JPH0124725Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0124725Y2 JPH0124725Y2 JP1981124875U JP12487581U JPH0124725Y2 JP H0124725 Y2 JPH0124725 Y2 JP H0124725Y2 JP 1981124875 U JP1981124875 U JP 1981124875U JP 12487581 U JP12487581 U JP 12487581U JP H0124725 Y2 JPH0124725 Y2 JP H0124725Y2
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- JP
- Japan
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- record
- disc
- air chamber
- disc body
- turntable
- Prior art date
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Links
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Landscapes
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、演奏に供されるレコード盤をしつ
かりと吸着した状態でレコード再生装置のターン
テーブル上に載置することができるレコード盤吸
着装置に関するものである。
かりと吸着した状態でレコード再生装置のターン
テーブル上に載置することができるレコード盤吸
着装置に関するものである。
レコード盤の反りによつて混変調ひずみが生じ
たり、また、スピーカからの副射音圧によつてレ
コード盤に細かな振動が発生し、これによるラン
ブル雑音が発生することはよく知られている。こ
の問題を解決するため、本出願人は、昭和56年5
月26日出願の特願昭56−80645号(特開昭57−
195302号)においてレコード盤を負圧の吸着作用
により固定する装置を提案した。この装置を概略
的に説明すると、演奏に供されるレコード盤とタ
ーンテーブルとの間に着脱自在に介装される円板
体を有し、その円板体内には真空ポンプ等によつ
て減圧される空気室が設けられている。一方、こ
の円板体の上面には、レコード盤の外周縁(グル
ーブガード)とレーベル部近傍の内周縁との各各
に密着し、それらの間に気密的な空間部を形成す
る環状のアウターシールとインナーシールとが立
設されている。そして、この空間部と前記空気室
とは透孔のような空気通路を介して相互に連通さ
れており、前記空気室を真空ポンプ等によつて減
圧することにより、円板体上に載置されたレコー
ド盤はその円板体上に強固に吸着固定される。し
かしながら、レコード盤のレーベル部が載置され
る部分は、一般のターンテーブルシートと同様
に、レーベル部の厚さを考慮に入れた逃げのため
の凹部となつているため、レコード盤は、その音
溝部が円板体上にしつかりと吸着されるものの、
レーベル部下方には空隙が介在することになる。
このため、レコード再生中、レーベル部において
不要共振が起こり、音質が損なわれるおそれがあ
る。
たり、また、スピーカからの副射音圧によつてレ
コード盤に細かな振動が発生し、これによるラン
ブル雑音が発生することはよく知られている。こ
の問題を解決するため、本出願人は、昭和56年5
月26日出願の特願昭56−80645号(特開昭57−
195302号)においてレコード盤を負圧の吸着作用
により固定する装置を提案した。この装置を概略
的に説明すると、演奏に供されるレコード盤とタ
ーンテーブルとの間に着脱自在に介装される円板
体を有し、その円板体内には真空ポンプ等によつ
て減圧される空気室が設けられている。一方、こ
の円板体の上面には、レコード盤の外周縁(グル
ーブガード)とレーベル部近傍の内周縁との各各
に密着し、それらの間に気密的な空間部を形成す
る環状のアウターシールとインナーシールとが立
