JPH0123576Y2 - - Google Patents

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JPH0123576Y2
JPH0123576Y2 JP6969384U JP6969384U JPH0123576Y2 JP H0123576 Y2 JPH0123576 Y2 JP H0123576Y2 JP 6969384 U JP6969384 U JP 6969384U JP 6969384 U JP6969384 U JP 6969384U JP H0123576 Y2 JPH0123576 Y2 JP H0123576Y2
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atmosphere
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furnace
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  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の車体の塗装ライン等におい
て設置される、塗装された被乾燥物を炉室内で熱
風等によつて加熱することにより強制的に乾燥さ
せる塗装乾燥炉に関する。
(従来技術) 例えば、自動車製造工場の車体塗装ラインにお
いては、塗装された車体(被乾燥物)を、トンネ
ル状の炉室を有した山型あるいは平型構造等がと
られる塗装乾燥炉内で熱風等により加熱し、強制
的に乾燥させるようにしている。このように塗装
された被乾燥物を強制的に乾燥させるようにされ
た塗装乾燥炉では、炉室内の雰囲気中に、被乾燥
物の塗膜から蒸発した塗料の溶剤成分あるいはそ
の熱変化物等のヤニ成分が含まれる。このヤニ成
分は、高温雰囲気中ではベーパー状態にあるが、
低温の炉室内壁等に接触すると凝結し、液化ある
いは固化して炉室内壁あるいは炉室内設置物に付
着する。そして、炉室の天井部の内壁等に付着し
たヤニが乾燥中の被乾燥物に落下して、被乾燥物
の塗装面を汚損するという問題がある。
このような、炉室内で発生するヤニにより被乾
燥物の塗装面が汚損される問題を解消すべく、従
来、ヤニ成分を含有する炉室内の雰囲気を炉室外
に排出する一方、新鮮な空気を炉室内に補充する
方策が一般的に採用されているが、この方策がと
られる場合、所望の効果をあげるには、炉室内の
高温の雰囲気を大量に排出し、それに代えて炉室
に新鮮な空気を多量に導入し、しかも、それを高
温に加熱しなければならず、エネルギーの損失が
大であり、また、炉室に対する給排気や新規な雰
囲気の加熱に要する費用が嵩み、塗装乾燥炉の運
転コストが高くなる欠点がある。
このため、斯かる点の改善をはからんとする試
みもなされており、例えば、実開昭57−182095号
公報には、空気を炉室から排出される高温の雰囲
気を利用した熱交換により加熱し、この加熱され
た空気を、炉室内のヤニ成分が凝結し易い場所
(この公報では山型炉の出入口とされている)に
導入するようにして、炉室内の高温の雰囲気の排
出量を低減しても汚損防止ができるようにした塗
装乾燥炉が提案されている。しかしながら、この
ように、ヤニによる被乾燥物の汚損を低減するた
め、排気を利用して加熱された新たな空気を炉室
に導入するようにされた塗装乾燥炉では、炉室雰
囲気の循環流路、排出流路等を構成する主配管系
とは別に、ヤニ成分の凝結防止に供される加熱空
気の量を調整して送り出すための配管系が必要と
され、設備全体が複雑化するという不都合があ
る。
また、塗装乾燥炉の炉室から、ヤニ成分を含有
する雰囲気を浄化することなく大気中に放出する
と、大気を汚染する虞れがあるので、例えば、上
述した実開昭57−182095号公報にも示されている
如く、ヤニ成分を含有する炉室内の雰囲気を収集
した後、バーナ等で加熱して燃焼させることによ
