JPH01231463A - Fsk信号受信機 - Google Patents

Fsk信号受信機

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JPH01231463A
JPH01231463A JP1189688A JP1189688A JPH01231463A JP H01231463 A JPH01231463 A JP H01231463A JP 1189688 A JP1189688 A JP 1189688A JP 1189688 A JP1189688 A JP 1189688A JP H01231463 A JPH01231463 A JP H01231463A
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phase
phase shift
circuits
signal
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Koji Chiba
千葉 耕司
Kazuaki Murota
室田 和昭
Kenkichi Hiraide
賢吉 平出
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気通信または光通信の分野で、ディジタル信
号の受信機として利用する。本発明はFS K (Fr
equency 5hift Keying、二値周波
数変調)信号の復調回路に関する。特に、FSK信号を
直接ベースバンド信号に復調するFSK信号受信機に関
する。
〔従来の技術〕
第9図は従来例FSK信号受信機のブロック構成図であ
る。この従来例受信機は、アンテナ1に受信される一つ
の受信FSK信号を高周波増幅器2で所定レベルに増幅
してから分岐して、一対の混合回路5.6に与え、この
混合回路5.6に前記FSK信号の搬送波周波数にほぼ
等しい周波数の局部発振信号を局部発振回路3から与え
、この一対の混合回路に与える局部発振信号にπ/2に
相当の位相差を与える移相回路4を設けたもので、この
混合回路5.6の各出力信号のFSK復調信号波がそれ
ぞれ通過する一対の低域濾波器7.8と、この一対の低
域濾波器7.8の出力信号をそれぞれ増幅する低周波増
幅器9.10およびその出力信号を一定振幅に制限する
振幅制限回路11.12とを介して、比較回路13に与
え、この比較回路13で二つの信号を比較することによ
り、FSK信号を復調する装置である。
この装置は、従来のスーパーヘテロゲイン方式に比べる
と、中間周波数帯の増幅器や濾波器が不要となり、受信
機が小型化されるとともに集積回路化が可能な装置とし
て注目されている。
この装置の動作を簡単に説明する。受信FSK信号の搬
送波周波数をfCとし、二値FSK信号の周波数変位を
δとすると、局部発振周波数ftを搬送波周波数fcに
等しくすることにより、混合回路6の出力には、その基
本波周波数の信号として、周波数変位δに等しいベース
バンド信号が得られる。この基本波周波数の信号を低域
濾波器7および8で抽出する。ここで、二つの混合回路
5および6に入力する局部発振信号にπ/2の位相差を
与えておくと、一方の混合回路の基本周波数の出力信号
を a (t) cos(2rrδt) とするとき、他方の混合回路の基本周波数の出力信号は a (t) cos(2yrδt+π/2)= −a(
t) 5in(2πδt) となって、二つの低域濾波器7および8の出力には相互
にπ/2の位相差のある信号が得られる。
ここで、a (t)は受信機の入力端子、高周波増幅器
2、混合回路5.6および低域濾波器7.8の特性によ
り決定される低域濾波器7.8の出力振幅である。
すなわち受信FSK信号の周波数スペクトラムが第10
図のとおりであるとき、受信FSK信号の周波数変位δ
の正負に応じて、比較回路13の人力■およびQには第
11図または第12図の信号があられれる。つまり入力
■およびQのいずれが進み位相であるかを検出すること
により、受信FSK信号の周波数変位の+δと−δとを
識別できる。
上記比較回路13は、Dフリップ70ツブまたはJKフ
リップフロップで簡単に実現でき、しかも近年の技術に
より、送信装置は搬送波周波数fcのための発振回路お
よび局部発振回路として安定な回路が簡単に得られるの
で、この装置はその構成がきわめて簡単になる利点があ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この装置を例えば移動通信で利用しようとすると、受信
波の包路線が常に変動する問題がある。