設されている。そして、この空間部と前記空気室
とは透孔のような空気通路を介して相互に連通さ
れており、前記空気室を真空ポンプ等によつて減
圧することにより、円板体上に載置されたレコー
ド盤はその円板体上に強固に吸着固定される。し
かしながら、レコード盤のレーベル部が載置され
る部分は、一般のターンテーブルシートと同様
に、レーベル部の厚さを考慮に入れた逃げのため
の凹部となつているため、レコード盤は、その音
溝部が円板体上にしつかりと吸着されるものの、
レーベル部下方には空隙が介在することになる。
このため、レコード再生中、レーベル部において
不要共振が起こり、音質が損なわれるおそれがあ
る。
そこで、この考案の目的は、レコード盤のレー
ベル部も円板体上に密着するようにし、不要共振
をより完全になくすことができるレコード盤吸着
装置を提供することにある。
ベル部も円板体上に密着するようにし、不要共振
をより完全になくすことができるレコード盤吸着
装置を提供することにある。
上記した目的を達成するため、この考案は、レ
コード盤のレーベル部が載置される凹部内にシリ
コンゴム等からなる制動体を装着し、レコード盤
が吸着固定される際、そのレーベル部がその制動
体に押圧的に密着するようにしたものである。
コード盤のレーベル部が載置される凹部内にシリ
コンゴム等からなる制動体を装着し、レコード盤
が吸着固定される際、そのレーベル部がその制動
体に押圧的に密着するようにしたものである。
以下、この考案の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第1図および第2図を参照すると、このレコー
ド吸着盤1は、レコード再生装置のターンテーブ
ルとほぼ同径であつて、その上に着脱自在に載置
されるように構成された円板体2を有している。
この実施例においては、円板体2はドーナツ状に
形成された基板と、その中央開口部に上下方向か
ら取付けられてそこに気密な空気室3を形成する
ように上下一対のセンタプレート4およびセンタ
フレーム5とで構成されている。この実施例にお
いて、円板体2は、無垢のアルミニウムプレート
を切削加工することによりつくられており、その
外周端に形成された第1の環状溝6と、中央開口
部内においてその内壁に一体的に切削加工された
スペーサリング7と、このスペーサリング7と開
口内壁との間に形成された第2の環状溝8とを備
えている。そして、第1の環状溝6内に環状のア
ウターシール9が装着され、第2の環状溝8内に
は同じく環状のインナーシール10が装着されて
いる。また、この円板体2には、その外周端壁か
ら空気室3に向つて互いに反対方向から穿設され
た1対の貫通孔11が形成されており、一方の貫
通孔11には図示しない真空ポンプに接続される
逆止弁12が付けられており、また、他方の貫通
孔11には空気室3を選択的に大気に連通させる
開閉弁13が取付けられている。なお、スペーサ
リング7にもこれらの貫通孔11,11に対して
同軸的に穿設された1対の連通孔14,14が形
成されている。センタプレート4とセンタフレー
ム5は、スペーサリング7を上下方向から挾持し
得るように形成された同径の円板からなり、その
各々には、このレコード吸着盤1の回転軸線上に
あつて、第2図の想像線で示すターンテーブルの
センタスピンドル15が挿通される中心孔16を
形成するための軸筒17,18が設けられてい
る。この実施例では、一方の軸筒17の下端は他
方の軸筒18に緊密に被さるように拡径されてい
る。そして、センタフレーム5の外周部には複数
の支柱19が立設されており、これらの支柱19
にセンタプレート4をネジ止めすることにより、
このセンタプレート4とセンタフレーム5はスペ
ーサリング7を挾持するようにして円板体2にし
つかりと固定され、かつ、その内部に空気室3が
形成されることになる。この場合、空気室3の気
密性を高めるため、各軸筒17,18の接合面
と、センタプレート4およびセンタフレーム5の
スペーサリング7に対する接合面にグリース等が
付着されている。上記センタプレート4は、載置
されるレコード盤24のレーベル部43の厚みを
考慮して円板体2の上面よりも低い位置に取付け
