JPH01238524A - カテコールアミン誘導体を含有してなる中枢性神経退行性疾患の進行防止および治療剤 - Google Patents

カテコールアミン誘導体を含有してなる中枢性神経退行性疾患の進行防止および治療剤

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JPH01238524A
JPH01238524A JP63063515A JP6351588A JPH01238524A JP H01238524 A JPH01238524 A JP H01238524A JP 63063515 A JP63063515 A JP 63063515A JP 6351588 A JP6351588 A JP 6351588A JP H01238524 A JPH01238524 A JP H01238524A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カテコールアミン誘導体の医薬品への利用に
関する。さらには、脳内特定組成での神経成長因子(N
erve growth factor+  以下、N
GFと略す)の産生・分泌誘発作用を有するカテコール
アミン誘導体を有効成分として含有してなる中枢性神経
退行性疾患の進行防止および治療剤に関する。
〔従来の技術〕
世界的に平均寿命の延長に伴い、各種老人病の早期診断
、原因療法の確立のための研究は急速に進展している。
中枢性の神経退行性疾患もその主要な研究対象である。
特に、その典型疾患であるアルツハイマー型老年性痴呆
症(Senile Dementi−a of Alz
heimer Type、以下5DATと略す)は先進
諸国を中心に増加の傾向が著しいこと、進行性の悲惨な
経過を辿ることから大きな社会問題となりつつある。と
りわけ、近年、本病態に関し多くの研究者、臨床家が挑
戦しているにもかかわらず、根本的な病因解明はもとよ
り、実効的な早期診断法および治療法゛は未だ確立して
いない。
しかしながら、5DATの特徴的早期症状である記銘力
の低下や失見当識の直接原因が、大脳基底部から記憶・
学習中枢である大脳皮質や海馬へ投射する大細胞性コリ
ン作動性神経束の進行性の変性と、それによる該支配領
域の機能不全であることを示す病理学的所見は多数蓄積
されている。また実際、脳内コリン作動系の賦活療法と
して、アセチルコリン生合成前駆体ないしコリンニスス
テラーゼ阻害剤が5DAT患者に投与され、若干の症状
改善例も報告されているが、全殻的には、期待されたほ
どの効果は認められていない。
神経成長因子(Nerve Growth Facto
r、NGFと略する)は、R,Levi−MonLer
lciniやS、Cohen等によって発見されて以来
、数多くの研究の対象となり、すでに抹消神経系とくに
胎生期の知覚および交換神経細胞の分化と成長、さらに
成PMの交換神経細胞の生存と機能保持に必須の因子で
あることが生理化学的実験によって証明されている。
しかしながら、NGFは超微量生理活性物質であり、長
年の研究にもかかわらず、生体内での作用を直接裏付け
るm織内分布と動態についての正確な成績は得られなか
った。ごく最近、NGFの活性サブユニント(β−NG
F 、以下単にNGFと言う)に対する高感度酵素抗体
測定法(Enzyme−LinkedImmunoso
rbent As5ay、以下ELISA)の開発、改
良が進み、上記の検討に耐えうる検出感度と特異性とが
確保されるにいたった(S、 Furukawaら:J
Neurochen+、 且+ 734−744+ 1
983およびS、 KorshingとH,Thoen
en:Proc、Natl、^cad、sci、UsA
 80 3513−3516.1983)。
また、NGFの遺伝子がクローニングされ、構造解析さ
れて、β−NGFの相補的DNA (cDNAと略す)
をプローブとして、そのメツセンジャーRNA (mR
NAと略す)を定量する方法も確立された(D、L、5
heltonとり、F、Re1chardt:Proc
、Natl、Acad、Sci、tlSA 81795
1−7955.1984およびR,Heus+ann 
ら: EMBOJ。
3、3183−3189.1984) 。
これらの技法を用いて、まず、抹消神経系で交換神経細
胞の度合いと支配組織におけるNGFの遺伝子発現との
間に正の相関が成り立つことが実証された。
さらに驚(べきことに、ラットの中枢、とりわけ海馬、
新皮質、嗅球および前脳基底部の中隔野、ブローカ対角
帯、大細胞性基底核にもNGFが検出され、しかもその
mRNA含量は海馬、新皮質に高く、基底部の中隔野で
はNGFの検出されない脳の他の領域程度に低いことが
判明した(S、Korshingら:EMBOJ、4.
