JPH01232939A - Ｘ線透視撮影装置用圧迫装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明はＸ線透視撮影装置に使用され、透視撮影時に被
検体の撮影部位を圧迫するＸ線透視撮影装置用圧迫装置
に関する。

（従来の技術） 最近、医療機関で採用されているＸ線透視撮影装置とし
ては第４図に示すような構成のものがある。すなわち、
第４図に示すように支持架台１に寝台２が起倒可能に支
持され、この寝台２上には被検体３を載せる天板４が上
、下、左、右動可能に設けられると共に寝台２の下面部
にイメージ壷インテンシファイア（Ｉ　−１）やテレビ
カメラ等の撮影装置５が設けられ、さらに寝台２の背部
側には寝台内部にセットされた図示しないＸ線フィルム
を待機位置と撮影位置間で移動させる速写装置６が設け
られている。また、寝台２の長手方向のほぼ中央部には
支柱７が取付けられ、この支柱７の端部に被検体３に対
してＸ線を照射できるようにＸ線管８が取付けられてい
る。一方、支柱７には透視撮影時に被検体３の撮影部位
１例えば腹部を圧迫するための圧迫装置９が取付けられ
ている。この圧迫装置９は第５図にも示すように筒状の
収納ケース１０内に設けられた圧迫駆動機構により支持
腕１１を収納ケース１０に形成されたガイド溝１２に沿
って上、下動させ、支持腕１１の先端部に取付けられた
スポンジ等の圧迫体１３により被検体３の腹部を一定圧
力で圧迫又はこれを解除できるようにしたものである。

ところで、このようなＸ線透視撮影装置で使用される従
来の圧迫装置の圧迫駆動機構としては、第６図に示すよ
うに構成されている。すなわち、第６図に示すように収
納ケース１０内に垂直にして取付けられたガイド棒１４
に支持腕１１の支持端に取付けられた案内部材１５を上
、下動可能に挿通させ、また収納ケース１０内の下部に
モニタ１６を設けると共にこのモータ１６の回転軸に駆
動スプロケット１７を連結し、さらに収納ケース１０内
の上部に遊動スプロケット１８を設けてこれらの間をチ
ェーン１９により連繋すると共にこのチェーン１９の適
宜箇所を案内部材１５に設けられた連結部に結合させて
いる。また、ガイド棒１４の上部、下部には案内部材１
５の上昇、下降移動を制限するストッパ２０．２１が設
けられており、さらに上部のストッパ２０に近接した位
置にモータ１９の電源回路を切るためのマイクロスイッ
チ２２が設けられている。なお、支持腕１１には図示し
ない軸受が取付けられており、収納ケース１０に形成さ
れたガイド溝１２に接触しながら円滑に上、下方向に移
動できるようになっている。

このような構成の圧迫装置９を使ってＸ線透視撮影装置
により、例えば被検体３の胃の検診を行なう場合、被検
体３が天板４上に寝る前に圧迫体１３が被検体３と当た
らないように支持腕１１は収納ケース１０に形成された
ガイド溝１２の上部湾曲溝部に沿って旋回した最上位置
で待機している。このような状態にあるとき被検体３を
天板４に寝せてからモータ１６を駆動すると、駆動スプ
ロケット１７の回転によりチェーン１９が遊動スプロケ
ット１８を介して移動し、このチェーン１９に結合され
た案内部材１５がガイド棒１４にガイドされながら下降
移動する。この場合、支持腕１１は収納ケース１ｏに形
成されたガイド溝１２の湾曲溝部に沿って旋回下降した
後、直線溝部に沿って下降移動する。したがって、支持
腕１１の先端に取付けられた圧迫体１３は被検体３の背
部を前方から圧迫し、バリウムを胃壁に適当に分布させ
る。このときの被検体３の腹部に加わる圧迫力Ｆは最大
圧迫値（約８ｋｇ）に設定している。