この問題を解決するために、振幅制限回路または自動利
得制御回路が利用される。簡易な受信機を構成するため
には振幅制限回路の利用が有利である。そこで従来は、
上述したように、振幅制限回路を通過した互いに直交す
る二つのベースバンド信号の零交差点により周波数偏移
δの正負を識別していた。
このときの零交差点は、信号が直交しているために、π
/2の位相差に相当する時間差がある。
したがって、データが遷移してから次の遷移が生じるま
ではデータを判定できないことになる。特に、情報伝送
速度に比較して遷移周波数が小さく、データのひとつの
タイムスロットが周波数偏移の半周期以下となるような
場合には、同位相信号または直交位相信号の零交差点(
立ち上がりまたは立ち下がり)が生じる以前に、次のデ
ータに遷移することがある。その場合には、受信信号の
符号が変化しても零交差点を通過しないため、その信号
を復調できず、前の状態を保持することになる。
このようなデータの欠落を防止するためには、−周波数
偏移δが変調波周波数f、  (受信FSK信号の周波
数偏移を+δと−δとで転換させる周波数、情報伝送速
度に対応する)よりかなり大きいことが必要である。す
なわち情報伝送速度を大きくするために変調波周波数f
、を大きくすると、第11図の状態から第12図の状態
に遷移したこと、または第12図の状態から第11図の
状態に遷移したことが識別できなくなる。実用的には、
δ >lQfm であることが必要となる。このため、受信速度が制限さ
れる欠点があった。
本発明は、以上の問題点を解決し、簡単な回路構成によ
り高速信号の受信が可能なFSK信号受信機を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のFSK信号受信機は、互いにほぼ直交する二つ
のベースバンド信号に互いに位相差を与える第二移相手
段を備えたことを特徴とする。
この第二移相手段は、一対の低域濾波器の各出力回路に
挿入された互いに移相量の異なる移相回路を含むことが
望ましい。
局部発振回路は一つであり、この局部発振回路の出力が
分岐されて一対の混合回路に供給される構成であり、第
一移相手段は、この局部発振回路の分岐された出力の一
方の通路に挿入されたπ/2移相回路を含むことが望ま
しい。また、この構成の代わりに、この局部発振回路の
出力が分岐されて一対の混合回路に同一位相の局部発振
信号が供給される構成であり、第一移相手段は、一対の
混合回路のFSK受信信号入力の一方の通路に挿入され
たπ/2移相回路を含む構成とすることもできる。
一対の低域濾波器の出力信号の通路にそれぞれ波形成形
回路を含み、その波形成形回路は増幅器および振幅制限
回路を含み、第二移相手段はその各波形成形回路の前段
または後段もしくは波形成形回路の中に設けられている
ことが望ましい。
第二移相手段は、一対の低域濾波器の各出力信号通路に
設けられその位相推移量がそれぞれφ1、φ2である二
つの移相回路を含み、その位相推移量は、 1φ1−φ21  ”;  π/2 であることが望ましい。
二つの移相回路は、その一方がπ/4位相進み回路であ
り、他方がπ/4位相遅れ回路であるか、または、二つ
の位相回路が双方ともに位相進み回路または位相遅れ回
路であることが望ましい。
本発明のFSK受信機は、さらに、二つのベースバンド
信号を分岐して前記第二移相手段と逆の位相差を与える
第三移相手段と、第二移相手段の出力と前記第三移相手
段の出力とを比較する比較手段とを備えたことを特徴と
する。
第二移相手段および第三移相手段は、一対の低域濾波器
の各出力信号通路にそれぞれ設けられ、その位相推移量
がφ1、φ2である二つの移相回路をそれぞれ含み、そ
の位相推移量は、Iφ1−φ2 I !=i π/2 であることが望ましい。
比較手段は、第二移相手段の二つの出力信号を乗算する
第一の乗算回路と、第三移相手段の二つの出力信号を乗
算する第二の乗算回路と、この二つの乗算回路Q出力を
減算する減算回路とを含むことが望ましい。
減算回路の出力信号の通路には波形成形回路を含み、そ
の波形成形回路は増幅器および振幅制限回路を含むこと
が望ましい。
〔作 用〕
本発明のFSK信号受信機は、振幅制限回路の出力の零
交差点でデータを識別するのではなく、二つのベースバ
ンド信号の状態で識別する。特に二つのベースバンド信
号を 1φ1−φ21=π/2 なる位相φ1、φ2だけそれぞれ推移させると、この二
つのベースバンド信号が同位相または逆位相となる。こ
れによりデータを判定できる。′また、二つのベースバ
ンド信号で「1」と「0」との変化が同時に起きる。し
たがって、データの1タイムスロフトが継続している間
