JPH01278906A - ホットランテーブルローラ及びコイラー用ピンチロール - Google Patents

ホットランテーブルローラ及びコイラー用ピンチロール

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JPH01278906A
JPH01278906A JP10849488A JP10849488A JPH01278906A JP H01278906 A JPH01278906 A JP H01278906A JP 10849488 A JP10849488 A JP 10849488A JP 10849488 A JP10849488 A JP 10849488A JP H01278906 A JPH01278906 A JP H01278906A
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B39/00Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B39/008Rollers for roller conveyors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐摩耗性、耐焼付性に優れたホットランテー
ブルローラ及びコイラー用ピンチロールに関する。
(従来の技術) ホットストリップミルで熱間仕上圧延されたストリップ
は、一般的な製造工程では、第5図に示すように、10
0〜150 mの長さを有する通称ホットランテーブル
において、所期の品質に応じた制御冷却が行われ、巻取
631でコイル状に巻取られる。同図において、32は
仕上圧延用ロール、33はコイラー用トップピンチロー
ル、34はボトムピンチロールである。コイラー用ピン
チロール33.34は、通常、ロール本体にCoベース
ステライト系肉盛材、 FeベースCr −Mo系肉盛
材等によって高硬度肉盛層が使用層として形成されてい
る。
前記ホットランテーブルは、直径300〜350 mm
のローラ35を350〜500M間隔に配して構成され
ており、ローラ総本数は250〜350本にも達してい
る。
前記制御コn冷却は、ホットランテーブルの中途部に設
けられた冷却ゾーンBで行われる。冷却ゾーンBには多
数の冷却ヘッダ36が備えられ、ストリップに指向して
冷却水37を噴出する。このため、冷却ゾーンBではロ
ーラ表面に水膜が形成される。
前記冷却ゾーンBの前後にはセミウェットゾーンA、C
が設けられている。セミウェットゾーンA、Cでは、ス
トリップを安定して搬送するために冷却水の供給は行わ
れない。
通常、ホットランテーブルローラは、ストリップを安定
して搬送するため搬送速度より8〜20%速い周速とな
るように回転駆動される。ストリップの搬送速度は、通
常、800〜1200 m/min程度であるから、ス
トリップとローラ表面とは激しい相対すべりを起こして
いる。また、制御冷却用冷却水の存在とストリップの熱
のため、ローラ表面は腐食雰囲気となっており、摩耗の
進行は著しい。
このため、ローラ材質として優れた耐摩耗性が要求され
る。
このような要求に応えるローラとして、表面硬度が1I
s65〜75とされた高Cr鋼ローラが知られている。
実際、Cr8ivt%以上の高CrwJローラを冷却ゾ
ーンに使用したところ、摩耗量は直径減少量で年間2〜
3[Illと好成績であった。
しかし、高Cr鋼ローラは、熱伝導性が悪く、耐焼付性
を期待できないという欠点がある。−旦、焼付が発生す
ると、焼付疵がストリップ表面に転写されて製品品質を
低下させる。このため、高Cr鋼ローラは、ローラ表面
に水膜が形成されるために耐焼付性が必要とされない冷
却ゾーンにおいてのみ使用されているのが実情である。
従って、ローラ表面に水膜が形成されないセミウェット
ゾーンでは、耐摩耗性に優れた高Crl’40−ラを使
用することができず、−船釣に、焼付の発生し難いダク
タイル鋳鉄ローラや3%Ni鋳鉄ローラが使用されてい
