JPH01258316A - 酸化物系超電導線の製造方法 - Google Patents

酸化物系超電導線の製造方法

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JPH01258316A
JPH01258316A JP63084815A JP8481588A JPH01258316A JP H01258316 A JPH01258316 A JP H01258316A JP 63084815 A JP63084815 A JP 63084815A JP 8481588 A JP8481588 A JP 8481588A JP H01258316 A JPH01258316 A JP H01258316A
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Seiju Maejima
正受 前嶋
Koichi Saruwatari
猿渡 光一
Yutaka Osanai
裕 小山内
Tsukasa Kono
河野 宰
Yoshimitsu Ikeno
池野 義光
Nobuyuki Sadakata
伸行 定方
Mikio Nakagawa
中川 三紀夫
Masaru Sugimoto
優 杉本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野J この発明は、超電導マグネットコイルや電力輸送用線等
の超電導機器に用いられる超電導線の製造方法に関する
「従来の技術J 最近に至り、常電導状態から超電導状態へ遷移する臨界
温度(Tc)が液体窒素温度以」―の値を示す酸化物系
の超電導体が種々発見されている。
この種の酸化物系超電導体は、一般式A −B −Cu
 −0(ただし、AはLa、Ce、Yb、Sc、Er等
の周期律表第111a族元素およびBi、Sb等の周期
律表第vb族の1種以上を示し、BはBa、Sr等の周
期律表第Ua族元素の1種以上を示す)で示されるもの
である。そして、このような酸化物系超電導体を具備し
た超電導線を製造するには、例えば上記第111a族元
素を含む粉末と第11a族元素を含む粉末と酸化銅粉末
とを混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を金属管
に充填するか、あるいは混合粉末に熱処理を施して得た
超電導粉末を金属管に充填し、充填後にダイスなどを用
いて金属管を引抜加工して所望の直径の線材を得、この
線材に熱処理を施して内部の圧粉成形体の各元素を同相
反応させ、金属管の内部に超電導物質を生成さけること
により超電導線を得る方法が知られている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記超電導線の製造方法にあっては、ダイス
を用いた引抜加工により金属管を縮径して混合粉末を圧
粉する関係から、引抜加工に際し断線しない程度に加工
を施す必要があり、よって加圧率に限界を生じることか
ら粉末の圧密度を十分に高めることができないという問
題がある。そして、これにより圧密度が十分でない圧粉
成形体に熱処理を施して焼結することになるため、1υ
られた超電導線にあっては、各元素の同相反応が十分に
なされていない傾向があると共に焼結体の気孔率が大き
くなり優れた臨界電流特性をf了する超電導線が(すら
れないという問題がある。
さらに、超電導前駆体粉末あるいは超電導体粉末に熱処
理を施し、超電導体を生成せしめるにあたり、金属管と
超電導前駆体粉末あるいは超電導体粉末との間隙が無く
、酸素がこれら粉末に十分に供給されないことから、得
られる超電導体の酸素量か十分でなく、よって所望する
超電導特性を備えた超電導線を作製することかできない
といった問題がある。
この発明は上記問題に鑑みてなされた乙ので、その「1
的とするところは、高い臨界密1度を有すると共に焼結
