセ
ル1の他の構成部品を動作させるためのソレノイドを収
納している。
【0024】管12aと、図1の管板6のクラッディン
グ内に延びる管12aの部分におけるスリーブとの間で
溶接作業を行うために、カルーセル1を回転させて位置
合わせモジュール2を、ROSAロボットアームが位置
合わせモジュール2を図3の管12aの下に位置決めす
るフレーム9内の位置へ至らせる。当該技術分野で公知
のように、管板6は一般に炭素鋼ででき、そして腐食防
止のためにステンレス鋼の被覆が施されている。これは
「クラッディング」と呼ばれており、一般に厚さ約4.
763mm(3/16インチ)である。
【0025】図3、図4(a)及び図4(b)は、位置
合わせモジュール2を最も良く示し、図3は内側ハウジ
ング8内におけるその取付け状態を示している。
【0026】位置合わせモジュール2は、支持フレーム
21,22に固着された位置合わせピン手段20で構成
され、支持フレーム21,22は直線状ロッド23,2
4に取り付けられている(図4(a))。支持フレーム
21,22に取り付けられた空気圧両端ピストン・シリ
ンダ組立体25,25aが、位置合わせピン手段20を
往復動させて管12aに出し入れする。図4(a)に最
も良く示されているように、直線状ロッド23上でのフ
レーム21,22の往復動を可能にするために直線軸受
26,27及びリテーナリング28,29が設けられて
いる。類似の軸受(かかる軸受の一つが図4(b)に符
号24aで指示されている)及びリテーナリングがフレ
ーム21,22及び直線状ロッド24のために設けられ
ている。両端シリンダ25,25aがそれぞれ両端にネ
ジが切られたシリンダロッド25b,25cを備え、こ
れらシリンダロッドはそれぞれカルーセル1の中間板8
d及び頂板8eにねじ込まれている。シリンダ25,2
5aを作動させると、フレーム21,22は位置合わせ
ピン手段20と共に直線状ロッド23,24に沿って上
下に摺動する。
【0027】位置合わせピン手段20はテーパ状外端部
30及び固定段付き部分31,32,33を有し、段付
き部分33はフレーム22で支持された基端部34を有
する。
【0028】位置合わせモジュール2を、溶接すべき管
12aの真下の図1及び図2に示す位置に配する。ピン
13は既に動作状態にされていて位置合わせモジュール
2を割送りすると共にフレーム9内に保持し、モータ組
立体12は被動作状態にある。
【0029】ROSAは、図3に示すように管12aに
対する初期整列関係が得られるよう作動される。オペレ
ータは位置合わせモジュール2を動作させ、大まかに整
列関係が得られるようテーパ状外端部30が先ず最初に
管12a内へゆっくりと配流状態でピストン・シリンダ
組立体25,25aが位置合わせピン手段20を管12
a内へ押し進める。これに続いて、固定段付き部分3
1,32,33が管12aに入り、それにより管12a
内におけるピン手段20のためのバーニヤ様式による連
続的な整列調整を行って、ついにはピン手段20の長さ
方向軸線又は中心線が管12aの長さ方向軸線又は中心
線と一線をなすようにする。管12a内でこのように大
まかな又は粗いレベル及びバーニヤレベルの調整で整列
関係を得るには、ROSAロボットアームのオペレータ
がカメラ・ライト組立体14を用いる。もしピン手段2
0が管12aに入ると、カルーセル1は位置合わせさ
れ、もしピン手段20が管12aに入らなければ、オペ
レータはピン手段20を下降させると共にROSAロボ
ットアームをジョグ送りすると、ピン手段20はついに
は位置合わせされるようになる。これを行うには好まし
くは、オペレータが遠隔の作業場で分電盤の適切なボタ
ンを押す。
【0030】いったん正しい位置合わせが取れると、ピ
ン手段20を引っ込め、カルーセル1を所定速度で回転
させ、レーザー溶接モジュール3を管12aの真下に位
置させ、このときレーザー溶接モジュール3は管12a
の中心線と一線をなし、これ以上位置合わせのための調
節を行う必要はない。
【0031】レーザー溶接モジュール3は特別に図5に
示されている。モジュール3は、空気袋39により細長
い管状ハウジング38内に収納されたレーザー溶接ヘッ
ド37で構成され、空気袋39によりレーザー溶接ヘッ
ド37を定位置に保持することができる。レーザー溶接
ヘッド37は、1993年1月26日、ウイリアム・イ
ー・ピール氏等に付与され、本出願人に譲渡されたた米
国特許第5,182,429号に開示され、権利請求さ
れている。この米国特許第5,182,429号の内容
を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用す
