JPH01252973A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー及びその製造方法

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JPH01252973A
JPH01252973A JP63081794A JP8179488A JPH01252973A JP H01252973 A JPH01252973 A JP H01252973A JP 63081794 A JP63081794 A JP 63081794A JP 8179488 A JP8179488 A JP 8179488A JP H01252973 A JPH01252973 A JP H01252973A
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JP
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toner
fatty acid
acid metal
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metal salt
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JP63081794A
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Hideki Ota
英樹 太田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真法、静電印刷法等に使用される静電
荷像を現像するためのトナー及びその製造方法に関し、
より詳細には耐湿性、流動性及びクリーニング性に優れ
た静電荷像現像用トナー及びその製造方法に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来、電子写真法を利用した複写機等において、セレン
、有機光導電体を有する感光体に形成された静電荷像を
乾式現像法によって可視化するため、定着用樹脂中に着
色剤等が分散された種々のトナーが用いられている。
上記現像方法では、帯電、露光により上記感光体上に形
成された静電潜像を上記トナーで現像し、現像したトナ
ー像を転写紙等の支持体に転写するとともに、加熱ロー
ラまたは加圧ローラにより上記トナー像を支持体に定着
させ、上記静電潜像を可視化している。そして、上記ト
ナー像を支持体に転写した後、感光体上に残留するトナ
ーをクリーニングするために、多くはクリーニングプレ
ードにより感光体上の残留トナーを掻き取っている。
このように、電子写真複写機等においては複写毎に帯電
−露光−現像−転写一定着−クリーニングの画像形成プ
ロセスが繰り返しおこなわれる。
そして、画像形成とともに消費されるトナーはその消費
量に応じて新たに現像器内に補給されるようになってい
る。このために常に安定した現像を行うには、トナーは
現像器内で均一に攪拌され、速やかに帯電して適性帯電
量まで上昇する必要がある。また、補給毎の現像剤の特
性変化を少なくし、現像器内で消費されずにいる不良粒
子の蓄積を防止する必要があり、粒子毎の現像特性が均
一で、流動性、耐ブロッキング性に優れたトナーが要求
されている。
一方、クリーニング工程においては、感光体表面が次の
画像形成プロセスに備えてか充分に清掃されていなけれ
ばならず、トナーが残留付着すると複写画像に影響を与
え、ひいてはクリーニングブレードによる圧力や摩擦熱
によって感光体上にトナーが融着し、フィルミングを発
生することがあり、感光体に残留付着することのないト
ナーが要求されている。
こうしたことから、従来より現像器内で均一攪拌され、
良好な帯電特性が得るために流動性、耐ブロッキング性
に優れ、電荷の蓄積性が均一である球形のトナーを簡略
な装置及び工程で一挙に製造できる懸濁重合法によるト
ナーの製造が提案されている。
しかしながら、この方法は流動性、耐ブロッキング性に
優れた球形のトナー粒子を生産性よく取得できるものの
、得られるトナーは重合反応時の分散安定剤が表面に付
着して除去し難く、この分散安定剤によってトナーは吸
湿性を示し湿度依存性が大きく耐環境性において大きな
問題点を有している。
一方、クリーニング性向上剤として従来より脂肪酸金属
塩をトナーに外添して使用することが提案されている。
しかしながら、脂肪酸金属塩を外添したトナーは感光体
に付着しにくいものの、転写工程においてトナーから遊
離した脂肪酸金属塩が感光体上に付着し、使用する感光
体及びトナー粒子に対する脂肪酸金属塩の添加量に関係
して、複写作業の継続とともに脂肪酸金属塩が感光体上
にフィルミングして絶縁層を形成し、画像劣化を引き起
こすという新たな欠点も認められている。
本発明は上述した従来より使用されてきたトナーの問題
