JPH01243269A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、回転磁気ヘッドを用いて映像信号及びディジ
タル音声信号等を記録再生する磁気記録再生装置に関す
る。

（従来の技術） 回転磁気ヘッドにより磁気テープ上に斜めに形成される
トラックに、映像信号及びディジタル音声信号を記録す
る方式のＶＴＲ装置が開発されている。このＶＴＲ装置
におけるテープ上の記録フォーマットの一例を第６図に
示す。同図において、磁気テープ１０１の基準エツジ及
び他のエツジはそれぞれ１０２，１０３により示される
。矢印１０４゜１０５はそれぞれテープ走行方向、ヘッ
ド走行方向を示す。テープ１０１に斜めに形成されるト
ラックのうち、領域１０６には映像信号が記録され、領
域１０７にはディジタル音声信号が記録される。また、
テープ１０１の長手方向に制御用トラックとして、キュ
ートラック１０８．コントロールトラック１０９及びタ
イムコードトラック１１０が用意されている。

再生時には、ヘッドが矢印１０５の方向に走行すること
により、例えば領域１０６の映像信号及び領域１０７の
ディジタル音声信号が順次ヘッドから再生、信号として
出力される。この様子を第７図Ａに示す。同図において
２１１は映像信号出力期間、２１２はディジタル音声信
号出力期間をそれぞれ示している。

一般に、映像信号及びディジタル音声信号に対しては、
それぞれ異なった信号処理回路が必要である。また、デ
ィジタル音声信号がヘッドから出力されている期間２１
２を知らずにいる場合には、ディジタル信号処理回路に
は本来処理されるべきディジタル音声信号の他に映像信
号、無信号時の雑音等が入力される。このような情況に
おいては、タロツク信号の抽出、同期符号検出、誤り検
出訂正等の処理を正確に行ないながら本来必要な情報の
みを抽出するのは困難である。そこで従来の装置では、
第７図Ｂに示すような、ディジタル音声信号の存在期間
を示す音声ゲート信号を用いて、ディジタル音声信号処
理回路の入力を制御している。

この音声ゲート信号は、以下のようにして得られる。す
なわち、回転ドラムの回転検出パルスが所定の基準信号
と位相・周波数の両方で所定の関係となるように回転ド
ラムの回転がサーボ回路により制御される。一方、ヘッ
ド及びドラムの機械的位置関係が所定の関係に定まって
いれば、回転検出パルスの位相とテープ上でのヘッド走
査位置との間には一定の関係がある。従って、サーボ回
路は正しい記録フォーマットのテープに対しては再生信
号がどの期間に得られているかを推定することができ、
容易に音声ゲートを得られる。

しかし、この方法では装置を保守する上で必要なヘッド
交換、ドラム交換等によりヘッド及びドラムの機械的位
置関係が変化すると、回転検出パルスの位相とテープ上
でのヘッド走査位置との間の関係がくずれ、サーボ回路
から得られる音声ゲート信号と再生ディジタル音声信号
の存在期間とが一致しなくなる。その結果、ディジタル
音声信号処理回路に入力される信号は等価的に一部欠落
したものとなり、欠落した部分は誤りとなる。

また、音声信号のアフターレコーディングが行なわれる
際に、ディジタル音声信号の記録位置が十分な精度で制
御されない場合には、再生時に上記と同じ現象が発生す
る。また、記録位置制御の精度が十分でない記録再生装
置により記録されたソフトテープを再生する場合にも上
記と同じ現象が発生する。

このような問題を解決するために、映像信号とディジタ
ル音声信号との間のギャップを広くし、かつ音声ゲート
の幅を大きくすると、テープの使用効率が低下し、ラン
ニングコストが高くなる。

（発明か解決しようとする課題） このように従来の技術では、回転ドラムの回転検出パル
スが所定の基準信号と位相・周波数の両方で所定の関係
となるようにサーボ回路により制御し、サーボ回路はヘ
ッドとドラムの機械的位置関係が所定の関係に定まって
おり、回転検出パルスの位相とテープ上でのヘッドの走
査位置との間に所定の関係が成立しているという条件の
下で、再生ディジタル音声信号の存在期間を推定し、そ
の存在期間を示す音声ゲート信号を生成していたため、
ヘッド交換やドラム交換等によるヘッドとドラムとの機
械的位置関係の変化、音声信号のアフターレコーディン
グ時に生ずるディジタル音声信号の記録位置のずれ、記
録フォーマットの正しくないソフトテープの使用等によ
り、再生ディジタル音声信号の存在期間と音声ゲート信
号とが一致しなくなる。これによりディジタル音声信号
処理回路に入力される信号が等価的に一部欠落し、欠落
した部分は誤りとなるため、再生される音声の品質が著
しく低下するという問題があった。

