JPH0128003Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ジユース、牛乳等の飲料液を詰めた
方形の紙製飲料容器の側面に、プラスチツクフイ
ルムに封入された棒状のストローを斜めに貼付け
る飲料容器用ストロー貼付け装置に関する。

〈従来の技術〉 一般に、自動販売機等で販売されているジユー
ス、牛乳等の飲料液を詰めた紙製容器の側面に、
飲み易さ及び携帯に都合のよいようにプラスチツ
クフイルムで包装されたストローを貼付けてい
る。この場合、ストローはその長さが容器の高さ
以上ないと使用中に容器中に没入してしまい飲料
液を飲むことができない。従つて、ストローは容
器の高さ以上の長さをもつたものを必要とする
が、ストロー長さが容器の高さ以上あると、スト
ローを容器に貼着するのに容器の側面の対角線方
向に、斜めに貼着するしか方法がなく、これを実
施する例として特開昭54−111980号が提案されて
いる。

しかし、この従来例にあつては、ストローを容
器の側面に斜めに貼着するために、容器の運搬要
素を回動させ、容器の側面の対角線が略垂直にな
る位置まで容器を回動傾斜させている。かくし
て、容器のストロー貼付面にスポツト的にホツト
メルトを吹付けておき、垂直状に搬送されてくる
ストローを貼着すると、ストローは容器の対角線
位置に斜めに貼付けられる。

〈考案が解決しようとする課題〉 しかし乍ら、上述した従来例にあつては、容器
を傾斜させ、容器の対角線位置が垂直となるまで
容器運搬要素を回動する構成のため、容器の搬送
機構が複雑となり、誤動作を招き易いと共に、容
器の傾斜度がずれると、ストローは容器側面の対
角線位置に正確に貼着できず、ホツトメルト吹付
け位置と合致せず貼着できなかつたり、ストロー
が容器側面から出張つたりする不具合があり、容
器の搬送途中で、容器搬送要素を回動させるタイ
ミングの設定がむずかしいものとなる。

本考案は、上述の実情から、複雑な機構を採用
することなく容器の側面の対角線位置に正確且つ
確実に包装ストローを貼着するストロー貼付け装
置を提供するものである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は、連続したストロー帯体を繰出し、
個々のストロー包装片に切断して、順次送られて
くる飲料容器の側面の対角線位置にホツトメルト
にて貼着するストロー貼付け装置において、スト
ロー帯体を傾斜状に繰出す送り機構の前方に、ス
トロー帯体のストロー間隔に対応する凹溝を有す
る係合ローラと、該係合ローラに接触する多数の
吸引孔を外周面に設けた乗移りドラムと、該乗移
りドラムに接触する突出刃部を一定間隔に形成し
たカツターローラとを45度の傾斜角度に保持され
た傾斜台上に支持すると共に、前記乗移りドラム
の側面に近接して同期回転するストロー供給機構
のベルト表面に吸引孔を備えた吸引受台を配列
し、該吸引受台の吸引孔をエアー吸引装置の吸引
溝に連通させ、前記ストロー供給機構の背部に吸
引受台と同間隔で移行する飲料容器の送りベルト
を並設したものである。

〈作用〉 本考案は以上のように構成したことにより、連
続したストロー帯体は、予め45度の傾斜度に設け
られた傾斜台上に支持された係合ローラにより繰
出され、カツターローラにて個々のストロー包装
片に切断されたストロー包装片を吸引作用にて乗
移りドラムに吸着保持しながら、エンドレスで回
転するストロー供給機構のベルト上に設けた吸引
受台に吸引作用にて乗り移らせ、搬送ベルト上に
乗つて移動してくる飲料容器の側面の対角線位置
に貼着させるものである。飲料容器は、搬送途中
にてストロー包装片の貼着される容器側面の対角
線位置にホツトメルトがスポツト的に吹付けられ
ている。

〈実施例〉 以下、本考案を実施例の図面に従つて説明すれ
ば次の通りである。

１は２枚の熱可塑性フイルム２ａ中に棒状のス
トロー３を幅方向に一定間隔をもつて配し、溶着
包装したストロー帯体２を順次繰出す送り機構
で、該送り機構１は送りロール４とテンシヨン反
転ロール５、及び表面にストロー帯体２のストロ
ー凸部２ｂに対応する凹溝６を有する係合ローラ
７よりなり、該係合ローラ７に接触して無数の吸
引孔２１を配したバキユームドラム８′により構
成され乗移りドラム８を設置すると共に、該乗移
りドラム８の側部に、前記ストロー帯体２のスト
ロー凸部２ｂに対応する凹溝６′とその中間に突
出刃部９を形成したカツターローラ１０を接触す
るよう並設してなる。この場合、係合ローラ７、
乗移りドラム８及び該乗移りドラム８に面接触す
る一対のカツターローラ１０は傾斜台１１上に支
持され、該傾斜台１１は例えば45度の傾斜度をも
つて設置されている。

