JPH01233474A - 電子写真プロセス - Google Patents

電子写真プロセス

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JPH01233474A
JPH01233474A JP63061375A JP6137588A JPH01233474A JP H01233474 A JPH01233474 A JP H01233474A JP 63061375 A JP63061375 A JP 63061375A JP 6137588 A JP6137588 A JP 6137588A JP H01233474 A JPH01233474 A JP H01233474A
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JP
Japan
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photoreceptor
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temperature
charge
layer
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Application number
JP63061375A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Niimi
達也 新美
Minoru Umeda
実 梅田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は電子写真プロセスに関し、詳しくは電子写真感
光体又は電子写真プロセスに特定の加熱手段を加味させ
た電子写真プロセスに関する。
〔従来技術〕
電子写真複写機又はプリンターなどで静電潜像の形成に
使用されている電子写真感光体は、大別して、(1)感
光層が例えば色素増感された酸化亜鉛、硫化カドミウム
又はセレン、セレン合金(Se−As合金、5e−Te
合金)などで代表される無機系電子写真感光体と、(2
)感光層がポリビニルカルバゾール(PVK)などの光
導電性樹脂、PVK−TNF(2,4,7−トリニトロ
フルオレノン)などの電荷移動錯体型、フタロシアニン
などを結着樹脂中に分散した顔料分散型、電荷発生物質
と電荷輸送物質とを組合せて用いる機能分離型で代表さ
れる有機系電子写真感光体とに区別けされる。
これら無機系、有機系電子写真感光体は、それぞれ長所
、短所をもち併せているが、近時は、安価、生産性、無
公害性、感光材料の選択性を利点とする有機系電子写真
感光体が多く採用されるようになってきている。
ところで、殊に後者の有機系電子写真感光体にカールソ
ンプロセスを適用した場合には、帯電性が低く、帯電保
持性が悪い(暗減衰が大きい)うえ、繰返し使用による
これら特性の劣化が大きく、画像上に濃度ムラ、カブリ
を生じさせ、また反転現像の際は地汚れを生じさせる欠
点を有している。加えて一般に、有機系電子写真感光体
は前露光疲労によって帯電性が低下する傾向が強い。
この前露光疲労は主に電荷発生材料が吸収する光によっ
て起こることから、光吸収によって発生した電荷が移動
可能な状態で感光層内に残留している時間が長い程、ま
た、その電荷の数が多い程、前露光疲労による帯電性の
低下が著しくなると考えられる。即ち、光吸収によって
発生した電荷が残留している状態で帯電操作をしても、
残留しているキャリアの移動で表面電荷が中和される為
、残留電荷が消費されるまで表面電位は上昇しない。従
って、前露光疲労骨だけ表面電位の上昇が遅れることに
なり、見かけ上の帯電電位は低くなる。
こうした欠点に対して、有機系電子写真感光体にあって
は、導電性基体と電荷発生層との間にSin、AQ、O
,等の無機材料を蒸着、スパッタリング、陽極酸化など
の方法で設けたり、電荷発生層中にAQ、O,を含有さ
せたり(特開昭55−142354号公報に記載)、電
荷発生層中に金属粉末を含有させたりする(特開昭60
−214364号公報に記載)ことが知られている。ま
た、下引M(中間M)としてポリアミド樹脂(特開昭5
8−30757号、特開昭58−98739号などの公
報に記載)、アルコール可溶性ナイロン樹脂(特開昭6
0−196766号公報に記載)、水溶性ポリビニルブ
チラール樹脂(特開昭60−232553号公報に記載
)、ポリビニルブチラール樹脂(特開昭58−1065
49号公報に記載)などの樹脂を用いることも提案され
ている。
一方、無機系電子写真感光体にあっては、ドーピングさ
れる金属の量、種類などをいろいろ変えたり1合金酸分
比をいろいろ変えたりして前記欠点の解消に努力がなさ
れている。
だが、電子写真感光体を繰返し使用した場合の帯電性、
電荷保持性の低下については、更には、感光体の種類を
問わず高温高湿度下では画像ボケ、画像ウスなどを生じ
、低温下での感光体の結露、低温低湿下での地汚れの発
生などについては感光体自体の改善を待っていたのでは
その低下をくい止めることは難しいのが実情である。
そうした実情を配慮して、特開昭51−111338号
公報では、As、Se□感光体を室温より10〜30%
高くかつ40℃を超えない温度に維持することが提案さ
れており、これによれば疲労(暗減衰)の速度が緩速化
されるとしている。特開昭61−7843号公報では、
導電性基体を面状発熱体としてそれを比較的低温(30
〜50℃)に発熱させることが提案されており、これに
よれば高温高湿下における感光体の相対湿度を減少でき
ると示している。また、特開昭62−121482号公
報では。
感光体に温風、冷風をふきつける方法が提案されており
、これによれば低温時の感光体への結露防止、高温時の
感光体の劣化が防止できるとしている。
だが、上記の手段で感光体又は感光層を加熱した場合に
は、加熱を開始してから所定温度に到達するまでの時間
がかかったり、発熱が一様でなく温度分布のムラがあっ
たりする等の問題点を有している。
〔目   的〕
本発明は、前記のごとき問題点を解消し、感光体の帯電
性、電荷保持性が常時望ましい状態に維持され良質の多
数枚コピーを得るのに効果的な電子写真プロセスを提供
するものである。
〔構  成〕
本発明は電子写真感光体に帯電、露光を施して静電潜像
を形成せしめる工程を含む電子写真プロセスにおいて、
前記感光体を(a)赤外線の照射、(b)ヒートパイプ
、(C)加熱用液体循環方法又は(d)高周波誘導加熱
方法により加熱することを特徴としたものである。
ちなみに、本発明者らは電子写真感光体に対して帯電性
劣化の欠点を解消すべく検討した結果、繰返し使用によ
って帯電性が低下したその感光体に特定の加熱処理を施
すことによって、繰返し使用前と同等の帯電電位の立上
りの遅れかない帯電特性を示すことを見い出した。更に
、本発明者らは、そうした現象を詳細に検討した結果、
繰返し使用によって帯電性が低下した感光体に暗所で加
熱処理を施す際、加熱温度が高いほど帯電性低下の改善
速度が速く、加熱時間が長いほどその効果が顕著である
ことも見い出した。そして、これら現象、効果は無機系
、有機系のいずれも電子写真感光体にも認められるが、
有機系感光体の方に一層有効であることをも確めた。本
発明はかかる知見に基いてなされたものである。
従って、特に有機系感光体をそれを使用する画像形成装
置の中において前記効果を発現させることは、感光体の
帯電電位低下を防止あるいは回復する観点から有用であ
る。同時に、感光層材料が無機系であるか、有機系であ
るかを問わず、高温高湿度下での感光体雰囲気の相対湿
度を下げ1画像源度低下を防止し、更に、低温時の感光
体の結露防止、及び画像の地汚れを防止できる。
本発明電子写真プロセスを更に詳細に説明すると、本発
明においては、先に触れたように、感光体又は感光層の
温度制御を(a)赤外線を照射することによって、(b
)ヒートパイプを使用することによって、(c)加熱用
液体を循環させることによって、又は(d)高周波誘導