られており、これによつて形成された凹部内には
シート状に形成された制動体20が装着されてい
る。制動体20は、シリコンゴム等の粘弾性材で
あることが好ましいが、場合になつては発泡ウレ
タン等であつてもよい。この制動体20は、その
中心部にセンタスピンドル15が挿通される孔2
1を有し、その外周は、インナーシール10によ
つて囲まれている。
ド吸着盤1は、レコード再生装置のターンテーブ
ルとほぼ同径であつて、その上に着脱自在に載置
されるように構成された円板体2を有している。
この実施例においては、円板体2はドーナツ状に
形成された基板と、その中央開口部に上下方向か
ら取付けられてそこに気密な空気室3を形成する
ように上下一対のセンタプレート4およびセンタ
フレーム5とで構成されている。この実施例にお
いて、円板体2は、無垢のアルミニウムプレート
を切削加工することによりつくられており、その
外周端に形成された第1の環状溝6と、中央開口
部内においてその内壁に一体的に切削加工された
スペーサリング7と、このスペーサリング7と開
口内壁との間に形成された第2の環状溝8とを備
えている。そして、第1の環状溝6内に環状のア
ウターシール9が装着され、第2の環状溝8内に
は同じく環状のインナーシール10が装着されて
いる。また、この円板体2には、その外周端壁か
ら空気室3に向つて互いに反対方向から穿設され
た1対の貫通孔11が形成されており、一方の貫
通孔11には図示しない真空ポンプに接続される
逆止弁12が付けられており、また、他方の貫通
孔11には空気室3を選択的に大気に連通させる
開閉弁13が取付けられている。なお、スペーサ
リング7にもこれらの貫通孔11,11に対して
同軸的に穿設された1対の連通孔14,14が形
成されている。センタプレート4とセンタフレー
ム5は、スペーサリング7を上下方向から挾持し
得るように形成された同径の円板からなり、その
各々には、このレコード吸着盤1の回転軸線上に
あつて、第2図の想像線で示すターンテーブルの
センタスピンドル15が挿通される中心孔16を
形成するための軸筒17,18が設けられてい
る。この実施例では、一方の軸筒17の下端は他
方の軸筒18に緊密に被さるように拡径されてい
る。そして、センタフレーム5の外周部には複数
の支柱19が立設されており、これらの支柱19
にセンタプレート4をネジ止めすることにより、
このセンタプレート4とセンタフレーム5はスペ
ーサリング7を挾持するようにして円板体2にし
つかりと固定され、かつ、その内部に空気室3が
形成されることになる。この場合、空気室3の気
密性を高めるため、各軸筒17,18の接合面
と、センタプレート4およびセンタフレーム5の
スペーサリング7に対する接合面にグリース等が
付着されている。上記センタプレート4は、載置
されるレコード盤24のレーベル部43の厚みを
考慮して円板体2の上面よりも低い位置に取付け
られており、これによつて形成された凹部内には
シート状に形成された制動体20が装着されてい
る。制動体20は、シリコンゴム等の粘弾性材で
あることが好ましいが、場合になつては発泡ウレ
タン等であつてもよい。この制動体20は、その
中心部にセンタスピンドル15が挿通される孔2
1を有し、その外周は、インナーシール10によ
つて囲まれている。
アウターシール9は、ネオプレンゴム等の柔軟
な材料からつくられており、これは第3図と第4
図とに示されているように、円板体2の第1の環
状溝6内に強制的に差込まれるように形成された
環状の基部22と、この基部22の上端から若干
の上向き角度をもつて外側に拡がるように形成さ
れた薄肉のフランジ23とを備えている。この場
合、フランジ23の外周端は、常態において円板
体2の上面よりも上方に位置しており、このレコ
ード吸着盤1上に載置されるレコード盤24のグ
ルーブガード25を含む外周縁に密着するように
なつている。なお、参照符号26は逆止弁12と
開閉弁13を貫通孔11内に差込むための切欠
き、27は基部22の内周壁上に形成された抜止
め用のリブである。インナーシール10も前記し
たアウターシール9と同様にネオプレンゴム等の
柔軟な材料からつくられている。このインナーシ