1389−1393.1985)。本成績は、その後他
の研究グループによっても次々に追試された(D、L、
5heltonとり、 F、 Re1chardt:P
roc、 Natl、Acad。
Sci、USA 83.27142718.1986お
よびS、Whittemoreら:Proc、Nat1
.Acad、Sci、USA  83 817−821
.1986)。
この事実はNGPが抹消神経系のみならず、中枢神経系
においても遺伝子発現されていること、しかも大脳基底
部の起始核から記憶・学習の中枢である新皮質、海馬へ
投射しているコリン作動性神経束の支配領域で産生・分
泌されて、神経終末よりとりこまれ、逆軸策輸送によっ
て起始核の細胞本体に到ることを示している。NGFが
本コリン作動性神経の生存と、機能維持に必須の因子で
あることはすでに一連の生理学的実験により証明されて
おり、したがって、この成績によって中枢神経系でもN
GFが「神経栄養因子」の一つとして特異的に機能して
いることが証明されたことになる。
その後、この成績はいくつかの研究グループによっても
追試され、また脳におけるNGF レセプターおよび分
布に関する研究からも裏付けられた。
本発明者らは、NGFの中枢神経系での神経栄養因子と
しての機能を研究してゆく中で、5DATの早期症状で
ある記憶・学習障害の直接原因がコリン作動神経束の進
行性の変性とそれによっておこる支配領域の機能性不全
にあるとしても、該神経支配領域におけるNGFの産生
・分泌不全こそがより根本的な病因たり得るとの見地に
立つに至った。
すなわち、従来の5DATに対する対症療法、例えばア
セチルコリンの補充療法やavailabilityの
向上療法では顕著な改善は得られず、大脳皮質および海
馬でのNGFの産生・分泌を確保して、支配神経との間
で成立している機能上の悪循環を断つことが可能であれ
ば、はるかに効果的であると考えるものである。
尚、既に遺伝子のクローニングによってヒト型のβ−N
GFの大11il製への道は拓かれたとは言うものの、
分子ito、oooを越える蛋白質であるNGF自身の
補充療法によっては、薬理学および薬剤掌上の制約が大
きい、とくに中枢神経系の適用に関しては現時点では開
発の目途は立っていない。
以上の様な観点から、NGFの実質的、かつ効果的補充
療法として、NGFの特定組織における産生・分泌能を
誘発する能力を有する低分子化合物の探索は重要な意味
を持つ、我々は既に本作用を有するカテコール誘導体に
ついて報告した(池田:特願昭6l−226135)、
さらに古川等の報告もある(Y、Furukawaら:
J、Bio1.Chem、、2616039(1986
)およびFBBS Letters 208258(1
986)) 。
すなわち、生体内神経伝達物質であるドーパミン(本発
明の一般式においてR+5Rt−Rsがともに水素原子
であり、かつ、nが2の整数である化合物)およびエピ
ニン(本発明の一般式においてR1、R2が水素原子、
R3がメチル基であり、がっ、nが2の整数である)に
NGF産生・分泌誘発作用が存することが述べられてい
る。しかし、これら以外の本発明一般式に示したドーパ
ミン型カテコールアミン化合物については何ら言及され
ていない。
一方、本発明の一般式に示したカテコールアミン誘導体
は、その化学的・生物学的興味から既に合成され、その
化学的性質および一部の生物学的性質は知られている。
しかし、本発明に係るNGF産生・分泌誘発作用は前記
ドーパミン、エピニン以外は何らの報告はなく、よって
これら化合物が中枢性神経退行性疾患の進行防止および
治療に有効である事実は本発明者等にみいだされたもの
である。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の課題は、NGFの実質的、かつ効果的補充療法
として、NGFの特定組織における産生・分泌能を誘発