また、診断が終わった後で支持腕１１に取付けられた圧
迫体１３を元の位置に戻すにはモータ１６を前述とは逆
方向に回転させることにより、支持腕１１は収納ケース
１０に形成されたガイド溝１２の直線溝部に沿って上昇
移動し、上部の湾曲溝部に沿って旋回しながら最上部位
置に達するとガイド棒１４に沿って上昇している案内部
材１５がストッパ２０に当たると同時にマイクロスイッ
チ２２を動作させ、モータ１６の電源回路が切られる。

（発明が解決しようとする課題） しかし、このような従来のＸ透視撮影装置用圧迫装置に
おいては、支持腕１１が下降して圧迫体１３により被検
体３の腹部を圧迫している状態にあるとき、停電が発生
すると圧迫体１３に対して最大圧迫値が約８ｋｇという
大きな力が加わっているため、これを直ちに人力で押し
上げることは困難である。そこで、このような停電時の
対策として収納ケース１０内に電源がオフの状態でも圧
迫体１３を人力で容易に押し上げ可能な安全機構を設備
すると、収納ケース１０として大きなものが必要となる
ため、寝台２の起倒時、つまり水平位から立位や水平位
から逆傾斜への移動に際して障害の原因になる。また、
収納ケース１０内にはモータ１６の回転を駆動スプロケ
ット１７及び遊動スプロケット１８を介してチェーン１
９に伝達して案内部材１５をガイド棒１４に案内されな
がら上、下方向に移動させるようにした圧迫駆動機構が
収納されているため、部品点数が多くなり、しかも組立
、調整に多くの手間と時間がかかり、高価なものとなっ
ていた。

本発明は被検体が圧迫されているときに停電が発生して
も速やかに圧迫体を人力で押し上げることができると共
に組立、調整を簡単にでき、しかもコンパクト化を図る
ことができる安価なＸ線透視撮影装置用圧迫装置を提供
することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は上記のような目的を達成するため、Ｘ線透視撮
影装置に使用され、透視撮影時に被検体の撮影部位を圧
迫するＸ線透視撮影装置用圧迫装置において、上部が湾
曲溝部及びこれより下方が直線溝部となるガイド溝を形
成した収納ケースと、この収納ケース内に上下動可能に
保持され下部に螺旋状のラック部及びこのラック部より
上方に直線状のラック部を連続させて形成した棒状ラッ
クと、この棒状ラックの下端部にこれと直交する方向に
取付けられ先端に被検体の撮影部位を圧迫する圧迫体を
設けた支持腕と、前記棒状ラックの上部に取付けられこ
の棒状ラックが移動すると前記収納ケースに形成された
ガイド溝に沿って転動する回転体と、モータにより回転
駆動され且つ前記棒状ラックの螺旋状のラック部に噛合
すると前記支持腕を旋回させ、前記直線状のラック部に
噛合すると前記支持腕を直線方向に移動させるピニオン
とを備えた構成とするものである。

