JPH0120482B2 - - Google Patents
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- JPH0120482B2 JPH0120482B2 JP56182106A JP18210681A JPH0120482B2 JP H0120482 B2 JPH0120482 B2 JP H0120482B2 JP 56182106 A JP56182106 A JP 56182106A JP 18210681 A JP18210681 A JP 18210681A JP H0120482 B2 JPH0120482 B2 JP H0120482B2
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- JP
- Japan
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- record
- hole
- air chamber
- turntable
- annular groove
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Links
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B19/00—Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
- G11B19/20—Driving; Starting; Stopping; Control thereof
- G11B19/2009—Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
Landscapes
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、演奏に供されるレコード盤をしつ
かりと吸着した状態でレコード再生装置のターン
テーブル上に載置することができるレコード盤吸
着装置に関するものである。
かりと吸着した状態でレコード再生装置のターン
テーブル上に載置することができるレコード盤吸
着装置に関するものである。
レコード盤の反りによつて混変調ひずみが生じ
たり、また、スピーカからの副射音圧等によつて
レコード盤に微細な振動が発生すると、これによ
るランブル雑音が発生することはよく知られてい
る。この問題を解決するため、本出願人は、昭和
56年5月26日出願の特願昭56−80645号(特開昭
57−195302号)においてレコード盤を負圧の吸着
作用により固定する装置を提案した。この装置を
概略的に説明すると、演奏に供されるレコード盤
とターンテーブルとの間に着脱自在に介装される
円板体を有し、その円板体内には真空ポンプ等に
よつて減圧される空気室が設けられている。一
方、この円板体の表面側には、レコード盤の外周
縁(グルーブガード)とレーベル部近傍の内周縁
との各々に密着し、それらの間に気密的な空間部
を形成する環状のアウターシールとインナーシー
ルとが設けられている。そして、この空間部と前
記空気室とは吸気口を介して相互に連通されてお
り、前記空気室を真空ポンプ等によつて減圧する
ことにより、円板体上に載置されたレコード盤は
その円板体上に強固に吸着固定される。実測した
ところによれば、その吸着力は250Kg程度とかな
り強く、これによりレコード盤は反りが矯正され
た状態で円板体上にほぼ一体的に固定されること
になる。そして、この円板体上からレコード盤を
解除するには、リリースバルブを開いて前記空気
室を大気に開放することにより行なわれるのであ
るが、このようなレコード盤の吸着または解除を
手早くスムースに行なうには、特にアウターシー
ルおよびインナーシールの取付基端部分の空気を
速やかに吸引、解除する必要がある。このため、
従来装置では、円板体の表面に前記空気室と連通
する吸気口に関連して、そこから半径方向に延び
る通気溝を形成して、各シールの取付基端部分の
空気を速やかに吸引、解除するようにしている。
しかしながら、これによると、レコード盤を吸着
した時に通気溝のバリ等によつてレコード盤が傷
つくことがあり、また、この通気溝自体によつて
レコード盤が変形する虞れがあり、音質および取
扱いの面で好ましいものではなかつた。
たり、また、スピーカからの副射音圧等によつて
レコード盤に微細な振動が発生すると、これによ
るランブル雑音が発生することはよく知られてい