さらに、この問題を解決するために、映像信号とディジ
タル音声信号との間のギャップを広くし、かつ音声ゲー
ト信号の幅を大きくすると、テープの使用効率が下がり
、ランニングコストが高くなるという問題があった。

本発明は、ディジタル音声信号等のディジタルデータ信
号と他の映像信号等との間のギャップを大きくとること
なく、ヘッドやドラムの交換等によるヘッドとドラムと
の機械的位置関係の変化や、アフターレコーディング時
に生ずるディジタルデータ信号の記録位置のずれ、記録
フォーマットの正しくないソフトテープの使用等に際し
ても、ディジタルデータ信号を欠落なく再生できる磁気
記録再生装置を提供することを目的としている。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の磁気記録再生装置では、磁気テープ上の斜めの
トラックの一部に、同期符号とアドレス信号及び該アド
レス信号に対する誤り検出符号を含むブロック単位でデ
ィジタルデータ信号を記録するとともに、このディジタ
ルデータ信号の前方位置及び後方位置にこれと同一ブロ
ック構造のプリアンブル信号及びポストアンブル信号を
それぞれ記録する。

一方、再生時には再生信号から回転ドラムの回転に同期
して生成された、ディジタルデータ信号とプリアンブル
信号及びポストアンブル信号の存在期間を示すゲート信
号により信号抽出を行ない、抽出された信号からプリア
ンブル信号及びポストアンブル信号に含まれるアドレス
信号を検出する。

そして、これらプリアンブル信号及びポストアンブル信
号中のアドレス信号の有無により、ゲート信号と再生信
号中のディジタルデータ信号との位相関係を推定し、そ
れに基いてゲート信号の位相をディジタルデータ信号と
プリアンブル信号及びポストアンブル信号の存在期間と
ゲート信号の期間とか一致する方向に制御する。

さらに、本発明では上記推定手段の推定結果に基づいて
、上記位相制御手段によるゲート信号の位相制御により
ディジタルデータ信号とプリアンブル信号及びポストア
ンブル信号の存在期間とゲート信号の期間とを一致させ
られない状態を判断したときは、ディジタルデータ信号
の出力にミュ一ティングを施す。

（作　用） このように本発明では、ディジタルデータ信号とゲート
信号との位相関係を推定し、その推定結果に基づいてゲ
ート信号の位相を制御することにより、ヘッド交換やド
ラム交換等によりヘッドとドラムとの機械的位置関係が
変化したり、ディジタルデータ信号のアフターレコーデ
ィング時にディジタルデータ信号の記録位置がずれたり
、あるいは記録フォーマットの正しくないソフトテープ
を再生した場合でも、再生信号中のディジタルデータ信
号の存在期間をゲート信号の期間がカバーする。従って
、ディジタルデータ信号の処理回路に入力されるデータ
の欠落が回避され、ディジタルデータ信号の再現が正し
く行なわれる。

さらに、ゲート信号の位相制御が実質的に不可能な場合
は、ディジタルデータ信号の出力にミューティングが施
されることにより、例えばディジタルデータ信号が音声
信号の場合、不快な「ボッ音」の発生が防止される。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する
。第１図は本発明の一実施例であるテープ上のトラック
フォーマットを示している。同図において、磁気テープ
１の基準エツジ及び他のエツジはそれぞれ２，３により
示される。矢印４゜５はそれぞれテープ走行方向、へ・
ノド走行方向を示す。テープ１上に斜めに形成されるト
ラ・ツクのうち領域６には例えば映像信号が記録され、
領域７にはディジタル音声信号が記録される。テープ１
の長手方向には制御用として、キュートラ・ツク８、コ
ントロールトラック９及びタイムコードトラック１０が
用意されている。