る。
【0032】溶接ヘッド37及びそのハウジング38は
頂板8eと中間板8dとの間に延び、溶接ヘッド37の
外端部は図5に示すように頂板8eを貫通して延びるこ
とができる。
【0033】管状ハウジング38を往復動は、フレーム
43,44により円筒形ハウジング38に取り付けた複
動空気圧ピストン・シリンダ組立体42によって行われ
る。ネジ付きシリンダロッド45はカルーセル1の頂板
8eに螺入する。シリンダロッド45オペレータ及び軸
受(図示せず)の使用により、ハウジング38を上下さ
せて図1の管板6の管12a内へ挿入できる。
【0034】ハウジング38は、その頂部が管板6に当
接すると、ハウジング38内へ遮蔽ガス、例えば窒素を
注入するための入口46を有する。これは溶接域にシー
ルを形成する。管板6に当接して配置されたハウジング
38により得られる溶接域に空気が入らないようにする
ためにブリードシール(図示せず)が用いられる。もし
空気が溶接域に入ると、溶接部は一般に所要の仕様条件
を満たさない。したがって、好ましくは窒素を遮蔽ガス
として用いる。
【0035】渦電流装置47が円筒形ハウジング38の
アンダーカット部分48の近傍で空気袋39に隣接して
配置される。
【0036】ピストン・シリンダ組立体42によりハウ
ジング38の頂部を上昇させて管板6の下面に押し当
て、シールをスリーブと管12aの内壁との間のクラッ
ド域に形成する。
【0037】溶接されるべきスリーブが設けられた管1
2aの端部に対するシールを行うよう裏当て金付きのフ
ェルトシール38aが設けられている。ハウジング38
が管板6に当たると、バネ38bがシール38aに軸方
向の力を及ぼす。管板6から延び出る管12aとスリー
ブの両方、又は一方の長さのばらつきは、バネ38bに
よって補償される。少量の漏れの補償のため、窒素をハ
ウジング38内へ注入して正圧が得られるようにし、し
たがって窒素が漏れて大気からの空気の流入が生じない
ようにする。
【0038】フェルトシール38aと管12aの底部と
の間にシールがいったん形成されると、袋39内の空気
が出され、その結果、溶接ヘッド37が上昇して管12
aの内部に位置決めされ、レーザー溶接作業が米国特許
第5,182,429号の教示に従って行うことができ
るようにする。渦電流装置47の中心線を溶接ヘッド3
7の中心線に整列させるには、渦電流装置47がハウジ
ング38のアンダーカット部分48に嵌まるようにす
る。このように渦電流装置を位置決めすることにより、
溶接ヘッド37は、管12aのクラッド域の中心に位置
する。
【0039】漏れが生じた場合、好ましくは窒素を袋3
9に供給して溶接ヘッド37を管12aのクラッド域内
の定位置に固定し、溶接作業を実施する。溶接作業後、
ピストン・シリンダ組立体42によりハウジング38を
引っ込め、そして周知の原理に従って、蒸気発生器7の
マンホールの外部に設置されたプローブプッシャを用い
ることにより溶接ヘッド37往復動させる。溶接作業で
出た屑片は管12aから落下し、空気ノズル16(図
1)が屑片を溶接ヘッド37及びカメラ14から吹き飛
ばす。カルーセル1を所定速度で回転させ、それにより
クリーニングモジュール4を図1の管12aの真下に自
動的に位置決めする。
【0040】クリーニングモジュール4は、図6及び図
7に特に示されているように、頂板8eと中間板8dと
の間に配置されている。クリーニングモジュール4は、
環状案内ハウジング50内を延びる回転エアブラシ49
で構成され、環状案内ハウジング50は、特に図7に示
すように、カルーセル1の頂板8eに取り付けられてい
る。ブラシ49は継手52により空気モータ51に連結
されている。図7に示すように、空気モータ51のハウ
ジングは中間板8dを貫通し、連結板54によって複動
空気圧ピストン・シリンダ組立体53に連結されてい
る。
【0041】バネ要素55がピストン・シリンダ組立体
53に連結されており、システムに対する衝撃を無く
す。ピストン・シリンダ組立体53は、図7に示すよう
にネジ付きシリンダロッド56によって頂板8e及び中
間板8dに固定的に取り付けられている。
【0042】カルーセル1内のクリーニングモジュール
4の作動のために空気モータ51を作動させてエアブラ
シ49を回転させる。ピストン・シリンダ組立体53を
作動させて連結板54を上昇させ、それにより環状ハウ
ジング50を通ってブラシ49を上昇させ、図1の管板
6の管12a内へ挿入する。
【0043】クリーニング作業の完了後、ブラシ及びモ
ータ51を下降させて管12aから引っ込め、図7に示
