JPH01267452A - 炭酸ガスセンサ - Google Patents

炭酸ガスセンサ

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JPH01267452A
JPH01267452A JP63096038A JP9603888A JPH01267452A JP H01267452 A JPH01267452 A JP H01267452A JP 63096038 A JP63096038 A JP 63096038A JP 9603888 A JP9603888 A JP 9603888A JP H01267452 A JPH01267452 A JP H01267452A
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ion
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Tooru Onouchi
徹 小野内
Masashi Nishiguchi
昌志 西口
Takeshi Takeda
竹田 武司
Satoshi Sekido
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、施設園芸、環境衛生、防災、医療、等の用途
の炭酸ガス濃度を計測あるいは制御に使用するイオン伝
導体を用いた構造の固体電解質型の炭酸ガスセンサに関
するものである。 従来の技術 近年、空調、農畜産分野を中心に炭酸ガスセンサに対す
るニーズが高まり、種々の方式のセンサが開発、実用化
が進められている。その中でも固体電解質型の炭酸ガス
センサは、その耐久性、コンパクト、コストの面で多く
の点で赤外線吸収方式の炭酸ガスセンサに比較して優れ
ている。しかし、センサ構成が複雑で、製造工程で多く
の工数を用し、製造上、多くの課題が残されている。 以下、第7図および第8図を参照しながら上述した従来
の炭酸ガスセンサの例について説明する。 第7図および第8図は、従来の固定電解質型炭酸ガスセ
ンサの構成を示すものである。第7図において、薄板状
のイオン伝導性セラミックス対11は、固体電解質から
なるナトリウムイオン伝導性セラミックスを用いた薄板
状のNASICON板11aと酸素イオン伝導性セラミ
ックスである薄板状イツトリアの安定化ジルコニアYS
Z板11bとで構成され、両者は1000°C程度で固
相接合されている。さらに、このイオン伝導性セラミッ
クス対11は、両端に1対の多孔質の電極層12.13
を備え、その一方の電極層12の一部、あるいは全部に
炭酸ナトリウム14が付着されている。ここで、炭酸す
) IJウム14が付着されている側を陽極層12と称
し、ない側を陰極層13と称す。さらに、この陰・陽極
層には電圧信号取り出し用のリード線15a、151)
が各々、ボンディング部16a 、 16bで取り付け
られている。また、第8図の前記各部分から構成された
ガス感知部1には、片面下部に加熱用ヒータ2を備え、
リード線16a、15bに接続したピンsa、5b1お
よび加熱用ヒータ2から引き出した2本のリード線sa
、5bに接続したピン5c、sdを介して下部の台座4
を貫通して固定されている。リード線16a、15b、
およびリード線sa、sbは、それぞれ信号出力用、お
よび電圧印加用である。 プロテクタ3は、内包するガス感知部1、ヒータ2、リ
ード線15a、15b、5a、5bを機械的損傷から保
護するとともに、測定雰囲気と接触を良くするためにス
テンレス製金網で構成され、台座6に固定されている。 上記構成において、ガス感知部1は以下の電池を構成す
る。すなわち 上記の電池を構成するガス感知部1をヒータ2により測
定温度に加熱すると、上記電池の界面■〜■で各々以下
の電池反応が生じる。すなわち、界面■ Na2C03
=2Na+cO2+÷02+2e−”””■界面■ 2
Na”=2Na”(in NAS I CON )−−
−−−−■界面■ 2Na”(inNASICON)+
02−(inYSZ)−Na20・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・■界面■ −02+ 2 e−
一〇2−(inYSZ)  ・・・・・・・・・■この
電池全体の全電池反応は以下に総括される。 すなわち、 全電池反応 N a 2 C○3=Na2o+CO2・
・・・・・・・・■したがって、陰・陽極層間には次式
を表わされる起電力が発生する。 ここで、 E:発生起電力、  P 、雰囲気全圧R:気体定数、
 PC○ :雰囲気中の炭酸ガス分圧F二ファテf4定
数、aNa20:NAS工CON中のNa2Oの活量T
:絶対温度、aNa、JOj Na2CO3の活量0式
から、発生する起電力Eは雰囲気中の炭酸ガス分圧の対
数に比例する。したがって、この起電力を陽極層12、
陰極層13よりリード線16a。 16bを介、して取シ出すことにより、雰囲気中の炭酸
ガス濃度を電圧信号として電気的に検出していた。 発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では以下のような課題
を有していた。 その第一の課題は、NASICON板とysz板の接合
、およびその接着強度の確保が困難であった。 すなわち、この両板を接合する場合、1200’Q以上
の高温を要するため、その界面にイオン伝導性が失なわ
れた中間生成物が生成し易すく、上記の電池反応が成立
しなくなる。 第2の課題は、センサの構成が複雑で製造工数がかかり
、低コストなセンサを実用化することが困難なことであ
る。 第3の課題は、本センサの検出原理が平衡電圧測定であ
