JPH01287021A - ワックス複覆薬剤の製造方法 - Google Patents

ワックス複覆薬剤の製造方法

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JPH01287021A
JPH01287021A JP11665288A JP11665288A JPH01287021A JP H01287021 A JPH01287021 A JP H01287021A JP 11665288 A JP11665288 A JP 11665288A JP 11665288 A JP11665288 A JP 11665288A JP H01287021 A JPH01287021 A JP H01287021A
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JP
Japan
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wax
drug
granules
waxes
coated
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Pending
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JP11665288A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Kokubo
小久保 宏恭
Yasuaki Muto
泰明 武藤
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ワックス被覆薬剤の製造方法、とくには煩雑
な操作を必要とする通常の剤被を施さずに、苦み等のマ
スキングを可能としたワックス被覆薬剤の製造方法に関
するものである。
(従来の技術) 従来、錠剤、顆粒剤、細粒剤、カプセル剤等の固形薬剤
には一般に薬効成分の保護や外観美粧などの目的で、水
溶性セルロースエーテルによるフィルムコーティングや
糖衣掛けなどが行われている。
これを製剤の剤型別により詳細に検討すると、錠剤では
充分な味のマスキング効果を期待する場合には糖衣錠と
していたが、この糖衣掛けの工程は煩雑で生産性が悪い
ため、近年水溶性セルロースエーテルによるフィルムコ
ーティングにとって代わられつつあった。しかし、この
フィルムコーティング錠についてもマスキング力の不足
、口中でのぬめり感等の問題があって満足できる状態で
はなかった。顆粒剤については従来水溶性セルロ−スエ
ーテルあるいは腸溶性基剤によるコーティングが行われ
ていたが、水溶性セルロースエーテルによる被覆ではマ
スキング効果が不十分で、服用したときに日中で苦みを
感じたり、あるいは日中に粘着してしまう場合が多い。
また腸溶性基材を用いる場合は、コーテイング量を上げ
てマスキングの効果を高めると、薬物の放出が遅れるな
どの問題もあった。さらに薬物原体についても、マスキ
ングあるいは難溶性薬物の溶解性を改善するために、混
合粉砕、マイクロカプセル化などの工程を経て固形層剤
とされる場合もある。
これとは別に調剤上の理由から同一薬効成分の製品のラ
インアップを充実するため近年製剤の高度化に伴い細粒
剤の需要が増加してきている。このため従来顆粒剤であ
ったものが、細粒剤に変更、ないしは細粒剤製品を付は
加えることが多くなってきた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、剤型を細粒剤とした場合には、粒子の表面積が
著しく大きくなるために、顆粒剤や錠剤と同様のコティ
ング方法で同等の効果を得るには多大なコーティング時
間を必要とするという、従来他の剤型では問題にならな
いか、水溶性セルロースエーテルあるいは腸溶性基剤に
よるコーティングで解決されていた、マスキング上の問
題がクローズアップされてきた。
具体的には同様の効果を得るためにコーテイング量を増
加させなければならず、またコーティングで問題となる
造粒を防止するためには著しくスプレー速度を落とさな
ければならない6しかし。
粒子が小さくなると、従来の水溶液あるいは有機溶剤溶
液を用いるコーティングでは完全に造粒を防止できない
従来剤被を施した錠剤等のポリッシングとして0.1〜
0.2%程度の少量のワックスを処理することは知られ
ていたが、本発明は、開被を施していない顆粒剤、細粒
剤、薬物原体等の固形薬剤をワックス類と熱処理すれば
、従来の水溶性セルロースエーテルや腸溶性基剤による
コーティングに比較して、より有効なマスキング効果の
得られることを見出し達成されたものである。
(課題を解決するための手段) したがって、本発明によるワックス被覆薬剤の製造方法
は、開被を施していない固形薬剤にその2〜20重量%
のワックス類を流動層を用いて熱処理することを特徴と
するものである。
これを説明すると、本発明で用いられる固形薬剤として
は、前述したように開被を施していない顆粒剤、細粒剤
、薬物原体等が挙げられるが、流動層での処理に適する
ものであれば特に制限はないが、これらの内では顆粒剤
または細粒剤が好ましい。これらの製剤はまた、その粒
子表面が多孔性であるものが好ましい。開被を施しであ
ると表面が滑らかになるため、ワックス類が付着しにく
く、処理効果が不充分となるため苦み等のマスキング効
果が小さくなる。
用いられるワックス類としては、例えば、パラフィン、
ワセリンなどのパラフィン類、みつろう、晒しみつろう
などのみつろう類、セチルアルコール、ステアリルアル
コールなどの高級アルコール類、ステアリン酸などの高
級脂肪酸類、カルナウバワックス、ライスワックスなど
の高級脂肪酸エステル類、牛脂、豚脂、硬化大豆油、硬
化ヒマシ油などのグリセリン脂肪酸エステル類、PEG
−6000、PEG−20000などのポリエチレング
リコール類等、さらにはLubriWax−101(水
素添加植物油)、 Polishing Wax−10