る。この問題を解決するため、本出願人は、昭和
56年5月26日出願の特願昭56−80645号(特開昭
57−195302号)においてレコード盤を負圧の吸着
作用により固定する装置を提案した。この装置を
概略的に説明すると、演奏に供されるレコード盤
とターンテーブルとの間に着脱自在に介装される
円板体を有し、その円板体内には真空ポンプ等に
よつて減圧される空気室が設けられている。一
方、この円板体の表面側には、レコード盤の外周
縁(グルーブガード)とレーベル部近傍の内周縁
との各々に密着し、それらの間に気密的な空間部
を形成する環状のアウターシールとインナーシー
ルとが設けられている。そして、この空間部と前
記空気室とは吸気口を介して相互に連通されてお
り、前記空気室を真空ポンプ等によつて減圧する
ことにより、円板体上に載置されたレコード盤は
その円板体上に強固に吸着固定される。実測した
ところによれば、その吸着力は250Kg程度とかな
り強く、これによりレコード盤は反りが矯正され
た状態で円板体上にほぼ一体的に固定されること
になる。そして、この円板体上からレコード盤を
解除するには、リリースバルブを開いて前記空気
室を大気に開放することにより行なわれるのであ
るが、このようなレコード盤の吸着または解除を
手早くスムースに行なうには、特にアウターシー
ルおよびインナーシールの取付基端部分の空気を
速やかに吸引、解除する必要がある。このため、
従来装置では、円板体の表面に前記空気室と連通
する吸気口に関連して、そこから半径方向に延び
る通気溝を形成して、各シールの取付基端部分の
空気を速やかに吸引、解除するようにしている。
しかしながら、これによると、レコード盤を吸着
した時に通気溝のバリ等によつてレコード盤が傷
つくことがあり、また、この通気溝自体によつて
レコード盤が変形する虞れがあり、音質および取
扱いの面で好ましいものではなかつた。
したがつて、この発明の目的は、上記した欠点
を伴なうことなく、レコード盤を手早くスムース
に吸着、解除することができるレコード盤吸着装
置を提供することにある。
を伴なうことなく、レコード盤を手早くスムース
に吸着、解除することができるレコード盤吸着装
置を提供することにある。
以下、この発明を添付図面に示された実施例を
参照しながら詳細に説明する。
参照しながら詳細に説明する。
第1図および第2図を参照すると、このレコー
ド盤吸着装置1は、レコード再生装置のターンテ
ーブルとほぼ同径であつて、その上に着脱自在に
載置されるように構成されている。すなわち、こ
の装置1は、ドーナツ状に形成された外環状体2
と、この外環状体2の中央開口部に上下方向から
組付けられてそこに気密な空気室3を形成する上
下一対のセンタープレート4およびセンターフレ
ーム5とで構成された円板体を有している。外環
状体2は、無垢のアルミニウムプレートを切削加
工することによりつくられており、その外周端に
形成された第1の環状溝6と、中央開口部内にお
いてその内壁に一体的に切削加工されたスペーサ
リング7と、このスペーサリング7と開口内壁と
の間に形成された第2の環状溝8とを備えてい
る。そして、第1の環状溝6内に環状のアウター
シール9が装着され、第2の環状溝8内には同じ
く環状のインナーシール10が装着されている。
また、この外環状体2には、その外周端壁から空
気室3に向つて互いに反対方向から穿設された1
対の貫通孔12a,12bが形成されており、そ
の場合、一方の貫通孔12aには図示しない真空
ポンプに接続される逆止弁13が取付けられてお
り、また、他方の貫通孔12bには空気室3を選
択的に大気に開放する開閉弁14が取付けられて
いる。なお、スペーサリング7にもこれらの貫通
孔12a,12bに対して同軸的に穿設された1
対の連通孔15,15が設けられている。センタ
プレート4とセンタフレーム5は、スペーサリン
グ7を上下方向から挾持し得るように形成された
同径の円板からなり、その各々には、この装置1
の回転軸線上にあつて、第2図の想像線で示すタ
ーンテーブルのセンタスピンドル16が挿通され
る中心孔17を形成するための軸筒18,19が
設けられている。この実施例では、一方の軸筒1
8の下端は他方の軸筒19に緊密に被さるように
拡径されている。そして、センタフレーム5の外
周部には複数の支柱20が立設されており、これ
らの支柱20にセンタプレート4をネジ止めする
ことにより、このセンタプレート4とセンタフレ
ーム5はスペーサリング7を挾持するようにして
外環状体2にしつかりと固定され、かつ、その内
部に空気室3が形成されることになる。この場