るため、応答性が遅いため、計測に多くの時間を用する
ことである。 本発明は上記課題を解決するもので、構成がシンプルで
製造容易で、かつ応答性にも優れた炭酸ガスセンサを提
供することを目的とするものである。 課題を解決するための手段 この目的を達成するだめの第1の手段の炭酸ガスセンサ
は、固体電解質からなるイオン伝導性セラミックス板と
酸素イオン伝導性セラミックス板とのその両板を多孔質
の電子伝導性を有する材料で接合して接合層を形成し、
その両端に電子伝導性を有する1対の陰・陽極層を設け
てイオン伝導性セラミックス対を構成し、前記イオン伝
導性セラミックス対の前記酸素イオン伝導性セラミック
ス板側の電極層を陰極層とし、前記固体電解質からなる
イオン伝導性セラミックス板側の電極層を陽極層とし、
前記陽極層の一部あるいは全部を覆う形状で炭酸ガスと
解離平衡する形成する金属炭酸塩層を形成し、前記イオ
ン伝導性セラミックス対の陰・陽極層形成表面以外の残
余部分の一部、あるいは全部を覆うガス遮断層を設ける
とともに、前記陰惨陽極層には1対のリード線を接合し
て構成したガス感知部と、前記ガス感知部を測定温度に
加熱する加熱部とを備えたものである。 この目的を達成するだめの第2の手段は、上記手段にお
いて、イオン伝導性セラミックス対をイオン伝導性セラ
ミックス板と、酸素イオン伝導性と電子伝導性を有する
混合伝導性セラミックス板との画板を接合した接合層と
で構成し、かつ、リード線の一部を混合伝導性セラミッ
クス板に埋設させ、前記混合伝導性セラミックス板を陰
極層としたものである。 この目的を達成するだめの第3の手段は、上記第2の手
段において、イオン伝導性セラミックス対を構成する接
合層に、混合伝導性セラミックス板と同一組成の物質を
混合させたものである。 この目的を達成するだめの第4の手段は、上記第3の手
段において、金属炭酸塩層にイオン伝導性セラミックス
板と同一組成の物質を添加させ、かつ金属炭酸塩層にリ
ード線を埋設させ、前記金属炭酸塩層を陽極層としたも
のである。 この目的を達成するだめの第6の手段は、上記第4の手
段において、1対のリード線は先端部の線径を拡大変形
させ、前記拡大変形させた先端部を陰・陽極層に埋設さ
せたものである。 作   用 第1の手段によって、イオン伝導性セラミック板と酸素
イオン伝導性セラミック板との直接の接触を避けながら
、接合層を電子伝導性の多孔質物質で構成することによ
りイオン伝導性のない中間生成物の生成が防止でき以下
の電池反応が進行し、炭酸ガスが検出できる。すなわち
、 2Na + 、 02 +2e−→Na2O第2の手段
によって、酸素イオン伝導性セラミックス板を混合伝導
性セラミックス板で置き変えることにより、混合伝導性
セラミック板が陰極層も兼ねることができ、この板にリ
ード線を埋設することによシ、電極層が1つ省略される
。 第3の手段により、接合層に混合伝導性セラミック板と
同一組成の物質を添加することにより、酸素イオン伝導
性を接合層に付与することができ、以下の陰極反応をス
ムーズに進行させることができ、応答性が速くなる。す
なわち、 ’、 02−1−26−−* Q2− 第4の手段によシ、金属炭酸塩にイオン伝導性セラミッ
クス板と同一組成の物質が均一に分散されているため以
下の陽極反応で生じた金属イオンのイオン伝導性セラミ
ック層への拡−散が促進され、応答性の向上がはかれる
。さらに、金属炭酸塩層にリード線を埋設されているた
め、金属炭酸塩層が陽極層も兼ね電極層が省略される。 第5の手段によシ、リード線は、その先端を拡大変形さ
せて、それぞれ、混合伝導性セラミックス板、および金
属炭酸塩層に埋設されており、1リード線の接着強度を
向上できる。 実施例 以下、本発明の第1の一実施例について第1図にもとづ
いて説明する。 第1図は本発明の第1の一実施例の炭酸ガスセンサのガ
ス感知部の構成を示すものである。なお、従来例と同一
部分には同一番号を付けて説明は省略する。第1図にお
いて、ナトリウムイオン伝導性セラミックスを用いた薄
板状のNASCON板11aと酸素イオン伝導性セラミ
ックスである薄板状のイツトリア安定性ジルコニアYS
Z板11bとの間の接合層17は無機バインダー入りの
金糸の導電ペーストで、NASICON板11aとy板
層1a1bの間に挿入し、160℃で16分乾燥後、9
00’Cテ15分焼1iiL、NASICON板11 
aとysz板11bを接合している。また、ガス遮断層
18は低融点ガラス系の絶縁ペーストで構成され、16
0℃で10分乾燥後、660℃で10分焼成し、接合層
17とNAS I CON板11aおよびY S 2層
11bとの接合面を測定雰囲気から遮断するよう被覆し
ている。 以上のように構成された炭酸ガスセンサについて以下、
その動作について説明する。 上記構成において、第8図に示すヒータ2によりガス感
知部1を測定温度に加熱すると、炭酸ナトリウム14は
測定雰囲気中の炭酸ガスと解離平衡し、陽極層13との
界面で以下の反応が起き、Na2Co3= 2Na +
T O2+CO2+2e−雰囲気中の炭酸ガス濃度に応
じて発生したナトリウムイオンNa はNASICON
板11a中を板金1a中へ拡散してゆく。一方、陰極層
12と接した雰囲気中の酸素は陰極層12の界面で以下
の反応が起き、 0 −)−2e−=02− 生成した酸素イオンはYSZ板11b中を接合層17へ
拡散し、さらに、接合層17中の気孔中を拡散し、NA
SICON板11aと接板層1aとの界面に到着し、以
下の電池反応が生じる。 2Na++Q2−=Na20 したがって、ガス感知部1では、従来例と同様全電池反
応5が成立する。したがって、従来例と同様に、測定雰
囲気中の炭酸ガス濃度の対数に比例した起電力が陰・陽
