JPH0125A - dsRNAと逆転写酵素インヒビターを含んで成るHIV感染治療のための医薬組成物 - Google Patents

dsRNAと逆転写酵素インヒビターを含んで成るHIV感染治療のための医薬組成物

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JPH0125A
JPH0125A JP63-65933A JP6593388A JPH0125A JP H0125 A JPH0125 A JP H0125A JP 6593388 A JP6593388 A JP 6593388A JP H0125 A JPH0125 A JP H0125A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ウィルス性疾患を制御するために又はその処
置においてウィルスの活性もしくはウィルスの発現を抑
制する他の薬剤との相乗的組合せにおけるdsRNAの
使用に関する。また、さらにかかる治療において有用な
医薬の組成物が開示される。
〔発明の背景〕
二重鎖RNA5(dsRNAs) 、例えばpoly 
I ・polycは抗ウィルス活性、抗新生物活性及び
免疫調整活性を誘発する生物学的な応答調節剤として作
用し得る。これらの生物学的な応答に対する信頼できる
多面的効果の間には、インターフェロン(IFN)及び
他の酵素並びに2.5−オリゴアデニル酸シンターゼ及
びリポソームに関連したプロティンキナーゼを含む一定
のINF誘導酵素の誘導が存在する。これらの性状は、
dsRNAを、後天性免疫不全症症候群(AIDS)の
原因となるレトロウィルス、ヒト免疫不全ウィルス(H
IV)の治療ニ対する興味をそそる候補物としている。
事実、式%式% dsRNAは、ヒトにおいて低い毒性を有し、試験管内
(側vitro)及び生体内(2匡v i vi o)
のいずれにおいてもHIVに対して活性があり、そして
さらに最近では大規模な^IDS関連コンプレックス(
ARC)の制御された臨床上の試験に付されている。
最近、AIDS研究についてのアメリカの財団(AmF
AR)は、ARC及びAIDSの治療に対する使用につ
いて試験されている60種以上の医薬を目録に載せてい
る。単剤療法に属するこの膨大な数の可能性のあるもの
が併用療法における可能な相乗作用を目的に組合わされ
た。他方、併用療法は、アジドチミジン(AZT)及び
リバビリン(ribavirin)の試験管内試験で示
されたように拮抗作用についての可能性を有する。これ
らの理由から、本発明者は原形のウィルス性病原体とし
て用いたHIVによるARC及びAIDSの治療におい
てミスマツチdsRNAの最大限の潜在力を特徴付ける
ことを決心した。本発明者は、上記ウィルスに対する攻
撃の少なくとも5つの異る類別に共に含まれる他の薬剤
との併用の中で核となる医薬として、ミスマツチdsR
NAを用いて試験管内で多数の医薬分析を行うことによ
り上記特徴付けを遂行した。これらの薬剤は、細胞分裂
促進剤(サイトカイン: cytokine)のような
rlFN−アルファA。
rrFN−ベーター5er17及びrlFN)’i逆転
写インヒビターのようなアジドチミジン及びフォスフォ
ノホルメート(phosphonoformate (
foscarnet)) ;適切なmRNAキャンピン
グを支配する機構の崩壊剤と推定されるようなりババリ
ン(ribavarin) ;抗HIV活性を有する脂
質結合性分子のようなアンフォテリシン(amphot
ericin) B ;そして糖タンパク質プロセッシ
ングのインヒビターのようなカスタノスペルミン(ca
stanospermine) (引用文献(1)参照
)が包含される。上記薬剤の1つ、アジドチミジンは、
より詳細には後述するようにミスマツチdsRNAと試
験管内で相乗的に作用した。
本発明者は、これらの医薬の各々が薬剤別に最も効果的
な投与量でミスマツチdsRNAと相乗作用を有する投
与量依存性の抗HIV活性を有することを発見した。
〔発明の詳細な 説明は、ウィルス疾患の治療における広範囲の抗ウィル
ス化合物の1つと一緒に、dsRNA 、とりわけミス
マツチdsRNAの相乗作用的な併用剤の使用を包含す
る。該併用剤はウィルス活性を抑制するか、もしくはウ
ィルスの発現を抑制するか、又は両方の目的のために十
分な量で患者に投与される。dsRNA及び他の抗ウイ
ルス活性化合物を含有する医薬組成物が開示され、そし
て該併用剤が示す相乗作用の結果を以下に述べる。
本明細書に提示されるデータは、一般にはウィルスの発
現の制御において、そして具体的にはレトロウィルスの