点を解決するためになされたものであり、本発明の目的
は、流動性ひいては帯電立ち上がり等の帯電特性及びク
リーニング性が良好で、しかも耐湿性に優れた球形のト
ナーを提供するにある。
更に本発明の他の目的は、懸濁重合により生成される球
状粒子を有効に耐湿処理すると同時に、クリーニング性
に優れたトナーに改質する静電荷現像用トナーの製造方
法に関する。
(問題点を解決するための手段) ラジカル重合性単量体、着色剤等からなる重合性組成物
を分散安定剤が溶解乃至分散した水性媒体中に懸濁させ
、この懸濁粒子をラジカル重合開始剤の存在下において
重合させて球状の重合体粒子を取得する工程と、重合体
粒子が溶解せず、脂肪酸金属塩及び/または脂肪酸が熔
解する溶媒中で該重合体粒子表面に脂肪酸金属塩及び/
または脂肪酸を付着させることにより、粒子表面に脂肪
酸金属塩及び/または脂肪酸が吸着した球形のトナーが
得られ、本発明の目的が達成される。
(作用) 本発明者らは、懸濁重合により得られるトナー粒子を、
トナー粒子は溶解しないが、脂肪酸金属塩及び/または
脂肪酸が溶解する溶媒中で、攪拌処理を行うと脂肪酸金
属塩及び/または脂肪酸が粒子表面に強固に吸着し、ト
ナー粒子表面に残存していた分散安定剤の親水基が有効
に封鎖されることを見出し本発明に到ったのである。
つまり、懸濁重合により得られる球状のトナー粒子は粒
子表面に分散安定剤が残存しており、これらが吸湿性を
示すためにトナーの耐湿性が損なわれていた。本発明に
よれば分散安定剤中の一〇H基、−COOH基、−So
、H基等やこれらの金属塩等の親水性をしめず極性基に
脂肪酸または脂肪酸金属塩の−COOX (Xは水素、
または亜鉛、アルミニウム等の金属)が吸着して、トナ
ー表面に脂肪酸の長鎖アルキル基が表出することになる
。明らかではないが、この吸着は水素結合による作用と
考えられ、かなり強固に付着しており、そして上記処理
によって得られるトナーは、疎水性を発揮するとともに
脂肪酸または脂肪酸金属塩によってクリーニング性が向
上され、転写工程においてもトナーより遊離する脂肪酸
金属塩が少なく、現像操作の繰り返しによっても脂肪酸
金属塩のフィルミングを形成することがない。
(好適態様) ■玉里金 本発明のトナー粒子の生成に使用される定着樹脂を形成
し得る重合性単量体としては、ラジカル重合性のもので
あり、しかも生成重合体がトナーの要求される定着性と
検電性を有する単量体の1種又は、2種以上の組み合わ
せが使用される。
これら単量体の適当な例としては、ビニル芳香族単量体
、アクリル単量体、ビニルエステル単量体、ビニルエー
テル系単量体、ジオレフィン系単量体、モノオレフィン
系単量体等である。
ビニル芳香族単量体としては 式、 式中、R,は水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原
子であり、R2は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、ニトロ基、或いはビニル基である
、 のビニル芳香族炭化水素、例えばスチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、0−
1m−1P−クロロスチレン、P−エチルスチレン、ジ
ビニルベンゼンの単独または2種以上の組み合わせを挙
げるとかでき、更に前述した他の単量体としては以下の
ものを挙げることができる。
式、 式中、R1は水素原子又は低級アルキル基R4は水素原
子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシルアルキル
基、或いはビニルエステル基である、 のアクリル系単量体、例えばアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、
メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシア
クリル酸エチル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、
σ−ヒドロキシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタ
クリル酸エチル、エチレングリコールジメタクリル酸エ
ステル、テトラエチレングリコールジメタクリル酸エス
テル等。
式、 CH2=CH ■ 式中、R3は水素原子又は低級アルキル基である、 のビニルエステル、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等。
式、 式中、R6は炭素数12迄の1価炭化水素基である、 のビニルエーテル、例えば、ビニル−n−ブチルエーテ
ル、ビニルフェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエ
ーテル等。