密度の高い優れた臨界電流密度を示す酸化物系超電導線
の製造方法を提供することにある。
「課題を解決するための手段J 本発明の請求項1に記載の製造方法では、金属製の基線
上に超電導前駆体粉末または超電導体粉末を塗覆した後
、該i!!!覆層か振動などにより剥落または粉落ちし
ない程度に高温て熱処理して内挿体とし、この内挿体の
外径と略同一の長さの内径を有する金属パイプの内面を
粗面化し、次にこの粗面化した内面を酸化処理し、次い
で該金属パイプを加熱膨張せしめ、この状態で上記内挿
体を挿通して複合体とし、さらにこの複合体を一旦冷却
した後、該複合体を加熱処理して超電導線とすることを
上記問題点の解決手段とした。
圭た、本発明の請求項2記載の製造方法では、金属製の
基線−Eに超電導前駆体粉末または超電導体粉末を塗覆
した後、該塗覆層が振動などにより剥落または粉落ちし
ない程度に高温で熱処理して内挿体とし、この内挿体の
外径と略同一の長さの内径を有する金属パイプの内面を
粗面化し、次にこの粗面化した内面を酸化処理し、次い
でこの酸化処理した内面に酸化剤層を形成し、次いで該
余情バイブを加熱膨張せしめ、この状態で上記内挿体を
挿通して複合体とし、さらにこの複合体を一旦冷却した
後、該複合体を加熱処理して超電導線とすることを上記
問題点の解決手段とした。
以F、この発明の請求項1に記載した酸化物系超電導線
の製造方法の一例を図面を利用して詳しく説明する。
まず、第1図に示すように金属製の基線1上に超電導前
駆体粉末または超電導体粉末を塗覆し、その後該塗覆層
か振動などにより剥落または粉落ちしない程度に高温で
熱処理して塗覆層2を形成して内挿体3を作製する。こ
こで、基線1としては中実状あるいは中空状のいずれの
ものでもよく(第1図中では中実状のものを示した。)
、またその材質としては銅、銀、ニッケル、タングステ
ン、ジルコニウム、チタンなどが好適に用いられる。超
電導前駆体または超電導体の塗覆層2の形成方法として
は、例えばY −B a−Cu−0系の超電導体を作製
する場合、Y、03、B a C03、CuOの−粉末
を所定比で混合し500〜1000℃で熱処理して仮焼
体となした後、粉砕して得られた超電導前駆体または5
00〜1000℃で熱処理して得られた超電導体の粉末
を用い、これを泳動電着法などの種々の方法によって基
線1上に形成させ、その後該塗覆層2が振動などにより
剥落または粉落ししない程度に高温で熱処理して超電導
前駆体または超1■導体の塗覆層2を形成さ0る。泳動
電着法に基線1上に超電導前駆体または超電導体の塗覆
層2を形成するには、まず基線1を第2図に示すように
電着槽4の電着液5中に浸漬してこれを陰極とし、これ
と陽極6との間に直流電圧を印加する。ここで電着操作
としては、定電圧法、定電流法のいずれを採用してもよ
く、定電圧法を採用する場合には20V以上の直流電圧
を印加し、また定電流法を採用する場合には電流密度を
0゜05〜5mA/cm’の範囲とする。また、電着液
5としては、酸化物系超電導体粉末あるいは酸化物系超
電導体の前駆体粉末を分散媒に分散せしめたものが使用
される。そして、上記酸化物系超電導体とは、一般式A
 −B −Cu−0(ただし、AはLa。
Ce、Yb、Sc、Er等の周期律表第1Ila族元素
およびBi、Sb等の周期律表第vb族の1種以上を示
し、Bは[3a、Sr等の周期律表第11a族元素の1
種以上を示す。)として示されるものである。また、こ
の酸化物系超電導体の谷構成元素の組成は、例えばY 
−B a−c u−0系の場合、Y :B a:Cu:
0−1;2°3:(7−δ )とされ、δは0≦δ≦5
の範囲とされる。そして、この超電導体の粉末としては
、01〜50μm程度の粒径のらのが用いられ、特に0
.1〜5μm程度の微粉末か、より緻密な電着層か得ら
れることから好適に使用される。