制御において、慢性的に衰弱するヒトの疾病と関連付け
られる典型的なヒトウィルスとしてのHI V (AI
DSウィルス)に役立つさまざまな他の薬剤との併用に
より相乗作用を示す薬剤としてのdsRNAの役割を実
証している。本発明は、総体的又は部分的に、ウィルス
増殖/発病の共通の機構を有し、そしてそのために使用
される特別な併用剤に対して感応するHIV以外の怒受
性のウィルス感染のための治療法を包含する。
サイトカイン、逆転写酵素インヒビター、リソフィール
(lysophilqs) インヒビター及び糖タンパ
ク質プロセッシング インヒビター等の抗ウイルス性化
合物を包含する広範囲の本質的に異る化合物を用いて、
ウィル性活性/発現を抑制する場合の相乗作用が見られ
ることは予想外のことである。
AIDSの効果的な治療は、地球を取り巻くほとんどす
べての国における医師の間で明らかに増大する関心事と
なってきた。ARC及びAIDSの治療のためにアメリ
カ合衆国で最初に承認された、アジドチミジンは極端な
毒性を有する。この生体内毒性は、必要とする血液注入
量のアジドチミジンを投与される患者の約30%に現わ
れた。本発明者の実験結果は、アジドチミジンのような
高い生体内毒性を有する医薬が、もしミスマツチdsR
NAと併用されるならば相当に低く、より少ない毒性の
投与量で与えられ得ることを示唆する。併用療法は、単
に抗ウィルス活性のために必要とされる医薬の有効投与
量を減らすことができ、それによって医薬の毒性が減少
するだけでなく、またさらに多数の機構を通してウィル
スを攻撃する結果として明白な抗ウイルス性効果を増進
する0本明細書で述べられる相乗作用を伴うミスマツチ
dsRNAの多面的な活性は、ARC及びAIDSに対
する最も効果的でそして最も低毒性の治療をもたらす併
用療法について、一般にdsRNAが、そしてとりわけ
ミスマツチdsRNAが効果的な核となる医薬であり得
ることを示唆する。より詳細については以下に明らかに
するようにdsRNA 、特にミスマツチdsRNAと
の併用における、抗ウィルス剤の5つの相違する一般的
な類別を代表する、8つの相違する抗ウィルス剤につい
ての研究は、dsRNA 。
特にミスマツチdsRNAが一般に、そして具体的には
AIDS関連コンプレックス(ARC)及びAIDSそ
のものを包含するHIV感染の治療において、抗ウィル
スの治療を補って相乗作用を示すことが実証された。単
独でそしてウィルス性症状を処理するための効果的な量
で投与した場合、重大な毒性を生じることが知られてい
る他の抗ウィルス剤との併用により投与したとき、これ
らのdsRN^は、その上さらに、上記治療法の必要と
される治療結果に悪影響を及ぼすことなく、上記併用剤
の構成薬剤の毒性の量を減少させることを臨床医に許容
する利益を有する。本発明の併用剤の相乗作用を実証す
るために、核となる医薬としてミスマツチ二重鎖RNA
 (アンプリゲン)を伴う複数の医薬効果の分析が、他
の薬剤を確認するため、そしてミスマツチdsRN^を
通してヒト免疫不全ウィルス(HIV)感染における効
果的治療の介在を増強する機構を確認するために実施さ
れた。
抗ウィルス活性は、ターゲットとしてMT−2細胞を利
用し、そしてウィルス源としてH9細胞中で産生される
1(TLV −III lを利用するマイクロタイター
・インフエクション・アッセイ (microtiti
erinfection assay )によって明ら
かにされた。試験された薬剤の範囲は、サイトカインと
してのrIFN−アルファA、rlFN−ベーターSt
!R17、及びrlFN −y ;逆転写のインヒビタ
ーとしてのアジドチミジン及びフォスフォノホルメート
(Foscarnet) ;;適切なmRNAキャンピ
ングの仮定的な阻害剤としてのリバビリン(ribav
irin) ;脂質親和性剤としてのアンホテリシン;
そして糖タンパク質プロセッシング(グルコシダーゼI
)インヒビターのようなカスタノスペルミンを包含した
。個別に、各々の医薬が投与量依存性抗HI V活性を
示し、そしてミスマツチdsRNAと併用された場合に
相乗作用を示した。
ミスマツチdsRN^は、マイクロタイター・インフェ
クション・アッセイで抗HI V活性について全ての3
つのIFNsと相乗的であったが、H9/HTLν1[
[s細胞の培養物中でウィルス産生のIFNにより誘導
される抑制をミスマツチdsRNAは増大しなかった。
dsRNAsの多面的な活性はINFのこれらの活性と
は異り、そしてAIDSの治療のための広範囲の抗ウイ
ルス性医薬との併用療法において相乗作用を示し得るこ
とを、これらの研究の結果が示唆する。