合、空気室3の気密性を高めるため、各軸筒1
8,19の接合面と、センタプレート4およびセ
ンタフレーム5のスペーサリング7に対する接合
面にグリース等が付着されている。
ド盤吸着装置1は、レコード再生装置のターンテ
ーブルとほぼ同径であつて、その上に着脱自在に
載置されるように構成されている。すなわち、こ
の装置1は、ドーナツ状に形成された外環状体2
と、この外環状体2の中央開口部に上下方向から
組付けられてそこに気密な空気室3を形成する上
下一対のセンタープレート4およびセンターフレ
ーム5とで構成された円板体を有している。外環
状体2は、無垢のアルミニウムプレートを切削加
工することによりつくられており、その外周端に
形成された第1の環状溝6と、中央開口部内にお
いてその内壁に一体的に切削加工されたスペーサ
リング7と、このスペーサリング7と開口内壁と
の間に形成された第2の環状溝8とを備えてい
る。そして、第1の環状溝6内に環状のアウター
シール9が装着され、第2の環状溝8内には同じ
く環状のインナーシール10が装着されている。
また、この外環状体2には、その外周端壁から空
気室3に向つて互いに反対方向から穿設された1
対の貫通孔12a,12bが形成されており、そ
の場合、一方の貫通孔12aには図示しない真空
ポンプに接続される逆止弁13が取付けられてお
り、また、他方の貫通孔12bには空気室3を選
択的に大気に開放する開閉弁14が取付けられて
いる。なお、スペーサリング7にもこれらの貫通
孔12a,12bに対して同軸的に穿設された1
対の連通孔15,15が設けられている。センタ
プレート4とセンタフレーム5は、スペーサリン
グ7を上下方向から挾持し得るように形成された
同径の円板からなり、その各々には、この装置1
の回転軸線上にあつて、第2図の想像線で示すタ
ーンテーブルのセンタスピンドル16が挿通され
る中心孔17を形成するための軸筒18,19が
設けられている。この実施例では、一方の軸筒1
8の下端は他方の軸筒19に緊密に被さるように
拡径されている。そして、センタフレーム5の外
周部には複数の支柱20が立設されており、これ
らの支柱20にセンタプレート4をネジ止めする
ことにより、このセンタプレート4とセンタフレ
ーム5はスペーサリング7を挾持するようにして
外環状体2にしつかりと固定され、かつ、その内
部に空気室3が形成されることになる。この場
合、空気室3の気密性を高めるため、各軸筒1
8,19の接合面と、センタプレート4およびセ
ンタフレーム5のスペーサリング7に対する接合
面にグリース等が付着されている。
アウターシール9は、ネオプレンゴム等の柔軟
な材料からつくられており、第3図に詳しく示さ
れているように、外環状体2の第1の環状溝6内
に強制的に嵌め込まれるように形成された基端部
21と、この基端部21から若干の上向き角度を
もつて外側に拡がるように形成された薄肉のフラ
ンジ22とを備えている。この場合、フランジ2
2の外周端は、常態において外環状体2の上面よ
りも上方に位置しており、この装置1上に載置さ
れるレコード盤23のグルーブガード24を含む
外周縁に密着するようになつている。また、基端
部21は、第1の環状溝6内において外環状体2
の表面よりも下方に位置するように嵌め込まれ、
これにより第1の環状溝6の側壁25とアウター
シール9との間に所定の空隙部分26が形成され
ている。これに関連して、この発明においては、
上記側壁25から貫通孔12bに向つて延びる通
気孔27が穿設されており、この通気孔27を介
して上記空隙部分26が貫通孔12bに連通する
ように構成されている。なお、この実施例では、
貫通孔12a側にも同様に通気孔27が穿設され
ている。インナーシール10も前記したアウター
シール9と同じくネオプレンゴム等の柔軟な材料
からつくられている。このインナーシール10
は、第4図に示されているように、外環状体2の
第2の環状溝8内に強制的に差込まれるように形
成された基端部28と、この基端部28から若干
の上向き角度をもつて内側に延びるように形成さ
れたフランジ29とを備えている。この場合、フ
ランジ29の内周端も先に述べたフランジ22と
同様に常態において外環状体2の上面より上方に
位置しており、レコード盤23のレーベル部に隣
接している無録音面に密着するようになつてい
る。また、このインナーシール10は、基端部2
8の外周壁に形成された空気室3に連通する複数
の縦溝30を備えている。なお、基端部28は第
2の環状溝8内においてその溝底との間に所定の
空間を残すようにして取付けられ、また、その内