第２図はディジタル音声信号領域７の構成を詳細に示し
たものである。同図に示すように、ディジタル音声信号
領域７はプリアンブルエリア１１、データエリア１２及
びポストアンブルエリア１３で構成され、これら３つの
エリア１１〜１３はそれぞれＮ１個、Ｎ２個及びＮ３個
のプロ・ツクからなっている。３つのエリア１１〜１３
を構成するブロックは、全て同一の第３図に示す構造を
有する。

第３図において、２１は再生時にブロックの先頭を識別
するための同期符号部、２２はブロック単位のアドレス
信号を記録するアドレス部、２３はアドレス部に発生し
た誤りを検出することのできる誤り検出符号を記録する
パリティ部である。

アドレス部２２に記録されるアドレス信号は、同一のア
ドレス信号が１つのディジタル音声信号領域７内の他の
ブロックに現われないように選ばれる。第２図のプリア
ンブルエリア１１及びポストアンブルエリア１３に含ま
れるブロックに対しては、データ部２４の内容は再生時
のクロック抽出が容易となるような信号が選ばれる。ま
た、第２図のデータエリア１２に含まれるブロックに対
しては、データ部２４の内容はディジタル音声データ及
びそれに対する誤り検出訂正符号が当てられる。

第４図は本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の記
録回路部の回路図である。

所定の伝送形態で端子４０を介して入力されるディジタ
ル音声信号は、前処理回路４１において上記伝送形態の
解読がなされる。この前処理回路４１の出力はフォーマ
ット回路４２及びディジタル音声信号の記録位相を指定
する論理回路５９の出力信号６０により時間軸処理を受
けた後、誤り訂正符号化・インターリーブ回路４３に入
力される。誤り訂正符号化・インターリーブ回路４３で
は、記録・再生時に発生する誤りを検出・訂正・補正す
るのに必要な誤り訂正符号化、及びテープ上でのバース
ト誤りを等測的にランダム誤りに変換し誤り訂正符号の
能力を有効に利用するためのインターリーブ処理がなさ
れる。誤り訂正符号化・インターリーブ回路４３の出力
は、同期符号・アドレス発生回路４５の出力と共に変調
回路４４に入力され、テープ・ヘッド系によって記録・
再生するのに適した信号形態とされる。変調回路４４の
出力はディジタル音声記録信号としてＳＷ端子４６に入
力される。

一方、端子４７を介して入力される映像信号は、映像信
号処理回路４８及び基準信号抽出回路５５に入力される
。映像信号処理回路４８はテープ・ヘッド系で記録・再
生するのに適した映像記録信号を生成し、ＳＷ端子４９
に供給する。記録アンプ５０は、論理回路５９の出力で
あるＳＷ切換信号６１により、ＳＷ端子４６に入力され
たディジタル音声記録信号と、ＳＷ端子４９に入力され
た映像記録信号とを交互に受け、それを記録信号として
ロータリートランスのステータ５１を駆動する。記録信
号は回転ドラム５２内部のロータリートランスのロータ
５３を介して、回転磁気ヘッド５４により磁気テープ上
に記録される。

基準信号抽出回路５５は、映像信号の垂直同期信号と同
期した基準信号６４を抽出してサーボ回路５６に供給す
る。サーボ回路５６は、上記基準信号６４と回転検出ヘ
ッド５７の出力である回転検出パルス６２とが位相及び
周波数において所定の関係となるように回転ドラムのモ
ータ５８を駆動する。また、サーボ回路５６は基準信号
６４に同期した基準タイミング信号６３を論理回路５９
に供給する。さらに、基準信号６４は記録アンプ６５を
介してＣＴＬヘッド６６によりコントロールトラック９
に所定の形態で記録される。

第５図は本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の再
生回路部の回路図である。

再生時、回転ドラム７０内の回転磁気ヘッド７１により
磁気テープ上から読取られた再生信号は、ロータリート
ランスのロータ７２及びステータ７３を介して再生アン
プ７４に入力されて増幅された後、再生映像信号処理・
基準信号抽出回路７５及び等化回路８０に入力される。

再生映像信号処理・基準信号抽出回路７５は、映像再生
信号を所定の映像信号伝送フォーマットに変換して出力
端子７６へ出力する。また、再生映像信号処理・基準信
号抽出回路７５はＣＴＬヘッド６７及び再生アンプ６８
を介してコントロールトラック９より再生された再生基
準信号６９から基準信号を抽出し、サーボ回路７７に供
給する。サーボ回路７７は、基準信号と回転検出ヘッド
７９の出力信号とが位相及び周波数の両者において所定
の関係となるように、回転ドラムのモータ７８を制御す
る。また、サーボ回路７７はディジタル音声信号の再生
信号の存在期間を示す第２音声ゲート信号８４を生成す
るのに必要な基準タイミング信号を生成し、論理回路８
１に供給する。