１２は前記乗移りドラム８に近接して設置した
横向きのエンドレス型のストロー供給機構で、該
ストロー供給機構１２はベルト１２ａの表面に吸
引受台１３を一定間隔をもつて配列したなると共
に、該吸引受台１３に接続したパイプ１４をエア
ー吸引装置１５の吸引溝部１６に案内してなる。
１７はストロー供給機構１２のベルト１２ａのリ
ターン側となる背部に水平に設置した送りベルト
で、該送りベルト１７上に載置された方形箱体の
飲料容器１８を前記吸引受台１３の間隔と同等の
間隔をもつて搬送するものである。１９は送りベ
ルト１７の中途の側部に設けたホツトメルトノズ
ルで、送りベルト１７上に載置された搬送されて
くる飲料容器１８の側面の対角線位置にホツトメ
ルト２４をスポツト的に吹付ける。２０はストロ
ー供給機構１２の背部に対向して設置した挟接ベ
ルトである。

次にこの作用を説明すると、先ずストロー３を
順次配列包装してなるストロー帯体２を連続的に
繰出す送り機構１の送りロール４部へ、別途スト
ロー包装手段（図示せず）にて成形したストロー
３を一定間隔ごとに横配列したストロー帯体２を
給送し、テンシヨン反転ロール５を経て該ストロ
ー帯体２を係合ローラ７より乗移りドラム８へ導
くものである。この場合、係合ローラ７にあつて
は、ストロー帯体２はそのストロー凸部２ｂが対
向する凹溝６に嵌入され、ストロー帯体２を乗移
りドラム８に送り出す。該乗移りドラム８にあつ
てはストロー帯体２の平坦面２ｃが乗移りドラム
８の周囲に沿うよう巻付け、該乗移りドラム８に
対向すカツターローラ１０間に繰出すものであ
り、このときも該カツターローラ１０の表面に配
した凹溝６′にストロー帯体２のストロー凸部２
ｂが係合するよう案内される。

この様にして、カツターローラ１０と乗移りド
ラム８間にストロー帯体２を介在して夫々が送り
方向へ回転すれ、該カツターローラ１０の回転に
伴い各凹溝６′間に形成した突出刃部９が間歇的
に乗移りドラム８の表面８ａに圧接し、該突出刃
部９にてストロー帯体２は溶着部２ｄが切断さ
れ、一定幅ｌをもつ単一のストロー包装片２′に
分割される。この場合、乗移りドラム８はバキユ
ームドラム８′となつていて、ドラム８の周囲に
設けた吸引孔２１には陰圧がかかるため、個々に
切断されたストロー包装片２′は落下することな
く該乗移りドラム８と一体となつて回転し、次段
のストロー供給機構１２へ移行される。尚、スト
ロー帯体２を給送する係合ローラ７、カツターロ
ーラ１０及び該カツターローラ１０に対向する乗
移りドラム８は傾斜台１１上に45度の傾斜度で斜
めに支持されているため、該ストロー包装片２′
は45度の傾斜角度に傾いた状態でストロー供給機
構１２側へ臨み、この状態で吸引受台１３に吸着
される。該吸引受台１３には、ストロー包装片
２′を転位させる前記乗移りドラム８位置からス
トロー包装片２′を飲料容器１８の側面に貼着す
る送りベルト１７の位置までの間に、エアー吸引
装置１５の働きにより、該吸引受台１３の吸引孔
２２に陰圧が働き、ストロー包装片２′が吸着保
持される。

