JPH01230680A

JPH01230680A - 耐熱性電気絶縁塗料

Info

Publication number: JPH01230680A
Application number: JP5634588A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Higashiura; 厚東浦; Nobuyuki Nakamura; 信之中村; Bunichi Sano; 佐野　文一
Original assignee: Furukawa Electric Co Ltd
Current assignee: Furukawa Electric Co Ltd
Priority date: 1988-03-11
Filing date: 1988-03-11
Publication date: 1989-09-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はハンダ付は特性に優れた耐熱性電気絶縁塗料に
関するものである。

（従来の技術）近時モーター、トランス、偏向ヨーク等に使用される絶
縁電線は、電子、電気機器の小型軽量化、高性能に伴い
細線化、或は非常に厳しい雰囲気下における使用の増大
化等に伴って、該ａＳの皮膜を形成するための樹脂材料
の高耐熱性が強く要望されているものである。又一方絶
ａＸ線の端末処理としてハンダ付は作業を行うにおいて
、省力化或は熱による他部品への悪影響及び絶縁ｉｌｌ
自体の細径化をさけるために低温且つ短時間に直接ハン
ダ付けが出来うる自己鑞着性を有する材料の必要性が増
大しているものである。即ち自己鑞着性材料としては耐
熱性に優れ、しかも低温にてハンダ付けが可能という相
反する両特性を具備しなければならないものである。

而して現在この種絶縁電線において主流をなすものとし
ては、ポリウレタン電線であシ、その耐熱グレードは２
種レベル（１２０’Ｃ）にしてハンダ付は温度３６０〜
３８０℃、１〜２秒からなるものであった。また更に耐
熱性を向上せしめるためにエステルイミド変性ポリウレ
タン電線として耐熱クレード８種レベル（１３０℃）、
ハンダ付は温度３８０〜４２０℃、数秒からなるもの又
はポリエステルイミド電線として耐熱グレードが２種レ
ベル（１５５℃）、ハンダ付は温度４４０〜４６０℃、
数秒からなるものが出現している。

然しこれらの絶縁電線においても電気機器メーカーのニ
ーズを満足することが出来ないものであった。例えば導
体径が０．０５　ｘｘφ以下の絶縁電線においてはハン
ダ付は温度４００℃では、ハンダが晴着した後、数秒以
内に導体が溶融、切断或は消滅する。従って耐熱性が要
求される部品に使用する場合の細径絶縁電線においては
少くともハンダ付は温度が４００℃以下にして２〜３秒
以内にて処理できるものが要望されているものであった
。

（発明が解決しようとする課題）本発明はかかる要望に応じ鋭意研究を行った結果、耐熱
グレー２２種を保持し且つハンダ付は温度が３６０〜４
００℃１〜２秒以下という画期的な特性を有する絶縁皮
膜を得ることのできる耐熱性電気絶縁塗料を開発したも
のである。

（課題を解決するための手段）本発明は（Ｉ）ガラス転移温度１６０〜３２０℃を有す
るポリアミドイミド樹脂、−リエステルアミドイミド樹
脂、ポリエステルイミド樹脂、ポリヒダントイン樹脂、
ポリヒダントインイミドエステル樹脂、ポリピスマレイ
ミトソトリアノン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、？リ
エーテルサル７オン樹脂の内から選ばれた１種又は２種
以上の樹脂１０〜８０重量％と（ＩＩ）末端に水酸基を
有するエステルイミドオリゴマー、エステルアミドイミ
ドオリゴマー、エステルアミドオリゴマーの内かう１種
又は２種以上のオリゴマーを４〜４５重ｔチと（ＩＩＩ
）安定化インシアナート化合物１２〜８０ｉ［ｉチとの
混和物を溶媒に溶解したことを特徴とするものである。