論理回路８１は基準タイミング信号を受けて、所定量ず
つ位相の異なるＮＧ系列の第１音声ゲート信号８２を生
成し、セレクタ８３に供給する。

セレクタ８３はモード判定回路ｇ５の出力を受けて第１
音声ゲート信号８２のうち１系列を選択し、第２音声ゲ
ート８４信号として出力する。

システム立ち上りの初期状態では、モード判定回路８５
に対して端子８６を介して初期リセット信号が入力され
る。モード判定回路８５はセレクタ８３に制御信号を送
り、正しい記録フォーマットのテープから読取られたデ
ィジタル音声再生信号に対して最も適切な位相である第
２音声ゲート信号を出力するように、セレクタ８３を制
御する。

一方、再生アンプ７４から等化回路８０に入力された再
生信号は、テープ・ヘッド系の周波数時性の補償を受け
た後、データ識別・クロック抽出回路８７に入力される
。データ識別・クロック抽出回路８７は位相同期ループ
を用いてクロック情報の抽出を行なうと共に、再生アナ
ログ波形を“０”及び“１”で表わされる２値デイジタ
ル波形に変換し、それを抽出したクロックに同期させて
出力する。なお、クロック抽出回路は第２音声ゲート信
号８４を受けて、このゲート信号８４の期間内でのみ位
相同期ループを働かせる。これにより、ディジタル音声
信号以外の領域での位相同期ループの誤差量の暴走を抑
圧でき、第２音声ゲート信号８４がオン（ゲート開）に
なった後での同期引込み時間を最少限にすることができ
る。

データ識別・クロック抽出回路８７の出力は、ブロック
同期回路８８に入力される。ブロック同期回路８８は、
各ブロックの先頭に記録された同期信号を検出すると共
に、その時間相関を利用してビット誤り等に起因する“
にせ”同期符号を捨てる動作を行ない、ブロックの識別
を行なう。ディジタル音声信号以外の領域では、全くで
たらめなデータが入力されることになるため、ブロック
同期回路８８で領域の判定ができないので、ブロック同
期回路８８以降の回路での正しい処理が不可能となる。

そこで、ブロック同期回路８８は第２音声ゲート信号８
４を受け、このゲート信号８４がオン（ゲート開）の期
間のみ有効なデータ（ディジタル音声信号とプレアンブ
ル信号及びポストアンブル信号）を抽出する。ブロック
同期回路８８の出力は復調回路８９に入力され、記録時
になされた変調の逆処理である復調が行なわれる。復調
回路８９の出力はアドレス処理回路９０に入力される。

アドレス処理回路９０は各ブロックに含まれるアドレス
信号を検出すると共に、パリティ部２３の情報を用いて
誤りの検出を行なう。アドレス処理回路９０の出力は誤
り訂正・インターリーブ解読回路９１及びフラグ設定回
路９５に入力される。

誤り訂正・インターリーブ解読回路９１は記録・再生過
程で発生した誤りの検出・訂正を行なうと共に、記録時
になされたインターリーブ処理の逆処理を行なって出力
する。誤り訂正・インターリーブ解読回路９１の出力デ
ータは、時間軸処理回路９２で時間軸伸長処理を受けた
後、後処理回路９３により所定の伝送形態とされて、端
子９４より出力される。

一方、フラグ設定回路９５はアドレス処理回路９０のア
ドレス検出結果から、以下のようにディジタル音声信号
と第２音声ゲート信号との位相関係を推定し、その推定
結果に基づいて第２の音声ゲート信号の位相制御を行な
う。

