JPH0124777B2 - - Google Patents

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JPH0124777B2
JPH0124777B2 JP19865381A JP19865381A JPH0124777B2 JP H0124777 B2 JPH0124777 B2 JP H0124777B2 JP 19865381 A JP19865381 A JP 19865381A JP 19865381 A JP19865381 A JP 19865381A JP H0124777 B2 JPH0124777 B2 JP H0124777B2
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Japan
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methyl
reaction
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acetate
acetoacetate
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JP19865381A
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JPS58103341A (ja
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Sadao Takehara
Goro Nakai
Tadao Shoji
Yasuhiko Kojima
Jitsuo Kurokawa
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、一般式:
【式】 (式中、R1メチル基、エチル基等の低級アルキ
ル基、R2はHまたはメチル基、エチル基等のア
ルキル基を示す) で表わされる置換吉草酸エステル(以下ときによ
り化合物と呼ぶ)とその製法に関する。 この様な置換吉草酸エステルは、香料、医薬品
の重要な中間体となるものであり、特にα−アセ
チル−δ−バレロラクトン即ちそれ自体香料でも
あるが後述する脳血栓後遺症の治療薬として知ら
れるペントキシフイリンの合成中間体でもある化
合物の合成原料として重要性を有する。 また本発明はこの様な置換吉草酸エステルを手
近な原料をもとにして容易な反応操作により収率
良く製造しようとするものである。以下にその製
法について詳述する。 本発明の置換吉草酸エステルは、 一般式:CH3COCH2COOR1(R1は前述の通
り) で表わされるアセト酢酸エステル(以下ときによ
り化合物と呼ぶ)と、 一般式:X−(CH2−)3OCOR2 (式中、XはCl、Br、等のハロゲン原子を示
し、R2は前述の通り) で表わされる3−ハロゲンノプロピルエステル
(以下ときにより化合物と呼ぶ)とを塩基性物
質存在下、有機溶媒中で、場合によつては触媒を
加えて反応させることにより、容易に得ることが
できる。用いる塩基性物質としては、Na、K、
Li、Ba等のアルカリ又はアルカリ土類金属、
NaH、KH等の金属水素化物、ブチルリチウム、
メチルリチウム、メチルマグネシウムブロミド等
の有機金属、NaOMe、NaOEt、KOBut等のア
ルコラート、NaOH、KOH、Ba(OH)2等の水酸
化物、Na2CO3、K2CO3等の炭酸塩、水酸化テト
ラメチルアンモニウム等の4級アンモニウム水酸
化物、DBU(ジアザビシクロウンデカン)、DBN
(ジアザビシクロノナン)あるいはトリエチルア
ミン等のアミン系有機塩基等があげられるが、こ
のうち安価な点と使いやすさの面で、K2CO3
Na2CO3、およびNaOH、KOHがすぐれている。
特に炭酸カリウムは溶媒の種類にかかわらず用い
ることのできる点で、特にすぐれている。 用いる有機溶剤としては、ベンゼン、トルエン
等の炭化水素類、メタノール、エタノール等のア
ルコール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類、メ
チルセロソルブ、ブチルカルビトール等のセロソ
ルブ、カルビトール類、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、
ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)、ヘキサメチルホスホリツクト
リアミド(HMPTA)、テトラメチルエチレンジ