に一方のベースバンド信号が零交差点を通過しても、識
別後のデータは変化しない。
さらに、第三移相手段を備える場合には、第二移相手段
の出力と第三移相手段の出力とを比較することにより、
さらに容易にデータを識別できる。
特に、二つの移相手段によりそれぞれπ/2の移相差を
与える場合には、それぞれの移相手段の移相が同相とな
り、しかも二つの移相手段の出力はこれと直交移相とな
る。したがって、第二移相手段の出力を乗算したものか
ら、第三移相手段の出力を乗算したものを減算すると、
その値は受信データにより±1で極性が反転する。
〔実施例〕
第1図は本発明第一実施例FSK信号受信機のブロック
構成図である。
このFSK信号受信機は、周波数frのFSK変調波を
受信するアンテナ1と、この受信FSK変調波を所望の
レベルまで増幅する高周波増幅器2と、この高周波増幅
器2の出力した一つの受信FSK信号が分岐して与えら
れる一対の混合回路5.6と、この混合回路5.6に前
記FSK信号の搬送波周波数にほぼ等しい周波数の局部
発振信号を与える局部発振回路3と、混合回路5.6の
各出力信号のFSKti調信号波がそれぞれ通過する一
対の低域濾波器7.8とを備え、混合回路5.6の各人
力信号またはこの一対の混合回路5.6に与える局部発
振信号のいずれかにほぼπ/2相当の位相差を与える第
一移相手段と、低域濾波器7.8の出力信号を比較する
比較回路13とを備える。この実施例では、局部発振回
路3は一つであり、この局部発振回路3の出力が分岐さ
れて一対の混合回路5.6に供給される構成であり、第
一移相手段として、局部発振信号に位相差を与えるπ/
2移相回路4を用いる。さらに本実施例受信器は、一対
の低域濾波器7.8の各出力信号に互いに位相差を与え
る第二移相手段として、移相回路14.15を備える。
この移相回路14.15は、低域濾波器7.8の各出力
回路に挿入され、互いに位相推移量が異なる。
さらに本実施例受信機は、低域濾波器7.8の出力信号
の通路にそれぞれ波形成形回路を含み、その波形成形回
路は低周波増幅器9、lOおよび振幅制限回路11.1
2を含み、第二移相手段すなわち移相回路14.15は
、各波形整形回路の後段に設けられる。
移相回路14.15による移相推移量φ1、φ2は1φ
1−φ21 = π/2   ・・(1)の関係がある
移相回路14.15の出力については、フェージング等
の搬送波の振幅変動を除去するために、低周波増幅器9
、lOにより増幅し、振幅制限回路11゜12により振
幅制限を行う。この結果、振幅制限回路11.12の出
力は周波数偏移の周期をもつ矩形波となる。このディジ
タル波形は、受信FSK変調波の周波数がfc±δ[:
Hz〕のいずれかにより、同位相または逆位相となる。
そこで、比較回路13として例えば排他的論理和回路を
用いることにより、受信データを判定することができる
ここで、局部発振回路3は、受信FSK変調波の中心周
波数fcと等しく、位相も一致した周波数f、の局部発
振信号を出力するものとする。このとき低域濾波器7.
8の出力するI信号およびQ信号は、 で表される。ここで振幅係数については省略した。
この信号に対して、移相回路14.15の出力はそれぞ
れ、 となる。ここで(1)式から、 φ2=π/2+φ1       ・・−(4)とする
と、 I、’ =C0S(2πδを十φ1) ■、′=±5in(2yrδt + re / 2+φ
l)=±cos(2πδt+φ1) ・−・・・−・−(5) となる。また、 φ2=−π/2+φ1      ・・・・・・(4)
′の場合には、(5)式におけるQ信号の余弦関数の符
号が反転するだけである。すなわち(1)式が満足され
るなら、二つのベースバンド信号は同位相または逆位相
となり、零交差点が等しくなる。
第2図は各部の信号波形を示す。(a)は送信データを
示す。(社)、(C)はそれぞれ低域濾波器7.8の出
力波形を示し、(d)、(e)はそれぞれ移相回路14
.15の出力波形を示し、(f)は(a)に示した送信
データによって生じる移相回路15の実際の出力波形を
示す。さらに、(鈴、(5)はそれぞれ(a)の送信デ
ータに対する振幅制限回路11.12の出力波形を示し
、(i)は比較回路13の出力波形を示す。
低域濾波器7の出力するI信号は、データにより位相変
化することなく、周波数偏移を変動周波数とする正弦波
となる。また、低域濾波器8の出力するQ信号は、デー
タによって位相反転し、第2図(C)の実線かまたは破
線のいずれかとなる。
これらの信号の位相をそれぞれ移相回路14.15でφ
1、φ2だけ推移させると、それぞれ第2図(d)、(
e)の波形となる。したがって、送信データが第2図(