（１）プリアンブルエリアに含まれるＮ１個のアドレス
のうち少なくとも１つが誤りなく検出されたとき第１フ
ラグＦ１を“１”とし、それ以外のとき“０″とする。

（２）ポストアンブルエリアに含まれるＮ３個のアドレ
スのうち少なくとも１つが誤りなく検出されたとき第２
フラグＦ２を“１″とし、それ以外のとき“０”とする
。

フラグ設定回路９５は上記の処理を行なって、フラグＦ
１及びＦ２を出力する。

フラグメモリ回路９６は、上記フラグＦ１及びＦ２を所
定ビット数だけ記憶するレジスタである。

モード判定回路８５はフラグ設定回路９５．フラグメモ
リ回路９６．およびモード判定回路８５自身の出力と、
端子８６を介して入力される初期リセット信号とを受け
て次の処理を行なう。

（１）初期リセットがかかったときは、正しい記録フォ
ーマットのテープを再生した場合に最も適切な第２音声
ゲート信号が出力されるように、セレクタ８３を制御す
る。

（２）　Ｆｌ　＝Ｆ２　＝　”１″のときは、データエ
リア１２と第２音声ゲート信号との位相関係は良好であ
るから、セレクタ８３の状態は変化させず、現在の第２
音声ゲート信号を継続して出力させる。

（３）ＦＬ−“１”、Ｆ２−　“０“のときは、（３−
１）〜（３−８）のいずれかの処理を行なう。

（３−１）上記フラグの状態がＮＩ？Ｎ−ラックにわた
って連続しているときは、現在選択されている第２音声
ゲート信号よりも所定量位相の遅れた第１音声ゲート信
号を第２音声ゲート信号として選択させる。

（８−２）上記フラグの状態がＮＲＩ）ラックにわたっ
て連続していないときは、セレクタ８３の状態は変化さ
せない。

（３−３）現在選択されている第２音声ゲート信号より
も所定量位相の遅れた第１音声ゲート信号がないとき、
すなわち現在選択されている第２音声ゲート信号が最も
位相の遅れている信号の場合は、セレクタ８３の状態は
変化させない。この場合、後処理回路９３にミュート信
号を送って音声出力にミューティングを施す。

（４）　Ｆ　Ｌ　＝　“０”、Ｆ２−“１″のときは、
（４−１）〜（４−３）のいずれかの処理を行なう。

（４−１）上記フラグの状態がＮＲＩ　）ラックにわた
って連続しているとき、現在選択されている第２音声ゲ
ート信号よりも所定量位相の進んだ第１音声ゲート信号
を第２音声ゲート信号として選択させる。

（４−２）上記フラグの状態がＮＲＬ　トラックにわた
って連続していないときは、セレクタ８３の状態は変化
させない。

（４−３）現在選択されている第２音声ゲート信号より
も所定量位相の進んだ第１音声ゲート信号がないとき、
すなわち現在選択されている第２音声ゲート信号が最も
位相の進んだ信号の場合は、セレクタ８３の状態は変化
させない。この場合、後処理回路９３にミュート信号を
送って音声出力にミューティングを施す。

（５）Ｆｌ−“Ｏ”、Ｆ２−“ｏ”のときは、（５−１
）　、　　（５−２）のいずれかの処理を行なう。

（５−１）上記フラグの状態がＮＲ２トラックにわたっ
て連続しているときは、セレクタ８３の状態は変化させ
ない。また、後処理回路９３にミュート信号を送って音
声出力にミューティングを施す。

（５−２）上記フラグの状態がＮ　Ｒ２）ラックにわた
って連続していないときは、セレクタ８３の状態は変化
させない。

上記の説明においては、フラグＦ１＝“１″。

Ｆ２　＝　”０″またはＦ１＝“０”　、Ｆ２−　”１
”の状態をＮ　ｌ？１　トラックにわたって連続し、ま
たツラグＦｉ＝“０″、Ｆ２−“０の状態をＮＲ２トラ
ックにわたって監視しているが、このように複数トラッ
クにわたってフラグの状態を監視するのは、磁気テープ
の欠陥や、傷等による誤った認識の確率を低下させるた
めである。これらＮＲＩは又はＮＲ２の値は記録再生系
の誤りの性質によって最適設定することができる。また
、第１音声ゲート信号の数Ｎ。およびそれぞれの間の位
相差により、システムとして対応できる範囲を変化させ
ることができる。

なお、上記実施例では磁気テープ上のトラックフォーマ
ットとして第１図を例示したが、他のフォーマットにも
本発明は適応可能である。また、実施例ではディジタル
データとして音声信号を示したが、音声信号以外のデー
タでもよい。その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施可能である。