壁上にはセンタプレート4の外周端によつて押え
られる抜け止め用のリブ31が設けられている。
な材料からつくられており、第3図に詳しく示さ
れているように、外環状体2の第1の環状溝6内
に強制的に嵌め込まれるように形成された基端部
21と、この基端部21から若干の上向き角度を
もつて外側に拡がるように形成された薄肉のフラ
ンジ22とを備えている。この場合、フランジ2
2の外周端は、常態において外環状体2の上面よ
りも上方に位置しており、この装置1上に載置さ
れるレコード盤23のグルーブガード24を含む
外周縁に密着するようになつている。また、基端
部21は、第1の環状溝6内において外環状体2
の表面よりも下方に位置するように嵌め込まれ、
これにより第1の環状溝6の側壁25とアウター
シール9との間に所定の空隙部分26が形成され
ている。これに関連して、この発明においては、
上記側壁25から貫通孔12bに向つて延びる通
気孔27が穿設されており、この通気孔27を介
して上記空隙部分26が貫通孔12bに連通する
ように構成されている。なお、この実施例では、
貫通孔12a側にも同様に通気孔27が穿設され
ている。インナーシール10も前記したアウター
シール9と同じくネオプレンゴム等の柔軟な材料
からつくられている。このインナーシール10
は、第4図に示されているように、外環状体2の
第2の環状溝8内に強制的に差込まれるように形
成された基端部28と、この基端部28から若干
の上向き角度をもつて内側に延びるように形成さ
れたフランジ29とを備えている。この場合、フ
ランジ29の内周端も先に述べたフランジ22と
同様に常態において外環状体2の上面より上方に
位置しており、レコード盤23のレーベル部に隣
接している無録音面に密着するようになつてい
る。また、このインナーシール10は、基端部2
8の外周壁に形成された空気室3に連通する複数
の縦溝30を備えている。なお、基端部28は第
2の環状溝8内においてその溝底との間に所定の
空間を残すようにして取付けられ、また、その内
壁上にはセンタプレート4の外周端によつて押え
られる抜け止め用のリブ31が設けられている。
逆止弁13および開閉弁14は、上述した特願
昭56−80645号において説明したものと同じ構成
であつて、ここでは詳しく述べないが、そのあら
ましは次のとおりである。すなわち、逆止弁13
は、第5図に示されているように、貫通孔12a
内に気密的に挿嵌されるシリンダ33と、このシ
リンダ33に門形フレーム(図示しない)を介し
て連設された保持リング34に保持される弁体3
5とを備えている。弁体35は、シリンダ33の
内径よりも実質的に大きな外径を有するネオプレ
ンゴム等の柔軟な材料からつくられた有底円筒体
からなり、その底部側が保持リング34内に取付
けられ、他方の開口側の周壁がシリンダ33内に
気密的に密着するように挿嵌されている。したが
つて、シリンダ33に真空ポンプから延びるホー
スを連結し、空気を吸引するとその負圧により弁
体35は内側に潰れるように変形する。そして、
ホースを外しシリンダ33を大気に開放すると、
その気圧差により復帰しシリンダ33を閉塞す
る。一方、開閉弁14は、第3図に示されている
ように、貫通孔12b内に気密的に挿嵌されるシ
リンダ38と、このシリンダ38の頭部側に回転
可能に被せられたネオプレンゴム等の柔軟な材料
からなるキヤツプ40とを備えている。この場
合、シリンダ38の頭部側の周壁にはシリンダ内
に向つて開かれた透孔39が穿設されており、他
方、キヤツプ40は、その回転によつて前記透孔
39を選択的に開閉する開口41を備えている。
昭56−80645号において説明したものと同じ構成
であつて、ここでは詳しく述べないが、そのあら
ましは次のとおりである。すなわち、逆止弁13
は、第5図に示されているように、貫通孔12a
内に気密的に挿嵌されるシリンダ33と、このシ
リンダ33に門形フレーム(図示しない)を介し
て連設された保持リング34に保持される弁体3
5とを備えている。弁体35は、シリンダ33の
内径よりも実質的に大きな外径を有するネオプレ
ンゴム等の柔軟な材料からつくられた有底円筒体
からなり、その底部側が保持リング34内に取付
けられ、他方の開口側の周壁がシリンダ33内に
気密的に密着するように挿嵌されている。したが
つて、シリンダ33に真空ポンプから延びるホー
スを連結し、空気を吸引するとその負圧により弁
体35は内側に潰れるように変形する。そして、
ホースを外しシリンダ33を大気に開放すると、
