JPH01254637A - p―ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法 - Google Patents

p―ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法

Info

Publication number
JPH01254637A
JPH01254637A JP1038482A JP3848289A JPH01254637A JP H01254637 A JPH01254637 A JP H01254637A JP 1038482 A JP1038482 A JP 1038482A JP 3848289 A JP3848289 A JP 3848289A JP H01254637 A JPH01254637 A JP H01254637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cresol
iron
hydroxybenzaldehyde
manganese
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1038482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2788747B2 (ja
Inventor
Shiyunatsuteraa Aruberuto
アルベルト・シユナツテラー
Helmut Fiege
ヘルムート・フイーゲ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH01254637A publication Critical patent/JPH01254637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2788747B2 publication Critical patent/JP2788747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/27Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
    • C07C45/32Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen
    • C07C45/33Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen of CHx-moieties
    • C07C45/34Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen of CHx-moieties in unsaturated compounds
    • C07C45/36Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen of CHx-moieties in unsaturated compounds in compounds containing six-membered aromatic rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、p−ヒドロキシベンズアルデヒド及びその誘
導体を、鉄、及び/又はマンガンキレート錯体の存在下
、対応するp−クレゾールを酸素酸化して製造する方法
の改良法に関する。
p−ヒドロキシベンズアルデヒドは、調味料、植物保護
剤、染料及び薬品の工業的な合成における重要な中間体
である。
p−ヒドロキシベンズアルデヒドはp−クレゾールを酸
化して製造することが出来、特に空気中の酸素で選択的
に酸化する方法が工業的に興味深い。
ヨーロッパ特許(EP)第0.012.936号による
と、p−クレゾール誘導体は液相で、塩基及びコバルト
化合物、又は金属コバルト、及び溶媒としてアルコール
の存在下、酸素で酸化してp−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドにすることが出来る。例えば使用するp−クレゾー
ルに対して、1モル%の塩化コバルト及び3モルの水酸
化ナトリウムを使用して、p−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドが、転化率92%、選択率78%で得られる。
米国特許(US)第4.453,016によると同方法
は、コバルト、マンガン、ニッケル又はクロームの金属
塩を活性炭と組み合わせて使用すると改良される。同特
許に挙げである実施例では、使用するp−クレゾールに
対して、6.7モル%の塩化コバルト及び667重量%
の活性炭とが使用されている。活性炭の添加は反応速度
を大きくする。米国特許(US)第4,471.140
によると、アミンの添加も同様に有効である。
日本特許(JP)第61−24.535号(1986)
によると、p−クレゾールのp−ヒドロキシベンズアル
デヒドへの酸化を、コバルト化合物と銅化合物との組み
合わせで実施すると酸素酸化より選択率が改善される。
合計1.5重量%のコバルト及び銅塩を使用すると、p
−クレゾール転化率97%でp−ヒドロキシベンズアル
デヒド87%の選択率が得られる。日本特許第62−1
53,240号(,1987)によると、鉄イオン含量
を同時に6ppm以下に維持するなら、使用するコバル
ト化合物の量をl/10に低減出来る。
日本特許第62−132.836号(1987)ではp
−クレゾールのp−ヒドロキシベンズアルデヒドへの酸
化を、3価鉄化合物と2価ニッケル化合物との混合物の
存在下に実施し、より急速に平衡に到達している。選択
率は52ないし81%、転化率は42ないし54%であ
る。日本特許第62−135.443号では、酸化を3
価鉄化合物、好ましくは3価鉄塩の存在下に実施し、4
0ないし50%の転化率で40ないし60%の選択率を
達成している。
これら旧来法は、 a)ある場合にはp−クレゾールに対してかなりの量の
、大部分では、約1モル%の触媒として活性な重金属が