する能力のある医薬品を提供することであり、一般式で
示されるカテコールアミン誘導体を医薬品として利用す
ることである。
すなわち、特定神経に対して「神経栄養因子」として機
能しているNGFの該神経支配組織の産生・分泌促進活
性をもつ化合物それ自身ないし薬理学および薬剤学的配
慮に基づくその修飾化合物は、通常の投与方法によって
神経変性局部へのNGFの供給量を増大させ、該神経機
能を回復させることを可能にすると期待される。特に、
いまだに根本的治療法の確立されていない中枢性疾患で
ある5DATに対して、これらの化合物の利用は理想的
である。発症早期であれば、これらは抹消投与によって
中枢神経系の大脳皮質や海馬領域のNGFの産生・分泌
能を高めて、支配神経たるコリン作動性神経系の特徴的
変性の進行を防止し、損傷神経細胞の修復ないし残存神
経細胞による再支配を促して、脳機能の可塑性に依拠し
た新しい作用概念に基づく画期的な治療法を提供しうる
ちのである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は一般式 (式中、R3は水素原子またはアセチル基を、R。
、R8は独立してそれぞれ水素原子、低級アルキル基ま
たは低級アルカノイル基を、nは1.2または3の整数
を示す、ただしR+、 Rt、R1がともに水素原子で
あり、かつ、nが2の整数である場合、およびRI% 
R2が水素原子、R1がメチル基であり、かつ、nが2
の整数である場合を除く)で表されるカテコールアミン
誘導体を有効成分として含有する中枢性神経退行性疾患
の進行防止および治療剤である。
本発明の一般式で表されるカテコールアミン誘導体にお
いて、低級アルキル基とはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基またはイソブチル基等
を示し、低級アルカノイル基とはアセチル基、プロピオ
ニル基、ブチリル基またはイソブチリル基等を示す。
具体的には、N−プロピオニ、ルー3.4〜ジヒドロキ
シフェネチルアミン、N−ブチリル−3,4−ジヒドロ
キシフェネチルアミン、N−アセチル−3,4−ジヒド
ロキベンジルアミン、N−プロピオニル−3,4−ジヒ
ドロキシベンジルアミン、N−ブチリル−3,4−ジヒ
ドロキシベンジルアミン、N−アセチル−3,4−ジヒ
ドロキフェニルプロピルアミン、N−プロピオニル−3
,4−ジヒドロキシフェニルプロピルアミン、N−ブチ
リル−3,4−ジヒドロキシフェニルプロピルアミン、
N−アセチル−N−メチル−3,4−ジヒドロキシフェ
ネチルアミン、N−プロピオニル−N−メチル−3,4
−ジヒドロキシフェネチルアミン、N−ブチリル−N−
メチル−3,4−ジヒドロキシフェネチルアミン、およ
び、これらを無水酢酸と反応させて得られる相当するジ
アセトキシ体、ならびにN−プロピル−3,4−ジヒド
ロキシフェネチルアミン、N−ブチル−3,4−ジヒド
ロキシフェネチルアミン、N−メチル−3,4−ジヒド
ロキシベンジルアミン、N−エチル−3,4−ジヒドロ
キシベンジルアミン、N−プロピル−3,4−ジヒドロ
キシベンジルアミン、N−ブチル−3,4−ジヒドロキ
シベンジルアミン、N−メチル−3,4−ジヒドロキシ
フェニルプロピルアミン、N−エチル−3,4−ジヒド
ロキソフェニルプロピルアミン、N−プロピル−3,4
−ジヒドロキシフェニルプロピルアミン、N−ブチル−
3,4−ジヒドロキシフェニルプロピルアミン、N、N
−ジメチル−3,4−ジヒドロキシフェネチルアミン、
N−メチル−N−エチル−3,4−ジヒドロキシフェネ
チルアミン、N−メチル−N−プロピル−3,4−ジヒ
ドロキシフェネチルアミン、N−メチル−N−ブチル−
3,4−ジヒドロキシフェネチルアミン等が挙げられる
これらの化合物は公知の方法により製造可能である。例
えば、−C式においてR2、R1のいずれかが低級アル
カノイル基を有する化合物群は、入手の容易なR2、R
