JPH0632615Y2 - 固体電解質センサ - Google Patents
固体電解質センサInfo
- Publication number
- JPH0632615Y2 JPH0632615Y2 JP1985154917U JP15491785U JPH0632615Y2 JP H0632615 Y2 JPH0632615 Y2 JP H0632615Y2 JP 1985154917 U JP1985154917 U JP 1985154917U JP 15491785 U JP15491785 U JP 15491785U JP H0632615 Y2 JPH0632615 Y2 JP H0632615Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid electrolyte
- cylindrical body
- bottomed cylindrical
- lead wire
- noble metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はボイラ、加熱炉等の燃焼炉や排ガス煙道の酸素
濃度を測定する酸素分圧測定器のための検出端として使
用される固体電解質センサに関するものである。
濃度を測定する酸素分圧測定器のための検出端として使
用される固体電解質センサに関するものである。
(従来の技術) 従来、上記のような酸素分圧測定器の検出端として使用
される固体電解質センサとしては、ジルコニア等の固体
電解質からなる有底円筒体を焼成したのち、その閉鎖端
部の内外面に白金等の貴金属の電極を白金ペースト塗布
により層着するとともに、リード線を白金ペーストによ
り接合し800〜1000℃で焼付けたものが普通であ
った。ところがこのような従来の固体電解質センサにお
いては、内側電極へのリード線の接続は電極自体が接着
剤の役目を兼ねる程度のものであって十分な接合強度を
得ることが困難であり、一般には内側のリード線の接合
強度が静荷重で50〜100gに過ぎないために製作組
み立ての際にリード線が脱落して歩どまりを低下させ易
く、また輸送や実装運転時における振動によって脱落し
てトラブルを生じ易い等の欠陥があった。
される固体電解質センサとしては、ジルコニア等の固体
電解質からなる有底円筒体を焼成したのち、その閉鎖端
部の内外面に白金等の貴金属の電極を白金ペースト塗布
により層着するとともに、リード線を白金ペーストによ
り接合し800〜1000℃で焼付けたものが普通であ
った。ところがこのような従来の固体電解質センサにお
いては、内側電極へのリード線の接続は電極自体が接着
剤の役目を兼ねる程度のものであって十分な接合強度を
得ることが困難であり、一般には内側のリード線の接合
強度が静荷重で50〜100gに過ぎないために製作組
み立ての際にリード線が脱落して歩どまりを低下させ易
く、また輸送や実装運転時における振動によって脱落し
てトラブルを生じ易い等の欠陥があった。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案はこのような従来の問題点を解決して、リード線
の接合強度が大きく、振動等により脱落するおそれのな
い固体電解質センサを提供することを目的として完成さ
れたものである。
の接合強度が大きく、振動等により脱落するおそれのな
い固体電解質センサを提供することを目的として完成さ
れたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案の固体電解質センサは、固体電解質からなる有底
円筒体の閉鎖端部の内外面にそれぞれ内側電極と外側電
極とを層着した固体電解質センサにおいて、内側電極が
貴金属リード線を接続した貴金属ネットからなるリード
線接続部を備え、該貴金属ネットは有底円筒体の内面に
沿わせて配置されており、かつ該リード線接続部が有底
円筒体と同質の固体電解質の粉体によってその上下をサ
ンドイッチ状に挟まれた状態で有底円筒体の閉鎖端部の
内面に同時焼成されたものであることを特徴とするもの
である。
円筒体の閉鎖端部の内外面にそれぞれ内側電極と外側電
極とを層着した固体電解質センサにおいて、内側電極が
貴金属リード線を接続した貴金属ネットからなるリード
線接続部を備え、該貴金属ネットは有底円筒体の内面に
沿わせて配置されており、かつ該リード線接続部が有底
円筒体と同質の固体電解質の粉体によってその上下をサ
ンドイッチ状に挟まれた状態で有底円筒体の閉鎖端部の
内面に同時焼成されたものであることを特徴とするもの
である。
(実施例) 次に本考案を図示の実施例について詳細に説明すると、
(1)は安定化ジルコニア(ZrO2・Y2O3)のような酸素イ
オン電導性を有する固体電解質を例えばラバープレス成
形したうえその外周を旋盤仕上げしてなる有底円筒体、
(2)は該有底円筒体(1)の閉鎖端部の内周面に層着された
内側電極、(3)は同じく外周面に層着された外側電極で
ある。(4)は内側電極(2)の下部に固定されたリード線接
続部であり、該リード線接続部(4)は例えば太さ76μ
の白金ロジウム合金の素線を網目が80メッシュとなる
ように編んだ貴金属ネットからなるもので、この貴金属
ネットは有底円筒体(1)の内面に沿わせて配置されてい
る。またこの貴金属ネットの上面には、白金線などの貴