り、その中に含まれるヤニ成分を焼却して浄化処
理することが行われる。そして、このようにヤニ
成分を含有する雰囲気を燃焼して浄化処理するよ
うにされた塗装乾燥炉において、炉室と浄化処理
を行う排出処理装置とを結ぶ排出流路等にヤニ
(粘着性ミスト)が付着するのを防止するため、
排出流路の途中にフイルタを設置してヤニ成分を
除去するようになすことが、例えば、特公昭57−
55120号公報にも示されている如く、知られてい
る。さらに、特開昭51−54874号公報には排出処
理装置内にヤニ成分(有機溶剤)を吸着する吸着
手段を設けてヤニ成分を燃料として用いるために
回収するようにされた塗装乾燥炉も記載されてい
る。
しかしながら、上述した如くの従来の炉室内の
雰囲気の排出処理装置を伴う塗装乾燥炉において
は、炉室から排出処理装置に排出される雰囲気の
ヤニ成分濃度が極めて高くなるので、大気中に放
出される雰囲気を浄化するためには、大規模な燃
焼システムを有する排出処理装置が必要とされ、
その結果、塗装乾燥炉の設備費あるいは運転コス
トの増大をまねくという問題がある。
(考案の目的) 斯かる点に鑑み本考案は、塗装された被乾燥物
を炉室内で加熱して乾燥させるようにされるとと
もに、被乾燥物の塗膜から蒸発して炉室内壁等に
付着したヤニの落下により生じる被乾燥物の塗装
面の汚損を、運転コストを大幅に上昇させること
なく、効果的に低減することができるようにさ
れ、さらに、大気中に放出される炉室雰囲気の浄
化を、大規模な排出処理装置を必要とせず、従つ
て、設備費を大幅に増大させることなく達成でき
るようにされた塗装乾燥炉を提供することを目的
とする。
(考案の構成) 本考案に係る塗装乾燥炉は、炉室を有し、塗装
された被乾燥物を炉室内で加熱してその塗膜を乾
燥させる炉本体と、被乾燥物の上方位置となる炉
室の天井部側に配置され、その周辺の雰囲気をそ
の中に含まれるヤニ成分が凝結しないように加熱
するパネル状の加熱部を有するヒーターと、炉室
の側部に設けられ、炉室の雰囲気に接するその表
面部が雰囲気中のヤニ成分が凝結して液化するが
固化するには至らない温度に保たれるようにその
内部に温度制御流体が流されるヤニ凝結部とを具
備して構成される。
このように構成されることにより、被乾燥物の
上方に拡がるパネル状の加熱部を有するヒーター
にはヤニが付着せず、従つて、乾燥中の被乾燥物
に向けて炉室の天井部側から落下するヤニが低減
され、被乾燥物の塗装面のヤニによる汚損を回避
できる。また、これとともに、炉室内に設けられ
たヤニ凝結部の表面部に炉室内の雰囲気中のヤニ
成分が液化した状態で付着することになつて、こ
の表面部に付着したヤニを速やかに回収すること
ができ、その結果、炉室内の雰囲気中のヤニ成分
濃度を低下させることができるので、大気中に放
出する炉室雰囲気を浄化処理するに際して、大規
模な排出処理装置を必要としないものとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図及び第2図は、自動車の車体の塗装ライ
ンに適用された本考案に係る塗装乾燥炉の一例を
示す概略構成図である。これら第1図及び第2図
において、1は山型構造がとられた塗装乾燥炉の
炉本体であつて、この炉本体1には、断熱炉壁に
包囲されたトンネル状の炉室2が形成されてい
る。この炉室2は、塗装された被乾燥物(自動車
の車体)Wを搬入させる開口された入口開口部2
aと、この入口開口部2aから斜上方に伸びる入
口空間部2Aと、この入口空間部2Aに連続して
略水平方向に伸びる水平空間部2Bと、この水平
空間部2Bから斜下方に伸びる出口空間部2C
と、被乾燥物Wを搬出させるため開口された出口
開口部2cとを有している。
そして、炉本体1には、被乾燥物Wの塗膜を炉
室2内で熱風によつて強制的に乾燥させて硬化さ
せる熱風循環装置3及び炉室雰囲気の一部を外部
に排出するとともに浄化処理する排出処理装置2
0が設けられている。熱風循環装置3は、ブロア
