JPH0127904Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は穀粒選別機におけける回転選別胴内の
風選装置に関する。

従来技術として、回転選別胴内の籾がらや粉塵
を除去する目的で選別胴内に配設せる受樋の上方
に選別風が及ぶように吸引排塵機を設けて構成し
たものは特開昭56−161873号に見受けられる。し
かし、該公報によれば受樋内のコンベアにて移送
中の混合粒に作用する為浮き上がつた粉塵等の比
較的軽い物に対しては有効であるが比較的重い籾
がら未熟粒や稈切れ等の夾雑物に対しては良好に
選別できるとはいえなかつた。

そこで、本考案は回転選別胴内への供給部に工
夫をして有効な選別作用が出来得るべくなしたも
のである。

すなわち、内周面に無数の壺穴を有するととも
に両端を開口する回転選別胴の内方に受樋を架設
して構成する穀粒選別機において、脱米を前記
回転選別胴内に供給する際に、塵耗や籾がら等を
風選し良好に除去することができて、壺穴が目詰
まりしないようにして選別性を向上させることが
でき、また、回転選別胴内で塵埃がたちこめない
ように良好に吸塵することができて、好適に実施
できるよう提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は籾すり選別機の側面図を示し、吸引排
塵機７、混合米コンベア８、仕上米コンベア９等
を内装する風選箱Ｂの側部には混合米スロワー１
０および仕上米スロワー１１を立設し、風選箱Ｂ
の一端側上方にはロールタンク１２や両脱ロー
ル１３等を装備する脱機Ｃを装設して従来形構
造同様に構成する。

前記風選箱Ｂの他端側上方には穀粒選別機Ｄを
装設するが、該穀粒選別機Ｄは、ケース１４内の
上下に、内周面に無数の壺穴１を有するとともに
両端を開口した回転選別胴Ａ，ａを架設し、回転
選別胴Ａ，ａを載置する両端側両側の駆動輪１
５，１５、１６，１６により回転選別胴Ａ，ａを
それぞれ回転駆動できるように装設し、上方回転
選別胴Ａの他端側ロ外方の下部が前記ロールタン
ク１２に連通するように装設し、上方回転選別胴
Ａの内方には側方に仕切弁１７を連設するととも
にらせんコンベア１８を軸装した受樋２を架設
し、下方の回転選別胴ａの内方には側方に仕切弁
１９を連設するとともにらせんコンベア２０を軸
装した受樋２１を架設し、前記受樋２の終端より
垂設する樋２２の下端口が回転選別胴ａの一端側
内方にのぞむように装設し、前記受樋２１の終端
側が前記仕上米コンベア９側に連通するよう装設
し、回転選別胴ａの他端側外方が前記混合米コン
ベア８側に連通するように装設して従来形構造同
様に構成する。

前記回転選別胴Ａの両端側外方となるケース１
４の両側上部には、前記混合米スロワー１０の上
端に連通する供給タンク３と、吸引羽根６ａを内
装するとともに排塵筒６ｂを延出して形成する吸
引排塵機６とをそれぞれ連設し、前記供給タンク
３の下部から回転選別胴Ａの内部上方を軸心方向
途中までらせんコンベア４ａ内装のらせんコンベ
ア樋４を延設し、該らせんコンベア樋４の終端ハ
から回転選別胴Ａの一端側イ寄り内方下部まで落
下樋５を塗設するとともに、該落下樋５の下部口
５ａが回転選別胴Ａの下部内方に開口するように
装設し、前記吸引排塵機６の吸引口２３に連通し
て回転選別胴Ａの内方に延出する風胴２４の先端
側が前記落下樋５の上方に連通するようにに装設
し、落下樋５の上部側には回転選別胴Ａの内方に
連通する吸風口２５を形成して構成する。

したがつて、作業時には、脱機Ｃにより脱
されて風選箱Ｂ内で風選される脱体は混合米ス
ロワー１０により跳上げられて供給タンク３に送
給されるとともに、らせんコンベア４ａによりら
せんコンベア樋４内を搬送されて終端ハより落下
樋５に送出されることになるが、この落下樋５上
を矢印Ｘで示すように落流する間に、吸引排塵機
６より作用する矢印Ｙ方向の吸引風により風選さ
れて、塵耗や籾がらは吸引排塵機６に吸引される
ことになり、また、回転選別胴Ａ内で発生する塵
埃は吸風口２５より吸塵されることになる。

風選された混合米は下部口５ａより回転選別胴
Ａの一端側イ寄り内方下部に供給されることにな
り、そこで、回転選別胴Ａの回転により従来同様
に選別され、玄米は仕切弁１７を越えて矢印Ｚで
示すように受樋２に受入れられ、回転選別胴Ａに
残る籾は他端側ロよりロールタンク１２に送り出
されて再び脱されることになり、受樋２内の玄
米はらせんコンベア１８により搬送されて樋２２
より下方の回転選別胴ａに給送され、前記同様に
下方の回転選別胴ａにより２次選別が行われて受
樋２１に受入れられた仕上米は仕上米スロワー１
１により機外に取出され、回転選別胴ａに残る混
合米は送り出されて混合米スロワー１０により跳
上げられながら再選別されることになる。

本考案は、以下の効果を奏する。すなわち、脱
米を回転選別胴Ａに供給する直前に、回転選別
胴Ａ内で吸引排塵機６の吸引風によつて塵耗や籾
がら等を風選しながら良好に除去することができ
ることになつて、壺穴１が目詰まりしないように
して回転選別胴Ａの選別性を向上させることがで
き、また、この吸引風は吸引排塵機がコンベア樋
の延長線上にあるためコンベア樋で搬送される途
中にも作用することになり、回転選別胴Ａ内で塵
埃がたちこめないように良好に吸塵することがで
き、好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は籾すり
選別機の側面図、第２図はその断面図を示し、第
３図は第２図の一部の他の部分の断面図を示し、
第４図は第２図の−線における断面図、第５
図は第３図の一部の縦断面図を示す。 １……壺穴、Ａ……回転選別胴、２……受樋、
Ｄ……穀粒選別機、３……供給タンク、４……ら
せんコンベア樋、５……落下樋、６……吸引排塵
機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周面に無数の壺穴１を有するとともに両端を
   開口する回転選別胴Ａの内方に受樋２を架設して
   構成する穀粒選別機において、前記回転選別胴Ａ
   の内方途中まで外方の供給タンク３よりらせんコ
   ンベア樋４を延設するとともに、該らせんコンベ
   ア樋４の終端側から回転選別胴Ａの一端側内方下
   部にかけて落下樋５を斜設し、回転選別胴Ａの外
   方でかつらせんコンベア樋４の延長線上に装設し
   た吸引排塵機６を前記落下樋５の上方側に連通連
   設して構成したことを特徴とする回転選別胴内の
   風選装置。