JPH01278913A - 金属ストリップコイルの始終端テープ止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属ストリップコイルの巻き始め端および巻
き終り端（以下両者を始終端と記す）をコイルに密着さ
せて止めるために用いる、始終端テープ止め装置に関す
るものである。

［従来の技術］ 従来、一般に圧延された金属ストリップコイルを巻取機
で巻取った後、次工程へハンドリングする場合、コイル
が巻戻されて外周部の巻き終り端が垂れ下ったり、内径
部の巻き始め端が垂れてコイル中心穴を埋めたりする問
題があった。

この対策としてコイル外周部の巻き終り端については特
開昭５９−８７９１９に開示されているようにスチール
や合成樹脂等の結束バンドで結束する技術があった。こ
の技術では特に薄い鋼板や表面にコーティング等の加工
を施した鋼板では、結束バンドにより羽根が傷付けられ
るおそれがあり、また作業に人手を要していた。

コイル内径部の巻き始め端を止める手段については、ガ
ムテープなどを貼付けて止めるはか、かしめ法（実開昭
６Ｏ−１８１２１０）、フープ挿入（実開昭６ｌ−９１
２１）、リボン溶接（実開昭６ｌ−９１２０）、シーム
溶接（特開昭５９−１３５１５）などがある、これらの
手段は何れも作業時間がかかり、かつ、これらの手段を
解放する時に屑を生じたり、損傷を与えたりする。特に
溶接によって止める手段では、薄い板では多数枚まで溶
接されて廃却する量が多くなり、厚い板では溶接不良と
なることがあった。

［発明が解決しようとする課題］ このように従来方法ではコイルに傷を付けたり人力が必
要であったり、溶接による影響で歩留を悪くしたり、次
工程で溶接部を処理する作業が生じたりするので、コイ
ルの始終端止めを自動化する上で問題があった。

本発明はこのような問題点を解消するためになされたも
ので、コイルが後工程で高温に曝されることがないとい
う条件に鑑み、コイル始終端を　　　−テープ止めする
こととした。すなわち本発明はコイル両端用の一対の貼
付装置を備えた、金属ストリップコイル内外面兼用の始
終端テープ止め装置を提供するものである。またテープ
供給装置内にプリンタを備えることによりテープにコイ
ルの識別表示記号を印字し、コイルの識別表示も可能と
するものである。

［課題を解決するための手段１ 本発明の特徴とするところは以下に述べる通°りである
。

（１）コイル搬送ラインに平行な方向およびこれに直交
する方向に移動自在な一対の台車をコイル搬送ラインの
側部に設け、 （２）それぞれの台車上に昇降ポストを立設し、昇降ポ
ストに案内されて上下動すると共にコイル搬送ライン中
心まで一端が前後進する水平横行ビームを設け、 （３）横行ビームの端部に、コイル内径を拡径すると共
にコイル内径にテープを貼着する回転ヘッドおよびコイ
ル外径を圧締めすると共にコイル外径にテープを貼着す
る鰐口形スイングアームを備え、 （４）前記台車上に、前記回転ヘッドおよびスイングア
ームに粘着テープを供給するテープ供給装置を備えたこ
とを特徴としている。

また、テープにコイルの識別表示記号を印字してコイル
マーキングをする印字装置を搭載することによって、よ
り一層好ましい性能を付与することができる。

〔作用Ｊ 本発明の装置によれば、コイルの始終端を巻き締めして
垂下つがないようにし、これをテープで貼着するのでコ
イルのテープ止めを自動化することが容易にでき、人手
を要せず、また溶接や折曲げなどによるコイルの不良切
捨部の発生をなくすることができる。

〔実施例１ 本発明の詳細を実施例の装置に基づいて説明する。

第１図は本発明の実施例の立面図、第２図はその側面図
、第３図は作用の説明のために第２図にヘッドおよびス
イングアームの移動位置を付加した側面図である。

コイル搬送ラインに沿ってレールｌおよびベース２があ
り、その上を台車３がラインと平行に移動する。

台車３上にはテープ供給装置４と昇降ポスト６がある。

昇降ポスト６には横行ビーム５が昇降自在にかつ前後進
自在に横架されている。

横行ビーム５の先端には、内面貼り用のヘッド７および
外面貼り用のスイングアーム８が取付けられている。

内面貼り用ヘッド７の詳細を第４図によって説明すると
、円筒形のヘッド７の円筒内に複数の拡径ロールを備え
ている。拡径ロールは揺動アーム２１の先端に円筒形ガ
イドロール１９を備えており、ヘッド７の外周部に取付
けられている。図示しないロータリーアクチュエータは
揺動アーム２１を揺動させてガイドロール１９をヘッド
７の外径外方に突出させ、ヘッド７を回転したときガイ
ドロールの外径の軌跡が拡径臼２２を描くようになって
いる。