金属リード線(5)が結び付けられている。このリード線
接続部(4)は図示のように有底円筒体(1)と同質の固体電
解質の粉体によってその上下をサンドイッチ状に挟まれ
た状態で有底円筒体(1)の閉鎖端部の内面に沿わせて焼
結され、固定されたものである。
(1)は安定化ジルコニア(ZrO2・Y2O3)のような酸素イ
オン電導性を有する固体電解質を例えばラバープレス成
形したうえその外周を旋盤仕上げしてなる有底円筒体、
(2)は該有底円筒体(1)の閉鎖端部の内周面に層着された
内側電極、(3)は同じく外周面に層着された外側電極で
ある。(4)は内側電極(2)の下部に固定されたリード線接
続部であり、該リード線接続部(4)は例えば太さ76μ
の白金ロジウム合金の素線を網目が80メッシュとなる
ように編んだ貴金属ネットからなるもので、この貴金属
ネットは有底円筒体(1)の内面に沿わせて配置されてい
る。またこの貴金属ネットの上面には、白金線などの貴
金属リード線(5)が結び付けられている。このリード線
接続部(4)は図示のように有底円筒体(1)と同質の固体電
解質の粉体によってその上下をサンドイッチ状に挟まれ
た状態で有底円筒体(1)の閉鎖端部の内面に沿わせて焼
結され、固定されたものである。
このような固体電解質センサを製造するには、まず未焼
成の有底円筒体(1)の底部へこれと同質の固体電解質の
粉体(6)を投入したうえで貴金属ネットからなるリード
線接続部(4)を挿入して有底円筒体(1)の内面に沿わせ、
その後再び同質の固体電解質の粉体(7)を投入してリー
ド線接続部(4)を有底円筒体(1)と同時に例えば1600
℃で3時間焼成する。この焼成により有底円筒体(1)が
収縮して貴金属ネットは内壁面に強く押しつけられると
ともに、その上下の固体電解質の粉体(6)と粉体(7)とが
貴金属ネットを挟んで一体に焼結するので、リード線接
続部(4)は有底円筒体(1)の閉鎖端部の内面に沿った状態
で強固に固定されることとなる。次に有底円筒体(1)の
閉鎖端部の内外面に白金等の貴金属からなる内側電極
(2)と外側電極(3)とを白金ペーストにより層着し、外側
電極(3)の外周面には貴金属リード線(8)を巻き付けて固
定すればよい。このときリード線接続部(4)と内側電極
(2)とを電気的に導通させるべきであることはいうまで
もない。
成の有底円筒体(1)の底部へこれと同質の固体電解質の
粉体(6)を投入したうえで貴金属ネットからなるリード
線接続部(4)を挿入して有底円筒体(1)の内面に沿わせ、
その後再び同質の固体電解質の粉体(7)を投入してリー
ド線接続部(4)を有底円筒体(1)と同時に例えば1600
℃で3時間焼成する。この焼成により有底円筒体(1)が
収縮して貴金属ネットは内壁面に強く押しつけられると
ともに、その上下の固体電解質の粉体(6)と粉体(7)とが
貴金属ネットを挟んで一体に焼結するので、リード線接
続部(4)は有底円筒体(1)の閉鎖端部の内面に沿った状態
で強固に固定されることとなる。次に有底円筒体(1)の
閉鎖端部の内外面に白金等の貴金属からなる内側電極
(2)と外側電極(3)とを白金ペーストにより層着し、外側
電極(3)の外周面には貴金属リード線(8)を巻き付けて固
定すればよい。このときリード線接続部(4)と内側電極
(2)とを電気的に導通させるべきであることはいうまで
もない。
(作用) このように構成されたものは、酸素濃度を測定する酸素
分圧測定器のための検出端として使用されるものであ
り、内側に既知の酸素濃度の空気を供給するとともに外
側をボイラ、加熱炉等の燃焼炉や排ガス煙道の内部に露
出させれば、内外の酸素濃度の差に起因する起電力が固
体電解質からなる有底円筒体(1)の内外面に層着された
内側電極(2)と外側電極(3)との間に生じ、この電圧を測
定することによって外側の雰囲気中の酸度濃度を知るも
のであることは従来のものと同様である。
分圧測定器のための検出端として使用されるものであ
り、内側に既知の酸素濃度の空気を供給するとともに外
側をボイラ、加熱炉等の燃焼炉や排ガス煙道の内部に露
出させれば、内外の酸素濃度の差に起因する起電力が固
体電解質からなる有底円筒体(1)の内外面に層着された
内側電極(2)と外側電極(3)との間に生じ、この電圧を測
定することによって外側の雰囲気中の酸度濃度を知るも
のであることは従来のものと同様である。
しかし本考案の固体電解質センサは、有底円筒体(1)の
閉鎖端部の内面にこれと同質の粉体(6)、(7)によって上
下をサンドイッチ状に挟まれた貴金属ネットからなるリ
ード線接続部(4)が有底円筒体(1)の内面に沿わせて配置
されており、かつこの粉体(6)、(7)が貴金属ネットを挟
んで有底円筒体(1)と一体に強固に焼結することとなる
うえ、内側の貴金属リード線(5)はこのリード線接続部
(4)に結び付けて接続されたものであるので、貴金属リ
ード線(5)と有底円筒体(1)との間の引張強度は従来の数
倍にあたる300g以上に達する。従って貴金属リード
線(5)が製作時、輸送時、使用時等における振動により
脱落するおそれは無くなり、これに起因するトラブルは
完全に防止されることとなる。
閉鎖端部の内面にこれと同質の粉体(6)、(7)によって上
下をサンドイッチ状に挟まれた貴金属ネットからなるリ
ード線接続部(4)が有底円筒体(1)の内面に沿わせて配置
されており、かつこの粉体(6)、(7)が貴金属ネットを挟
