JPH0125239Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は給湯器等の温水器具における凍結防止
装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、給湯器等の温水器具においては凍結によ
る器具の破損を防止するため、外気温を検知して
働く電気ヒータを通水路に装着し、該電気ヒータ
の発熱を利用して凍結を防止していた。

（考案が解決しようとする課題） この種従来のものでは、電気ヒータが作動して
いる凍結防止動作中にあつて給湯を開始する等、
器具の使用を開始しても、器内の雰囲気温度が外
気温検出器のオフレベルに達する迄にかなりの時
間を要し、その間電気ヒータの凍結防止機能は無
駄となり、電力を徒らに浪費していた。

本考案は上記の課題を解決し、無駄な電力の消
費を節減できる温水器具における凍結防止装置の
提供を目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために本考案の温水器具
における凍結防止装置は、発熱により凍結防止を
行う電気ヒータと、外気温の低下を検出して前記
電気ヒータへの通電回路を閉じる外気温検出器
と、器具の使用開始と同時に通電される抵抗等の
発熱性を有する電気回路部品と、該電気回路部品
を内蔵するコントロールケースとを有し、該コン
トロールケース内の前記電気回路部品の極く近傍
に前記外気温検出器を配設している。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に従つて説明すれ
ば、１は温水器の一例である瞬間湯沸器の外装ケ
ーシングであり、途中に熱交換器２を有する通水
路３、熱交換器２を加熱するバーナ４、該バーナ
４へのガス路５に設けた電磁弁等の燃焼制御部品
６、該制御部品６を電気的に制御する電気回路部
品を内蔵したコントロールケース７等を有する。
８は通水路３の適所に装着した電気ヒータ、９は
コントロールケース７内に設けた外気温検出器
で、該検出器９が凍結温度付近にまで下がつた外
装ケーシング１内の雰囲気温度を検知すれば、そ
の接点１０が閉じて電気ヒータ８への通電回路が
閉じるようになつている。

第２図は電気回路の一例の概略を示すもので、
前記接点１０と電気ヒータ８とが電源ライン間に
直列に接続される。１１は器具を使用を開始する
操作に連動して閉成するリレー接点等のスイツチ
で、前記燃焼制御部品６は該スイツチ１１の閉成
により通電される。また１２はスイツチ１１の閉
成により通電される抵抗等の発熱性を有する電気
回路部品であり、コントロールケース７内におい
て、該部品１２の極く近傍に前記外気温検出器９
を配設してある。

電気ヒータ８が作動している凍結防止動作中に
あつて器具の使用を開始すると、器具使用開始と
同時に通電される発熱性を有した抵抗等の電気回
路部品１２の放つ熱により、該部品１２の極く近
傍に配した外気温検出器９はすぐさまこの熱を受
けてオフ点に達するので、直ちに電気ヒータ８へ
の通電が止まり、無駄な電力の消費を最小限にお
さえることができるものである。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、凍結防止作動中
において器具の使用を開始してからの電気ヒータ
での電力消費を節減できると共に、抵抗等極く少
数の部品追加のみでこれが達成できる等、実用的
効果極めて大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
温水器具の概略全体図、第２図は電気回路図であ
る。 ７……コントロールケース、８……電気ヒー
タ、９……外気温検出器、１１……スイツチ、１
２……電気回路部品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発熱により凍結防止を行う電気ヒータと、外気
   温の低下を検出して前記電気ヒータへの通電回路
   を閉じる外気温検出器と、器具の使用開始と同時
   に通電される抵抗等の発熱性を有する電気回路部
   品と、該電気回路部品を内蔵するコントロールケ
   ースとを有し、該コントロールケース内の前記電
   気回路部品の極く近傍に前記外気温検出器を配設
   したことを特徴とする温水器具における凍結防止
   装置。