る。ところが、これらのローラは耐摩耗性に劣るため、
摩耗が著しく、ローラ直径減少量で年間10数鮒にも達
し、ローラの取替費が著しく増大し問題となっていた。
(発明が解決しようとする課題) このような問題に対して、特開昭61−557号におい
て開示されたように、耐摩耗性と耐焼付性とを兼備した
黒鉛晶出高クロム鋳鉄材で搬送使用層を形成したセミウ
ェットゾーン用ローラが開発された。
しかしながら、前記黒鉛晶出高クロム鋳鉄材はCrが5
〜10%と多量に含有したものであるから、材質的に十
分な耐焼付性を備えているとは言えず、また基地中に生
成したCr炭化物はLCz型で高硬度であるが、使用層
の表面から内部に向って細い形態となっており、使用層
の表面に作用するせん断力に対する抵抗性が十分でなく
、黒鉛粒の周縁でのかけ落ちによる摩耗が生じ易(、耐
摩耗性の改善が要望されている。更に、高価なNtを4
.5〜10%と多量に含有させているため、経済性に劣
るという問題があった。
一方、コイラー用ピンチロールは、使用層に肉盛溶接時
の溶接ビードが露呈し、この部分の耐摩耗性が劣るため
、肌荒れや焼付きが生じ易く、ビード模様が圧延鋼板に
転写されるという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、使用層と
して優れた耐焼付性と耐摩耗性とを兼備し、かつ経済性
にも優れたホットランテーブルローラ及びコイラー用ピ
ンチロールを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためになされた本発明のホットラン
テーブルローラ及びコイラー用ピンチロールは、 C:2.8〜3.5%、 Si:1.5〜2.5%、M
n : 0.5〜1.0%、 P:0.1  %以下、
S :  0.08%以下、 Ni:3.5〜4.5%(4,5%を除く。)、Cr:
  3.5〜5.0%(5,0%を除く。)、阿o:0
.3〜1.0  %、 残部実質的にFeで形成され、組織がCr炭化物、黒鉛
およびベーナイトを主体とした基地からなる黒鉛晶出ク
ロム鋳鉄材で使用層が形成されていることを発明の構成
とするものである。
(作  用) 本発明ローラの搬送使用層は、Si:1.5〜2.5%
、Ni :  3.5〜4.5%(4,5%を除く。)
、Cr:3.5〜5.0%(5,0%を除く。)を有す
る特定組成のクロム鋳鉄材で形成したから、高硬度のC
r炭化物及びセメンタイトの晶出と共に黒鉛が晶出し、
耐摩耗性および耐焼付性を兼備したものとなる。
セメンタイトはCr炭化物のように形態に方向性がなく
、粒径も大きいため、かけ蕗ち摩耗に対する抵抗性が良
好であり、両次化物の共存により耐摩耗性の向上が図ら
れる。
また、基地組織をベーナイトを主体とした強靭組織で構
成したから、黒鉛粒周縁の炭化物のかけ落ちによる摩耗
を一層防止することができ、耐摩耗性を改善することが
できる。
更に、ホットランテーブルローラの場合、搬送使用層自
体が強靭化される結果、搬送使用層の内面に強靭材から
なる内層を形成して複合化する必要がなくなり、ローラ
の生産性を向上させることができる。
(実施例) 以下、本発明ローラ及びロールの使用層を形成する黒鉛
晶出クロム鋳鉄材の成分限定理由について説明すると共
に、使用層への適用について言及する。以下、成分単位
はすべて重量%である。
C:2.8〜3.5% CはCr、Feと結合して高硬度Cr炭化物及びセメン
タイトを形成し耐摩耗性の向上に寄与すると共に、Si
、 Niの黒鉛化促進元素により黒鉛となって晶出する
。2.8%未満ではCr炭化物の形成および黒鉛の晶出
が減少し、耐摩耗性および耐焼付性が劣化する。一方、
3.5%を越えると、本発明におけるCr含有量では黒
鉛の晶出が過多となり、耐摩耗性を劣化させる。
Si:1.5〜2.5% SiはNiと共に黒鉛を晶出させるために必要な元素で
ある。本発明のNi含有量では、1.5%未満では黒鉛
はほとんど品出せず、一方2.5%を越えると黒鉛の晶