、好ましくはその水溶性塩が使用され、そして b)p−ヒドロキシベンズアルデヒドの選択率が一部あ
まり高くない、 という欠点を有する。
これらの方法では全て、酸化後の処理で重金属塩が廃水
に集まり、このため廃水処理が困難になり、更に触媒と
して使用された金属が失われる。
下記式 式中 R1ないしR4は互いに独立に、水素、ハロゲン、C+
−c 10−アルキル、C、−Ca−シクロアルキル、
フェニル又はCI−CIQ−アルコキシを表す、 のp−ヒドロキシベンズアルデヒドを、下記式 式中 R1ないしRGは上述された意味を有する、のp−クレ
ゾールを、塩基物質の存在下、溶媒中酸素酸化して製造
する方法において、酸化を鉄、マンガン又は鉄とマンガ
ンとのキレート錯体の存在下に実施することを特徴とす
る製造法が今発見されt;。
本発明は下記の利点を有する。即ち 1、p−ヒドロキシベンズアルデヒドを相当、するp−
クレゾールから高選択率で得ることが出来る。
2、本方法を実施するのに必要な金属の量は、従来法よ
りもかなり少ない。
3、触媒は再生利用でき、エコロジー的にも大きく進歩
している。
本発明で使用することが出来るp−クレゾールは式(I
)の化合物である。
ハロゲンは弗素、塩素、臭素、又はヨード、好ましくは
弗素、塩素、又は臭素であることが出来る。
C、−C、。−アルキル又はCl−Cl0−アルコキシ
中のアルキル基は例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、
ヘキシル、オクチル、又はデシルである。好ましくけこ
れらのアルキル基は1ないし6個の炭素原子、特に好ま
しくは1ないし4個の炭素原子を有する。
C、−C、−シクロアルキルはシクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、及びメチ
ル、又はエチルでモノ−又はジー置換されたそれらの誘
導体からなり、メチル置換出来るC 、−C、−シクロ
アルキルが好ましい。
フェニルは上述された型のハロゲン、上述された型のC
、−C、−アルキル、又はニトロによってモノ−又はジ
ー置換することが出来る。
好ましくは、使用するp−クレゾールは、式(II[) 炉3 式中 R11、R”及びR13は互いに独立に、水素、弗素、
塩素、臭素、C、−C6−アルキル、C,−C1シクロ
アルキル、フェニル又ハC+−Cs−アルコキシを示す
、 の化合物である。
特に好ましくは、使用するp−クレゾールは、式(IV
) 式中 R”l:を水素、弗素、塩素、臭素、C、−C、−アル
キル、シクロヘキシル、フェニル又はCI−C,−アル
コキシを表し、 R”は水素、Cr −Ca −7L キA−、又はC,
−C,−アルコキシを示す、 の化合物である。
しかし、p−クレゾールの中の重要なもののみを挙げる
と例えば、2−ブロモ−p−クレゾール、3−クロロー
p−クレゾール、2.4−ジメチルフェノール、3.4
−ジメチルフェノール、2,4.5− トリメチルフェ
ノール、2.4.6− トリメチルフェノール、2.6
−ジメトキシ−p−タレシーツ呟2−tert、−ブチ
ル−p−クレゾール、2.6−シーtert、−ブチル
−p−クレゾール、2−クロロ−6−イソプロビル−p
−クレゾールがある。
非常に特に好ましくはp−クレゾールが使用される。
本発明の方法は、OH基に対してパラ位にあるメチル基
だけを選択的に酸化してホルミル基を与える事を可能に
した。メチル基も含めてその他の置換基は変化しないで
そのまま残る。この様な選択性があるので、置換又は未
置換p−クレゾールに加えて、〇−又はm−クレゾール
も含むクレゾール混合物も又出発物質として適している
。本発明で反応しない異性体は、p−クレゾールを除い
ては実質的に変化しないで残る。
本発明の方法で使用される触媒は鉄及び/又はマンガン
のキレート錯体であり、その中で鉄又はマンガンは2価
、3価又は4価の状態で存在することが出来る。キレー
トリガンドは2座ないし6座配位である。キレート錯体
中の金属は4−15−又は6−配位結合であることが出
来る。リガンドにおける配位位置はl’J SO1S 
s P % S e %A S s好ましくはN及びO
元素であることが出来る。
これらのキレートリガンドには例えば、゛エチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン
、2.2−ジピリジル、1.10−フェナンスロリン、
ターピリジル、カルボン酸塩、しゅう酸塩、1.2−ビ
ス−(ジフェニルホスフィノ)−エタン、β−ジケトナ
ート、例えばアセチルアセトナート、及びそれらから誘
導されたシック塩基、a−ジケトンのジオキシム、例え
ばジメチルグリオキシム、トロボロナート錯体及びそれ
らから誘導されたシック塩基、トリケトン例えば、2.
4.6−へブタントリオン、及びそれらから誘導された
シック塩基、サリチルアルデヒドから誘導されたシック
塩基、例えばエチレンビス(サリチルアルデヒド)、ア
セトアセチルフェノールから、及び2.6−シホルミル
ピリジンから誘導されたシップ塩基、リガンドとしてN
、N、N’ 、N″−テトラキス[(2−ベンズイミダ
ゾリル)メチル]−アルカンジアミン、ポリホスファナ
ート、ピリジン−2−カルボキシラード、エチレンジア
ミンテトラアセテートが挙げられる。
好ましくは大環状ポリエーテル及びポリスルフィド、ポ
ルフィリン同族体、カルボニル化合物とアミンとの縮合
により得られる大環状体、例えば〇−アミノベンズアル
デヒドの自己縮合物であるテトラベンゾ[b、f、j、
nl−[1,5,9,13]テトラアザシクロヘキサデ
シンである。特に好ましいのはポルフィリン、及びその
化学改質系、例えばコリン、70リン、オキソフロリン
、ボルフイリノゲン、アゾポルフィリン、ベンゾポルフ
ィリン、クロリンである。
ポルフィリン類は天然産のもの、例えばヘマトポルフィ
リン1、シュウテロポルフィリン、フロトポルフィリン
、ウロポルフィリン、コブロボルフィリン、又は純粋な
合成物、例えばオクタエチルポルフィリンである。合成
ポルフィリンが好ましく使用され、特に好ましくはメソ
−テトラアリールポルフィリン例えば、テトラフェニル
ポルフィン(TPP)、テトラキス=(4−メトキシフ
ェニル)−ポルフィン、テトラキス−(2,4−ジメト