本発明の方法及び療法組成物は、本明細書に挙げられた
さまざまな類別の説明及び例示として、上記列挙した薬
剤を包含することが意図されている。いまだ発見されて
いないがdsRNAsとの併用の場合に相乗作用を有す
るさまざまな他の薬剤もまた、本発明の態様の中に包含
される。
“マツチ(matched) dsRNAs ”は、相
対鎖間の水素結合(塩基の積み重ね)がほぼ完全である
、即ち、中断が29個の連続する塩基残基毎に1個未満
の塩基対であることを意味する。従って、“ミスマツチ
dsRNA”の語は理解されるだろう。
上記dsRNAは、ウラシル塩基又はグアニジン塩基を
例えば、塩基として1:5−1:30の割合で含有する
ポリイノシネート及びポリシチジレートの複合体であり
得る(poly I −poly (Ca−29 X〉
U又はG))、該dsRNAは、C対Uの比が約12−
14対l、好ましくは13対l、そしてpoly [及
びpolyc 、 Uの沈降係数が9未満で、かつお互
に2単位以内で;好ましくは約6.5−約7.5を示す
poly I −polyc 、 Uであってもよい。
本発明の用途のために好ましいミスマツチdsRNAは
、poly (Cn  、 G)(式中、nは4−29
の整数値を表わす)から選ばれた共重合ヌクレオチドに
基づくものであり、そしてrIn  −r Cnを改変
してポリリボシチジレート(rCn)鎖に沿って不対塩
基(ウラシル又はグアニン)を導入することにより調製
された、ポリリボイノシン酸及びポリボシチジル酸の複
合体のミスマツチ類似体(misn+atched a
nalogs)である。他方、該dsRNAはポリリボ
イノシン酸(rIn)のリボシル骨格を改変する、例え
ば2′−〇−メチル リボシル残基を含ませることによ
りpoly (1)  ・poly (C)dsRNA
から誘導されてもよい。これらrIn  ・rCnのミ
スマツチ類似体は、Carter及びTs’。
の米国特許第4,130.641号及び同4 、024
 、222号に記載されている一般式r I n  −
r (C11−14,U)、n及びrrn  −r (
C29,G)nで示されるもののいずれかが好ましい。
ここに−船釣に記載されたdsRNAsが本発明の用途
に適している。
本発明において使用するためのミスマツチdsRNAの
具体例は; poly (1) 、 poly (Co、U)pol
y (I) 、 poly (C7,U)poly  
(1)  、  poly  (CI:l、  U)p
oly  (1)、poly  (C2Z、  U)p
oly  N)、poly  (Czo、  G)po
ly (1) 、 1)0131 (Cg*、 G)及
びpoly  (1)  、  poly  (Cp 
) 23  G>。
を包含する。
投与されるミスマツチdsRNAの量は、注入部位から
遠位の箇所において投与直後の循環血液系中で0.1 
try / ml −1000x / mlのdsRN
Aのピーク血中濃度に達するために十分であるのが好ま
しい。該dsRNAは、非経口的(静脈内、筋肉内もし
くは皮下)に、鼻腔内に、肛門内に、又は胃腸管のヌク
レアーゼに対して適当に保護された場合は経口的に投与
される。
リンフ才力インとしてインターフェロン(アルファ)が
用いられる場合は、患者の体液のミリリットル当たり0
.01−100.0001RUffiが供給される。
両薬剤(dsRN^及び他の抗ウイルス性化合物)が投
与される場合、それらは混合物として投与されることも
できるし、個々に、しかし同時に又は続々と投与するこ
ともできる。dsRNAと一緒に用られる補足的な抗ウ
ィルス剤は用途を指示する生成物標示又は他の標示に調
和する量で投与され、dsRNAとの同時使用そして併
用の結果の相乗作用のために、しばしば少量で、たびた
び実質的に切り詰めて投与される。
“併用における(in combination)”d
sRNA及び他の抗ウィルス剤の投与は、両薬剤を治療
合剤として一緒に投与される提案や、そしてまた2つの
薬剤が別々に投与されるが、しかし同時に、例えば別々
の静脈血管を通して同一の個体に一緒に投与するような
手順をも包含する。さらに、“併用における”投与は、
薬剤の1つがまず投与された後にすぐさま2番目の投与
を続けるところの薬剤の1つの個別の投与を包含する。
プロトタイプの慢性/亜急性ヒトウィルス病原体のよう
なHI Vを利用してウィルス性疾患の治療における併
用療法について、ミスマツチdsRN^、アンプリゲン
を評価するために一群の試験管内研究が着手された。使
用した材料及び方法は以下に記載される。
