JPH0127974B2 - - Google Patents

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JPH0127974B2
JPH0127974B2 JP8238184A JP8238184A JPH0127974B2 JP H0127974 B2 JPH0127974 B2 JP H0127974B2 JP 8238184 A JP8238184 A JP 8238184A JP 8238184 A JP8238184 A JP 8238184A JP H0127974 B2 JPH0127974 B2 JP H0127974B2
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JP
Japan
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sodium hydride
aluminum chloride
reaction
ether
cooled
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JP8238184A
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English (en)
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JPS60226407A (ja
Inventor
Yasushi Kobayashi
Mitsuo Umemura
Sadaichi Muto
Takaaki Shimizu
Hideji Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水素化シランの製造方法、特には塩素
化物の副生量が少なく、収率よく水素化シランを
製造する方法に関するものである。 クロロシランを水素還元して水素化シランを合
成する技術についてはすでに各種の方法が知られ
ており、例えば1)ヘキサメチルフオスフオリツ
クトリアミド、テトラアルキル尿素などの極性溶
剤の存在下に水素化ナトリウムで還元する方法
(特公昭49−47159号公報参照)、2)ミネラルオ
イル中に水素化ナトリウムを懸濁させ200〜250℃
で還元する方法(米国特許第3099672号明細書参
照)、3)ジアリルエーテル中で水素化ナトリウ
ムを用いて225〜300℃で還元する方法(特開昭57
−118016号公報参照)、4)各種エーテル中に触
媒としての亜鉛化合物と摩損剤を添加し、高速撹
拌下に水素化ナトリウムで還元する方法(英国特
許第909950号明細書参照)、5)クラウンエーテ
ルの存在下に水素化ナトリウムで還元する方法
(特開昭57−196716号公報参照)が公知とされて
いる。 しかし、上記した1)の方法には毒性の強い溶
剤を用いるものであるため環境衛生上好ましくな
い、2),3)の方法には高温でのみ反応が可能
であるために完全に水素化されない塩素含有物が
生成物に混入し、精製工程が複雑となり、収率低
下、コストアツプの要因となる、4)には高速回
転が必要とされるために小規模装置ではよいが大
規模装置では機械構造上難点がある、5)にはク
ラウンエーテルという高価な溶剤が必要とされる
ので経済性に乏しいという不利、欠点があつた。 本発明はこのような不利を解決した水素化シラ
ンの製造方法に関するものであり、これは一般式
SiaClbYc(こゝにYは水素原子、メチル基、エチ
ル基、フエニル基から選択される原子または基、
a=1〜3、2a+2>b、b≧1、2b+1>c、
c≧0)で示されるクロロシラン類を、アルキル
エーテルまたはアルキルポリエーテル溶媒中にお
いて水素化ナトリウムとその1/2モル量以上の塩
化アルミニウムとの混合物と反応させることを特
徴とするものである。 すなわち、本発明者らは水素化ナトリウムによ
るクロロシラン類の水素化方法について種々検討
した結果、水素化ナトリウムをその1/2モル量以
上の塩化アルミニウムと併用するとクロロシラン
の水素化反応が比較的低温で完全に進行するこ
と、またこの場合には溶剤としてアルキルエーテ
ル、アルキルポリエーテルなどの安価なものを使
用することができるということを見出し、この反
応条件などについての研究を進めて本発明を完成
させた。 本発明の方法で使用される水素化ナトリウムは