すようにカルーセル1内の非動作位置に戻す。
【0044】次に、カルーセル1を所定速度で回転さ
せ、それにより図8及び図9の検査モジュール5を図1
の管12aの真下に自動的に位置決めする。特に図9に
示すように、検査モジュール5は、中間板8d上の支持
体58に固定されたカメラ・ミラー組立体57を有す
る。カメラ・ミラー組立体57は支持体58と共に連結
部材61によって複動空気圧ピストン・シリンダ組立体
60の端部ネジ付きシリンダロッド59に連結され、往
復動ができるようになっている。シリンダロッド59は
そのネジ付き端部により、頂板8eに固定的に取り付け
られている。
【0045】図8は、円筒形ハウジング74aを備えた
カメラ・ミラー組立体57の内部構成を特に示してい
る。円筒形ハウジング57aは、シャフト63の一端に
取り付けられたカメラ組立体62と、カメラ組立体と反
対側のシャフト63の端に取り付けられたカメラ覗き穴
64とを有する。カメラレンズの領域は非常に多量の光
を捕捉しがちなので、カメラ覗き穴14によりカメラレ
ンズ領域をブロックした。その目的は、溶接部の目に見
える画像を生じさせるピンホールを形成することにあ
る。カメラ覗き穴64は、楕円形の平らな反射鏡66を
支持した上部ハウジング65内へ延びる。反射鏡66は
頂部材67と上部ハウジング65で挟まれている。外側
遮蔽ハウジング部材68が上部ハウジング65の周りに
設けられている。外側ハウジング68はクラッド内の溶
接部の視認のための管板6からの離隔距離を設定し、外
側ハウジング68は管板6に当接した状態で固定的に保
持されている。
【0046】上部ハウジング65は、比較的真っ直ぐな
経路69及び該経路69と交差する環状開口部70(図
8及び図9)を有する。開いた通路又は経路69,70
についてのこのような構成により、光源2a,2b(図
1)からの多量の光が入って、溶接管のクラッド域を反
射鏡66経由でカメラ覗き穴64を通して見ることがで
きる。
【0047】上部ハウジング65は、これに取り付けら
れた歯車76を駆動するピニオン75によって軸受組立
体71,72,73,74内で回転自在に外側遮蔽ハウ
ジング及び円筒形ハウジング57a内に設けられてい
る。ピニオン75は駆動ハウジング78内を延びるシャ
フト77により駆動され、このシャフト77はモータ7
9により駆動される。上記のことから、反射鏡66及び
ハウジング65は遮蔽ハウジング68内で回転し、これ
に対し、遮蔽ハウジング68及び円筒形ハウジング57
aは静止状態のままであることは明らかである。
【0048】依然として図8を参照すると、歪み解放組
立体80及び歪み解放ブロック81が円筒形ハウジング
57a内に納められている。円筒形ハウジング57aに
沿ってほぼ中間に調整ネジ82が設けられている。この
調整ネジ82を回すと、歪みブロック81が調節され
る。歪み解放組立体80は、もし支持しなければ殆どの
場合にカメラ組立体62から離脱してしまうカメラ・ワ
イヤアタッチメントを支持するのに用いられる。
【0049】図1の管12a内の溶接クラッド部の検査
のために、図8のカメラ・ミラー組立体57を空気圧ピ
ストン・シリンダ組立体60により上昇させて管12a
内へ挿入する。モータ79は反射鏡収納ハウジング65
を回転させ、これにより事実上、反射鏡を回転させる。
光が通路に入り、反射鏡の回転時に管12aの溶接クラ
ッド部の画像がカメラ組立体62により識別可能とな
り、これをROSAロボットアームのオペレータ及び溶
接部を目で検査する資格を持つ人が見る。溶接部は、カ
メラ組立体62及び関連機器により約10倍に拡大さ
れ、遠隔の作業場に戻される。
【0050】溶接部の検査後、カメラ・ミラー組立体5
7を空気圧ピストン・シリンダ組立体60を介して管1
2aから引っ込める。
【0051】図10は、カルーセル1の中心線と図1の
管12aの中心線とを整列させるための第2の実施例と
しての位置合わせモジュール83を示している。位置合
わせモジュール83は、目視検査及びROSAロボット
アームのオペレータによるコンピュータ制御装置の手動
操作を用いないでコンピュータで自動的に心出しされる
よう構成されており、これについては以下により詳細に
説明する。
【0052】位置合わせモジュール83は支持基部83
aを有し、この基部83aは図1のカルーセル1内に取
り付けると、中間板8dによって支持される。支持基部
83aはその周りに円周方向に配置された幾つかの直線
状ロッド(そのうち一つが83bで示されている)及び
空気圧ピストン・シリンダ組立体83cを支持する。図