キシフェニル)−ポルフィン、テトラキス−(3,4−
メチレンジオキシフェニル)−ポルフィン、テトラキス
−(4−メチルフェニル)−ポルフィン、テトラキス−
(2−クロロフェニル)−ポルフィン、テトラキス−(
ペンタフルオロフェニル)−ポルフィンが使用される。
金属キレート錯体の各配位位置が、キレートリガンドに
よって占められることは絶対的に必要な事ではない。遊
離配位位置は望ましいドナー例えば無機及び有機酸の陰
イオン、例えばOH−、Cl−1Br−1F−1!−1
N、−1NO,−1No2″、S O4”−3OS”−
1燐酸イオン、はう酸イオン、カルボン酸イオンによっ
て、又アミン、例えばトリエチルアミン、ピリジン、ピ
ペリジン、イミダゾールによって、スルフィド、例えば
ジメチルスルフィド、ジメチルスルホキシドによって占
められる事が出来る。
キレート錯体は1個又はそれ以上の金属中心を持つこと
が出来、そしてダイマー、オリゴマー又はポリマーであ
る事が出来る。
ダイメリゼーション、オリゴメリザーション又はポリメ
リザーションは金属中心間でドナー分子を経由して橋が
形成されて、あるいはキレートリガンドが互いに架橋し
て起こる事が出来る。金属中心は例えばオキソ又はペル
オキソ架橋する事が出来る。オキソ架橋した鉄、及びマ
ンガンキレート錯体ダイマーは例えば(FeTPP)t
o、(MnTPP)so、(FePc) 、0、(Mn
Pc) to(TPP=テトラフェニルポルフィリン、
Pc・フタロシアニン)である。キレート錯体はポリマ
ー担体を通して、例えば適当に機能化したポリスチレン
を通して架橋する事が出来る。
金属キレート錯体は又、表面活性物質、例えば活性炭と
組み合わせて使用する事も出来る。
鉄、及び/又はマンガンキレート錯体の、使用するp−
クレゾールに対するモル比は、金属として計算して帆0
00001ないし0.05、好ましくは帆ooo。
1ないし帆005である。驚くべき事に、鉄、及び/又
はマンガンキレート錯体は、極端に量が少ない時でさえ
非常に活性である。以下に掲げた実施例では、鉄又はマ
ンガンの単純塩を使用しても、そして又鉄単純塩又はマ
ンガンの錯体又は錯体塩を使用しても、p−クレゾール
を酸素でp−ヒドロキシベンズアルデヒドに酸化する効
果は本発明の方法では比較的小さい事が明確に示されて
いる。鉄又はマンガンの単純塩とは無機及び有機酸塩の
水和物、並びに無水型、例えばFeCl5x6HzO1
FeC,12x4H20、Fe504x7H20、Fe
、(So、)、xXH,01Fe(NOs)xX9H,
O1燐酸鉄、Mn(OAc)、x2H,O1IJnCI
zx4HxO1MnSO4x4H80,1Jnco 、
、Mn(Not)2X6HxOを意味するものと理解さ
れたい。効果が小さい単純鉄又はマンガン錯体又は錯体
塩は例えばに3Fe(CN)イNaFeCN5NO,K
gMnF、である。
かくして鉄及び/又はマンガンのキレート錯体が、本発
明の方法において、極端に低い濃度でも、全く期待しな
かったような゛高い効率を示すことは更に驚くべき事で
ある。これは鉄及びマンガンポルフィリンの場合特に当
て嵌まる。高い叉応速度で、そして高い転化率で高いp
−ヒドロキシベンズアルデヒド選択率が達成される。こ
れは、もし好ましければ鉄及び/又はマンガンキレート
錯体、特に対応するポルフィリン錯体が、下記の助触媒
と組み合わせて使用される時、特に当て嵌まる。
助触媒を本発明の方法で使用するのは有利ではあるが、
絶対的に必要ではない。助触媒は金属、例えば銅、クロ
ーム、ニッケル、銀、バナジウム、ニオブ、タンタル、
カドミウム、セリウム又はその他のランタニド類、例え
ばネオジウム又はプラセオジミウムの化合物である。更
に非常に驚くべきことは、鉄及び/又はマンガン化合物
を使用すると、これらの金属が既に本発明によってキレ
ート錯体中に存在しているのに拘わらず、これらキレー
ト錯体の効果に加えて更に本発明の方法が改善される事
である。これらの金属化合物は、個々に又はその幾つか
を望ましい組み合わせで、助触媒として加える事が出来
る。これら化合物中の金属は、それぞれがとり得るいか
なる酸化状態も取ることが出来る。これら金属化合物は
、無機酸の金属塩、例えばハライド、例えば弗化物、塩
化物、臭化物、又はヨー化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩
、燐酸塩、ホー酸塩、亜硫酸塩、青酸塩、有機酸塩、例
えば酢酸塩、ステアリン酸塩、しゅう酸塩、くえん酸塩
、又は結合した形でこれらの金属を含むイオン交換体の
形で使用する事が出来る。更に金属錯体、又は錯体塩及
び金属キレート金属錯体を使用することも可能である。
更に驚くべき事に元素状金属でさえも、その金属化合物
と同様に助触媒として有効である。
好ましくは、使用する助触媒は金属キレート錯体及び無
機酸又は有機酸の塩である。その使用が必須である鉄及
び/又はマンガンキレート錯体については、それらは金
属キレート錯体として使用した事例になる。金属塩、特
に塩化物、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、酸化物、水酸化物
の水和物又は無水物が好ましく使用される。更に金属塩
は又錯化剤と併せて、好ましくはアンモニア又はアミン
と併せて、例えば塩化銅をテトラメチレンエチレンジア
ミンと一緒に使用することも出来る。
特に好ましくは、銅及び/又はセリウムの無機塩が助触
媒として使用される。
助触媒の使用量については何等特別の制限は無い。注目
すべきは非常に低濃度でも高い活性を示すことである。
例えば助触媒のp−クレゾール使用量に対する適当なモ
ル比はo、ooooiないし0.1、好ましくは0.0
001ないし0.Olである。鉄及び/又はマンガンキ
レート錯体の助触媒に対するモル比は特定されないが、
例えば帆001−1000 : 1 、好ましくは0.
01−100 : 1の範囲が選択される。反対に助触
媒と同様に活性があると挙げられた金属化合物を個々に
、又は望ましい組み合わせで上記鉄及び/又はマンガン
キレート錯体無しで使用すると、それらのp−クレゾー
ル酸化活性は相対的に非常に小さくなる。・ 本発明の方法で使用する塩基で適当なものは、それから