［発明の効果］ 本発明によれば、再生時にディジタルデータ信号の前後
に付加して記録したプリアンブル信号及びポストアンブ
ル信号中のアドレス信号の有無により、ディジタルデー
タ信号とゲート信号との位相関係を推定し、その推定結
果に基づいてゲート信号の位相を制御することにより、
ヘッド交換やドラム交換等によりヘッドとドラムとの機
械的位置関係が変化したり、ディジタルデータ信号のア
フターレコーディング時にディジタルデータ信号の記録
位置がずれたり、あるいは記録フォーマットの正しくな
いソフトテープを再生した場合でも、再生信号中のディ
ジタルデータ信号の存在期間をゲート信号の期間がカバ
ーすることができるので、ディジタルデータ信号の処理
回路に入力されるデータの欠落が回避され、ディジタル
データ信号を正しく再現することができる。この場合、
ディジタルデータ信号と他の信号との間のギャップを必
要以上に大きくとる必要がないから、磁気テープの使用
効率を低下させることがなく、ランニングコストが低く
抑えられる。

さらに、ゲート信号の位相制御が実質的に不可能な場合
は、ディジタルデータ信号の出力にミュ一ティングを施
すようにしたため、ディジタルデータ信号が音声信号の
場合に、不快な「ボッ音」の発生を防止することが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を説明するための磁気テープ
上のトラックフォーマットの構成図、第２図は同実施例
におけるディジタル音声信号領域の信号構成を示す図、
第３図は同実施例におけるブロック構造を示す図、第４
図は同実施例における記録回路部の構成図、第５図は同
実施例における再生回路部の構成図、第６図は従来技術
における磁気テープ上のトラックフォーマットの説明図
、第７図は従来技術における再生信号の説明図である。 １・・・磁気テープ、６・・・映像信号領域、７・・・
ディジタル音声信号領域、１１・・・プリアンブルデー
タエリア、１２・・・データエリア、１３・・・ポスト
アンブルデータエリア、２１・・・同期符号部、２２・
・・アドレス部、２３・・・パリティ部、２４・・・デ
ータ部、９０・・・アドレス処理回路、９５・・・フラ
グ設定回路、９６・・・フラグメモリ、８５・・・モー
ド判定回路、８３・・・セレクタ、８１・・・論理回路
。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦 −２６＝ く　　　田

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転ドラムに支持された回転磁気ヘッドにより磁
   気テープ上に形成される斜めのトラックの一部に、同期
   符号とアドレス信号及び該アドレス信号に対する誤り検
   出符号を含むブロック単位でディジタルデータ信号を記
   録する手段と、 この手段により記録されるディジタルデータ信号の前方
   位置及び後方位置に前記ブロックと同一ブロック構造を
   持つプリアンブル信号及びポストアンブル信号をそれぞ
   れ記録する手段と、再生時に前記回転ドラムの回転数に
   同期して前記ディジタルデータ信号と前記プリアンブル
   信号及びポストアンブル信号の存在期間を示すゲート信
   号を生成する手段と、この手段により生成されたゲート
   信号を用いて、前記回転磁気ヘッドを介して得られた再
   生信号から前記ディジタルデータ信号と前記プリアンブ
   ル信号及びポストアンブル信号を抽出する手段と、 この手段により抽出された信号から、前記プリアンブル
   信号及びポストアンブル信号に含まれるアドレス信号を
   検出する手段と、 この手段により検出されたプリアンブル信号及びポスト
   アンブル信号中のアドレス信号の有無により、前記ゲー
   ト信号と前記再生信号中の前記ディジタルデータ信号と
   の位相関係を推定する推定手段と、 この推定手段の推定結果に基いて、前記ゲート信号の位
   相を前記ディジタルデータ信号と前記プリアンブル信号
   及びポストアンブル信号の存在期間と該ゲート信号の期
   間とが一致する方向に制御する位相制御手段とを備えた
   ことを特徴とする磁気記録再生装置。
2. （２）前記推定手段の推定結果に基づいて、前記位相制
   御手段による前記ゲート信号の位相制御により前記ディ
   ジタルデータ信号と前記プリアンブル信号及びポストア
   ンブル信号の存在期間と前記ゲート信号の期間とを一致
   させられない状態のとき、前記ディジタルデータ信号の
   出力にミューティングを施す手段を付加したことを特徴
   とする請求項１に記載の磁気記録再生装置。