JPH01228505A - 多孔質中空糸膜、その製造方法およびその中空糸膜を用いた人工肺 - Google Patents

多孔質中空糸膜、その製造方法およびその中空糸膜を用いた人工肺

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JPH01228505A
JPH01228505A JP5384288A JP5384288A JPH01228505A JP H01228505 A JPH01228505 A JP H01228505A JP 5384288 A JP5384288 A JP 5384288A JP 5384288 A JP5384288 A JP 5384288A JP H01228505 A JPH01228505 A JP H01228505A
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polypropylene
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/08Hollow fibre membranes
    • B01D69/084Undulated fibres

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多孔質中空糸膜、その製造方法およびその中
空糸膜を用いた人工肺に関するものである。詳しく述べ
ると本発明は、高ガス交換能を有するとともにガス交換
に際して高い有効膜面積をもたらす多孔質中空糸膜、そ
の製造方法およびその中空糸j摸を用いた人工肺に関す
るものである。
さらに詳しく述べると、中空糸膜の内側あるいは外側に
血液を流すいずれのタイプの人工肺に用いらハでも、血
球成分の指温、圧力損失の増加等を起こすことなく、ま
た高い気液接触効率を示し、長M間使用に際して血M漏
出がなくかつ高いガス交換能を示す多孔質中空糸膜、そ
の製造方法およびその中空糸膜を用いた人工肺に関する
ものである。
(従来の技術) 一般に心臓手術等において、患者の血液を体外に導き、
これに酸素を添加しかつ炭酸ガスを除去するために、体
外循環回路内に中空糸膜人工肺が用いられている。この
ような人工肺において使用される中空糸膜としては、均
質膜と多孔質膜の2種類がある。均質膜は透過する気体
の分子が膜に溶解し、拡散することによってガスの移動
が行なわれる。この代表的なものにシリコーンゴムがあ
り、例えば、メラ・シロックス(泉工医工業)として製
品化されている。しかしながら、均質膜は、ガス透過性
の点から現在使用可能のものとしてはシリコーンゴムの
みしか知られておらず、またJ亥シリコーンゴム農は強
度的にM厚100μm以下にすることはできない。この
ためガス透過に限界があり、特に炭酸ガスの透過が悪い
。また、前記シリコーンゴムは高価で、しかも加工性が
悪いという欠点があった。
一方、多孔質膜は、該膜の有する微細孔が透過すべき気
体分子に比べて著しく大きいため、気体は体猜流として
細孔を通過する。例えばマイクロポーラスポリプロピレ
ン膜等の多孔質膜を使用した人工肺が種々提案されてい
る。例えばポリプロピレンを中空糸製造用ノズルを用い
て、紡糸温度210〜270℃、ドラフト比180〜6
00で溶解紡糸し、ついで155℃以下で第1段熱処理
を行なったのち、110°C未満で30〜200%延伸
し、しかるのちに第2段熱処理温度以上155°C以下
で第2段熱処理することにより多孔質ポリプロピレン中
空糸を製造することが提案されている(特公昭56〜5
2,123号)。しかしながら、このようにして得られ
る多孔質中空糸はポリプロピレン中空糸を延伸すること
により物理的に細孔を形成するので、該細孔は膜厚方向