製造されるp−タレゾラートよりも高い塩基性を有する
全ての塩基で、例えば金属水酸化物、金属アルコラード
、及びアルカリ金属及びアルカリ土類金属のアミド、及
びアルミニウムのアルコラード及びアミドである。上述
した金属で重要なものは、例えばナトリウム、カリウム
、リチウム、カルシウム及びマグネシウムである。適当
なアルコラードはメチラート、エチラート、イソプロピ
ラード、tert、−ブチラードである。アミドは例え
ば、ジエチルアミド、エチルアミド、ジインプロピルア
ミド、ジブチルアミドその他である。
上述した塩基の中で、水酸化物及びアルコラードが好ま
しく、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリ
ウムメチラート、ナトリウムエチラート、及びカリウム
tert、−ブチラードが好ましい。
使用する塩基の量は、p−クレゾール1モル当たり、■
ないし10当量であり、このましくは1.5ないし6当
量の塩基が使用される。
実際には、上述したアルカリ金属水酸化物又はアルカリ
土類金属水酸化物からの1種と、上述したアルカリ金属
アルコラードからの1種との混合物を使用するのが特に
有利であることが判明している。
好ましい塩基の混合物は、アルカリ金属水酸化物、及び
メタノール又はエタノールのアルカリ金属アルコラード
から成る。特に水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムと
ナトリウムメチラートが好ましい。塩基混合物の組成は
、アルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化物とアルカ
リ土属アルコラードからなり、これは一方でアルカリ金
属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物、そして他方
でアルカリ金属アルコラードだけを使用するのと比較し
て有利であり、1:50ないし50:1と広い範囲で変
えることが出来る。好ましくは、アルカリ金属水酸化物
のアルカリ金属アルコラードに対する当量比は8:1な
いしl:4、特に好ましくは4:lないし2:3が使用
される。
本発明の方法の為の溶媒は、反応条件下で酸素と反応し
ないか、又は非常に緩慢にしか反応しない、そして出発
物質を溶解するもので、例えばアルコール、エーテル、
ハロゲン化炭化水素、アミン、アミド、スルホキシドで
ある。これらの溶媒は、単独で、又は2種又は数種の溶
媒の混合物の形で使用することが出来る。これらの溶媒
が完全に又は部分的に水と混合するなら、水との混合物
も使用することが出来る。好ましくは、アルコール溶媒
は、例えばメタノール、エタノール、イングロパノール
、ブタノール、tert、−フタノール、及び/又はエ
チレングリコールである。
溶媒としてアルコールが使用される場合、下記式 式中 R1ないしR6は上述された意味を有し、モしてR6は
溶媒として使用されるアルコールのアルキル基である、 の置換及び未置換p−ヒドロキシベンジルアルキルエー
テルは反応混合物中に発見される。
これらエーテルの量は反応条件と共に変化する。
本発明の方法で使用する酸素は、純粋な酸素、又は希釈
された形の酸素、例えば含酸素ガスの形であることが出
来る。本発明の方法で使用できる酸素の経済的に最も望
ましい形は空気である。酸素又は含酸素ガスの圧力は特
に制限は無いが、lないし100 bar、好ましくは
1ないし10 barであることが出来る。含酸素ガス
を使用する時、その酸素含量も何等制限は無い。基本的
に含量は操作因子、例えば操作安全性及び反応速度によ
って決められる。酸素は例えば、反応媒体中に、例えば
焼結ガラス坩堝を用いて供給されるが、又激しく撹拌し
て酸素を反応混合物中に吸収させることも可能である。
反応温度は広範囲に、例えばOないし200°0、好ま
しくは20ないし100℃に変えることが出来る。
本発明の方法の後で行う後処理で、触媒を最初に反応混
合物から、(例えば濾過又は遠心分離によって)分離し
、そしてもし望まれるなら、それを再使用する。更に未
転換p−クレゾール及びp−ヒドロキシベンジルアルキ
ルエーテルの段階に迄しか酸化されていない反応混合物
の部分は次のバッチに返す。
後処理法は、反応を実施した条件によって変わってくる
。例えば金属、キレート錯体が使用した溶媒に僅かしか
溶解しない、例えばメタノール中鉄テトラフェニルポル
フィンである場合は、助触媒、その使用形態にもよるけ
れども、例えば金属塩の時はそれと一緒に不溶性水和酸
化物として存在し、反応混合物から直接濾別するか、ま
たは必要なら反応混合物を十分に希釈して出発物質及び
生成物を溶解させてから濾別する。濾液は続いて蒸発し
て水中に取り、そして酸性にしてp−ヒドロキシベンズ
アルデヒドを遊離させる。
もし金属キレート錯体が使用する溶媒に易溶で水に不溶
な場合、例えばメタノール中のマンガンテトラフェニル
ポルフィンの場合、溶媒を反応混合物から蒸発させて、
残渣を水に取り、そして金属キレート錯体を、不溶性水
和酸化物として存在する助触媒と共に濾別する。生成物
及び出発物質はそれらの塩(フェノラート)の形で存在
するので、それらは十分、水溶性である。濾液からそれ
を酸性にしてp−ヒドロキシベンズアルデヒドを遊離さ
せることが出来る。
更に又別の方法として、溶媒が十分水と混和できるなら
、反応混合物に直接水を加え、水不溶性金属キレート錯
体を、水和酸化物として存在する助触媒と共に濾別する
ことが出来る。濾液から有機溶媒を、例えば蒸留によっ
て除去し、そしてアルカリ水溶液から、これを酸性にし
てp−ヒドロキシベンズアルデヒドを遊離させる。
特に有利な実施態様は、溶媒としてメタノール、塩基と
して水酸化ナトリウム、ナトリウムメチラート、水酸化
カリウム、又はそれらの混合物、金属キレート錯体とし
て鉄テトラフェニルポルフィン、及び助触媒として銅化
合物、例えばCuC1,x2 Hx O又はCaOを使
用する事である。
好ましい後処理の別法としては、反応混合物をスプレー
乾燥し、乾燥残渣の溶解成分を水に溶解し、それから鉄
テトラフェニルポルフィン及び水和酸化銅を濾別、もし
必要ならばそれらを循環する。一般に酸化で使用するp
