JPH01286994A - シリコン単結晶の製造方法及び装置 - Google Patents

シリコン単結晶の製造方法及び装置

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JPH01286994A
JPH01286994A JP63112614A JP11261488A JPH01286994A JP H01286994 A JPH01286994 A JP H01286994A JP 63112614 A JP63112614 A JP 63112614A JP 11261488 A JP11261488 A JP 11261488A JP H01286994 A JPH01286994 A JP H01286994A
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JP
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silicon
single crystal
melt
crucible
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JP63112614A
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Inventor
Hiroshi Kamio
神尾 寛
Kenji Araki
健治 荒木
Yoshinobu Shima
島 芳延
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶の
製造方法及び装置に関するものである。
[従来の技術] チョクラルスキー法によるシリコン単結晶の製造法は従
来から行なわれており、はぼ完成された技術となってい
る。
この技術は、周知のように石英製のるつぼに溶融したシ
リコン原料を入れ、種結晶をこの溶融面に接すると同時
に回転させながら徐々に引上げると、接触面の凝固と共
に結晶成長が行なわれ、円柱状の単結晶を得ることがで
きる。
このとき、目的に応じてシリコン単結晶をP型又はN型
の半導体にするため、溶融原料に適量のボロン、アンチ
モン、リン等のドープ材を混入している。しかしながら
、これらドープ材のシリコン単結晶への取込まれ方は一
定でなく、下部はど濃度が高くなる。
また、上記のようにシリコン単結晶内に意識的に混入さ
せるドープ材以外に、製造上不可避的に混入する酸素や
炭素等の不純物の存在も大きい。
即ち、シリコン単結晶内に取込まれた酸素によって半導
体の特性や歩留りを向上させることができるので、シリ
コン単結晶の上部から下部まで均一に酸素が含まれてい
ることが望ましいが、一般に上部はど濃度が高くなる。
このため、ドープ材の濃度が低く酸素の濃度が高いシリ
コン単結晶の上部を基準にしてシリコン単結晶を製造し
ている。
ところが、シリコン単結晶の引上げが進むにしたがって
るつぼ内の溶融原料の液面が低下し、かつ溶融液面の温
度が変化するため、るつぼ内の溶融原料はドープ材の濃
度が高くなり、酸素の濃度が低くなる。そのため引上げ
られて成長するシリコン単結晶の中に存在するドープ材
が次第に増加し、酸素は減少するため、製造されたシリ
コン単結晶の品質が引上げ方向に沿って変動するという
問題があった。
このようなドープ材と酸素の偏在により、成分に関する
仕様が厳しい場合には、使用に耐えうるウェハーの歩留
りが50%以下のこともある。
このような問題を解決する効果的な方法として、シリコ
ン原料をるつぼに連続的又は間欠的に供給して、溶融原
料の液面を一定に保持する方法が知られている。このよ
うに、シリコン原料を連続的又は間欠的に供給しながら
シリコン単結晶を引上げる方法に、例えば特開昭56−
841975号公報や特開昭58−164097号公報
に開示された発明がある。
前者の発明は、るつぼ内の原料溶融液に、この溶融液と
同一成分の溶融液から引上げた単結晶で、かつ育成目的
とする単結晶と同一形態の原料インゴットを一定速度で
挿入しつつ単結晶を製造する方法に関するものである。
また、後者の発明は、保温筒外から粉末試料供給筒を保
温筒内に挿入し、粉末試料供給筒の先端に粉末試料を一
