JPH01281152A - アニオン交換樹脂 - Google Patents

アニオン交換樹脂

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JPH01281152A
JPH01281152A JP63110054A JP11005488A JPH01281152A JP H01281152 A JPH01281152 A JP H01281152A JP 63110054 A JP63110054 A JP 63110054A JP 11005488 A JP11005488 A JP 11005488A JP H01281152 A JPH01281152 A JP H01281152A
Authority
JP
Japan
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group
general formula
anion
compound
chloride
Prior art date
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Pending
Application number
JP63110054A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Yasuda
知一 安田
Tetsuo Kojima
哲郎 小島
Yoshihiro Fujita
佳弘 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP63110054A priority Critical patent/JPH01281152A/ja
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は改良されたアニオン交換樹脂による溶液中の選
択的なイオン除去方法に関するものである。 (従来の技術) イオン交換樹脂は、水の軟水化や純水製造用(例えば海
水の淡水化、−河川、湖沼水の浄水化など)、廃水処理
用(例えば、工業廃水の脱型金属工程、家庭廃水の浄化
、写真現像処理システム廃液の脱銀工程など)、工業製
品・中間体の精製用(化学製品、食料品、医薬品からの
不純物抽出あるいは目的化合物の抽出など)、イオン交
換りaマドグラフィーへの応用による工程、環境管理用
(メツキ浴中のイオン濃度管理、クールダウン水中のイ
オン濃度分析、海水、湖沼水の管理など)さらに、相間
移動触媒として幅広い分野で利用されている。 イオン交換樹脂、特にアニオン交換樹脂では、溶液中に
多種のアニオンが共存する場合、吸着を行なわせたいア
ニオンを共存する他種のアニオンと供に樹脂に吸着して
しまう。従ってこの対策のため使用する樹脂の量は除去
したいアニオンよシも過剰に用いなくてはならず、コス
トアップの原因となっていた。また1本来除去されるべ
きでないアニオンまでも樹脂に吸着されてしまい、溶液
中の、除去を目的としないアニオンの濃度までも低下さ
せてしまう。これは、不純物7−、l’o除去を目的と
して、樹脂を精製工程に用いた場合、精製物の収率の低
下を招き、化合物の抽出を目的として樹脂を精製工程に
用いた場合、精製物の純度の低下を招く原因となってい
た。このため目的とするアニオンを選択的に吸着し、他
のイオンについては実質的に不活性であるよりなアニオ
ン交換樹脂の開発が望まれていた。 このような要望は、特に、ハロゲン化銀カラー写真感光
材料の処理方法の分野で顕著であった。 すなわち一般にカラー感光材料の処理の基本工程は発色
現像工程と脱銀工程である。発色現像工程では発色現像
主薬によシ露光されたハロゲン化銀が還元されて銀を生
ずるととも罠、酸化された発色現像主薬は発色剤(カプ
ラー)と反応して色素画像を与える。次の脱銀工程にお
いては、酸化剤(漂白剤と通称する)の作用によシ、発
色現像工程で生じた銀が酸化され、しかるのち、定着剤
と通称される銀イオンの錯化剤によって溶解される。 この脱銀工程を経ることによって、カラー感光材料には
色素画像めみができあがる。 以上の脱銀工程は、漂白剤を含む漂白浴と定着剤を含む
定着浴との2浴にて行なわれる場合と、漂白剤と定着剤
を共存せしめた漂白定着浴により/浴で行なわれる場合
とがある。 さらに実際の現像処理は、上記の基本工程のほかに、画
像の写真的、物理的品質を保つため、あるいは画像の保
存性を良くするため等の種々の補助的工程を含んでいる
。例えば硬膜浴、停止浴、画像安定浴、水洗浴などであ
る。 最近、ミニラゼと呼ばれる店頭処理の普及に伴い、短時
間仕上げを行なうために処理の迅速化が、またさらに作
業性及びコストの点から処理液の低廃液量化すなわち低
補充化が強く望まれている。 発色現像工程では、感光材料よシ溶出し、発色現像液中
に蓄積したアニ′オン性界面活性剤などを、アニオン交
換樹脂を用いて除去、再生し、再使用する方法が例えば
特公昭4/−6376号、特開昭jj−/1llI2グ
ー/1llI−2よ3!λ号明細書に記載されている。 脱銀工程においても各処理液の低補充が試みられている
が、漂白定着液及び定着液は補充量を減少させると、処
理液中に銀イオンやヨウ化物イオンをはじめとする感光
材料からの溶出物蓄積量が増大し、脱銀速度が遅れる。 このうち特にヨウ化物イオンによる脱銀速度の遅れが大
きい。従ってこの脱銀遅れは高銀量でかつヨウ化物イオ
ンを含有する撮影感光材料で顕著である。しかしこの脱
銀遅れは処理の迅速化という点と相反するため許容する
ことはできないため、これまでにも低補充及び迅速処理
を両立する処理方法が望まれ検討が行われていた。 例えば特開昭5O−71137号、同!/−/ざj4’
/号、同!/−/9jjj号、同ri−x3732号、
同!グー19μ76号、特公昭5r−22621号明細
書には漂白定着液から銀回収することにより処理液を再
生使用する方法が示されている。 また定着液からの銀回収は特開昭62−6タコtグ号、
同Jj−7IPよ2号、同6λ−7よよ2j号明細書に
、銀回収を伴った定着処理後漂白定着することによシ低
補充(低廃液量化)と迅速処理の両方を満足させようと
する試みが記されている。 しかし以上の方法では低銀量の感光材料の処理において
はちる程度満足できるが、高銀量かつ沃化銀を含有する
撮影用感光材料においては必ずしも満足できるものでは
なかった。 またハロゲン化物イオンの除去に関しては0LS−27
/71,71t号、同jF/&ffJ4号、US−32
よ3り2θ号、特開昭62−1061コ01同j7−/
≠6おり号、同61−タタ3jf2号にイオン交換樹脂
、イオン交換膜を用いて現像液を再生する方法が記され
ている。しかしながら、ヨウ化物イオン以外に数多くの
アニオッ成分を含有する定着液または漂白定着液からの
ヨウ化物イオンの除去は必ずしも満足できるものではな
かった。 従って、多くの共存するアニオンの中から7・ロゲン化
物イオン、特にヨウ化物イオンを選択的に除去できるア
ニオン交換体の開発が望まれていた。 一方、四級アンモニウム基、あるいは四級ホスホニウム
基から成るカチオン性基を有する化合物とアニオンとの
相互作用はアニオンがヨウ化物イオンや過塩素酸イオン
の場合、カチオン性基周辺構造を疎水的にすることで著
しく向上することが、例えば、高分子化合物の場合、マ
クロモレキュラー ケミストリー、フィジックス 18
2巻 349頁(1981年)に、低分子カチオン性化
合物の場合、カナデイアン ジャーナル オブ ケミス
トリー 58巻 1412頁(1980年)に報告され
ている。 また、架橋マトリックス中に疎水的カチオンを有する高
分子化合物の例は、いずれも重合体水分散物(いわゆる
ラテックス)として、例えば、特開昭58−18103
8号、同59−1.59158号、同60−10765
2号、米国特許4204866号、同4338095号
等に記載されている。 しかしながらこれらの化合物を用いた場合の性能は、必
ずしも充分ではなかった。すなわち、これらの化合物を
塩濃度の高い上記定着液あるいは、漂白定着液に用いる
と、沈澱物、凝集物、あるいは、油状物質を新たに副生
じ、ヨウ化物イオンの交換効率が著しく低下してしまう
ことに加え、この沈澱物等が感光材料に付着して、処理
、乾燥後、得られる感光材料の表面が著しく汚濁される
ことが問題であった。 「本発明が解決しようとする問題点」 本発明の目的の第一は、高いヨウ化物イオン選択性を有