また、この超電導粉末を作製するには、例えば上記Y−
Ba−Cu−0系の場合、まず、Y、03と13a−C
O3とCuOの谷原料粉末を、Y :I3a:Cu−I
23 (モル比)となるように均一に混合して混合粉末
とし、次にこの混合粉末を酸素雰囲気中にて500〜l
000℃で1〜数十時間仮焼して仮焼粉末とし、次いで
この仮焼粉末に、圧粉成形−・加熱−粉砕の一連の操作
を1回あるいは2回以1−繰り返し行って、Y +B 
a、c u*o Xの組成からなる超電導粉末を得る。
この場合に、仮焼粉末を作製した後に行う加熱処理は、
酸素雰囲気中、800〜1000℃で1〜数十時間とす
るのが望ましい。
なお、超電導体粉末の作製方法は、上記粉末混合法に限
定されることなく、共沈法やゾルゲル法を用いても良い
また、上記酸化物系超電導体のrii7駆体粉駆出粉末
は、超電導体粉末を得るための中間物質となる上記仮焼
粉末が用いられる。
さらに、上記分散媒としては、アセトンが好適に使用さ
れるか、池に例えばアセトン−エタノール混液、アセト
ン−キシレン混液などのアセトン系混合Ti様溶媒など
の有機溶媒が好適に使用される。
このような条件のもとで陰極と陽極6との間に直流電圧
を印加すれば、電着液5中に分散している超電導体粉末
あるいは前駆体粉末がプラスに帯電し、陰極である基線
1の表面に電着され、該基線lの表面に第1図に示すよ
うな超電導体粉末あるいは1)を躯体粉末からなる緻密
な電着層7が形成される。そして、所定時間電着を行い
、所望する厚さの電着層7を形成した後、基線Iを引き
上げ、さらに熱風で乾燥してその表面部分に残留するア
セトン等の分散媒(6機溶媒)を除去し、さらに900
℃程度で約1時間熱処理すれば、表面に偏肉がなく、全
体が緻密で均一な超電導前駆体または超電導体粉末の塗
覆層2が形成される。
また、この内挿体3の作製とは別に、第3図に示すよう
に該内挿体3の外径と略同一の長さの内径を存する金属
パイプ8を用意し、この金属パイプ8の内面を粗面化す
る。ここで、金属パイプ8の材料としては、銅、銀、ニ
ッケル、ジルコニウム、チタン等の金属が好適に用いら
れる。また、金属パイプ8の内面を粗面化するには、ガ
ラスヒーズや砂などを吹き付けるブラスト法等の粗面化
処理法が好適に採用される。
次に、この粗面化した内面を酸化処理し、第3図および
第4図に示すように酸化層9を形成4′る。
ここで、酸化層9を形成するには、次亜塩素酸す一トリ
ウム等の酸化剤を用いる化成処理法や、酸素気流中にて
熱処理する熱酸化法などが好適に採用される。
次いで、該金属パイプ8を加熱膨張せしめ、この状態で
」二記内挿体3を挿通する、いわゆる焼ばめを行うこと
により、第5図に示すように全体を複合体10とし、さ
らにこの複合体10を一旦冷却する。するとこの複合体
10においては、金属バイブ8の加熱膨張により内挿体
3が容易に挿通され、さらに全体が冷却されることによ
り内挿体3の超電導1jり躯体粉末または超電導体粉末
の塗覆層2が金属バイブ8の内面に押圧されて十分に圧
密化される。
その後、該;(合体10を850〜1000℃程度の温
度にて1〜5時間程度加熱処理し、超電導前駆体粉末ま
たは超電導体粉末の塗覆層2を超電導体層11として超
電導線!2を得る。この場合に((合体!0においては
、金属バイブ8の内面が1而化されているので、金属パ
イプ8内面と内挿体3との間にエアーポケットとして作
用する微小な空間か形成され、この微小空間に空気が残
存している。そして、この残存空気が上記超電導前駆体
粉末または超電導体粉末の塗覆層2の加熱に際して酸素
源となり、十分な酸素量を存する超電導体層11の形成
に寄与する。また、金属バイブ8の内面に酸化層9を形
成したので、該酸化層9からも超電導前駆体粉末または
超電導体粉末の塗覆層2に酸素が供給され、これによっ
ても超電導体層11は十分な酸素量を有するものとなる