式、 式中、R? 、Rs 、R9の各々は水素原子、低級ア
ルキル基又はハロゲン原子である、のジオレフィン類、
特にブタジェン、イソプレン、クロロプレン類。
式、 式中、R1゜、R1の各々は水素原子又は低級アルキル
基である、 のモノオレフィン類、特にエチレン、プロピレン、イソ
ブチレン、ブテン−1、ペンテン−1,4−メチルペン
テン−1等。
上記単量体のうち好適な単量体は、スチレン系単量体、
アクリル系単量体等である。
本発明においては、重合性単量体と共に着色剤をはじめ
とする他のトナー特性付与剤を添加混合して重合性組成
物とする。
本発明に使用される着色剤としては、以下に記す種々の
顔料や染料(以下単に着色顔料と呼ぶ)を前記単量体に
含有させて使用できる。
黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラッ
ク、アニリンブラック。
黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネ
ラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネ
ーブルスイエロー、テフトールイエローS、ハンザイエ
ロー10G1ベンジジンイエローG1キノリンイエロー
レーキ、パーマネントエローNCG、タートラジンレー
キ。
橙色顔料 赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR,ピラゾロンオレンジ、パルカンオレンジ、イン
ダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレ
ンジG1インダンスレンブリリアントオレニ/ジGK。
赤色顔料 ベンガラ、カドミュウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミ
ウム、パーマネントオレンジ4R,リソールレッド、ピ
ラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レ
ーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレ
ーキ、ローダミンレーキB1アリザリンレーキ、ブリリ
アントカーミン3B0 紫色顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB1メチルバイオレ
ットレーキ。
青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブル一部分塩素化物
、ファーストスカイブルー、インダンスエンブルーBC
緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G0 白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。
体質顔料 パライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミホワイト。
磁性材料顔料としては、例えば四三酸化鉄(Fe+04
) 、三二酸化鉄(r −Petty ) 、酸化鉄亜
鉛(ZrIFezO4) 、酸化鉄イツトリウム(YJ
esO+ z)、酸化カドミウム(GdzFesO+z
) %酸化鉄銅(CuFez04)、酸化鉄錯(PbF
e+gO+9)、酸化鉄ネオジウム(NdFeOz)、
酸化鉄バリウム(BaFe+xCBq’) 、酸化鉄マ
グネシウム(MgFe20n) 、酸化鉄マンガン(M
nFetOa)、酸化鉄ランタン(LaFeOs)、鉄
粉(Fe)、コバルト粉 (Co)、ニッケル粉(Ni
)等が知られているが、本発明においてもこれら公知の
磁性材料の微粉末の任意のものを用いることができる。
前記単量体と着色剤との量比はかなり大幅に変化させ得
るが、−船釣に言って、着色剤と単量体とを1:100
乃至20:100、特に3:100乃至10:100の
重量比で用いることができる。
また、トナーの帯電特性を良好にするために電荷制御剤
を添加することもできる。例えば、ニグロジン、モノア
ゾ染料、亜鉛ヘキサデシルサクシネート、ナフトエ酸の
アルキルエステルまたはアルキルアミド、ニトロフミン
酸、N、N’ −テトラメチルジアミンベンゾフェノン
、N、N’ −テトラメチルベンジジン、トリアジン、
サリチル酸金属錯体等のこの分野で電荷制御剤と呼ばれ
る極性の強い物質が使用される。これら電荷制御剤は重
合性単量体100重量部当たり0.01乃至10重量部
使用される。
また、定着性の向上及びオフセットを防止するために上
記単量体中にワックスを添加混合することもできる。例
えば、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン
、パラフィンワックス等の各種ワックスを挙げることが
できる。上記ワックスの分子量は平均分子量が2000
