JPH0124189B2 - - Google Patents

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JPH0124189B2
JPH0124189B2 JP56155051A JP15505181A JPH0124189B2 JP H0124189 B2 JPH0124189 B2 JP H0124189B2 JP 56155051 A JP56155051 A JP 56155051A JP 15505181 A JP15505181 A JP 15505181A JP H0124189 B2 JPH0124189 B2 JP H0124189B2
Authority
JP
Japan
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ink
water
handwriting
parts
direct
Prior art date
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Application number
JP56155051A
Other languages
English (en)
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JPS5857478A (ja
Inventor
Kazuo Iwata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水性インキに係り、更に詳細には良好
な筆跡濃度が得られる水性インキに関する。
従来、顔料インキは、染料インキに比較して良
好な筆跡濃度が得られるため、製図用、デザイン
用などのインキとして使用されているが、経時的
に顔料が凝集しやすく、例えば、顔料インキを製
図用などの小管式筆記具に使用した場合には、筆
記具を分解して洗滌する必要があつた。
又、凝集などの問題の少ない染料インキ中の染
料濃度を高めることにより顔料インキの筆跡濃度
に近づけることが考えられるが、このインキは、
筆跡が乾燥するにつれて特に黒色の筆跡が光を反
射して黄ないし赤色に光つてみえ、筆跡が濃くみ
えなくなるという、いわゆるブロンズ現象が生
じ、特に製図用に使用されているトレーシングペ
ーパー上で顕著に生じるという問題があつた。
そこで、本発明者は、濃度を高めた染料インキ
でもブロンズ現象が起こり難くく、良好な筆跡濃
度が得られる水性インキを開発すべく、種々検討
の結果、遂に本発明を完成したもので、即ち、本
発明は、水溶性染料と、水溶性有機溶剤と、水性
インキ全量に対して0.1〜1.5重量%のシユウ酸及
び/又はその塩とから少なくともなる水性インキ
を要旨とするものである。
シユウ酸及び/又はシユウ酸塩の作用効果につ
いては、詳細は不明であるが、おそらく下記の原
理に基づくものと考えられる。即ち、インキ中に
おけるシユウ酸はインキ中のアルカリ成分と結合
し、シユウ酸塩と同様に、インキ中で溶解状態で
安定に存在しているが、筆記すると、シユウ酸塩
のインキ中での溶解度が小さいため、筆跡が乾燥
するにつれて微結晶として析出し、筆跡表面がザ
ラついた状態となり、光を乱反射させるので、ブ
ロンズ現象が抑制でき、このため良好な筆跡濃度
が得られるものと考えられる。
次に本発明の組成について説明する。
水溶性染料としては、直接染料、酸性染料が使
用でき、直接染料としては、C.I.ダイレクトブラ
ツク19、同22、同38、C.I.ダイレクトエロー4、
同27、C.I.ダイレクトオレンジ8、同14、C.I.ダ
イレクトレツド1、同4、同23、C.I.ダイレクト
ブルー1、同6、86など、酸性染料としてはC.I.
アシツドブラツク2、同24、同26、同52、C.I.ア
シツドエロー9、同17、同23、C.I.アシツドオレ
ンジ19、同20、C.I.アシツドレツド7、同18、同
50、同87、C.I.バイオレツト17、同15、C.I.アシ
ツドブルー1、同9、同25、同27などを単独もし
くは、混合して使用可能であるが、筆跡の耐水性
を考慮すれば直接染料が好ましい。
この水溶性染料の使用量は水性インキ全量に対
して5〜20重量%、製図、デザインなど特に筆跡
濃度を必要とする場合は10〜20重量%が好まし
い。
水溶性有機溶剤は、水と相溶性を有し、染料の
溶解助剤として使用せられるもので、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の一価アル
コール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1.3−ブチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、チオジエタ
ノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテー
ト、エチルセロソルブアセテート、ジメチルセロ
ソルブ、ジグライム、グリセリン、メチルカルビ
トール、カルビトールなどの多価アルコール及び
その誘導体、ホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセ
トンアルコール、2−ピロリドン、N−メチル−
2−ピロリドン、4−ブチロラクトン、スルホラ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、
モルホリンなどがあり、これらを適宜選択して使
用することができ、その使用量は水性インキ全量
に対し1〜40重量%が好ましい。
又、主溶剤となる水の使用量は水性インキ全量
に対して40〜95重量%が望ましい。
更に本発明の特徴であるシユウ酸及び/又はそ
の塩は、ブロンズ現象を抑制する為に使用する
が、その使用量については水性インキ全量に対し
て0.1〜1.5重量%、特に0.3〜1.0重量%が好まし
い。0.1重量%以下ではその添加効果が少なく、
1.5重量%以下では、シユウ酸及び/又はその塩
の溶解性が良好でないため、インキの経時安定性
を損なう恐れがある。
尚、上記の成分以外に、インキの粘度を適切に
し、更に、筆跡の耐摩擦堅牢性を向上させる目的
で水溶性高分子をインキ全量に対して5重量%以
下、インキにぬれの作用を付加し、筆記中でのイ
ンキ流出をよりスムーズにしたい場合、各種のア
ニオン系及び又はノニオン系界面活性剤の如き浸
透剤をインキ全量に対して3重量%以下、又、カ
ビの発生、インキの腐敗によるインキ流出阻害を
防止する為にホルマリン、フエノール、ペンタク
ロロフエノールナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリ
ウムなどの如き防腐防カビ剤を適宜少量加えるこ
ともでき、更にインキが金属部品と接触する場
合、金属の腐食防止のために必要に応じてベンゾ
トリアゾール、エチレンジアミン4酢酸塩などの
防食防錆剤も適宜添加することもできる。又、場
合によつては染料の溶解安定性を高め、ペン先で
のインキ乾燥を抑制する目的で、尿素、エチレン
尿素などの添加、筆跡及びペン先でのインキの乾
燥時間をコントロールする目的でソルビトール、
ポリエチレングリコールなどの添加を行なつても
差支えない。
インキは上述したインキ成分をインキの必要特
性に応じて適宜選択し、混合溶解する簡単な操作
で製造し得るが、適度の加熱、撹拌によつてより
容易にインキを作ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、実
施例中単に「部」とあるのは「重量部」を表わ
す。
実施例 1 (酸性染料を使つた黒色インキ) アイゼンオパールブラツWH(保土谷化学(株)製、
C.I.アシツドブラツク52) 11.0部 ウオーターレツド#2(オリエント化学(株)製、C.
I.アシツドレツド87) 0.3部 ウオーターエロー#1(オリエント化学(株)製、C.
I.アシツドエロー23) 0.3部 クラレポバール117(10%水溶液)((株)クラレ製ポ
リビニルアルコール) 5.0部 エマルゲン147(花王アトラス(株)製、ノニオン系界
面活性剤) 0.1部 ペンタクロロフエノールナトリウム(10%水溶
液) 0.1部 水酸化ナトリウム 0.1部 エチレングリコール 10.0部 エタノール 0.5部 シユウ酸ナトリウム 0.7部 水 71.9部 上記の各成分の配合物を30〜40℃で2寺間撹拌
した後、過して、粘度3.8cP(at25℃)黒色イン
キを得た。このインキを市販の小管式製図用ペン
に充填し、トレーシングペーパーに筆記したとこ
ろ、インキの流出は円滑であり、濃度の高い明瞭
な筆跡が得られた。
しかし、シユウ酸ナトリウムを除いたインキ
で、トレーシングペーパーに筆記した場合、筆記
直後は濃度の高い黒い筆跡であつたが、筆跡が乾
燥するにつれて、筆跡に黄味のブロンズ現象が現
われ、ぼやけた見づらい筆跡となつた。
実施例 2 (直接染料を用いた黒色インキ) カヤクダイレクトデイープブラツクEX(日本化薬
(株)製、C.I.ダイレクトブラツク38) 10.0部 カヤクダイレクトオレンジR(日本化薬(株)製、C.
I.ダイレクトオレンジ8) 0.2部 ミツイナイロンフアストブルー(三井東圧化学(株)
製、C.I.アシツドブルー25) 0.3部 ポリビニルピロリドンK−30 0.7部 ペンタクロロフエノールナトリウム(10%水溶
液) 0.1部 水酸化ナトリウム 0.2部 エチレングリコール 10.0部 メチルセロソルブ 0.5部 チオジエタノール 5.0部 ソルビトール 0.5部 シユウ酸ナトリウム 0.5部 水 72.0部 上記の各成分を実施例1と同様に処理して粘度
3.7cP(at25℃)の黒色インキを得た。このインキ
を用いて実施例1と同様にしてトレーシングペー
パーに筆記したところ、インキの流出は円滑であ
り、濃度の高い明瞭な筆跡が得られた。
しかしシユウ酸ナトリウムを除いたインキでト
レーシングペーパーに筆記した場合、前例と同様
に筆跡に黄味のブロンズ現象が現われ、ぼやけた
見づらい筆跡となつた。
以上の様に本発明のインキは筆跡にブロンズ現
象が発生し難くく、良好な筆跡濃度が得られる水
性インキである。
尚、本発明では、筆記具用、特に製図用の水性
インキについて説明したが、一般筆記具用、スタ
ンプ用、印刷用、インクジエツトプリンタ用、ワ
イヤドツトプリンタ用などの水性インキとしても
適用できるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水溶性染料と、水溶性有機溶剤と、水と、水
    性インキ全量に対して0.1〜1.5重量%のシユウ酸
    及び/又はその塩とから少なくともなる水性イン
    キ。
JP56155051A 1981-09-30 1981-09-30 水性インキ Granted JPS5857478A (ja)

Priority Applications (1)

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JP56155051A JPS5857478A (ja) 1981-09-30 1981-09-30 水性インキ

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JP56155051A JPS5857478A (ja) 1981-09-30 1981-09-30 水性インキ

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JPS5857478A JPS5857478A (ja) 1983-04-05
JPH0124189B2 true JPH0124189B2 (ja) 1989-05-10

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JPS5863765A (ja) * 1981-10-12 1983-04-15 Adogaa Kogyo Kk インク組成物
JP4810123B2 (ja) * 2004-07-20 2011-11-09 富士フイルム株式会社 インク組成物及びインクジェット記録方法
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