JPH01246810A - ラジアル配向プラスチック磁石の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔分野の概要〕 本発明は筒状に成型するプラスチック磁石の径方向に高
い磁気特性をもつよう配向したラジアル配向プラスチッ
ク磁石を射出成型によって製造する方法に関するもので
ある。

〔従来技術の内容と問題点〕

従来筒状の形状の径方向に高い磁気特性を持つよう配向
したラジアル配向プラスチック磁石は射出成型法によっ
て製造されてきたが、従来の射出成型法では径が小さく
長い形状の磁石では充分に配向されず、磁気特性が劣化
するという欠点があった。

プラスチック磁石をラジアル配向させるために必要な磁
場の大きさは、フェライト系プラスチック磁石で６にエ
ルスデッド以上、希土類系プラスチック磁石でＩＯＫエ
ルステッド以上の磁場を必要とするが、従来構造の第３
図に示す射出成型の金型の場合、プラスチック磁石１の
外径、内径の寸法によって、配向できるプラスチック磁
石の高さ寸法が決まってき、円筒形のラジアル配向プラ
スチック磁石を製造する寸法に制限を受けていた。また
、製品は１回のプラスチック磁石の注入により、１個或
いは数個が成型、型出しを行う製造方法であるため高価
であった。

〔発明の目的〕

本発明は、これらの欠点を除去するために、管状の径方
向に磁場配向されたプラスチック磁石を作り、これを規
定寸法に切断して円筒形のラジアル配向プラスチック磁
石とする、磁気特性の優れた安価なプラスチック磁石を
作るためのラジアル配向プラスチック磁石の製造装置を
提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

本発明は押出し機９円筒成型用ダイ、磁場発生装置及び
押出し側に冷却装置を設置し構成される装置によって、
管状のラジアル配向プラスチック磁石を作り、管状に成
型されたプラスチック磁石を規定寸法に切断して円筒状
ラジアル配向プラスチック磁石を製造することを特徴と
する。

即ち本発明は円筒状のラジアル配向プラスチック磁石を
押出し成型法により成型するのに、押出し機、成型用ダ
イ、磁場発生コイル、水冷装置から構成されているラジ
アル配向プラスチック磁石の製造装置であって、磁場発
生用コイルを含む成型用ダイは、プラスチック磁石の内
径を成型する強磁性材の中子と、中子の軸方向に垂直方
向の磁場発生コイルの両側を包む強磁性材で形成した磁
気回路より構成し、磁場発生用コイルに包まれた中子の
軸方向の材料は中子を除き非磁性材料で構成したことを
特徴とするラジアル配向プラスチック磁石の製造装置で
ある。

〔実施例による説明〕

第２図は、本発明によるラジアル配向プラスチック磁石
の製造装置の全体図である。Ｅの押出し機内で溶融され
たプラスチックマグネットの材料は、Ｆの成型用ダイで
管状に成型される。成型される際、磁場がラジアル方向
に発生するよう構成した磁場発生用コイルＭによってプ
ラスチック磁石は円筒状の内部から径方向に外部に向か
う磁場により配向され、水冷装置Ｈにより冷却され、後
切断して製品とする。

第１図は本発明によるラジアル方向プラスチック磁石製
造装置の成型用ダイＦ、磁場発生コイルＭ、水冷装置Ｈ
の詳細を示す縦断面図である。第１図において、プラス
チック磁石の管２は押出し機により加温され図の左方向
１から右側Ｏ方向に押出される。

Ｍ、、Ｍ２は磁場発生用コイルで、対向する２つのコイ
ルＭ１１Ｍ２は磁場の発生方向をお互いに対向する向き
としており、磁場の方向は図中に示す矢印りの方向とな
り、プラスチック磁石が製品形状に絞られる部分（コイ
ルＭｌ９Ｍ２の中間部分）で磁場の方向を示す矢印りは
軸心から径方向に向くよう配向される。第１図において
、ａの強磁性材料は工具鋼を使用し、プラスチック磁石
と接触する部分は焼き入れしてあり、ｂは非磁性材料で
、非磁性高マンガン鋼を使用し構成しである。

従って、成型用ダイＦの中の磁場は、コイルＭ１゜Ｍ２
の両側の強磁性材部分ａと、中子ｄ及びコイルＭ、、Ｍ
２の中間部分に集中し、プラスチック磁石は中子から外
方へ向かう磁場によってプラスチック磁石製の管のラジ
アル方向へ配向される。配向されるプラスチック磁石は
押出され、図の右方向へ進み、水冷装置Ｈの位置で水冷
され、切断して製品のプラスチック磁石ｌとする。