van靴えび地」ノヒ入 HI Vの感染により完全な細胞崩解を示す、11TL
V−1で形質転換したT細胞系MT−2が、マイクロタ
イクー・アッセイ中の感染のためのターゲットとして用
いられた。ウィルスは低速度遠心、及びすべての細胞を
分離するために0.45声濾過により、F19/IIT
LV −I[R培養液から調製した。ウィルスの力価は
、MT−2細胞上での終点ml力価検定(endpoi
nt m1crotitration)により得られた
50%組織培養惑染感染与量値から決定された。
16%加熱により不活化したウシ胎児血清及び50返ゲ
ンタマイシン(genta+wicin) (Sigm
a) / −を含有するRPMI −1640中ですべ
ての培養物は増殖されそして保存された。
坑捜コJと左肩 ヒトrlFN −aA  (> 1 0 ”  IU/
+n+r)  、r[FN −y(1,4X 10@I
ll/■)及びアジドチミジンは、11of fman
 −La −Rocheより得た。ヒトrlFN−β5
er17(1,Ox 10 ” IU/ mg)は、T
riton Bioscie−ncesから得た。既に
開示しているように、IFNsは水庖性口内炎ウィルス
で刺激したWISH細胞において測定し、そして細胞変
性効果についてアッセイされた(引用文献(2)を参照
)、対照標準は、世界保健機構(ヒトIFN−α、WH
OスタンダードB、69/19及びヒト IFN−β、
WHOno、 G−023−902−527)又はth
e National In5titute of A
llergyand Infectious Dise
ase (ヒト−IFN−3’。
National In5titutes of He
alth no、Gg23−901−530)から得た
。アンフォテリシンB  (Fungizone)はG
IBCOから、カスタノスペルミンはBoehring
erMannheimから、リバビリン(ribavi
rin) (Virazole)はViratel、 
Inc、+から、3′−アジド−3′−デオキシチミジ
ン(A Z T 、 Retrovar)研究グレード
(research grade)は、Roche L
aboratoriesから、そしてフォスフォノホル
メート(Foscarnet)はAstra Alab
 ABからそれぞれ得た。ミスマツチdsRNA (ア
ンブリゲン)は、塩緩衝剤中の凍結乾燥粉末として、H
EM Re5earch、 Inc、+ (Rockv
ille。
Maryland)から供給された。
マイクロタイ −・インフエクション・アッセイ引用文
献(2)と同様に、抗HIV活性はマイクロタイター・
インフェクション・アッセイ(microtiter 
1nfection assey)で測定された。
手短かに言えば、各々の薬剤を単独で及びミスマツチd
sRNAとの固定した割合での組み合わせにおいて、連
続的に2倍希釈し、96個のウェルがついているマイク
ロタイター・プレート中で三度反復してアッセイされた
。細胞崩壊は、感染の終点としてポリーL−リジン付着
細胞によるバイタル染料C:−ユ)ラル レッド(ne
utral red))の取り込みによって測定された
。細胞はウィルスを加えて1時間、医薬希釈物の存在下
でインキュベートされた。アンフォテリシンBの場合は
、ウィルスも細胞も共にチャレンジする前に医薬とブレ
インキュベートされた。該医薬の存在下で子孫ピリオン
(progeny virions)が産生される結果
、終点細胞崩壊が過剰に存在するため多重度0.1にて
細胞は感染された。防御バー、セントは、細胞対照及び
ウィルス対照間の吸収における相違に関連する試験ウェ
ル中での染料のA、4゜値がら次式を用いて導かれた: 併用剤効果は、次式を用いるChou及びTa1ala
yの多重医薬分析法により計算された: 式中、CIは組合せインデックス(con+binat
ionindex)、(D、Lは単独でXパーセント効
果を生ずるために要求される医薬1の投与量、そして(
D)lは(D)2との併用で同じXパーセント効果を生
ずるために要求される医薬1の投与量をそれぞれ表わす
。同様に(Dx)z及び(D ) tの値は医薬2由来
のものである。α値は、投与量効果曲線のプロットから
次の50%有効式を用いて決定される: fa  / fu  =  (D/I)+ )  ”式
中、f、は投与量りによって影響を受けるフラクション
であり、fuは無影響フラクションであり、DIllは
50%効果を奏するために要求される投与量であり、そ
してmは投与量−効果曲線の勾配である。相互に排他的
な医薬(即ち、作用の類似する挙動を示す)については