dがいずれも水素原子である化合物(例えばドーパミン
)またはR2、R8のいずれかが低級アルキル基である
化合物(例えばエピニン)等と酸無水物または酸ハロゲ
ン化物を塩基存在下に反応させる方法で製造できる。こ
の方法で使用する酸無水物とは、無水酢酸、無水プロピ
オン酸、無水ブタン酸等であり、酸ハロゲン化物とは、
塩化アセチル1.塩化プロピオニル、塩化ブタノイル等
である。また塩基とはトリエチルアミン、ピリジン等の
有機塩基または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
無機塩基が使用できる。
さらに、一般式においてRZ、 R3の一方、または両
方が低級アルキル基を有する化合物群は、例えば、上記
の方法で製造したRt、 R3のいずれかが低級アルカ
ノイル基を有する化合物を、適当な還元剤と反応させる
ことにより製造できる。適当な還元剤としては、リチウ
ムアルミニウムハイドライド(LiAlH4) 、ジボ
ラン等が使用できる。
具体的な製造例を示すと次の通りである。
製造例1 a)N−アセチル−3,4−ジアセトキシフェネチルア
ミン ドーパミ力2.5gをピリジン10m1に溶解させ、ト
リエチルアミン2.7gを添加する。さらに無水酢酸8
gを加えた後、反応液を1時間60〜70°Cで加熱撹
拌する。反応液を氷水200m lに注ぎ、2.5規定
の水酸化ナトリウム水溶液50m1を加えた後クロロホ
ルム100m lで抽出した。クロロホルム層を2規定
塩酸30m lで3回洗浄し、さらに無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧上留去し、残金をシリカゲ
ルカラムクロマトによって精製した。クロロホルム:メ
タノール=SO:tの混合溶媒で流出させ、3.5gの
純粋なN−アセチル−3,4−ジアセトキシフェネチル
アミンを無色油状物として得た。
NMRδpp−(CDCh)  : 1.96(S、 38) 、2.32(S、68)、2
.78(t、 211)、3.32〜3.56(m、 
2H) 、6.00(br、 IH)、7.00〜7.
16(+m、 31) b)N−アセチル−3,4−ジヒドロキシフェネチルア
ミン 先に合成したN−アセチル−3,4−ジアセトキシフェ
ネチルアミン1gをメタノール60m2に溶解させ、水
冷下、水31)+ 1および飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液30m j!を添加した後、室温で12時間撹拌し
た。水冷下、3規定塩酸を滴下し、反応液を弱酸性にし
た後、クロロホルム50m lで4回抽出した、さらに
水層を酢酸エチル40m lで3回抽出し、再抽出液を
乾燥後、減圧上留去する。残香を合わせてシリカゲルカ
ラムクロマトグラフで精製した。クロロホルム:メタノ
ール=201で流出させ、純粋なN−アセチル−3,4
−ジヒドロキシフェネチルアミン0.3gを得た。
N門Rδps−(DMSO−dJ  :1.78(S、
 38) 、2.30〜2.60(m、 2H) 、2
.90〜3.24(m、 2H) 、6.30〜6.6
8(m、 3H) 、7.76(t、 III) 、8
.50(br、 2H)製造例2 N−エチル−3,4−ジヒドロキフェネチルアミン・臭
化水素酸塩 ホモベラトリルアミン5gをピリジン20Illに溶解
し、無水酢酸5.6gを添加した後、65〜70’Cで
2時間加熱撹拌する。氷水150111に反応液を注ぎ
、6規定塩酸50m l!で弱酸性にする。クロロホル
ム50m lで3回抽出し、抽出液は合わせて重曹水で
洗浄後、無水芒硝で乾燥する。減圧下、溶媒を留去し、
残香にエーテルを加え、析出した結晶を濾取して、mρ
、101〜102°CのN−アセチルホモベラトリルア
ミン5.7gが無色結晶として得られた。
リチウムアルミニウムハイドライド0.98gを乾燥テ
トラヒドロフラン(TIIF)50+slに懸濁し、撹