加熱装置を使用することによって行なおうとするもので
ある。
これら本発明電子写真プロセスに使用される感光体は特
定される訳でなく、いろいろなタイプのものが適用しう
る。第1図は最も基本的な感光体を表わしており、導電
性基体11上に感光層12が設けられたもの(但しここ
での感光層12は単層からなっている)、第2図(イ)
(ロ)は導電性基体11上に電荷発生層121、電荷輸
送層122の積層からなる感光層12が設けられた感光
体、第3図は第1図又は第2図に示した感光体の導電性
基体11と感光層12との間に中間層13が設けられた
タイプのもの、第4図(イ)(ロ)は第1図、第2図、
又は第3図に示した感光体の感光層12上に保護層14
が設けられたタイプのものを表わしている。
導電性基体1工としては、体積抵抗10”0国以下の導
電性を示すもの例えばアルミニウム、ニッケル、クロム
、ニクロム、銅、銀、金、白金などの金属、酸化スズ、
酸化インジウムなどの金属酸化物を蒸着又はスパッタリ
ングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック
、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板およびそれら
をり、 1. 、1.1. 、押出し、引抜き等の工法
で素管化後、切削、超仕上げ、研摩等で表面処理した管
等を使用することができる。
感光層12が無機系のものにあっては、無定形Ss、C
dS、ZnOなどをはじめ、5e−Te、5e−Te−
CQ、5e−Asなどの化学物乃至合金が代表例として
あげられ、これらは蒸着法やバインダー樹脂に分散した
かたちで形成されている。なお、前記バインダー樹脂は
後に記述する有機系感光層の形成で必要により用いられ
るバインダー樹脂と同じである。また、無機系感光層は
吸収波長の互いに異なる感光層の積層からなっていても
よい。
一方、感光層12が有機系のものにあっては、勿論、感
光層12は単層であってもかまわない。
先ず、積層タイプの有機系感光層(電荷発生層121及
び電荷輸送層122からなる)について述べると、電荷
発生層121は電荷発生物質を主材料とした層で、必要
に応じてバインダー樹脂を用いることもある。
バインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、
ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボ
ネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、
ポリスチレン、ポリーN−’ビニルカルバゾール、ポリ
アクリルアミドなどが用いられる。
電荷発生物質としては、例えば、シーアイピグメントブ
ルー25〔カラーインデックス(CI)21180) 
、シーアイピグメントレッド41 (CI 21200
) 、シーアイアシッドレッド52(CI 45100
)、シーアイベーシックレッド3 (CI 45210
)、さらに、ポルフィリン骨格を有するフタロシアニン
系顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭5
3−95033号公報に記載)、ジスチリルベンゼン骨
格を有するアゾ顔料(特開昭53−133455号公報
に記載)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(
特開昭53−132547号公報に記載)、ジベンゾチ
オフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2172
8号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ
顔料(特開昭54−12742号公報に記載)、フルオ
レノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834
号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料
(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリル
オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−
2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格
を有するアゾ顔料(特開昭54−17734号公報に記
載)、さらに、シーアイピグメントブルー16(CI 
74100)等のフタロシアニン系顔料、シーアイバッ
トブラウン5 (CI 73410)、シーアイバット
ダイ(CI 73030)等のインジゴ系顔料、アルゴ
スカーレットB(バイオレット社製)、インダンスレン
スカーレットR(バイエル社製)等のペリレン系顔料な
どが挙げられる。
これら電荷発生物質の中でもアゾ顔料が好適である。
これらの電荷発生物質は単独で、あるいは2種以上併用
して用いられる。
バインダー樹脂は、電荷発生物質100重量部に対して
0〜100重量部用いるのが適当であり、好ましくは0
〜50重量部である。
電荷発生層121は、電荷発生物質を必要ならばバイン
ダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサ
ン、ジオキサン、ジクロルエタン等の溶媒を用いてボー
ルミル、アトライター、サンドミルなどにより分散し、
分散液を適度に希釈して塗布することにより形成できる
塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法
などを用いて行なうことができる。
電荷発生層121の膜厚は、0.01〜5μm程度が適
当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
電荷輸送層122は、電荷輸送物質およびバインダー樹
脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層
121、導電性基体11又は中間層13上に塗布、乾燥
することにより形成できる。
また、必要により可塑剤やレベリング剤等を添加するこ
ともできる。
電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがあ
る。
正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール
およびその誘導体、ポリ−チーカルバゾリルエチルグル
タメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド
縮金物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニ
ルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾ
ール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン
誘導体、9− (p−ジエチルアミノスチリル)アント
ラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニ
ル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾ
リン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン
誘導体、ベンジジン誘導体等の電子供与性物質が挙げら
れる。
電子輸送物質としては、たとえば、クロルアニル、ブロ
ムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノン
ジメタン、2,4.7− トリニトロ−9−フルオレノ
ン、2,4,5.7−テトラニトロ−9−フルオレノン
、2,4,5.7−テトラニトロキサントン、2,4.