んで有底円筒体(1)と一体に強固に焼結することとなる
うえ、内側の貴金属リード線(5)はこのリード線接続部
(4)に結び付けて接続されたものであるので、貴金属リ
ード線(5)と有底円筒体(1)との間の引張強度は従来の数
倍にあたる300g以上に達する。従って貴金属リード
線(5)が製作時、輸送時、使用時等における振動により
脱落するおそれは無くなり、これに起因するトラブルは
完全に防止されることとなる。
(考案の効果) 本考案は以上の説明からも明らかなように、リード線の
接合強度を大きくして脱落のおそれをなくしたものであ
り、しかもその測定性能は従来のものと何等変わるとこ
ろのないものであるから、信頼性の高い固体電解質セン
サが強く求められている時代の要請に即したものとし
て、実用的価値は極めて大である。
接合強度を大きくして脱落のおそれをなくしたものであ
り、しかもその測定性能は従来のものと何等変わるとこ
ろのないものであるから、信頼性の高い固体電解質セン
サが強く求められている時代の要請に即したものとし
て、実用的価値は極めて大である。
第1図は本考案の実施例を示す断面図である。 (1):有底円筒体、(2):内側電極、(3):外側電極、
(4):リード線接続部、(5):貴金属リード線、(6)、
(7):粉体。
(4):リード線接続部、(5):貴金属リード線、(6)、
(7):粉体。
Claims (2)
- 【請求項1】固体電解質からなる有底円筒体(1)の閉鎖
端部の内外面にそれぞれ内側電極(2)と外側電極(3)とを
層着した固体電解質センサにおいて、内側電極(2)が貴
金属リード線(5)を接続した貴金属ネットからなるリー
ド線接続部(4)を備え、該貴金属ネットは有底円筒体(1)
の内面に沿わせて配置されており、かつ該リード線接続
部(4)が有底円筒体(1)と同質の固体電解質の粉体(6)、
(7)によってその上下をサンドイッチ状に挟まれた状態
で有底円筒体(1)の閉鎖端部の内面に同時焼成されたも
のであることを特徴とする固体電解質センサ。 - 【請求項2】貴金属ネットが白金ロジウム合金からな
り、素線76μ、網目80メッシュのものである実用新
案登録請求の範囲第1項記載の固体電解質センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985154917U JPH0632615Y2 (ja) | 1985-10-09 | 1985-10-09 | 固体電解質センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985154917U JPH0632615Y2 (ja) | 1985-10-09 | 1985-10-09 | 固体電解質センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6262959U JPS6262959U (ja) | 1987-04-18 |
JPH0632615Y2 true JPH0632615Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=31075142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985154917U Expired - Lifetime JPH0632615Y2 (ja) | 1985-10-09 | 1985-10-09 | 固体電解質センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632615Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11153571A (ja) * | 1997-11-20 | 1999-06-08 | Denso Corp | 酸素センサ素子 |
JP4194452B2 (ja) * | 2003-08-29 | 2008-12-10 | 新日本製鐵株式会社 | 高温ガス中の酸素濃度測定装置 |
JP7336487B2 (ja) * | 2021-06-28 | 2023-08-31 | 東京窯業株式会社 | 固体電解質センサの使用方法及び固体電解質センサ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4711200U (ja) * | 1971-02-24 | 1972-10-09 | ||
JPS5242183A (en) * | 1975-09-30 | 1977-04-01 | Ngk Insulators Ltd | Cell for measuring partial presure of oxygen |
JPS5312392A (en) * | 1976-07-20 | 1978-02-03 | Nippon Denso Co Ltd | Oxygen concentration detector |
-
1985
- 1985-10-09 JP JP1985154917U patent/JPH0632615Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6262959U (ja) | 1987-04-18 |
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