極層内に発生し、その起電力を電気的に検出することに
より測定雰囲気中の炭酸ガス濃度を測定できる。 、 また、ガス遮断層18により接合層17は判定雰囲
気と断類されているため、接合層内の酸素分圧を雰囲気
中の酸素分圧と一定の関係を保持され、測定雰囲気中の
水蒸気等の干渉ガスの影きょうを受けない。 以上のように、イオン伝導性セラミック対に導電性ペー
ストで構成した接合層を介在させることにより、120
0C以上の高温でしか接合不可能であった、イオン伝導
性セラミック層と酸素イオン伝導性セラミック層同志を
900℃という比較的低温で、しかも、それらの接合面
にイオン伝導を妨げるような中間生成物の生成を防止可
能になり、製造容易な炭酸ガスセンサを提供できる。 以下、本発明の第2の一実施例について、第2図にもと
づいて説明する。第2図は本発明の第2の一実施例の炭
酸ガスセンサのガス感知部の構成断面を示す。なお、本
発明の第一の実施例と同一の部分には同一番号を付けて
説明は省略する。第2図において、薄板状のNASIC
ON板11aのそ板層1a17の反対面に固相接着され
ている混合伝導性セラミックス板19は、測定温度範囲
、すなわち、400℃〜eoo’t:において、その電
子伝導度の温度依存性が少ない混合伝導性セラミックス
、すなわち、Lao、5Sro、5coo335 rn
o1%+SrTiO365mo6% の混合物を板状に
成形し、1200℃程度で焼成した緻密な焼形体で形成
されていて、さらに、混合伝導性セラζツク板19には
、Au、リード線20 aが埋めこまれている。 以上のように構成された炭酸ガスセンサの動作の説明で
あるが、本発明の第1の一実施例と同様なので省略する
。 以上のように、酸素イオン伝導性セラミック板の代わり
に、酸素イオン伝導性と電子伝導性を兼ね備えた混合伝
導性セラミック層を用いることにより、陰極層も兼ねる
ことができ、センサ構成が簡素化され、製造容易な炭酸
ガスセンサを提供できる。 以下、本発明の第3の一実施例について、第3図にもと
づいて説明する。第3図は本発明の第3の一実施例の炭
酸ガスセンサのガス感知部の構成断面を示す。なお、本
発明の第2の一実施例と同一部分には同一符号を付けて
説明は省略する。 第3図において、薄板状のNASICON板11aと混
板層1aセラミック板19を接合している接合層21は
、有機バインダ入りのAu系の導電ペーストに、混合伝
導性セラミックL ao、sS ro、5COOa粉末
を2〜3 mo1%添加したもの、NASICON板1
1aと混板層1aセラミック板19との間に介在させ、
150℃で16分乾燥後、9oo″’CFlO分焼成し
て固着させ形成したものである。 以上のように構成された炭酸ガスセンサの動作の説明で
あるが、本発明の第2の実施例と基本的には同様なので
詳細は省略する。 上記構成において、接合層21中に混合伝導性セラミッ
ク板19と同一組成のセラミック粉末が均〒に分散され
ているため、混合伝導性セラミック板内を拡散してきた
酸素イオンは、接合層内も、酸素ガス拡散を伴わず、混
合伝導性セラミック粒間を酸素イオンのままで拡散して
、NASICON板11aと接板層1aとの界面に到達
し、NASICON板内を拡散してきたナトリウムイオ
ンと反応するため、接合層内の酸素のガス拡散を伴わず
、全電池反応が速く進行する。 以上のように、接合層に混合伝導性セラミック層と同一
組成のセラミック粉末を添加することによシ、接合層内
の酸素イオン拡散速度を向上させ、センサの応答性を向
上させることができ、さらζ接合層にセフミックス層と
反応活性な低融点ガラス系のバインダの代わシに有機系
バインダを用いても、化学的に安定で強固な接合層が形
成できる。 以下、本発明の第4の一実施例について、第4図にもと
づいて説明する。第4図は本発明の第4の一実施例の炭
酸ガスセンサのガス感知部の構成断面を示す。なお、本
発明の第3の一実施例と同一部分には同一符号を付けて
説明は省略する。 第4図において、薄板状のNASICON板11aの接
板層1aと逆の端面に接している。金属炭酸塩層22ば
、炭酸ナトリウムの飽和溶液に60ミクロン以下のNA
SICON 粉末を20wtチ添加し、ペースト状にし
たものをNASICON板の一端に付着し、リードi4
20 bを埋め込み、150℃で30分乾燥し固着させ
たものである。 以上のように構成された炭酸ガスセンサの動作の説明で
あるが、本発明の第3の実施例と基本的には同様なので
詳細は省略する。 上記構成において、雰囲気中の炭酸ガスと金属炭酸塩層
22内の炭酸ナトリウムとの解離平衡反応により生じた
ナトリウムイオンが、金属炭酸塩層22内に均一に分散
された、NAS I CON粒間を拡散するため、電池
反応 Na2Co3=2Na +co2+HO2+2e−が、
金属炭酸塩層22全体で均一に進行し、反応速度が向上
する。 以上のように、金属炭酸塩層に、イオン伝導性セラミッ
ク層と同一組成のセラミック粉末を添加することにより
、金属炭酸塩層内のナトリウムイオンの拡散速度を向上
させ、センサの応答速度を向上させることができる。 以下、本発明の第5の一実施例について、第6図および
第6図にもとづいて説明する。第5図は本発明の第6の
一実施例の炭酸ガスセンサのガス感知部の構成断面を示
す。なお、本発明の第4の一実施例と同一部分には同一
符号を付けて説明は省略する。 第5図において、リード線23a 、23bは、0.1
φのAuワイヤで構成され、その先端を第6図のリード
線の拡大図の如く、先端を末広がりに拡大変形し、各々
、金属炭酸塩層22、および混合伝導性セラミック板1
9に埋設されている。 以上のように構成された炭酸ガスセンサの動作の説明で