乃至15000、特に3000乃至10000であるこ
とが好ましい。
これら、ワックスは一般に重合性単量体100重量部当
たり1乃至5重量部、特に1.5乃至3重量部使用する
ことが好ましい。
また、電荷制御性及びワックスの単量体中での分散安定
性等の目的で極性基を有する重合体を添加することもで
きる。
例えば、以下に記す極性単量体の単独重合体か或いは前
述した重合性単量体と極性単量体との共重合体であって
もよい。
ヱ三土l性員量体 本発明に使用されるアニオン性単量体としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸、マレイン酸
、フマル酸等の不飽和二塩基酸、無水マレイン酸、無水
イタコン酸等の不飽和二塩基酸の無水物、スチレンスル
ホン酸、2−アクリルアミド−2−2メチルプロパンス
ルホン酸、モノ−(2−メタクリロイルオキシエチル)
アシドホスフェート、2−メタクリルロイルオキシエチ
ルコハク酸等を挙げることができる。
左l」」」す1!L生 ジメチルアミノ(メタ)アクリレート、ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロビル
(メタ)アクリレート、N−アミノエチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリレート、ビニルピリジン、2−ビニル
イミタソール、2−ヒドロキシ−3−アクリルオキシプ
ロピルメチルアンモニウムクロライド等の含窒素単量体
等を使用することができる。
上記極性単量体等からなる極性基含有重合体は、前述し
た定着樹脂を形成し得る重合性単量体との溶解性及び生
成されたトナーの帯電特性等を考慮して便宜決定される
が、一般に重合性単量体100重量部当たり0.1乃至
10重量部、使用される。
これら重合体は公知の重合反応、塊状重合、溶液重合、
懸濁重合等によって生成することができる。
上述する各種成分からなる重合性組成物を水媒体中に懸
濁して、油滴粒子として安定化させる分散安定剤として
は、ポリビニルアルコール、メチルセルロース等の水溶
性高分子やノニオン系或いはイオン系の界面活性剤、硫
酸カルシウム、リン酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
炭酸バリウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等
の難水溶性無機塩微粉末等が使用される。
上記分散安定剤は本当たり1乃至50重量%、特に10
乃至25重量%の量で加えるとよい。懸濁油滴の粒子サ
イズは、5μm乃至30μm、特に8μm乃至12μm
に調節するのが適当である。
重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル等の
アゾ化合物や、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチル
ヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジーL−
ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロ
イル等の過酸化物等の油溶性の開始剤が使用される。こ
の他にT−線、加速電子線のようなイオン化放射線や各
種増感剤との組み合わせも使用される。
アゾ化合物、過酸化物等の重合開始剤の配合量は、所謂
触媒適量でよ(、−iに仕込み単量体当たり0.1乃至
10重量%の量で用いるのがよい。
重合開始温度及び時間は、公知のそれでよく、−般に4
0乃至100°Cの温度で1時間乃至50時間の重合で
充分である。尚、反応系の攪拌は、全体として均質な反
応が生ずるような緩和な攪拌でよく、又酸素による重合
抑制を防止するために、反応系を窒素等の不活性ガスで
置換して重合を行ってもよい。
反応後の重合生成物は前述した粒度範囲を有した球状粒
子の状態で得られる。この生成粒子を濾過し、必要によ
り水または適当な溶剤で洗浄する。
表面処理 上記懸濁重合により得られたトナー粒子を脂肪酸金属塩
及び/または脂肪酸が溶解しており、トナー粒子は溶解
しない溶媒中にトナーを浸漬して攪拌する 使用される脂肪酸及び脂肪酸金属塩としては、ステアリ
ン酸、バルミチン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
リウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸リチウム、バルミチン酸亜鉛、バルミ
チン酸アルミニウム、バルミチン酸カリウム、オレイン
酸亜鉛、オレイン酸アルミニウム、オレイン酸カリウム
等の脂肪酸金属塩が使用される。
また、脂肪酸あるいは脂肪酸金属塩を溶解し、トナー粒
子を溶解しない有機溶媒としては、前述した生成される