ール10は、第5図と第6図とに示されているよ
うに、円板体2の第2の環状溝8内に強制的に差
込まれるように形成された環状の基部28と、こ
の基部28の上端から若干の上向き角度をもつて
内側に延びるように形成された薄肉のフランジ2
9とを備えている。この場合、フランジ29の内
周端も先に述べたフランジ23と同様に常態にお
いて円板体2の上面よりも上方に位置しており、
レコード盤24のレーベル部に隣接している無録
音面に密着するようになつている。また、このイ
ンナーシール10は、基部28の外周壁に形成さ
れた複数の縦溝30を備えている。なお、基部2
8は第2の環状溝8内においてその溝底との間に
所定の空間を残すようにして取付けられ、また、
その内壁上にはセンタプレート4の外周端によつ
て押えられる抜け止め用のリブ31が設けられて
いる。
な材料からつくられており、これは第3図と第4
図とに示されているように、円板体2の第1の環
状溝6内に強制的に差込まれるように形成された
環状の基部22と、この基部22の上端から若干
の上向き角度をもつて外側に拡がるように形成さ
れた薄肉のフランジ23とを備えている。この場
合、フランジ23の外周端は、常態において円板
体2の上面よりも上方に位置しており、このレコ
ード吸着盤1上に載置されるレコード盤24のグ
ルーブガード25を含む外周縁に密着するように
なつている。なお、参照符号26は逆止弁12と
開閉弁13を貫通孔11内に差込むための切欠
き、27は基部22の内周壁上に形成された抜止
め用のリブである。インナーシール10も前記し
たアウターシール9と同様にネオプレンゴム等の
柔軟な材料からつくられている。このインナーシ
ール10は、第5図と第6図とに示されているよ
うに、円板体2の第2の環状溝8内に強制的に差
込まれるように形成された環状の基部28と、こ
の基部28の上端から若干の上向き角度をもつて
内側に延びるように形成された薄肉のフランジ2
9とを備えている。この場合、フランジ29の内
周端も先に述べたフランジ23と同様に常態にお
いて円板体2の上面よりも上方に位置しており、
レコード盤24のレーベル部に隣接している無録
音面に密着するようになつている。また、このイ
ンナーシール10は、基部28の外周壁に形成さ
れた複数の縦溝30を備えている。なお、基部2
8は第2の環状溝8内においてその溝底との間に
所定の空間を残すようにして取付けられ、また、
その内壁上にはセンタプレート4の外周端によつ
て押えられる抜け止め用のリブ31が設けられて
いる。
第7図および第8図を参照すると、逆止弁12
は、貫通孔11内に気密的に挿嵌されるシリンダ
33と、その先端部に形成されている門形のフレ
ーム34に保持されたネオプレンゴム等の柔軟な
材料からなる弁体35とから構成されている。こ
の弁体35は、シリンダ33の内径よりも実質的
に大きな外径を有する有底円筒状に形成されてお
り、その底部側がフレーム34に設けられている
保持リング36内に取付けられ、他方の開口側の
周壁がシリンダ33内に気密的に密着するように
挿嵌されている。したがつて、シリンダ33に真
空ポンプから延びるホース(図示しない)を連結
し、貫通孔11および空気室3内の空気を吸引す
ると、その負圧により弁体35は第8図の想像線
で示す如く内側に潰れるように変形する。そし
て、ホースを外しシリンダ33を大気に開放する
と、その気圧差により図示の実線状態に復帰し、
貫通孔11を大気から遮断する。
は、貫通孔11内に気密的に挿嵌されるシリンダ
33と、その先端部に形成されている門形のフレ
ーム34に保持されたネオプレンゴム等の柔軟な
材料からなる弁体35とから構成されている。こ
の弁体35は、シリンダ33の内径よりも実質的
に大きな外径を有する有底円筒状に形成されてお
り、その底部側がフレーム34に設けられている
保持リング36内に取付けられ、他方の開口側の
周壁がシリンダ33内に気密的に密着するように
挿嵌されている。したがつて、シリンダ33に真
空ポンプから延びるホース(図示しない)を連結
し、貫通孔11および空気室3内の空気を吸引す
ると、その負圧により弁体35は第8図の想像線
で示す如く内側に潰れるように変形する。そし