拌下、N−アセチルホモベラトリルアミン3gのTHF
25ml溶液を滴下する。3時間加熱還流した後、反応
液を氷冷する。激しく撹拌下、水1(1/!とTHFl
omlの混合溶媒を徐々に滴下する。不溶物を濾別した
後、濾液を濃縮し、残香を酢酸エチル50m2に溶解さ
せる。2回水洗した後、無水芒硝で乾燥する。溶媒を減
圧上留去すると油状物質としてN−エチルホモベラトリ
ルアミンが2.3g得られた。
N−エチルホモベラトリルアミン1.0gを48%臭化
水素酸6a+1および酢酸4−2の混合溶媒に溶解させ
、5時間、120〜130°Cで加熱撹拌させる。
溶媒を減圧上留去し、残香をエーテルより結晶化させ、
粗結晶1.2gを得る。イソプロピルアルコールより再
結晶すると、sp、 149〜151°CのN−エチル
−3,4−ジヒドロキフェネチルアミン・臭化水素酸塩
が0.68g得られた。
NMRδee、  (DMSO−dり  :1.20(
t、  314)  、2.6Q〜3.20(鶴、  
61()  、6.40〜6.80(+*、  3H)
  、8.50(m、  4B)次に本発明化合物の中
枢性神経退行性疾患の進行防止および治療剤としての有
効性は、以下の試験によって確認した。
すなわち、古川等(Y、Furukawa et al
:J、Biol。
Chem、 261 63039(1986)により報
告されている、マウス線維芽細胞樹立株、L−M細胞(
ATCC,CCLl、2)を用い、培地中に本発明化合
物を供存させることにより、産生・分泌されるNGF 
fi度を高感度ELISA法によって測定する方法を用
いた。
さらに、中IIX組織での主要なNGF産生・分泌細胞
と考えられるアストロダリア細胞を用いた系においても
、そのNGF濃度を測定した。これらの試験により、本
発明化合物は非常に強いNGF産生・分泌促進能を有す
ることが発見され、よってカテコールアミン誘導体が中
枢性神経退行性疾患、とりわけ5DATに対し有効な進
行防止および治療剤と成り得る可能性を確認した。
また、本発明の化合物を中枢性神経退行性疾患の進行防
止および治療剤として使用する場合、その投与量、列形
は化合物の物性、投与対象の症状等により当然異なるが
、経口的に投与する場合、成人1日当たり、50〜50
0mgを1回または数回に分割し、錠剤、顆粒剤、散剤
、懸濁剤、カプセル剤等として、また非経口的に投与す
る場合、1〜10hgを1回または数回に分割し、例え
ば注射剤、座剤、輸液用等張液等として投与でる。
例えば錠剤とする場合、吸着剤としては結晶性セルロー
ス、軽質無水ケイ酸等を用い、賦形剤としてはトウモロ
コシデンプン、乳糖、燐酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウム等が用いられる、また注射剤とする場合、化
合物の水溶液または綿実油、トウモロコシ油、ラッカセ
イ油、オリーブ油等を用いた懸濁性水溶液、さらにはH
CO−60等の界面活性化剤等を用いた乳濁液として使
用される。
〔実施例〕
以下、本発明を生物試験した実施例により示す、ただし
、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例1 くマウスL、M細胞に対するNGF産生・分泌促進作用
〉 古川らの方法(Y、Furukawaら:J、Bio1
.ChemJfil、 6039−6047 、198
6)に従った。
すなわち、0.5χペプトン添加199培地CGibc
o社製)にてL−M細胞を前培養し、24孔培養プレ一
トCFalcon社製、培養孔あたりの培養面積2.1
c+1)に約3XIO’個/培養孔の細胞をまき、3日
間37°Cにて培養して完全コンフルエント(約10’
細胞/培養孔)とする、培地を0.5%牛血清アルブミ
ン(第五両分、^rs+our社製)添加199培地(
0,5ml/培養孔)に交換する。被検化合物は本培地