出が過多となり、耐摩耗性および靭性が低下する。
Mn;   0.5〜1.0  % Mnは製造工程上、脱酸および脱硫のために必要とされ
る。0.5%未満では上記作用が不足し、−方1.0%
を越えると基地組織の靭性が低下する。
p:0.1%以下 Pは少なければ少ないほど望ましく、脆化を防ぐ点から
0.1%以下とする。
S : 0.08%以下 SばPと同様に材質を脆くするため、少なければ少ない
ほど望ましく、0.08%以下とする。
Ni:3.5〜4.5%(4,5%を除く。)Niは基
地組織を微細にし靭性を向上させると共に、黒鉛を晶出
させるために含有される。3.5%未満では十分な効果
が得られず、一方4.5%以上では残留オーステナイト
を増大させ、耐焼付性を阻害する。また、コスト高の要
因となる。
Cr :  3.5〜5.0%(5,0%を除く。)C
rはCと結合してIIV1350程度の高硬度Cr炭化
物を形成し耐摩耗性向上に最も寄与する。3.5%未満
ではCr炭化物が少く十分な耐摩耗性を確保することが
できない。一方5.0%以上では生成する炭化物はほと
んどCr炭化物のみとなり、セメンタイトの生成がほと
んどなくなり、黒鉛の晶出も抑制されて耐焼付性及び耐
摩耗性が低下する。
Mo :  0.3〜1.0% MoはNiと同様に基地組織強化のために含有させる。
0.3%未満ではほとんどその効果がなく、−方1.0
%を越えると残留オーステナイトを安定化させるので好
ましくない。
本発明の黒鉛晶出クロム鋳鉄材は、上記の合金成分のほ
か、残部がFeおよび不可避的に混入した不純物で構成
される。
上記クロム鋳鉄材は鋳放し状態で、残留オーステナイト
、パーライトおよび一部マルチンサイトによって形成さ
れた基地中に高硬度Cr炭化物及びセメンタイトが晶出
すると共に黒鉛が晶出したものとなり、黒鉛と形態の異
なる炭化物の共存により、耐焼付性を確保して耐摩耗性
の向上を図ることができる。
本発明では熱処理により前記基地Mi織の全部ないし大
部分をベーナイト組織として、基地の強靭化を図り、こ
れによって黒鉛粒周縁の炭化物を一層かけ落ちにククシ
、耐摩耗性の向上に寄与している。
前記熱処理は、鋳造材をオーステナイト化温度に加熱保
持した後、400〜600°Cに急冷し、この温度で5
〜1511 r保持し、基地の全部乃至大部分をベーナ
イトに恒温変態させ、その後徐冷する工程が採られる。
本発明の黒鉛晶出クロム鋳鉄材は、基地が強靭性のある
ベーナイトを主体に形成されているので、鋳鉄材全体と
しても靭性を帯有したものとなる。
従って、本発明鋳鉄材は、ホットランテーブルローラや
コイラー用ピンチクールの使用層たる外層材として使用
することができるほか、大きな荷重がかからないローラ
の場合には、単体ローラ (この場合、ローラ肉厚の大
部分が搬送使用層として機能する。)の鋳造材としても
使用可能である。
本発明鋳鉄材を複合ローラや複合ロールの外層材として
使用する場合、その内層材としては、通常、高級鋳鉄や
ダクタイル鋳鉄等の強靭性のある鋳鉄材が適宜使用され
る。
本発明のホットランテーブルローラやビンチロ5−ルは
、複合ローラやロール又は単体ローラとして提供される
が、いずれの形態の場合も、使用層を有する円筒状胴部
は遠心力鋳造法により鋳造されるのが通例である。
胴部の遠心力鋳造後は、使用層の基地をベーナイトを主
体とするために、既述の熱処理が施され、その後胴部両
端に軸部を組立てると共に機械加工を行って所定の製品
ローラとされる。尚、本発明にいうローラとは、胴部を
構成する円筒体そのものをも包含する。
次に、本発明のホットランテーブルローラの具体的実施
例について説明する。
まず、胴部外径320 tan、胴部内径195M、胴
長1730I!1mの単体ローラの製造実施例について
説明する。
(1)下記第1表の本発明に係るローラ材溶湯を鋳造機
上で回転する遠心力鋳造用金型に1380°Cで鋳込み
、常温まで徐冷した。
第1表 ゛(2)胴部鋳造後、熱処理炉でオーステナイト化温度
(850°C)に加熱保持した後、500°Cに急冷し