10ではピストン・シリンダ組立体83cの上方に複動
空気圧ピストン・シリンダ組立体84が配置され、この
ピストン・シリンダ組立体84は、シリンダロッド85
によりシリンダ83cに連結されている。ピストン・シ
リンダ組立体84に近接してそのすぐ上には下部ハウジ
ング部材86が設けられ、この下部ハウジング部材は、
その反対側の下端部が空気圧ピストン・シリンダ組立体
87,88により往復動自在に支持されている。
【0053】シリンダロッド又は中央シャフト89が下
部ハウジング部材86を貫通して延びており、この中央
シャフト89はその下端部がピストン・シリンダ組立体
84のシャフトロッド85に、上端部が部材90にそれ
ぞれ連結されている。空気圧シリンダ91が部材90に
連結され、このシリンダは、これ又中央シャフト89に
連結されているハウジング92に連結されている。ハウ
ジング92はアーム93,94,95を支持する。
【0054】ピン97を備えた心出しポイント装置96
がアーム93,94,95に隣接して設けられている。
図10では、ピン97の上に位置合わせピン機構98が
設けられ、この位置合わせピン機構は本体部材99及び
外側ハウジング100で構成されている。
【0055】本体部材99は、数個の車輪・アーム組立
体(一つが符号103で指示されている)及びキャップ
部材105を支持する。少なくとも3つのかかる車輪・
アーム組立体103が、本体部材99の周りに半径方向
に等距離を置いて位置すると共にもし位置合わせモジュ
ール83がROSAにより当初において心狂いした場
合、管12aに入るためにピン機構98の運動を可能に
するようバネ押しされている。
【0056】外側ハウジング100を備えた本体部材9
9は、心出しピン本体部材99の近傍で外側ハウジング
100の頂部の周りに固定されたリング110によっ
て、幾つかの外側直線状ロッド(2つが符号108,1
09で示されている)に取り付けられている。リング1
10の側壁には環状部111内にピン104を受け入れ
るための傾斜溝が設けられている。ピストン・シリンダ
組立体87は直線状ロッド109を介してリング110
を回転させ、ピン104を解除する。ピストン・シリン
ダ組立体87は、ハウジング100が下方に動き、本体
部材99及び環状部材111を自由にして心出し車輪1
03により管12a内に位置が合うよう引っ込められ
る。丸ピン97は静止状態のままであり、ピン機構98
は回転して丸ピン97上で動くことができる。
【0057】本体部材99は数本のネジ(2つが符号1
01,102で示されている)によって環状部材111
に取り付けられ、環状部材は、平面部分106及び傾斜
面部分107を有し、これら部分106,107は、本
体部材99の適切な位置決めを行う数個の線形可変差動
変換器(LVDT)又は線形電位差計又はポテンシオメ
ータ(一つが符号113で示されている)に接触した状
態でこれと連携している。これについては、以下に説明
する。図10を参照すると、ピン機構98を解除するた
めに、シリンダ91は引っ込められ、アーム95は側方
へ移動して環状部材111から出ている。
【0058】ポテンシオメータはピン機構98と管12
a内のスリーブの中心線を整列させるのに用いられる。
互いに約90°離れた少なくとも2つのポテンシオメー
タが平面部分106と、そして互いに約90°離れた少
なくとも2つのポテンシオメータが傾斜面部分107と
それぞれ連携して用いられ、それによりピン機構98の
横揺れと縦揺れを可能にして管12a内におけるピン機
構98の整列状態が得られるようにしている。平面部分
106上の2つのポテンシオメータは角度の補正を行う
ために用いられ、傾斜面部分上の2つのポテンシオメー
タはx軸及びy軸の補正を行うために用いられる。
【0059】図10の位置合わせモジュール83の動作
原理を以下に説明する。
【0060】ピストン・シリンダ組立体83cを作動さ
せて内側の構成要素84,86,90,91,92,9
6,99,100を上昇させて位置合わせ機構の本体部
材99を図1の管12a内へ挿入する。本体部材99を
備えたピン機構98が管12a内にいったん配置される
と、空気圧シリンダ91がピン97を上昇させる。
【0061】空気圧シリンダ87は直線状ロッド109
を引っ込め、それによりリング110を回転させ、ピン
104をリング110のスロット内で運動させる。事実
上、位置合わせピン機構98はピン97上に載った状態
で管12a内に取り残され、ハウジング100をピン機
構98の環状部材111の下に落下させる。
【0062】ポテンシオメータを操作してピン機構98