、単独の医薬もそれらの合剤のいずれも50%有効プロ
ットにおいて平行線を与える。相互に排除しあわない医
薬(即ち、作用の独立した挙動を示す)は、50%有効
プロットにおいて平行線を与えるであろが、合剤におい
ては上向きにくぼんだ曲線を与えるだろう。もしこれら
の医薬が相互に排他的であれば、α=0であり、そして
該医薬が相互に排除しあわないならば、α=1である。
相互に非排他的医薬を測定して得られる値は、常に相互
に排他的な医薬よりもわずかに大きくなるだろう。1以
下のCI値は相乗作用を示し、1以上のCI値は拮抗作
用を示し、そしてlに等しいCI値は相加作用を示す。
゛ −−アッセイ 培養液中の逆転写酵素は、鋳型ブライマーとしてpol
y(A) ・(dT)+s (Boehringer 
Mannheim)、及び反応当たり25μCiの〔メ
チル−2H)dTTP(80,I  Ci  /mea
l、  New  England  Nuclear
)を用いて、引用文献(3)に記載されたようにポリエ
チレングリコール沈澱物についてアッセイされた。
これらの研究の観察及び解析は、次の結果と結論を与え
た。
汎立王土入二皿性 HIV感染由来の標的細胞を防御するための各医薬単独
及びミスマツチdsRNAとの合剤における有効性は表
1に示される。ウィルス対照(エフェクター不存在)ウ
ェルにおける細胞崩壊直後のインキュベーション期間中
の初期に、リバビリンを除く各々の医薬のすべての濃度
において十分な防御が観察された。これらの医薬の低い
濃度におけるウィルス誘導性の細胞崩壊が1日遅れて生
じ、そして投与量依存関係が達成され得るようにこの時
期に再びアッセイが行われた。感染過程の初期でさえも
、リバビリンの任意の低い毒性濃度では十分な防御が全
熱達成できなかったにもかかわらず、またさらに上記の
時期においてリバビリンに対するアッセイが行われた。
各々の医薬の最大の有効(10%以上)濃度は、単独で
用いられる場合よりもミスマツチdsRNAとの併用に
おいてより大きな抗HIV活性を示した。これらの研究
に利用された濃度では全ての医薬がMT−2細胞に対し
て無毒性であった。
以下余白 表1 HIV誘導ty旧剰セコ(]〒番こ対するミスマンチ龜
RNA、l!二の併用における各種抗つィルス剤蛇凶が
具(続き) ’S’   (Multi  Ie Dru  Eff
ec工L50%及び95%防御値における、8種の他の
抗HIV医薬との二元的併用でのミスマツチdsRNA
に対するCI値は表2に与えられた。種々な程度の相乗
作用が観察された。最大級の相乗作用は、CI値が最低
(0,1以下)であったミスマツチdsRNA及びrl
FN−αとの間である。一方、最小量の相乗作用は、C
I値が最も高(観察されそして50%防御においてほと
んど相加作用(CI=0、90 (1、08) )を示
したアンフォテリシンBとの併用について観察された。
ミスマツチdsRNAと相乗作用を示す他の医薬(CI
値が1以下)は、rlFN−β、rIFN−y、アジド
チミジン、リバビリン、フォスフォノホルメート、アン
フオテリシンB及びカスタノスペルミンであった。C1
値は、試験された各々の医薬について相互に非排他的な
ものに対する相互に排他的なものの想定に基づき計算さ
れたものではあるが、非常に小さな相違が観察された。
以下余白 表2 中心となる医薬としてのミスマツチdsRNAとの併用
剤効果に対するCI値 ′″CI値は表1のデータから計算された。1以上の値
は拮抗作用を示し、1以下の値は相乗作用を示し、そし
て1は相加作用を示す。相互に排他であることを想定し
て計算されたCI値が相互非排他的であることを想定し
て得られた値(カッコ内)と共に示した。
ユ土火久傅良生 H9/ HTLV−m m培養におけるウィルスの産生
が1FN3% ミスマツチdsRNA及びこれらの合剤
の存在下そして不存在下で実験された(表3)。ミスマ
ツチdsRN^単独(50g/+af)はウィルスの産
生に対して非常に小さな効果を有する(6%減少)が、
一方rIFN −a A 、 rlFN−β、及びrl
FN−”/(500111/d)はそれぞれ53%、5
6%、及び20%ずつウィルスの産生を阻害した。ミス
マツチdsRNへ の存在は、上記IFNsによって誘導されるウィルス産
生の抑制の中程度の減少をもたらし、そしてそこで該抑
制は、それぞれrlFN−αAについては53%から4
7%に、rlFN−βについては56%から51%に、
そしてrlFN−’/については20%から15%に減
少された。これらの濃度のミスマツチdsRN^及びr
IFNs単独又はそれらの組み合わせにおいては、細胞