−クレゾール1重量部に対して、2ないし50、好まし
くは3ないし20重量部の水を反応混合物に添加する。
p−ヒドロキシベンズアルデヒドのナトリウム塩、又は
カリウム塩が水に僅かしか溶解しない場合には、溶液を
50ないし90℃に加熱し、この温度で濾過する。
この様な後処理別法では、水を直接反応混合物に添加し
、得られた溶液を50ないし90°Cに加熱、そして鉄
テトラフェニルポルフィンを水和酸化銅と共に濾別する
更に別な後処理法では反応混合物を1.5ないし5倍の
体積のメタノールで希釈し、得られた溶液を、好ましく
は40ないし65℃に加熱し、難溶性の鉄テトラフェニ
ルポルフィンを不溶性水利酸化銅と共に濾別する。濾液
はスプレー乾燥し、そして残渣を水に取る。
ここに述べた種々の後処理法は全て、例えば鉄及び/又
はマンガンキレート錯体及び水和金属酸化物として存在
する助触媒を濾別する前に、強アルカリ性の溶液pHを
酸で中和して9ないし13に調整するなど方法で修正出
来る。この様な方法によって必要ならば、金属化合物の
溶解性を減少させる事が出来る。
アルカリ性水溶液を酸性にすることにより、p−ヒドロ
キシベンズアルデヒド及び存在するp−ヒドロキシベン
ジルアルキルエーテルそして未転化p−クレゾールを遊
離させる。p−ヒドロキシベンズアルデヒドの分離及び
精製は公知の方法、例えば分別結晶、もし必要ならば重
亜硫酸塩付加物生成法も利用して実施する事が出来る。
非常に純粋なp−ヒドロキシベンズアルデヒドは粗生成
物を重亜硫酸塩水溶液で抽出し、続いて酸性化してp−
ヒドロキシベンズアルデヒドを遊離させて製造する事が
出来る。
本発明の方法と組み合わせたp−ヒドロキシベンズアル
デヒドの分離及び精製は、亜硫酸ガスを直接、本発明の
方法で製造し、そして触媒類を濾別した後のアルカリ溶
液に、そのpHが2になる連通して、特に簡単に行う事
が出来る。適当な有機溶媒を使用して抽出することによ
り、未転化p−クレゾール、あるいはクレゾール混合物
を使用した場合には、未転化〇−及びm−クレゾールモ
して又p−ヒドロキシベンジルメチルエーテル及び樹脂
状生成物を分離する事が出来る。亜硫酸ガスは得られた
水溶液を酸性化、そして加熱して追い出し、p−ヒドロ
キシベンズアルデヒドを遊離させる。
実施例 1 10−8 g (0,1モル)のp−クレゾール、12
.0 g(0,30モル)の水酸化ナトリウム、25g
のメタノール、及び帆10 g(0,14mモル)の鉄
テトラフェニルポルフィン(FaTPPClの形で)の
混合物を酸素雰囲気中で、大気圧下60℃で2.5時間
撹拌する。
続いてメタノールを減圧下に溜去し、残渣を70m1の
水に取り、溶液を70°C迄加熱して濾過する。
乾燥後、濾紙から0.092 gの鉄テトラフェニルポ
ルフィンを回収する事が出来た。濾液は稀硫酸で酸性に
し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機相から酢酸エ
チルを真空蒸発させた所、高速液体クロマトグラフィ(
HLPC)分析により、クレゾール9.0%、p−ヒド
ロキシベンズアルデヒド55゜5%、p−ヒドロキシベ
ンジルメチルエーテル5.3%を含んでいる生成物、1
1.04 gが残った。これはクレゾール転化率90.
8%に相当し、p−ヒドロキシベンズアルデヒド選択率
は55,3%、p−ヒドロキシベンジルメチルエーテル
選択率は4.7%であつt:。
実施例 2 実施例 lと同様に、ただ1.0 gの活性炭を添加し
た。4時間後に反応を止め、得られた反応混合物は実施
例 lと同様に処理しI;。これによって80.1%の
p−ヒドロキシベンズアルデヒド、7.2%のp−ヒド
ロキシベンジルメチルエーテル、2.0%のp−クレゾ
ールを含む粗生成物10.36 gを得た。従ってp−
クレゾール転化率98.1%でのp−ヒドロキシベンズ
アルデヒド選択率は69.3%、p−ヒドロキシペンジ
ルメチルエーテル選択率は5,5%であった。
実施例 3 10.8 g(0,10モル)のp−クレゾール、12
.0 g(0,30モル)の水酸化ナトリウム、25g
のメタノール、0.10 g (0,14mモル)の鉄
テトラフェニルポルフィン(FeTPPClの形で)と
帆043 g (0,25mモル)のCuCI、x2H
、○の混合物を酸素雰囲気中大気圧下60°Cで7時間
撹拌した。
反応混合物は実施例 1と同様に処理して下記の結果を
得た。
p−クレゾール転化率7        96.4%2
−ヒドロキシベンズアルデヒド選択率: 78.2%p
−ヒドロキシベンジルメチルエーテル選択率:3.4% 実施例 4 10.8 g(0,10モル)のp−クレゾール、12
.0 g(0,30モル)の水酸化ナトリウム、25g
のメタノール、0.10 g (0,14mモル)の鉄
テトラフェニルポルフィン(FeTPPCIの形で)、
0.043 g(0,25mモル)のCu C12X2
 H20と0.137 (0,25mモル)の(NH4
)ice(Nos)aとの混合物を酸素雰囲気中大気圧
下60℃で7時間撹拌した。
反応混合物は実施例 lと同様に処理して下記の結果を
得た。
p−クレゾール転化率:         98.8%
p−ヒドロキシベンズアルデヒド選択率: 82.2%
p−ヒドロキシベンジルメチルエーテル選択率:0.3
% 実施例 5 材料及び操作は実施例 3と同様にした。p−ヒドロキ
シペンズアルデヒドの分離及び生成は以下に述べる方法
で重亜硫酸塩付加物を経由して行った。即ち酸素導入後
、メタノールを反応混合物から溜去し、残渣を70 m
lの水に取り、得られた溶液は70°Cに加熱して濾過
した。濾過残渣を水洗、乾燥して、鉄テトラフェニルポ
ルフィンと水利酸化鋼からなる触媒混合物口115 g
が濾紙上に残った。室温で亜硫酸ガスを、アルカリ性濾
液にpHが2に達する迄通過させた。1時間撹拌を続け
、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有
機相を硫酸ナトリウム上で乾燥、そして溶媒を溜去した
。2.31 gの油状物が残り、残渣は下記組成を有し
ていた(括弧内は収率):p−クレゾール=2.8%(
0,6%)p−ヒドロキシベンズアルデヒド: 11.