て、ホースを外しシリンダ33を大気に開放する
と、その気圧差により図示の実線状態に復帰し、
貫通孔11を大気から遮断する。
一方、開閉弁13は、第9図に示されているよ
うに、貫通孔11内に気密的に挿嵌されるシリン
ダ38と、このシリンダ38の頭部側に回転可能
に被せられたネオプレンゴム等の柔軟な材料から
なるキヤツプ40とからなる。この場合、シリン
ダ38の頭部側の周壁にはシリンダ内に向つて開
かれた透孔39が穿設されており、一方、キヤツ
プ40は、その回転によつて前記透孔39を選択
的に開閉する開口41を備えている。なお、参照
符号42は、各シリンダ33および38の外周壁
上に設けられた環状溝であつて、この環状溝42
内に公知のシールリングが嵌められるようになつ
ている。
うに、貫通孔11内に気密的に挿嵌されるシリン
ダ38と、このシリンダ38の頭部側に回転可能
に被せられたネオプレンゴム等の柔軟な材料から
なるキヤツプ40とからなる。この場合、シリン
ダ38の頭部側の周壁にはシリンダ内に向つて開
かれた透孔39が穿設されており、一方、キヤツ
プ40は、その回転によつて前記透孔39を選択
的に開閉する開口41を備えている。なお、参照
符号42は、各シリンダ33および38の外周壁
上に設けられた環状溝であつて、この環状溝42
内に公知のシールリングが嵌められるようになつ
ている。
次に、この考案の作用について説明する。レコ
ード演奏の開始に先立つて、このレコード吸着盤
1をレコード再生装置のターンテーブル上にセツ
トする。この場合、ターンテーブルのセンタスピ
ンドル15の長さは通常15mm位であり、一方、こ
のレコード吸着盤1の厚さは約9.5mmであるから、
センタスピンドル15は中心孔16を通つてその
上方に5.5mm程度突出することになる。そして、
このセンタスピンドル15をガイドとしてレコー
ド盤24を吸着盤1上に載置すると、アウターシ
ール9およびインナーシール10によりレコード
盤24と円板体2の上面との間が気密的にシール
される。次にキヤツプ40を回転させその開口4
1を透孔39からずらして開閉弁13を閉じ、逆
止弁12のシリンダ33に図示しない真空ポンプ
からのホースを接続して真空ポンプを作動する。
これにより、逆止弁12の弁体35は第8図に関
連する説明で述べたように想像線で示す如く変形
し、貫通孔11および連通孔14を介して空気室
3内の空気が吸引され減圧されるとともに、縦溝
30を介してレコード盤24と円板体2の上面と
の間の空間部の空気も吸引され、その部分は負圧
状態となる。したがつて、レコード盤24は円板
体2上にしつかりと吸着固定され、そのレコード
盤24に多少のそりがあつたとしてもそれはこの
吸着固定により矯正されることになる。また、レ
コード盤24のレーベル部43は、円板体2の上
面より低く位置するセンタープレート4上の制動
体20を圧縮しながらそれに密着する。このよう
にして、レコード盤24は、そのレーベル部43
はその厚み分だけ制動体20を押圧しながら密に
センタープレート4上に接することができるの
で、レコード盤24全体は円板体2とセンタープ
レート4上に密着固定されることになる。しかる
のち、逆止弁12からホースを取外すと、弁体3
5は大気とレコード吸着盤1内の負圧との気圧差
により閉弁動作し、貫通孔11を確実に閉鎖す
る。このようにしてレコード吸着盤1内は負圧状
態に保持されるのであるが、その場合、各シール
部からわずかな量の空気が流入されたとしても、
空気室3が大きな容積を有する負圧のアキユムレ
ータとして作用しているため、レコード盤24を
長時間にわたつて吸着固定することができる。な
お、実験したところによれば、LPレコード盤の
片面演奏時間をはるかに上回り、約45分位は十分
に吸着固定することができた。ターンテーブルを
回転させると、この吸着盤1はその自重による摩
擦抵抗によりすべりを生ずることなくターンテー
ブルとともに定常回転し、レコード盤24上にピ
ツクアツプカートリツジの針を下ろして演奏状態
に入る。その場合、上記したように、レコード盤
24はそのそりが矯正されるようにして円板体2
上にしつかりと吸着固定されているため、レコー