その気圧差により復帰しシリンダ33を閉塞す
る。一方、開閉弁14は、第3図に示されている
ように、貫通孔12b内に気密的に挿嵌されるシ
リンダ38と、このシリンダ38の頭部側に回転
可能に被せられたネオプレンゴム等の柔軟な材料
からなるキヤツプ40とを備えている。この場
合、シリンダ38の頭部側の周壁にはシリンダ内
に向つて開かれた透孔39が穿設されており、他
方、キヤツプ40は、その回転によつて前記透孔
39を選択的に開閉する開口41を備えている。
次に、この発明の作用について説明する。レコ
ード演奏の開始に先立つて、このレコード盤吸着
装置1をレコード再生装置のターンテーブル上に
セツトする。この場合、ターンテーブルのセンタ
スピンドル16の長さは通常15mm位であり、一
方、この装置1の厚さは約9.5mmであるから、セ
ンタスピンドル16は中心孔17を通つてその上
方に5.5mm程度突出することになる。そして、こ
のセンタスピンドル16をガイドとしてレコード
盤23を外環状体2上に載置すると、アウターシ
ール9およびインナーシール10によりレコード
盤23と外環状体2との間が気密的にシールされ
る。次に、キヤツプ40を回転させてその開口4
1を透孔39からずらして開閉弁14を閉じ、逆
止弁13のシリンダ33に図示しない真空ポンプ
からのホースを接続して真空ポンプを作動する。
これにより、逆止弁13の弁体35が内側に潰れ
るように変形し、貫通孔12aおよび連通孔15
を介して空気室3内の空気が減圧されるととも
に、インナーシール10に形成されている縦溝3
0を介してレコード盤23と外環状体2との間の
空間部の空気も吸引されるのであるが、その場
合、この発明においては、アウターシール9側の
空隙部分26の空気は貫通孔12a,12bに連
通している通気孔27,27を介して速やかに吸
引されることになり、したがつて、レコード盤2
3を円板体2上に手早く、かつ、しつかりと吸着
固定することができる。しかるのち、逆止弁13
からホースを取外すと、弁体35が閉弁動作し、
貫通孔12aを確実に閉鎖する。このようにして
装置1内は負圧状態に保持されるのであるが、こ
の場合、各シール部からわずかな量の空気が流入
したとしても、空気室3が大きな容積を有する負
圧のアキユムレータとして作用しているため、レ
コード盤23を長時間にわたつて吸着固定するこ
とができる。そして、ターンテーブルを回転させ
ることにより、この装置1はすべりを生ずること
なくターンテーブルとともに定常回転し、レコー
ド盤23上にピツクアツプカートリツジの針を下
ろして演奏状態に入る。このとき、レコード盤2
3はそのそりが矯正されるようにして円板体2上
にしつかりと吸着固定されているため、レコード
盤23のそりによる混変調ひずみやスピーカから
の副射音圧等によるランブル雑音が発生すること
なく、高忠実な再生音を得ることができる。
ード演奏の開始に先立つて、このレコード盤吸着
装置1をレコード再生装置のターンテーブル上に
セツトする。この場合、ターンテーブルのセンタ
スピンドル16の長さは通常15mm位であり、一
方、この装置1の厚さは約9.5mmであるから、セ
ンタスピンドル16は中心孔17を通つてその上
方に5.5mm程度突出することになる。そして、こ
のセンタスピンドル16をガイドとしてレコード
盤23を外環状体2上に載置すると、アウターシ
ール9およびインナーシール10によりレコード
盤23と外環状体2との間が気密的にシールされ
る。次に、キヤツプ40を回転させてその開口4
1を透孔39からずらして開閉弁14を閉じ、逆
止弁13のシリンダ33に図示しない真空ポンプ
からのホースを接続して真空ポンプを作動する。
これにより、逆止弁13の弁体35が内側に潰れ
るように変形し、貫通孔12aおよび連通孔15
を介して空気室3内の空気が減圧されるととも
に、インナーシール10に形成されている縦溝3
0を介してレコード盤23と外環状体2との間の
空間部の空気も吸引されるのであるが、その場
合、この発明においては、アウターシール9側の
空隙部分26の空気は貫通孔12a,12bに連
通している通気孔27,27を介して速やかに吸
引されることになり、したがつて、レコード盤2
3を円板体2上に手早く、かつ、しつかりと吸着
固定することができる。しかるのち、逆止弁13
からホースを取外すと、弁体35が閉弁動作し、
貫通孔12aを確実に閉鎖する。このようにして
装置1内は負圧状態に保持されるのであるが、こ
の場合、各シール部からわずかな量の空気が流入
したとしても、空気室3が大きな容積を有する負