分裂に対していかなる効果をも有さないことを他の研究
(記載してない)は示す。
以下余白 表3 HIV産生のIFN−誘導阻害におけるミスマツチds
RNAの効果 1洗浄したH9/HTLV −III l細胞の等しい
濃Rを有する重複培養物を、エフェクターの存在下及び
不存在下で48時間インキエベートした0条件化培養液
はその後収攬され、そして逆転写酵素活性についてアッ
セイされた0組換えIFN−Y士ミスマフチdsRNA
は第2番目の実験で試験されたので別に対照を置いた。
ミスマツチdsRNA =50R/ ml 。
IFN、 = 50010/1111゜ミスマツチds
RNAと5種類の抗HIV医薬との間で本研究において
観察される相乗作用は、ARC及びAIDSに対する併
用療法での中心となる医薬としてのミスマツチdsRN
Aが強力でかつ多面的な役割を有しうろことを示唆する
。ミスマツチdsRNAを包含する二重鎖RNA5は、
2,5−オリゴアデニル酸シンターゼ及びリポソームで
作用するプロティンキナーゼを包含する、抗ウイルス状
態の獲得に関与するr N F Hz導性酵素を活性化
する。本発明者は2.5−オリゴアデニレートがレトロ
ウィルスの逆転写酵素を抑制することを観察した。そし
てこの発見は、複製のために逆転写を必要とするウィル
スに対する抗ウィルス活性についての特有な機構を、ミ
スマツチdsR%Aによる2、5−オリゴアデニル酸シ
ンターゼの活性化が代表し得ることを示唆する。最も重
要なことには、IFNsの多面的活性のすべてがミスマ
ツチdsRNAにより分担されることを現わしてはいな
い。このことは、ミスマツチdsRNAは、IFNが示
したように)(IV産生を抑制しないし、またIFN 
’ sのこの活性を相乗しなかった研究結果(表3参照
)と共に、ミスマツチdsRN^治療期間中にIFN治
療のフルーライク(f Iu −1ike)な付帯的な
効果が現われない事実により例証される。これら後者の
結果は、抗ウイルス状態を獲得する上でミスマツチds
RNA及びIFNsの間で観察される相乗作用と対照を
なしていて(表2参照)、さらにまた、これらの医薬が
抗ウィルス活性に対して別個の経路と共に共通の経路を
も有することを示唆している。
抗HIV剤の別の種類、逆転写インヒビターもまた、ミ
スマツチdsRNAと相乗作用を有することを本発明者
は見い出した。広範囲な2’、3’−ジデオキシヌクレ
オシド類似化合物類は、代謝されレトロウィルス逆転写
酵素に効能のあるインヒビターとなり得る。例えば、自
然に利用されるチミジン及び2′−デオキシシチジンの
類似体であるそれぞれ3′−アジド−3′デオキシチミ
ジン(AZT)及び2’、3’−ジデオキシシチジン(
DDc)と称される2つのジデオキシヌクレオシドをR
,Yarchoan及びS、 Broderは開示して
いる(New England Journal of
 Medicine、  February26、19
87. 3旦、 557−564頁、参照)。
また、1日当たりの患者の体重キログラム当たり5−2
50■量のAZTを用いるARC及びAIDSの治療も
開示されている(米国特許第4,724.232号参照
)。リン酸化ヌクレオシドが連鎖ターミネータ−として
働くことによりレトロウィルス類を抑制するとの証拠が
ある。例えば、逆転写酵素がDNAの成長鎖に添加され
ている該ヌクレオシド類似化合物を誤って取り込み、そ
してさらに5′−3′フオスフオシ工ステル結合の形成
を妨害することにより早期DNA連鎖停止をもたらす。
同様な効果がプリン類似化合物、例えば2’、3’−ジ
デオキシアデノシンにも見られるようである。
残念ながら、これら種々のピリミジン及びプリン類似化
合物は種々の正常な細胞酵素、例えば骨髄及び他の器官
に見い出されるDNAポリメラーゼαをもまた抑制し得
る。即ち、正常細胞機能のかかる抑制は、種々の深刻な
毒性をもたらす。例えば、AZTの長期にわたる投与は
、50%以上のケースに厳しい貧血及び白血球減少症を
惹起する。
従って、多くのAZT治療患者は定常的な輸血を要し、
そしてすでにAZT治療の前にレトロウィルス感染によ
り衰弱している患者は、骨!!i損傷のために本当に死
ぬであろう。
本研究においてアジドチミジン及びホスカルネットであ
る2つのインヒビターが使用された。チミジン類似化合
物、アジドチミジンは細胞内でリン酸化されそして早期
連鎖停止を引き起こす新短tJW (nascent)
 D N Aに取り込まれる。リン酸化アジドチミジン
は細胞のDNAポリメラーゼによるよりも100倍以上
も有効に逆転写酵素によって利用される。即ち表面上は