このような製造方法によれば、超電導前駆体粉末または
超電導体粉末の塗覆層2を形成した内挿体3を焼ばめに
よって金属バイブ8に挿通ずるので、これを冷却した際
に金属バイブ8が収縮して超電導前駆体粉末または超電
導体粉末の塗覆層2が押圧され、よって超電導前駆体粉
末または超電導体粉末の塗覆層2が十分に圧密化される
。また、金属パイプ8内面を川面化し、さらに酸化層9
を形成するので、超電導前駆体粉末または超電導体粉末
の塗覆層2を加熱して超電導体層11を形成するのに、
十分な量の酸素を供給することかできる。
また、この発明の請求項2に記載した酸化物系超電導線
の製造方法では、先に示した請求項1に記載の製造方法
の例において、金属バイブ8の川面化した内面を酸化処
理して酸化層9を形成した後、さらにこの酸化層9を形
成した内面に第3図に示すように酸化剤層I3を形成し
、その後先の例と同様に焼ばめし、−旦冷却した後さら
に加熱処理し、超電導体層11を形成して超電導線12
を得る。ここで、酸化剤としてはB ito 3等の各
種金属酸化物などが用いられ、さらに酸化剤層IIを形
成するには、川面化された金属パイプ8内面の酸化層9
の四部に上記酸化剤を擦り込むことなどによって行なわ
れる。
このような製造方法によれば、金属バイブ8内面に酸化
剤層13を形成するので、超電導1171駆体扮末また
は超電導体粉末の塗覆層2を加熱して超電導体層11を
形成するに際し、酸化剤層13がら十分量の酸素を供給
することができ、よって得られる超電導体の酸素量の不
足を防止することができる。
11実施例」 以下、この発明を実施例によりさらに具体的に説明する
(実施例1 ) 請求項1に記載の製造方法により、Y−Ba−Cu−0
系の超電導体を具備した超電導線を作製した。
まず、外径2xxのニッケル線を用意し、これを陰極と
して泳動電着を行い、ニッケル線上に早さ200μ肩程
度の超電導前駆体粉末の塗覆層を形成し、さらにこれを
900℃で!時間熟処理して内挿体とした。ここで電着
液としては、アセトン中に超電導粉末を分散したものを
用いた。また、超電導粉末には、Y、03とB a C
03とCuOの各原料粉末をY :Ba:Cu= I 
:2 :3 (モル比)となるように均一に混合して混
合粉末とし、次にこの混合粉末を酸素雰囲気中にて50
0〜l000℃で1〜数十時間仮焼して仮焼粉末とし、
次いでこの仮焼粉末に、圧粉成形−加熱−粉砕の一連の
操作を1回あるいは2回以上繰り返し行って作製したY
 +B atc LI30 Xの組成からなる粉末を用
いた。
また、別に用意した外径4.3■、内径240〜2.4
5zm程度の銅パイプの内面をガラスピーズでブラスト
処理することによって川面化し、さらにこの川面化した
内面を次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムとの混
液で化成処理して酸化した。次いで、この銅パイプをそ
の内径が2.50■となるまて加熱膨張せ゛しめ、この
状態で上記内挿体を速やかに挿通して複合体とした。さ
らに、この複合体を空冷し常温とした後、挿通された内
挿体の超電導]jり躯体塗覆層のダさを測定したところ
、はぼ全体が約120μ肩に圧縮されており、焼ばめ操
作によって超電導前駆体塗覆層が均一に圧密化されてい
ることか確認された。
その後、−F記複合体を電気炉中にて900℃で3時間
加熱処理して超電導体層を影成し、さらに徐冷して超電
導線を得た。
このようにして得た超電導線の超電導特性を調へたとこ
ろ、臨界温度が90K、またそのときの臨界電流密度か
I 500 A/cm’であった。
(実施例2 ) 上記実施例1と同様に、請求項1に記載の製造方法によ
ってY −B a−Cu−0系超電導体を具備した超電
導線を作製した。
まず、銅線を用意し、これにニッケルメッキを施して外
i12.Ozzの基線とした。次に、この基線を陰極と
