JPH01266955A

JPH01266955A - ダイカスト機における射出方法

Info

Publication number: JPH01266955A
Application number: JP29002988A
Authority: JP
Inventors: Takashi Mihara; 三原　毅史
Original assignee: Ube Industries Ltd
Current assignee: Ube Corp
Priority date: 1988-11-18
Filing date: 1988-11-18
Publication date: 1989-10-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はダイカスト機における射出方法および装置に係
り、特に、射出スリーブ内の溶融金属、すなわち、溶湯
の量に対し、射出スリーブと射出プランジャおよびプラ
ンジャチップの位置を相対的に変化させて鋳込を行う射
出方法に関するものである。

ダイカスト機においては、高温状態にある溶湯の温度低
下を最小限におさえて金型キャビティ内へ鋳込むことが
できるか否かが、成形品の良否に著しい影響を持ってい
る。それは、溶湯の温度低下と共に溶湯の粘度が増大し
、金型キャビティ内での湯回り不良を誘発するためであ
る。したがって、金型キャビティ内へ可能な限り短い時
間で溶湯を鋳込む必要があるため、ダイカスト機には高
い射出速度が要求される。ところが、射出速度を上げる
程、射出スリーブもしくは、金型キャビティ内の溶湯面
は乱れ、飛散する状態となるため、その雰囲気を巻き込
み、成形過程で気泡を含んでしまう。それ故、その成形
品には、前記溶湯の物質以外の空隙部、すなわち、巣を
生じ、成形品の強度、耐圧性、防液性の面で問題となる
ことが多かった。

以上の説明でも明らかなように、良好なダイカスト成形
品を得るには溶湯面を乱すこと無く低速度で、かつ、射
出スリーブ内の溶湯が金型キャビティ内へ移動する時間
を短くして鋳込めれば良いことになる。

溶湯の移動時間を短くするには、射出スリーブから金型
キャビティまでの溶湯の移動距離を最短にすれば良いが
、成形品の形状によって溶湯量が異るため、単一の射出
スリーブでは可変する溶湯量に対応できない。

この問題に対処すべく、本発明では、射出スリーブに対
する射出プランジャおよびプランジャヂ・ンプの位置を
相対的に変化させて、溶湯量が異なっても、常に、溶湯
の射出スリーブから金型キャビティまでの移動距離を最
短にできるようにし、最適な鋳込条件を得やすくした。

つぎに、実際の装置に基づいて説明する。

従来より、竪型ダイカスト機の１例として、第１〜６図
に示すような装置が用いられている。

図において、１は可動金型、２は固定金型、３は金型の
キャビティ、４は身４出スリーブ、５は身４出スリーブ
４内に摺動自在に設けたプランジャチップ、６は射出ス
リーブ４と一体に設けたブロック、７は先端部にプラン
ジャデツプ５が取付けられているプランジャ、８は射出
シリンダ、９は射出シリンダ８を傾転させるだめの軸、
１０は溶湯、１１はとりべ、１２は射出シリンダ８のピ
ストンロッドＩ３とプランジャ７の連結部に設けたカラ
ーなどからなる凸部である。プランジャデツプ５とプラ
ンジャ７は射出プランジャを形成している。

ブロック６は中空の円貨［形状に形成されている。

このブロック６の下端部の内側にはフランジ状の係合部
１４が形成されており、この係合部１４の上面は前記ピ
ストンロッド１３とプランジャ７の連結部であるカンプ
リングやその下部にカラーなどを利用して形成された凸
部１２の下面外周部と係合している。そして、ブロック
６の」−ツ１時に、係合部１４で凸部１２を保持して、
凸部１２も一体になって上貸し、プランジャデツプ５と
射出スリーブ４が常に確実に同時に−１−昇し得るよう
になっている。

ブロンクロ内には垂直方向にシリンダ１５を形成し、射
出シリンダ８のロッドエンド側に固定されたラム１６の
先端部がこのシリフタ１５中に摺動自在に嵌合されてお
り、図示していない油圧源からラム１６内を通してシリ
ンダ１５内に作動油を供給し、ブロンクロを」二只させ
得るように構成されている。