にはEX水平な直線状側孔であり、かつ延伸度に応じて
中空糸の軸線方向に亀裂を生じて生成する細孔であるか
ら断面がスリット状である。ス細孔はほぼ直線的に連続
貫通し、かつ空孔率が高い。このため、該多孔質中空糸
は水蒸気の透過性が高く、また長期間血液を体外循環さ
せて使用すると、血漿が漏出するという欠点があった。
また、血漿漏出が起こらない多孔質膜として、例えば、
ポリオレフィン、該ポリオレフィンの溶融下で該ポリオ
レフィンに均一に分散し得かつ使用する抽出液に対して
易溶性である有機充填剤および結晶核形成剤を混線し、
このようにして得られる混線物を溶融状態で環状紡糸孔
から吐出させ同時に内部中央部に不活性ガスを導入し、
該中空状物を前記ポリオレフィンを溶解しない冷却同化
液と接触させて冷却固化し、ついで冷却固化した中空状
物を前記ポリオレフィンを溶解しない抽出−αと接触さ
せて前記有機充填剤Jを抽出除去することにより製造さ
れる多孔質ポリオレフィン中空糸膜が提案されている(
特願昭59−210,466号)。しかしながら該中空
糸膜の1つであり、冷却同化液として好ましいとされる
用いられる有機充填剤を溶解し得る冷却固化液を使用し
て得らhたポリプロピレン中空糸膜は、孔が小さく孔路
も複雑であるため血漿漏出は起こらないが、単位面積当
りの孔密度が小さいので、人工肺用膜として用いるには
、ガス交換能が不充分となる虞れがあり、さらに前記有
機充填剤を溶解し得る冷却固fヒ消中にポリオレフィン
の低分子成分が混ざり、冷却浴管内壁に付着し、中空糸
の形状が経時的に変化してしまうという虞れがあった。
さらに二九らの点を改善するなめに、ポリプロピレン、
該ポリプロピレンの溶融下でポリプロピレンに均一に分
散し得、かつ使用する抽出液に対して易溶性である有機
充填剤、および結晶核形成剤を混練し、このようにして
得られる混練物を溶融状■で環状紡糸孔から中空状に吐
出させ、該中空状物を前記有機充填剤ないしその類似化
合物よりなる液体と接触させて冷却固化し、ついで冷却
固化した中空状物をポリプロピレンを溶融しない抽出液
と接触させて前記有機充填剤を抽出除去することにより
製造される多孔質ポリオレフィン中空糸膜が提案されて
いる(特願昭61−155,159号)。この方法によ
り得られる中空糸膜は、今まで述べた欠点を克服したも
のであるが、その冷却過程において、有機充填剤あるい
は冷却固化液が、まだ完全に冷却固化していない中空糸
の最外表面に局在し、最外表面のポリプロピレンの組成
分率が低くなり、結果として中空糸外表面の孔が大きく
、かつポリプロピレンがネットワーク状に連なり、非常
に凹凸の激しい状態として形成される。このような中空
糸は、中空糸の内側へ血液を流し、中空糸の外側に酸素
含有ガスを吹送して、血液に酸素添加および炭酸ガス除
去を行なうタイプの人工肺に用いる場合には何ら問題と
ならないが、逆に中空糸の外側に血液を流し、中空糸の
内側に酸素含有ガスを吹送するタイプの人工肺に用いら
hfS場合には、上記のごとき外表面の性状により血球
成分への損傷、圧力損失の増加といった欠点が生じてく
る。また、このような中空糸膜は、人工肺のタイプにか
かわらず、人工肺を組立てる場合に、中空糸同志の固着
が発生し、作業性が良好なものとならず、かつボッティ
ング不良が発生するという欠点があった。さらに、この
ようにして得られる多孔質中空糸膜を用いた人工肺にお
いて、中空糸膜の外側に血液を循環させ、中空糸膜の内
側に酸素含有ガスを吹送する場合、中空糸膜が疎水性で
あるなめに中空糸と中空系との間隙が狭くかつ前後にわ
たってほぼ一定幅のものであると、この間隙に空気ない
しは酸素含有ガスが溜まり易くなるものであった。この
ように中空糸と中空糸との間隙に空気ないしは酸素含有