また、テープを仮貼着する内面用貼付ロール１７も揺動
アーム２３の先端に取付け、ガイドロール１９と同様に
ヘッド７の外径外方に突出するようになっている。

以下、実施例の作動を内面貼りから順を追って説明する
。

テープ止めすべき金属ストリップコイル３０はコイルラ
インのサドル３１に載せられて本発明の始終端テープ止
め装置の位置に搬送されてくる。

このときコイル３０はその軸心を水平に、かつ巻き終り
端が金属ストリップコイルの始終端テープ止め装置側に
なっている姿勢で搬送され、始終端テープ止め装置の一
対の台車の中間に停止する。

始終端テープ止め装置には、台紙に巻いたテープが供給
リール９１こ巻いてあり、ドクター１１でこの台紙を剥
離する。剥離した台紙は巻取りリールＩＯに巻取られ、
テープは内面用貼付ロール１７（第４図）に真空吸着さ
れる。

内面用貼付ロール１７をヘッド７内に収納し、横行用モ
ータ１５でヘッド７をコイル搬送ラインセンターまで移
動する。次いで昇降モータ１４は上位コンピュータより
受取ったデータ分だけヘッドを昇降させてヘッドをコイ
ル中心穴に合致するように位置決めを行う。

台車モータ１３で台車３を動かすことにより、ヘッド７
をコイル３０の中心穴へ進入させる。

このとき、ヘッド７はコイルの巻き始め端の垂れをノー
ズコーン１８で矯正しながら前進し、コイル中心穴内で
ガイドロール１９をロータリーアクチュエータによって
拡径させる。

第３図はヘッド７がコイル中心穴に合致する位置７ａに
ある状態を示している。

ヘッド７をヘッド回転モータ１６で回転させてコイル内
面の段差を検出して巻き始め端を探し、検出した巻き始
め端に貼付ロール１７を開いて、テープを貼着してテー
プ止めする。

ヘッド７を後退させて、退避位置まで原点復帰する。

外面貼りは、テープ供給装置４を外面用のスイングアー
ム８の所までスライドさせた位置で、プリンタ１２で印
字されたテープを外面貼り用のスイングアーム８先端の
外面用貼付ロール２０で吸着する。

上位コンピュータから与えられているコイルの直径デー
タおよび幅データに基づいて所定の位置まで横行用モー
タ１５．昇降モータ１４．台車モータ１３によってスイ
ングアームを移動し、位置決めを行う。

第３図に示したスイングアーム８ａはコイル３０の巻き
終り端３２の位置に移動した状態を示している。

スイングアーム８をコイル３０に接触させて、外周方向
へ移動させて外面用貼付ロール２０でテープを貼着する
６スイングアーム８を戻し、原点復帰する。

〔発明の効果］ 本発明によってコイルに傷をつけたり、一部層化な生じ
たりすることなく、また作業手間を要することなく、冷
延コイルの巻き始め端および巻き終り端を自動的にテー
プ止めすることができるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の実施例の正面図、第２図はその側
面図、第３図は本装置でコイルの巻き終り端および巻き
始め端にテープを貼る状態を示す側面図、第４図は回転
ヘッドの正面図である。 ｌ・・・レール　　　　　　　２・・・ベース３・・・
台車　　　　　　　　４−・・テープ供給装置５・・・
横行ビーム　　　　　６・・・昇降ボスト７・・・内面
貼り用ヘッド ８・・・外面貼り用スイングアーム ９・・・供給リール　　　　　１０・・・巻取りリール
１１・・・ドクター　　　　　１２・・・印字装置１３
・・・台車モータ　　　　１４・・・昇降モータｌ５・
・・横行用モータ １６・・・ヘッド回転モータ １７・・・内面用貼付ロール　１８・・・ノーズコーン
１９・・・ガイドロール ２０・・・外面用貼付ロール

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　コイル搬送ラインに平行な方向およびこれに直交す
   る方向に移動自在な一対の台車を、コイル搬送ラインの
   側部に設け、該一対のそれぞれの台車上に昇降ポストを
   立設し、コイル搬送ライン中心まで一端が前進する水平
   横行ビームを該昇降ポストに昇降自在に取付 け、該横行ビームの端部に、コイル内径を拡径すると共
   にコイル内径にテープを貼着する回転ヘッド、およびコ
   イル外径を圧締めすると共にコイル外径にテープを貼着
   する鰐口形スイングアームを備え、さらに前記台車上に
   前記回転ヘッドおよび前記スイングアームに粘着テープ
   を供給するテープ供給装置を備えたことを特徴とする金
   属ストリップコイルの始終端テープ止め装置。 ２　コイルの識別記号を粘着テープに印字する印字装置
   を搭載した請求項１に記載の冷延コイル始終端テープ止
   め装置。