8− トリニドロチオキサントン、2,6.8−トリニ
トロ−4H−インデノ(1,2−b)チオフェン−4−
オン。
1.3.7− トリニトロジベンゾチオフェン−5゜5
−ジオキサイドなどの電子受容性物質が挙げられる。
これらの電荷輸送物質は単独で又は2種以上が混合して
用いられる。
バインダー樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ブタジェン共重合体
、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共合重体、ポ
リ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ボリアリレート樹
脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロー
ス樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール
、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−
N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェ
ノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性または熱硬化
性樹脂が挙げられる。
溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トル
エン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メチ
レンなどが用いられる。
電荷輸送層122の厚さは、5〜50μm程度が適当で
ある。
次に、有機系感光層12が単層構成(単層有機系感光層
)の場合について述べる。この場合も多くは電荷発生物
質と電荷輸送物質よりなる機能分離型のものが挙げられ
る。
即ち、電荷発生物質および電荷輸送物質には先に示した
化合物を用いることができる。
単層有機感光層は、電荷発生物質および電荷輸送物質お
よびバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、
これを塗布、乾燥することによって形成できる。また、
必要により、可塑剤やレベリング剤等を添加することも
できる。
バインダー樹脂としては、先に電荷輸送層122で挙げ
たバインダー樹脂をそのまま用いるほかに、電荷発生層
121で挙げたバインダー樹脂を混合して用いてもよい
単層有機感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質および
バインダー樹脂をテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
クロルエタン、シクロヘキサノン等の溶剤を用いて分散
機等で分散した塗工液を浸漬塗工法やスプレーコート、
ビードコートなどで塗工して形成できる。
単層有機感光層の膜厚は、5〜50μm程度が適当であ
る。
また、電子写真感光体は、第3図及び第4図(ロ)にみ
られるように、導電性基体11と感光層12どの間に中
間層13を設けることにより、感光体としての効果をい
っそう向上させることが可能であり、また接着性を改良
することもできる。
中間層13には、Si○、AQ、O,等の無機材料を蒸
着、スパッタリング、陽極酸化などの方法で設けたもの
や、ポリアミド樹脂(特開昭58−30757号、特開
昭58−98739号などの公報に記載)、アルコール
可溶性ナイロン樹脂(特開昭6〇−196766号公報
に記載)、水溶性ポリビニルブチラール樹脂(特開昭6
0−232553号公報に記載)、ポリビニルブチラー
ル樹脂(特開昭58−106549号公報に記載)、ポ
リビニルアルコールなどの樹脂層を用いることができる
この中間層13にはZnO,Tie、、ZnSなどの顔
料粒子が適当量分散されていてもよく、また、中間層1
3としてシランカップリング剤、チタンカップリング剤
、クロムカップリング剤等を使用することもできる。
中間層13の膜厚は0〜5μmが適当である。
これまでにあげた感光体には、必要に応じて、その感光
層12上に保護層14が設けられる(第4図(イ)(ロ
))。
保護層14に使用される樹脂としてはABSm脂、AC
8樹脂、オレフィン−ビニル共重合体樹脂、塩素化ポリ
エーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセター
ル、ポリアミド、ポリアミドイミド、ボリアリレート、
ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン
、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイ
ミド、メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロ
ピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリ
スチレン、AS樹脂、ブタジェン−スチレン共重合樹脂
、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
、エポキシ樹脂等が挙げられる。
この保護層14には、耐摩耗性の観点から、添加剤とし
てポリテトラフロロエチレン樹脂、フッ素系樹脂、シリ
コーン樹脂を添加し、摩擦係数を下げ耐摩耗性並びに耐
傷化性の向上を図ることができ、また酸化チタン、酸化
錫、チタン酸カリウムの無機化合物を前記樹脂中に分散
しても耐摩耗性が向上する。
保護層14の膜厚は、0.5〜10μm、好ましくは1
〜5μmである。
これまで繍々述べてきた電子写真感光体は、既述のとお
り、程度の差こそあれ、高温湿時においては画像ボケ、
画像ウスなどが発生し、また、低湿時においては感光体
自体の結露、低温低湿時においては画像地汚れが発生す
る。そして、殊に、有機系感光体にあっては、繰返し使
用で帯電性の立ち上がりの遅れが認められる。
本発明プロセスはかかる感光体を加熱(加温)する手段
として前記(a) (b) (C)又は(d)の方法が
採用されている。
前記(a)の方法(赤外線照射)は赤外線ランプの使用
によっているが、その照射の仕方としては二通りある。
1つは、第5図に示したとおり、感光体lの内側(導電
性基体側)から赤外線を照射するタイプと、もう1つは
、第6図(イ)に示したとおり、感光体1の外側(感光
層又は保護層側)から赤外線を照射するタイプとである
。図中、21はランプを示している。
但し、この場合法のことに注意しておく必要がある。即
ち、第5@においては、感光体1の内側から赤外線を照
射する訳であるがら、導電性基体が円筒状アルミニウム
板など光をほとんど通さないものである場合には感光体
1の両端部より光が漏れなければそれでよいが、導電性
基体がポリエチレンフィルムにアルミニウム蒸着したよ
うなものの場合であってランプ21がらの光が可視光領