ガスが溜まり、いわゆるエアートラップされた状態が生
じると、血液の流通が悪くなり、またこの捕捉さhな空
気ないし酸素含有ガスの塊によって血液の中空糸膜を介
しての酸素含有ガスへの接触が阻害され有効膜面積が低
下してしまうために、人工肺のガス交換能が低下してし
まうという問題が生じるものであった。
(発明が解決しようとする問題点) 従って、本発明は、改良された多孔質中空糸膜、その製
造方法およびその中空糸膜を用いた人工肺を提供するこ
とを目的とする。本発明はまた、高いカス交換能を有す
るとともにガス交換に際して高い有効膜面積をもたらす
多孔質中空糸膜、その製造方法およびその中空糸膜を用
いた人工肺を提供することを目的とする。本発明はさら
にいずれのタイプの人工肺に用いられた場合においても
血球成分を損傷せずまた圧力損失を高めることもなく、
また長期間の使用に際して血漿漏出がなくかつエアート
ラップによるガス交換能の低下がなく、高いガス交換能
を有し人工肺用として好適なポリプロピレン製多孔質中
空糸膜、その製造方法およびその中空糸膜を用いた人工
肺を提供することを目的とする。本発明はさらにまた、
滑らかな外表面性状を有し、人工肺組立工程における中
空糸同志の固着のない多孔質中空糸膜、その製造方法お
よびその中空糸膜を用いた人工肺を提携することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) これらの諸口的は、多孔質ポリプロピレン中空糸膜であ
って、その内表面においては固相は粒子状ポリプロピレ
ンが一部露出しつつ密に融和結合して形成された連続相
を呈し、また膜内部および外表面においては固相は粒子
状ポリプロピレンが繊維軸方向に連なってできたボップ
ロピレン塊が多数束まって形成され、これらの固相間の
間隙は、3次元ネットワーク状に連通して連通孔を形成
してなり、かつ外径の35〜120%の平均捲縮振幅お
よび0,01〜0.1の最大捲縮振幅/最大捲縮振幅時
捲縮半周期比を有し、捲縮率が1.0〜3.0%である
ことを特徴とする多孔質中空糸膜によって達成される。
本発明はまた多孔質中空糸膜のi離軸方向における複屈
折率が0.001〜0,01である多孔質中空糸膜を示
すものである。本発明はまた空孔率が10〜60%、内
表面の開孔率が10〜30%、酸素ガスフラックスが1
00〜1500 j 、/mjn ・イ・atmである
多孔質中空糸膜を示すものである。本発明はさらに内径
が150〜300μm、肉厚が10〜150μmである
多孔質中空糸膜を示すものである。本発明はまた、粒子
状ポリプロピレンの平均粒径が0.1〜2.0μmで、
内表面の平均空孔径が0.1〜1.0μmである多孔質
中空糸膜を示すものである。本発明はまた、人工肺用と
して用いた場合に、30時間以内での血漿の漏出および
ガス交換能の低下が実質的にないものである多孔質中空
糸膜を示すものである。
本発明はさらに、人工肺用として用いた場合に、血球成
分に対する損傷の少ないものである多孔質中空糸膜を示
すものである。本発明はまた、外径の50〜100%の
平均捲縮振幅および0.02〜0.05の最大捲縮振幅
/最大捲wJlfi幅時捲縮半周期比を有し、捲縮率が
2.O〜3.0%である多′fL’N中空糸膜を示ずも
のである。
上記諸口的はまた、ポリプロピレン、該ポリプロピレン
溶融下でポリプロピレンに均一に分散し得、かつ使用す
る抽出液に対して易溶性である有機充填剤、および結晶
核形成剤を混線し、このようにして得られる混H物を溶
融状態で環状紡糸孔から中空状に吐出させ、該中空状物
を前記有機充填剤とは相溶せずかつ比熱容量が0.3〜
0.7cal/gである冷却固化液と接触させて冷却固
化し、ついで冷却固化した中空状物を、ポリプロピレン