a)の波形の場合には、移相回路15の出力は第2図(
f)の波形となる。
移相回路14.15の出力を増幅し、振幅制限回路11
.12により振幅を制限すると、第2図(ね、(社)に
示したディジタル波形■。、QDが得られる。比較回路
13でこれらの波形を乗算または排他的論理和演算を行
うことにより、送信データを再生することができる。
第3図および第4図は移相回路14.15の一例を示す
回路図である。第3図は位相進み回路を示し、第4図は
位相遅れ回路を示す。これらの回路は演算増幅器を用い
た一般的な回路である。
移相回路の出力波形は、理想的にはデータの遷移ととも
に瞬時に変化する。しかし、現実的な回路では、高速の
信号変化に対して応答時間、すなわち過渡応答を小さく
する必要がある。そのためには、移相回路の時定数を小
さくすることが望ましい。したがって、(1)式を満足
しなから移相回路の時定数を可能な限り小さくする必要
がある。しかも、この移相回路の時定数が他の回路に比
較して大きく、このFSK信号受信機の受信速度がこの
時定数により決定されてしまう。そこで、移相回路の位
相推移量はできる限り少なく配分することが望ましい。
第3図および第4図に示した移相回路は、演算増幅器3
10反転入力には抵抗32を介して人力信号が供給され
、演算増幅器31の出力が抵抗33を介して反転入力に
帰還される。位相進み回路と位相遅れ回路との差異は、
演算増幅器31の反転入力回路にある。位相進み回路の
場合には、抵抗32に供給されたと同じ大男信号が抵抗
34を介して演算増幅器31の非反転入力に接続され、
さらにこの非反転入力がコンデンサ35を介して接地さ
れる。位相遅れ回路の場合には、同じ入力信号がコンデ
ンサ41を介して演算増幅器31の非反転入力に接続さ
れ、この非反転入力が抵抗42を介して接地される。
抵抗32.33の抵抗値は等しく、抵抗34.42、コ
ンデンサ35.41の値により、ある周波数における位
相推移量が決定される。それぞれの値をRSCとすると
、その移相特性β(ω)はそれぞれ、で表される。τは
この移相回路の時定数である。
ここで、同じ周波数で位相特性を例えばπ/2とπ/4
について比較すると、 となる。すなわち、2倍の位相推移量を得ようとすると
、過渡応答特性の目安となる時定数は2倍以上となる。
したがって、より高速の信号を受信するためには、少な
い位相推移量を互いに逆極性の移相回路に配分すること
が望ましい。そこで、φ2、φ2の値としては、 φl=π/4、φ2=−π/4 ・・−(8)または、 φ1=−π/4、φ2=π/ 4 −−− (8)’と
することが望ましい。
第5図は移相回路14.15の他の例を示す。
移相回路14.15の位相特性が一定である場合には第
3図および第4図の移相回路を用いることができる。し
かし、一般には、移相回路14.15による位相推移量
が周波数により変化する。その場合に位相推移量φ8、
φ2は、 と表され、(1)式は、 1Φ2(ω)−Φ1(ω)1=π/2  −・αQとな
る。ここでΦ1(ω)、Φ2(ω)は周波数の関数であ
る。
ここで問題となるのは、データの伝送速度が高速になっ
た場合に、送信波のスペクトラムが広くなることである
。このため、より高速のデータを受信するためには、こ
のスペクトラムを十分に通過させ、しかも高速の信号変
化に対して応答時間を小さ(する必要がある。したがっ
て、α0式の条件は帯域特性を有する必要がある。この
ような広帯域の位相特性を満たすためには、所望の帯域
において近似的に、 の条件が成立する必要がある。
このような条件を満たす移相回路14.15としては、
周波数に対する位相推移量Φ1(ω)、Φ2(ω)がほ
ぼ同じで、しかもその位相差がほぼπ/2であればよい
。このためには、移相回路14.15がともに位相進み
回路または位相遅れ回路であればよい。
第5図の移相回路はこのような例を示すものであり、第
4図に示した位相遅れ回路を縦続に接続したものである
移相回路14.15としては、時定数が異なる同形の回
路を用いる。ここで、移相回路140位相推移量φ1を
決定する時定数をτ1、τ2、移相回路15の位相推移
量φ2を決定するτ3、r、とすると、位相推移量φ1
、φ2は、 φ、=−2(tanωτ、 + tanωτ2)φ2=
−2(tanωτ、 + tanωr3)で表される。
第6図は周波数に対する位相推移量φ3、φ2およびそ
の差〔φ1−φ2〕の計算値を示す。横軸は周波数、縦
軸は位相推移量である。ここで、τl = 2.2X1
0−’  C秒〕τ2= 4.5X10−’  C秒〕 τ、 = 1.1X10−’  C秒〕τ、 = 2.