して用い、先に示した実施例Iと同様に泳動電着を行い
、基線上に厚さ300μm程度のY −B a−Cu−
0系超電導体の前駆体塗覆層を形成して内挿体とした。
また、別に明色した外径3,3■、内径2.5mzの銀
パイプの内面をブラスト処理することによって粗面化し
、さらにこの粗面化した内面を酸素気流中で加熱酸化し
て十分な厚さの酸化銀(AgyO)層を形成した。
次いで、この銀パイプをその内径が2.7■となるまで
加熱膨張せしめ、この状態で上記内挿体を速やかに挿通
して複合体とした。さらに、この複合体を空冷し常温と
した後、挿通された内挿体の超電導前駆体塗覆層の厚さ
を測定したところ、はぼ全体か約230μ肩に圧縮され
ており、先の例と同様に焼ばめ操作によって超電導前駆
体塗覆層か均一に圧密化されていることが確認された。
その後、上記複合体を電気炉中にて900℃で3時間加
熱処理して超電導体層を形成し、さらに徐冷して超電導
線を得た。
このようにして得た超電導線の超電導特性を調べたとこ
ろ、臨界温度が92に1またそのときの臨界電流密度が
I 900 A/cm”であった。
(実施例3 ) 請求項2に記載の製造方法により、Y −B a−Cu
−0系の超電導体を具備した超電導線を作製した。
まず、外径2屑lのタングステン線を用きし、これを陰
極として先に示した実施例1と同様に泳動電着を行い、
タングステン線上に厚さ300μ肩程度のY −I3 
a−Cu−0系超電導体の前駆体塗覆層を形成し、さら
にこれを900℃で1時間熱処理して内挿体とした。
また、別に用意した外径3 、5 ax1内径2 、5
 xzのニッケルパイプの内面をブラスト処理すること
によって粗面化し、さらにこの粗面化した内面を酸素気
流中で加熱酸化して十分な厚さの酸化ニッケル層を形成
した。
次いで、この酸化ニッケル層を形成した粗面の四部に酸
化剤としてBiz03の微粉を塗布して酸化剤層を形成
した。
次いで、この銅パイプをその内径が2,7Rπとなるま
で加熱膨張せしめ、この状態で上記内挿体を速やかに挿
通して複合体とした。さらに、この複合体を空冷し常温
とした後、挿通された内挿体の超電導前駆体層の厚さを
測定したところ、はぼ全体か約2201tzに圧縮され
ており、焼ばめ操作によって超電導前駆体の塗覆層か均
一に圧密化されていることが確認された。
その後、上記複合体を電気炉中にて900°Cて3時間
加熱処理して超電導体層を形成し、さらに徐冷して超電
導線を得た。
このようにして得た超電導線の超電導特性を調へたとこ
ろ、臨界温度が90に1またそのときの臨界電流密度が
2500 A/am”であった。
(比較例) 上記実施例1〜3との比較のため、焼ばめ操作を行わず
、単に内挿体を酸素雰囲気中にて920℃で2時間加熱
し、超電導前駆体層を超電導体層として超電導線を得た
これらの超電導線の超電導特性を調べたところ、以下に
示すような値が得られた。
実施例1との比較例 (基線としてニッケル線を使用) 臨界温度   ;83に 臨界電流密度 ; 700 A/cm’実施例2との比
較例 (基線としてニッケルメッキした銅線を使用)臨界温度
   ;80に 臨界電流密度 ; 500 A/am”実施例3との比
較例 (基線としてタングステン線を使用) 臨界温度   ; 82に 臨界電流密度 ; 650 A/cm’なお、これらの
測定値において臨界電流密度は、それぞれ各超電導体の
臨界温度にて測定したものである。
「発明の効果J 以上説明したように、本発明の請求項1に記載した酸化
物系超電導線の製造方法は、金属製の基線上に超電導前
駆体粉末または超電導体粉末の塗覆層を形成して内挿体
とし、この内挿体の外径と略同一の長さの内径を有する
金属パイプの内面を粗面化し、次にこの粗面化した内面
を酸化処理し、次いで該金属パイプを加熱膨張せしめ、
この状態で上記内挿体を挿通して複合体とし、さらにこ