尚、押出し機で成型用ダイ方向へ押し出される際のプラ
スチックのマグネット材料の温度は２５０℃ないし３０
０℃であり、２つの磁場発生用コイルの間の温度は使用
する樹脂の材料により異なるが、２５０℃ないし２７０
℃に保持される。磁場の強さはフェライト系プラスチッ
ク磁石で６に力゛ウス、希土類形プラスチック磁石でＩ
ＯＫ力゛ウスである。

次に本発明によるラジアル配向プラスチック磁石の製造
装置による実施例を示す。

実施例１ バリウムフェライト磁石粉末と、ナイロン６とを混練し
たフェライト系プラスチックマグネット（材料特性残留
磁束密度Ｂｒ＝２．７ｋＧ、保持力ＢＨｃ＝２．２ｋｏ
ｅ　ｖ最大エネルギー積（ＢＨ）ｍｏｘ＝１．７ＭＧＯ
ｅ）を使用し、外径φ２０ｆ１１ｍｌ　内径φ１５ｍｍ
、高さ２０ｍｍのラジアル配向プラスチック磁石を成型
し、得られた磁気特性につき、本発明の製造装置を用い
成型した磁石と従来の射出成型機を用い成型した磁石に
つき、その特性を比較して表に示す。

表−１ 表で見ら・れるように、磁気特性の大幅な向上がみられ
る。

実施例２ １−５系Ｓｍ−Ｇｏ磁石粉末と、ナイロン１２とを混練
したプラスチック磁石（材料特性残留磁束密度Ｂｒ＝７
、０ｋＧ、保持力ＢＨｃ＝５．０ｋＯｅ　、最大エネル
ギー積（ＢＨ）ｎ＋ａｘ＝１１．０ＭＧＯｅ）を使用し
、外径φ２０ｍｔ＊ｔ　内径φ１８ｍｍ、高さ１２ｍｍ
のラジアル異方性マグネットを成型し、得られた磁気特
性につき、本発明の製造装置を用い成型した磁石と従来
の射出成型機を用い成型した磁石につき、その特性を比
較して表に示す。

表−２ 〔発明の効果〕 以上述べたごとく、従来プラスチック磁石の成型方法は
射出成型装置を用い形成していたのに対し、本発明では
押し出し成型装置を用い、ラジアル配向プラスック磁石
を形成したもので、従来の射出成型装置を用いた製品で
は得られなかった高い性能を持つ円筒形ラジアル配向プ
ラスック磁石を提供することが可能となった。さらに、
連続的に成型した後、任意の長さに切断し、成型するこ
とが出来るためコスト的にも安価な製品とすることが出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、押し出し成型を行う成型用ダイ、及び磁場発
生用コイルの構造を示す断面図。 第２図は、本発明の押し出し成型によるラジアル配向プ
ラスック磁石の製造装置の全体構成図。 第３図は、従来のラジアル配向プラスック磁石を形成す
る射出成型装置の成型用ダイの構造図。 １・・・プラスチック磁石。２・・・プラスチック磁石
の管。 ａ・・・強磁性材。ｂ・・・非磁性材。Ｃ・・・冷却水
。 ｄ・・・中子。Ｍ、Ｍｌ、Ｍ２・・・磁場発生用コイル
。 Ｅ・・・押し出し機。Ｆ・・・成型用ダイ。 ■・・・水冷装置。■・・・押出し口。 Ｌ・・・磁場の方向を示す矢印。０・・・成型品出口。 以下余白 第７図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円筒状のラジアル配向プラスチック磁石を押出し成型法
   により成型するのに、押出し機，成型用ダイ，磁場発生
   コイル，水冷装置から構成されているラジアル配向プラ
   スチック磁石の製造装置であって、磁場発生用コイルを
   含む成型用ダイは、プラスチック磁石の内径を成型する
   強磁性材の中子と、中子の軸方向に垂直方向の磁場発生
   コイルの両側を包む強磁性材で形成した磁気回路より構
   成し、磁場発生用コイルに包まれた中子の軸方向の材料
   は中子を除き非磁性材料で構成したことを特徴とするラ
   ジアル配向プラスチック磁石の製造装置。