トナーの樹脂成分によって便宜選択され、該有機溶媒と
しては、メタノール、エタノール、プロパツール、ブタ
ノール、イソブタノール、tert−ブタノール、ヘキ
サノール、オクタツール等のアルコール類、n−ヘキサ
ン、ペンタン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、デ
カン、2.2′−ジメチルブタン、シクロヘキサン等の
脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四
塩化炭素、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジ
オキサン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエ
チルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、アセトニトリ
ル、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルホ
ルムアミド等の種々の有機溶媒が使用される。上記有機
溶媒は単独で使用してもよいが、トナー樹脂によっては
2種以上の混合溶媒として使用できる。
より具体的には、熱定着用トナーとして好ましいトナー
特性を示すスチレン系重合体、アクリル系重合体、スチ
レン−アクリル共重合体からなる群から選択された樹脂
である場合、アルコール類が好ましい。
この、表面処理工程は一般に室温で行うことができるが
必要により加熱してもよい。また処理時間は樹脂及び脂
肪酸等によっても異なるが、一般に0.01乃至10時
間程度でよい。脂肪酸及び脂肪酸金属は溶媒中の濃度が
o、oooi乃至10%、特にo、ooi乃至1%程度
の濃度で使用し、処理後のトナー表面に脂肪酸金属また
は脂肪酸が、トナー当たり0.001乃至10重量%、
特に0.01乃至1重量%付着していることが好ましい
付着量が上記範囲よりも少ない場合、充分な耐湿性が付
与出来ない。また、上記範囲よりも多くなると現像操作
の繰り返しによって、感光体上に脂肪酸金属塩のフィル
ムが形成しやすいようになる。
また、本発明のトナーには必要により、より一層に感光
体を清浄化するために研磨物質を添加してもよい。例え
ば、タルク、カオリン、硫酸バリウム等であってもよい
が、ケイ酸アルミニウム、表面処理したケイ酸アルミニ
ウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム、二酸化アンチモ
ン、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、チタン酸
ストロンチウム、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム
、酸化亜鉛等が好ましく、特に、コロイド状シリカ、表
面処理した疎水性シリカが好ましい。上記研磨物質、特
に疎水性シリカの添加によりトナー、現像剤の流動性も
良くなる。上記研磨物質は平均粒径5乃至100μm特
に、10乃至30μmを有するものが好ましい。これら
研磨物質は前記トナー100重量部当たり0.01乃至
1重量部添加することが好ましい。研磨物質の添加量が
0.01重量部未満であると、トナーの流動性が劣り、
また1重量部を超えると感光体が傷つき易くなる傾向に
ある。
また、トナーの電気抵抗を調整する目的でカーボンブラ
ック、酸化アルミニウム等をまぶして使用してもよい。
これら電気抵抗調整剤はトナー100重量部当たり0.
01乃至1重量部添加するのが好ましい。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明
する。
(以下余白) (実施例1) スチレン          80重量部メタクリル酸
2−エチルヘキシル 20重量部 電荷制御剤(ボントロン5−40、オリエント化学社製
)    1重量部 ジビニルベンゼン       1 重1部からなる混
合物をボールミルにて充分に分散させた後、重合開始剤
2,2″−アゾビス(2−4ジメチル)バレロニトリル
2重量部を溶解させた。
上記重合性組成物をリン酸三カルシウム5重量部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0゜1重量部を含む
水400重量部中へ投入し、TKホモミキサー(特殊機
化工業製)にて、7000r p m’で20分間懸濁
分散し、70°Cにて10時間で重合反応を完結させた
ところ平均粒径10μmの球形のトナーを得た。そして
得られたトナーの真円度を画像解析装置(ケンブリッジ
・インストウルメント・リミテッド社製)にて、真円度
をD= 1 + / I t  (式中、12はトナー
を平面解析した時の周長を表し、lIはトナーと同一面
積の円の円周を表す。)と規定して測定し、サンプル数