するアニオン交換樹脂を提供することにある。 本発明の目的の第二は、高塩濃度溶液中でも、効率低下
することなしに高いヨウ化物イオン選択性を有するアニ
オン交換樹脂を提供することにある。 本発明の目的の第三は、溶液中で、沈澱物や凝集物を新
たに副生することなしに高いヨウ化物イオン選択性を有
するアニオン交換樹脂を提供することにある。 「問題点を解決するための手段」 本発明者らは鋭意検討の結果、アニオン交換樹脂として
、下記に示した化合物を用い・ることにより、上記目的
を達成できることを見い出した。 (1150μm以上の平均粒子径を有し、油溶性重合開
始剤を用いてビニルモノマーの付加重合反応により合成
される架橋有機高分子マトリックス中に下記一般式(り
で表わされるカチオンを含有することを特徴とするアニ
オン交換樹脂。 一般式(1) %式% (式中り、は単結合あるいは2価の基を表わす。 DIは窒素原子あるいはリン原子を表わす。 Ro、R1!、Rtsはそれぞれ同じであっても異なっ
ていてもよく、アルキル基、アリール基、またはアラル
キル基であり、互いに結合して環構造を形成してもよく
、かつRIIXRIts Rtsは下記一般式(n)で
表わされる化合物のオクタツール/水の分配係数Pの対
数(l og P )が−1以上となる基を表わす。 一般式(11) Pの計算式 水相中の一般式(n)の化合物の濃度 X1 はアニオンを表わす、) (2)一般式(1)で表わされるカチオンを含有し、か
つ、下記一般式(I[[)で表わされるカチオンを含有
することを特徴とする上記第(11項記載のアニオン交
換樹脂。 一般式(I[[) (式中L2は単結合あるいは2価の基を表わし、DIは
窒素原子あるいはリン原子を表わす。 Rnt、Rtt、R1ffはそれぞれ同じでふっても異
なっていてもよ(、アルキル基またはアリール基で、か
つR□、R意茸、R12は下記一般式(IV)で表わさ
れる化合物のオクタツール/水の分配係数Pの対数(j
!ogP)が−1未満となる基を表わす。 一般式(IM) Pの計算式 水相中の一般式(IV)の化合物の濃度○ X2 はアニオンを表わす、) さらに詳細に説明すると、本発明の好ましいアニオン交
換樹脂において、上記一般式(1)中、L+の好ましい
2価の基の例は、アルキレン基、(例えばメチレン基、
エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン
基、ヘキサメチレン基等)、アリーレン基(例えばフェ
ニレン基、ナフチレン基等)およびアラルチレン基 等である。このうち更に好ましくは単結合、メチリ、特
に好ましいのはメチレン基、 上記一般式(III)中、L8はLlと同じであっても
異なっていてもよい、アルキレン基(例えばメチレン基
、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレ
ン基、ヘキサメチレン基等)、アリーレン基(例えばフ
ェニレン基、ナフチレン基等)およびアリーレン基(例
え等である。このうち更に好ましくは単結合、メチリ、
特に好ましいのはメチレン基、 上記一般式(1)、(■)、(III)および(TV)
中、DIおよびDtは窒素原子あるいはリン原子を表わ
し、互いに同じであっても、異なっていてもよい、特に
好ましくは窒素原子である。 上記一般式(1)および(II)中、Ro、Rtz、R
13は好ましくはそれぞれ同じであっても異なっていて
もよい炭素数4以上のアルキル基(例えば、n−ブチル
基、イソブチル基、5ee−ブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、n−ペプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基
、n−デシル基、フェノキシエチル基、ベンジル基、フ
ェネチル基、クロロベンジル基、メチルベンジル基、メ
トキシベンジル基等)、炭素数6以上のアリール基(フ
ェニル基、ナフチル基、トルイル基、メトキシフェニル
基、クロロフェニル基等)であり、特に好ましくは炭素
数4〜IOのアルキル基、フェニル基、及びベンジル基
である。 上記一般式(Ill>および(IV)中、RZI、Rt
z、およびR12は好ましくは、それぞれ同じであって
も異なっていてもよい水素原子、あるいは炭素数1又は
2のアルキル基である。R□いRoおよびRoの好まし
い例は、メチル基、エチル基、メトキシメチル基、ヒド
ロキシエチル基および水素原子であり、このうち特にメ
チル基とヒドロキシエチル基が好ましい。 上記一般式(1)、(II)、(III)および(IV
)中XρおよびXpは好ましくはフン化物イオン、塩化
物イオン、臭化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、水
酸化物イオン、酢酸イオン等であり、これらのうち、塩
化物イオン、水酸化物イオン及び硝酸イオンが特に好ま
しい、XpおよびX!eは互いに同じであっても異なっ
ていてもよい。 本発明の架橋有機高分子マトリックスは、エチレン性不
飽和基を分子内に少なくとも2つ存する千ツマ−を含む
、混合モノマー液を無機塩類および分散安定剤の存在下
、水を分散媒として油溶性重合開始剤により付加重合(
懸濁重合)させて得られるものであり、その平均粒子径
が50μm以上のものである。好ましくは、平均粒子径
が100μm以上であり、更に好ましくは150.ca
m以上5mm以下である。 架橋有機高分子マトリックスを形成する高分子化合物は
、共重合可能な、エチレン性不飽和基を分子内に1つ存
しているモノマーを分散安定剤及び無機塩の存在下水性
溶媒中で懸濁重合により共重合して得られる繰り返し単
位を含んでいてもよい、上記の共重合可能なモノマーは
、2種以上のモノマーの混合物であってもよい。 共重合可能なエチレン性不飽和基を分子内に2つ以上有
しているモノマーの例は、O−ジビニルベンゼン、m−
ジビニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、エチレング
リコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、
1,6−ヘキサンシオールジメタクリレート等であり、
これらのうち2種以上を混合して用いることも好ましい
。 このうち、0−ジビニルベンゼン、m−ジビニルベンゼ
ン、p−ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタ
クリレートが特に好まましい、これらの共重合可能なエ
チレン性不飽和基を分子内に2つ以上有しているモノマ
ーは、樹脂の全量に対してモル百分率で1ないし40パ
ーセントの値をとり、好ましくは、1ないし20パーセ
ント、特に好ましくは5ないし15パーセントである。 ゛共重合可能なエチレン性不飽和基を分子内に1つ有し
ているモノマーの例は、エチレン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、プロピレン、l−ブテン、イソブチン、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、〇−エチ
ルスチレン、m−エチルスチレン、p−エチルスチレン
、p−ビニルアセトフェノン、0−クロロメチルスチレ
ン、m−クロロメチルスチレン、p−クロロメチルスチ
レン、ヒドロキシメチルスチレン、脂肪族酸のモノエチ
レン性不飽和エステル(例えば、酢酸ビニル、酢酸アリ
ルなど)、エチレン性不飽和モノカルボン酸もしくはジ
カルボン酸のアミド(例えば、N−イソプロビルアクリ
ルアミド、N−ブチルアクリルアミド、Ntertブチ
ルアクリルアミド、N。 N−ジブチルアクリルアミド、N−tertオクチルア
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N。 N′−ジベンジルマレイン酸ジアミドなど)、エチレン
性不飽和モノカルボン酸もしくはジカルボン酸のエステ
ル(例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、n−ブチルメタクリレート、n−へキシルメタク
リレート、シクロへキシルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、1−アダマンチルメタクリレート、1−
(3,5−ジメチルアダマンチル)メタクリレート、n