7%(2,2%)p−ヒドロキシベンジルメチルエーテ
ル32.1%(5,4%) 水相を50 mlの濃塩酸で酸性にして、加熱、更に軽
い真空をかけて亜硫酸ガスを成るべく完全に除去した。
遊離したp−ヒドロキシベンズアルデヒドを水相から酢
酸エチルで3回抽出し、有機相は重炭酸ナトリウム溶液
で洗浄して酸を除き、硫酸ナトリウム上で乾燥、そして
蒸発させた。8.八gの無色の細かい結晶の、p−ヒド
ロキシベンズアルデヒド含量が99.4%の生成物が残
渣として残った(収量: 71.2%)。
実施例 6−16 10.8 g(0,10モル)のp−クレゾール、12
.0 g(0,30モル)の水酸化ナトリウム、25g
のメタノール、0.10 g (0,14mモル)の鉄
テトラフェニルポルフィン(FaTPPClの形で)及
び帆25 mモルの表1に掲げた金属化合物の混合物を
、酸素雰囲気中、60℃で表1に掲げた時間数激しく撹
拌した。反応混合物は実施例 lと同様に処理しHPL
Cで分析した。表1には、p−クレゾール転化率、p−
ヒドロキシベンズアルデヒド生成選択率(p−HBA)
及びp−ヒドロキシベンジルメチルエーテル生成選択率
(P−HBME)を示した。
実施例 17ないし25(比較実施例)実施例17ない
し25では、鉄及びマンガン単純塩の活性、そして幾つ
かの助触媒として使用する金属化合物の活性を、鉄テト
ラフェニルポルフィンは加えずに、ただその他の条件は
前の実施例と同じにしてp−クレゾールの酸素酸化を行
って比較試験をした。
10.8 g (0,10% ル)(7) り−りり、
 ソー /L、、12.0 g(0,30モル)の水酸
化ナトリウム、25gのメタノール、及び表2に掲げた
種類、量の金属塩の混合物を酸素雰囲気工大気圧、60
’Oで7時間激しく撹拌した。それぞれについて、p−
クレゾール転化率、p−ヒドロキシベンズアルデヒド(
p−HBA)生成選択率、及びp−ヒドロキシベンジル
メチルエーテル(p−HBME)生成選択率を表2に要
約した。
実施例 26 触媒再使用:  10.8 g(0,10モル)のp−
クレゾール、12.0 g (0,30モル)の水酸化
ナトリウム、25 gのメタノール、0−30 g (
0,43mモル)の鉄テトラフェニルポルフィン(Fe
TPPClの形)及び0゜128 g(0,75mモル
)のCuC1zx2H、oの混合物を酸素雰囲気工大気
圧60℃で6時間撹拌した。メタノールを減圧下に溜去
し、残渣を70m1の水に取り、得られた溶液を70℃
に加熱、そして濾過した。濾過残渣はそれぞれ15 m
lの熱水で2回洗浄、乾燥して次の酸化の出発混合物に
添加、前と同じ方法で、ただ鉄テトラフェニルポルフィ
ン及び塩化銅は加えずに酸化を行った(これら化合物の
補充は6回目の再使用の際初めて行った)。後処理は実
施例 lと同様にした。表3に触媒再使用の結果を要約
した。再使用6回目の時、更に CuC+zx2HxO
O−04gを補充した。
10回の再使用で、触媒の量は南口14 g有った。
そこから0.11 gの純粋なテトラフェニルポルフィ
ンを分離することが出来た。
表  3 実施例26  91.2   56.7    2.4
再使用回数1  96.2   64.2   15.
76294.6 63.6 9.7 391.7 67.0 10.7 495.4 64.5 16.7 595.7 59.3 7.4 688.8 62.4 10.4 795−9 60.5 9.0 892.0 66.4 13.9 990.5 61.9 3.2 1089.6 73.9 0.2 実施例 27ないし31 10.8 g(0,10モル)のp−クレゾール、12
.0 g(0,30モル)の水酸化ナトリウム、25g
のメタノール、及び表5に掲げた種類、量の金属錯体の
混合物を酸素雰囲気工大気圧、60℃で5ないし7時間
撹拌した。反応混合物は実施例 lと同様に処理した。
結果を表 4に示す。
実施例 32 50 gのメタノール、24.0 g(0,60モル)
の水酸化ナトリウム、0.20 g(0,28mモル)
の鉄テトラ7 工、ニー ルボルフィン(FeTPPC
lの形)及び0.085 g(0,05mモル)のCu
 CI zx2 H20を、10.8 g (0,10
モル)のp−クレゾールと10.8 g(0,10モル
)のm−クレゾールとからなるm/p−クレゾール混合
物に添加し、そして得られた混合物を酸素雰囲気下60
℃、大気圧下に7時間激しく撹拌した。反応混合物は実
施例 lと同様に後処理した。分析結果を以下に示す。
p−クレゾール転化率=98  % p−ヒドロキシベンズアルデヒド選択率: 75.1%
p−ヒドロキシベンジルメチルエーテル選択率: 13
.8% m−クレゾール回収率:         87.6%
反応混合物中には3−ヒドロキシベンズアルデヒドも3
−ヒドロキシベンジルメチルエーテルも含まれてはいな
かった。
表5に掲げた、0.10モルのp−クレゾール誘導体を
、12.0 g(0,30モル)の水酸化ナトリウム、
50 gのメタノール、0−10 g (Q、14mモ
ル)の鉄テトラフェニルポルフィン(FeTPPClの
形)及び0.043 g(0−25mモル)のCuC1
2x2H20と一緒に酸素雰囲気下60°C大気圧下に
、表5に示した時間数激しく撹拌した。反応混合物は実
施例 1と同様に後処理し、生成物を分析した。対応す
るp−クレゾール類の転化率、それぞれの4−ヒドロキ
シベンズアルデヒド誘導体の生成選択率を表5に要約し
た。
以下に挙げる実施例37ないし47は大型反応器中で、
それに比例して実施例1ないし36の場合よりも大量の
メタノール及び塩基を使用して実施した。
実施例 37 1リツトル反応器中、54.0 g(0,50モル)の
p−クレゾール、25(l mlのメタノール、100
 g(2,5モル)の水酸化ナトリウム、0.25 g
(0,35mモル)の鉄テトラフェニルポルフィン(F
eTPPCIの形)及び0.10 g (1,3mモル
)の酸化第2銅の混合物中に酸素を5.0リットル/時
間の流速で通し、激しく撹拌しながら、60°Cに7時
間加熱した。反応中温度は60℃に維持した。
反応が終わってからメタノールを減圧下溜去し、残渣を
700 mlの水に取り、濃塩酸でpHを11.5に調
整、次いで70°Cに加熱、濾過する。室温に冷却後、
濾液を濃塩酸で酸性にし、次いで酢酸エチルで抽出する
。真空中酢酸エチルを蒸発させ、76.9%のp−ヒド
ロキシベンズアルデヒド、1.9%のp−ヒドロキシベ
ンジルメチルエーテル及ヒ0.4%のp−クレゾールか
らなる粗生成物を得た。
p−ヒドロキシベンズアルデヒドの収率: 76.6%
実施例 38 実施例 37と同様に、ただ水酸化ナトリウムの代わり
に138 g(2,5モル)のナトリウムメチラート(
純度98%)を使用した。
転化率:99%以上 収率:p−ヒドロキシベンズアルデヒド: 70.4%
・ p−ヒドロキシベンジルメチルエーテル;0.5% 実施例 39 1リツトルの反応器中、81 g (0,75モル)の
p−クレゾール、250gのメタノール、60 g(1
,5モル)の水酸化ナトリウム、54 g(1,0モル
)のナトリウムメチラート、0.375 g (0,5
3mモル)の鉄テトラフェニルポルフィン g (1.9mモル)の酸化第2銅の混合物に酸素を、
5、0リットル/時間の流速で流し、60°Cで8時間
激しく撹拌する。
後処理は実施例 37と同様に行った。
転化率:99%以上 収率:p−ヒドロキシベンズアルデヒド: 85.3%
p−ヒドロキシベンジルメチルエーテル:2、6% 実施例 40 実施例 39と同様にただ鉄テトラフェニルポルフィン
の量を帆075 g(0.11モル)に減らした。
転化率:99%以上 収率:p−ヒドロキシベンズアルデヒド: 85.3%
p−ヒドロキシベンジルメチルエーテル:2、6% 実施例 41ないし47 1リツトルの反応器中、54.0 g(0.5Qモル)
のp−クレゾール、250gのメタノール、50 g(
1.25モル)の水酸化ナトリウム、54 g(1.0
モル)のナトリウムメチラート、O−10 g (1.
