JPH0122876Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、マウンテイングプレートとソケツト
をリンク機構にて連結し、上記マウンテイングプ
レートを扉取付枠にビス止めにて固定し、一方ソ
ケツトは扉の凹所に嵌着固定して扉を開閉自在に
取付けるようにしてなる開扉及び閉扉ストツパー
付のヒンジに関する。

従来、上述ヒンジにあつて、閉扉ストツパー機
能をもたせてなるものは多機種知られているが、
それらは構造が複雑で製作、組立に難点があつた
り、閉扉保持力のわりに開閉動作が重く使い勝手
が悪い等、必ずしも満足できるものではなかつ
た。

そこで本考案は上述従来の事情に鑑みて検討の
結果、極めて構造簡単で生産性に優れ、かつ大き
な扉保持力を得られるにもかかわらず、開閉動作
をも円滑になし得るようにすることを目的とした
ものである。

以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述すれ
ば、第１図、第２図に示したように、マウンテイ
ングプレート１の前端部と、カツプ型のソケツト
２の側縁部に２本の第１、第２リンク３，４の各
両端部を夫々軸ピン５，５′，６，６′により枢着
するもので、該リンク３，４の枢着に際しては、
閉じた状態ではマウンテイングプレート１の前端
部と、両リンク３，４が第１図に示した如く、ソ
ケツト２に内装され、又開いた状態では、両リン
ク３，４がソケツト２の前縁部を跨いで拡角度に
開くことができるよう予め設定された長さ及び曲
率をもつて彎曲形成された同上リンク３，４を使
用すると共に、その端部の枢着位置を図示の如く
前後及び上下方向へ適当寸法だけ、互いに変位さ
せて枢着してある。

上記マウンテイングプレート１は、扉取付枠７
の内側にビス止めにて固定し、一方ソケツト２は
扉８の内面に設けた凹所８ａに嵌着した後、ビス
止めにより扉８に取着して、当該扉８を開閉自在
に取付けることは従来のこの種ヒンジと同様であ
る。

又、上記マウンテイングプレート１の前端部の
先端側に枢着される一方の第１リンク３は、第３
図、第４図に明示した如く、その端部にあつて、
ヒンジ使用状態下の上下両側にカール部３ａ，３
ａを巻成し、該両カール部３ａ，３ａの間から
は、カールさせることなしにマウンテイングプレ
ート側である前同使用状態下後方へ曲突して、そ
の先端中央部に凹部３ｃを設けたバネ受３ｂが形
成してあり、上記カール部３ａ，３ａにより、マ
ウンテイングプレート１に対して軸ピン５をもつ
て枢着し、上記バネ受３ｂの凹部３ｃには、スト
ツパー用のバネ、つまり開閉保持力が得る為のデ
ツドポイントバネ９の一端９ａが掛止してある。

上記デツドポイントバネ９は、マウンテイング
プレート１に軸ピン５，５′，６，６′と平行にて
架設した支軸１０を軸心として外装されており、
その他端９ｂをマウンテイングプレート１の頂壁
１ａ等に掛止し、かくして開扉及閉扉動作によつ
て第１リンク３と共にバネ受３ｂが軸ピン５を支
点として回動することで、上記デツドポイントバ
ネ９の一端９ａを、その死点を越える位置まで押
圧変位し、これにより第１リンク３を閉扉及び開
扉方向に弾撥付勢し、これにより夫々扉保持及び
開扉保持可能に構成してある。。

こゝで、上記デツドポイントバネ９は、得よう
とする閉扉、開扉保持力の大きさに応じて単数な
いしは複数本使用する。

又、上記バネ受３ｂの凹部３ｃは、バネ受３ｂ
の先端中央部にコ字形状の切割を設けて突片３ｄ
を側面略くの字形状に切り起すことにより形成す
ると共に、上記デツドポイントバネ９の掛止面３
ｅを適当な曲率をもつた突曲面に形成して、デツ
ドポイントバネ９との摺動を円滑になし得るよう
にするのがよい。

又上記凹部３ｃを設けることにより、その左右
両側には突出片３ｆ，３ｆが形成されるので、こ
れによりデツドポイントバネ９の一端９ａの離脱
が阻止される。

以上説明したように本考案に係るストツパー付
ヒンジによれば、扉取付枠７に固定されるマウン
テイングプレート１の前端部と、扉８に固定され
るソケツト２の側端縁部とが、第１、第２リンク
３，４の各両端部を夫々上記両部に枢着したリン
ク機構にて連結されて扉８の開閉を自在としたヒ
ンジにおいて、上記第１リンク３のマウンテイン
グプレート１の前端部に枢着された端部には、ヒ
ンジ使用状態下の上下両側に、枢着用のカール部
３ａを巻成すると共に、該両カール部３ａ，３ａ
の間からは、マウンテイングプレート１側である
後方へ曲突してその先端に凹部３ｃを設けたバネ
受３ｂが形成され、当該バネ受３ｂの凹部３ｃに
は、上記マウンテイングプレート１に他端９ａを
掛止して取付けたデツドポイントバネ９の一端が
掛止され、上記第１リンク３を、閉扉、開扉時に
あつて夫々閉じ又は開き方向へ弾撥付勢自在とし
て構成したものであるから、ストツパー機構とし
てはデツドポイントバネ９をストツパー無しのヒ
ンジに付加しただけで、他に特別な部材を必要と
せず、従つて極めて構造簡潔となり、容易にして
安価に製作できるのはもちろん、第１リンク３自
体から突設したバネ受３ｂの先端凹部３ｃにデツ
ドポイントバネ９の一端９ａを掛止するので、バ
ネ力を損失なくリンク３に対し閉扉保持力及び開
扉保持力として伝達でき、かつ上記バネの一端９
ａが凹部３ｃにあつて離脱が阻止され、かつ摺動
可能に掛止されるので、大きな扉保持力が得られ
ると共に、軽快な開閉動作が得られ、又使用中に
バネが外れてストツパー機能を消失してしまう虞
れもない。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案に係るストツパー付ヒ
ンジの使用例を夫々示した閉扉状態と開扉状態の
各縦断側面図、第３図は同ヒンジにおけるストツ
パー機構の拡大断面図、第４図は同ヒンジにおけ
るストツパー機構部の分解斜視図である。 １……マウンテイングプレート、２……ソケツ
ト、３，４……第１、第２リンク、３ａ……カー
ル部、３ｂ……バネ受、３ｃ……凹部、７……扉
取付枠、８……扉、９……デツドポイントバネ、
９ａ……デツドポイントバネの一端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉取付枠に固定されるマウンテイングプレート
   の前端部と、扉に固定されるソケツトの側端縁部
   とが、第１、第２リンクの各両端部を夫々上記両
   部に枢着したリンク機構にて連結されて扉の開閉
   を自在としたヒンジにおいて、上記第１リンクの
   マウンテイングプレート前端部に枢着された端部
   には、ヒンジ使用状態下の上下両側に、枢着用の
   カール部を巻成すると共に、該両カール部の間か
   らは、マウンテイングプレート側である後方へ曲
   突してその先端に凹部を設けたバネ受が形成さ
   れ、当該バネ受の凹部には、上記マウンテイング
   プレートに他端を掛止して取付けたデツドポイン
   トバネの一端が掛止され、上記第１リンクを、閉
   扉、開扉時にあつて夫々閉じ又は開き方向へ弾撥
   付勢自在としてなるストツパー付ヒンジ。