3X10−’  C秒〕とした。
第6図に示すように、位相推移量φ1、φ2は周波数変
化に対してほぼ同じ傾きをもち、しかも〔φ1−φ2〕
は約100Hzから6 k)Izまでほぼ90゜の位相
差をもつ。したがって、この周波数帯域において相対的
な位相差がほぼ90°となり、60式および00式の条
件が満たされる。このため、広い周波数帯域において、
二つのベースバンド信号の零交差点を同じ瞬間に設定す
ることができる。
以上説明した実施例において、移相回路14.15は、
波形成形回路の後段または波形成形回路の中に設けるこ
ともできる。
第7図は本発明第二実施例FSK信号受信機のブロック
構成図を示す。
二〇FSK信号受信機は、周波数f、のFSK変調波を
受信するアンテナ1と、この受信FSK変調波を所望の
レベルまで増幅する高周波増幅器2と、この高周波増幅
器2の出力した一つの受信FSK信号が分岐して与えら
れる一対の混合回路5.6と、この混合回路5.6に前
記FSK信号の搬送波周波数にほぼ等しい周波数の局部
発振信号を与える局部発振回路3と、混合回路5.6の
各出力信号のFSK復調信号波がそれぞれ通過する一対
の低域濾波器7.8と、混合回路5.6の各入力信号ま
たはこの一対の混合回路5.6に与える局部発振信号の
いずれか(この実施例では局部発振信号)にほぼπ/2
相当の位相差を与える第一移相手段と、低域濾波器7.
8の出力信号を比較する比較回路13とを備える。この
実施例でも局部発振回路3は一つであり、この局部発振
回路3の出力が分岐されて一対の混合回路5.6に供給
される構成であり、第一移相手段として、局部発振信号
に位相差を与えるπ/2移相回路4を用いる。さらに本
実施例受信器は、一対の低域濾波器7.8の各出力信号
に互いに位相差を与える第二移相手段、すなわち移相回
路14.15と、低域濾波器7.8の各出力信号を分岐
して前記第二移相手段と逆の位相差を与える第三移相手
段、すなわち移相回路14’ 、15’ と、二つの移
相手段の出力と比較する比較手段とを備える。
移相回路14.14′の位相推移量はφ3、移相回路1
5.15’の位相推移量はφ2であり、1φ1−φ21
 = π/2 の関係がある。
また、比較手段は、移相回路14.15の二つの出力信
号を乗算する第一の乗算回路71と、移相回路14’ 
、15’の二つの出力信号を乗算する第二の乗算回路7
2と、この二つの乗算回路71.72の出力を減算する
減算回路73とを備える。
減算回路73の出力信号の通路には波形成形回路を含み
、その波形成形回路は低周波増幅器74および振幅制限
回路75を含む。
この実施例において、位相回路14.15の出力信号は
、第一実施例における(5)式と同様に、で与えられる
。また、位相回路14’ 、15’の出力信号について
は、 114’ =±5in(2ffat+φ、)1、、’ 
=C03(2πδt+φ2)=CO8(2πδt+φ、
+π/2) = −5in(2Wδt+φ2) ・・・・ αり となる。ここで、測成および01式は復号同順である。
これらの信号のうち、位相回路14.15の出力を乗算
回路71により乗算すると、 ■、・■1.=±cos”(2πδt+φl)−・・・
 O0 が得られる。同様に位相回路14’ 、15’の出力を
乗算回路72により乗算すると、 114’  ” Its’ =王sin”(2πδt+
φ1)−・−09 が得られる。このように、二側の極性の異なる信号が得
られる。次にα荀式とα9式を減算回路73により減算
すると、その出力S (t)は、S (t) =±1 
             ・−aeとなる。このよう
に、受信データにより減算回路73の出力の符号が反転
する。この符号によりデータを復調することができる。
ところで、極性の異なる信号を得る構成では、受信信号
の信号対雑音比が3dB増加する利点がある。すなわち
、信号Sについては、極性が反転している信号を減算す
ることから、振幅が二倍になる。また、雑音については
、一対の低域濾波器の出力信号が直交していることから
、その雑音は独立なガウス雑音である。この信号は、そ
の後に位相がシフトされて同位相となるが、シフトされ
る以前は独立であるため、その雑音は新たなガウス雑音
となる。したがって、雑音電力は変化しない。
減算回路73では、00式およびα9式に示す信号と同
様に雑音も直交しているので独立なガウス過程となり、