ド盤24のそりによる混変調ひずみやスピーカか
らの副射音圧によるランブル雑音が発生すること
なく、高忠実な再生音を得ることができる。ま
た、レコード盤24のレーベル部43は、制動体
20に密着しているのでこの部分で不要共振が生
じるおそれもない。
ード演奏の開始に先立つて、このレコード吸着盤
1をレコード再生装置のターンテーブル上にセツ
トする。この場合、ターンテーブルのセンタスピ
ンドル15の長さは通常15mm位であり、一方、こ
のレコード吸着盤1の厚さは約9.5mmであるから、
センタスピンドル15は中心孔16を通つてその
上方に5.5mm程度突出することになる。そして、
このセンタスピンドル15をガイドとしてレコー
ド盤24を吸着盤1上に載置すると、アウターシ
ール9およびインナーシール10によりレコード
盤24と円板体2の上面との間が気密的にシール
される。次にキヤツプ40を回転させその開口4
1を透孔39からずらして開閉弁13を閉じ、逆
止弁12のシリンダ33に図示しない真空ポンプ
からのホースを接続して真空ポンプを作動する。
これにより、逆止弁12の弁体35は第8図に関
連する説明で述べたように想像線で示す如く変形
し、貫通孔11および連通孔14を介して空気室
3内の空気が吸引され減圧されるとともに、縦溝
30を介してレコード盤24と円板体2の上面と
の間の空間部の空気も吸引され、その部分は負圧
状態となる。したがつて、レコード盤24は円板
体2上にしつかりと吸着固定され、そのレコード
盤24に多少のそりがあつたとしてもそれはこの
吸着固定により矯正されることになる。また、レ
コード盤24のレーベル部43は、円板体2の上
面より低く位置するセンタープレート4上の制動
体20を圧縮しながらそれに密着する。このよう
にして、レコード盤24は、そのレーベル部43
はその厚み分だけ制動体20を押圧しながら密に
センタープレート4上に接することができるの
で、レコード盤24全体は円板体2とセンタープ
レート4上に密着固定されることになる。しかる
のち、逆止弁12からホースを取外すと、弁体3
5は大気とレコード吸着盤1内の負圧との気圧差
により閉弁動作し、貫通孔11を確実に閉鎖す
る。このようにしてレコード吸着盤1内は負圧状
態に保持されるのであるが、その場合、各シール
部からわずかな量の空気が流入されたとしても、
空気室3が大きな容積を有する負圧のアキユムレ
ータとして作用しているため、レコード盤24を
長時間にわたつて吸着固定することができる。な
お、実験したところによれば、LPレコード盤の
片面演奏時間をはるかに上回り、約45分位は十分
に吸着固定することができた。ターンテーブルを
回転させると、この吸着盤1はその自重による摩
擦抵抗によりすべりを生ずることなくターンテー
ブルとともに定常回転し、レコード盤24上にピ
ツクアツプカートリツジの針を下ろして演奏状態
に入る。その場合、上記したように、レコード盤
24はそのそりが矯正されるようにして円板体2
上にしつかりと吸着固定されているため、レコー
ド盤24のそりによる混変調ひずみやスピーカか
らの副射音圧によるランブル雑音が発生すること
なく、高忠実な再生音を得ることができる。ま
た、レコード盤24のレーベル部43は、制動体
20に密着しているのでこの部分で不要共振が生
じるおそれもない。
演奏終了時等において、レコード盤24を取外
すには、キヤツプ40を回転させてその開口41
を透孔39に合致させ開閉弁13を開く。これに
より、貫通孔11および連通孔14を通して空気
室3内に空気が吸込まれるとともに、縦溝30を
介してレコード盤24と円板体2との間にも空気
が導かれ、負圧による吸着状態が解除される。な
お、この吸着状態をより早く解除して短時間のう
ちにレコード盤24を取外すことができるように
するため、第1図に示されているように、円板体
2の上面に各縦溝30に対応する部分から半径方
向に延びる複数の溝45を設けることもできる。
他方、円板体2の上面にその中心に向けて若干下
り勾配となるテーパをつけることにより、そりの
あるレコード盤に対する適応性がより高められる
ことになる。
すには、キヤツプ40を回転させてその開口41