次に、吸引受台１３に貼着保持されたストロー
包装片２′は、該送りベルト７上に載置され、且
つ前記吸引受台１３の間隔と回転速度とに同期し
て搬送されてくる飲料容器１８の側面に押圧され
る。即ち、飲料容器１８は送りベルト１７の基端
側において前記ストロー供給機構１２と同期する
よう繰出す間歇繰出し機構２３にて一定間隔ごと
に送りベルト１７上に載置されて、搬送され、該
送りベルト１７の中途側部に備えたホツトメルト
ノズル１９の位置に飲料容器１８が移送されて来
た時、該ホツトメルトノズル１９の先端よりホツ
トメルト２４が飲料容器１８の側面の対角線位置
に吹付けられる。即ち、ホツトメルトノズル１９
の２個のノズル口は飲料容器１８の側面の対角線
位置に臨むよう斜めに取付けられているため、該
飲料容器１８の側面の対角線位置にホツトメルト
２４が２箇所スポツト的に付くものである。この
状態で飲料容器１８がストロー供給機構１２の側
部に移行した時、吸引受台１３に45度の傾斜角度
で吸着されていたストロー包装片２′は飲料容器
１８の側面に吹付られた斜め上下２箇所のホツト
メルト２４にて接着され、吸引受台１３より離反
するものである。このときは吸引受台１３に連通
するエアー吸引装置１５からのパイプ１４は吸引
溝１６から外ずれることにより吸引受台１３への
吸引作用は解除される。又、飲料容器１８の側部
へストロー包装片２′を貼着するに際しては、ス
トロー供給機構１２と対称位置で、送りベルト１
７の背面側に挟接ベルト２０を前記送りベルト１
７と同期して回転するよう配しているため、飲料
容器１８は背面にて挟持ベルト２０に支持されな
がら、吸引受台１３の圧接を受けてることによ
り、ストロー包装片２′とホツトメルト２４の接
着が確実となる。

〈考案の効果〉 上述の様に本考案は、ストローを一定間隔に配
列したストロー帯体を、予め45度の傾斜角度に保
持された傾斜台に支持される係合ローラ、及びカ
ツターローラとこれと接触する乗移りドラム間に
導き、単一のストロー包装片に切断すると共に、
この状態にてストロー供給機構の吸引受台へ受け
渡し、一定間隔に搬送されてくる飲料容器の側面
へ圧接し、該飲料容器の側面の対角線位置にスポ
ツト的に吹付けたホツトメルトにて確実にストロ
ー包装片を接着するため、確実に飲料容器の側面
の対角線位置にストロー包装片を貼着することが
できる。しかも、予め45度の傾斜角度に保持され
た傾斜台上に、係合ローラ、乗移りドラム及びカ
ツターローラを配しているため、切断されたスト
ロー包装片は45度の角度で乗切りドラムに吸着保
持され、これをストロー供給機構のエアー吸引装
置による陰圧で吸引受台に移し替えるため、スト
ロー包装片の保持される傾斜角度にズレを招か
ず、切断されたときの角度のまま飲料容器へ転位
させることができ、複雑な機構を備えずに飲料容
器の側面の対角線位置にストロー包装片を確実に
貼着することができる。又、水平位置を保つて搬
送されてくる飲料容器の側面に、予め45度の傾斜
角度で吸着保持されてくるストロー包装片を押圧
貼着するため、貼着ミスが防止でき、歩留まりの
高い製品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
平面図、第２図は側面図、第３図は要部を示す平
面図、第４図はストロー帯体の正面図、第５図は
同断面図、第６図は飲料容器の側面図、第７図は
ストローを貼着した飲料容器の斜面図である。 １……送り機構、２……ストロー帯体、２ｂ…
…ストロー凸部、３……ストロー、６，６′……
凹溝、７……係合ローラ、８……乗移りドラム、
８′……バキユームドラム、９……突出刃部、１
０……カツターローラ、１１……傾斜台、１２…
…ストロー供給機構、１３……吸引受台、１５…
…エアー吸引装置、１７……送りベルト、１８…
…飲料容器、１９……ホツトメルトノズル、２０
……挟接ベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連続したストロー帯体を繰出し、個々のストロ
   ー包装片に切断して、順次送られてくる飲料容器
   の側面の対角線位置にホツトメルトにて貼着する
   ストロー貼付け装置において、ストロー帯体を傾
   斜状に繰出す送り機構の前方に、ストロー帯体の
   ストロー間隔に対応する凹溝を有する係合ローラ
   と、該係合ローラに接触する多数の吸引孔を外周
   面に設けた乗移りドラムと、該乗移りドラムに接
   触する突出刃部を一定間隔に形成したカツターロ
   ーラとを45度の傾斜角度に保持された傾斜台上に
   支持すると共に、前記乗移りドラムの側面に近接
   して同期回転するストロー供給機構のベルト表面
   に吸引孔を備えた吸引受台を配列し、該吸引受台
   の吸引孔をエアー吸引装置の吸引溝に連通させ、
   前記ストロー供給機構の背部に吸引受台と同間隔
   で移行する飲料容器の送りベルトを並設した飲料
   容器用ストロー貼付け装置。