中に所定の濃度で含有させ、24時間後の培養培地中の
NGF 1度を高感度ELISA法(S、Furuka
waら:J、Neu−rochem、1.734−74
4.1983)によって測定する。
結果は被検化合物を含まない培地にて培養した対象の培
養培地中の濃度に対する倍率として求めた0本−ELI
SA法の検出限界は0.25pg/+1であり、対照ノ
NGF 4度は、通常50−50−200p、5ml/
培養孔である。値は同一細胞標品を用いた4回の試行の
平均値として示しである。
結果を表1に示す。
(以下余白) 実施例2 くマウス脳アストロダリア細胞に対するNGF産生・分
泌促進作用〉 アストロダリア細胞はマウス前脳から誘導し、培養系に
移した(S、Furukawaら:Biochem、B
iophys、Res、Commun、」甚、57−6
3.1986)。
すなわち、生後8日目のマウス脳を細切し、カルシウム
、マグネシウム不含リン酸緩衝生理食塩水(以下PBS
)で洗浄後、0.25%トリプシン含有PBS中で37
゛C130分間処理し、パスツール・ピペットで&lI
mをほぐして懸濁液とする。200Xgで5分間遠心し
て細胞および細胞凝集体を回収する。
これを10%牛脂児血清、5X10−’ユニットmeの
ペニシリン、5μg7ailのストレプトマイシンを含
有するダルベツコ変法イーグル培地(以下D?IE?1
培地、Gibco社製)に移し、3日毎に同培地を変換
しながら、10〜14日間初代培養する。コンフルエン
トに達したら、トリプシン処理して別の培養器に分配し
て植え継ぐ、さらに2回以上植え継いで形態的に均一な
細胞集団とする0本実験に用いるのは、抗ヒトダリア線
維タンパクM (GFAP)ウサギ抗血清を用いたPA
P染色法(パーオキシダーゼ抗パーオキシダーゼ染色法
)で、97%以上が染色される細胞集団であり、これを
以下アストロダリア細胞と呼ぶ。
アストログリア細胞を24孔培養プレート(Fate−
on社製、培養孔あたりの培養面積2.lc+1)に約
3X10’個/培養孔まき、10%牛脂児血清含有[I
MEM培地にて3日間培養し完全コンフルエント(約1
07細胞/培養孔)とする、培地を0.5%牛血清アル
ブミン(第五両分)含有DMEFI培地に交換(0,5
ml/培養孔)して3日間培養する。さらに3日間毎培
地交換して細胞を培養静止期(quiscent s−
tage)に誘導する。被検化合物を所定の濃度で含む
0.5mj2の同培地に交換し、24時間後の培養培地
中のNGF濃度を前述の高感度ELISA法によって測
定する。結果は被検化合物を含まない培地で培養した対
照の培養培地中の濃度に対する倍率として求めた。本E
LISAの検出限界は0.25pg/m lであり、対
照のNGP濃度は通常1〜10pg10.5mf培養孔
であった。値は同一細胞標品を用いた4回の試行の平均
値として示しである。
結果を表2に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素原子またはアセチル基を、R_2
    、R_3は独立してそれぞれ水素原子、低級アルキル基
    または低級アルカノイル基を、nは1、2または3の整
    数を示す、ただしR_1、R_2、R_3がともに水素
    原子であり、かつ、nが2の整数である場合、およびR
    _1、R_2が水素原子、R_3がメチル基であり、か
    つ、nが2の整数である場合を除く)で表されるカテコ
    ールアミン誘導体を有効成分として含有する中枢性神経
    退行性疾患の進行防止および治療剤。
JP6351588A 1988-03-18 1988-03-18 カテコールアミン誘導体を含有してなる中枢性神経退行性疾患の進行防止および治療剤 Expired - Lifetime JPH0696520B2 (ja)

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