通常市販されているものでよく、したがつて乾燥
粉末であつてもミネラルオイルに含浸したもので
あつてもよいが、これらは反応特性において有異
差はないので、取扱い上からはミネラルオイルに
含浸させたものが好ましい。 また水素化ナトリウムと併用される塩化アルミ
ニウムは特別に高純度である必要はなく、工業的
グレードのものであればよいが、水素化ナトリウ
ムとの混合物として水素化活性を高めるためには
塊状でなく、できるだけ細い粉末状のものとする
ことがよい。 本発明の方法における還元剤は上記した水素化
ナトリウムと塩化アルミニウムとの混合物とされ
るが、この混合比は水素化ナトリウムに対する塩
化アルミニウムのモル比を1/2以下とするとクロ
ロシランの水素化が完全には進行せず、原料とし
てのクロロシランあるいは塩素の残存した中間水
素化物が反応系に残留するようになるので、この
水素化反応を完結させるためにはこのモル比を1/
2以上、好ましくは1とすることがよい。 他方、本発明の方法は溶剤中で行なわれるが、
この反応溶媒としては各種のアルキルエーテル、
アルキルポリエーテルが使用可能であり、これに
はジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
ジノルマルブチルエーテルなどのアルキルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールジメチルエーテル、テトラエチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエ
チルエーテル、トリエチレングリコールジエチル
エーテル、テトラエチレングリコールジエチルエ
ーテルなどのアルキルポリエーテルが例示され
る。なお、このエーテル類は目的とする水素化シ
ランの種類によつて適宜選択使用すればよいが、
生成する水素化シランよりも沸点の低いエーテル
また沸点の近いエーテルを使用すると生成する水
素化シラン中に当該エーテルが混入し、後の精製
工程での負担が増大するので、生成する水素化シ
ランの沸点よりも高い沸点を有するエーテルとす
ることがよい。なお、この反応溶媒と前記した水
素化ナトリウムと塩化アルミニウムとからなる還
元剤との混合比は反応溶媒が重量比で1.5以下で
あると還元剤溶液が粘稠となつて均一な撹拌が困
難となるので、1.5以上とすることがよい。 本発明の方法は上記のようにして調製した還元
剤溶液に原料としてのクロロシラン溶液を経時的
に導入すればよく、これによつて反応は進行する
が、原料クロロシランは単独でも2種以上の混合
物であつてもよく、また溶媒との混合物であつて
もよい。この反応温度は目的とする水素化シラン
の種類により一様ではないが、0〜100℃、好ま
しくは0〜50℃である。反応生成物としての水素
化シランは、モノシラン、モノメチルシランのよ
うに低沸点のものについては原料クロロシランの
導入と同時に反応器からガス状で発生するが、ジ
メチルシラン、トリメチルシラン、モノメチルジ
シラン、ジメチルジシラン、トリメチルジシラ
ン、テトラメチルジシラン、ペンタメチルジシラ
ン、モノフエニルシラン、ジフエニルシランのよ
うに高沸点のものについては反応溶媒に対する溶
解度が高いので反応終了後に反応溶媒と分離する
必要がある。なお、この分離方法としては蒸留な
どの精製手段が常法としてあげられる。 つぎに本発明の実施例をあげる。 実施例1、比較例1 ガラス製水冷コンデンサー、撹拌機、温度計、
滴下ロートを備えた500c.c.の四口フラスコにジエ
チレングリコールジメチルエーテル95gを入れ、
それにミネラルオイルを含浸した水素化ナトリウ
ム(含有率60%)24gを加え、さらに微粉状の塩
化アルミニウム40gを加えて撹拌しながら冷水浴
により還元剤溶液を25℃に冷やした。 つぎにこれにモノフエニルトリクロロシラン
10.8gを滴下ロートから1時間かけて反応温度を
25℃に保ちながら滴下、滴下終了後に反応液をサ
ンプリングし、トルエンを内標としてガスクロマ
トグラフで分析したところ、反応生成物であるモ
ノフエニルシランの収率は100%であつた。 しかし、上記において塩化アルミニウムの量を
20gとし、水素化ナトリウムに対する塩化アルミ
ニウムの添加量を1/4モル量としたところ、この
場合のモノフエニルシランの収率は50%となつ
た。 実施例 2 ガラス製水冷コンデンサー、撹拌機、温度計、