5、バーナ6、循環フアン7及びこれらを接続す
る循環流路8等で形成される。そして、ブロア5
から燃焼用空気が供給されるバーナ6において、
燃焼用空気と図示しない燃料供給手段から得られ
る燃料とが混合されて燃焼され、また、炉室雰囲
気が循環流路8を介して循環フアン7により吸引
されてバーナ6に流入する。このバーナ6に流入
する炉室雰囲気は、燃焼用空気とともに燃焼され
て炉室雰囲気中に含まれるヤニ成分が焼却される
とともに、被乾燥物Wの乾燥に供されるため、例
えば、180℃程度に昇温されて、熱風として循環
フアン7により、炉室2にその低部から吹き出さ
れる。
また、排出処理装置20は、炉室2の天井部9
付近の炉室雰囲気の一部を、上述したブロア5か
らバーナ6へ供給されて循環フアン7により炉室
2内に吹き出される燃焼用空気量に見合う程度の
量だけ収集して炉室2外へ導出する排出流路12
と、この排出流路12に介装され、例えば、炉室
雰囲気を加熱して燃焼させ、その中に含まれるヤ
ニ成分を焼却除去するようにされた浄化処理ユニ
ツト13とを有している。
さらに、上述の如く熱風循環装置3及び排出処
理装置20を具備する塗装乾燥炉には、炉室2の
天井部9に、被乾燥物Wを炉室2の入口空間部2
A、水平空間部2b及び出口空間部2Cを順次通
過させるように、外部に通じた搬送用のレール1
0が敷設されており、被乾燥物Wはハンガー11
に吊持されて搬送用のレール10に案内されなが
ら、図示しない駆動手段により、塗装ライン上の
前行程部とされる、例えば、セツテイングゾーン
から炉室2の入口空間部2Aに搬入され、水平空
間部2B及び出口空間部2Cに向けて搬送されつ
つ熱風により加熱されて、その塗膜の乾燥がなさ
れる。
上述の如くの構成において、熱風循環装置3及
び排出処理装置20を作動させて被乾燥物Wの塗
膜を乾燥させるべく、被乾燥物Wを炉室2内を通
過させる際、特に、入口及び出口開口部2a及び
2cが設けられていることにより、炉室2の低温
部となる入口空間部2A及び出口空間部2Cを画
定する炉室内壁に、前述した如く、雰囲気中に含
まれるヤニ成分が凝結して付着し、入口空間部2
A及び出口空間部2Cにおける天井部9に付着し
たヤニが落下して、被乾燥物Wの塗装面が汚損さ
れる事態が生じる虞れがある。
このため、本例では、炉室2の入口空間部2A
及び出口空間部2Cの天井部9に、パネルヒータ
ー14が配設されている。このパネルヒーター1
4は、その加熱部がパネル状(板状)に形成され
て、例えば、電気抵抗加熱素子を内蔵し、第2図
に示される如く、炉室2内を搬送されて通過する
被乾燥物Wの塗装上面部をその真上から覆うよう
に、被乾燥物Wの横幅L(塗装面の幅)より若干
長い横幅L′を有して、かつ、入口空間部2A及び
出口空間部2Cの入口開口部2a及び出口開口部
2c付近から水平空間部2B付近まで伸びる長さ
をもつて天井部9に固定されている。そして、パ
ネルヒーター14は、その周辺の炉室雰囲気を加
熱して、所定温度、例えば、炉室雰囲気中に含ま
れるヤニ成分が凝結する温度より高い、約150℃
〜200℃の範囲内にあるヤニ凝結防止温度にまで
昇温させるようになされている。
さらに、本例では、炉室2の入口空間部2A及
び出口空間部2Cの両側部にヤニ凝結部16が設
けられている。このヤニ凝結部16は、第2図に
示される如く、内部に温度制御流体、例えば、水
を流すための流路17が形成されており、この流
路17に、その入口部19aから出口部19bに
向けて温度制御された流体が流されて、炉室2内
の雰囲気と接する表面部16aが、炉室2内の雰
囲気中のヤニ成分が凝結して液化するものの固化
するには至らない温度(例えば、50℃〜100℃の
範囲内の温度)を保つものとなるようにされてい
る。また、表面部16aは、凝結して液化したヤ
ニが流下するように、鉛直方向に対して若干傾斜
して配置されており、この表面部16aの下方側
には、表面部16aから流下する液状のヤニを収
容して炉室2外に排出するためのヤニ受け18が