つぎに、前記装置の作動を説明する。

第１図は、図示していない傾転装置によって、射出装置
全体を傾転し、射出スリーブ４にとりべ１１から溶湯１
０が注湯された状態を示している。

つぎに、射出装置全体を軸９を中心に回転させ直立させ
る。これを第２図に示す。その後、第３図に示すように
、ポートＣを通してシリンダ１５内に液圧を導くことに
より、ブロック６は上列し、射出スリーブ４は固定金型
２と嵌合する。この時、プランジャ７はブロンクロの上
ｙ１により、凸部１２を通して引き上げられるため、射
出スリーブ４とプランジャデツプ５の相対位置に変化は
なく、いっしょに上ＰＩシ、溶湯のゆれはない。次いで
、ポートａを通し、射出シリンダ８の室に液圧を導けば
、プランジャ７およびプランジャチップ５は」−昇を開
始し、これに伴い、溶湯１０は、金型１゜２より形成さ
れるキャビティ３に向かって上列をはじめる。

第４，５図は、金型のキャビティ３と射出スリーブ４．
プランジャチップ５だけに着目して図示したものである
。第４図に示すごとく、射出スリーブ４内を土性する溶
湯１０は、固定金型ｚ内の湯道１７に入り、ゲー）１８
を通り、キャビティ３内に入る。第５図は、溶湯１０が
キャビティ３に充満した状態を表わしている。

ここで、第４図におけるＬ寸法は、溶ｉＩＪ！ｌＯがキ
ャビティ３のゲート１８に達するまでの移動距離であり
、この間で、溶湯は著しく放熱をするため、同時に粘度
を増加し、キャビティ３内での湯回りの不良を生じる。

このＬ寸法は零にすることが望ましいのは勿論だが、実
際には、第６図に示すように、射出スリーブ４に溶湯１
０を受けた時、溶湯１０があふれない距Ｉｔ　Ｌ　＋　
と、第４図に示すように、湯道距＃Ｌ２が必要である。

したがって、Ｌｏ＝　Ｌ−（Ｌｌ　＋Ｌ２　）の移動距
離分は溶湯の冷却を促進するためだけの有害無益な移動
である。

なお、射出後、ポー１−　ｂより射出シリンダ８のｅ室
に液圧を導いて、射出スリーブ４とプランジャチップ５
などを下げる。

本発明では、射出プランジャの前記有害無益な移動距Ｍ
ＬｏをＯにし得るようにしたものである。

なお、第１〜６図に示した従来の方法、装置では、最大
量の溶湯が必要せないとき、すなわち、−回の射出溶湯
量を所望の量に適宜変えて射出する場合は好ましくない
。

すなわち、プランジャチップ５を射出スリーブ４に対す
る最大下降限位置よりも上の空間中にある所望の位置で
常に正確に停止させるのは、機械的なストンパがないの
で、停止位置にばらつきが生じ、かなり難しい。

さらに、給湯量が少なくて、プランジャ７の一部である
凸部１２がブロンクロの係合部１４から離れている場合
は、射出スリーブ４を金型２にドツキングさせるとき、
射出スリーブ４およびブロック６とプランジャチップ５
およびプランジャ７とを、同一位置関係を保たせて、同
一速度で上昇させるのが非常に難しい。その理由は、射
出スリーブ４」二昇用のブロック６内のシリンダ１５内
と、プランジャチップ５上昇用の射出シリンダ８のヘッ
ド側のｄ室内へ、射出スリーブ４とプランジャチップ５
が、常に、同一速度で上昇するように、作動油を供給す
ることが非常に難しいからである。

勿論、射出スリーブ４とプランジャチップ５が相対位置
を一定に保った状態で上昇しない場合は、溶湯が飛出し
たり、プランジャチップ５が射出スリーブ４の下から抜
けたりして、極めて危険であり、かつ、鋳込溶湯量にば
らつきが生じて良い成形品が得られない。

つぎに、図面に示した実施例によって、本発明を説明す
る。

図において、第１〜６図に示す部分と同じ部分は同一の
符号で示し、その説明は省略する。

第７図は前記有害無益な移動距離り、を零にするだめの
１実施例で、本例では、射出スリーブ内の溶湯量に対応
して射出プランジャ先端面の後退限位置を射出スリーブ
内への給湯前にあらかじめ変えておき、射出開始前に射
出スリーブ内に溶湯な入れた時、溶湯の上面を射出スリ
ーブ上面付近に位置させて射出するようにし、射出スリ
ーブ内の溶湯量に対応して射出プランジャ先端面の後退
限位置を変える時、射出プランジャの長さを変更して、
射出を行うようにした。