あるが、本発明の第4の一実施例と同様なので省略する
。 ゛以上のように、リード線の先端を変形することにより
リード線を埋設した層との接触面積が増大し、電気的接
触抵抗も軽減され、かつ、接着強度も向上する。 発明の効果 以上のように、本発明によれば以下の効果が得られる。 その第一は、イオン伝導性セラミックス対に電子伝導性
の導電ペーストで構成した接合層を介在させることによ
り、従来1200℃以上の高温で処理するしか不可能で
あったイオン伝導性セラミック板と、酸素イオン伝導性
セラミック板同志の接合を、SOO℃という比較的低温
で接合でき、しかも、それらの接合面にイオン伝導を妨
げるような中間生成物の生成も避けることができ、製造
容易な炭酸ガスセンサを得ることができる。 その第二は、酸素イオン伝導性セラミック板の代わりに
酸素イオン伝導性と電子伝導性を兼ね備えた混合伝導性
セラミックス板を用いることによシ、陰極層も兼ねるこ
とができ、センサ構成が簡素化される。 その第三は、接合層に混合伝導性セラミック板と同一組
成のセラミック粉末を添加することにより、接合層内の
酸素7fオンの拡散速度を向上させ、応答性が改善され
る。 さらにその第4は、酸素イオン伝導性セラミックス板の
代シに酸素イオン伝導性と電子伝導性を兼ね備えた混合
伝導性セラミックス板を用いており陰極層を兼ねるとと
もに、接合層に混合伝導性tラミックス板と同一組成の
セラミック粉末を添加して接合層を構成して、かつ金属
炭酸塩層にイオン伝導性セラミック粉末を添加している
ため、従来例の2つの電極層が省略でき構成が簡単にな
るとともに、応答性の優れた炭酸ガスセンサが得られる
。 また、その第6は上記構成に加えて、リード線の埋設す
る先端部を拡大変形していることにより、被埋設層との
接着性が向上し、かつ、金属電極を兼ねることができ、
センサ構成がシンプルで、機械的強度の高い製造容易な
炭酸ガスセンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の一実施例における炭酸ガスセン
サのガス感知部の構成を示す縦断面図、第2図は本発明
の第2の一実施例における炭酸ガスセンサのガス感知部
を構成を示す縦断面図、第3図は本発明の第3の一実施
例における炭酸ガスセンサのガス感知部を示す縦断面図
、第4図は本発明の第4の一実施例における炭酸ガスセ
ンサのガス感知部を示す縦断面図、第6図は本発明の第
5の一実施例における炭酸ガスセンサのガス感知部を示
す縦断面図、第6図は本発明の第5の一実施例における
炭酸ガスセンサのガス感知部の陰・陽極に接続するリー
ド線先端部の拡大図、第7図は従来の炭酸ガスセンサの
ガス感知部を示す縦断面図、第8図は従来の炭酸ガスセ
ンサの構成を示す縦断面図である。 1・・・・・・ガス感知部、2・川・・ヒータ、3・・
・・・・プロテクタ、4・・・・・・台座、sa、sb
・・・・・・リード線、11・・・・・・イオン伝導性
セラミックス対、11a・・・・・・NASICON板
、11b・・・・・・ysz板、12・・・・・・陰極
層、13・・・・・・陽極層、14・・・・・・炭酸す
I−IJウム、15 a 、 15 b・・・・・・リ
ード線、1ea、1eb・・・・・・ポンディング部、
17・・・・・・接合層、18・・・・・・ガス遮断層
、19・・・・・・混合伝帳性セラミック板、20a、
20b・・・・・・リード線、21・・・・・・接合層
、22・・・・・・金属炭酸塩層、23a、23b・・
・・・・リード線。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名+1
−−−41−ンイ’r;1lnt!うZv7#rh−−
NA、5rCON& Ifb−YS’1g +2−−−曖wi5置 而−・リーV課 Ifa−一寛°ン71ング番や +7一−身奢合1 第3図 第6図 2−−ヒータ 手続補正書 平成九年 3月 d日 昭和63年特許願第 96038号 2発明の名称 炭酸ガスセンサ 3補正をする者 事件との関係      特  許   出   願 
 人任  所  大阪府大阪市域東区今福西6丁目2番
61号名 称 (624)松下精工株式会社 代表者    鈴  木  忠  夫 (ほか1名) 4代理人 〒571 住 所  大阪府門真市大字門真1006番地松下電器
産業株式会社内 (1)  明細書を別紙の通り全文補正いたします。 明    細    書 1、発明の名称 炭酸ガスセンサ 2、特許請求の範囲 (1)固体電解質からなるイオン伝導性セラミックス板
と酸素イオン伝導性セラミックス板とその画板を多孔質
の電子伝導性を有する材料で接合して接合層を形成し、
その両端に電子伝導性を有する1対の電極層を設けてイ
オン伝導性セラミックス対を構成し、前記イオン伝導性
セラミックス対の前記酸素イオン伝導性セラミックス板
側の電極層を陽梧層とし、前記固体電解質からなるイオ
ン伝導性セラミックス板側の電極層を陰極層とし、前記
陰極層の一部あるいは全部を覆う形状で炭酸ガス解離平
衡を形成する金属炭酸塩層を形成し、前記イオン伝導性
セラミックス対の陰・陽極層形成表面以外の残余部分の
一部、あるいは全部を覆う表面にガス遮断層を設けると
ともに前記陰・陽極層には1対のリード線を接合して構
成したガス感知部と、前記ガス感知部を測定温度に加熱
する加熱部とを備えてなる炭酸ガスセンサ。 (2)  イオン伝導性セラミックス対をイオン伝導性
セラミックス板と、酸素イオン伝導性と電子伝導性を有
する混合伝導性セラミックス版との画板を接合した接合
層とで構成し、かつ、リード線の一部を混合伝導性セラ
ミックス板に埋設させ前記混合伝導性セラミックス板を
陽極層とした特許請求の範囲第1項記載の炭酸ガスセン