設けられている。
上述の如くに、パネルヒーター14及びヤニ凝
結部16を具備して構成された本考案に係る塗装
乾燥炉の一例においては、被乾燥物Wに炉室2内
で強制的に乾燥させる際、パネルヒーター14を
加熱状態にするとともにヤニ凝結部16に温度制
御流体を流す。パネルヒーター14が加熱状態に
されると、被乾燥物Wの真上の位置にあるものと
なる、パネルヒーター14の周辺の炉室雰囲気が
加熱されるので、この雰囲気中に含まれるヤニ成
分が、それが凝結する温度より高い温度になされ
てパネルヒーター14の近傍ではベーパー状態と
される。これにより、炉室2の天井部9に向けて
上昇する雰囲気中のヤニ成分は、パネルヒーター
14に付着することなく、さらに、パネルヒータ
ー14の下方空間Uに滞留することなく、炉室2
の両側上端部Sa及びSbに速やかに移動せしめら
れる。そして、バーナ6に供給される燃焼用空気
量に見合う程度の量の炉室雰囲気が、炉室2の両
側上端部Sa及びSbから、排出流路12を介して
浄化処理ユニツト13に送られ、浄化されて大気
中に放出される。この結果、パネルヒーター14
の下方空間Uにおける炉室雰囲気中のヤニ成分濃
度が低下せしめられるとともに、炉室2の両側上
端部Sa及びSbに位置する炉室雰囲気中のヤニ成
分濃度が上昇せしめられて、ヤニ成分が効率よく
炉室2外に排出され、少なくとも、炉室2の入口
空間部2A及び出口空間部2Cを通過中の被乾燥
物Wについては、その真上に位置する炉室2の天
井部9側から、液化もしくは固化したヤニが落下
して、その塗装面が汚損される事態が回避され
る。
また、パネルヒーター14は、上述の如くにし
て、ヤニによる被乾燥物Wの塗装面の汚損を防止
するだけでなく、被乾燥物Wを乾燥させるために
供される炉室雰囲気を直接加熱して昇温させる役
目も果たすので、これにより、バーナ6で使用す
る燃料等が節約されることになる。
一方、ヤニ凝結部16の流路17に温度制御さ
れた流体がその入口部19aから出口部19bに
向けて流されると、表面部16aの温度が炉室2
内の雰囲気中のヤニ成分が凝結して液化するもの
の固化するには至らない温度に保たれる。これに
より、ヤニ凝結部16の周辺における炉室雰囲気
が冷却されて、ヤニ凝結部16の表面部16aに
ヤニ成分が凝結付着して液化する。液化したヤニ
は、表面部16aに沿つて流下してヤニ受け18
に溜まり、炉室2外に排出され、必要に応じて回
収されて焼却される。また、炉室2の上端部Sa
及びSb付近の炉室内壁に付着したヤニも、ヤニ
凝結部16に落下してヤニ受け18に溜まる。
このように、炉室2内の雰囲気中のヤニ成分
は、パネルヒーター14には付着せず、ヤニ凝結
部16あるいは炉室2の上端部Sa及びSb付近の
炉室内壁に凝結付着し、凝結したヤニはヤニ凝結
部16によつて収集されるので、炉室2の雰囲気
中のヤニ成分濃度が効果的に低下せしめられる。
また、ヤニが付着するヤニ凝結部16は、ヤニ
が固化しないようにその表面部16aの温度が制
御されるので、表面部16aに付着したヤニは常
に下方に流下してヤニ受け18に溜まり、これに
より、ヤニ凝結部16は詰まり等を起こすことな
く連続的に使用できるものとなる。
上述の如く、本例では、ブロア5からバーナ6
に供給されて炉室2に導入される燃焼用空気量に
見合う程度の量の炉室雰囲気を排出するだけで、
炉室2内で発生するヤニによつて被乾燥物Wの塗
装面が汚損されることを回避でき、しかも、炉室
2内にヤニ凝結部16を設けて積極的に炉室2内
の雰囲気中のヤニ成分を収集するようにされてい
るので、炉室2から浄化処理ユニツト13に送出
される炉室雰囲気中のヤニ成分濃度が極めて低下
したものとされ、排出処理装置20の規模を従来
の一般的に用いられている塗装乾燥炉のものに比
して縮小されたものとすることができる。
なお、上述の例におけるパネルヒーター14
は、その横幅L′が被乾燥物Wの横幅Lより若干長
くされるとともに、炉室2を通過中の被乾燥物W