域まで含むときには例えば700〜800μm以下の光
をカットするフィルターをランプ21の周囲に設けてお
く必要がある。また、第6図(イ)においは、感光体の
外側から赤外線を照射する訳であるがら、感光層の光吸
収が可視光領域のみの場合には差程問題はないが、感光
体が例えばレーザープリンター用である場合にはその感
光層は近赤外近くまで吸収があることが多いため感光体
の疲労を早めてしまう。従って、こうした感光層が近赤
外近くまで吸収がある感光体にあってはフィルター22
を設ける必要がある。
なお、赤外線は感光体1にのみ照射されればよいことか
ら、ランプ21のまわりにはカバー23等をとり付ける
のが望ましい。また、第6図(ロ)に示したように、光
を集光して感光体1に照射させるためにミラー24を設
けておくことも有効である。
ここで使用するランプ21については、少なくとも赤外
領域に発光をもつものであれば足りる。
例えばタングステンランプ、ハロゲンランプなどを用い
700〜800μm以下をカットするフィルター22を
併用して赤外線のみを取り出すのが一般的である。
赤外線を照射する時期については、感光体使用時に常に
照射し続けても、或いは、感光体を使用しない時にのみ
照射するようにしても差支えない。
前記(b)の方法(ヒートパイプでの温度制御)は、文
字通り、ヒートパイプが使用されるがその形状、能力等
に制限されない。但し、円筒状感光体を加熱(加温)す
るので、感光体内部に熱交換効率の大きい(表面積を大
きくする)例えば第7図にみられるごときラセン形状の
もの(ヒートパイプ31)が代表的なものとしてあげら
れる。
前記(C)の方法(加熱用液体循環方法)は、前記(b
)の方法と同様、第7図に示したごときラセン形状のも
の(液体循環装置41)の使用が望ましい。また、この
(c)の方法では、導電性基体が金属であるような場合
又は基体内面に耐水性処理、耐溶剤処理が施されている
ような場合には、第8図(イ)(ロ)にみられるごとく
、基体内部に直接液体を流すことにより液体→固体とい
う最も熱交換率のよい方法を採用することができる。
なお、第8図(イ)(ロ)において、矢印は液体の流れ
方向を表わしており、42はドラム回転用歯車、43は
温度調整装置(ポンプを含む)、44はメカニカルシー
ル、45はOリング、46はベヤリングを表わしている
前記(d)の方法(高周波誘導加熱方法)に用いられる
装置の代表的なものは、概略、第9図に示したような円
筒状構造を有している。即ち、任意の円筒軸51上に形
成された磁性材料よりなる例えば柱状鉄心、筒状の成層
鉄心等の鉄心52の外部に接して、交流電源56によっ
て耐熱される線輪53を巻装し、その外部に磁性材料よ
りなる円筒体54を装置した構造を有している。
この様な構造において、線輪53への交流電源56の供
給によって誘起する交番磁束が鉄心52、円筒側板55
1、円筒体54、円筒側板552を経て鉄心52に至る
閉磁路を形成する。この時磁束が円筒軸心にそって円筒
体54を貫通することにより生ずる渦電流による発熱と
、第10図のような等価回路に示す通り、導電性円筒体
54が1回巻の線輪として作用することによる誘導作用
に基づいて発生する電流工及び円筒体54の抵抗Rによ
るP=I・R2の発熱とが生じ、これにより円筒体54
が発熱する。
発熱の原理に従って、本発明に用いる高周波誘導加熱装
置は、第9図に示すような円筒状にのみ規定されること
はなく、角柱状、だ円筒状であっても差支えない。しか
しながら、このような加熱装置は、温度の立ち上がり時
間は短かいものの、円筒体54の温度分布が必ずしも一
定とはなり得ない。
温度分布の均一化に対する試みは数多く行なわれている
が、その幾つかを示せば次のとおりである。
第11図は、口字型の鉄心52を有する装置であり、効
率を上げるための閉磁路を発熱体である円筒体54から
独立して形成しているため、円筒体54の熱容量が小さ
くでき、均一な発熱が可能となる。また、同時に、閉磁
路の形成により線輪53の励磁電流を極めて低くおさえ
ることができ、効率の向上が計れる。
第12図に示した装置もまた第11図の装置とほぼ同等
な効果が認められる。
もっとも、このように改善された高周波誘導加熱装置そ
れ自体は特開昭57−120969号、特開昭57−1
33466号、特開昭57−205767号、特開昭5
8−184973号、特開昭58−184974号など
の公報に記載されており公知であり、本発明プロセスに
おいて良好に使用することができる。この他にも、特開
昭54−39645号、特開昭57−128372号公
報、特開昭57−205766号などの公報に開示され
ている高周波誘導加熱装置も本発明方法で好ましく使用
しうる。
高周波誘導加熱装置を用いた感光体の加熱方法について
は幾つかあげることができる。
第13図は、高周波誘導加熱装置5を感光体1の内部に
設けた例を示すものである。
また、第14図(イ)は感光体1の内部に高周波誘導加
熱装置5を感光体1に近接して設けた例の断面図を示し
ている。同様に第14図(ロ)は高周波誘導加熱装置5
を複数個用いた例を示している。
第15図(イ)は感光体1の外部の適当な場所に高周波
誘導加熱装置5を設けた例の断面図を示しており、同様
に第15図(ロ)は高周波誘導加熱装置5を複数個用い
た例を示している。
このように設置した高周波誘導加熱装置に交流電圧を印
加すると、前述の原理に基づき、高周波誘導加熱装置は
発熱し、その結果、感光体は加熱される。
これまでの(a) (b) (c)又は(d)の方法に
よって感光体を加熱するには、(i)感光体を常に一定
の温度に維持させて使用する方法、あるいは(3i)感
光体を一度高温にした後冷却して常温に戻して使用する
方法、の2通りが採用しつる。
但し、前者の(i)においては、加熱温度があまり高い
と感光体表面へのストレスが大きくなるため、40〜1
00℃好ましくは50〜80℃の範囲である。従って、
前記(c)の方法にあっては、媒体としての液体は保温
能力を考えると比熱の大きいものが望ましく、これには
水などがあげられる。この(C)の方法では第8図に示
した熱容量が大きくとれる手段であれば常時液体を循環
させる必要はなく、ある温度に達したところで液体の循
環を停止し、また、ある温度より下ったら再び液体の循
環を開始するか液体を入替えればよい。そして、(C)
の方法では循環する液体の加熱方法に関して特に制御さ
れるものではなく、例えば複写機内の定着部の熱を利用
することも可能である。
一方、後者の(ii)においては、感光体の加熱時間を
短かくするか、あるいは、感光体の使用時外に加熱する
か等により、前者の(i)よりも高温にすることができ
る。この(n)での加熱温度は40〜150℃好ましく
は50〜120℃の範囲である。従って、前記(C)の
方法にあっては、媒体としての液体は温度変更の応答時
間等を考えると比熱の小さいものが良く、例えば有機溶
媒、シリコーンオイル等が挙げられる。しかし、−般ユ
ーザー等に設置する事を考えれば液体が難燃性であると
いう条件を付加する必要がある。
冷却手段としては、冷却空気を吹きつける、冷媒を用い