サ。 (3)  イオン伝導性セラミックス対を構成する接合
層に混合伝導性セラミックス板と同一組成の物質を混合
させた特許請求の範囲第2項記載の炭酸ガスセンサ。 (4)金属炭酸塩層にイオン伝導性セラミック7版と同
一組成の物質を添加させ、かつ金属炭酸塩層にリード線
を埋設させ、前記金属炭酸塩層を陰極層とした特許請求
の範囲第3項記載の炭酸ガスセンサ。 (5)1対のリード線は先端部の線径を拡大変形させ、
前記拡大変形させた先端部を陰・陽極層に埋設させた特
許請求の範囲第4項記載の炭酸ガスセンサ。 3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は、施設園芸、環境衛生、防災、医療。 等の用途の炭酸ガス濃度を計測あるいは制御に使用する
イオン伝導体を用いた構造の固体電解質型の炭酸ガスセ
ンサに関するものである。 従来の技術 近年、空調、農畜産分野を中心に炭酸ガスセンサに対す
るニーズが高まり、種々の方式のセンサが開発、実用化
が進められている。その中でも固体電解質型の炭酸ガス
センサは、その耐久性、コンパクト、コストの面で多く
の点で赤外線吸収方式の炭酸ガスセンサに比較して優れ
ている。しかし、センサ構成が複雑で、製造工程で多く
の工数を用し、製造上、多くの課題が残されている。 以下、第7図および第8図を参照しながら上述した従来
の炭酸ガスセンサの例について説明する。 第7図および第8図は、従来の固体電解質型炭酸ガスセ
ンサの構成を示すものである。第7図において、薄板状
のイオン伝導性セラミックス対11は、固体電解質から
なるナトリウムイオン伝導性セラミックスを用いた薄板
状のNASICON板11&と酸素イオン伝導性セラミ
ックスである薄板状イツトリアの安定化ジルコニアYS
Z板11bとで構成され、両者は1300℃程度で固相
接合されている。さらに、このイオン伝導性セラミック
ス対11は、両端に1対の多孔質の電極層12゜13を
備え、その一方の電極層12の一部、あるいは全部に炭
酸ナトリウム14が付着されている。 ここで、炭酸ナトリウム14が付着されている側を陰極
層12と称し、ない側を陽極層13と称す。 さらに、この陰・陽極層には電圧信号取り出し用のリー
ド線152L 、 15bが各々、ボンディング部16
2L、16bで取シ付けられている。また。 第8図の前記各部分から構成されたガス感知部1には、
片面下部に加熱用ヒータ2を備え、リード線16a、1
6bに接続したビン6G 、61)、2よび加熱用ヒー
タ2から引き出した2本のリード線52L、5bに接続
したビン50,6dを介して下部の台座4を貫通して固
定されている。リード線15a、15b、およびリード
isa、sbは、それぞれ信号出力用、および電圧印加
用である。 プロテクタ3は、内包するガス感知部1.ヒータ2.リ
ード線15&、15b、52L、6bを機械的損傷から
保護するとともに、測定雰囲気と接触を良くするために
ステンレス製金網で構成され。 台座6に固定されている。 上記構成において、ガス感知部1は以下の電池を構成す
る。すなわち 上記の電池を構成するガス感知部1をヒータ2によシ測
定温度に加熱すると、上記電油の界面■〜■で各々以下
の電池反応が生じる。すなわち、界面■ Na Co 
=2N2L+−+−CO2+−;O□+26 −−−−
−−■界面■ 2N&”=2Na”(in NASIG
:ON)  −1−−−−−、−・■界面■  2Na
+(inNASICON)+02−(inYSZ)=N
a O・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■
界面■ 702+25 =Q  (in YSZ)  
・・・・・・・・・■この電池全体の全電池反応は以下
に総括される。 すなわち、 全電池反応 N2L2C03=N2L20+C02・・
・・・・・・・■したがって、陰・陽極層間には次式で
表わされる起電力が発生する。 ここで。 E:発生起電力、  P9:雰囲気全圧R:気体定数、
  PCO2:雰囲気中の炭酸ガス分圧F : 7yう
fイ定P、、’Haze: NASICON中ノNa2
0o活ff1T:絶対温度、  ’Na2Go、: H
a2Go、の活量0式から、発生する起電力Eは雰囲気
中の炭酸ガス分圧の対数に比例する。したがって、この
起電力を陰極層12.陽極層13よリリード線16a。 16bを介して取り出すことにより、雰囲気中の炭酸ガ
ス濃度を電圧信号として電気的に検出していた。 発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では以下のような課題
を有していた。 その第一の課題は、 NASICON板とYSZ板の接
合、およびその接着強度の確保が困難であった。 すなわち、この両板を接合する場合、1200℃以上の
高温を要するため、その界面にイオン伝導性が失なわれ
た中間生成物が生成し易すく、上記の電池反応が成立し
なくなる。 第二の課題は、センサの構成が複雑で製造工数がかかり
、低コストなセンサを実用化することが困難なことであ
る。 第三の課題は、本センサの検出原理が平衡電圧測定であ
るため、応答性が遅いため、計測に多くの時間を用する
ことである。 本発明は上記課題を解決するもので、構成がシンプルで
製造容易で、かつ応答性にも優れた炭酸ガスセンサを提
供することを目的とするものである。 課題を解決するための手段 この目的を達成するための第1の手段の炭酸ガスセンサ
は、固体電解質からなるイオン伝導性セラミックス板と
酸素イオン伝導性セラミックス板とのその画板を多孔質
の電子伝導性を有する材料で接合して接合層を形成し、
その両端に電子伝導性を有する1対の陰・陽極層を設け