（作用） このような構成のＸ線透視撮影装置用圧迫装置にあって
は、下部に螺旋状のラック部及びこのラック部より上方
に直線状のラック部を連続的に形成した棒状ラックに支
持腕を取付け、この支持腕をモータにより回転駆動され
るピニオンが螺旋状のラック部に噛合すると旋回させ、
ピニオンが直線状のラック部に噛合すると直線方向に移
動させる圧迫駆動機構とすることにより、被検体の圧迫
時に停電が発生しても人力により圧迫体を速やかに押し
上げることが可能となるので被検体の安全性を確保する
ことができ、また１本の棒状ラックとこれに噛合するピ
ニオンとにより支持腕の旋回動作と直線移動を行なわせ
ることが可能なので、部品点数を大幅に減少させること
ができ、もって組立、調整が簡単で、しかもコンパクト
化を図り得るものとなる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図及び第２図は本発明によるＸ線透視撮影装置用圧
迫装置の構成例を示すもので、第１図は要部を断面して
示す側面図、第２図は第１図のＢ−Ｂ線に沿う矢視断面
図である。第１図及び第２図において、３１は上部が湾
曲溝部及びこれより下方が直線溝部となるガイドｅ、３
２を形成した筒状の収納ケースで、この収納ケース３１
内に棒状ラック３３が軸受３４を介して上下方向に移動
可能に垂直に保持されている。この棒状ラック３３は下
部に螺旋状のラック部３３ａ及びこのラック部３３ａよ
り上方に直線状のラック部３３ｂを連続的に形成したも
ので、収納ケース３１の下部開口部より突出する棒状ラ
ック３３の下端部にこれと直交する方向に先端に被検体
の撮影部位を圧迫するスポンジ等からなる圧迫体３６が
取付けらた支持腕３５が取付板３５ａを介して取付けら
れている。また、棒状ラック３３の上端部にはケース内
周面に沿って移動可能な振れ止め３７が取付けられ、さ
らにその下方近傍に収納ケース３１に形成されたガイド
溝３２に沿って回転する回転体３８が取付けられている
。一方、収納ケース３１内の下方空間部に配設された取
付板３９にモータ４０がギヤヘッド４１を介して取付け
られ、このギヤヘッド４１を通して棒状ラック側に伸び
る軸部に２つのギヤ部４２ａ、４２ｂが軸方向に形成さ
れたピニオン４２が連結されている。このピニオン４２
の１つのギヤ部４２ａは取付板３９に軸受４３を介して
支持されたギア４４に噛合させ、またもう１つのギヤ部
４２ｂは棒上ラック３３に噛合させている。また、ギヤ
４４に近接させてその回転数と回転方向から圧迫体３６
の位置を検出するセンサ４５が取付板３９に取付けられ
ている。さらに、ピニオン４２のギヤ部４２ｂの端面に
は鉄板等の吸着片４６が取付けられ、またモータ４０の
停止時にこの吸着片４６を吸着してブレーキをかけるマ
グネットブレーキ４７が取付板３９に取付けられている
。

なお、収納ケース３２の下部開口端と支持腕３５が棒状
ラック３３の下端部に取付けられた支持腕３５の取付板
３５ａとの間にゴム等からなる蛇腹状の伸縮自在な保護
カバー４８が取付けられている。また、収納ケース３２
．背面の適宜位置にＸ線透視撮影装置の支柱に取付ける
ための取付板４９が取付けられている。

次に上記のように構成されたＸ線透視撮影装置用圧迫装
置の作用について述べる。

令弟４図に示すＸ線透視撮影装置により、例えば被検体
３の胃の検診を行なう場合について述べるに、まず被検
体３が天板４上に寝る前にあっては第１図に示すように
支持腕３５が収納ケース３１に形成されたガイド溝３２
の上部湾曲溝部に沿って旋回した最上位置、つまり圧迫
体３６が被検体３と当たらない位置で待機している。こ
の場合、棒状ラック３３とピニオン４２との関係は棒状
ラック３３の螺旋状のラック部３３ａにピニオン４２の
ギア４２ｂとが噛合している状態にある。

このような状態で被検体３を天板４に寝せてからモータ
４０を回転駆動すると、ピニオン４２の回転がギア部４
２ｂと棒状ラック３３の螺旋状のラック部３３ａとの噛
合により棒状ラック３３に伝達され、棒状ラック３３が
回動する。これにより棒状ラック３３に取付けられた回
転体３８がガイド溝３２の旋回溝部に沿って転動するこ
とで、支持腕３５は被検体３の上方位置まで旋回する。

次いで支持腕３５が旋回した後、ピニオン４２のギア部
４２ｂが棒状ラック３３の直線状のラック部３３ｂに噛
合すると、ピニオン４２の回転が棒状ラック３３に直線
運動として伝達され、この棒状ラック３３に取付けられ
た回転体３８がガイド溝３２の直線溝部に沿って転動す
ることで、支持腕３５は下降移動する。そして、支持腕
３５が第３図に示すような下降限界位置まで移動すると
、センサ４５により検出された圧迫体３６の位置検出信
号により、モータ４０の電源回路を切ると共にマグネッ
トブレーキ４７を励磁して吸着片４６を吸引し、モータ
４０を停止させる。