、500’Cで10時間保持して基地をヘイナイトに変
態させた後徐冷した。
(3)胴部の金属組織を顕微鏡観察した結果を第1図お
よび第2図に示す。
第1図より微細なベーナイト基地に炭化物が多量に晶出
すると共に黒鉛が晶出している状態が知られる。また、
第2図より黒鉛は組織に全域に亘って分散晶出している
状態が看取される。
尚、第2図は試料を研磨したのみで腐食していないもの
である (4)胴部を機械加工した後、その両端に軸部を組立て
、製品ローラを得た。
このローラをホットランテーブルに組込み、1年間オン
ラインテストしたところ、摩耗量は直径減少量で0.7
〜1.0 mmであり、従来の耐庁耗性良好とされてい
る高Cr鋼ローラより耐摩耗性が優れていることが確認
された。また、セミウェットゾーンでは、焼付の発生は
皆無であった。
次に、胴部外径330mm、胴部内径170M、胴長1
700+nmの複合ローラの製造実施例について説明す
る。
(])  第2表に示す化学組成の外層材溶湯を鋳造機
上で回転する遠心力鋳造用金型に肉厚で50mm分(鋳
込重量680 kg)鋳込んだ。鋳込温度は実施例およ
び従来例とも1380°Cとした。尚、従来例は特開昭
61−557号に開示の黒鉛晶出高クロム鋳鉄材である
第2表 溶湯化学組成 (2)外層内面がほぼ凝固したとき(鋳込開始から10
分後)、第2表に示した内層材(ダクタイル鋳鉄)溶湯
を肉厚で30m+n (鋳込重量300 kg)分外層
内面に鋳込んだ。
(3)外層の鋳込開始から25分後に外層と内層とは完
全に凝固した。その後、回転を止めて常温まで徐冷した
後、ローラ胴部を鋳型から取出し、オーステナイト化温
度(850°C)に加熱保持した後、500°Cに急冷
し、この温度で10時間保持後、炉冷した。
(4)胴部外周面を機械加工した後、該胴部を超音波探
傷した。その結果、実施例11および従来例とも外層と
内層との溶着は良好であった。尚、外層の内層溶湯によ
る溶され代は6〜8 mmであった。
また、鋳造後の内層組成を調べた結果を第3表に示す。
尚、外層組成は溶湯組成とほとんど同一であるので記載
省略した。
第3表塾面鴎国成 注 単位重量% 残部実質的にFe (5)以上のようにして得られた胴部より試験片を採取
し、外層の機械的性質、耐焼付性、耐摩耗性を調べた。
■ 機械的性質を調べた結果を第4表に示す。
第4表 第5表より、本発明実施例は、従来例に比して、硬度は
若干劣るが、強度および伸びが優れ、靭性が良好である
ことが知られる。
■ 耐焼付性はファビリー試験により調べた。
(i)ファビリー試験は、第3図に示すように、テスト
ピン11の一端を回転機12にシアーピン■3によって
固定し、その他端を一定荷重Pの下で一対の■ブロック
14.14により挟み付けながらテストピン11を回転
させ、回転に要したトルクにより焼付の有無、程度を調
べるものである。
(ii )ファビリー試験の試験条件は下記の通りであ
った。
テストピン寸法・・・・・・φ6.5 X40ffi■
ブロック寸法・・・・・・φ12 テストピン回転数−30Orpm (0,1m/5ee
)負荷荷重P ・・・・・・・・・35kg試験環境 
 ・・・・・・・・・無潤滑(iii )ファビリー試
験の結果、実施例11および従来例とも焼付状態を示す
顕著なトルクの立ち上がりは見られなかったが、回転に
要した最大トルクは、実施例11は45kg、cm、従
来例は34kg、cmであり、実施例は従来例より耐焼
付性が良好であることが知られる。
■ 耐摩耗性は、下記の要領でローラ摩耗試験を行い、
直径減少量を測定することにより評価した。
(i)試験要領 第4図に示すように、実施例および従来例のローラより
採取した試験ローラ21に500°Cに加熱された鋼製
ローラ (幅50mm) 22を1500kgで押し当
てて試験ローラ21を回転させ、試験ローラ21の所定
回転後の直径減少量を調べた。
(ii )結 果 試験ローラの106回転当りの直径減少量は下記の通り
であった。