−ブチルアクリレート、n−へキシルアクリレート、2
−エチルへキシルアクリレートなど)、モノエチレン性
不飽和化合物(例えば、アクリロニトリル、メタクリレ
ートリル、メチルビニルケトン、エチルビニルケトンな
ど)または、ジエン類(例えばブタジェン、イソプレン
など)等であり、これらのうち2種以上を混合して用い
ることも好ましい。このうち、スチレン、α−メチルス
チレン、0−エチルスチレン、m−エチルスチレン、p
−エチルスチレン、O−クロロメチルスチレン、m−ク
ロロメチルスチレン p−クロロメチルスチレン、ヒド
ロキシメチルスチレン、メチルメタクリレート、塩化ビ
ニリデン、アクリロニトリル、メタクリレートリル、メ
チルビニルケトン等が特に好ましい。これらのうち、一
般式(1)または(III)で表わされるカチオンを含
有しない共重合可能なエチレン性不飽和基を1つ有して
いるモノマーを重合して得られる繰り返し単位は、樹脂
の全量に対してモル百分率で0ないし40パーセントの
値をとり、好ましくはOないし20パーセント、特に好
ましくは0ないし10パーセントである。 一般式(1)で表わされるカチオンは、樹脂の全量に対
してモル百分率で50ないし99パーセントまでの繰り
返し単位に含まれていてもよく、好ましくは60ないし
95パーセントまで、特に好ましくは65ないし90パ
ーセントまでである。 一般式(+[[)で表わされるカチオンは、樹脂の全量
に対してモル百分率で1ないし50パーセントまでの繰
り返し単位に含まれていてもよ(、好ましくは、5ない
し40パーセントまで、特に好ましくは10ないし30
パーセント含まれているのがよい。 オクタツール/水分配係数Pは、下記測定方法及び計算
式で与えられるオクタツールと水へのある一つの化合物
の分配を示す値である。l og Pは、数値の小さい
捏水溶性の高い(親木的)化合物であり、数値の大きい
程、油溶性の高い(疎水的)化合物であることを示す。 測定方法;試料5X10−’モルを水50−に溶解し、
これにオクタツール50@1を 加え20℃に保ちながら2時間振と うする。振とう停止後、静置し、オ クタツール、水、各相中の試料の濃 度をuVスペクトルにより測定する。 得られた濃度の値から、下記式にて オクタツール/水分配係数Pを算出 する。 計算式 水相中の試料の濃度 本発明において、上記一般式(■)で表わされる化合物
は1ogPの値が一1以上であり、好ましくは−1から
10までの値をとり、特に好ましくは−0,5から8ま
でである。 上記一般式(IV)で表わされる化合物は、logPの
値が一1未満であり、好ましくは一1未満−10までの
値をとり、特に好ましくは−1,5から−8までである
。 以下に、本発明のアニオン交換樹脂及びその合成方法の
例を示すが、本発明はこれに限られるものではない。 例1 x:z=lQ:9Q 平均粒子径 0.35mm 例2 x:z=15:85 平均粒子径 0.49mm 例3 x:z=5:95 平均粒子径 0.95++m x:y:z=10:10:80 平均粒子径 0.21m+m 例5 x:z、:xt−20:30:50 平均粒子Pk  0. 81mm 例6 x:yI;y!:zsII5:5:15ニア5平均粒子
径 0.15++s 例7 x:y:z−10:20ニア0 平均粒子径 1.25s+s 例8 x:)Mz−10:10:80 平均粒子径 0.66mm 例9 z:y:z’−7;13:80 平均粒子径 0.49m− 例10 C11゜ x:y:z−5:1015 平均粒子i+  0.77v++ 例11 X:Yt  :Yt  :Z−5;10:10;75平
均粒子径 0.075mm 例12 C11゜ (CI!IC汁−一−−→CIItCIIh−−−1 
      平均粒子枠 0.99ms例13 )(、:  Y:2=10:30:60平均粒子径 1
.2(1+− 例14 X+: y:2=8:12:80 平均粒子径 0.95−一 例15 !+  :  7:z=5:10:85平均粒子径 0
.8511m 例16 X、: y:z=10:25i65 平均粒子径 0.75s+s ^−〇 :l:w工    の 不 エ 本発明のアニオン交換樹脂は、一般に無機塩類および分
散安定剤の存在下、水を分散媒として油溶性重合開始剤
により開始された付加重合反応(懸濁重合)により平均
粒子径50μm以上の粒子として得られたものである。 懸濁重合の一般的操作方法については「高分子合成の実
験法」 (大津随行、木下雅悦共著、化学同人社)13
0頁及び146頁から147頁に記載されている。 本
発明のアニオン交換樹脂の懸濁重合による合成で用いら
れる無機塩類は水可溶性の塩類で、例えば塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム
、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、
硫酸カルシウム、硫酸マグネジうム、硫酸アンモニウム
、硫酸アルミニウムカリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等を挙げることができる。このうち、特に塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリ
ウム、硫酸マグネシウムが好ましい。 本発明のアニオン交換樹脂の懸濁重合による合成で用い
られる分散安定剤は水可溶性の高分子であり、例えば、
ポリビニルアルコール(信越ポバールの商品名で信越化
学工業株式会社より市販されているもの、ゴーセノール
の商品名で日本合成化学工業より市販されているもの等
)、ポリアクリル酸ソーダ(アクラリンクの商品名で日
本触媒化学工業より市販されているもの、アロンビス及
びジュリマーの商品名で日本純薬株式会社より市販され
ているもの等)、スチレン−マレイン酸共重合体のアル
カリ加水分解物(イソパンの商品名で株式会社クラレよ
り市販されているもの、ハイビスワコーの商品名で和光
純薬株式会社より市販されているもの等)、アルギン酸
ナトリウム(スノー・アルギンの商品名で富士化学工業
株式会社より市販されてい、るもの)、及び水溶性セル
ロース誘導体くメイブロガット、ケルコSCS、及びグ
アーガム等の商品名で二晶株式会社より市販されている
もの、MH−にの商品名でヘキスト・ジャパン社より市
販されているもの等)等を挙げることができる。このう
ち、好ましいのはポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸ソーダ、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルカ
リ加水分解物である。 本発明のアニオン交換樹脂合成の懸濁重合に用いられる
開始剤は、水不溶性で、かつ油溶性の重合開始剤であり
、例えば、アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニト
リル)、アゾビス(イソブチロニトリル)、2.2’−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2.2
’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)、2.2’−アゾビス(イソ酪酸ジメチル)
、過酸化ベンゾイル、過酸化−ter t−ブチル、過
酸化−tert−アシル、過酸化クミル、tert−ブ
チル過酸化ベンゾエート、ter t−ブチル過酸化フ
ェニルアセテート等を挙げることができる。 一方、−Cに上記の本発明の化合物と同様の疎水的カチ
オンを有する重合体水分散物の合成では、水可溶性の重
合開始剤を用いて、乳化安定剤(界面活性剤)の存在下
に重合反応を行ない、重合体水分散物を得る(乳化重合
)、この場合、水溶性重合開始剤を用いるため、重合開
始反応が水相中で起こり、界面活性剤の作用により形成
されたミセル中で重合反応が進行するため生成するポリ
マーは、多くの場合、0.5μm以下の粒子径を有する
極微小なポリマー固体になる。従って水溶性重合開始剤
を用いた場合には、本発明の50μm以上の平均粒子径
を有する架橋樹脂の合成には適しておらず、本発明の5
0μm以上の平均粒子径を有する架橋樹脂を得るため油
溶性開始剤を用いた懸濁重合法を用いることが必要であ
る。 本発明の上記一般式(1)で表わされるカチオンを含存
するアニオン交換樹脂は、三級アミン、あるいは三級ホ