本発明において前記（Ｉ）の樹脂をガラス転移温度１６
０℃〜３２０℃と限定した理由は、ガラス転移温度が１
６０℃未満のものは、熱特性が著しく低下するためであ
シ、又は３２０℃を超えたものは全くハンダ特性を示さ
ない。又いずれの樹脂も耐熱グレードが２種以上のもの
を使用する。更にその配合量を１０〜８０重量％に限定
した理由はこれら樹脂の含有量が１０重量−未満の場合
には得られる樹脂皮膜の熱特性が著しく低下するためで
あシ、又８０重量％を超えた場合には得られる樹脂皮膜
はハンダ特性が殆んど発揮されず且つ塗布焼付けて絶縁
電線をえた場合にその表面が外観不良になるためである
。なお好適な範囲は３０〜７０重量％である。

上記の如き樹脂は以下の方法で得られる。

（１）　　ポリアミドイミド樹脂は少くとも１種のトリ
カルゲン酸無水物と少くとも１種のジイソシアネートと
を反応させることによシうるものであシ、又、市販製品
としては日立化成社製の樹脂塗料商品名Ｈ１−４０５（
、ｆラス転移温度２５０℃）などがある。

（ＩＩ）　　ポリエステルアミドイミド樹脂は少くとも
１種のトリカルゲン酸無水物、多価アミン、ジカルゲン
酸及び多価アルコールとを反応させてうるものでるり又
、市販製品としては大日精化社製の樹脂塗料商品名Ｔｅ
ｒｅｂｅｅ　８００　（ガラス転移温度２２０℃）など
がある。

（３）　　ポリエステルイミド樹脂は少くとも１種のト
リカルゲン酸無水物、ジイソシアネート及び多価アルコ
ールとを反応させてうるものであシ、又市販製品として
は口触スケネクタデー社裂の樹脂塗料商品名Ｉｓｏｍｉ
ｄ　ＲＬ　（ガラス転移温度１９０℃）などがある。

（４）　　ポリヒダトイン樹脂は少くとも１種のジグリ
シン誘導体、ジアミンと反応せしめるものであシ、又市
販製品としては西独バイエル社製の樹脂塗料商品名ＰＨ
−２０（ガラス転移温度１８０”Ｃ）などがある。

（５）Ｉリビタントインイミドエステル樹脂は少くとも
１種のジグリシン誘導体、ジイソシアネ−ト、トリカル
メン酸無水物、多価アルコールとを反応させるものであ
り、又市販製品としては東芝ケミカル社製の商品名ＴＶ
Ｅ　５４１６　（ｆｆラス転移温度１７０℃）などがあ
る。

（６）　　ポリビスマレイミド／トリアジン樹脂はビス
マレイミド類とトリアミン樹脂の２成分からなるもので
あシ、又市販製品としては三菱瓦斯化学社製の商品名Ｂ
Ｔレジン（ガラス転移温度３００℃）などがある。

（７）ｙｊ？！Ｊエーテルイミド樹脂は市販製品として
ゼネラルエレクトリック社製の商品名Ｕｌ、ＴＥＭ（＆
ラス転移温度１７０℃）などがある。

（８ン　　ポリエーテルサルフォン樹脂は市販商品とし
てインペリアルケミカルズ社製の商品名ＶＩ　ＣＴＲＥ
ＸＰＥＳ　（ｆｆラス転移温度２１０℃）などがある。

次に、前記■をオリゴマーと限定している理由は分子量
が１８００を超えた場合にノ・ンダ付は性特性が著しく
低下するためである好適な範囲は分子１６００〜１３０
０のものを使用すると良い。

更にその配合量において４〜４５重ｔチに限定した理由
は、この範囲以外に配合した場合には何れもハンダ付は
特性が劣るためである。

上記の如きオリゴマーは以下の方法で製造することがで
きる。

（１）　　エステルイミドオリゴマーは少くとも１種の
トリカルメン酸無水物、ジアミン、多価アルコールとを
反応させる。

（ＩＩ）　　エステルアミドオリゴマーは少くとも１種
のゾカルゲン酸、多価インシアネート、多価アルコール
とを反応させる。

（３）　　エステルアミドイミドオリゴマーは少くとも
１種Ｏ）’Ｊカルがン酸無水物、ジイソシアネート、ゾ
カルゲン酸、多価アルコールとを反応させる。

次に前記（ｍ）の安定化インシアネート化合物とは少く
とも１種の多価インシアネートのインシアネート基を多
価アルコール或はフェノール類で安定化したものであり
、市販製品としては日本ポリウレタン社製の商品名コロ
ネートＡＰステープル、コロネート２５ｏ３、ミリオネ
ートＭＳ−５０などがある。