圧のアキユムレータとして作用しているため、レ
コード盤23を長時間にわたつて吸着固定するこ
とができる。そして、ターンテーブルを回転させ
ることにより、この装置1はすべりを生ずること
なくターンテーブルとともに定常回転し、レコー
ド盤23上にピツクアツプカートリツジの針を下
ろして演奏状態に入る。このとき、レコード盤2
3はそのそりが矯正されるようにして円板体2上
にしつかりと吸着固定されているため、レコード
盤23のそりによる混変調ひずみやスピーカから
の副射音圧等によるランブル雑音が発生すること
なく、高忠実な再生音を得ることができる。
演奏終了時等において、レコード盤23を取外
すには、キヤツプ40を回転させてその開口41
を透孔39に合致させ開閉弁14を開く。これに
より、貫通孔12bおよび連通孔15を通して空
気室3内に空気が吸込まれるとともに、縦溝30
およびこの発明においては前記した通気孔27を
介してレコード盤23と外環状体2との間にも空
気が素早く導かれ、上記した負圧による吸着状態
が短時間のうちに解除される。
すには、キヤツプ40を回転させてその開口41
を透孔39に合致させ開閉弁14を開く。これに
より、貫通孔12bおよび連通孔15を通して空
気室3内に空気が吸込まれるとともに、縦溝30
およびこの発明においては前記した通気孔27を
介してレコード盤23と外環状体2との間にも空
気が素早く導かれ、上記した負圧による吸着状態
が短時間のうちに解除される。
なお、上記実施例では、アウターシール9の基
端部21と外環状体2との間に段差を設けて空隙
部分26を形成するようにしているが、第6図お
よび第7図に示すように、アウターシール9の通
気孔27の開口に対応する部分に縦溝42を設け
てそれらの間に空隙を設けるようにしてもよい。
また、通気孔27は貫通孔12a,12bに向つ
て延びるようにそれに関連して配置されている
が、この発明はこの配置関係と通気孔27の本数
とに限定されるものではなく、場合によつては第
1の環状溝6のほかの側壁25の部分から直接第
2の環状溝8に向けて穿設することもでき、この
ようにしてインナーシール10の部分とアウター
シール9の部分とを互いに連通させてもよい。
端部21と外環状体2との間に段差を設けて空隙
部分26を形成するようにしているが、第6図お
よび第7図に示すように、アウターシール9の通
気孔27の開口に対応する部分に縦溝42を設け
てそれらの間に空隙を設けるようにしてもよい。
また、通気孔27は貫通孔12a,12bに向つ
て延びるようにそれに関連して配置されている
が、この発明はこの配置関係と通気孔27の本数
とに限定されるものではなく、場合によつては第
1の環状溝6のほかの側壁25の部分から直接第
2の環状溝8に向けて穿設することもでき、この
ようにしてインナーシール10の部分とアウター
シール9の部分とを互いに連通させてもよい。
上記した実施例の説明から明らかなように、こ
の発明によれば、既存のターンテーブル上に着脱
自在に簡単にセツトすることができ、しかも、そ
りのあるレコード盤でもそのそりを矯正するよう
にしてしつかりと吸着固定できるレコード盤吸着
装置が得られる。そして、この装置においては、
円板体内に通気孔を穿設してインナーシールおよ
びアウターシールの各基端部間を互いに連通させ
たことにより、レコード盤の吸着、解除を手早
く、かつ、スムースに行なうことができるととも
に、従来の如く円板体の表面に通気溝を設ける方
式のものに比べて、その通気溝の形成にともなう
バリ取り作業等が不要となり、かつ、円板体表面
をきわめて平滑に仕上げることができるので、よ
り高忠実な再生音が得られるようになる。
の発明によれば、既存のターンテーブル上に着脱
自在に簡単にセツトすることができ、しかも、そ
りのあるレコード盤でもそのそりを矯正するよう
にしてしつかりと吸着固定できるレコード盤吸着
装置が得られる。そして、この装置においては、
円板体内に通気孔を穿設してインナーシールおよ
びアウターシールの各基端部間を互いに連通させ
たことにより、レコード盤の吸着、解除を手早
く、かつ、スムースに行なうことができるととも
に、従来の如く円板体の表面に通気溝を設ける方
式のものに比べて、その通気溝の形成にともなう
バリ取り作業等が不要となり、かつ、円板体表面
をきわめて平滑に仕上げることができるので、よ
り高忠実な再生音が得られるようになる。
第1図はこの発明によるレコード盤吸着装置の
平面図、第2図は第1図の―線に沿つた断面
図、第3図ないし第5図はそれぞれこの発明の要
部を摘示した拡大断面図、第6図は他の実施例を