の複合体を一旦冷却した後、該複合体を加熱処理して超
電導線とするものであるから、超電導前駆体粉末または
超電導体粉末の塗)■層を形成した内llli体をいわ
ゆる焼ばめによって金属パイプに挿通することにより、
冷却時に金属パイプを収縮lしめて超電導前駆体粉末ま
たは超電導体粉末の塗覆’Jを押圧し、超電導前駆体粉
末または超電導体粉末の塗覆層を十分に圧密化すること
かてき、したかって潰れた超電導特性を示す超m導線を
作製ケることができる。また、金属パイプ内面を粗面化
し、その粗面上の微小空間に空気を残存せしめること、
およびこの粗面上に酸化層を形成し、該酸化層を酸素の
供給源にすることにより、超電導前駆体粉末または超電
導体粉末の塗覆層を焼成し、焼結した超電導体層を形成
する際、十分な量の酸素を供給することができ、よって
酸素不足に起因する超電導線の特性低下などを防止する
ことができる。
また、この発明の請求項2に記載した酸化物系超電導線
の製造方法では、先に示した請求項1に記載の製造方法
において、金属パイプの粗面化した内面を酸化処理して
酸化層を形成した後、さらにこの酸化層を形成した内面
に酸化剤層を杉成し、次いで焼ばめし、−旦冷却した後
さらに加熱処理し、超電導体層を形成して超電導線を得
ようにしたので、酸化剤層を形成することにより、超電
導前駆体粉末または超電導体粉末の塗覆層を加熱して焼
結し超電導体層を形成するに際し、酸化剤層から酸素を
供給することができるから、焼成時の酸素不足に起因す
る特性低下の無い優れた超電導特性を存する超電導線を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの発明の酸化物系超電導線の製
造方法に係わる図であって、第1図は内挿体の横断面図
、第2図は泳動電着処理工程を説明するための概略構成
図、第3図および第4図は粗面化し、さらに酸化層を形
成した状聾の金属パイプを示す図であって、第3図は横
断面図、第4図は側断面図、第5図は得られた超電導線
の概略構成図である。 1・・・・・・基線、 2・・・・・・超電導前駆体粉末または超電導体粉末の
塗覆層、 3・・・・・・内挿体、8・・・・・金属パイプ、9・
・・・酸化層、lO・・・・・複合体、11・・・・・
超電導体層、12・・・・超電導線、13・・・・・・
酸化剤層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属製の基線上に超電導前駆体粉末または超電導
    体粉末を塗覆した後高温で熱処理して内挿体とし、この
    内挿体の外径と略同一の長さの内径を有する金属パイプ
    の内面を粗面化し、次にこの粗面化した内面を酸化処理
    し、次いで該金属パイプを加熱膨張せしめ、この状態で
    上記内挿体を挿通して複合体とし、さらにこの複合体を
    一旦冷却した後、該複合体を加熱処理することを特徴と
    する酸化物系超電導線の製造方法。
  2. (2)金属製の基線上に超電導前駆体粉末または超電導
    体粉末を塗覆した後高温で熱処理して内挿体とし、この
    内挿体の外径と略同一の長さの内径を有する金属パイプ
    の内面を粗面化し、次にこの粗面化した内面を酸化処理
    し、次いでこの酸化処理した内面に酸化剤層を形成し、
    次いで該金属パイプを加熱膨張せしめ、この状態で上記
    内挿体を挿通して複合体とし、さらにこの複合体を一旦
    冷却した後、該複合体を加熱処理することを特徴とする
    酸化物系超電導線の製造方法。
JP63084815A 1988-04-06 1988-04-06 酸化物系超電導線の製造方法 Expired - Lifetime JP2549697B2 (ja)

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