減算操作が線形結合であるから再びガウス過程となる。
この結果、得られる信号の雑音電力は不変である。した
がって、この構成により信号対雑音比が3dB改善され
る。
減算回路73の出力信号は、低周波増幅器74および振
幅制限回路75により構成される波形成形回路により、
フェージングその他の振幅変動が除去される。
第8図は送信波形および受信波形を示す。(a)は送信
データ、(社)、(C)はそれぞれ乗算回路7L72の
出力、(山は減算回路73の出力をそれぞれ示す。この
ように、減算回路73の出力に元の送信データが復調さ
れる。
以上の実施例では、第一の移相手段として、局部発振信
号に位相差を与える例を示したが、単一の局部発振回路
3を用い、この局部発振回路3の出力を分岐して一対の
混合回路5.6に同一位相の局部発振信号を供給する構
成とし、混合回路5.60FSK受信信号人力の一方の
通路に挿入されたπ/2移相回路を用いることもできる
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のFSK信号受信機は、受
信FSK変調波を同位相または逆位相の二つのベースバ
ンド信号に変換し、それが同位相であるか逆位相である
かによりデータを識別する。
この識別は、論理積回路または排他的論理和回路により
容易にできるので、比較回路の動作を容易に高速化でき
る効果がある。さらに、二つのベースバンド信号を二つ
に分岐してそれぞれt目補的に位相を推移させた場合に
は、推移量の異なる信号を乗算して減算するだけで受信
信号を復調でき、より単純な回路構成によりFSK信号
を復調できる効果がある。
本発明のFSK信号受信機は、高速のFSK信号を受信
できるだけでなく、回路構成が簡単なことから小型化が
容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第一実施例FSK信号受信機のブロック
構成図。 第2図はこの受信機の各部の信号波形を示す図。 第3図は位相進み回路の回路構成図。 第4図は位相遅れ回路の回路構成図。 第5図は移相回路の他の例を示す回路構成図。 第6図は周波数に対する位相推移量φ1、φ2およびそ
の差〔φ、−φ2〕の計算値を示す図。 第7図は本発明第二実施例FSK信号受信機のブロック
構成図。 第8図は送信波形および受信波形を示す図。 第9は従来例FSK信号受信機のブロック構成図。 第1O図は2値FSK信号のスペクトルを示す図。 第11図は受信FSK信号の周波数変位δが正のときの
I信号とQ信号との位相関係を示す図。 第12図は受信FSK信号の周波数変位δが負のときの
1信号とQ信号との位相関係を示す図。 1・・・アンテナ、2・・・高周波増幅器、3・・・局
部発振回路、4・・・π/2移相回路、5.6・・・混
合回路、7.8.74・・・低域濾波器、9.10・・
・低周波増幅器、11.12.75・・・振幅制限回路
、13・・・比較回路、14.14’ 、15.15′
・・・移相回路、71.72・・・乗算回路、73・・
・減算回路。 特許出願人 日本電信電話株式会社 代理人 弁理士 井 出 直 孝 M 2 口 位相進り回路 位不目 封監 aし 回 】にト 尾 4 口 昂 5 図 Oj                1      
         1Q周り寂 (k+z) 、¥i 6 口 従来例 箔 9 口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一つの受信FSK信号が分岐して与えられる一対の
    混合回路と、この混合回路に前記FSK信号の搬送波周
    波数にほぼ等しい周波数の局部発振信号を与える局部発
    振回路と、前記一対の混合回路の各出力信号のFSK復
    調信号波がそれぞれ通過する一対の低域濾波器とを備え
    、 前記一対の混合回路の各入力信号またはこの一対の混合
    回路に与える局部発振信号のいずれかにほぼπ/2相当
    の位相差を与える第一移相手段と、前記一対の低域濾波
    器の出力信号を比較する比較回路とを備えたFSK信号
    受信機において、前記一対の低域濾波器の各出力信号に
    互いに位相差を与える第二移相手段を備えたことを特徴
    とするFSK信号受信機。 2、第二移相手段は、一対の低域濾波器の各出力回路に
    挿入された互いに移相量の異なる移相回路を含む請求項
