JPH01234240A - 化粧紙の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野： 本発明は多彩な金属光沢を顕示する化粧紙の製造方法に
関する。

従来技術： 主としてプラスチ、ツクフィルムに積層技術を用いて、
装飾性を所有したシートを形成することは、既に多数の
技術が開示されている。この装飾性を有するシートとし
ては、主に金属光沢を何する着色シートであって、その
着色に際して全面着色したり、部分的な着色をしたりす
ることは最も広く行われている。これらについては例示
するまでもなく周知である。

このような全面的金属光沢を呈するものでは、その殆ん
どが、いわ１φる多色印刷の方式による色彩の差異にも
とづく装飾性を追及したものが多い。これらは平均Ｃて
装飾効果としての高級感が乏しいので、より装飾性を高
める手段として、局部的に金属光沢部分を有するシート
として、たとえば特開昭５９−１５５０４０号公報によ
るもの、あるいは転写材として特開昭５９−１７１６８
４号、特開昭６０−１０７４００号、特開昭６２−５１
４７６号、実公昭６１−９７５５号、実開昭５８−１５
１０３７号公報などで開示されたものが提案されている
。

これらは主に転写材として、容器などの表面に転写し、
その物品に装飾性を付与するものである。

もつともシートそのもので、多彩な金属光沢を顕示する
ものとして、実開昭６０−１７５６３２号が知られてい
る。このものは本出願人の先出願に係るもので、このも
のにあっては壁紙として熱収縮性の小さい合成樹脂フィ
ルムの表面に硬さの異なる２種以上の樹脂層を適宜配分
で塗着して、その上面（こ金属皮膜層を形成し、加熱処
理によって硬さの異なる樹脂層の収縮差で、金属皮膜層
で凹凸状に形成され、このようにしたものの上面に透光
性を有する保護層を塗着形成し、このようなシートが裏
面で繊維質もしくは発泡樹脂の層で裏打ちしたものであ
る。

解決しようとする課題： 上記したような公知の転写材では、主に容器など立体物
に対して転写して使用することを主眼としているので、
どうしても転写効果の高い機能性に重点をおき、装飾効
果としては図柄等によって対応する構成となっている。

そのために全面的な装飾効果において雅趣に富んだもの
を得難く、したがって広い面積で使用される化粧紙のよ
うなものに採用することは困難性が大である。

また、前記後者の壁紙のような場合には、ベースフィル
ムの裏面に紙もしくは発泡樹脂などをライニングした状
態になっているので、フィルム側の収縮による影響を受
けてフィルム側（表側）にカールしやすくなることが多
い。そのため小形の版に裁断して使用する場合には、特
にそのような傾向か強くなる。したがって、使用する目
的にもよるが、不都合なことが多い。

課題を解決するための手段： 本発明は前記したような問題点を解決して、化粧紙とし
て種々な用途に使用するものが、その全面にわたり金属
光沢を有して雅趣に富んだ装飾性の高いものとし、常に
平坦で安定性のある状態に保ち得る化粧紙の製造方法を
目的とする。

すなわち、本発明は、所要の温度範囲で熱収縮性の小さ
い合成樹脂のベースフィルム片面に、離形性の高い透明
樹脂層を塗着し、その上に硬さの異なる２種以上の樹脂
を適宜配分で塗着形成し、て、硬さの異なる樹脂層と共
に金属皮膜層が収縮差を生じて凹凸模様を形成するよう
にし、得られた凹凸模様を有する合成樹脂フィルムは、
凹凸形成面に接着剤をφ布して紙と一体に接着し、しか
る後ベースフィルムを離形層で剥離除去して金属光沢差
による模様を呈する化粧紙を製造することにある。

本発明においては、紙と一体化するまでのフィルムにお
ける金属皮膜層表面に、オーバー：ｌ−）層を塗着形成
し、金属皮膜層の保護を図るようにしてもよい。あるい
は、このオーバーコート層としてホットメルト接着剤を
塗着しておいてもよい。

ホットメルト接着剤により紙と一体に接着する場合は、
当然ホットローラにより両者を挟圧して熱接着する。こ
の際、ベースフィルムが製品となる化粧紙の化粧面を保
護する働きをなす。またこの侠圧熱接着後に、順次ベー
スフィルムを剥離する操作を併せ行うことにより、作業
を能率よく行うことができる。

本発明においていう硬さに差のある樹脂としては、たと
えば硬い樹脂として、メタアクリル樹脂、メラミン樹脂
、フェノール樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、ハード
エポキシ樹脂、ハードウレタン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、塩化ゴム樹脂などがあり、軟かい樹脂としては
、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルブチラ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル酸エステル樹脂など
があり、硬さの程度に応じて、また加熱操作の程度によ
って、上記樹脂面に付着させた金属皮膜層が、鏡面状な
ものから、皺面が認められるものまで、種々の形態で光
沢差が得られ、これにより模様を形成する。