この安定化インシアネート化合物の配合量を１２〜８０
重ｆｋ優に限定した理由はこれ以外の範囲に配合した場
合にはハンダ付は特性が低下するためである。

又本発明において上記（Ｉ）＠及び（ｍ）の各成分の混
和物に溶す溶媒としては、フェノール類、ＤＭＦ’、Ｎ
−メチルピロリドン等が好ましく、塗料としての該混和
物濃度は５〜６０％の範囲が好ましい。

又、本発明塗料にはその効果を減じない限シにおいてポ
リアミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フェノー
ル樹脂、ボリアリレート樹脂等を少量組合せて用いるこ
とも出来る。

（実施例）実施例（１ノトリメリット酸無水物（０，８６モル）１６５？、ジア
ミノソフェニルメタン（０，４３モル）８５ｆＰ、トリ
メチロールプロパン（０，８６モル）１１５ｉＰ及び溶
剤としてＮ−メチルピロリドン１０００ｉｉ−を２１の
フラスコに入れた後、内容物の温度を８０℃に上昇せし
めて溶解する。

この場合９０℃に上昇すると急激に固化するが、２００
℃まで上昇すると再び溶解する。

更に２３０℃まで昇温せしめて脱水量が９５〜１００％
に達した時点で加熱を停止し冷却してエステルイミドオ
リゴマーをえた。このオリゴ？　−の分子量は５８０で
あった。そしてこのオリゴマーが１００℃以下になった
ときにナフサ５００？と安定化インシアナート化合物（
日本Ｉリウレタン社製商品名ＭＳ−５０’）　２５０ｙ
−とを添加し溶解せしめてエステルイミドオリゴマーを
含有する２５チ溶液２０００．Ｐをえた。

次いでこの溶液に日立化成社製のボリアξトイミド樹脂
塗料（商品名Ｈ１−４０５の２５チ溶液）を２０００、
Ｐ添加混和して本発明耐熱性電気絶縁塗料をえた。

実施例（ＩＩ）実施例（１）で得たエステル１ミドオリゴマーヲ含有す
る２５％溶液８００？に（日立化成社製樹脂塗料商品名
ＨＩ−４０５０２５ｑ６溶液）３２００ｉＩ−を添加混
合して本発明耐熱性電気絶縁塗料をえた。

実施例（３）トリメリット酸無水物（０，５２モル）ｘｏｘｙと、テ
レフタル酸（０，２６モル）４４？とジフェニルメタン
ノイソシアネート（０，５２モル）　１３２ノとクレゾ
ール２０００ｉ！−とを３！のフラスコ中に入れた後、
内容物温度を８０’Ｃまで上昇して溶解した。なお９０
″Ｃまで上げると急激に発冷しＣＯ□を発散し固化する
が、２００’Ｃまで昇温すると再び溶解する。

このトキヘンタエリスリトール（０，５２モル）７２ｉ
ｌ−を徐々に入れ、脱水量が９５〜Ｚｏｏ％に達した時
点で加熱を停止し冷却してエステルアミドイミドオリゴ
マーをえた。（このオリゴマーの平均分子量は１１００
であった。）このオリゴマー４５１００℃以下になった
ときにす、ｚ？２０００？と安定化インシアナート化合
物（日本ポリウレタン社製商品名コロネート２５０３）
を６１４．Ｐ添加し溶解してエステルアミドイミドオリ
ゴマーを含有する３０％溶液を４２９０ｉＰえた。

次いでこの溶液に大日精化製ポリエステルアミドイミド
樹脂塗料（商品名Ｔｅｒａｂｅｃ　８００の３６チ溶液
）を９３０ノを添加混和して本発明耐熱性電気絶縁塗料
をえた。

