JPH0126915Y2 - - Google Patents

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JPH0126915Y2
JPH0126915Y2 JP10496085U JP10496085U JPH0126915Y2 JP H0126915 Y2 JPH0126915 Y2 JP H0126915Y2 JP 10496085 U JP10496085 U JP 10496085U JP 10496085 U JP10496085 U JP 10496085U JP H0126915 Y2 JPH0126915 Y2 JP H0126915Y2
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rubber sheet
groove
vibration
grooves
metal spring
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はたる形の金属バネを有する車両懸架装
置(サスペンシヨンシステム)のロア・アーム側
に配設したロア・シート部と前記金属バネとの間
に介在せしめる防振ゴムシートの改良された構成
に関する。
(従来の技術) この種の防振ゴムシートは第2図に符号1で示
す如く円板形状を成しており、従来のものは第8
図に平面示するように、中心に固定用ピン挿通孔
6を穿設してなる以外は平滑な面を有する所謂平
板に形成していた。
(考案が解決しようとする問題点) 前述した従来のもののうち、単なる平面円板形
状のシートでは、車両走行中に侵入してきた小
石、泥水等が防振ゴムシート1′と金属バネ2と
の間または前記シート1′と前記ロア・シート部
3との間に付着した状態で圧縮され、小石また泥
水等が自然落下し難、固着状態となつて防振ゴム
シート1′を損傷させ、信頼性の確保に支障を来
す等の問題がある。
一方、防振用の座に防射状の溝が存しているも
のも従来からあるが、この座の形状をおおむね中
央にやゝ大きい目の孔を有する専ら防振効果をね
らつたものであつて、スプリングと座との接触面
積が大きく、かつスプリングのたわみにより接触
面積の変化がないために座自体のそり返りという
問題はむしろなく、しかも溝の形状がスプリング
接触面との反対側に設けられているのが普通であ
ることから、溝はそのバネ特性の改良をねらつて
設けたものに過ぎないと思料される。
一般的にこの種のゴムシートは金属バネと接触
し、これが繰り返されることにより、ゴムシート
の表面に伸び(ヘタリ)が生じ、その結果、金属
バネの当り面側をロア・シート部側との間では、
ゴムシート表面形状に差が生じそれが反り返りと
なつて表われるものである。
その結果、ゴムシート1′と金属バネ2との間、
また前記シート1′とロア・シート部3との間の
当接部が不均一となつて異常間〓を生じ、この間
〓に前記の小石または泥水等が定着することとな
つてゴムシートの早期破損を招来するものであ
る。
また、別の例のゴムシートとして、その半径方
向に延在した下方に凸の1個以上の凹溝を設けた
構造のものがあるが、この溝の作用は車両走行中
におけるゴムシートの上面と金属バネとの間に流
入した泥水等を効果的に流出させ、またこの溝自
身がゴムシートの補強用リブにもなるということ
となるが、前述したゴムシート自身のそりの発生
を防止する対策としては、この場合下方に凸の凹
溝を設けた構造となつているために、溝の設定に
よりゴムシート表面の伸びをこの溝部が吸収する
という形状、構造の溝となつていなく、そり発生
の解決手段とは云えない。
このように従来の防振ゴムシートが実用上の問
題点を有しているのに鑑みて本考案はかゝる難点
を解消せしめるべく案出されたものであり、サス
ペンシヨンシステムが弾性的に振動する現象を巧
みに利用して防振ゴムシート自体に小石などの異
物を積極的に排出し得る機能を働かせるように
し、かくして損傷を未然に防止することを本考案
は主な目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、たる形の金属バネ2を有する車両懸
架装置のロア・アーム側に配設したロア・シート
部3と前記金属バネ2との間に介在せしめる防振
ゴムシート1であり、1個又は2個以上の溝4を
前記ゴムシート1の上面側から窪ませて設け、か
つ、前記溝4の少くとも一方の端部を外周縁部に
延ばし開放せしめてなる構成としたことを特徴と
する。
(作用) ロア・シート3の上面側から窪ませて設けた前
記溝4は浸入してきた小石や泥水を上下・左右に
振動する間において凝集し、かつ導く通路として
機能するだけでなく外周縁部の開口からシート外
に放出する役割りを成す。
また、防振ゴムシート1が金属バネ2と衝突し
てその荷重によりゴムシートが不均一に伸び(ヘ
タリ)、そのために金属バネ2の当り面側とロ
ア・シート部3側とにおいてゴム表面に差を生
じ、いわゆる反り返り現象を呈しようとするが、
本考案はゴムシート1の上面側から窪ませて溝4
を形成し該溝4の少くとも一方の端部を外周縁部
に延ばし開放せしめた溝構造であるために、前記
ゴムシート1の伸びは溝4部において吸収されて
反り返りが生じなく変形もしない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。
第2図は自動車のフロントサスペンシヨンの部
分示正面図であつて、車体側メンバBとロア・ア
ームLAとの間にはたる形をなす金属バネ2が緩
衝部材として介装されている。
金属バネ2は据付スペースが狭隘なことと、柔
軟性があつて乗心地の良さがあることなどから非
線形金属バネ、即ちたる形のスプリングが使用さ
れて、ロア・アームLA側に配設したロア・シー
ト部3と車体側メンバBに設けたアツパーシート
5との間に弾撥的に介在せしめられる。
上記金属バネ2は、ロア・アーム側ではロア・
シート部3に直接々触させて設けるのではなく、
図示のように、前記ロア・シート部3上に取着し
た円板形状の防振ゴムシート1の介在下で防振的
に係止させているのが普通である。
この防振ゴムシート1は、第1図イ,ロに示し
てなるように、中心に固定用ピンを挿通せしめる
孔6を有するドーナツツ盤状をなしていると共
に、1個又は2個以上の溝4を前記ゴムシート1
の上面側から窪ませて設けている。
上記溝4は第1図々示例では、前記孔6の周り