スフィンと四級化反応し得る基を有する実質的に水に不
溶な樹脂(以下 前駆体樹脂という)に、上記一般式(
■)で表わされる三級アミンあるいは三級ホスフィンを
四級化反応させ、カチオンを導入することで合成するこ
とができる。前駆体樹脂は、特開昭59−39347号
、米国特許2,874,132号、同3,297゜64
8号、同3,549.562号、同3,637.535
号、同3,817,878号、同3゜843.566号
、同2,630.427号、同2,630,429号、
西独国特許1,151゜127号、特公昭32−414
3号、同46−19044号、同46−20054号、
同53−5294号、同33−2796号、同3313
97号に記載の各方法及び、これに類似の方法により合
成することが可能である。 前駆体樹脂の三級アミンあるいは三級ホスフィンとの四
級化反応によるカチオン性基の導入は、上記の前駆体樹
脂に、下記一般式(V)で表わされるアミンあるいはホ
スフィンを用いて、特開昭59−39347号、米国特
許2,874,132号、同3,297,648号、同
3.549゜562号、同3,637,535号、同3
,817.878号、同3,843,566号、同2゜
630.427号、同2,630,429号、西独間特
許1,151,127号、特公昭32−4143号、同
46−19044号、同46−20054号、同53−
5294号、同33−2796号、同33−7397号
に記載の各方法及び、これに類似の方法により合成する
ことが可能である。 一般式(V) It ■ R++  D+   R15 (式中り、は窒素原子又はリン原子を表わし、特に好ま
しくは窒素原子である。 R+ +、R(tSRlsはそれぞれ同じであっても異
なっていてもよい、置換あるいは無置換のアルキル基ま
たは、アリール基で、互いに結合して環構造を形成して
もよい、ベンジルクロリドトノ反応生成物(一般式(■
))のオクタツール/水分配係数Pの対数値(logP
)が−1以上である基を表わす。 一般式(n) Pの計算式 水相中の一般式(II)の化合物の濃度R31、R1□
、RI3は好ましくは、炭素数4以上のアルキル基(例
えば、n−ブチル基、イソブチル基、5ec−ブチル基
、ter t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシ
ル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチ
ル基、n−ノニル基、n−デシル基、フェノキシエチル
基、ベンジル基、フェネチル基、クロロベンジル基、メ
チルベンジル基、メトキシベンジル基等)、炭素数6以
上のアリール基(フェニル基、ナフチル基、トルイル基
、メトキシフェニル基、クロロフェニル基等)であり、
特に好ましくは炭素数4〜10のアルキル基、フェニル
基、及びベンジル基である。−触式(n)で表わされる
化合物の2種以上を混合して用いることも好ましい。 また、本発明の疎水的カチオン性基を有するアニオン交
換樹脂は、疎水的カチオン性基を有し、かつ、共重合可
能なエチレン性不飽和基を有する、実質的に水に不溶な
モノマーを用いて上記の前駆体樹脂の合成方法、あるい
はこれに類似の方法による樹脂化によっても合成可能で
ある。上記一般式口)で表わされるカチオンを有するア
ニオン交換樹脂は、その使用目的により速い交換速度が
要求される場合には上記一般式(I)で表わされるカチ
オンに加えて上記一般式CIII)で表わされるカチオ
ンを含有せしめることにより、その要求を満たすことが
できるようになる。 本発明の一般式(1)で表わされるカチオンを有し、か
つ一般式(I[[)で表わされるカチオンを有するアニ
オン交換樹脂は、上記前駆体樹脂に、疎水性アルキル基
を有する三級アミンあるいは三級ホスフィンと親水性ア
ルキル基を有するアミン、あるいはホスフィンとを四級
化反応させ、カチオン性基を導入することで合成するこ
とができる。 疎水的アルキル基を有する三級アミンあるいは三級ホス
フィンは、上記一般式(V)に示したものに同じである
。 親水的アルキル基を有する三級アミンあるいは三級ホス
フィンは、下記一般式(Vl)で示されるものである。 一般式(Vl) RZ+ R8茸−Dt  Rts 式中り、は窒素原子又はリン原子を表わし、特に好まし
くは窒素原子である。 R2いRo、R1ffはそれぞれ水素原子、あるいは炭
素数1又は2の1喚あるいは無置換のアルキル基を表わ
し、互いに異なっていても同じであってもよい* R2
1s Rxz、RZ3の好ましい例は、メチル基、エチ
ル基、メトキシメチル基、ヒドロキシエチル基であり、
このうち特に、メチル基とヒドロキシエチル基が好まし
い。 一般式(V)及び一般式(VT)で表わされる化合物は
、それぞれ、2種以上の化合物の混合物であってもよい
。 また、本発明の一般式(1)で表わされるカチオンを有
し、かつ一般式(III)で表わされるカチオンを存す
るアニオン交換樹脂は、上記一般式(1)で表わされる
カチオンを有し、エチレン性不飽和基を存する実質的に
水不溶の共重合可能なモノマーと、アミンあるいはホス
フィンと四級化反応し得る基を有し、かつエチレン性不
飽和基を有する実質的に水不溶の共電可能なモノマーの
混合モノマーを用いて、上記の前駆体樹脂の合成方法に
従って、あるいはこれに類似の方法で樹脂化を行ない、
一般式(Vl)で表わされる化合物を用いて、上記の前
駆体樹脂への四級化反応によるカチオン導入方法に従っ
て、あるいはこれに類似の方法で上記一般式(II[)
で表わされるカチオンを導入することによっても合成可
能である。 合成例1  (ポリ (ジビニルベンゼンーコークロロ
メチルスチレン)の合成) 攪拌装置、温度計、及び冷却管を取り付けた31三ツロ
フラスコ中に室温下で水1500g、ポリビニルアルコ
ール(日本合成化学工業株式会社よりゴーセノールとし
て市販のもの)2.5g、塩化ナトリウム80gを加え
、充分に攪拌、溶解させた。この溶液に、クロロメチル
スチレン(セィミケミカル株式会社より CMS−AM
として市販のもの)206g、ジビニルベンゼン19゜
5g、iMM化ベンゾイル4.0gをトルエン200g
に溶解した溶液を室温下で加え、1分間に110回転の
速度で、窒素気流下、1時間攪拌する。 これを70℃まで昇温し、7時間反応させた後、得られ
た樹脂球を炉取し、50℃の温水51に浸漬して、30
分間超音波洗浄した。同様にメタノール21、アセトン
2j2、酢酸エチル21で洗浄し、減圧下lOO℃で乾
燥、粒子径1mm以下の球状樹脂221.2gを得た。 樹脂は元素分析により塩素含量を求め、1g樹脂あたり
、5.89XIO−’モルの塩素量を確認した。 (ポリ (ジビニルベンゼン−コートリブチルアンモニ
オメチルスチレン塩化 物)(化合物1)の合成) 上記で合成したポリ (ジビニルベンゼンーコークロロ
メチルスチレン)球状粒子20gを攪拌装置、温度計、
冷却管を取り付けた500rL!三ツロフラスコに秤り
とり、イソプロピルアルコール40g1ジメチルアセト
アミド40g、l−リブチルアミン40gを加え、室温
下で攪拌しながら7時間膨潤させた。これを85℃に加
熱し、溶媒を還流させながら、8時間反応させた。その
後、反応系を室温にまで冷却し、固形分(球状粒子)を
枦取した。この樹脂球を50℃の温水に浸漬し、超音波
洗浄を30分間行なった後、メタノール2z。 アセトン211酢酸エチル211アセトン21の順に溶
媒を用いて超音波洗浄を各20分づつ行ない減圧下、1
20℃で乾燥し、球状樹脂38.6gを得た。平均粒子
径0.35mm、塩化物イオン含!2.70xlO−’
(モル7g樹脂)であった。 塩化物イオンは粉砕した樹脂をIN硝酸ナトリウム中で
膨潤させ、0.IN硝酸銀を用いて滴定により算出した
。 合成例2  (N−ビニルベンジル−N、N、N−トリ
ヘキシルアンモニウムクロリドの 合成) 11三ツロフラスコにクロロメチルスチレン54.9g
 (0,36モル)、トリーi1  ”%キシルアミン
80.7g (0,30モル)、重合禁止剤としてニト
ロベンゼン0.5g、アセトニトリル400m1を入れ
、撹拌しながら7時間加熱還流した。 室温まで冷却の後、この溶液をn−ヘキサン500@1
で数回洗浄し、未反応のクロロメチルスチレンを除いた
。濃縮して析出した結晶を酢酸エチル500dで再結晶
して、目的物であるN−ビニルベンジル−N、N、N−
トリヘキシルアンモニウムクロリドの白色結晶103.