3 mモル)の酸化第2銅、及び0.07 mモルの鉄
テトラヒドロポルフィリン(FeTAPCl−鉄テトラ
アリールポルフィリン、電荷はCl−でバランス、 T
AP−テトラアリールポルフィリン)の混合物に、表6
に挙げたテトレアリールポルフィリン系を用いて、4.
0リフトル/時間の流速で酸素を導入し、60°Cで7
時間激しく撹拌した。結果を表6に要約する。p−クレ
ゾールの転化率は、それぞれ99%以上であった。
本発明の主なる特徴及び実施態様を挙げれば下記の様で
ある。
■、下記式 式中 R1ないしR′は互いに独立に、水素、ノ10ゲン、C
+−C+。−アルキル、Cm−C8−シクロアルキル、
フェニル又はC+−C+a−アルコキシを表す、 のp−ヒドロキシベンズアルデヒドを、下記式 式中 R1ないしR′は上述された意味を有する、のp−クレ
ゾールを、塩基物質の存在下、溶媒中酸素酸化して製造
する方法において、酸化を鉄、マンガン又は鉄とマンガ
ンとのキレート錯体の存在下に実施することを特徴とす
る製造法。
2、キレート化剤がポルフィリン、アザポルフィリン、
又はフタロシアニンである事を特徴とする上記l記載の
方法。
3、使用されるキレート化合物が鉄テトラアリールポル
フィリン、マンガンテトラアリールポルフィリン、ヘミ
ン、鉄アザポルフィリン、鉄、フタロシアニン又は鉄フ
タロシアニンテトラスルホネートである事を特徴とする
上記l及び2記載の方法。
4、金属として計算して、p−クレゾール1モル当たり
、0.000001ないし0.05モル、好ましくは0
.00001ないし0.005モルのキレート化合物を
使用する事を特徴とする上記1ないし3記載の方法。
5、助触媒として、金属、例えば銅、クローム、マンガ
ン、ニッケル、鉄、銀、バナジウム、ニオビウム、タン
タル、カドミウム、セリウム、更にランタニドの化合物
の形で、p−クレゾール1モル当たり、0.00001
ないし帆1モル、好ましくは0.0005ないし0.0
1モルの金属化合物を使用する事を特徴とする上記lな
いし4記載の方法。
6、助触媒1モル当たり、0.001ないし1.000
モル、好ましくは0.Olないし100モルのキレート
錯体を使用する事を特徴とする上記1ないし5記載の方
法。
7、助触媒として、銅及び/又はセリウムの無機塩を使
用する事を特徴とする上記5記載の方法。
8、反応を活性炭の存在下に実施する事を特徴とする上
記lないし7記載の方法。
9、使用する塩基がアルカリ金属水酸化物、又はアルカ
リ土類金属水酸化物とアルカリ金属アルコラードとの混
合物である事を特徴とする上記lに記載の方法。
10、アルカリ金属水酸化物、又はアルカリ土類金属水
酸化物とアルカリ金属アルコラードとの当量比が50:
lないし1:50、好ましくは8:lないしl:4、特
に好ましくは4:lないし2:3である事を特徴とする
上記9に記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中 R^1ないしR^4は互いに独立に、水素、ハロゲン、
    C_1−C_1_0−アルキル、C_3−C_8−シク
    ロアルキル、フェニル又はC_1−C_1_0−アルコ
    キシを表す、 のp−ヒドロキシベンズアルデヒドを、 下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ R^1ないしR^4は上述された意味を有する、のp−
    クレゾールを、塩基物質の存在下、溶媒中酸素酸化して
    製造する方法において、酸化を鉄、マンガン又は鉄とマ
    ンガンとのキレート錯体の存在下に実施することを特徴
    とする製造法。
JP1038482A 1988-02-24 1989-02-20 p―ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法 Expired - Fee Related JP2788747B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3805697A DE3805697A1 (de) 1988-02-24 1988-02-24 Verfahren zur herstellung von p-hydroxy-benzaldehyden
DE3805697.6 1988-02-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01254637A true JPH01254637A (ja) 1989-10-11
JP2788747B2 JP2788747B2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=6348013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1038482A Expired - Fee Related JP2788747B2 (ja) 1988-02-24 1989-02-20 p―ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US4929766A (ja)
EP (1) EP0330036B1 (ja)
JP (1) JP2788747B2 (ja)
AT (1) ATE56937T1 (ja)
DE (2) DE3805697A1 (ja)
DK (1) DK83689A (ja)
IL (1) IL89368A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002535332A (ja) * 1999-01-25 2002-10-22 ナショナル・ジュウィッシュ・メディカル・アンド・リサーチ・センター 置換ポルフィリン

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4012008A1 (de) * 1990-04-13 1991-10-17 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von o-hydroxy-benzaldehyden
US5475156A (en) 1994-06-06 1995-12-12 General Electric Company Method for making a 2,6-dialkylphenol
US5693869A (en) * 1994-12-09 1997-12-02 Council Of Scientific & Industrial Research Process for the single step oxidation of 3-phenoxytoluene to 3-phenoxybenzaldehyde
DE19503163A1 (de) * 1995-02-01 1996-08-08 Bayer Ag Verfahren zur Reinigung von 4-Hydroxybenzaldehyd enthaltenden Reaktionsgemischen
WO2001009072A1 (en) * 1999-07-30 2001-02-08 Port Elizabeth Technikon Process for the production of hydroxy-substituted aromatic aldehydes and ketones
EP1187147B1 (en) * 2000-09-08 2009-12-16 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rare-earth alloy, rare-earth sintered magnet, and methods of manufacturing
