JPH01246210A - 発色組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、光輝性を帯びた発色組成物に関する。

［従来の技術とその課題］ 従来、化粧ローションの如き水性化粧料をむ色する方法
としては、水溶性染料を添加する方法が一般的でおる。

この方法は、簡便ではめるが、経時的に当該染料成分の
構造が破壊されることに起因して、それが配合された製
品の色調が変化したり退色することにより、外観を著し
く損う傾向におる。又、このものを化粧品に応用した場
合には、水溶性染料が直接皮膚に触れるため、安全衛生
上問題のないものだけを選択する必要が必り、このため
使用できる着色料も限定されているのが現状である。

一方、ある種の界面活性剤が発色現象を伴うことは、こ
れまでにも報告されている。具体的には、レシチンを初
め、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジア
ルキルスルホサクシネート等のイオン性活性剤の外、α
−モノアルキルグリセリルエーテルと界面活性剤との組
合わせ（特開昭５７−２６６１１ｅ）　、アルケニルコ
ハク酸又はその誘導体（特開昭６３−２０３８２号）等
が例示できる。しかし、これらの化合物を化粧ローショ
ン等に使用した場合、外観、安定性、安全性等の点にお
いて充分満足し得るものではなかった。

本発明者らは、各種のアミンオキサイドの特性について
鋭意検討を進める中で、特定の構造を有するアミンオキ
サイドが安定した発色現象を示すとともに、生理的にも
安全で、例えば水性化粧料用の発色組成物として有用で
あることを見い出し、斯かる知見に基づいて本発明を完
成するに至った。

即ち、本発明は、新規かつ有用な発色組成物を提供する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係る発色組成物は、下記の一般式（Ｉ＞で表わ
されるアミンオキサイドを発色成分として含有すること
を特徴とする。

Ｈ３ Ｒ−Ｎ　　→　０　　　　　　　　　（■〉Ｈ３ ［式中、Ｒは、炭素数２２の直鎖状又は分枝状のアルキ
ル基若しくはアルケニル基を表わす。］具体的な化合物
としては、エルシルジメチルアミンオキサイド、ベヘニ
ルジメチルアミンオキサイド、ノニルトリデカノールジ
メチルアミンオキサイド等が例示される。

本発明に係る組成物中における当該アミンオキサイドの
濃度は、０．５〜５重量程度、好ましくは１〜２重量％
が適当である。０．５重量％未満や５重量％以上の当該
アミンオキサイドを含有する組成物では安定した所望の
発色を得ることが困難である。

この発色現象は、一般式■で表わされるアミンオキサイ
ドの低濃度溶液にあい゛て形成されるラメラ型液晶の干
渉に起因するものと考えられ、その発色の色調は、ラメ
ラ層の厚み、即ち当該アミンオキサイドの濃度により種
々変化する。具体的に　　　“は、その濃度が増加する
につれて緑色から紫色へと連続的に変化する。又、この
ものは、眺める方向、即ら、光の角度によってもその色
調は微妙に変化する。

本発明に係る発色組成物中には、発色特性を損わない限
りにおいて、炭素数が２２以外の長鎖アルキル（アルケ
ニル）基を有するジメチルアミンオキサイドを含有して
いてもよい。

この場合において、安定して所望の発色を得るためには
、アミンオキサイド全量に対する一般式ｒで表わされる
アミンオキサイドの含有比率が、約５０重量％以上でお
ることが好ましい。より短鎖のアミンオキサイドの含量
がこれより多い場合には発色しにくい傾向にある。この
傾向は、本発明に係るアミンオキサイドの含量が少ない
混合物を多量に配合することにより、結果として組成物
中における当該アミンオキサイドの量を増加せしめ、所
定量存在させたとしても同様である。又、炭素数が２２
より長鎖のものは入手しにくく、その組成物の水溶性が
極端に低下するため好ましくない。

本発明に係る発色組成物は、水溶液の形態のみならず、
水−アルコール溶液であっても適用できる。この場合の
アルコールの種類としては、エタノール等の脂肪族低級
アルコールが例示され、その濃度は組成物中において３
０重量％程度以下であることが好ましい。３０重量％程
度を越えて含有する場合には、組成物の発色特性に悪影
響を及ぼす傾向が認められるため好ましくない。

又、本発明に係る発色組成物には、エチレングリコール
、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の
グリコール類、グリセリン、ソルビット等の多価アルコ
ール類の外、高級アルコール、コレステロール、高級脂
肪酸、エステル類等を適宜配合することができる。

更に、必要ならば、香料、防腐剤、抗酸化剤、殺菌剤、
色素等も配合することができる。

かくして得られる発色組成物は、各種化粧料の発色剤と
して有用であり、又、発色特性に主眼をおいたペンダン
ト等の装飾品としても応用できる。

その他、回折格子等の光学的な素子としての利用も可能
でおる。

［実施例］ 以下に実施例及び比較例を掲げ、本発明の詳細な説明す
る。

実施例１ ベヘニルジメチルアミンオキサイドの含有比率が６０重
量％である長鎖アルキル（アルケニル）ジメチルアミン
オキサイド混合物１重量％、プロピレングリコールを２
重量％、エチルアルコール５重尾％、トリエタノールア
ミン０．２重量％、香料０．２重信％、残部が精製水か
らなる化粧水を調製し、このものの発色性並びにその安
定性を評価した。）ｑられた結果を第１表に示す。

尚、発色性については、目視で色調の強度を観察し、以
下の３段階で評価した。

◎：？Ａい、○：弱い、×：発色せず 又、安定性は５°Ｃ１及び４０°Ｃの恒温室に３か月保
持したときの溶液の安定性を以下の３段階により評価し
た。

○：良好、△：やヤ良好、×：不良 実施例２〜７ 長鎖アルキル（アルケニル）ジメチルアミンオキサイド
混合物の組成並びにその配合量を変化させる外は実施例
１に準じて化粧水を調製し、このものの発色性並びにそ
の安定性を評価し。得られた結果を第１表に示す。

比較例１〜２ 本発明に係るアミンオキサイドの含有比率が少ない長鎖
アルキル（アルケニル）ジメチルアミンオキサイド混合
物を配合した場合に得られる化粧水の発色性並びにその
安定性を実施例１に準じて評価した。得られた結果を第
１表に示す。

比較例３ 純分が９０重量％のオレイルジメチルアミンオキサイド
を用いた外は実施例１に準じて化粧水を調製し、このも
のの発色性並びにその安定性を評価した。得られた結果
を第１表に示す。

比較例４ 純分が９５重里％のステアリルジメチルアミンオキサイ
ドを用いた外は実施例１に準じて化粧水を調製し、この
ものの発色性並びにその安定性を評価した。得られた結
果を第１表に示す。

比較例５ 純分が８０重量％のエルシルジメチルアミンオキサイド
を所定量を越えて配合した以外は、実施例１に準じて化
粧水を調製し、このものの発色性並びにその安定性を評
価した。得られた結果を第１表に示す。

［発明の効果］ °本発明に係る発色組成物は、経時的に系の色調が変退
色することが極めて少なく、特に化粧品に適用した場合
においては皮膚に対する安全性を水溶性染料と比較して
格段に改善することができる。

しかも、従来の水溶性染料では得られなかった虹のごと
き外観と広範な色域を有する製品を得ることが可能であ
る。

特許出願人　新日本理化株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一般式（ I ）で表わされるアミンオキサイドを発
   色成分として０．５〜５重量％含有することを特徴とす
   る発色組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） ［式中、Ｒは、炭素数２２の直鎖状又は分枝状のアルキ
   ル基若しくはアルケニル基を表わす。］