を溶解しない抽出液と接触させて前記有機充填剤を抽出
除去し、このようにして得られた中空糸膜を加熱捲縮し
、外径の35〜120%の平均捲縮振幅および0.01
〜0,1の最大捲M振幅/n大捲縮振幅時捲縮半周期比
を有する捲縮率1゜0〜3.0%のものとすることを特
徴とする多孔質中空糸膜の製造方法によって達成される
本発明はまた、捲縮が、得られた中空糸膜をボビンにク
ロス捲きに捲き取り熱固定を行なうことによりなされる
ものである多孔質中空糸膜の製造方法を示すものである
。本発明はさらに熱固定が50〜100℃で2〜48時
間行なわれるものである多孔質中空糸膜の製造方法を示
すものである。
本発明はまた、冷却固化液として、シリコーンオイルま
たはポリエチレングリコールを用いるものである多孔質
中空糸膜の製造方法を示すものである。本発明はさらに
、ポリジメチルシロキサンが、20℃で2〜50C3t
の粘度を有するものである多孔質中空糸膜の製造方法を
示すものである。本発明はさらに、ポリエチレングリコ
ールが、平均分子量100〜400の乙のである多孔質
中空糸膜の製造方法を示すものである。本発明はまた、
有機充填剤として流動パラフィンを用いるものである多
孔質中空糸膜の製造方法を示すものである。
本発明はさらに、ポリプロピレン100重量部に対する
有機充填剤の配合量が35〜170重量部である多孔質
中空糸膜の製造方法を示すものである。本発明はまた、
結晶核形成剤は融点が150°C以上でかつゲル化点が
使用するポリプロピレンの結晶開始温度以上の有機耐熱
性OJ譬である多孔質中空糸膜の製造方法を示すもので
ある。本発明はさらにポリプロピレン100重量部に対
する結晶核形成剤の配合量が0.1〜5重量部である多
孔雷中空糸膜の製造方法を示すものである。
上記諸口的はさらにまた、中空糸膜をガス交換膜として
備えてなる人工肺において、該ガス交換膜は多孔質ポリ
プロピレン中空糸膜であって、その内表面においては、
固相は粒子状ポリプロピレンが一部露出しつつ密に融和
結合して形成さ7′また連続相を呈し、また膜内部およ
び外表面においては固相は粒子状ポリプロピレンが繊維
軸方向に連なってできたポリプロピレン塊が多数集まっ
て形成され、これらの固相聞の間隙は、3次元ネットワ
ーク状に連通して連通孔を形成してなり、かつ外径の3
5〜120%の平均捲縮振幅および0゜01〜O,lの
最大捲縮振@/最大捲縮振幅時捲縮半周期比を有し、捲
縮率が1.0〜3.0%であるものを用いてなることを
特徴とする人工肺によって達成される。
本発明はまた多孔質中空糸膜の繊維軸方向における複屈
折率が0.001〜0.01である人工肺を示すもので
ある。本発明はまた中空糸膜の空孔率が10〜60%、
内表面の開孔率が10〜3O%、酸素ガスフラックスが
100〜1500ρ/ m i n ・M・atmであ
る人工肺を示すものである。
本発明はさらに中空糸膜の内径が150〜300μm、
肉厚が10〜100μmのものである人工肺を示すもの
である。本発明はまた、中空糸膜の内側に血液を循環し
、中空糸膜の外側に酸素含有ガスを吹送するものである
人工肺を示すものである。本発明はまた、中空糸膜の外
側に血液を循環し、中空糸膜の内側に酸素含有ガスを吹
送するものである人工肺を示すものである。1本発明は
さらに、血液を体外循環させたとき、30時間以内での
血漿の漏出およびガス交換能の低下が実貫的にないもの
である人工肺を示すものである。本発明はまた、血液を
体外循環させたとき、血球成分に対する損傷の少ないも
のである人工肺を示すものである。本発明はさらに、中
空糸膜の粒子状ポリプロピレンの平均粒径が0,1〜2
.0μm、内表面の平均空孔径が0.1・〜1,0μm
である人工肺を示すものである。本発明はさらにまた、
