JPH0124837B2 - - Google Patents

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JPH0124837B2
JPH0124837B2 JP2392986A JP2392986A JPH0124837B2 JP H0124837 B2 JPH0124837 B2 JP H0124837B2 JP 2392986 A JP2392986 A JP 2392986A JP 2392986 A JP2392986 A JP 2392986A JP H0124837 B2 JPH0124837 B2 JP H0124837B2
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JP
Japan
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powder
far
infrared
silica
infrared rays
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JP2392986A
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Zenzo Nakagiri
Toshio Komuro
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は遠赤外線放射用の粉末に関する。
〈従来の技術〉 遠赤外線を放射する「機能材料」としてのセラ
ミツクの存在が知られているが、これらは遠赤外
線を放射して対象物体に何らかの物性変化を起さ
せるもの……として共通の理解が為されているも
ののどのような対象物体にどのような物性変化を
期待するのか……の点で未だ不明点が多く、従つ
て上記「機能材料」としてのセラミツクとしてど
のような成分のものが好適なのかも知られていな
い部分が多いものである。
一般に遠赤外線は太陽光線と同じくふく射熱
で、間の気体が液体を温めることなく対象物体を
直接加熱でき、又マイクロ波利用の電子レンジと
同様対象物体内部に浸透するので表面温度を不必
要に上昇させずに内部を加熱できることからスト
ーブ、コンロ、コタツ等のいわゆるヒータとして
多用化される一方、石焼き芋のように石を加熱す
るとその石より放射される遠赤外線で芋の内部ま
でホカホカに焼けるという生括に身近なものとし
ても古くから利用されて来ている。
しかし遠赤外線はヒータとしての機能だけでな
く、食品類の熟成、日持ち、食味の向上や雰囲気
のイオン化、その他にも多くの利点が得られるこ
とが判り始めている。そのメカニズムは不明な部
分が多いものの本発明者達の実験によつても工業
的用途は勿論のこと食品関係、民生品的用途にも
遠赤外線が有効であることが判明している。
〈発明が解決しようとする問題点〉 遠赤外線は以上のように今後益々利用されてい
く傾向にあるものの、遠赤外線は対象物体(物
質)に合つた波長域で照射・放射されねばその効
果があまり期待できないことも知られている。
このためには波長域の大きいそして十分なエネ
ルギー放射量の遠赤外線を放射し得る「遠赤外線
放射体」としてのセラミツクの使用が好ましくか
かるセラミツクスの素材としてどのような成分の
ものが利用し易いのか開発が望まれている。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記の要請に応じて開発されたもの
で、アルミナ及びシリカに添加剤としてプラチナ
を加えて遠赤外線放射用の粉末としたことを要旨
としている。
〈作用〉 上記の組成にした粉末を2次加工、3次加工し
て対象物体に適用せしめると、波長4μm以上の
波長領域のエネルギー比率が高く、比較的低温度
域(〜700〓)及び比較的高温度域(700〜1300
〓)の双方に於いて十分なエネルギー放射量が得
られる。総じて3〜12μmの波長域に於いて有効
であり、多くの用途に適合できるものである。
〈実施例〉 本発明は前記した如く、遠赤外線放射用の粉末
を提供せんとするものであり、その粉末はアルミ
ナ及びシリカに添加剤としてプラチナを加えて成
るものである。
「アルミナ」としては、焼結アルミナの形でパ
ウダーの状態にして30〜45%加える。「シリカ」
も同じくパウダーの状態にして69.9〜52.3%加え
る。そして、「プラチナ」は粒径が7Å程の微細
径のコロイド状にして用いるものであり、酸素と
水素を吸着するいわゆるコロイド活性化を期待し
て添加するものである。そして更に上記の成分に
加えて窒化硅素を加えればより一層好適な粉末が
得られる。この窒化硅素は水素の働きをよくする
もので水素イオンの移動方向を或る方向へ規制せ
しめる。かかる窒化硅素の添加量は2.3%程度が
好ましく、この場合シリカの量を67.6〜52.3%と
調整するとよい。
この粉末は粉末のまま使用でき、のり養植用の
網に混入せしめたところ養植されたのりは非常に
食味のよいものであつた。
更に、粉末をペレツト状に形成して、このペレ
ツト状物(遠赤外線放射体)を自動車のガソリン