大きく外に向かって開かれた選択性を許している。逆転
写の他のインヒビター、フォスフォノホルメート (F
oscarnet)は、インフルエンザウィルスRNA
ポリメラーゼ及びヘルペスウィルスDNAポリメラーゼ
を選択的に抑制することに加えて、試験管内で強い抗H
IV活性を有する。これらの医薬の双方ともマイクロタ
イター・インフエクション・アッセイによりHIVの選
択的抑制作用を示した。これらの観察したミスマツチd
sRNAとの相乗作用は、またさらに逆転写の他のイン
ヒビターにおいてもかかる相乗作用が観察され得ること
を示唆する。一般にdsRNAsそして具体的にはアン
プリゲン(Ampl igen)は、試験管内で明瞭な
ウィルス抑制活性のために要求されるAZTの濃度を少
なくとも5倍まで実質的に減少し得る。その上、試験さ
れたAZTのより高濃度において、2つの化合物間には
相乗的な関係が存在する。それゆえに、AZTに関連し
た毒性の低減に付随して生体内(旦ν1vio)でのA
ZTの減少した有効治療投与量をアンプリゲンは可能に
するであろう。
2つの医薬は作用のまったく相違する様式により機能す
るため、単独のそれぞれの医薬を併わせた毒性以上のい
かなる毒性も生体内でそれらは示さないだろう。実際に
、アンブリゲンがより密接に関連した分子、例えばイン
ターフェロンと併用された場合でさへ、臨床的に相乗的
な毒性のいかなる根拠をも本発明者は見い出せなかった
。その上、アンプリゲンの抗ウイルス特性のほかに、本
発明者の研究において、アンプリゲンが多様な免疫調節
活性を臨床的に示した(あるいは2’−5’オリゴA経
路のような同様の機構を通して両方とも仲介される)た
め、本発明者がここに試験管内試験で説明する効果を十
分越えて、HIV惑染感染に対する明白でそして長期に
ねたり゛有益な効果をAZTとアンプリゲンの併用がを
するであろう。
本発明者の発見の重要性そして特異性は、リババリン(
rebavarine)と称される他の強力な抗AID
S剤、とAZTとの組合せについての報告を考慮するな
らばいかなるより優れた例証も存在せず、そして該報告
は叶、 HirschのHarvardにおける研究室
から5cience、 March 13+ 1987
中で明らかにされている(彼らは、治療の相乗作用を達
成するため−にAZTにリババリンが加えられる場合の
深刻な拮抗作用を報告する)。すなわち、他の医薬が逆
転写酵素インヒビターに加えられる場合は、実際にそれ
らの治療の相乗作用を増大するよりもむしろその作用を
失う。
dsRNA及び逆転写酵素インヒビターの相乗的な組み
合わせは、またさらにレトロウィルスの誘導する癌腫層
の治療にも有用である。
リバビリンは、5 ’ −mRNAプロセッシングを妨
げる抗HIV医薬類を代表することができる。リバビリ
ンの抗ウィルス活性の機構は明らかでないが、この医薬
はlllRNAキャップ構造の形成においてグアノシン
と競合し、そして/又はこれらの分子のメチル化機能を
妨害すると考えられている。機能的なHIV mRNA
5の他のインヒビター、例えばアンチセンス(anti
sense) DNA5もまたミスマツチdsRNAと
上記抗HIV機構の相乗作用を示し得た。
ステロールと相互に作用しそしてステロールと不可逆的
に結合するポリエンマクロライド抗菌抗生物質アンフォ
テリシンBは、HIVを包含する種々のりピント−エン
ベロープ(11pid−enveloped)ウィルス
に対して活性を有しおり、そしてこのようなユニークな
種類の薬剤はいまだ他には存在しない。アンフォテリシ
ンBは生体内で厳しい毒性を示すにもかかわらず、この
医薬のメチルエステル体は、また抗HIV活性を示し、
そして試験管内では低い細胞毒性を示す。従って、アン
フォテリシンBメチルエステルがミスマツチdsRNA
との併用療法においては、親化合物よりさらに有益であ
ろう。
ミスマツチdsRNAとの相乗作用について例示する最
後の医薬はカスタノスペルミン(cas tanosp
e−rmine)であった。カスタノスペルミンは、糖
タンパク質プロセッシングを抑制する植物アルカロイド
であり、そして外層膜糖タンパク質としてのgp 12
0、及びトランスメンブラン塘タンパク質としてのgp
 41の、2つの密にグリコジル化したタパク質をHI
Vのエンベロープが含有するため研究された。gp 1
20とウィルスに対するレセプターのような作用するT
細胞の0KT4表面抗原との間の相互作用はHIVの細
胞層性に部分的に頼っている。
グリコレース(glycolases)及びレクチン(
lectins)についての他の人達による最近の研究
は、タンパクグリコジル化反応がgp 120−LKT