    1記載のFSK信号受信機。 3、局部発振回路は一つであり、この局部発振回路の出
    力が分岐されて一対の混合回路に供給される構成であり
    、 第一移相手段は、この局部発振回路の分岐された出力の
    一方の通路に挿入されたπ/2移相回路を含む 請求項1記載のFSK信号受信機。 4、局部発振回路は一つであり、この局部発振回路の出
    力が分岐されて一対の混合回路に同一位相の局部発振信
    号が供給される構成であり、 第一移相手段は、一対の混合回路のFSK受信信号入力
    の一方の通路に挿入されたπ/2移相回路を含む 請求項1記載のFSK信号受信機。 5、一対の低域濾波器の出力信号の通路にそれぞれ波形
    成形回路を含み、その波形成形回路は増幅器および振幅
    制限回路を含み、第二移相手段はその各波形成形回路の
    前段または後段もしくは波形成形回路の中に設けられた
    請求項1記載のFSK受信機。 6、第二移相手段は、一対の低域濾波器の各出力信号通
    路に設けられ、その位相推移量がそれぞれφ_1、φ_
    2である二つの移相回路を含み、その位相推移量は、 |φ_1−φ_2|≒π/2 である請求項1記載のFSK信号受信機。 7、二つの移相回路は、その一方がπ/4位相進み回路
    であり、他方がπ/4位相遅れ回路である請求項6記載
    のFSK信号受信機。 8、二つの位相回路は双方ともに位相進み回路である請
    求項6記載のFSK信号受信機。9、二つの位相回路は
    双方ともに位相遅れ回路である請求項6記載のFSK信
    号受信機。10、一つの受信FSK信号が分岐して与え
    られる一対の混合回路と、この混合回路に前記FSK信
    号の搬送波周波数にほぼ等しい周波数の局部発振信号を
    与える局部発振回路と、前記一対の混合回路の各出力信
    号のFSK復調信号波がそれぞれ通過する一対の低域濾
    波器と、前記一対の混合回路の各入力信号またはこの一
    対の混合回路に与える局部発振信号のいずれかにほぼπ
    /2相当の位相差を与える第一移相手段とを備えたFS
    K信号受信機において、 前記一対の低域濾波器の各出力信号に互いに位相差を与
    える第二移相手段(14、15)と、前記一対の低域濾
    波器の各出力信号を分岐して前記第二移相手段と逆の位
    相差を与える第三移相手段(14′、15′)と、 前記第二移相手段の出力と前記第三移相手段の出力とを
    比較する比較手段と を備えたことを特徴とするFSK信号受信機。 11、第二移相手段および第三移相手段は、一対の低域
    濾波器の各出力信号通路にそれぞれ設けられ、その位相
    推移量がφ_1、φ_2である二つの移相回路をそれぞ
    れ含み、 その位相推移量は、 |φ_1−φ_2|≒π/2 である請求項10記載のFSK信号受信機。 12、比較手段は、 第二移相手段の二つの出力信号を乗算する第一の乗算回
    路(71)と、 第三移相手段の二つの出力信号を乗算する第二の乗算回
    路(72)と、 この二つの乗算回路の出力を減算する減算回路(73)
    と を含む 請求項11記載のFSK信号受信機。 13、減算回路の出力信号の通路には波形成形回路を含
    み、その波形成形回路は増幅器および振幅制限回路を含
    む請求項12記載のFSK信号受信機。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3568067A (en) * 1969-06-13 1971-03-02 Collins Radio Co Frequency discriminator with output indicative of difference between input and local reference signals
JPS5922468A (ja) * 1982-07-02 1984-02-04 エヌ・ベ−・フイリツプス・フル−イランペンフアブリケン ディジタル信号用復調器
JPS59196656A (ja) * 1983-04-21 1984-11-08 Nec Corp 遅延検波回路

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