金属皮膜層の形成については、真空蒸着法、イオンブレ
ーティング法などが採用される。

ベースフィルムとしてはポリエステル樹脂、ポリプロピ
レン樹脂等比較的高温に耐える合成樹脂フィルムを使用
する。

実施例： 以下本発明を一部Ｎ１３１について図面を参照して説明
すれば、次の通りである。

第１図に示すように、例えば定尺幅のポリエステル樹脂
フィルムをベースフィルム（１）として、その表面にア
クリル樹脂、ポリオレフィン系の樹脂などで透明な離形
材層（２）を塗布形成し、その表面に硬い樹脂による層
（３′）を所要の模様で印刷形成し、その後に軟かい樹
脂による層（易を前記硬い樹脂による層（イ）とラップ
するようにして印刷形成し、硬軟両特性のある樹脂にて
混在する模様層（３）を形成する。この模様層（３）を
形成する硬い樹脂としては、メタアクリル樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、
ハードウレタン樹脂、ハードエポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂など、軟かい樹脂としては、塩化ビニル酢
酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルブチラル樹脂、ポリア
ミド樹脂、アクリル酸エステル樹脂など、これらのうち
所要のものを選択し、適宜溶媒にて溶かした溶液を使用
する。もちろん透明な樹脂で形成される。

上記模様層（３）の形成は、グラビア印刷あるいはオフ
セット印刷等公知の印刷手段で行う。印刷後これら樹脂
の層（３’）　＜ｉ’＞が乾燥した表面に、イオンブレ
ーティング法によって白色または白色とその他の色形を
呈する金属光沢を有した金属皮膜層（４）を形成する。

得られたベースフィルム（１）上に離形材層（２）、模
様層（３）、金属皮膜層（４）を形成した積層材を、６
０〜１３０℃の温度範囲における加熱雰囲気内を通して
、加熱処理する。すると模様層（３）の硬い樹脂層（イ
）部分に対して軟かい樹脂層（５１部分は収縮し、表面
に形成されている金属皮膜層（４）が、軟かい樹脂層（
イ）部分で収斂し、表面が平滑部分と皺面を形成した粗
面部分との入りまじったものになる。この加熱処理によ
って得られる表面の状態は、模様層（３）を形成する硬
軟両相脂層＜ｉ＞　＜Ａｓの配分と、加熱による熱収縮
時の加熱の程度を加減することにより、両横脂層の収縮
の程度により鏡面状に平坦な状態から皺が鮮明に認めら
れるまでの範囲で接種調整でき、光沢差の生成を淡い状
態から顕著に現出するまで、ベースフィルム（１）が熱
歪を起さない範囲で加減できる。

このようにして模様層（３）の変形で、その表面の金属
皮膜層（４）に光沢差が形成されたシートは、次にその
加熱変形した金属皮膜層（４）に接着剤層（５）を塗布
形成する。つづいて紙（６）と重ね合わせて接着一体化
する。

このようにして得られた中間製品０６は、巻取る工程に
おいて、紙（６）側と反対の側に付着しているベースフ
ィルム（１）を離形材層（２）から順次剥離して除去す
る。

このようにして第２図に示すような紙表面に光沢差によ
る模様を呈する美麗な化粧紙０Ｑが得られる。この化粧
紙αＯは表面にベースフィルム（１）を除去するための
離形材層（２）が予め設けであるので、ベースフィルム
（１）を除去した後は、保護層の役目をはたし、不都合
はない。

発明の効果： 本発明によれば、金属の光沢差による模様を現示した化
粧紙を得るにあたり、先に樹脂フィルムをベースにして
、これに熱収縮率の異なる樹脂で模様層を形成し、その
表面に付着させた金属皮膜層を熱処理によって全面にわ
たり樹脂の収縮差により部分変形させて粗度の異なるも
のを作り、これを紙上に転位させて、ベースフィルムを
除去することで、化粧紙として樹脂フィルムによる支配
力が除かれた、すなわち裁断してもカールするようなく
せの出ないものが、多量生産できることになり、金属光
沢差のある雅趣に富んだ化粧紙として廉価に提供できる
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法により得られる中間製品の一部拡大
断面で示す斜視図、第２図は完成した化粧紙の拡大断面
図である。 （１）・・・ベースフィルム　　　（２）・・・ｇ形材
ａ（３）・・・模　様　層　　　　（３′）・・・硬い
樹脂の層（６′）・・・軟かい樹脂の層　　　（４）・
・・金属皮膜層（５）・・・接着剤層　　　（６）・・
・　紙αＯ・・・化　粧紙　　　Ｑ６・・・中間製品出
願人　　株式会社　ト　−　ビ ガ 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　所要の温度範囲で熱収縮性の小さい合成樹脂のベー
   スフィルム片面に、離形性の高い透明樹脂層を塗着し、
   その上に硬さの異なる２種以上の樹脂を所要配分で塗着
   し、次いでその上面に所要金属をイオンプレーティング
   法等により付着して金属皮膜層を形成し、このように積
   層表面加工済の合成樹脂フィルムを加熱処理して、硬さ
   の異なる樹脂層と共に金属皮膜層が収縮差によつて凹凸
   模様を形成するようにし、得られた凹凸模様を有する合
   成樹脂フィルムは、その凹凸形成面に接着剤を塗布して
   紙と一体に接着し、しかる後ベースフィルムを剥離除去
   して、金属光沢差による模様を呈する化粧紙を得る、化
   粧紙の製造方法。