る等が採用されるが、これに限られるものではない。
なお、これら(i)及び(it)の加熱手段で実際にど
の程度の温度に感光体を加熱するかは、感光体を構成す
る物質の融点、ガラス転移点、分解点などより自ずから
限定されることは勿論である。
次に実施例及び比較例を示す。ここでの部はすべて重量
基準である。
実施例1 下記構造式の電荷発生物質         2部シク
ロへキサノン             160部メチ
ルエチルケトン            40部からな
る組成の塗工液を外径40mm、長さ250 mmのア
ルミニウムドラム(導電性基体)上に浸漬塗工により約
0.2μm厚の電荷発生層を形成した。更にこの上に下
記組成からなる塗工液を浸漬塗工により約19μm厚の
電荷輸送層を形成した。
下記構造式で表わされる電荷輸送物質    10部塩
化メチレン               80部この
ようにして作成した積層型感光体をレーザープリンター
(リコー社製pcレーザー6000)に搭載し、帯電直
後の感光体の表面電位が測定できるように表面電位計の
プローブをセットした。また第5図に示した方法で感光
体内部にタングステンランプをセットし、感光体の温度
が50部5℃になるようにドラム内側に温度センサーを
セットし、ランプのオン−オフにより調節し、連続30
00枚のプリントを行なった。この時の環境条件は 23℃−50% 12℃−73% 30℃−90% の通りである。結果をまとめて表−1に示す。
比較例1 実施例1と同じ感光体を用い、ただし実施例1と同じ環
境条件下であるがタングステンランプによる感光体温度
のコントロールを行なわなかった以外はまったく同じに
して連続3000枚のプリントを行なった。結果をまと
めて表−1に示す。
表−1 実施例2 外径40n1、長さ250 ownのアルミニウムシリ
ンダー上に下記組成の中間層塗工液、電荷発生層塗工液
、電荷輸送層塗工液を順次、塗布乾燥し、中間層(約3
μm厚)、電荷発生層(約0.3μm厚)及び電荷輸送
層(約21μm厚)を形成した。
(1)中間層塗工液 二酸化チタン              10部トル
イレン−2,4−ジイソシアネート0.2部2−ブタノ
ン              100部4−メチル−
2−ペンタノン        60部(2)電荷発生
層塗工液 下記構造式のトリスアゾ顔料       2部シクロ
へキサノン            150部2−ブタ
ノン               50部(3)電荷
輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質       100部テト
ラヒドロフラン           800部このよ
うにして作成した有機感光体をレーザープリンター(リ
コー社製pcレーザー6000)に搭載し、実施例1と
同様な方法で表面電位計をセットした。また、実施例1
と同様にタングステンランプをドラム内部より照射でき
るようにセットした。レーザープリンターの始動時に9
0℃まで加熱し、90℃に達したところで別に設けたフ
ァンを作動し、40℃まで冷却し、40℃になったとこ
ろでプリントを開始した。プリント連続500枚おこな
ったところで再び前記と同じように90℃まで加熱→4
0℃まで冷却のサイクルを連続6回行ない3000枚の
プリントを行なった。
このものの評価は第16図に示したとおりである。
比較例2 実施例2と同じ感光体を用い、ただしタングステンラン
プによる加温→ファンによる冷却のサイクルを行なわな
い以外は実施例2とまったく同じにして3000枚のプ
リントを行なった(但し、実施例2における加温→冷却
の時間分だけはプリントを停止した)。このものの評価
は第16図に示したとおりである。
実施例3 アルミニウム導電層を有するポリエステルフィルム(導
電性基体)上に、下記組成からなる塗工液を順次塗工し
、電荷発生層(約0.1μm厚)、電荷移動層(約20
μm厚)を形成した。
(1)電荷発生層塗工液 下記構造式で表わされる電荷発生物質   10部シク
ロへキサノン            120部メチル
イソブチルケトン         60部(2)電荷
輸送層塗工液 下記構造式で表わされる電荷輸送物質   1o部テト
ラヒドロフラン           80部次に、こ
の電子写真感光体に導電層塗工およびベルト接合を行な
い実装用の感光体とした。
これを第6図に示したような装置をつけられるべく改造
を行なった複写機(リコー社製すコピーFT2050)
に搭載した。加温用光源としてはハロゲンランプを使用
し、フィルターはシャープカットフィルター(富士写真
フィルム社製5C−74)を使用した。この複写機を次
の各環境下にて繰返し使用を行ない、5000枚目の画
像を評価した。なお、感光体温度は40℃に保った。
環境条件は 10℃−6部% 25℃−45% 30”C−85% とした。これの評価をまとめて表−2に示す。
比較例3 感光体温度を40℃に保つ操作をしなかった以外は実施
例3とまったく同様に画像形成を行なった。これの評価
をまとめて表−2に示す。
実施例4 比較例3で5000枚複写した感光体を加温操作により
100℃まで上げ、40℃まで冷ました(暗所にて、風
を送り強制冷却した)ところで再びコピーを行なった。
これの評価をまとめて表−2に示す。
表−2 注)0は良好、Δはやや不良、×は不良を意味する。
実施例5 外径80m+、長さ340mのアルミニウムシリンダー
上に下記組成の電荷輸送層塗工液、電荷発生層塗工液、
保護層塗工液を順次、塗布乾燥し、電荷輸送層(約15
μm厚)、電荷発生層(約2μm厚)、保護層(約4μ
m厚)を形成した。
(1)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質        90部塩化
メチレン             900部(2)電
荷発生層塗工液 下記構造式のジスアゾ顔料        2部シクロ
ヘキサノン            160部2−ブタ
ノン               40部(3)保護
層塗工液 導電性チタン(三菱金属社製)100部トルエン   
             240部ブタノール   
            60部からなる混合物をボー
ルミルで72時間分散し、溶媒比はそのままで1重量%
まで希釈したもの。
このようにして作成した感光体を電子写真複写機(リコ
ー社製FT5510)に搭載し、実施例3と同じ加熱装
置を取りつけ、実施例2と同様のヒートサイクル(但し
温度は100℃まで加熱→50℃まで冷却)にて500
0枚までの連続コピーを行なった。
これの評価は第17図に示したとおりである。
比較例4 実施例5の感光体を用い、ヒートサイクルを行なわなか
った以外は実施例5とまったく同様にして連続コピーを
行なった。これの評価を第17図に示した。
実施例6 実施例2において中間層の形成を省略し、電荷発生層用
塗工液のポリビニルブチラール0.5部、シクロへキサ
ノン150部及び2−ブタノン50部をシクロへキサノ
ン70部及びメチルエチルケトン30部にかえ、また、