1(カルナウバワックスとパラフィンとの混合物)、P
recirol(グリセリン−モノ・ジ・トリ混合パル
ミテート)などが挙げられ、これらはその1種または2
種以上の混合物として使用することができる。これらの
内では疎水性が強く、耐水性が強い、パラフィン類、み
つろう類が好ましい。
これらのワックス類はまた、その融点が40〜90℃の
ものが好ましい。40℃未満の融点のワックス類では通
常の保存条件で粒子同志が融着を起こす恐れがあり、9
0℃を超える融点のものでは溶融して粒子表面に展延さ
せるのに高温を要し、薬剤の分解が懸念されるようにな
るので好ましくない。
また、ワックス類の形状としては流動層を用いて処理す
るために、被覆処理しようとする粒子よりも大きくなけ
ればならず、さもな・くば流動中にワックス粒子が飛散
してしまうことになる。このため数ミリの粒状であるこ
とが、その取扱上好ましい。
処理方法は、使用するワックス類の融点以上の温度に流
動層中で加熱して流動させればよく、例えば流動層コン
テナーに被覆粒子とワックスとを投入しておき、融点以
上に加熱流動させればよい。
ワックス類の処理量は充分な持続時間を持たせるために
、顆粒剤に対して2〜20重量%であることが必要であ
る。
(実施例) 以下、本発明の具体的態様を実施例により説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
なお、例中、部および%とあるのは、それぞれ重量部お
よび重量%を表わす。
実施例 1゜ 〔顆粒剤の調製〕 乳970部、コーンスターチ22部、臭化プロバンチリ
ン(エーザイ■製商品名)0.5部、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロースLH−31(信越化学工業■製部
品名)4.5部、ヒドロキシプロピルセルロース)IP
C−LEP (同前)3部の混合物に水を加えて転動造
粒し、流動乾燥機後、日本薬局方ふるい番号30号〜8
3号の部分をふるい分けして用いた。
〔ワックス処理〕
被覆装置としてブラット流動層コーティング装置WSG
−1(−大川原製作所製商品名)を用いた。顆粒剤の仕
込み量は1kg、それにワックスとして固形パラフィン
(融点62〜64℃)150gを仕込んだ。操作条件は
流動空気温度80℃で、排気温度が70℃に達するまで
、15分間加熱流動処理を行った。
〔結果〕
得られたワックス被覆細粒について官能試験を実施した
。試験はサンプルを日中に30秒間含んだ後、水100
m+1と共に服用した。この時の臭化プロバンチリンに
よる苦みをワックス処理を施していない素顆粒と比較し
た。被験者6名で試験したところ、いずれもワックス処
理品の方が苦みの少ない結果が得られた。
実施例 2゜ 〔顆粒剤の調製〕 リボフラビン(ビタミンB2:東京田辺製薬■製部品名
)2部、乳糖70部、コーンスターチ17部、ポリエチ
レングリコールPEG−6000(日本油脂■製部品名
)5部、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースLH−
21(信越化学工業■製部品名)5部、ヒドロキシプロ
ピルセルロースNPC−LEP (同前)1部の混合物
に水を加えて練合し、押出し造粒機を用いて1mmφの
スクリーンで柱状顆粒を調製し、さらにマルメ処理し、
流動乾燥機中で80℃で2時間乾燥した。その後、日本
薬局方ふるい番号12号〜50号の範囲に粒度を揃えた
〔ワックス処理〕
被覆装置としてブラット流動層コーティング装置USC
;−1(−大川原製作所製商品名)を用いた。顆粒剤の
仕込み量は1kg、それにワックスとして日本薬局方晒
しみつろう150 gを数回に分割して投入し、実施例
1と同一の条件下で加熱流動し、ワックスの処理量の異
なる3種のサンプル(処理量:5.10.15%)を得
た。
〔結果〕
得られたワックス処理顆粒について、日本薬局方溶出試
験法に基づき下記の条件で溶出試験を実施した。
溶出液:     第1液、900m1、試験法:  
   パドル法(100rpm)、温 度;37℃。
ワックス処理顆粒:1g。
溶出量はリボフラビンの444nmの極大吸収により測
定した。試験結果は図に示す通りで、溶出はワックスの
被[量にしたがって遅れていることがわかる。
(発明の効果) 本発明によれば、煩雑な操作の通常の剤被を施さずに、
固形薬剤をワックス類と熱処理するだけという簡単な操
作で、従来苦み等のマスキングが困難であった製剤につ
いても、゛その防止を可能にした。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例2にお・いて得ら九たワックス
処理量の異なる顆粒についての溶出試験の結果を示すグ
ラフで、縦軸は溶出量(%)、横軸は時間を表わす。 溶出量(@/、)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、剤被を施していない固形薬剤に、その2〜20重量
    %のワックス類を流動層を用いて熱処理することを特徴
    とするワックス被覆薬剤の製造方法。 2、固形薬剤が、顆粒剤、細粒剤、または薬物原体であ
    る請求項1記載のワックス被覆薬剤の製造方法。 3、ワックス類が、パラフィン類、みつろう類、高級ア
    ルコール類、高級脂肪酸類、高級脂肪酸エステル類、グ
    リセリン脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール類
    から選ばれる1種または2種以上の組合せである請求項
    1記載のワックス被覆薬剤の製造方法。 4、ワックス類が、融点40〜90℃のものである請求
    項1記載のワックス被覆薬剤の製造方法。
JP11665288A 1988-05-13 1988-05-13 ワックス複覆薬剤の製造方法 Pending JPH01287021A (ja)

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