実施例11・・・・・・0.18% 従来例 ・・・・・・0.33% (iii )評 価 実施例11は、従来例に比べて、約45%の耐摩耗性の
向上が図られたことが確認された。
また、胴部外径900 tmn、胴部内径700 mm
、胴長1800mmのダウンコイラー用トップピンチ複
合ロールの具体的実施例について説明する。
(1)下記第5表の本発明に係るロール外層溶湯を鋳造
機上で回転する遠心ノコ鋳造用金型に1 、380°C
で鋳込み、鋳造後溶湯内面が凝固した後、同表で示す内
層溶湯を鋳込み、常温まで徐冷した。
第5表 (2)胴部鋳造後、熱処理炉でオーステナイト化温度8
50°Cに加熱保持した後、500°Cに急冷し、50
0°Cで10時間保持して基地をベーナイトに変態させ
た後徐冷した。
(3)胴部を機械加工した後、その両端にハブ及、びシ
ャフトからなる軸部を組立て、トップピンチロールとし
た。
(4)このロールをピンチロール部に組込み、5ケ月オ
ンラインテストしたところ、従来使用されていた肉盛ロ
ールがビード部に焼付き、肌荒れが発生するのに対して
、良好なロール肌が維持された。摩耗については、従来
ロールがビード疵によるロール肌荒れ及び摩耗により4
.5ケ月で5.2mmであったのに対して、実施例ロー
ルでは4.5ケ月で4.5 mmであり、良好であった
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明のホットランテーブルローラ
及びコイラー用ピンチロールは、その使用層をNi :
  3.5〜4.5%、Cr :  3.5〜5.0%
を含をする特定組成の黒鉛晶出クロム鋳鉄材質で形成し
、C「炭化物及びセメンタイトや黒鉛を生成させると共
に基地を強靭性のあるベーナイトで形成したから、極め
て優れた耐摩耗性と耐焼付性とを具備したものとなり、
冷却水による水膜が形成されないセミウェットゾーン用
のローラやピンチロールとしても十分適用可能であり、
ストリップの品質を低下させることがない。また、寿命
が優れる結果、ローラの交換頻度も少なくてすみ、メイ
ンテナンス費用を軽減することができる。更に、高価な
Ni含有量を押えることができるので、経済性に優れる
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明ローラの搬送使用層を形成
する黒鉛晶出クロム鋳鉄材の金属組織顕微鏡写真であり
、倍率は両図とも50倍である。第3図は焼付試験要領
説明図、第4図は摩耗試験要領説明図、第5図はホット
ランテーブルの全体配置説明図である。 特 許 出 願 人  新日本製鐵株式會社第1図 第2図 第32     第4図 第5図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)化学組成が重量%で、 C:2.8〜3.5%、Si:1.5〜2.5%、Mn
    :0.5〜1.0%、P:0.1%以下、S:0.08
    %以下、 Ni:3.5〜4.5%(4.5%を除く。)、Cr:
    3.5〜5.0%(5.0%を除く。)、Mo:0.3
    〜1.0%、 残部実質的にFeで形成され、組織が炭化物、黒鉛およ
    びベーナイトを主体とした基地からなる黒鉛晶出クロム
    鋳鉄材で使用層が形成されていることを特徴とするホッ
    トランテーブルローラ。
  2. (2)化学組成が重量%で、 C:2.8〜3.5%、Si:1.5〜2.5%、Mn
    :0.5〜1.0%、P:0.1%以下、S:0.08
    %以下、 Ni:3.5〜4.5%(4.5%を除く。)、Cr:
    3.5〜5.0%(5.0%を除く。)、Mo:0.3
    〜1.0%、 残部実質的にFeで形成され、組織が炭化物、黒鉛およ
    びベーナイトを主体とした基地からなる黒鉛晶出クロム
    鋳鉄材で使用層が形成されていることを特徴とするコイ
    ラー用ピンチロール。
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