電荷輸送層塗工液のポリカーボネートをパンライトに−
1300からパンライトC−1400にかえた以外は同
様にして感光体を作成した。但し電荷発生層の厚さは約
0.1μm、電荷輸送層の厚さは約20μmとした。
このようにして作成した感光体をレーザープリンター(
リコー社製pcレーザー6000)に搭載し、帯電直後
の表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを
セットした。また、感光体加温用のヒーターは、アルミ
ニウムドラムの内側にヒートパイプをセットし、ドラム
温度が25℃(室温)、40℃、45℃、50℃、60
℃、70℃になるようにコントロールした。
各条件をセットした後、レーザープリンターを繰返し使
用し帯電直後の表面電位を測定した。
第18図に4000枚時の表面電位と感光体温度との関
係を示す。
実施例7 外径40m、長さ250Iのアルミニウムシリンダーに
、下記組成で表わされる中間層(約3μm厚)、電荷発
生層(約0.2μm厚)、電荷輸送層(約22μm厚)
を順次塗布、乾燥し、感光体を得た。
(1)中間層塗工液 Tie、                   10
部ポリアミド(東し社製CM−8000)      
 16部メタノール              20
0部ブタノール               100
部(2)電荷発生層塗工液 実施例1で用いた電荷発生物質      10部シク
ロへキサノン            136部シクロ
ヘキ・サン              50部(3)
電荷輸送層塗工液 塩化メチレン              50部モノ
クロロベンゼン           30部この感光
体を実施例6で用いたと同じレーザープリンターにセッ
トした。
プリントスタート前に感光体を90℃まで加温した後に
室温まで冷却する。この後に500枚連続のプリントを
する。この作業を6回行ない合計3000枚のプリント
を行なった。500枚ごとの表面電位を測定し第19図
に示した。
比較例5 実施例7で作成した感光体を用い、90℃までの加温を
行なわず500枚のプリントを行なった後、そのままの
状態で感光体を休めた。これを複数回行なって500枚
ごとの表面電位を測定し第19図に示した。
実施例8 外径80■、長さ340mのアルミニウムドラムに下記
組成からなる塗工液を順次塗布、乾燥し、電荷輸送層(
約20μm厚)、電荷発生層(約4μm厚)及び保護層
(約4μm厚)を有する電子写真感光体を作成した。
(1)電荷輸送層塗工液 実施例1で用いた電荷輸送物質      10部ボリ
アリレート(ユニチカ社製U−100)    10部
テトラヒドロフラン           90部シク
ロヘキサン             90部(2)電
荷発生層塗工液 下記構造式の電荷発生物質        5部、 シ
クロへキサノン            250部2−
ブタノン              100部(3)
保護層塗工液・ 導電性チタン              100部ト
ルエン                240部ブタ
ノール               60部この感光
体を複写機(リコー社製リコピーF丁5510)に搭載
し、下記の環境(10℃−10%、25℃−45%、3
0℃−90%)にてランニングテストを行ない、 50
00枚目の画像を評価した。なお、この複写機には、実
施例6と同様なφ80用のヒートパイプをとりつけた。
50部5℃の範囲番こなるようにコントロールした。
これの評価をまとめて表−3に示す。
比較例6 ヒートパイプによる温度コントロールを行なわなかった
以外はすべて実施例8と同じにしてこれの評価をまとめ
て表−3に示す。
表−3 実施例9 外径80nm、長さ340+m+のアルミニウムドラム
上に下記組成からなる塗工液を順次塗布、乾燥し、中間
層(約0.3μm厚)、電荷発生層(約10.2μm厚
)及び電荷輸送層(約25μm厚)を有する電子写真感
光体を作成した。
(1)中間層塗工液 ポリアミド(東し社製CM−4000)       
4部メタノール               96部
(2)電荷発生層塗工液 下記構造式の電荷発生物質        10部ポリ
ビニル・ブチラール          5部シクロへ
キサノン            120部テトラヒド
ロフラン           60部(3)電荷輸送
層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質        10部塩化
メチレン              80部この感光
体を、複写機(リコー社製FT5510)を負帯電する
様に改造したものにセットし、実施例8と同様に温度コ
ントロールを行ないながら(40部5℃) 5000枚
連続コピーをした。また、現像直前の感光体の表面電位
が測定できるように表面電位計をセットし、測定した。
これの評価は第20図に示したとおりである。
比較例7 実施例9における温度コントロールを行なわなかった以
外はすべて同様にして5000枚連続コピーをした。
これの評価は第20図に示したとおりである。
実施例10 外径40m++、長さ250mmのアルミニウムドラム
(導電性基体)上に下記組成からなる塗工液を順次塗布
、乾燥し、電荷発生層(約0.1μm厚)、及び電荷輸
送層(約20μm厚)を有する電子写真感光体を作成し
た。
(1)電荷発生層塗工液 下記構造式の電荷発生物質        2部シクロ
へキサノン            70部メチルエチ
ルケトン           30部(2)電荷輸送
層塗工液 実施例2で用いた電荷輸送物質      10部テト
ラヒドロフラン           80部この感光
体をレーザープリンター(リコー社製PCレーザー60
00)に搭載し、帯電直後の表面電位が測定できるよう
に表面電位計のプローブをセットした。また、感光体加
温用としては第8図のような装置を用い、水を循環した
。水の温度をクールニクスで調節し、25℃(室温と同
じ)、40°C145℃、50℃、60℃、70℃にし
た。
各条件をセットした後、レーザープリンター鼾繰返し使
用し、帯電直後の表面電位を測定した。第21図に5o
oo枚時の表面電位と感光体温度(循環水温度)との関
係を示す。
更に、この感光体において第8図に示した循環装置を使
用して50℃又は70℃の水を循環させ。
それぞれの感光体の温度立ち上がり特性を調べた。なお
、温水循環前の感光体の温度は20℃(室温)である。
続いて、感光体が50℃又は70℃になったところで温
水の循環を停止し、それらの保温性を調べた。
結果は第22図に示したとおりであり、特に感光体の温
度立ち上がりが良好であるのが確められた。
実施例11 外径801Il11、長さ340mmのアルミニウムシ
リンダー(導電性基体)上に下記組成からなる塗工液を
順次塗布、乾燥して中間層(約0.3μm厚)、電荷発
生層(約062μm厚)及び電荷輸送層(約20μm厚
)を有する電子写真感光体を作成した。