を管12a内の中央に配置する。ポテンシオメータは、
ROSAロボットアームにより支持されている位置合わ
せモジュール83の中心線に対するピン機構98の相対
的位置をコンピュータに伝えるのに用いられる。コンピ
ュータは、位置合わせモジュール83とピン機構98の
中心線を整列させるようROSAロボットアーム及び位
置合わせモジュール83を位置決めするのに用いられ
る。
【0063】図1のカルーセル1内においてツールモジ
ュール3,4,5のための中心点又は作業点を得たあ
と、空気圧シリンダ91を作動させてアーム93,9
4,95及びハウジング92を上昇させてピン機構98
を捕捉する。これを行うには、空気圧シリンダ84を作
動させてピン機構98を上昇させてハウジング100で
包囲し、その後、空気圧シリンダ87を作動させて位置
合わせピン機構98を回転させて定位置にロックし、そ
れにより、ピン機構98を引っ込めて管12aから取り
出すことができるようにする。
【0064】ピン機構98を管12a内のスリーブから
取り出すために、空気圧シリンダ83を非作動状態に
し、それにより位置合わせモジュール83を下降させ
る。位置合わせモジュール83の動作状態を十分にコン
ピュータにプログラムするのが良く、ポテンシオメータ
を後でモニターして管12a内のピン機構98に対する
位置合わせモジュール83の正しい位置関係が得られる
ように調整を行う。
【0065】図11は、図1の状態に対して約180°
回転させたカルーセル1を示しており、空気をカルーセ
ル1のモジュール2,3,4,5のツールの数個の空気
圧シリンダに供給するためのマニホルド−ソレノイド組
立体を収納した弁ハウジング115を示している。
【0066】ハウジング115の下に位置するコネクタ
マウント116は金属ロッド117,118,119,
120で支持されていて、幾つかのモジュール2,3,
4,5のためのマルチワイヤ電気ケーブルを支持してい
る。
【0067】本発明をその実施例及びその用途に関連し
て説明したが、当業者であれば請求項に記載された発明
の精神及び範囲に属する他の変形例及び用途を想到でき
ることは理解されるべきである。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】原子炉用蒸気発生器内における本発明のカルー
セルの部分断面側面図である。
【図2】ROSAロボットアームに取り付けられた本発
明のカルーセルの拡大平面図であり、溶接作業で用いら
れる数個のモジュールを受け入れる開口部を示す図であ
る。
【図3】カルーセルで支持された位置合わせモジュール
の第1の実施例を示すカルーセルの断面図である。
【図4】(a)は図3の位置合わせモジュールの拡大側
面図、(b)は(a)の状態を90°位相ずれさせた端
面図である。
【図5】レーザー溶接ヘッドを含む溶接モジュールの拡
大断面図である。
【図6】ブラシから成るクリーニングモジュールの部分
断面拡大図である。
【図7】図6のブラシから成るクリーニングモジュール
を支持した図1のカルーセルの拡大断面図である。
【図8】検査モジュールの拡大断面図である。
【図9】図8の検査モジュールを支持した図1のカルー
セルの断面図である。
【図10】位置合わせモジュールの第2の実施例の部分
断面拡大図である。
【図11】図1の状態に対して約180°回転させた図
1のカルーセルの側面図である。
【符号の説明】
1 カルーセル 2 位置合わせモジュール 3 レーザー溶接モジュール 4 クリーニングモジュール 5 検査モジュール 6 管板 7 原子炉用蒸気発生器 8 内側ハウジング 9 フレーム 10a 遠隔操作のロボットアーム 12a 管 20 ピン手段 25,25a 空気圧ピストン・シリンダ組立体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カート コットマン リヒテンフェルズ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 マリ スビル ウインドゲート・ドライブ 3210

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔操作のロボットアームに取り付けら
    れていて、原子炉用蒸気発生器の管板域の損傷した管の
    溶接を行うための装置において、ロボットアームに結合
    されたフレームと、フレームにより支持され、溶接され
    るべき損傷管の付近に位置決め可能であって管の溶接の
    ために複数のツールモジュールを備えていて、外端部か