89gを得た。 (収率82.1%)、得られた化合物の構造は’ H−
NMR2元素分析により確認した。 (ポリ (ジビニルベンゼンーコートリヘキシルアンモ
ニオメチルスチレン塩 化物)(化合物2)の合成) 攪拌装置、温度計及び冷却管を取り付けた31三ツロフ
ラスコ中に、室温下で水288g、N−ビニルベンジル
−N、N、N−トリヘキシルアンモニウムクロリド14
3.5g (0,34モル)を加え、充分に吸水させて
油状物質とする。これにジビニルベンゼン7.8g (
0,06モル)、アゾビス(イソブチロニトリル)(和
光純薬株式会社からV−60の商品名で市販されている
もの)3.0gを加え、攪拌、溶解させる。更に、塩化
カルシウム1080g、ポリビニルアルコール(上記の
ものに同じ)2.3gを水1152gに溶解させたもの
を加え、1分間に135回転の速度で、窒素気流下、室
温で30分間攪拌した。これを70℃に昇温し、6時間
攪拌を続けた。 室温まで冷却の後、固形分を更改し、50℃の1留水2
1で30分間超音波洗浄を行なった0次いで、溶媒とし
てメタノール21、アセトン21゜酢酸エチル2j+を
用いてそれぞれ超音波洗浄を行ない、減圧下、100℃
にて乾燥し、球状粒子122.6gを得た。平均粒子径
は0.49mm。 塩化物イオン含量は1.8X10−”(モル7g樹脂)
であった。 合成例3  (ポリ (ジビニルベンゼンーコートリヘ
キシルアンモニオメチルスチレン塩 化物−コークロロメチルスチレン)の 合成) 攪拌装置、温度計及び冷却管を取り付けた51三ツロフ
ラスコ中に、室温下で水360g、N−ビニルベンジル
−N、N、N−トリヘキシルアンモニウムクロリド84
.4g (0,2モル)ヲ加え、充分に吸水させて油状
物質とする。これにジビニルベンゼン10.4g (0
,08モル)、クロロメチルスチレン(上記のものに同
じ)18゜3g(0,12モル)、アブビスイソブチロ
ニトリル(上記のものに同じ)2.9gを加え、攪拌溶
解させる。更に、塩化カルシウム864g、ポリビニル
アルコール(上記のものに同じ)2.0gを水930g
に溶解させたものを加え、1分間に120回転の速度で
、窒素気流下、室温で30分間撹拌した。これを80℃
に昇温し、7時間攪拌を続けた。 室温まで冷却の後、固形分を更改し、50℃の蒸留水2
1で30分間超音波洗浄を行なった。次いで、溶媒とし
てメタノール21、アセトン21、酢酸エチル21を用
いてそれぞれ超音波洗浄を行ない、減圧下、100℃に
て乾燥し、球状粒子95.2gを得た。塩化物イオン含
量は1.65X104(モル7g樹脂)であった、また
元素分析により総塩素含量を求めたところ、2.78x
lO−1(モル7g樹脂)であった。 (ポリ (ジビニルベンジル−コートリプチルアンモニ
オメチルスチレン塩化 物−コートリプチルアンモニオメチ ルスチレン塩化物)(化合物5)の合 成) 上記で得られたポリ (ジビニルベンゼンーコートリヘ
キシルアンモニオメチルスチレン塩化物−コークロロメ
チルスチレン)球状粒子75gを攪拌装置、温度計、冷
却管を取り付けた1β三ツロフラスコに秤りとり、イソ
プロピルアルコール100g1アセトニトリル100g
、)リブチルアミン150gを加え、室温下で撹拌しな
がら7時間膨潤させた。これを80℃に加熱し、溶媒を
還流させながら9時間反応させた。その後、反応系を室
温にまで冷却し、固形分(球状粒子)をが取した。この
樹脂球を50℃の温水に浸漬し、超音波洗浄を30分間
行なった後、メタノール21、アセトン2N、酢酸エチ
ル21.アセトン21の順に溶媒を用いて超音波洗浄を
各15分づつ行ない減圧下、100″Cで乾燥し、球状
樹脂23.1gを得た。平均粒子径0.87mm、塩化
物イオン含量2.26XIG−’(モル7g樹脂)であ
った。 合成例4 ポリ(ジビニルベンゼンーコーメタクリル酸
メチルーコートリヘキシルアン モニオメチルスチレン硝酸塩)(化合 物10)の合成。 撹拌装置、温度計及び冷却管を取り付けた32三ツロフ
ラスコ中に室温下で水420 g、 N−1::−ニル
ベンジルーN、N、N−1−リヘキシルアンモニウムク
ロリド179.4g (0,425モル)を加え、充分
に吸水させて油状物質とする。これにジビニルベンゼン
3.3g (0,025モル)、メタクリル酸メチル5
.0g (0,05モル)、過酸化ベンゾイル4.0g
を加え、攪拌溶解させる。更に、塩化ナトリウム180
g、ポリビニルアルコール2.5gを水1500gに溶
解させた溶液を加え、1分間に150回転の速度で窒素
気流下、室温で1時間攪拌した。これを70℃に昇温し
、7時間攪拌を続けた。 室温まで冷却の後、固形分を更改し、50℃の蒸留水3
1で1時間超音波洗浄を行なった0次いで溶媒としてメ
タノール21、アセトン21、酢酸エチル21を用いて
それぞれ超音波洗浄を行ない、減圧下、100℃にて乾
燥し、球状粒子175.4gを得た。塩化物イオン含量
は2.0X10−’(モル7g樹脂)であった。 この球状粒子100gを攪拌装置、温度計及び冷却管を
取り付けた11三ツロフラスコに入れ、メタノール20
0献を加え、攪拌しながら室温で1時間膨潤させた後、
蒸留水200gと硝酸ナトリウム150gを加え、80
℃にて4時間加28撹拌を行なう。室温まで冷却し、上
澄成分を除き、再び蒸留水200gと硝酸ナトリウム1
00gを加え、80℃にて4時間加熱攪拌を行なう、こ
の操作をさらにもう一度繰り返し、上澄液に塩化物イオ
ンが検出されなくなったことを確認して、固形分(球状
粒子)をが取した。この樹脂球を50℃の温水に浸漬し
、超音波洗浄を30分間行なった後、メタノール2I!