実施例（４）実施例（３）と同様にして製造したエステルアミドイミ
ドオリゴマーを３０チ含有する溶液２１６０　？に大日
精化社製ポリエステルアミドイミド樹脂塗料（商品名Ｔ
ｅｒｅｂｅｃ　８００の３６チ溶液）を１８４０ノを添
加混和して本発明耐熱性電気絶縁塗料をえた。

実施例（５）テレフタル酸（０，７０モル）１１６！ｙ−、ジアミノ
ジフェニルメタン（０，４７モル）９２ｉＰ、グリセリ
ン（０，４７モル）４３？、クレゾール６５８？をを３
１のフラスコ中に入れた後、内容物温度を８０℃に上昇
せしめて溶解した。更に９０’Ｃまで上昇せしめると急
激に高粘性を呈するが、そのまま徐々に２３０℃まで昇
温せしめ脱水量が９５〜１００％に達した時点で加熱を
停止し冷却してエステルアミドオリゴマーをえた。この
オリゴマーの平均分子量は９６０であった。このオリゴ
マーが１００℃になった時点でナフサ６５８号と安定化
インシアナート化合物（日本ポリウレタン社商品名コロ
ネー）ＡＰステーブル）ｔ−３３８Ｐを添加し溶解して
エステルアミドオリゴマーヲ含有する３０％溶液を１８
８０？えた。

次いでこの溶液にポリエステルイミド樹脂塗料（口触ス
ケネクタディ社製商品名Ｉｓｏｍｉｄ　ＲＬ　２７チ溶
液）を２１２０Ｆ−添加混和して本発明耐熱性電気絶縁
塗料をえた。

実施例（６）実施例（５）と同様に製造したエステルアミドオリゴマ
ーを含有する３０％溶液２１８０Ｐにポリエステルアミ
ドイミド樹脂塗料（大日精化製商品名Ｔｅｒ＠ｂ＊ｅ　
８００の３６チ溶液）を１８２０ｙ−添加混和して本発
明耐熱性電気絶縁塗料をえた。

実施例（７）実施例（３）と同様にして製造したエステルアミドイミ
ドオリゴマーを含有する３０チ溶液１６００ＰＫバイ工
ル社製ポリヒダントイン樹脂塗料（商品名ＰＨ−２０の
２０チ溶瀕を２４００／−を添加混和して本発明耐熱性
電気絶縁塗料をえた。

実施例（８）実施例（３）と同様にして製造したエステルアミドイミ
ドオリゴマーを含有する３０％溶液１５００ノに東芝ケ
ミカル社製ポリヒグントインイミドエステル樹脂塗料（
商品名ＴＶＥ　−５４１６の３０チ溶液）１５００ｉ！
−を添加混和して本発明耐熱性電気絶縁塗料をえた。

実施例（９）実施例（３）と同様にして製造したエステルアミドイミ
ドオリゴマーを含有する３０％溶液１６００ＰＫバイ工
ル社製ポリヒダントイン樹脂塗料（商品名ＰＨ−２０の
２０チ溶液）を１２００ｙ−１及び三菱瓦斯化学社製？
リピスマレイイミド／トリアジン樹脂（商品名ＢＴレジ
ン）をクレゾール／す７す＝１／１の溶液で加熱溶解し
２０％溶液に調整したもの１２００／−を添加混和して
本発明耐熱性電気絶縁塗料をえた。

実施例αＱ実施例（３）と同様にして製造したエステルアミドイミ
ドオリゴマーを含有する３０チ溶液１６００？にバイエ
ル社製ポリヒダントイン樹脂塗料（商品名ＰＨ−２０の
２０％溶液）を１２００ノ及びゼネラルエレクトリック
礼装ポリエーテルイミド樹脂（商品名ＶＬＴＥＭ）をク
レゾール／す７サー１／１の溶液で加熱溶解し２０チ溶
液に調整したもの１２００ｉＰを添加混和して本発明耐
熱性電気絶縁塗料をえた。