    ら内方へ直径が次第に大きくなるピンを備えた位置合わ
    せモジュールを含むカルーセルと、ロボットアームのオ
    ペレータにより位置合わせモジュールの前記ピンを遠隔
    から手動で操作制御して位置合わせモジュールの前記ピ
    ンを前記損傷管内へ挿入すると共に損傷管に対するカル
    ーセルの位置合わせを可能にする手段と、位置合わせモ
    ジュールの前記ピンによるカルーセルの位置合わせ後に
    損傷管を溶接するよう、カルーセルを所定速度で回転さ
    せてツールモジュールを順次位置合わせし、損傷管内に
    おける作業を順次実施させるための手段とを有すること
    を特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記ピンは、連続テーパ面を有すること
    を特徴とする請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記ピンは、複数の別々の部分で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 カルーセル、位置合わせモジュール、及
    びツールモジュールは各々、中心線を有し、カルーセル
    の中心線から位置合わせモジュール及びツールモジュー
    ルの中心線までの半径方向距離は同一であることを特徴
    とする請求項1の装置。
  5. 【請求項5】 位置合わせモジュールの前記ピンは、そ
    の外端部の近傍に位置していて、先ず最初に損傷管に対
    するカルーセルの大まかな位置合わせを行う第1の調整
    機構と、第1の調整機構に隣接して外端部から内方へ位
    置していて、損傷管に対するカルーセルの位置合わせを
    もう一度行う第2の調整機構と、第2の調整機構に隣接
    して配置されていて、損傷管に対するカルーセルのバー
    ニヤ様式による位置合わせを行う第3の調整機構とを含
    むことを特徴とする請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 位置合わせ手段と、カルーセルの回転
    後、カルーセル内の位置合わせモジュール及びツールモ
    ジュールを前記フレームに対して割送りする手段とを更
    に有することを特徴とする請求項1の装置。
  7. 【請求項7】 カルーセルは、周面の周りに孔を備えた
    ハウジングを含み、前記位置合わせ手段は、溝と、位置
    合わせモジュール及びツールモジュールを表示するリミ
    ットスイッチとを含み、前途割送り手段は、前記ハウジ
    ングの前記孔に嵌まり込む摺動自在なピンを含むことを
    特徴とする請求項6の装置。
  8. 【請求項8】 原子炉用蒸気発生器の管板域内の損傷し
    た管の下方部分内のスリーブの溶接を遠隔操作で実施す
    る方法において、遠隔操作のロボットアームに取り付け
    られたフレームを採用し、フレームによって支持されて
    いて、流体操作式ピンを備えた位置合わせモジュール及
    び損傷管を溶接するためのツールモジュールを支持した
    カルーセルを採用し、カルーセルをフレーム内に位置決
    めしてフレームをロボットアームによって位置決めして
    位置合わせモジュールの前記ピンを損傷管の付近に配置
    させ、位置合わせモジュールの前記ピンを手動遠隔操作
    で制御し、溶接されるべき損傷管内へ位置合わせモジュ
    ールの前記ピンを挿入してカルーセルの位置合わせ及び
    ツールモジュールの位置合わせを行い、カルーセルの位
    置合わせ後、カルーセルを所定速度で順次回転させ、損
    傷管に対するツールモジュールの各々の作業を順次行う
    ことができるよう前記回転を自動的に止め、カルーセル
    をそれ以上位置合わせすることなく損傷管を溶接するこ
    とを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 損傷管内における位置合わせモジュール
    の大まかなレベルからバーニヤレベルの位置合わせが得
    られるよう直径が外端部から内方へ次第に大きくなるピ
    ンを採用することを特徴とする請求項8の方法。
JP6273042A 1993-10-08 1994-10-11 原子炉用蒸気発生器の損傷管下方部分の溶接装置及び方法 Withdrawn JPH07181285A (ja)

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