、、アセトン21、酢酸エチル21.アセトン27!の
順に溶媒を用いて超音波洗浄を各20分づつ行ない減圧
下、100℃で乾燥し、球状樹脂100.8gを得た。 平均粒子径0.77mm、塩化物イオン含量0.0 (
モル7g樹脂)であった。 合成例5  (ポリ (ジビニルベンゼンーコークロロ
メチルスチレン)の合成 攪拌装置、温度計及び冷却管を取り付けた51三ツロフ
ラスコ中に室温下で水300g、ポリビニルアルコール
(上記のものに同じ)5.0g、塩化ナトリウム160
gを加え、充分に攪拌し、ン容解させた。この?8液に
クロロメチルスチレン(上記のものに同じ)412g、
ジビニルベンゼン43.4g、過酸化ベンゾイル8.0
gをトルエン500gに溶解した溶液を室温下で加え、
1分間に120回転の速度で窒素気流下30分間攪拌を
続けた後、70℃まで昇温し、7時間反応させた。その
後、反応系を室温にまで冷却し、固形分(球状粒子)を
更改した。この樹脂球を50℃の温水に浸漬し、超音波
洗浄を30分間行なった後、メタノール21、アセトン
21、酢酸エチル21、アセトン21の順に溶媒を用い
て超音波洗浄を各20分づつ行ない減圧下、100℃で
乾燥し、球状樹脂440gを得た。樹脂は元素分析によ
り塩素含量を求め、樹脂1g当り5.85XIG1モル
の塩素含量を確認した。 (ポリ (ジビニルベンゼンーコートリメチルアンモニ
オメチルスチレン塩化 物−コートリブチルアンモニオメチル スチレン塩化物)(化合物13)の合 成) 上記で合成したポリ (ジビニルベンゼンーコークロロ
メチルスチレン球状粒子20gを攪拌装置、温度計、冷
却管を取り付けた500s7三ツ口フラスコに秤りとり
、イソプロピルアルコール70g1ジメチルホルムアミ
ド30g、トリブチルアミン40gを加え、室温下で撹
拌しながら30分間膨潤させた。これを80℃に加熱し
、溶媒を還流させながら、7時間反応させた。その後、
反応系を室温にまで冷却し、固形分(球状粒子)を1取
し、新たに30%トリメチルアミン水溶液40gを加え
、室温下で2時間反応させた後、80℃に昇温、1時間
加熱を続け、再び室温に戻し、固形分(球状粒子)を更
衣した。この樹脂球を50℃の温水に浸漬し、超音波洗
浄を30分間行なった後、メタノール21、アセトン2
1、酢酸エチル2にアセトン21の順に溶媒を用いて超
音波洗浄を各30分づつ行ない減圧下、120℃で乾燥
し、球状樹脂30gを得た。平均粒子径1.20mm、
塩化物イオン含量3.l0XIO−”(モル7g樹脂)
であった。 合成例6  (ポリ (ジビニルベンゼンーコートリヘ
キシルアンモニオメチルスチレン塩 化物−コークロロメチルスチレン)の 合成) 攪拌装置、温度計及び冷却管を取り付けた51三ツロフ
ラスコ中に室温下で水360g、N−ビニルベンジル−
N、N、N−トリヘキシルアンモニウムクロリド168
.9g (0,4モル)を加え、充分に吸水させて油状
物質とする。これにジビニルベンゼン5.2g (0,
04モル)、クロロメチルスチレン(上記のものに同じ
)9.2g(0,06モル)、アゾビスイソブチロニト
リル(上記のものに同じ>2.9gを加え、攪拌溶解さ
せる。更に、塩化カルシウム1350g、ポリビニルア
ルコール(上記のものに同じ)2.9gを水1440g
に溶解させたものを加え、1分間に150回転の速度で
、窒素気流下、室温で30分間攪拌した。これを70℃
に昇温し、6時間攪拌を続けた。 室温まで冷却の後、固形分を更改し、50℃のy留水2
1で30分間超音波洗浄を行なった0次いで、溶媒とし
てメタノール21.アセトン21、酢酸エチル21を用
いてそれぞれ超音波洗浄を行ない、減圧下、100℃に
て乾燥し、球状粒子176.8gを得た。 塩化物イオン含量は1.65xlO−”(モル7g樹脂
)であり、また、元素分析により総塩素含量を求めたと
ころ、2.78xlO−”(モル7g樹脂)であった。 (ポリ (ジビニルベンゼンーコートリメチルアンモニ
オメチルスチレン塩化 物−コートリヘキシルアンモニオメチ ルスチレン塩化l1l)  (化合物14)の合成) 上記方法で得られた(ポリ (ジビニルベンゼンーコー
トリヘキシルアンモニオメチルスチレン塩化物−コーク
ロロメチルスチレン)150gを秤り取った撹拌装置、
温度計及び冷却管を取り付けた21三ツロフラスコ中に
、室温下でジクロロエタン300m7を加えて、30分
間膨潤させた。その後、30%トリメチルアミン水溶液
500−を加えて1時間静置、膨潤させ、攪拌しながら
2時間室温で反応させた。系を80℃まで昇温し、共沸
によりジクロロエタンを系外に追い出した。この際、樹
脂が乾燥しない様、500−の水を3回に分割して添加
した。共沸でジクロロエタンが出て来なくなるまで溶媒
の除去を行なった後、固形分(球状粒子)を更衣し、流
水で充分に洗浄した。 50℃の蒸留水3iで30分間超音波洗浄を行なった0
次いで、溶媒としてメタノール21.アセトン21、酢
酸エチル21を用いてそれぞれ超音波洗浄を行ない、減
圧下、120℃で乾燥し、球状粒子147.2gを得た
。平均粒子径は0.95(1)m、塩化物イオン含量は
3.0X10−’(モル7g樹脂)であった。 合成例7  (ポリ (ジビニルベンゼンーコーα−メ
チルスチレンーコークロロメチルス チレンーコートリヘキシルアンモニオ メチルスチレン塩化物)の合成) 魔?4’装置、温度計及び冷却管を取り付けた !三ツ
ロフラスコ中に室温下で水360g、N−ビニルヘンシ
ル−N、N、N−)リヘキシルアンモニウムクロリド1
47.7g (0,35モル)を加え、充分に吸水させ
て油状物質とする。これにジビニルベンゼン6.5g 
(0,05モル)、α−メチルスチレン11.4g (
0,075モル)、過酸化ベンゾイル4.0gを加え、
攪拌溶解させる。更に塩化カルシウム1350g、ポリ
ビニルアルコール(上記のものに同じ)2.9gを水1
440gに溶解させたものを加え、1分間に150回転
の速度で、窒素気流下、室温で30分間攪拌した。これ
を70℃に昇温し、6時間攪拌を続けた。 室温まで冷却の後、固形分を更衣し、50℃の7j[水
21で30分間超音波洗浄を行なった。次いで、溶媒と
してメタノール21、アセトン2I!、、酢酸エチル2
1を用いてそれぞれ超音波洗浄を行ない、減圧下、10
0℃にて乾燥し、球状粒子162.5gを得た。塩化物
イオン含量は2.0×10−’(モル7g樹脂)であっ
た。 (ポリ (ジビニルベンゼンーコーα−メチルスチレン
ーコートリメチルアン モニオメチルスチレン塩化物−コート リヘキシルアンモニオメチルスチレン 塩化物)の合成) 上記反応で得たポリ (ジビニルベンゼンーコーα−メ
チルスチレンーコークロルメチルスチレンーコートリヘ
キシルアンモニオメチルスチレン塩化物)150gを入
れ、攪拌装置、温度計及び冷却管を取り付けた21三ツ