第８〜ｌＯ図は、別の実施例を示すものである。

第８図はプランジャ７の長さにより溶湯量の調整を行っ
た例であり、プランジャ７を適宜な長さのものに取代え
れば、第８図の（ａ）から（ｂ）のように調整すること
ができる。場合によっては、プランジャ７をピストンロ
ッド１３に螺合させておいて、プランジャ７を回して、
ピストン口・ンド１３から所定量突出すこともできる。

第９図はプランジャチップ５を適宜な長さのものに取代
えた例を示すもので、第９図の（ａ）から（ｂ）のよう
に調整する。場合によっては、プランジャ７に螺合した
プランジャチップ５を回して出入れすることもできる。

第１０図（ａ）〜（Ｃ）はプランジャチップ５とプラン
ジャ７間に、適宜な長さのプランジャチップジヨイント
２０を螺合させて取付けたものであり、第１０図の（ｂ
）から（Ｃ）のように調整する。

このように、本発明においては、射出プランジャの長さ
を給湯量に合わせて適宜変えることにより、射出スリー
ブ内の溶湯量に対応して射出プランジャ先端面の後退限
位置を適宜変え、射出開始前に射出スリーブ内に溶湯を
入れた時、溶湯の上面を射出スリーブ上面付近に位置さ
せて射出するようにしたので、射出開始前の射出スリー
ブ内の溶湯量が異なっても、常に、溶湯の射出スリーブ
から金型キャビティまでの移動距離を最短にできるよう
にし、最適な鋳込条件を容易に得やすくなる。

そして、このことにより、溶湯の温度低下、溶湯の粘度
の増大、金型内での湯回り不良を非常に少なくし、また
、射出時に回りの空気を巻込んで製品に巣ができようと
するのを防止することができ、強度、耐圧性、防液性の
すぐれた良好な射出製品を確実容易に得ることができる
。

勿論、本発明においては、射出スリーブ内の溶７ｙｊ量
に対応して射出プランジャ先端面の後退限位置を変える
時、射出プランジャの長さを変更して、射出を行うよう
にしたので、射出スリーブに対する射出プランジャとプ
ランジャチップの相対位置が最下降限位置にあるときに
、射出プランジャの一部を射出スリーブと一体のブロッ
クの一部に当接させておくことにより、射出スリーブ内
へ溶湯を供給する前に、給湯量に合わせて、射出プラン
ジャとプランジャチップの射出スリーブに対する相対位
置を、あらかじめ、機械的に規制しておくことができ、
射出スリーブ内への給湯量のバラツキもなく、また、射
出スリーブ内へ給湯した後は、射出スリーブとプランジ
ャチップの相対位置を常に一定に保って」−昇させ、金
型へドツキングさせることができる。したがって、良品
質の成形品が得やすく、かつ、危険な状態になることが
全熱なく、常に安全に作業が行える。

【図面の簡単な説明】

第１〜６図は従来装置の１例を示すもので、それぞれ作
動順序を示す縦断面図、第７〜１０図は本発明の方法を
実施するための装置のそれぞれ異なる実施例を示す縦断
面図である。１・・・固定金型、　　　　　　２・・・可動金型、３
・・・キャビティ、　　　　　４・・・射出スリーブ、
５・・・プランジャチップ、　　６・・・ブロック、７
・・・プランジャ、　　　　　８・・・射出シリンダ、
１０・・・溶湯、　　　　　　１２・・・凸部、１４・
・・係合部、　　　　　　１５・・・シリンダ、１６・
・・ラム、２０・・・プランジャチップジヨイント。特許出願人　　宇部興産株式会社第１図（ａ）第１０図（ｂ）　　　　　　（ｃ）

Claims

【特許請求の範囲】

射出スリーブ内の溶湯量に対応して射出プランジャ先端
面の後退限位置を射出スリーブ内への給湯前にあらかじ
め変えておき、射出開始前に射出スリーブ内に溶湯を入
れた時、溶湯の上面を射出スリーブ上面付近に位置させ
て射出するようにし、射出スリーブ内の溶湯量に対応し
て射出プランジャ先端面の後退限位置を変える時、射出
プランジャの長さを変更して、射出を行うようにしたダ
イカスト機における射出方法。