てイオン伝導性セラミックス対を構成し、前記イオン伝
導性セラミックス対の前記酸素イオン伝導性セラミック
ス板側の電極層を陽極層とし、前記固体電解質からなる
イオン伝導性セラミックス板側の電極層を陰極層とし、
前記陰極層の一部あるいは全部を覆う形状で炭酸ガスと
解離平衡を為形成する金属炭酸塩層を形成し、前記イオ
ン伝導性セラミックス対の陰・陽極層形成表面以外の残
余部分の一部、あるいは全部を覆うガス遮断層を設ける
とともに、前記陰・陽極層には1対のリード線を接合し
て構成したガス感知部と、前記ガス感知部を測定温度に
加熱する加熱部とを備えたものである。 この目的を達成するだめの第2の手段は、上記手段にお
いて、イオン伝導性セラミックス対をイオン伝導性セラ
ミックス板と、酸素イオン伝導性と電子伝導性を有する
混合伝導性セラミックス板との両板を接合した接合層と
で構成し、かつ、リード線の一部を混合伝導性セラミッ
クス板に埋設させ、前記混合伝導性セラミックス板を陽
極層としたものである。 この目的を達成するための第3の手段は、上記第2の手
段において、イオン伝導性セラミックス対を構成する接
合層に、混合伝導性セラミックス板と同一組成の物質を
混合させたものである。 この目的を達成するための第4の手段は、上記第3の手
段において、金属炭酸塩層にイオン伝導性セラミックス
板と同一組成の物質を添加させ、かつ金属炭酸塩層にリ
ード線を埋設させ、前記金属炭酸塩層を陰極層としたも
のである。 この目的を達成するだめの第6の手段は、上記第4の手
段において、1対のリード線は先端部の線径を拡大変形
させ、前記拡大変形させた先端部を陰・陽極層に埋設さ
せたものである。 作用 第1の手段によって、イオン伝導性セラミック板と酸素
イオン伝導性セラミック板との直接の接触を避けながら
、接合層を電子伝導性の多孔質物質で構成することによ
りイオン伝導性のない中間生成物の生成が防止でき以下
の電池反応が進行し、炭酸ガスが検出できる。すなわち
。 2Na+70゜+28−→Na2O 第2の手段によって、酸素イオン伝導性セラミックス板
を混合伝導性セラミックス板で置き変えることにより、
混合伝導性セラミック板が陽極層も兼ねることができ、
この版にリード線を埋設することによシ、電極層が1つ
省略される。 第3の手段により、接合層に混合伝導性セラミック板と
同一組成の物質を添加することにより、酸素イオン伝導
性を接合層に付与することができ、以下の陽極反応をス
ムーズに進行させることができ、応答性が速くなる。す
なわち。 、 02+215− −+  02− 第4の手段により、金属炭酸塩にイオン伝導性セラミッ
クス板と同一組成の物質が均一に分散されているため以
下の陰極反応で生じた金属イオンのイオン伝導性セラミ
ック層への拡散が促進され、応答性の向上がはかれる。 さらに、金属炭酸塩層にリード線を埋設されているため
、金属炭酸塩層が陰極層も兼ね電極層が省略される。 第6の手段により、リード線は、その先端を拡大変形さ
せて、それぞれ、混合伝導性セラミックス板、および金
属炭酸塩層に埋設されており、1リード線の接着強度を
向上できる。 実施例 以下1本発明の第1の実施例について第1図にもとづい
て説明する。 第1図は本発明の第1の一実施例の炭酸ガスセンサのガ
ス感知部の構成を示すものである。なお。 従来例と同一部分には同一番号を付けて説明は省略する
。第1図において、ナトリウムイオン伝導性セラミック
スを用いた薄板状のNAS I CON板IL&と酸素
イオン伝導性セラミックスである薄板状のイツトリア安
定性ジルコニアYsZ板11bとの間の接合層17は無
機バインダー入りの金糸の導電ペースト’T:%NAS
ICON 板111L トY S Z板11t)の間に
挿入し、160℃で16分乾燥後、9oo℃で16分焼
成1.、 NASIcoh板11iLとYSz板11b
’i接合している。また、ガス遮断/1f18は低融点
ガラス系の絶縁ペーストで構成され、160℃で10分
乾燥後、650℃で10分焼成し、接合層17とNAS
ICON板111Lおよびysz層11bとの接合面を
測定雰囲気から遮断するよう被覆している。 以上のように構成された炭酸ガスセンサについて以下、
その動作について説明する。 上記構成において、第8図に示すヒータ2にょジガス感
知部1を測定温度に加熱すると、炭酸ナトリウム14は
測定雰囲気中の炭酸ガスと解離平衡し、陰極層13との
界面で以下の反応が起き、Ha2GO3=2Na  +
702+co2+2e−雰囲気中の炭酸ガス濃度に応じ
て発生したナトリウムイオンNa+はNASICON板
112L中全11層17へ拡散していく。一方、陽極層
12と接した雰囲気中の酸素は陽極層12の界面で以下
の反応が起き、 0□+20 =0 生成した酸素イオンはysz板11b中を接合層17へ
拡散し、さらに、接合層17中の気孔中を拡散し、NA
SICON仮11&と接合層17との界面に到着し、以
下の電池反応が生じる。 2Na  十〇   =Na20 したがって、ガス感知部1では、従来例と同様全電池反
応6が成立する。したがって、従来例と同様に、測定雰
囲気中の炭酸ガス濃度の対数に比例した起電力が陰・陽
極層内に発生し、その起電力を電気的に検出することに
より測定雰囲気中の炭酸ガス濃度を測定できる。 また、ガス遮断層18により接合層17は判定雰囲気と
断類されているため、接合層内の酸素分圧を雰囲気中の
酸素分圧と一定の関係を保持され。 測定雰囲気中の水蒸気等の干渉ガスの影きょうを受けな
い。 以上のように、イオン伝導性セラミック対に導電性ペー
ストで構成した接合層を介在させることにより、120
0’C以上の高温でしか接合不可能であった。イオン伝