ロフラスコ中に室温下でジクロロエタン300−を加え
て、30分間膨潤させた。その後、30%トリメチルア
ミン水溶液500@lを加えて1時間静置、膨潤させ、
撹拌しながら2時間室温で反応させた。その後、系を8
0℃まで昇温し、共沸によりジクロロエタンを系外に追
い出した。この際、樹脂が乾燥しない様に500−の水
を3回に分けて添加した。共沸でジクロロエタンが出て
来なくなるまで溶媒の除去を行なった後、室温まで冷却
し、固形分(球状粒子)を更衣し、流水で充分に洗浄し
た後、50℃の蒸留水21で30分間超音波洗浄を行な
った。 次いで溶媒としてメタノール21.アセトン21、酢酸
エチル21を用いてそれぞれ超音波洗浄を行ない、減圧
下、100℃で乾燥し、球状粒子170゜6gを得た。 塩化物イオン含量は2.4X10−’(モル7g樹脂)
であった。 (ポリ (ジビニルベンゼンーコーα−メチルスチレン
ーコートリメチルアン モニオメチルスチレン硝酸塩−コート リヘキシルアンモニオメチルスチレン 塩化物)(化合物19)の合成) 上記方法で得たポリ (ジビニルベンゼンーコーα−メ
チルスチレンーコートリメチルアンモニオメチルスチレ
ン塩化物−コートリヘキシルアンモニオメチルスチレン
塩化物)20gを攪拌装置、温度計及び冷却管を取り付
けた300−三ツロフラスコに入れ、ジメチルホルムア
ミド50−とエタノール50@1を加えて、室温下30
分間静置、膨潤させた。ここに硝酸ナトリウム50gと
蒸留水150−を加え、攪拌しながら80℃に加熱4時
間反応させる。室温まで冷却し、上澄成分を除き、再び
硝酸ナトリウム50gと蒸留水15〇−を加え、80℃
にて4時間加熱、攪拌を行なう。 この操作を更にもう一度繰り返し、上澄液に塩化物イオ
ンが検出されなくなったことを確認して、固形分(球状
粒子)を炉取した。この樹脂球を50℃の温水に浸漬し
、超音波洗浄を30分間行なった後、メタノール21、
アセトン21.酢酸エチル21、アセトン2Nの順に溶
媒を用いて超音波洗浄を各30分づつ行ない減圧下、1
00℃で乾燥し、球状樹脂20.2gを得た。平均粒子
径0.55a+m、塩化物イオン含量0.0(モル7g
樹脂)であった。 本発明のその他の化合物もこれと同等あるいは類似の方
法により容易に合成可能である。
【実 施 例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。 なお、実施例で用いた高分子の部分構造に対応する化合
物のj! og Pは以下の通りである。 化合物            1ogPCH。 実施例1 本発明による化合物1.2.4.5.10.(1)13
.14.16.19.22及び比較例として、下記に示
す本発明の樹脂と同様の方法で合成した比較化合物(+
)及び比較化合物(■)をそれぞれ第1表に示す割合で
混合溶液Aに混合し、25℃の環境下に保温、攪拌しな
がら、36時間経時の後に、上澄液中のヨウ化物イオン
濃度及び、他のアニオン(臭化物イオン、塩化物イオン
)の濃度を測定した。 (溶液中のアニオン濃度の求め方) ヨウ化物イオン;銀電極を検出器として0. 1N硝酸
銀溶液による滴定を行なって求めた。サンプル量をX−
1滴定量をy−1硝酸銀のファクターをrとすると、サ
ンプル液中のヨウ化物イオン濃度はヨウ化カリウム換算
値で下記の式で表わされる。 臭化物イオン;ヨウ化物イオン濃度の測定に同じ塩化物
イオン;ヨウ化物イオン濃度の測定に同じ比較化合物(
+) x:y−+s:as 塩化物イオン含量 3.79X10−’(モル/g) 平均粒子径  0.50+*m 比較化合物(n) X : Y=20 : 3Q 塩化物イオン含量 3.65XIO弓(モル/g) 平均粒子径     0.61+ws 混合塩溶液A 水溶液ll中の成分 ヨウ化カリウム  1.8g  (0,011七つし)
臭化カリウム   2.6g (0,022モル)塩化
カリウム   1.6g (0,022モル)硝酸カリ
ウム   2.2g (0,022モル)硫酸カリウム
   3.1g (0,022モル)第1表より明らか
な様に、本発明による化合物はいずれもヨウ化物イオン
に対して高い選択性を示し、混合塩溶液A中の他のアニ
オンの存在に関わらず、ヨウ化物イオン濃度を低下させ
ることができる。これに対して比較化合物(1)及び(
n)はヨウ化物イオンに対して特に高い選択性を示さな
かった。 実施例2 本発明による化合物1.2.4.5.10、ll、13
.14.16.19及び比較例として上記の比較化合物
(1)、(U)及び下記の比較化合物(III)をそれ
ぞれ第2表に示す割合で混合塩溶液B(カラー感光写真
材料の処理工程で生じる疲労定着漂白液)に混合し、2
5℃窒素気流下に保温、撹拌しながら、36時間経時の
後に、上澄液中のヨウ化物イオン濃度及び他のアニオン
(チオ硫酸イオン、エチレンジアミン四酢酸イオン、エ
チレンジアミン四酢酸第二鉄イオン、亜硫酸イオン)濃
度を測定した。 (溶液中の化合物濃度の求め方) ヨウ化物イオン;溶液の一部を誘導結合プラズマ発光分
析法により分析し、ヨウ化物イオンスペクトル強度から
ヨウ化物イオンの量を溶液ll中のヨウ化カリウム重量
に換算して求めた。 エチレンジアミン四酢酸第二鉄イオン;溶液の一部を誘
導結合プラズマ発光分析により分析し、鉄スペクトルの
強度から溶液11中のエチレンジアミン四酢酸第二鉄ア
ンモニウム重量に換算して求めた。 エチレンジアミン四酢酸イオン;溶液の10aZを採取
し、10重量パーセント水酸化ナトリウム水溶液20w
Jを加え、沈澱をが別した炉液全量を氷酢酸を用いて水
素イオン濃度(pH)9.0に調製し、エリオフロムブ
ランクT (EBTの商品名で関東化学株式会社より市
販のもの)を指示薬として0.1規定硫酸亜鉛水溶液を
用いた滴定により求めた。得られる値は共存のエチレン
ジアミン四酢酸第二鉄アンモニウムに由来するエチレン
ジアミン四酢酸イオン量をも含むので、上記で求めた鉄
イオン量に相当するエチレンジアミン四酢酸第二鉄イオ
ン量を差し引いてフリ一体のエチレンジアミン四酢酸イ
オンの11当りの重量とした。 チオ硫酸イオン;溶液の1−を採取し、ホルマリン2−
を加え、水で100−に希釈、この溶液を澱粉を指示薬
として0.1規定ヨウ素溶液にて滴定する。チオ硫酸イ
オン量は、溶液1!中のチオ硫酸アンモニウム重量に換
算して求めた。 亜硫酸イオン;溶液の1−を採取し、水で100117
に希釈、この溶液を澱粉を指示薬として0゜1規定ヨウ
素溶液にて滴定する。得られた値はチオ硫酸イオンに由
来するヨウ素の消費量をも含むので、上記方法により求
めたチオ硫酸イオンに相当するヨウ素消費蟹を差し引い
て亜硫酸イオン量を溶液ll中の亜硫酸ナトリウム重量
に換算して求めノこ。 比較化合物(DI) 水分散物 固形濃度 10重量パーセント塩化物イオン
含量 2.79XlO−3(モル/g固形分)平均粒子径  