(1)中間層塗工液 水                     200
部メタノール              100部(
2)電荷発生層塗工液 実施例5で用いたジスアゾ顔料      2部シクロ
へキサノン           160部2−ブタノ
ン              40部(3)電荷輸送
層塗工液 実施例1で用いた電荷輸送物質      90部塩化
メチレン              900部この感
光体を、複写機(リコピーFT5510)を負帯電する
ように改造したものに搭載した。更に第7図のよう加温
装置(液体循環装置41)をとりつけ、水を循環した。
感光体温度が50℃一定となるようにクールニクスで調
節し50℃になった所でランニングテストを開始した。
また帯電直後の表面電位が測定できるように表面電位計
をセットした。
3000枚コピーまでの表面電位のプロフィールを第2
3図に示した。
比較例8 温水によるコントロールをしない以外はすべて実施例1
1と同じくし、同様の評価をした。
実施例12 外径80nm、長さ340mのアルミニウムシリンダー
(導電性基体)上に下記組成からなる塗工液を順次塗布
、乾燥して中間層(約0.3μm厚)、電荷発生層(約
0.2μm厚)及び電荷輸送層(約20μm厚)を有す
る電子写真感光体を作成した。
(1)中間層塗工液 水                      15
0部メタノール               200
部(2)電荷発生層塗工液 実施例8で用いたジスアゾ顔料      2部シクロ
ヘキサン             160部2−ブタ
ノン              40部(3)電荷輸
送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質        10部し■
3 ポリカーボネート             10部(
今人化成社製パンライトに−1300)テトラヒドロフ
ラン           60部モノクロロベンゼン
           20部この感光体を、複写機(
リコー社製すコピーFT5510)を負帯電するように
改造したものに搭載した。また感光体は、第8図に示し
たように、両端にメカニカルシールをセットし加温、冷
却の温度コントロールができるように実験的に複写機外
にクールニクスを用意し、セットした。
液体としてはシリコーンオイルを使用した。
各温湿度環境下(io℃−70%、20℃−55%。
30℃−90%)でランニングテストを行ない、300
0枚目の画像を評価した。なお温度コントロールはスタ
ート前に一度850℃まで加温し、室温まで冷却した後
スタートした。1000枚目の時点で機械を止め、同じ
処理をした。以下2000枚目、3000枚目も同様、
3000枚目のコピーは処理後すぐにサンプリングした
ものである。
評価をまとめて表−4に示す。
比較例9 シリコーンオイルを流さなかった以外は実施例12とま
ったく同様にしてランニングテストを行なった。その評
価をまとめて表−4に示す。
表−4 実施例13 外径40mm、長さ250 maのアルミニウムシリン
ダー(導電性基体)上に下記組成からなる塗工液を順次
塗布、乾燥して中間層(約3μm厚)、電荷発生層(約
0.3μm厚)及び電荷輸送層(約22μm厚)を有す
る電子写真感光体を作成した。
(1)中間層塗工液 二酸化チタン              10部トル
イレン−2,4−ジイソシアネート  0.2部2−ブ
タノン              100部トルエン
                 60部(2)電荷
発生層塗工液 無金属フタロシアニン(X型)       2部ポリ
エステル              0.7部(東洋
紡績社製バイロン−300) シクロへキサノン            80部テト
ラヒドロフラン           100部(3)
電荷輸送層塗工液 実施例5で用いた電荷輸送物質     100部ポリ
カーボネート(パンライトに−1300)   100
部テトラヒドロフラン           aOO部
この有機感光体をレーザープリンター(リコー社製pc
レーザー6000)に搭載し、帯電直後の感光体の表面
電位が測定できるように表面電位計のプローブをセット
した。また、感光体内部に誘導加熱器をセットし、表面
電位が一750ボルト以下に低下した場合に、誘導加熱
器が作動し、感光体を53℃に10分間保つように設定
した。
このように設定したプリンターを25℃、65%の環境
下で4000枚の連続プリントを行なった。ただし、誘
導加熱器作動時もプリントを行なった。
その結果は第24図のとおりであった。また、4000
枚目の画像特性は良好なものであった。
比較例10 電気抵抗加熱器を作動させなかった以外は。
すべて実施例13と同様にしてプリントを行なった。
その結果は第24図のとおりであった。また、4000
枚目の画像には地汚れの生じているのが認められた。
実施例14 実施例10において、電荷発生層塗工液のシクロヘキサ
ノンを150部、メチルエチルケトン30部にかえて2
−ブタノン50部を用いた以外は実施例10と同様にし
て電子感光体をつくった。
この感光体をレーザープリンター(リコーPCレーザー
6000)に搭載し、帯電直後の表面電位が測定できる
ように表面電位計のプローブをセットした。また、感光
体加温用のヒーターは、アルミドラムの内側に誘導加熱
器をセットし、ドラム温度が常に25℃(室温)、40
℃、45℃、50℃、60℃、70℃になるように各々
をコントロールした。
各条件をセットした後、レーザープリンターを繰返し使
用し、帯電直後の表面電位を測定した。第25図に40
00枚時の表面電位と感光体温度の関係を示す。
実施例15 外径80oW11、長さ340nnのアルミニウムシリ
ンダー(導電性基体)上に下記組成からなる塗工液を順
次塗布、乾燥して電荷輸送層(約20μm厚)、電荷発
生層(約0.3μm厚)及び保護層(約4μm厚)を有
する電子写真感光体を作成した。
(1)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質        80部テト
ラヒドロフラン           800部(2)
電荷発生層塗工液 下記構造式のジスアゾ顔料        3部(東洋
!績社製パイロン200) トルイレン−2,4−ジイソシアネート  0.1部シ
クロヘキサノン            100部テト
ラヒドロフラン           200部(3)
保護層塗工液 実施例5と同じ組成のもの この有機感光体を複写機リコピーFT5510に搭載し
、帯電直後の感光体の表面電位が測定できるように表面
電位計のプローブをセットした。
また、感光体の内側の誘導加熱器を感光体温度が常に4
1℃となるように設定しセットした。
この複写機を用いて、io℃−15%、25℃−65%
、30℃−90%の環境下で5000枚の連続コピーを
行なった。
これらの環境下での表面電位及び5000枚の画像特性
をまとめて表−5に示す。
比較例11 誘導加熱器を作動させない他は、すべて実施例15と同