導性セラミック層と酸素イオン伝導性セラミック層同志
を900’Cという比較的低温で、しかも、それらの接
合面にイオン伝導を妨げるような中間生成物の生成を防
止可能になり、製造容易な炭酸ガスセンサを提供できる
。 以下、本発明の第2の一実施例について、第2図にもと
づいて説明する。第2図は本発明の第2の一実施例の炭
酸ガスセンサのガス感知部の構成断面を示す。なお、本
発明の第一の実施例と同一の部分には同一番号を付けて
説明は省略する。第2図に2いて、薄板状のNASIC
ON板11&のその接合層17の反対面に固相接着され
ている混合伝導性セラミックス板19は、測定温度範囲
、すなわち、400℃〜600’Cにおいて、その電子
伝導度の温度依存性が少ない混合伝導性セラミックス、
すなわち、Lao、5Sr、Coo、  ssmo1%
十5rTi0. 6 ts rno1%の混合物を板状
に形成し、1000℃程度で焼成した緻密な焼形体で形
成されていて、さらに、混合伝導性セラミック板19に
は1人U、リード線201Lが埋めこまれている。 以上のように構成された炭酸ガスセンサの動作の説明で
あるが1本発明の第1の一実施例と同様なので省略する
。 以上のように、酸素イオン伝導性セラミック板の代わり
に、酸素イオン伝導性と電子伝導性を兼ね備えた混合伝
導性セラミック層を用いることにより、陽極層も兼ねる
ことができ、センサ構成が簡素化され、製造容易な炭酸
ガスセンサを提供できる。 以下、本発明の第3の一実施例について、第3図にもと
づいて説明する。第3図は本発明の第3の一実施例の炭
酸ガスセンサのガス感知部の構成断面を示す。なお、本
発明の第2の一実施例と同一部分には同一符号を付けて
説明は省略する。 第3図において、薄板状のHASICON板11&と混
合伝導性セラミック板19を接合している接合層21は
、有機バインダ入りのムU系の導電ペーストに、混合伝
導性セラミックLa、5Sr、5Coo3粉末を2〜3
!1101%添加したもの、NASICON板11&と
混合伝導性セラミック板19との間に介在させ、160
℃で16分乾燥後、9oO℃で10分焼成して固着させ
形成したものである。 以上のように構成された炭酸ガスセンサの動作の説明で
あるが、本発明の第2の実施例と基本的には同様なので
詳細は省略する。 上記構成において、接合層21中に混合伝導性セラミッ
ク板19と同一組成のセラミック粉末が均一に分散され
ているため、混合伝導性セラミック板内を拡散してきた
酸素イオンは、接合層内も、酸素ガス拡散を伴わず、混
合伝導性セラミック粒間を酸素イオンのままで拡散して
、NASICON板111Lと板台11Lとの界面に到
達し、 NASICON板内を拡散してきたナトリウム
イオンと反応するため、接合層内の酸素のガス拡散を伴
わず、全電池反応が速く進行する。 以上のように、接合層に混合伝導性セラミック層と同一
組成のセラミック粉末を添加することにより、接合層内
の酸素イオン拡散速度を向上させ、センサの応答性を向
上させることヵlでき、さらに、接合層にセラミックス
層と反応活性な低融点ガラス系のバインダの代わりに有
機系バインダを用いても、化学的に安定で強固な接合層
が形成できる。 以下、本発明の第4の一実施例について、第4図にもと
づいて説明する。第4図は本発明の第4の一実施例の炭
酸ガスセンサのガス感知部の構成断面を示す。な2、本
発明の第3の一実施例と同一部分には同一符号を付けて
説明は省略する。 第4図において、薄板状のNASICON板114の接
板層14と逆の端面に接している。金属炭酸塩層22は
、炭酸ナトリウムの飽和溶液に60ミクロン以下のNA
SICON粉末を20wt%添加し、ベースト状にした
ものをNASICON板の一端に付着し、リード線20
bを埋め込み、150℃で30分乾燥し固着させたもの
である。 以上のように構成された炭酸ガスセンサの動作の説明で
あるが1本発明の第3の実施例と基本的には同様なので
詳細は省略する。 上記構成において、雰囲気中の炭酸ガスと金属炭酸塩層
22内の炭酸す) IJウムとの解離平衡反応により生
じたナトリウムイオンが、金属炭酸塩層22内に均一に
分散された、NASICON粒間を拡散するため、電池
反応 Na Go  = 2Na” −1−Go□+702+
215−が、金属炭酸塩層22全体で均一に進行し、反
応速度が向上する。 以上のように、金属炭酸塩層に、イオン伝導性セラミッ
ク層と同一組成のセラミック粉末を添加することにより
、金属炭酸塩層内のナトリウムイオンの拡散速度を向上
させ、センサの応答速度を向上させることができる。 以下、本発明の第6の一実施例について、第6図および
第6図にもとづいて説明する。第6図は本発明の第6の
一実施例の炭酸ガスセンサのガス感知部の構成断面を示
す。なお、本発明の第4の一実施例と同一部分には同一
符号を付けて説明は省略する。 第6図において、リード線23a 、23bは、0.1
φのAuワイヤで構成され、その先端を第6図のリード
線の拡大図の如く、先端を末広がりに拡大変形し、各々
、金属炭酸塩層22.および混合伝導性セラミック板1
9に埋設されている。 以上のように構成された炭酸ガスセンサの動作の説明で
あるが、本発明の第4の一実施例と同様なので省略する
。 以上のように、リード線の先端を変形することによジリ
ード線を埋設した層との接触面積が増大し、電気的接触
抵抗も軽減され、かつ、接着強度も向上する。 発明の効果 以上のように、本発明によれば以下の効果が得られる。 その第一は、イオン伝導性セラミックス対に電子伝導性
の導電ペーストで構成した接合層を介在させることによ
り、従来1200℃以上の高温で処理するしか不可能で
あったイオン伝導性セラミブク板と、酸素イオン伝導性