1万として平均値を取ったところ真円度りは0゜98で
あった。
このトナー懸濁液を濾過した後、得られたトナー100
重量部に対して、0,1重量部のステアリン酸を溶解さ
せたメタノール400重量部中に分散させ、室温にて1
時間攪拌し、濾過、減圧乾燥した。
このトナーを用いてOPC感光体を搭載したDC−11
1改造機(三田工業社製)にて、環境試験、耐刷試験を
行った結果を表−1に示した。
表より明らかなように35°C/85%の高温高湿下に
おいてもトナーの帯電量変化が少なく、良好な画像が得
られた。また、2万枚の耐刷試験においてもクリーニン
グ不良、ドラムフィルミングは発生しなかった。
(実施例2) 実施例1と同様にして作製したトナー100重量部に対
して、0.1重量部のステアリン酸亜鉛を溶解させたプ
ロパツール400重量部中に分散させて、室温にて1時
間攪拌した後、濾過、減圧乾燥した。
このトナーを用いて実施例1と同様に画像出し試験を行
った結果を表−1に示した。表よりわかるように耐湿性
、クリーニング性ともに良好であ−っだ。
(実施例3) 実施例1と同様にして作製したトナ−1oO重量部に対
して、1重量部のバルミチン酸亜鉛を溶解させたメタノ
ール400重量部中に分散させて、室温にて1時間攪拌
した後、濾過、減圧乾燥した。
このトナーを用いて実施例1と同様に画像出し試験を行
った結果を表−1に示した。表よりわかるように耐湿性
、クリーニング性共に良好であった。
(比較例1) 実施例1と同様にして作製したトナーを脂肪酸或いは脂
肪酸塩による表面処理を行わずに、10回水洗・濾過を
繰り返し乾燥させた。このトナーを用いて実施例1と同
様にして画像出し試験を行った結果を表1に示した。表
よりわかるように耐湿性、クリーニング性共にに不良で
あった。
(比較例2) 実施例1と同様にして作製したトナーを1o回水洗・濾
過を繰り返し乾燥させた。このトナー100重量部に対
して0.1重量部のステアリン酸亜鉛を加えボールミル
によって混合した。そして、この表面処理されたトナー
を用いて実施例1と同様にして画像出し試験を行った結
果を表1に示した。表より、わかるように本発明の処理
を施したトナーに比べ耐湿性に劣ったものであった。ま
た、クリーニング性は良好で合ったもののステアリン酸
亜鉛によるフィルミングが生じた。
(発明の効果) 本発明によれば、形状が球形で、表面に吸着した脂肪酸
及び/または脂肪酸金属塩によって、耐湿性及びクリー
ニング性に優れたトナーが得られる。また、球形でしか
も湿度依存性を示さないために優れた流動性が得られ、
現像器内で速やかに均一攪拌されるため、帯電の立ち上
がりも速く帯電安定性に優れたトナーが得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラジカル重合型熱可塑性樹脂からなる定着用樹脂
    媒質とこの定着用樹脂に分散した着色剤との組成物から
    なる静電荷像現像用トナーにおいて、粒子表面に脂肪酸
    金属塩及び/または脂肪酸が吸着していることを特徴と
    する球形の静電荷像現像用トナー。
  2. (2)ラジカル重合性単量体、着色剤等からなる重合性
    組成物を分散安定剤が溶解乃至分散した水性媒体中に懸
    濁させ、この懸濁粒子をラジカル重合開始剤の存在下に
    おいて重合させて球状の重合体粒子を取得する工程と、 重合体粒子が溶解せず、脂肪酸金属塩及び/または脂肪
    酸が溶解する溶媒中で該重合体粒子表面に脂肪酸金属塩
    及び/または脂肪酸を付着させる工程からなる静電荷像
    現像用トナーの製造方法。
JP63081794A 1988-03-31 1988-03-31 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 Pending JPH01252973A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100727983B1 (ko) * 2005-09-24 2007-06-13 삼성전자주식회사 개질된 플랜트 오일을 이용한 토너의 제조방법 및 이를이용하여 제조된 토너
JP2009244631A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nippon Zeon Co Ltd 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JP2010186000A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像トナー、静電荷像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置
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