4相互作用及びHIV惑染感染いて重要な役割を演する
ことを示した。糖タンパク質の成熟は、ハイ−マンノー
ス(h igh −mannose)から複合型オリゴ
サツカライドへの変換で一般に得られる炭水化物成分の
プロセッシングのための一連の酵素に依存する。カスタ
ノスペルミンは、ハイ−マンノース型N−グリコジル化
タンパク質をもたらすグルコシダーゼを抑制する。カス
タノスペルミンの存在中で産生される子孫ピリオンによ
る感染条件下で、HIVの感染力は減衰された(表1参
照)、この減衰は、受容体のグリコジル化の状態におい
てカスタノスペルミンが有していたであろういかなる効
果とも独立しており、そして実際にTCID−507ン
セイにより決定される感染ウィルスの収率の減少に基づ
くものであり、ウィルスに関連した逆転写酵素活性によ
り測定されるような全体にわたるウィルス産生には効果
をもたない、上記抗HIV活性がミスマツチdsRNA
と相乗的であるとの発見(表2)は、HIVレセプター
結合を妨げる薬剤とミスマツチdsRNAが相乗作用を
有し得ることを示唆する。これらの薬剤は、中和抗体、
ペプチド、例えばペプチド“T”の封鎖、又は糖タンパ
ク賞プロセッシングの他のインヒビターをも包含するで
あろう。
玉里文献 (1) Blbein、^、D、 (1987)  ’
N−結合性オリゴサッカライド鎖の生合成そしてプロセ
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5−7419゜以下会白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、抗ウィルス剤及びdsRNAの治療に必要な量を組
    み合わせとして投与し、そのように投与される組み合わ
    せの量がウィルス活性もしくはウィルス発現又はそれら
    の両方を抑制するために十分であることを特徴とするウ
    ィルスを有するヒトのウィルス疾患を治療する方法。 2、上記dsRNAがミスマッチdsRNA、好ましく
    はrIn・r(C_1_1_−_1_4、U)nである
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。 3、上記ウィルス疾患がHIV感染又はHIVのウィル
    ス増殖/発病の機構と全体的にもしくは部分的に共通で
    ある機構を有するHIV以外の感受性ウィルス感染であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 4、上記抗ウィルス剤がサイトカイン(cytokin
    e)、逆転写酵素インヒビター、リポフィル(lipo
    phile)又は糖タンパク質プロセッシングインヒビ
    ターであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    方法。 5、ウィルスを抑制する量のdsRNAを、ウィルス活
    性又はそれらの両方に対する他のインヒビターとの組み
    合わせにおいて含んでなる、ウィルス感染の処置のため
    の療法組成物。 6、上記組成物が、サイトカイン、逆転写インヒビター
    、リポフィル及び糖タンパク質プロセッシングインヒビ
    ターから選択される1の抗ウィルス剤のウィルスを抑制
    する量との組み合わせにおいて、ウィルスを抑制する量
    のdsRNAを含んでなる、AIDS及びAIDS関連
    コンプレックスを包含するHIV感染の処置のための療
    法組成物。 7、上記抗ウィルス剤が、rIFN−α、rINF−β
    、rINF−y、アジドチミジン、フォスフォノホルメ
    ート、リバビリン、アンフォテルシンB及びカスタノス
    ペルミンから選択される1のものである請求項5又は6
    記載の治療組成物。 8、dsRNA及び3′−アジド−3′−デオキシチミ
    ジン又はそれらの医薬として許容し得る塩を含んでなる
    ウィルス感染の処置のための療法組成物。 9、上記dsRNAがミスマッチdsRNAであり、そ
    して好ましくはrIn・r(C_2_9、G)nである
    ことを特徴とする請求項5−8のいずれかに記載の療法
    組成物。 10、上記dsRNAが結合切断の領域を含有しそして
    該dsRNAが有利な治療比率特性のrIn・に(C_
    1_1_−_1_4、U)n含有することを特徴とする
    請求項9記載の組成物。
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