アミン(TMEDA)等のいわゆる非プロトン性、
極性溶媒類があげられるが、後述するように、使
用溶媒の選択は反応の収率、時間、温度、不純物
の生成に大きな影響がある。用いる塩基および用
いる3−ハロゲノプロピルエステルの種類にもよ
るが、安価な炭酸カリウムと3−クロロプロピル
アセテートを用いた場合、炭化水素類やエーテル
類を用いると反応に時間がかかりすぎ、アルコー
ル類や極性溶媒を用いると不純物の生成の割合が
高くなるので、メチルエチルケトン、メチルイソ
プロピルケトン等のコトン類およびDMFの使用
が最も望ましい。 触媒は、一般式の化合物においてXがIの場
合はほとんど用いる必要がなく、XがBrまたは
Clの場合に、用いた方がよい結果を与える。触媒
としては、クラウンエーテル、4級アンモニウム
塩、NaI、KI等があげられるが、反応時間の短
縮や反応の選択性の向上の面でKIが特にすぐれ
た効果をもつ。 反応温度は室温から200℃までの間で原料や溶
媒、塩基の種類に応じて適宜選ぶとよい。例えば
化合物においてXがIであり、溶媒として
DMF、塩基として炭酸カリウムを用いる時は室
温から40゜または50℃で充分であり、同じくXが
Clで、溶媒としてメチルイソブチルケトン、塩基
として炭酸カリウムを用いる時は、溶媒の還流温
度の117〜118℃が望ましい。 一般式で表わされるアセトン酢酸エステルと
しては、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、
アセト酢酸プロピル、アセト酢酸ブチル、アセト
酢酸イソブチル、アセト酢酸sec−ブチル、アセ
ト酢酸t−ブチル、アセト酢酸アミル等があげら
れるが、価格、使いやすさの面から、アセト酢酸
メチル、アセト酢酸エチルが特に適している。 一般式で表わされる3−ハロゲノプロピルエ
ステルとしては、酢酸3−クロロプロピル、酢酸
3−ヨードプロピル、酢酸3−ブロモプロピル、
ギ酸3−クロロプロピル、プロピオン酸3−クロ
ロプロピル等があげられるが、後に参考例、実施
例で示すように、安価な1−ブロモ−3−クロロ
プロパンから容易に誘導できる酢酸3−クロロプ
ロピル、または酢酸3−ヨードプロピルを用いる
のが経済的に望ましい。酢酸3−クロロプロピ
ル、酢酸3−ヨードプロピルは、必要ならば蒸留
により単離精製を行うが、多くの場合粗生成物を
用いるので充分であつて、溶媒を次工程にあわせ
ておけば反応液をそのまま用いることができる。 本反応において生成する主な不純物としては一
般式であらわされるようなエノールエーテル誘
導(以下化合物と呼ぶ)があげられる(式中
R1、R2は前記の通り)。化合物の生成は、反応
時の溶媒、温度、触媒、原料の化合物における
ハロゲンの種類によつて大きな影響をうける。化
合物に関していえば、
【式】 XがIの場合は、反応溶媒の種類にかかわらず、
温度をあげすぎないかぎり、化合物の生成はほ
とんどない。しかし、XがClの場合では、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン系溶媒を用いたときには、KI存在
下で、化合物の生成を5%以下に押えられるも
のの、20〜30時間という長い反応時間を必要と
し、この反応時間を短縮させる目的でケトン系溶
媒の代りにDMFを用いると(反応時間は50〜60゜
で5〜6時間、80〜90゜で1〜2時間)、50〜60゜
では10%以上、80〜90%で20%以上の化合物が
生成し、KIを用いないとその割合はさらに、増
加する。ただし、DMF溶媒でXがClの場合でも、
触媒のKIの量を増加させたり、あるいは、あら
かじめ系内において化合物と当量のKIを用い
てClをIにおきかえ、その後、40〜80゜で反応を
行えば、化合物の生成をおさえることができ
る。 以下に具体例をあげて本発明をさらに詳細に説
明するが、これらの例は本発明の技術的範囲を制
限するものではない。 参考例 500ml反応フラスコに、1−ブロモ−3−クロ
ロプロパン157.0g(1mol)、酢酸カリウム103.0
g(1.05mol)およびDMF200mlを加え、撹拌し
ながら徐々に昇温して、内温70゜で3時間反応さ
せた。放冷後、結晶を別し減圧蒸留を行い、65
〜80゜/20mmHgの留分109.0gを得た。うち、酢酸
3−クロロプロピルが90%、酢酸3−ブロモプロ
ピルが10%であり、収率は90%である。 この留分100gをさらに精留して、純粋の酢酸
3−クロロプロピル830gを得た。(bp:69〜
71゜/2mmHg) 実施例 1 2反応フラスコにアセト酢酸エチル92.5g