したがって、支持腕３５の先端に取付けられた圧迫体３
６は被検体３の背部を前方から圧迫し、バリウムを胃壁
に適当に分布させる。

また、診断が終わった後で支持腕３５に取付けられた圧
迫体３６を元の位置に戻すにはモータ４０を前述とは逆
方向に回転させることにより、支持腕３５は収納ケース
３１に形成されたガイド溝３２の直線溝部に沿って上昇
移動し、上部の湾曲溝部に沿って旋回しながら最上限位
置に達すると、センサ４５により検出された圧迫体３６
の位置検出信号により、モータ４０の電源回路を切ると
共にマグネットブレーキ４７を励磁して吸着片４６を吸
引し、モータ４０を停止させる。

このように本実施例では下部に螺旋状のラック部３３ａ
及びこのラック部３３ａより上方に直線状のラック部３
３ｂを連続的に形成した棒状ラック３３に取付板３５ａ
を介して支持腕３５を取付けると共に、モータ４０によ
り回転駆動されるピニオン４２のギヤ部４２ｂを螺旋状
のラック部３３ａ、直線状のラック部３３ｂに噛合させ
て支持腕３５の旋回と直線方向の移動とを行ない得る圧
迫駆動機構としたので、被検体３の圧迫時に停電が発生
しても圧迫体３６を手で押し上げるだけで支持腕３５を
容易に上方に移動させることができ、被検体３の安全性
を確保することが可能となる。また、収納ケース３１内
に収納される部品としては１本の棒状ラック３３とこれ
に噛合するピニオン４２及びこのピニオン４２を回転駆
動するモータ４０があればよいので、その部品点数を大
幅に減少させることができ、したがって組立、調整が簡
単で、しかもコンパクト化を図ることができる。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、被検体が圧迫されて
いるときに停電が発生しても速やかに圧迫体を人力で押
し上げることができると共に組立、調整を簡単にでき、
しかもコンパクト化を図ることができる安価なＸ線透視
撮影装置用圧迫装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】 第１図及び第２図は本発明によるＸ線透視撮影装置用圧
迫装置の一実施例を示すもので、第１図は要部を断面し
て示す側面図、第２図は第１図のＢ−Ｂ線に沿う矢視断
面図、第３図は同実施例において圧迫体が最下限位置ま
で下降した状態を示す側面図、第４図は圧迫装置が使用
されたＸ線透視撮影装置の構成説明図、第５図及び第６
図は従来の圧迫装置を示すもので、第５図は圧迫装置を
第４図のＡ−Ａ矢視方向から見た図、第６図は要部を断
面した構成説明図である。 ３１・・・収納ケース、３２・・・ガイド溝、３３・・
・棒状ラック、３３ａ・・・螺旋溝部、３３ｂ・・・直
線状の溝部、３４・・・軸受、３５・・・支持腕、３６
・・・圧迫体、３７・・・振れ止め、３８・・・回転体
、３つ・・・取付板、４０・・・モータ、４］・・・ギ
ヤヘッド、４２・・・ピニオン、４２ａ、４２ｂ・・・
ラック部、４３・・・軸受、４４・・・ギヤ、４５・・
・センサ、４６・・・吸着片、４７・・・マグネットブ
レーキ、４８・・・保護カバー、４９・・・取付板。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦 第３図 第　６　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｘ線透視撮影装置に使用され、透視撮影時に被検体の撮
   影部位を圧迫するＸ線透視撮影装置用圧迫装置において
   、上部が湾曲溝部及びこれより下方が直線溝部となるガ
   イド溝を形成した収納ケースと、この収納ケース内に上
   下動可能に保持され下部に螺旋状のラック部及びこのラ
   ック部より上方に直線状のラック部を連続させて形成し
   た棒状ラックと、この棒状ラックの下端部にこれと直交
   する方向に取付けられ先端に被検体の撮影部位を圧迫す
   る圧迫体を設けた支持腕と、前記棒状ラックの上部に取
   付けられこの棒状ラックが移動すると前記収納ケースに
   形成されたガイド溝に沿って転動する回転体と、モータ
   により回転駆動され且つ前記棒状ラックの螺旋状のラッ
   ク部に噛合すると前記支持腕を旋回させ、前記直線状の
   ラック部に噛合すると前記支持腕を直線方向に移動させ
   るピニオンとを備えたことを特徴とするＸ線透視撮影装
   置用圧迫装置。