TW476749B (en) 2000-11-17 2002-02-21 Nat Science Council Process for preparing 2,6-dimethylphenol
CN101462933B (zh) * 2009-01-14 2012-09-05 中北大学 一种催化氧化合成对羟基苯甲醛的方法及设备
CN103183594A (zh) * 2013-03-15 2013-07-03 北京工业大学 金属卟啉-金属盐复合催化剂催化氧化对甲酚制备对羟基苯甲醛的方法
CN111250162B (zh) * 2018-11-30 2023-01-31 中国科学院大连化学物理研究所 一种固体碱催化剂及其制备方法、应用
CN111470952A (zh) * 2020-04-30 2020-07-31 厦门中坤化学有限公司 一种采用选择性氧化间对混合甲酚制备高纯间甲酚的方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4471140A (en) * 1982-08-19 1984-09-11 The Dow Chemical Company Preparation of aromatic aldehydes
JPS62135443A (ja) * 1985-12-10 1987-06-18 C K Fine Kemikaruzu:Kk パラヒドロキシベンズアルデヒドの製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1128847B (de) * 1954-08-16 1962-05-03 Ruhrchemie Ag Verfahren zur Herstellung von Carbinolen und Ketonen
US3073867A (en) * 1960-01-11 1963-01-15 Robert D Offenhauer Process for the manufacture of acetophenone
NL6908858A (ja) * 1969-06-10 1970-12-14
JPS5581832A (en) * 1978-12-13 1980-06-20 Sumitomo Chem Co Ltd Preparation of p-hydroxybenzaldehyde derivatives
FR2498180A1 (fr) * 1981-01-20 1982-07-23 Hoechst France Procede de preparation d'hydroxybenzaldehydes
US4453016A (en) * 1982-09-07 1984-06-05 The Dow Chemical Company Preparation of aromatic aldehydes
DE3525848A1 (de) * 1985-07-19 1987-01-22 Hoechst Ag Verfahren zur isolierung von p-hydroxybenzaldehyd

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4471140A (en) * 1982-08-19 1984-09-11 The Dow Chemical Company Preparation of aromatic aldehydes
JPS62135443A (ja) * 1985-12-10 1987-06-18 C K Fine Kemikaruzu:Kk パラヒドロキシベンズアルデヒドの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002535332A (ja) * 1999-01-25 2002-10-22 ナショナル・ジュウィッシュ・メディカル・アンド・リサーチ・センター 置換ポルフィリン

Also Published As

Publication number Publication date
EP0330036A1 (de) 1989-08-30
DE58900015D1 (de) 1990-10-31
DK83689A (da) 1989-08-25
ATE56937T1 (de) 1990-10-15
JP2788747B2 (ja) 1998-08-20
DE3805697A1 (de) 1989-09-07
US4929766A (en) 1990-05-29
IL89368A (en) 1993-02-21
DK83689D0 (da) 1989-02-23
EP0330036B1 (de) 1990-09-26
IL89368A0 (en) 1989-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bystroem et al. Palladium-catalyzed allylic oxidation of cyclohexenes using molecular oxygen as oxidant
JP2963528B2 (ja) ブタンをメチルエチルケトンへ酸化する為のクロムハロゲン化された配位錯体
JPH01254637A (ja) p―ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法
CN111989309B (zh) 通过过氧化氢对水溶液中烷基化对苯二酚类化合物的氧化
EP0451650B1 (de) Verfahren zur Herstellung von o-Hydroxy-benzaldehyden
JPH0460098B2 (ja)
EP0076721B1 (en) Process for the carbonylation of secondary benzyl halides
JP2001151721A (ja) 2,3,5−トリメチル−p−ベンゾキノンの製造法
CN104549520B (zh) 环己烷直接氧化制己二酸的催化剂
EP0150982B1 (en) Process for producing acetone
US5093538A (en) Processes for the conversion of myrcene to citral
EP0128745A1 (en) Process for producing acetaldehyde
EP0189312B1 (en) Process for producing an oxygen-containing organic compound from olefins
JP3285605B2 (ja) フェノールおよび酢酸ビニルの併産法
JP2687590B2 (ja) sec―ブチルトルエンヒドロペルオキシドの製造方法
Capdevielle et al. Synthesis of salicylaldehydes by copper-or iron-catalysed selective dehydrogenation of saligenols
CN109180545B (zh) 水相中苯基酚酸催化分子氧氧化合成具有s-s键的二硫化合物的方法
JPS6023658B2 (ja) 1,4−キノン類の製造方法
KR100286394B1 (ko) 페놀 제조방법
JPS6159614B2 (ja)
JP2592328B2 (ja) 2,3,5―トリメチルベンゾキノンの製造方法
JPH0827055A (ja) パラジウム−銅錯体および当該錯体を用いたカルボニル化合物の製造方法
WO2004054956A1 (ja) カルボン酸の製造方法
JP2002537364A (ja) 芳香族基質のヒドロキシル化方法及び組成物
JPWO2011125541A1 (ja) 固定化パラジウム触媒およびそれを用いたケトンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees