JPH0124129B2 - - Google Patents

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JPH0124129B2
JPH0124129B2 JP21418287A JP21418287A JPH0124129B2 JP H0124129 B2 JPH0124129 B2 JP H0124129B2 JP 21418287 A JP21418287 A JP 21418287A JP 21418287 A JP21418287 A JP 21418287A JP H0124129 B2 JPH0124129 B2 JP H0124129B2
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JP
Japan
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indomethacin
water
skin
ointment
poultice
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JP21418287A
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JPS6388125A (ja
Inventor
Riichiro Iwaki
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Toko Yakuhin Kogyo KK
Teikoku Seiyaku Co Ltd
Teika Pharamaceutical Co Ltd
Original Assignee
Toko Yakuhin Kogyo KK
Teikoku Seiyaku Co Ltd
Teika Pharamaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、消炎鎮痛剤に関し、薬効成分として
インドメタシンを溶解し基剤中に分散させたパツ
プ剤に関するものである。
インドメタシンは、1−(p−chlorobenzoyl)
−5−methoxy−2−methylindole−3−acetic
acid(分子式:C19H16CLNO4、分子量:357.79)
の化学名を有するすぐれた非ステロイド性消炎鎮
痛剤である。インドメタシンは、水及び通常の溶
媒に対して溶けにくいという性質を持つている。
(従来技術) 従来市場に出ている消炎鎮痛剤パツプ剤として
は、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール等
のサリチル酸系薬剤を主薬とするものが知られて
いる。
一方、消炎鎮痛軟膏剤として、インドメタシン
とグリコール類(プロピレングリコール)、低級
アルコール及び水の混合物からなる媒体に溶解さ
せ、ゲル化してなる消炎鎮痛軟膏が開発され知ら
れている(特開昭53−81616号)。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、かかる従来のパツプ剤及びイン
ドメタシン配合の軟膏剤には次のような欠点があ
つた。
a サリチル酸系パツプ剤の場合 抗炎症作用が期待されるサリチル酸系薬剤
は、皮膚への刺激が強いために適用や連用は好
ましくなかつた。
またエステル系であるために経時変化が著し
く、薬効の長期安定に欠ける重大な欠点があつ
た。
b インドメタシン配合の軟膏剤の場合 インドメタシンの溶解手段として多量のエ
タノール及びプロピレングリコール等を使用
しているために、皮膚への刺激が強く、カブ
レなどの発症がある(高野正彦著:薬局
Vol24、No.4(1973年))。
アルコール含有軟膏の場合は、密封療法が
できない為、塗布後、衣服等に削り取られて
しまう。
その都度良くすりこむことが必要なため使
用に際して不便である。
又使用上、指に軟膏剤が付着する為、指で
他の部位(粘膜面、目、傷口)に触れたとき
に問題が生じ易い。
軟膏であるため塗りむらが生じ易く、投与
量を一定に調整しにくい。
塗布した後に衣服を着用した場合、衣服に
ゲル剤と匂い及び色(黄色)が付着してしま
う欠点がある。そこで、上記サリチル酸系パ
ツプ剤及びインドメタシン軟膏剤の欠点を克
服した薬剤の開発が望まれていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、主薬
や基剤の皮膚への刺激作用が弱く、主薬の経時変
化が少なく、又皮膚への刺激性の強い溶解剤を含
有しない。
投与量の調整がしやすい消炎鎮痛パツプ剤を提
供することを目的として鋭意検討した結果、水に
ほとんど溶解しないインドメタシンをメントー
ル、グリセリンに溶解させ、ポリアクリル酸ナト
リウムからなる保水性基剤と水に分散させ、アル
ミニウム塩で反応させた水性パツプ剤を発明し
た。
このインドメタシン配合のパツプ剤は、サリチ
ル酸系パツプ剤及びインドメタシン軟膏剤の欠点
を克服し得た新規な発明であり、実用上大きな価
値を有するものである。
すなわち、ポリアクリル酸ナトリウムからなる
保水性基剤と、グリセリンからなる湿潤剤と、ア
ルミニウム塩及び、水とを配合したものからな
り、インドメタシンが0.1〜1.5重量%配合され、
更にメントールが添加されていることを特徴とす
るインドメタシン配合のパツプ剤を発明した。
薬効成分としてインドメタシンを0.1〜1.5重量
%としたが、これは消炎鎮痛効果をもたらすため
にはこの程度で充分に期待できるためである。
インドメタシンの安定性は、液性に大きく左右
され、強酸、アルカリ領域ではいずれも不安定で
あり、かつ望ましいPHは4.5〜6.2である。
皮膚表面のPHが約5であることを考えても、刺
激性の少ない妥当なPHと考えられる。
そこでインドメタシン配合パツプ剤の製造にあ
たつては、PH調整剤を用いて上記範囲内となるよ
うに調整するのが好ましい。
保水性基剤として、ポリアクリル酸ナトリウム
を採用したが、これはポリアクリル酸ナトリウム
が他の基剤に比較して増粘性や保水性に優れ、且
つ粘着性をも有するためである。
ポリアクリル酸ナトリウムは、基剤全体に対し
て80重量%まで水分を保持し得る性格を有するも
のであり、これを適宜配合することにより水分を
30〜80重量%含水させたパツプ剤を作成すること
ができる。
ポリアクリル酸ナトリウムは、1重量%に対し
て約10重量%程度の水を保水することができる。
ポリアクリル酸ナトリウムに耐熱成型性を持た
せるためにアルミニウム塩を用いている。アルミ
ニウム塩としては、水酸化アルミニウム、酢酸ア
ルミニウム、硫酸アルミニウム等を単独または混
合して用いる。
メントールを配合したが、これはインドメタシ
ンを溶解することが出来ると共に、インドメタシ
ンの経皮吸収を助長する作用も有するためであ
る。
メントールを加えることにより、共融混合物が
生成し、インドメタシンの融点が低下し、溶解性
が高まることにより皮膚への吸収性が増大する。
尚、メントールにカンフル及び/又は抗ヒスタ
ミン剤のジフエンヒドラミン及び/又塩酸ジフエ
ンヒドラミンを添加すると更にインドメタシンの
溶解性がよくなる。
湿潤剤としてグリセリンを採用したが、これは
低刺激性であると共に、インドメタシンの溶解を
助長する効果を有するためである。
水は、40〜80重量%含有させるように配合する
のが好ましい。これは保水性基剤の配合量との関
係である程度定まる。
保水性基剤と水分量のバランスがくずれると離
水し、水分が支持体である不織布等へ移行し、成
型性を保ち得なくなる。
ポリアクリル酸ナトリウムとゼラチン等を併用
して保水させるようにしてもよい。
含水量を40〜80重量%としたのは、40重量%以
上あれば充分に湿布効果が得られる為であり、80
重量%以下としたのは保水性基剤の性質からそれ
以上の場合、成型性を保ち得なくなるためであ
る。
尚この他にPH調整剤、防腐剤、色素、キレート
剤、乳化剤、酸化防止剤、吸収促進剤等を添加し
ても差し支えない。
(実施例) ポリアクリル酸ナトリウム 4.0g 酸化亜鉛 1.0g 硫酸アルミニウム 1.0g グリセリン 25.0g ゼラチン 4.0g インドメタシン 0.5g dl−カンフル 0.5g dl−メントール 0.3g ジフエンヒドラミン 0.1g 水 63.9g グリセリンのポリアクリル酸ナトリウム、酸
化亜鉛をよく混合する。
ゼラチンを温水にて溶解する。
の混合物にの溶液を加え高速撹拌機にて
よく混合する。
インドメタシン、dl−カンフル、dl−メント
ール、及びジフエンヒドラミンを良く混合しイ
ンドメタシンを溶かす。
の混合物にの溶液を加え、良くかきまぜ
る。
残りの水に硫酸アルミニウムを溶解させる。
の溶液にの溶液を加え均一に撹拌混合し
ポリアクリル酸ナトリウムを反応させると水性
パツプ剤が得られる。
以上のようにして得られた本発明品とインドメ
タシンの代わりにサリチル酸系薬剤1%を配合し
たパツプ剤について、ラツトマスタード足遮浮腫
法及びラツトカラゲニン浮腫抑制作用について比
較検討したところ、いずれも本発明品が比較例の
ものよりも優れていると共に効果の持続性に優れ
ていることが判明した。
実 験 実施例に示された発明品と特開昭53−81616号
の公報に記載された軟膏剤(実施例1)を皮膚に
塗布した時のインドメタシンの血中濃度の推移に
ついて投与面積及び投与量を同一にして比較検討
した。
(イ) 実験方法 SD系雄性ラツト(体重210〜260g)を一群
3匹として用い、ラツト背部被毛を電気バリカ
ン及び電気カミソリにて剪毛する。
本発明のパツプ剤5cm×7cm(膏体3g:
インドメタシンとして15mgに相当する)をラ
ツトの背部に伸縮性包帯で巻き付けるように
して貼り、サージカルテープにて固定する。
軟膏剤1.5g(インドメタシン15mgに相当
する)をラツトの背部の5cm×7cmに塗布す
る。それぞれ1、2、4、6及び8時間後に
頚静脈から採血し、遠心分離により血清を分
離し、測定試料とした。
(ロ) インドメタシンの定量 血清1.0mlを採血し、PH5.0のクエン酸緩衝液
1.0mlを加え、次いでジクロルエタン5.0mlを加
え15分振とうした。
ジクロルエタン4.0mlを採取し、減圧下留去
後、残留物にn−プロピルアイオダイドを加
え、n−プロピルエステル体とし、ガスクロマ
トグラフイーで定量した。
ガスクロマトグラフイーの条件は、以下の通
りである。
カラム:3%SE54chromosorb W(80〜100メ
ツシユ) 長さ:2m 温 度:250℃ 流 速:60ml/min、窒素ガス (ハ) 結果 結果は図に示されるように血中濃度は、6時
間経過後において本発明品の方が軟膏剤よりも
高いことが判明した。
特に8時間経過後は、軟膏剤より25%程度の
高い血中濃度を示した。
(効果) 本発明によるインドメタシン配合のパツプ剤
は、既知のインドメタシン含有軟膏が皮膚刺激性
を有するエタノール、プロピレングリコールによ
りインドメタシンを溶解させていたために皮膚に
刺激を与えたが、本発明のパツプ剤ではこれらを
用いずにメントール及びグリセリンを採用し、保
水性基剤に分散させたので皮膚への刺激が少な
く、さらに、インドメタシンの皮膚への吸収も良
い。
また、インドメタシンを軟膏とせずパツプ剤化
したので、患部への投与量を一定に調整すること
が容易であり、皮膚にくり込む必要がないので簡
単便利である。
インドメタシン含有パツプ剤は、インドメタシ
ン軟膏を塗布した場合に比べ衣服が汚れずに済
む。
本発明における主薬のインドメタシンは、従来
のパツプ剤のサリチル酸系薬剤に比べ、皮膚に貼
付した時に刺激を与えることがなく、非揮散性の
ため長時間にわたり薬効を持続することができる
とともに薬剤の経時安定性にすぐれる。
保水性基剤としてポリアクリル酸ナトリウムを
採用し、更にアルミニウム塩を用いたので従来の
パツプ剤に比較して耐熱成型性に優れると共に含
水量を増加することができ、また粘着性にすぐれ
ているため皮膚に安定的に薬物を吸収させること
ができる。
その結果、水分による湿布効果により打僕、捻
挫、関節痛、筋肉痛に加えさらに、インドメタシ
ンの消炎鎮痛効果として変形性関節症、腱・腱鞘
炎等への適応の拡大も期待される。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明にかかる実施例と軟膏剤との血中
濃度の推移を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアクリル酸ナトリウムからなる保水性基
    剤と、グリセリンからなる湿潤剤と、アルミニウ
    ム塩及び水とを配合したものからなり、インドメ
    タシンが0.1〜1.5重量%配合され、更にメントー
    ルが添加されていることを特徴とするインドメタ
    シン配合のパツプ剤。 2 ジフエンヒドラミンが添加されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のインドメ
    タシン配合のパツプ剤。
JP21418287A 1987-08-29 1987-08-29 インドメタシン配合のパップ剤 Granted JPS6388125A (ja)

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JP21418287A JPS6388125A (ja) 1987-08-29 1987-08-29 インドメタシン配合のパップ剤

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JP13448378A Division JPS5562013A (en) 1978-11-02 1978-11-02 Aqueous poultice comprising transcutaneous absorbable anti-inflammatory agent

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JPS6388125A JPS6388125A (ja) 1988-04-19
JPH0124129B2 true JPH0124129B2 (ja) 1989-05-10

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JPH04193826A (ja) * 1990-11-27 1992-07-13 Shirogane Seiyaku Kk ジクロフェナクナトリウム含有の経皮吸収型消炎・鎮痛貼布剤
JP4585104B2 (ja) * 2000-10-26 2010-11-24 第一三共株式会社 外用消炎鎮痛剤医薬組成物
US7138394B2 (en) * 2002-09-27 2006-11-21 Alpharx Inc. Vehicle for topical delivery of anti-inflammatory compounds
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