旦貯蔵して溶融し、その融液をるつぼ内に間欠的に供給
するための融液供給器を備えた単結晶引上げ装置に関す
るものであるが、これらはいずれも技術的に問題があり
、いまだ実用化に至っていない。
ところで、最近では、高品質の粒状多結晶シリコンが製
造できるようになり、この粒状シリコンを連続的かつ一
定量ずつ溶融原料に供給することは特開昭58−172
289号公報に見られるように比較的容易であると考え
られている。しかし、粒状シリコンが溶融原料の表面に
落下した際、この粒状シリコンを起点として凝固が始ま
るため、この方法により粒状シリコンを連続的に供給し
、単結晶を育成することは原理的に不可能である。落下
した粒状シリコンから凝固が始まるのは、(イ)単結晶
引上げ時の液温は、その原理からして明らかなように融
点直上であること、(ロ)シリコンは固体の方が液体よ
り比重が軽いので、粒状シリコンが液面に浮かぶこと、
(ハ)シリコンの放射率は、液体よりも固体の方が大き
いこと、 による。すなわち、凝固点直上のシリコン融液面上に粒
状シリコンが浮かび、それから放射熱として熱がどんど
ん放散されるため、浮上した粒状シリコンの周りに凝固
が発達するためである。さらに粒状シリコンの落下時に
発生する波紋も問題になる。
また、特開昭58−130195号公報に開示された発
明は、−見原料溶解部の凝固に対しては問題ないように
見えるが、後述する刊行物(特開昭62−241889
号公報、P2、「発明が解決しようとする問題点」の1
2行目〜IB行目)で指摘されているとおり、内側るつ
ぼの融液表面との接触部からの凝固の問題は依然として
解決されていない。しかも、この発明に係る二重構造る
つぼでは、内るつぼの外側の融液と外るつぼとが接する
面積は金融液と外るつぼとが接する面積の90%近くに
も達していると推察され、ヒータからの熱の大半は内る
つぼの外側の融液に直接的に入るため、直径の大きなシ
リコン単結晶を引上げる場合、内るつぼ内の温度を上げ
ることが困難になる。これを無理して単結晶育成温度ま
で上げ、かつ前述した内るつぼの融液表面との接触部か
らの凝固を防止するには、膨大な熱量すなわちヒータ電
力を必要とし、実用的ではない。さらにこの発明では、
シリコン原料の供給は内るつぼの外側の融液に浸漬され
た供給管によって行なわれるが、このような供給方法で
あると、シリコン原料は融液面で瞬時には溶解しないた
め、原料は高温にはなるが固体のまま供給管内に堆積さ
れる。−旦堆積が起こると、原料どうしおよび原料と供
給管内壁とで焼結状態となり、それ以後の原料供給は不
可能となるといった問題もある。以上の理由により、こ
の発明は未だに実用化に至っていない。
上記の発明(特開昭58−130195号)と類似のも
のとして、実開昭59−141578号公報および特開
昭62−241889号公報に開示された発明がある。
前者(実開昭59−141578号)の発明は融液内に
リング状の物体を浮かべたものである。しかしながらこ
の発明は、浮遊リングの下部において、単結晶引上げ部
と粒状原料供給部との間に融液の対流があり、浮遊リン
グの外側の温度は原理的に単結晶引上げ部とほぼ等しい
融点直上になる。従って、液面に浮かんだ粒状シリコン
からの凝固の進行という基本問題はなんら解決されてい
ない。さらに後者の明細書(特開昭62−241889
号公報の第2頁、発明が解決しようとする問題点12行
目〜16行目)で指摘されている浮遊リングからの凝固
の進行という問題点は解決されておらず、波紋の問題が
解決されたに過ぎない。
一方後者の発明(特開昭62−241889号)は、る
つぼの外側面に沿って、るつぼに設けた透孔を介してる
つぼ内に原料を供給する垂直樋を設けたものである。し
かしながら、垂直樋の原料溶解部の容量が小さいため、
融解潜熱の非常に大きいシリコンを連続的に供給した場
合には溶解しきれなくなる。また、透孔が湯面に近いた
め濃度の違う融液が対流に乗って単結晶界面にストレー
トに移動してしまい、濃度変動を起し易く、高品質の結
晶成長が阻害される。さらにこの発明は、加工費がきわ
めて高価な石英るつぼの加工を必要とするためコストア
ップを招来する。
[発明が解決しようとする課題] 前記のような従来技術を基に、粒状シリコンを連続的か