示す要部断面図、第7図はその平面図である。 図中、1はレコード盤吸着装置、2は外環状
体、3は空気室、6は第1の環状溝、8は第2の
環状溝、9はアウターシール、10はインナーシ
ール、12a,12bは貫通孔、13は逆止弁、
14は開閉弁、16はセンタスピンドル、23は
レコード盤、25は側壁、26は空隙部分、27
は通気孔である。
平面図、第2図は第1図の―線に沿つた断面
図、第3図ないし第5図はそれぞれこの発明の要
部を摘示した拡大断面図、第6図は他の実施例を
示す要部断面図、第7図はその平面図である。 図中、1はレコード盤吸着装置、2は外環状
体、3は空気室、6は第1の環状溝、8は第2の
環状溝、9はアウターシール、10はインナーシ
ール、12a,12bは貫通孔、13は逆止弁、
14は開閉弁、16はセンタスピンドル、23は
レコード盤、25は側壁、26は空隙部分、27
は通気孔である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 レコード再生装置のターンテーブルと演奏さ
れるレコード盤との間に着脱自在に介装され、前
記レコード盤を吸着固定した状態で前記ターンテ
ーブルとともに回転するレコード盤吸着装置であ
つて、 前記ターンテーブルのセンタスピンドルが挿通
される中心孔を有する円板体を含み、該円板体に
は、その中央部において前記中心孔のまわりに気
密的に形成された空気室と、この円板体内を通り
一端がその外周端壁に開口され、かつ、他端が前
記空気室に開口された貫通孔と、該貫通孔に取付
けられていて、真空ポンプ等の負圧源に対して前
記空気室を選択的に連通し、かつ、前記空気室を
大気に開放し得る弁装置と、前記レコード盤の外
周縁および内周縁に関連して前記中心孔のまわり
に同心状に形成された外側環状溝と内側環状溝
と、これらの各環状溝内に配置され、前記レコー
ド盤との間に気密的な空間部を形成する環状のア
ウターシールとインナーシールと、前記空気室か
ら前記インナーシールの基端部に沿つて前記空間
部側に開口するように前記内側環状溝内に形成さ
れた第1の空気通路と、前記空間部に含まれる前
記外側環状溝の側壁部分からこの円板体内を通つ
て前記空気室に連通するように穿設された通気孔
からなる第2の空気通路とが設けられていること
を特徴とするレコード盤吸着装置。 2 特許請求の範囲1において、前記通気孔は前
記貫通孔を介して前記空気室に連通していること
を特徴とするレコード盤吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56182106A JPS5883301A (ja) | 1981-11-13 | 1981-11-13 | レコ−ド盤吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56182106A JPS5883301A (ja) | 1981-11-13 | 1981-11-13 | レコ−ド盤吸着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5883301A JPS5883301A (ja) | 1983-05-19 |
JPH0120482B2 true JPH0120482B2 (ja) | 1989-04-17 |
Family
ID=16112437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56182106A Granted JPS5883301A (ja) | 1981-11-13 | 1981-11-13 | レコ−ド盤吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5883301A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2471369A (en) * | 2010-06-07 | 2010-12-29 | Craig Milnes | Evacuated record player platter |
-
1981
- 1981-11-13 JP JP56182106A patent/JPS5883301A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5883301A (ja) | 1983-05-19 |
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