を透孔39に合致させ開閉弁13を開く。これに
より、貫通孔11および連通孔14を通して空気
室3内に空気が吸込まれるとともに、縦溝30を
介してレコード盤24と円板体2との間にも空気
が導かれ、負圧による吸着状態が解除される。な
お、この吸着状態をより早く解除して短時間のう
ちにレコード盤24を取外すことができるように
するため、第1図に示されているように、円板体
2の上面に各縦溝30に対応する部分から半径方
向に延びる複数の溝45を設けることもできる。
他方、円板体2の上面にその中心に向けて若干下
り勾配となるテーパをつけることにより、そりの
あるレコード盤に対する適応性がより高められる
ことになる。
なお、前記した実施例において、制動体20に
よつて、レコード盤24の内周を気密的にシール
できる場合は、インナーシール10を省略するこ
とができる。また、円板体2の上面にレコード盤
24の素材よりも軟質の例えばゴム膜を被着し、
レコード盤24がそのゴム膜を介して円板体2上
に吸着されるようにしてもよい。これによつて、
レコード盤24と円板体2との間に挾まれたホコ
リ等がレコード盤24に埋設し、その音溝部44
に貼り付いてしまうことを防止することができ
る。
よつて、レコード盤24の内周を気密的にシール
できる場合は、インナーシール10を省略するこ
とができる。また、円板体2の上面にレコード盤
24の素材よりも軟質の例えばゴム膜を被着し、
レコード盤24がそのゴム膜を介して円板体2上
に吸着されるようにしてもよい。これによつて、
レコード盤24と円板体2との間に挾まれたホコ
リ等がレコード盤24に埋設し、その音溝部44
に貼り付いてしまうことを防止することができ
る。
上記した実施例の説明から明らかなように、こ
の考案によれば、既存のターンテーブル上に着脱
自在に簡単にセツトすることができ、しかも、そ
りのあるレコード盤でもそのそりを矯正するよう
にしてしつかりと吸着固定することができる。ま
た、レコード盤のレーベル部はレコード盤の音溝
部と相対する位置より低く配置されかつ円板体の
中心部に設けられた制動体を押圧するようにして
密着するので、レコード盤のほぼ全面が密着固定
されることとなり、不要共振をほぼ完全になくす
ことができる。
の考案によれば、既存のターンテーブル上に着脱
自在に簡単にセツトすることができ、しかも、そ
りのあるレコード盤でもそのそりを矯正するよう
にしてしつかりと吸着固定することができる。ま
た、レコード盤のレーベル部はレコード盤の音溝
部と相対する位置より低く配置されかつ円板体の
中心部に設けられた制動体を押圧するようにして
密着するので、レコード盤のほぼ全面が密着固定
されることとなり、不要共振をほぼ完全になくす
ことができる。
第1図はこの発明によるレコード吸着盤を一部
切欠いて示した平面図、第2図はその−線に
沿つた断面図、第3図はアウターシールを一部切
欠いて示した正面図、第4図はその要部拡大断面
図、第5図はインナーシールを一部切欠いて示し
た正面図、第6図はその要部拡大断面図、第7図
は逆止弁の正面図、第8図はその−線に沿つ
た断面図、第9図は開閉弁の断面図である。 図中、1はレコード吸着盤、2は円板体、3は
空気室、4はセンタプレート、5はセンタフレー
ム、6は第1の環状溝、7はスペーサリング、8
は第2の環状溝、9はアウターシール、10はイ
ンナーシール、11は貫通孔、12は逆止弁、1
3は開閉弁、15はセンタスピンドル、16は中
心孔、20は制動体、23,29はフランジ、2
2,28は基部、24はレコード盤、30は縦
溝、43はレコード盤のレーベル部、44はレコ
ード盤の音溝部である。
切欠いて示した平面図、第2図はその−線に
沿つた断面図、第3図はアウターシールを一部切
欠いて示した正面図、第4図はその要部拡大断面
図、第5図はインナーシールを一部切欠いて示し
た正面図、第6図はその要部拡大断面図、第7図
は逆止弁の正面図、第8図はその−線に沿つ
た断面図、第9図は開閉弁の断面図である。 図中、1はレコード吸着盤、2は円板体、3は
空気室、4はセンタプレート、5はセンタフレー
ム、6は第1の環状溝、7はスペーサリング、8
は第2の環状溝、9はアウターシール、10はイ