つ直接るつぼ内に供給しながら単結晶を引上げる場合、
次のような問題がある。
(1)シリコン単結晶引き上げ中は、融液温度はシリコ
ン融点にかなり近い温度となっているが、この状態のと
ころに常温近くの粒状シリコンを連続的に供給すると、
粒状シリコンは溶解しきれず固体のまま融液表面に浮か
び、それを核として融液が凝固成長してしまう。
(2)粒状シリコンの溶解部と単結晶引上げ部とを仕切
る場合、伝熱でいわれているフィン効果及びシリコン融
液よりも放射率が高いことから、この仕切り部から凝固
が発生し易すく、−旦凝固が発生すると成長し続け、健
全なシリコン単結晶の育成が阻害される。
(3)粒状原料を単結晶引き上げ用るつぼ内に連続的に
投下供給すると、融液面の落下部より波紋が発生し、そ
の波は単結晶引き上げ部まで達してしまい、健全なシリ
コン単結晶の育成が阻害される。
[発明の目的コ 本発明は、上記の問題的を解決し目的を達成するために
なされたもので、溶融原料が入れられたるつぼ内に粒状
又は小塊状のシリコン原料を連続的に供給するようにし
たシリコン単結晶の製造方法にお“いて、シリコン単結
晶の育成を阻害せずに粒状又は小塊状のシリコン原料を
確実に溶解させ、引上げ方向のドープ材濃度及び酸素濃
度がほぼ一定のシリコン単結晶を製造することのできる
方法及び装置を得ることを目的としたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前記課題を解決し目的を達成するためになさ
れたもので、 るつぼを内側の単結晶育成部とその外側の原料溶解部と
に仕切って該仕切りに前記原料溶解部から単結晶育成部
へのシリコン溶融液の流通が実質的に一方向となるよう
な微小小孔を設け、前記原料溶解部におけるシリコン溶
融液とるつぼとが接する部分の面積(SB8)をるつぼ
全体におけるシリコン溶融液とるつぼとが接する部分の
面積(SB)の30〜75%に設定すると共に、前記原
料溶解部のシリコン溶融液の自由表面積(ST8)をる
つぼ全体のシリコン溶融液の自由表面積(S T )の
10〜70%に設定し、前記単結晶育成部からシリコン
単結晶を引上げると共に、前記原料溶解部にシリコン原
料を供給するようにしたシリコン単結晶の製造方法。
前記原料溶解部の溶融液温度をシリコンの融点より少な
くとも12℃以上高温に維持するシリコン単結晶の製造
方法。
前記仕切りの上部と原料溶解部の溶融液面を放熱防止の
ため遮蔽したシリコン単結晶の製造方法。
及び るつぼを仕切り部材により内側の単結晶育成部とその外
側の原料溶解部とに仕切って前記仕切り部材に原料溶解
部から単結晶育成部へのシリコン溶融液の流通が実質的
に一方向となるように微小小孔を設け、前記原料溶解部
におけるシリコン溶融液とるつぼとが接する部分の面積
(SB8)をるつぼ全体におけるシリコン溶融液とるつ
ぼとが接する部分の面積(SB)の30〜75%に設定
すると共に、前記原料溶解部のシリコン溶融液の自由表
面積(S TS)をるつぼ全体のシリコン溶融液の自由
表面積(ST)の10〜70%に設定したシリコン単結
晶の製造装置。
原料溶解部を保熱板で覆ったシリコン単結晶の製造装置
を提供するものである。
[作 用] 原料溶解部のシリコン溶融液とるつぼとが接する部分の
面積(SB8)、および原料溶解部のシリコン溶融液の
自由表面積(ST、)を適性にし、しかも、原料溶解部
と単結晶育成部間のシリコン溶融液の流通が実質的に原
料溶解部から単結晶育成部への一方向になるようにるつ
ぼ内を仕切ることにより、原料溶解部のシリコン溶融液
の温度を高温に保持でき、供給されるシリコン原料は確
実に溶解され、かつ、仕切り部からの凝固発生を防ぎな
がら仕切りの内側へ引上げられるシリコン単結晶に見合
う量だけ静かに移動するので、単結晶育成部の溶融液の
温度変動が抑えられ、引上げ方向の品質が均一なシリコ
ン単結晶が得られる。
また、原料溶解部の温度をシリコンの融点より12℃以
上高く維持すことにより、さらに効果を高めることがで
きる。
さらにまた、保熱板により原料溶解部は保温され、溶融
液の温度を高温に保持する。
[発明の実施例] 原料を供給しながら単結晶を育成するシリコン単結晶の