タンク、又家庭用の灯油タンクに混入せしめたと
ころガソリン代、灯油代を従来に比べ2〜3割弱
節約できる程にオイルの活性化が得られた。更に
花瓶の中に入れたところ植物の活性化が認められ
開花した花は以前に比べて長期間しぼまずに咲い
ていることが確認できた。
次に粉末を用いてシート状にした場合の例を示
す。
・焼結アルミナのパウダー 45.0% ・シリカ系のパウダーとしてSiO2 52.3% ・プラチナ(コロイド状にしたもの) 0.4% ・窒化硅素 2.3% 以上の成分比でパウダーを混合して溶液を加え
て後シート状に形成、乾燥して厚さ0.3mmのセラ
ミツクシートを得た。その特性を以下に示す。
・抗張力(縦) 2.69Kg/15mm ・抗張力(横) 1.56Kg/15mm ・ぬれ抗張力(縦) 0.86Kg/15mm ・ぬれ抗張力(横) 0.54Kg/15mm ・引裂強度(縦) 31g ・引裂強度(横) 35g ・透気度 1.5秒 ・吸水度(10分) 129mm ・耐熱温度 1300℃ 上記特性のセラミツクシートの放射率を調べた
ところ第1図で示すように波長4μm付近で急に
立ち上がりが見られ遠赤外線特性のあることが確
認できた。
次に比較的低温度域(〜700〓)のエネルギー
放射量を調べたところ第2図の通り波長4〜8μ
mの範囲で十分なエネルギー放射量のあることが
判明した。
更に比較的高温度域(700〜1300〓)における
エネルギー放射量を調べたところ第3図で示す通
りであつた。
そして更に、4μm及び8μmの遠赤外線波長域
の遠赤外線熱量と表面温度との関係を調べたとこ
ろ第4図の通りであつた。
以上より、本発明に係る遠赤外線放射用の粉末
を用いたセラミツクシートの遠赤外線領域は3〜
12μmの波長域が有効である。
次に上記のセラミツクシートの使用例を以下に
示す。
(A) 冷蔵庫の内壁面に貼付した場合 庫内の空気がイオン化され数日(2〜10日間)
で庫内温度が6℃前後下がり、電気料をその分節
約できた。又果物、豆腐、納豆等の熟成が進み入
庫時より美味になり野菜、魚その他の鮮度が約3
倍長く維持できた。
(B) フライヤーの底面に敷いた場合 今までの火力の約半分位で十分揚げられ、その
分揚げる温度を15℃ぐらい下げることで火力エネ
ルギーを4〜6割節約できた。又、油の使用料が
約3割節約できた。
(C) シヨーケース中の棚に敷いた場合 ケーキ類、イチゴその他の果物類等を今までよ
り3倍長持ちさせられることが判明した。
(D) オーブンの網の上に敷いた場合 焼魚、焼鳥、焼肉等風味が失われず、かたくな
らずそして素材の風味をそのままに仕上げること
ができた。
(E) カミソリ、包丁等を包んだ場合 全体的にサビにくくそして切れ味が格段に向上
した。
ところで以上説明したセラミツクシートは焼結
アルミナのパウダーを45.0%、シリカのパウダー
を52.3%コロイド状のプラチナを0.4%として窒
化硅素2.3%の混合比にしたものであつたが、粉
末の混合比はこれに限定されぬこと勿論で、本発
明者達の種々の実験によれば焼結アルミナのパウ
ダーの混合比は全体に対し30%〜45%、シリカ
69.9%〜52.3%(但し窒化硅素2.3%添加の場合は
67.6%〜52.3%)、そしてプラチナ0.1〜0.4%であ
り、更に窒化硅素を2.3%加えると一番よいこと
が判明した。
〈効果〉 以上説明したごとく本発明に係る遠赤外線放射
用の粉末は、遠赤外線放射体形成用の材料として
利用し易く、ペレツト状、シート状或は粉末のま
までも使用でき対象物体の形状、構造、材質、等
に合わせどのような形状にでも形成できて使用し
易い上に、遠赤外線として波長域の大きいそして
十分なエネルギー放射量を得ることができるので
その分用途を広げることができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としてのセラミツク
シートの放射率と波長との関係を示すグラフ、第
2図は比較的低温度における放射特性をエネルギ
ー放射量と波長との関係で示すグラフ、第3図は
比較的高温度における放射特性を示す第2図と同
様のグラフ、そして第4図は遠赤外線熱量と表面
温度との関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミナ及びシリカに添加剤としてプラチナ
    を加えて成る遠赤外線放射用の粉末。 2 焼結アルミナが30〜45%、シリカが67.6〜
    52.3%、コロイド状のプラチナが0.1〜0.4%、そ
    して更に窒化硅素が2.3%含まれて成る特許請求
    の範囲第1項記載の粉末。
JP2392986A 1986-02-07 1986-02-07 遠赤外線放射用の粉末 Granted JPS62184088A (ja)

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JPS62184088A JPS62184088A (ja) 1987-08-12
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