(0.71mol)および、酢酸3−クロロプロピル97.0
g(0.71mol)を700mlのメチルイソブチルケト
ンに溶解して加え、これにKI23.6g、炭酸カリウ
ム118.9g(0.86mol)を加えて撹拌し、117〜
118゜で30時間加熱還流させた。室温まで放冷後
250mlの水を加えて沈澱を溶解し、有機層をとり、
水層をさらにメチルイソブチルケトンで抽出して
得た有機層前の有機層と合し、これを水で洗浄後
濃縮してメチルイソブチルケトンを除き、粗生成
物151.0gを得た(粗収率92.3%)。 このものはNMR等の解析によりほとんどが5
−アセトキシ−2−アセチル吉草酸エチル(一般
式においてR1がエチル基、R2がメチル基)で
あり、特にα−アセチル−δ−バレロラクトンの
合成原料としてそのまま用いてさしつかえないも
のである。精製は蒸留によつて行つた。 b.p.120〜126゜/4mmHg NMRδ:4.16(2H、C、8Hz)、4.02(2H、t、
5.7Hz)、3.46(1H、t、7Hz)、2.21(3H、S)、
2.01(3H、S)、2.2〜1.5(4H、m)、1.25(3H、
t、8Hz)、 MS:230(M+) 実施例 2 アセト酢酸メチル24.4g(0.21mol)、酢酸3−
クロロプロピル27.3g(0.20mol)、KI6.4g
(0.04mol)をDMF125mlに溶解して300ml反応容
器に加え、炭酸カリウム33.1g(0.24mol)を加
えた後、50〜60゜で5時間反応させた。TLCで原
料(アセト酢酸メチル)がほとんど残つていない
のを確認してから、放冷し、水を加えて沈澱を溶
解した後酢酸エチルで抽出し、水洗後乾燥、濃縮
して油状物45.0gを得た。粗生成物のNMRを測
定し、主生成物の5−アセトキシ−2−アセチル
吉草酸メチル(一般式においてR1およびR2
メチル基)と不純物としての約10%のエノールエ
ーテル体、および少量の原料のアセト酢酸メチル
を確認した(粗収率104.2%)。粗生成物の7.0g
をカラムクロマトグラフイーにかけ、主生成物を
5.90g、および副生成物0.63gを単離した(単離
収率88%)。 (5−アセトキシ−2−アセチル吉草酸メチル) b.p.106〜110゜/2mmHg NMRδ:5.00(1H、S)、4.15(2H、t、12.6Hz)、
3.82(2H、t、12Hz)、3.61(3H、S)、2.26
(3H、S)、2.03(3H、S)、2.3〜1.9(2H、m)、 Ms:216(M+) 実施例 3 酢酸3−クロロプロピル136.8g(1mol)を
DMF300mlに溶解し、KI161g(1mol)とともに
1反応容器に加え、70゜で3時間反応させた。
反応の追跡はglcで行い、酢酸3−クロロプロピ
ルのピークが10%以下、酢酸3−ヨードプロピル
のピークが80〜85%となつたところで、酢酸3−
ヨードプロピルを単離することなく、50〜60゜で
そのまま、アセト酢酸メチル116.1g(1mol)、
炭酸カリウム145.1g(1.05mol)を加え、4時間
反応させた。減圧下にDMFを留去後、トルエン
および水を加え、水層をトルエンで抽出後、水洗
し、濃縮して油状物210.4gを得た。このものは、
NMR、TLC、HLCにより、実施例2で得られ
た5−アセトキシ−2−アセチル吉草酸メチルで
あることが確認され、エノール体(副生物)は5
%以下であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式:【式】 (式中、R1はメチル基、エチル基等の低級アル
    キル基、R2はHまたはメチル基、エチル基等の
    低級アルキル基を示す) で表わされる置換吉草酸エステル。 2 一般式:CH3COCH2COOR1 (式中、R1はメチル基、エチル基等の低級アル
    キル基を示す) で表わされるアセト酢酸エステルと、 一般式:X−(CH2)−3OCOR2 (式中、XはCl、Br、I等のハロゲン原子、R2
    はHまたはメチル基、エチル基等の低級アルキル
    基を示す) で表わされる3−ハロゲノプロピルエステルと
    を、有機溶媒中で塩基性物質の存在下に反応させ
    ることを特徴とする、 一般式:【式】 (式中、R1およびR2は前記の通り) で表わされる置換吉草酸エステルの製法。
JP19865381A 1981-12-11 1981-12-11 置換吉草酸エステルとその製法 Granted JPS58103341A (ja)

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