製造方法においては、前述したように供給される粒状又
は小塊状シリコン(以下シリコン原料という)を確実に
溶解し、かつ、シリコン単結晶の育成部に温度変動など
の悪影響を与えないことが必須の要件である。このため
には、原料溶解部と単結晶育成部とを仕切るのが有効な
手段となり得るが、この仕切り方が適性でないと「従来
技術」で例示したように不満足なものとなる。本発明は
上記の仕切り方に工夫を加えたものである。
るつぼ内に仕切り部材を入れ原料溶解部と単結晶育成部
に仕切る場合、原料溶解部の熱移動は、概略溶融液とる
つぼとが接する面積(SB8)の部分から熱が流入し、
その溶融液の表面積(S rs)の部分から流出すると
共に供給されるシリコン原料の溶解に熱を消費する。従
って、上記SB8を大きくすれば入熱量は増え、シリコ
ン原料の溶解には有利となる。しかし、S88をあまり
大きくし過ぎると単結晶育成部の入熱量が減り問題とな
る。−方、STsを小さくすれば出熱量が減るのでやは
り原料の溶解には有利になる。
発明者等は以上の考えを基に実験検討して、適正なS 
およびST8になるようにるつぼ内を仕切S す、シリコン原料を確実に溶解するようにしたものであ
る。
第1図は本発明の実施例を模式的に示した断面図、第2
図はそのI−I断面図である。図において、1は石英る
つぼで、黒鉛るつぼ2の中にセットされており、黒鉛る
つぼ2はベディスクル3上に上下動及び回転可能に支持
されている。4はるつぼ1内に入れられた溶融原料で、
これから柱状に育成されたシリコン単結晶5が引上げら
れる。
6は黒鉛るつぼ2をとり囲むヒータ、7はこのヒータ6
をとり囲むホットゾーン断熱材で、これらはチャンバー
8内に収容されており、以上は通常のチョクラルスキー
法によるシリコン単結晶の製造装置と基本的には同じで
ある。
11は高純度の石英からなり、るつぼ1内にこれと同心
的に配設された仕切り部材で、高さ方向のほぼ中央部か
ら下の領域には、1個又は数個の微小小孔12が貫設さ
れている。この仕切り部材11は、原料のチャージ時に
一緒にるつぼ1の中にセットされ、原料の溶融後はシリ
コン単結晶5をとり囲むように溶融液4内に配設されて
おり、上縁部は溶融液面から僅かに露出している。また
、下縁部はるつぼ1にほとんど融着した状態となり、浮
き上ることはない。したがって、仕切り部材11の外側
(以下原料溶解部Bという)の溶融液は微小小孔12を
介してのみ静かに内側(以下単結晶育成部Aという)に
移動できるだけのため、原料溶解部Bと単結晶育成部A
とを十分に仕切ることができる。
9はチャンバー8に、原料溶解部Bの溶融液面に対応し
て設けた開口部で、この開口部9には粒状又は塊状シリ
コン原料(以下シリコン原料という)の供給装置13が
挿入固定されており、供給装置13の先端部は原料溶解
部Bの溶融液面と対向している。この供給装置13はチ
ャンバー8の外部に設けた原料供給チャンバー(図示せ
ず)に連結されており、原料溶解部Bの溶融液面上にシ
リコン原料1Bを連続的に供給する。
14.15はチャンバー8の上部に配設された例えば放
射温度計の如き温度検出器で、一方の温度検出器14は
原料溶解部Bの溶融液面の温度を、また他方の温度検出
器15は単結晶育成部Aの溶融液面の温度をそれぞれ7
#1定する。
17は保熱板で、その−例を第3図に示す。この保熱板
17は高強度黒鉛からなり、汚染防止のためには下面ま
たは全面を例えば厚さ31+1程度の高純度石英で包ん
だもの、あるいは高純度SiCおよびS l a N 
4で表面コーティングしたものが望ましい。この保熱板
17の外周部はホットゾーン断熱材7に支持され、仕切
り部材11およびるつぼ1の壁面を覆うようにセットさ
れている。この保熱板17は、辻切り部材11および原
料溶解部Bの溶融液の保温効果を高めるため、その底部
(内周部)を溶融液面に近接(実施例では10關程度)
して配置されている。18は温度検出器14の視野領域
を遮蔽しないように設けた穴、■9は粒状原料16の供
給路に設けた穴である。このような保熱板17を配置す
ることにより、原料溶解部Bの溶融液温度を高温に保持
でき、より安定してシリコン単結晶を引き上げることが
できる。
上記のように構成した本発明においては、るつぼ1内に