      0.07μm混合塩溶液B 水溶液11中の成分・ ヨウ化カリウム  1.8g (0,011モル)臭化
1i      31.8g (0,169モル)チオ
硫酸アンモニウム 196.0g (1,323モル) 亜硫酸水素ナトリウム 14.1g (0,112モル) エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 9.6g (0,026モル) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩  
  90.0g (0,236モル)第2表より明らか
な様に、本発明による化合物はいずれもヨウ化物イオン
に対して高い選択性を示し、混合塩溶液中の他にアニオ
ンの存在にかかわらずヨウ化物イオン濃度を低下させる
ことができる。これに対して、比較化合物(1)及び(
II)は、ヨウ化物イオンに対して特に高い選択性を示
さなかった。 また、比較化合物(II[)はヨウ化物イオンに対して
選択性を示したものの、凝集物の発生が激しく、凝集に
よる効率低下が著しく、イオン交換容量が本発明の化合
物と比較すると著しく小さい。 本発明の化合物は、凝集物の発生は全く見られなかった
。 実施例3 本発明の化合物1.2.4.5.10.11.13.1
4.16.19.22及び比較例として上記の比較化合
物(1)及び比較化合物(If)をそれぞれ第3表に示
す割合で、混合塩溶液Cに混合し、25°Cの環境下に
保温、撹拌しながら、36時間経時の後に、上澄液中の
過塩素酸イオン濃度、及び他のアニオン(臭化物イオン
、塩化物イオン)の濃度をイオンクロマト法により定量
した。 混合塩溶液C 水溶液1i中の成分 過塩素酸カリウム 1.5g(0,OL 1モル) 臭化カリウム  2.6g (0,022モル)塩化カ
リウム  1.6g (0,022モル)硝酸カリウム
  2.2g (0,022モル)硫酸カリウム  3
.1g (0,022モル)第3表より明らかな様に本
発明による化合物はいずれも過塩素酸イオンに対しても
高い選択性を示し、混合塩溶液C中の他のアニオンの存
在にかかわらず、過塩素酸イオン濃度を低下させること
ができる。これに対して、比較化合物(+)及び比較化
合物(II)は過塩素酸イオンに対して特に高い選択性
を示さなかった。 実施例4 上記の一最的合成方法の中で、本発明の化合物のうち、
上記一般式(III)で表わされるカチオンを有するア
ニオン交換樹脂が、特に、イオン交換速度の点で優れて
いることについて述べたが、ここでは、その具体例を挙
げて説明する。 本発明の化合物1.2.4.5.10.11.13.1
4.16.19.22及び比較例として上記の比較化合
物(I[I)をそれぞれ第4表に示す割合で、上記の混
合塩溶液Bに混合し、25℃の環境下に保温、攪拌しな
がら一定経時毎に、上澄液中のヨウ化物イオン濃度を測
定した。 第4表より明らかな様に本発明の化合物はいずれもヨウ
化物イオン交換効率が非常に良好であり、また、ヨウ化
物イオン吸着後も溶液中で凝集物を生じることはなかっ
た。すなはち、本発明の化合物はいずれも高いヨウ化物
イオン選択交換効率を有していることがわかるが、上記
一般式(1)で表わされるカチオンと上記一般式(I[
I)で表わされるカチオンを併せ有する本発明のアニオ
ン交換樹脂(第4表では本発明の化合物13.14.1
6.19及び22)は、上記−船式(+)で表わされる
カチオンのみを有する本発明のアニオン交換樹脂(第4
表では本発明の化合物1.2.4.5.10および11
)に比較して、特にヨウ化物イオン交換速度の点で優れ
ている。 以上の実施例4例から、溶液中のヨウ化物イオンあるい
は過塩素酸イオンの交換において、本発明の化合物を用
いることにより、多種のアニオンの共存する中から、高
選択的にヨウ化物イオンあるいは過塩素酸イオンを除去
可能とすること、また、本発明の化合物は溶液中のヨウ
化物イオンの選択的交換において良好な交換速度と効率
を有すること、更に、イオン交換に用いる場合に、凝集
物や、沈澱物を与えず操作性に優れたイオン交換樹脂で
あることが明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)50μm以上の平均粒子径を有し、油溶性重合開
    始剤を用いてビニルモノマーの付加重合により合成され
    た有機高分子マトリックス中に下記一般式( I )で表
    わされるカチオンを含有することを特徴とするアニオン
    交換樹脂。 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中L_1は単結合あるいは2価の基を表わす。 D_1は窒素原子あるいはリン原子を表わす。 R_1_1、R_1_2、R_1_3はそれぞれ同じで
    あっても異なっていてもよく、アルキル基またはアリー
    ル基であり、互いに結合して環構造を形成してもよく、
    かつR_1_1、R_1_2、R_1_3は下記一般式
    (II)で表わされる化合物のオクタノール/水の分配係
    数Pの対数(logP)が−1以上となる基を表わす。 一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼ Pの計算式 P=(オクタノール相中の一般式(II)の化合物の濃度
    /水相中の一般式(II)の化合物の濃度)X_1^■は
    アニオンを表わす。)
  2. (2)一般式( I )で表わされるカチオンを含有し、
    かつ、下記一般式(III)で表わされるカチオンを含有
    することを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    アニオン交換樹脂。 一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中L_2は単結合あるいは2価の基を表わし、D_
    2は窒素原子あるいはリン原子を表わす。 R_2_1、R_2_2、R_2_3はそれぞれ同じで
    あっても異なっていてもよく、アルキル基または、アリ
    ール基で、かつR_2_1、R_2_2、R_2_3は
    下記一般式(IV)で表わされる化合物のオクタノール/
    水の分配係数Pの対数(logP)が−1未満となる基
    を表わす。 一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼ Pの計算式 P=(オクタノール相中の一般式(IV)の化合物の濃度
    /水相中の一般式(IV)の化合物の濃度)X_2^■は
    アニオンを表わす。)
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