ンナーシール、11は貫通孔、12は逆止弁、1
3は開閉弁、15はセンタスピンドル、16は中
心孔、20は制動体、23,29はフランジ、2
2,28は基部、24はレコード盤、30は縦
溝、43はレコード盤のレーベル部、44はレコ
ード盤の音溝部である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 レコード再生装置のターンテーブルと演奏され
るレコード盤との間に着脱自在に介装され、前記
レコード盤を吸着固定した状態で前記ターンテー
ブルとともに回転するレコード盤吸着装置であつ
て、 前記ターンテーブルのセンタスピンドルが挿通
される中心孔を有する円板体を含み、この円板体
には、その中央部において前記中心孔の周りに気
密的に形成された空気室と、この空気室から外周
端壁に向かつて開口された貫通孔とを備え、前記
円板体の上面は前記レコード盤のレーベル部と相
対する位置が前記レコード盤の音溝部と相対する
位置より低く構成され、かつ、前記貫通孔内に取
付けられ、真空ポンプ等の負圧源に着脱自在に接
続され、前記空気室と選択的に連通しかつ前記空
気室を大気に開放し得る弁装置と、前記レコード
盤の外周縁に密着し、前記レコード盤と前記円板
体との間に気密な空間部を形成する環状のシール
部材と、前記空間部と前記空気室とを連通する空
気通路と、前記円板体の前記レーベル部が相対す
る位置に装着されたシリコンゴム等から構成され
たシート状の制動体とを有し、前記レコード盤が
前記空気室と前記空間部内の減圧により前記円板
体上に吸着固定される際、前記レーベル部は前記
制動体上に圧接されることを特徴とするレコード
盤吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12487581U JPS5830911U (ja) | 1981-08-24 | 1981-08-24 | レコ−ド盤吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12487581U JPS5830911U (ja) | 1981-08-24 | 1981-08-24 | レコ−ド盤吸着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5830911U JPS5830911U (ja) | 1983-02-28 |
JPH0124725Y2 true JPH0124725Y2 (ja) | 1989-07-26 |
Family
ID=29918725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12487581U Granted JPS5830911U (ja) | 1981-08-24 | 1981-08-24 | レコ−ド盤吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5830911U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5755575A (en) * | 1980-09-19 | 1982-04-02 | Nippon Gakki Seizo Kk | Adsorption device of information recorder |
-
1981
- 1981-08-24 JP JP12487581U patent/JPS5830911U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5755575A (en) * | 1980-09-19 | 1982-04-02 | Nippon Gakki Seizo Kk | Adsorption device of information recorder |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5830911U (ja) | 1983-02-28 |
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