配設した仕切り部材1の内側と外側には溶融原料4が入
れられており、両者の溶融面は同一レベルに保持されて
いる。いま、種結晶を単結晶育成部Aの溶融液面に接す
ると同時に回転させながら徐々に引上げると、接触液面
の凝固と共に結晶成長が行なわれ、円柱状のシリコン単
結晶5が得られる。この間、供給装置13から原料溶解
部Bの溶融液面上にシリコン原料16が連続的に供給さ
れ、このシリコン原料1Bは原料溶解部Bの溶融液によ
って溶解され、引上げられるシリコン単結晶5に見合う
量だけ仕切り部材11の微小小孔12を通って単結晶育
成部Aに静かに移動し、溶融原料4の液面レベルを常に
一定に保持する。なお、原料溶解部Bの溶融液面上への
シリコン原料1Bの供給によって生ずる波紋は仕切り部
材11によって阻止され、単結晶育成部Aには伝播され
ない。
上記のような本発明において、仕切り部材11に設けた
微小小孔12の径と数の決定には以下のような配慮が必
要である。微小小孔12の径が大き過ぎるか、または数
が多過ぎると、単結晶育成部Aと原料溶解部8間に融液
の対流が生ずるようになる。
すなわち、単結晶育成部Aの低温の融液が原料溶解部B
に流入するため、原料溶解部Bの液温を後述するように
シリコンの融点より12℃以上高い温度に確保するのが
困難になる。本実施例では、微小小孔12の径は5關φ
、また数は2個であった。
さらに、nJ温大実験結果によれば、連続的に供給した
シリコン原料16が溶融液の凝固を発生しないように、
かつ仕切り部材11の周囲から凝固を発生させないよう
にしながら健全なシリコン単結晶5を引上げるためには
、第4図に示すように原料溶解部Bの溶融液の温度が、
シリコンの融点よりも少なくとも12℃以上高温でなけ
ればならないことがわかった。そのため、本発明では、
仕切り部材11の溶融液面露出部からの凝固発生を防止
し、かつ、確実に供給されたシリコン原料16の溶解が
可能で上記溶融液温度を確保できるような仕切り手段を
実験により求めた。
第5図にその結果を示す。シリコン原料16を溶解し、
かつ単結晶育成部Aでシリコン単結晶5を育成するため
には、原料溶解部Bにおいてこの溶融液とるつぼ1とが
接触する部分の面積(SB8)を、るつぼ全体において
溶融液とるつぼ1とが接触する部分の面積(SB)の3
0%〜75%にし、かつ、原料溶解部Bの溶融液の自由
表面積(S ’rs)を、るつぼ全体において全溶融液
の自由表面積(S丁)の10%〜70%になるように仕
切ることが必要であることがわかった(なお、sTs/
sTの下限は、シリコン原料を溶融液面に供給するため
の最低スペースより決めた)。STs/sTが大きく、
かつ、S ss/ S Bが小さ過ぎると、原料溶解部
Bは所望の溶融液温度(シリコンの融点よりも12℃以
上)が確保できなくなる。一方、sT8/STが小さく
、かつ、S ss/ S sが大き過ぎると、単結晶育
成部Aは凝固してしまう。従って、仕切り部材11の形
状は、前記仕切り条件SB8/sBおよびS TS/ 
S rの比率を満足していれば良い。
第6図に実施した代表的な仕切り部材tiの縦断面形状
および横断面形状を示す。図のような縦断面および横断
面形状の組合せによってできる各仕切り部材11の形状
で、実際にシリコン原料を供給しながらシリコン単結晶
を引上げることができた。
上記の実施例では、原料溶解部Bの溶融液面上にシリコ
ン原料16を連続的に供給する1台の供給装置13を設
けた場合を示したが、2台又はそれ以上設けてもよい。
なお、原料を供給しながらシリコン単結晶を引上げる方
法では当然なされるため説明を省略したが、供給するシ
リコン原料1Bの中には、引上げられるシリコン単結晶
中のドープ材に見合った量のドープ材が含まれている。
したがって原料溶解部Bの溶融液のドーパント濃度は、
引上げるシリコン単結晶のドーパント濃度に等しい。ま
た、チャンバ8の外側から溶融液に磁場を印加した場合
においても、本発明は十分に実施できることを確認して
いる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明はるつぼを仕切
り部材によって内外に適性に区分し、またこの仕切り部
材及びその外側の原料溶解部を覆うように保熱板を配設