滴下ロートを備えた1の四口フラスコにジエチ
レングリコールジメチルエーテル378gを入れ、
それにミネラルオイルを含浸した水素化ナトリウ
ム(含有率60%)50gを加え、さらに微粉状の塩
化アルミニウム163gを加えて撹拌しながら冷水
浴により還元剤溶液を2℃に冷却した。 つぎに、こゝに四塩化けい素51gを滴下ロート
から反応温度を2〜5℃に保つたまま2時間かけ
て滴下させたが、その間滴下開始後30分、1時
間、1時間30分の時点で水冷コンデンサーの後に
窒素ガスシールで接続した6mmφのテフロンチユ
ーブの中間に設けたサンプラーから生成ガスをサ
ンプリングし、そのガス組成をガスクロマトグラ
フでしらべたところ、これはいずれの場合も
SiH4が99.94%で、SiH3Clを100ppm、SiH2Cl2
500ppm含有するものであつた。 実施例 3 ガラス製水冷コンデンサー、撹拌機、温度計、
滴下ロートを取りつけ、この水冷コンデンサーの
後にはドライアイスメタノールで冷却した深冷ト
ラツプをつけた2の四口フラスコにn−ブチル
エーテル1200gを入れ、それにミネラルオイルを
含浸した水素化ナトリウム(含有率60%)152g
を加え、さらに微粉状の塩化アルミニウム506g
を加えてから装置内をアルゴンガスで充分置換
し、冷水浴で還元剤溶液を撹拌しながら20℃に冷
却した。 つぎに、こゝにモノメチルトリクロロシラン
172gを2時間かけて滴下ロートから滴下させ、
滴下終了後に反応器内の温度を50℃に昇温させて
溶存生成物を1時間で放散させたところ、ドライ
アイスメタノールで深冷されているトラツプに
48.5gの生成物が補収され、このもののガスクロ
マトグラフによる分析値はつぎのとおりであつ
た。 CH3SiH3 99.94% CH3SiH2Cl 0.05% CH3SiHCl2 0.01% 実施例 4 実施例3と同じ反応器にn−ブチルエーテル
500gを入れ、それにミネラルオイルを含浸した
水素化ナトリウム(含有率60%)37gと微粉状の
塩化アルミニウム123gを加え、この還元剤溶液
を水浴で撹拌しながら30℃に冷却した。 つぎに、こゝにトリメチルクロロシラン80gを
2時間かけて滴下ロートから滴下させた後、反応
器内の温度を90℃に昇温させて溶存生成物を2時
間で放散させたところ、ドライアイスメタノール
で深冷されているトラツプに49gの生成物が補収
され、このもののガスクロマトグラフによる分析
値はつぎのとおりであつた。 (CH33SiH 99.99% (CH33SiCl 0.01% 実施例 5 ガラス製蒸留塔(15mmφ×800mmH、ガラスコ
イルパツク充填)、撹拌機、温度計、滴下ロート
を取りつけた2の四口フラスコにジエチレング
リコールジメチルエーテル670gを入れ、それに
ミネラルオイルを含浸した水素化ナトリウム(含
有率60%)84gと微粉状の塩化アルミニウム268
gとを加え、この還元剤溶液を撹拌しながら冷水
浴で15〜20℃に冷却した。 つぎにこゝにジメチルテトラクロロジシラン53
%、ナリメチルトリクロロジシラン47%の混合物
88gを滴下ロートから1時間かけて滴下し、その
後浴を加熱浴にかけて反応器内を昇温させて生成
物を精製留出させ、この留分についてガスクロマ
トグラフで分析したところ、つぎのとおりの結果
が得られた。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 一般式SiaClbYc(こゝにYは水素原子、メチ
    ル基、エチル基、フエニル基から選択される原子
    または基、a=1〜3、2a+2>b、b≧1、
    2b+1>c、c≧0)で示されるクロロシラン
    類を、アルキルエーテルまたはアルキルポリエー
    テル溶媒中において水素化ナトリウムとその1/2
    モル量以上の塩化アルミニウムとの混合物と反応
    させることを特徴とする水素化シランの製造方
    法。
JP8238184A 1984-04-24 1984-04-24 水素化シランの製造方法 Granted JPS60226407A (ja)

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JPS60226407A JPS60226407A (ja) 1985-11-11
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