の乾燥上面部をその真上から覆うようにして、炉
室2の入口空間部2A及び出口空間部2Cの天井
部9側に、入口開口部2aまたは出口開口部2c
付近から水平空間部2B付近に至るように展設さ
れているが、パネルヒーター14の態様として
は、実質的に、炉室2の天井部9側からヤニが炉
室2を通過中の被乾燥物Wの塗装面に落下しなく
なるように、炉室2の天井部9側に配設されれば
よく、例えば、被乾燥物Wの搬送方向に伸びる長
さを短縮して、入口空間部2A、水平空間部2B
及び出口空間部2Cを画定する炉室内壁の天井部
の、特にヤニが付着し易い部分の下方のみに配置
されてもよい。さらに、上述の例では、山型構造
がとられた塗装乾燥炉について説明したが、本考
案は、他の、平型構造等がとられる塗装乾燥炉に
も同様に適用することができる。また、上述の例
では、被乾燥物Wが順次連続的に搬送されて乾燥
されるが、これとは異なり、被乾燥物Wが、炉室
ないで停止せしめられた状態で乾燥されるように
なされてもよい。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな如く、本考案に係る塗
装乾燥炉にあつては、塗装された被乾燥物を炉室
内で加熱して強制的に乾燥させるとともに、乾燥
中の被乾燥物の上方となる位置にパネル状の加熱
部を有するヒーターを配して、このヒーターによ
つて被乾燥物の上方の炉室内の雰囲気を、それに
含まれるヤニ成分が凝結する温度より高くなるよ
うに加熱し、また、炉室の側部にヤニ凝結部を設
けて炉室内の雰囲気中のヤニ成分を炉室内で積極
的に収集する構成とされるので、ヒーターにはヤ
ニが付着せず、従つて、被乾燥物の真上に位置す
る炉室の天井部側からヤニが落下して被乾燥物の
塗装面を汚損することを効果的に防止でき、さら
に、炉室から排出処理装置に送出される炉室雰囲
気中のヤニ成分濃度を著しく低下させることがで
きて、燃焼システム等を含む排出処理装置を、小
規模で足りるものとすることができる。
このように、本考案に係る塗装乾燥炉によれ
ば、被乾燥物の塗装面のヤニによる汚損を、上述
の如くに設定されたヒーターにより回避でき、し
かも、ヤニ凝結部によつて、炉室の雰囲気のヤニ
成分濃度を極めて低くすることができるので、炉
室から外部に排出して浄化処理すべき炉室雰囲気
の量を低減されたものとすることができて、エネ
ルギー損失を少とでき、また、塗装乾燥炉の配管
系を複雑化させることもない。この結果、設備費
の大幅な上昇をまねくことがなく、かつ、運転コ
ストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案に係る塗装乾燥炉の
一例を自動車の車体の塗装ラインに適用された態
様で示す概略構成図である。 図中、1は炉本体、2は炉室、3は熱風循環装
置、9は炉室2の天井部、14はパネルヒータ
ー、16はヤニ凝結部、20は排出処理装置、W
は被乾燥物である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 炉室を有し、塗装された被乾燥物を上記炉室内
    で加熱して乾燥させる炉本体と、上記炉室内にお
    ける上記被乾燥物の上方となる位置に配され、そ
    の周辺の雰囲気を該雰囲気中に含まれるヤニ成分
    が凝結する温度より高くなるように加熱するパネ
    ル状の加熱部を有するヒーターと、上記炉室側部
    に設けられ、その内部に温度制御流体が流され
    て、上記炉室の雰囲気に接するその表面部が上記
    炉室の雰囲気中のヤニ成分が凝結して液化するが
    固化するには至らない温度に保たれるヤニ凝結部
    とを具備して成る塗装乾燥炉。
JP6969384U 1984-05-12 1984-05-12 塗装乾燥炉 Granted JPS60183072U (ja)

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