に等分した放射状に分散して凹設せしめて外方の
端部をゴムシート1の外周縁部まで延ばして開放
せしめており、そして溝深さはゴムシート1のゴ
ム厚に対して約1/2程度とし、溝幅は前記ゴム厚
と同程度等適宜の寸法に選定せしめている。
しかして前記溝4は1個又は2個以上の数で、
ゴムシート1の上面側から窪ませ、かつ溝4の少
くとも一方の端部を外周縁部に延ばして開放させ
ることが要件であつて、第1図々示例以外に第3
図乃至第5図に各例示してなる如き形態の溝4を
設けても良い。
第3図々示例は溝4が直径に対し鋭角的に交叉
して孔6の周りに等分の回転対称に設けられ、ま
た、第4図々示例は長溝と短溝とが等分かつ径方
向に配列させて設けられたものであり、第5図々
示例は溝長さが数種異なる溝を平行に並べて設
け、一部の溝は両端部が外周縁部に開放している
構造であつて、このように各種の形態変更が可能
である。
それ等各例の溝4に共通する点は、溝4自体が
小石、砂等の小異物を受け容れた後ゴムシート1
外に放出し得る機能を有することであつて、車両
が走行中に生じる振動を受けて防振ゴムシート1
が前後左右及び上下に微振動すると、ゴムシート
1の表面に飛散により付着した小石、砂等を、小
しずつ移動させて溝4内に落し込ませた後、さら
に溝4内を外周縁側に誘導して外方に排出させる
ように作用するものである。
このように微細異物を排出する機能を有する他
に、通常防振ゴムシートはたる形金属バネ2との
振動を伴う当接によつて周縁が上方に曲がる反り
返りが生じていたのに対して、前記溝4を設ける
ことにより反り返りを溝4の部分で断絶させて小
さくとどめることが可能であり、変形の頻発によ
る弾性疲労を抑制し得る。
このように溝4を設けたことによつて第6図に
比較示してなる如く、走行時間tの経過によつて
防振ゴムシート1の表面に付着している砂の残量
αは、本考案に係る試料Aが従来品の試料Bに比
して時間の経過とともに、遥るかに少なくなつて
排出の効果が大であり、従つて砂の残量αに起因
する防振ゴムシート1の耐久寿命値Nは第7図に
示す如く飛躍的に増大することが明らかである。
(考案の効果) 本考案は以上述べたように、少くとも一方の端
部が外周縁部に延びて開放する溝4を防振ゴムシ
ート1の上面側から窪ませて設けたから、車両走
行中に飛散してきた小石、砂の微細異物を効果的
にゴムシート1の外に排出でき、従つて異物によ
るゴム表面の荒損、損傷を防止する効果は甚大で
ある。
また、溝4を設けてゴムシート1の厚みを部分
的に変えたことによつて該シート1の反り返り現
象を少くし得て疲労を抑制することが可能であ
り、従つて両効果が相俟つことによつて防振ゴム
シートの寿命を飛躍的に延ばし、正に経済的利点
は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図イ,ロは本考案の1例の平面図、−
線断面示正面図、第2図は本考案の1実施例に係
る車両懸架装置の部分示正面図、第3図乃至第5
図は本考案の各例に係る平面図、第6図及び第7
図は本考案の例に係る異物排出機能及び耐久性能
を示す説明図、第8図は従来の防振ゴムシートの
平面図である。 1……防振ゴムシート、2……たる形の金属バ
ネ、3……ロア・シート部、4……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. たる形の金属バネ2を有する車両懸架装置のロ
    ア・アーム側に配設したロア・シート部3と前記
    金属バネ2との間に介在せしめる防振ゴムシート
    1であり、1個又は2個以上の溝4を前記ゴムシ
    ート1の上面側から窪ませて設け、かつ、前記溝
    4の少くとも一方の端部を外周縁部に延ばし開放
    せしめてなることを特徴とする車両懸架装置用防
    振ゴムシート。
JP10496085U 1985-07-09 1985-07-09 Expired JPH0126915Y2 (ja)

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JP10496085U JPH0126915Y2 (ja) 1985-07-09 1985-07-09

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JP10496085U JPH0126915Y2 (ja) 1985-07-09 1985-07-09

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Publication Number Publication Date
JPS6213237U JPS6213237U (ja) 1987-01-27
JPH0126915Y2 true JPH0126915Y2 (ja) 1989-08-11

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ID=30978936

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JP10496085U Expired JPH0126915Y2 (ja) 1985-07-09 1985-07-09

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JP2007253926A (ja) * 2006-02-21 2007-10-04 Tokai Rubber Ind Ltd 車両用サスペンションのスプリングシート

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JP6613095B2 (ja) * 2015-10-01 2019-11-27 日本発條株式会社 懸架用コイルばね

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JP4636009B2 (ja) * 2006-02-21 2011-02-23 東海ゴム工業株式会社 車両用サスペンションのスプリングシート

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JPS6213237U (ja) 1987-01-27

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