し、原料溶解部の溶融液温度を高温に保持して原料溶解
部の溶融面にシリコン原料を連続的に供給し、供給され
たシリコン原料を溶解して静かに内側に移動させ、温度
変動および濃度変動を抑えつつ溶融原料の液面を一定に
保持できるように構成したので、健全なシリコン単結晶
を引上げることができるようになった。そのため、引上
げ方向の品質の均一化による歩留りの向上、生産性の向
上を実現できる等、実施による効果大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例を模式的に示した縦断面図、第2
図はそのI−1断面図、第3図は保熱板の実施例の側面
図、第4図はシリコン融点からの温度と粒状シリコンの
溶解時間との関係を示す線図、第5図は原料溶解部とる
つぼ全体との溶解液の接する部分の面積及び溶融液の表
面積との関係を示す線図、第6図(a) 、(b)は仕
切り部材の実施例の縦断面図及び平面図である。 1:るつぼ、2:黒鉛るつぼ、4:溶融原料、5:シリ
コン単結晶、6:ヒータ、8:チャンバー、11:仕切
り部材、12:微小小孔、13:原料の供給装置、14
.15 :温度検出器、16:シリコン原料、17:保
熱板、A:単結晶育成部、B:原料溶解部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)るつぼに入れられた溶融シリコンを引上げてシリ
    コン単結晶を製造する方法において、 前記るつぼを内側の単結晶育成部とその外側の原料溶解
    部とに仕切って該仕切りに前記原料溶解部から単結晶育
    成部へのシリコン溶融液の流通が実質的に一方向となる
    ような微小小孔を設け、 前記原料溶解部におけるシリコン溶融液とるつぼとが接
    する部分の面積をるつぼ全体におけるシリコン溶融液と
    るつぼとが接する部分の面積の30〜75%に設定する
    と共に、前記原料溶解部のシリコン溶融液の自由表面積
    をるつぼ全体のシリコン溶融液の自由表面積の10〜7
    0%に設定し、 前記単結晶育成部からシリコン単結晶を引上げると共に
    、前記原料溶解部にシリコン原料を供給することを特徴
    とするシリコン単結晶の製造方法。
  2. (2)原料溶解部の溶融液温度をシリコンの融点より少
    なくとも12℃以上高温に維持することを特徴とする請
    求項(1)記載のシリコン単結晶の製造方法。
  3. (3)仕切りの上部と原料溶解部の溶融液面を放熱防止
    のため遮蔽したことを特徴とする請求項(1)又は(2
    )記載のシリコン単結晶の製造方法。
  4. (4)るつぼに入れられた溶融シリコンを引上げてシリ
    コン単結晶を製造する装置において、 前記るつぼを仕切り部材により内側の単結晶育成部とそ
    の外側の原料溶解部とに仕切って前記仕切り部材に原料
    溶解部から単結晶育成部へのシリコン溶融液の流通が実
    質的に一方向となるように微小小孔を設け、 前記原料溶解部におけるシリコン溶融液とるつぼとが接
    する部分の面積をるつぼ全体におけるシリコン溶融液と
    るつぼとが接する部分の面積の30〜75%に設定する
    と共に、前記原料溶解部のシリコン溶融液の自由表面積
    をるつぼ全体のシリコン溶融液の自由表面積の10〜7
    0%に設定したことを特徴とするシリコン単結晶の製造
    装置。
  5. (5)仕切り部材及び原料溶解部を保熱板で覆ったこと
    を特徴とする請求項(4)記載のシリコン単結晶の製造
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03183688A (ja) * 1989-12-11 1991-08-09 Kawasaki Steel Corp 単結晶連続引上げ装置
JPH0412087A (ja) * 1990-04-27 1992-01-16 Nkk Corp シリコン単結晶の製造装置
JPH0612477U (ja) * 1992-07-24 1994-02-18 三菱マテリアル株式会社 引上装置

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