実施例αυ 実施例（３）と同様にして製造したエステルアミドイミ
ドオリゴマーを含有する３０チ溶液１６００？にバイエ
ル社製ポリヒダントイン樹脂塗料（商品名ＰＨ−２０の
２０％溶液）を１２００ｉＰ及びインイリアルケミカル
ズ社製ポリエーテルサルフォン樹脂（商品名ＶＩ　ＣＴ
ＲＥＸＰＥＳ　）をクレゾール／ナフサ＝１／１の溶液
で加熱溶解し２０％溶液に調整したもの１２００Ｐを添
加混和して本発明耐熱性電気絶縁塗料をえた。

比較例（１）〜比較例（４）日立化成社製ポリアミドイミド樹脂塗料（商品名ＨＩ　
−４０５の２５チ溶液）（比較例（１））、日蝕スケネ
クタデー社製Ｉリエステルイミド樹脂塗料（商品名Ｉｓ
ｏｍｉｄ　ＲＬの２７チ溶液）（比較例（ＩＩ））、実
施例（１）と同様にして製造した混和物の２５％溶液に
よる電気絶縁塗料（比較例（３））、実施例（３）と同
様にして製造したエステルアミドイミドオリゴマーを含
有する３０％溶液３４０ｉＰに大日精化社製ポリエステ
ルアミドイミド樹脂塗料（商品名Ｔｅｒｅｂｅｃ　８０
０の３６チ溶液）を４６６０ノ添加混和して電気絶縁塗
料を夫々製造した。（比較例斯くして得た本発明耐熱性
電気絶縁塗料及び比較例電気絶縁塗料について、第１表
に示す条件にて夫々絶縁電線を作成し、その性能を測定
した。

その結果は第２表に示す通シである。

上表よシ明らかな如く本発明耐熱性電気絶縁塗料よシな
る絶縁電線はノ・ンダ付は性及び電気特性に優れている
ことが認められた。

（発明の効果）以上詳述した如く本発明耐熱性電気絶縁塗料よシなる絶
縁電線はハンダ付は性に優れた耐熱特性を有するため、
電子、を器機器に適用し極めて有用の屯のである。

出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦手続補正書６３．９．−２昭和　　年　　月　　日特許庁長官　吉　１）文　毅　殿１、事件の表示特願昭６３−５６３４５号２、発明の名称耐熱性電気絶縁塗料３、補正をする者事件との関係　　特許出願人（５２９）　　古河電気工業株式会社４、代理人東京都千代田区霞が関３丁目７番２号　ＵＢＥビル７、
補正の内容（１）明細書節１０頁８行目においてｒ５８０Ｊとある
を、ｒ７７０Ｊと訂正する。

（ＩＩ）明細書筒１１頁７行目及び同頁１７行目におい
てｒ２０００　ｇＪとあるを、ｒ１０７５ｇＪと訂正す
る。

（３）明細書節１２頁１行目においてｒ４２’ｌＯｇ」
とあるを、ｒ３０７０ｇＪと訂正する。

（４）明細書箱１５頁８行目において「商品名ＶＬ　Ｔ
ＥＭＪとあるを、「商品名ＬＩＬ　ＴＥＭＪと訂正する
。

Claims

【特許請求の範囲】

（ I ）ガラス転移温度が１６０〜３２０℃を有するポ
リアミドイミド樹脂、ポリエステルアミドイミド樹脂、
ポリエステルイミド樹脂、ポリヒダントイン樹脂、ポリ
ヒダントインイミドエステル樹脂、ポリビスマレイミド
／トリアジン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエー
テルサルフォン樹脂の内から選ばれた１種又は２種以上
の樹脂１０〜８０重量％と（II）末端に水酸基を有する
エステルイミドオリゴマー、エステルアミドイミドオリ
ゴマー、エステルアミドオリゴマーの内から選ばれた１
種又は２種以上のオリゴマーを４〜４５重量％と（III
）安定化イソシアナート化合物１２〜８０重量％との混
和物を溶媒に溶解したことを特徴とする耐熱性電気絶縁
塗料。