セラミック板同志の接合を、900℃という比較的低温
で接合でき、しかも、それらの接合面にイオン伝導を妨
げるような中間生成物の生成も避けることができ、製造
容易な炭酸ガスセンサを得ることができる。 その第二は、酸素イオン伝導性セラミツ7版の代わりに
酸素イオン伝導性と電子伝導性を兼ね備えた混合伝導性
セラミックス板を用いることにより、陽極層も兼ねるこ
とかでさ、センサ構成が簡素化される。 その第三は、接合層に混合伝導性セラミック板と同一組
成のセラミック粉末を添加することにより、接合層内の
酸素イオンの拡散速度を向上させ。 応答性が改善される。 さらにその第4は、酸素イオン伝導性セラミックス板の
代りに酸素イオン伝導性と電子伝導性を兼ね備えた混合
伝導性セラミックス板を用いており陽極層を兼ねるとと
もに、接合層に混合伝導性セラミックス板と同一組成の
セラミック粉末全添加して接合層を構成して、かつ金属
炭酸塩層にイオン伝導性セラミック粉末を添加している
ため、従来例の二つの電極層が省略でき構成が簡単にな
るとともに、応答性の優れた炭酸ガスセンサが得られる
。 また、その第6は上記構成に加えて、リード線の埋設す
る先端部を拡大変形していることによ!11゜被埋設層
との接着性が向上し、かつ、金属電極を兼ねることがで
き、センサ構成がシンプルで、機械的強度の高い製造容
易な炭酸ガスセンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の一実施例における炭酸ガスセン
サのガス感知部の構成を示す縦断面図、第2図は本発明
の第2の一実施例における炭酸ガスセンサのガス感知部
の構成を示す縦断面図、第3図は本発明の第3の一実施
例における炭酸ガスセンサのガス感知部を示す縦断面図
、第4図は本発明の第4の一実施例における炭酸ガスセ
ンサのガス感知部を示す縦断面図、第6図は本発明の第
5の一実施例における炭酸ガスセンサのガス感知部を示
す縦断面図、第6図は本発明の第6の一実施例における
炭酸ガスセンサのガス感知部の陰・陽極に接続するリー
ド線先端部の拡大図、第7図ハ従来の炭酸ガスセンサの
ガス感知部を示すM断面図、第8図は従来の炭酸ガスセ
ンサの構成を示す縦断面図である。 1・・・・・・ガス感知部、2・・・・・・ヒータ、3
・・・・・・プロテクタ、4・・・・・・台座、sa、
sb・・・・・・リード線。 11・・・・・・イオン伝導性セラミックス対、11&
・・・・・・NASICON板、11b・・・・・・Y
SZ板、12・・・・・・陽極層、13・・・・・・陰
極層、14・・・・・・炭酸ナトリウム、15 & 、
 15 b・−・・−リード線、16a、16b・・・
・・・ボンディング部、17・・・・・・接合層、18
・・・・・・ガス遮断層、19・・・・・・混合伝導性
セラミック板、20!L、20b・・・・・・リード線
、21・・・・・・接合層、22・・・・・・金属炭酸
塩層、232L 、23b・・・・・・リード線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固体電解質からなるイオン伝導性セラミックス板
    と酸素イオン伝導性セラミックス板とその両板を多孔質
    の電子伝導性を有する材料で接合して接合層を形成し、
    その両端に電子伝導性を有する1対の電極層を設けてイ
    オン伝導性セラミックス対を構成し、前記イオン伝導性
    セラミックス対の前記酸素イオン伝導性セラミックス板
    側の電極層を陰板層とし、前記固体電解質からなるイオ
    ン伝導性セラミックス板側の電極層を陽極層とし、前記
    陽極層の一部あるいは全部を覆う形状で炭酸ガス解離平
    衡を形成する金属炭酸塩層を形成し、前記イオン伝導性
    セラミックス対の陰・陽極層形成表面以外の残余部分の
    一部、あるいは全部を覆う表面にガス遮断層を設けると
    ともに前記陰・陽極層には1対のリード線を接合して構
    成したガス感知部と、前記ガス感知部を測定温度に加熱
    する加熱部とを備えてなる炭酸ガスセンサ。
  2. (2)イオン伝導性セラミックス対をイオン伝導性セラ
    ミックス板と、酸素イオン伝導性と電子伝導性を有する
    混合伝導性セラミックス板との両板を接合した接合層と
    で構成し、かつ、リード線の一部を混合伝導性セラミッ
    クス板に埋設させ前記混合伝導性セラミックス板を陰極
    層とした特許請求の範囲第1項記載の炭酸ガスセンサ。
  3. (3)イオン伝導性セラミックス対を構成する接合層に
    混合伝導性セラミックス板と同一組成の物質を混合させ
    た特許請求の範囲第2項記載の炭酸ガスセンサ。
  4. (4)金属炭酸塩層にイオン伝導性セラミック板と同一
    組成の物質を添加させ、かつ金属炭酸塩層にリード線を
    埋設させ、前記金属炭酸塩層を陽極層とした特許請求の
    範囲第3項記載の炭酸ガスセンサ。
  5. (5)1対のリード線は先端部の線径を拡大変形させ、
    前記拡大変形させた先端部を陰・陽極層に埋設させた特
    許請求の範囲第4項記載の炭酸ガスセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04174354A (ja) * 1990-07-20 1992-06-22 Mitsubishi Electric Corp 炭酸ガスセンサ
JPH04109360U (ja) * 1991-03-07 1992-09-22 矢崎総業株式会社 コントローラ機能付き炭酸ガスメータ

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