様にしてプリントを行なった。
その結果をまとめて表−5に示す。
表−5 実施例16 外径80m、長さ340mのアルミニウムシリンダー(
導電性基体)上に下記組成からなる塗工液を順次塗布、
乾燥して中間層(約0.3μm厚)、電荷発生層(約0
.3μm厚)及び電荷輸送層(約22μm厚)を有する
電子写真感光体を作成した。
(1)中間層塗工液 実施例12と同じ組成のもの (2)電荷発生層塗工液 下記構造式のジスアゾ顔料        2部シクロ
へキサノン          160部2−ブタノン
             40部(3)電荷輸送層塗
工液 下記構造式の電荷輸送物質        40部下記
構造式の電荷輸送物質        50部ボリアリ
レート(ユニチカ社製U−=100)     100
部テトラヒドロフラン            800
部この有機感光体を、複写機リコピーFT5510を負
帯電用に改造したものに搭載し、感光体内部に誘導加熱
器をセットした。また、感光体の帯電電位検出手段とし
て特開昭54−61938号公報に開示されている基準
像を露光、現像してトナー濃度から帯電電位を求める方
法を使用した。
この複写機を帯電電位が一700V相当に低下した場合
に誘導加熱器で90℃に保つように10分間作動させた
。この後すぐに別に設けたファンで室温の空気を感光体
表面にふきつけ、50℃まで冷却したところで、複写を
再開するように設定した(加熱、冷却時にはコピーでき
ないようにした)。また実験の為、帯電直後の感光体の
表面電位が検出できるように表面電位計のプローブをセ
ットし、25℃−65%の環境下で5000枚のコピー
を行なった。
このものの表面電位は第26図のように表わされた。
比較例12 誘導加熱器と冷却用ファンを作動させない他は、すべて
実施例16と同様にしてコピーを行なった。この場合の
表面電位は第26図のように表わされた。
実施例17 外径80nwn、長さ340mのアルミニウムシリンダ
ー(導電性基体)上に下記組成からなる塗工液を順次塗
布、乾燥して中間層(約0.3μm)、電荷発生層(約
0.2μm)及び電荷輸送層(約20μm)を積層した
電子写真感光体をつくった。
(1)中間層塗工液 実施例11と同じ組成のもの (2)電荷発生層塗工液 実施例2と同じ組成のもの (3)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質        90部塩化
メチレン             900部この有機
感光体を、複写機(リコー社製すコビーFT5510)
を負帯電用に改造したものに搭載し、帯電直後の感光体
の表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを
セットした。また、感光体内部に55℃に加熱できるよ
う誘導加熱器をセットし、複写機の始動時にのみ15分
間加熱した0次いで、複写機を実施例15と同じ環境下
で、始動(15分)→500枚連続コピー→休止(10
分)のサイクルモードで5000枚のコピーを行なった
表面電位及び5000枚目の画像特性をまとめて表−6
に示す。
比較例13 誘導加熱器を作動させない他は、すべて実施例17と同
様にしてコピーを行なった。
表面電位及び5000枚目の画像特性をまとめて表−6
に示す。
(以下余白) 表  −に れまでの例はすべて有機系電子写真感光体であるが、無
機系電子写真感光体においては幾分効果が低下するもの
の良好な結果がもたらされた。
〔効  果〕
本発明プロセスによれば次のような効果がもたらされる
(1)高温湿時の画像ボケ、画像ウスが防止される。
(2)低温時の感光体の結露及び低温低湿時の画像の地
汚れが防止される。
(3)有機系感光体においては、感光体の繰返し使用後
の帯電特性の劣化が防止される。
(4)反転現像時においては、地肌汚れのない良好な画
像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図までは本発明プロセスに適用される電
子写真感光体の代表的な6例である。 第5図及び第6図は赤外線照射によって感光体を加熱す
る方法を説明するための図である。 第7図はヒートパイプ又は液体循環装置が感光体内部に
組込まれている様子を表わした図である。 第8図は液体循環による他の例を説明するための図であ
る。 第9図から第15図までは高周波誘導加熱装置で感光体
を加熱する例を示した図である。 第16図から第26図までは本発明プロセスを採用した
場合のいろいろな測定結果を表わした図である。 1・・・感光体     11・・・導電性基体12・
・・感光層     13・・・中間層14・・保護N
121・・・電荷発生層122・・・電荷輸送層 第6図(イ) 第S図(ロ) 第13図 第14図(イ)       第14図(ロ)第15図
(イ)    第15図(0)第16図 第17図 コピー&数(ネ魁 第旧図 感光体温度(’C) ブリントオ欠数(牧) コピー枚l&(我) 感光体温度(’C) 第23図 コピー枚&(枚) 第25図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、電子写真感光体に帯電、露光を施して静電潜像を形
    成せしめる工程を含む電子写真プロセスにおいて、該感
    光体を赤外線の照射、ヒートパイプ、加熱用液体循環方
    法又は高周波誘導加熱方法により加熱することを特徴と
    する電子写真プロセス。
JP63061375A 1988-03-14 1988-03-14 電子写真プロセス Pending JPH01233474A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231155B2 (en) 2004-10-27 2007-06-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with a power controlled flux generator as a function of a detected temperature of an image bearing surface
JP2009159913A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Tokuden Co Ltd バイオエタノール製造プロセス用誘導加熱装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231155B2 (en) 2004-10-27 2007-06-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with a power controlled flux generator as a function of a detected temperature of an image bearing surface
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