中空糸膜が外径の50〜100%の平均捲縮振幅および
0,02〜0.05の最大用ki振幅/最大捲縮S幅時
捲縮半周期比を有し、捲縮率が2.0〜3.0%である
人工肺を示すものである。
以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説明する。
本発明による多孔質中空糸膜は、内径が150〜300
μ空、好ましくは180〜250μ電、肉厚が10〜1
50μm、好ましくは20〜100μ雇、さらに好まし
くは40〜50μ電であるほぼ円形のポリプロピレン製
中空糸膜である。このポリプロピレン製中空糸膜の微細
構造は、中空糸膜の製造条件によって変わるが、既して
後述するように冷却固化液として、有機充填剤とは相溶
せずかつ比熱容量が0.3〜0.7Cal/gである溶
液を使用することにより、以下に述べるような構造を有
するものとなる。すなわち、その内表面側においては、
固相は粒子状ポリプロピレンが一部露出しつつ密に融和
結合、つまり溶融した後、冷却固化して形成された連続
相を呈する。また膜内部においては固相は多数の粒子状
ポリプロピレンによって形成され、この粒子状ポリプロ
ピレンは円周方向においては方向性をもたず無秩序に集
まっているが繊維軸方向においては連なってポリプロピ
レン塊を形成しており、このポリプロピレン坤は、糸状
ポリプロピレンによって相互に結ばれている。従って膜
内部においては、固相は粒子状ポリプロピレンが繊維軸
方向に連なってできたポリプロピレン塊が多数集まって
形成されているものと思われる。さらに外表面において
も、膜内部と同様に固相は粒子状ポリプロピレンが繊維
軸方向に連なってできたポリプロピレン塊が多数集まっ
て形成されている。しかして、これらの固相聞の間隙は
、該中空糸の内表面および外表面を含む肉厚部において
、内表面より外表面に至る経路が長く、かつ孔同志が直
線的でなく’a雑に絹目状につながった3次元ネットワ
ーク状の連通孔を形成している。なお、このような連通
孔の孔路の複雑さは、本発明の多孔コ中空糸膜のm離軸
方向の複屈折率が0.001〜0.01と極めて低く、
ポリプロピレン結晶の配向性が小さいことからも、支持
されるものである。
このように本発明の多孔質中空糸膜においては、その内
表面が粒子状ポリプロピレンの一部が露出しつつ密に融
和結合された連続相とそれ以外の空孔部分からなり滑ら
かな表面性状を有するなめに、人工肺において用いられ
、中空糸の内部に血液を流しても血球成分に損傷を与え
ることはなくまた圧力損失も高くならない。一方、その
外表面も粒子状ポリプロピレンが整然と繊維輪方向に並
んでできたポリプロピレン塊が多数Sよって形成された
固相とそれ以外の空孔部分からなり滑らかな表面性状を
有するために、人工肺において用いられ中空糸の外側に
血液を流しても血球成分に損傷を与えることはなくまた
圧力損失も高くならない。
さらに、人工肺用中空糸膜として用いらhた際にガスの
通路となる空孔部分は、複雑に網目状につながった3次
元ネットワーク状の連通孔であるなめに、血液を中空糸
膜の内側あるいは外側のいずれかに体外循環させても血
漿成分はこのように複雑に入り組んだ長い経路を通過す
ることができず、例えば30時間の体外循環時間では血
漿漏出は発生しないし、またガス交換能の低下も実雪的
に認めら九ない。
さらに本発明の多孔質中空糸膜は、以下に詳述するよう
に抽出法により多孔性を付与した後に、加熱捲縮処理を
施され、上記のごとき膜構造特性を変化させることなく
、外径の35〜120%、好ましくは50〜100%の
平均捲縮振幅および0.01〜0.1、好ましくは0.
02〜0.05の最大捲縮振幅/最大捲縮振幅時捲縮半
周期比を有し、捲縮率が1゜0〜3.0%、好ましくは
2.0〜3.0%である捲縮がかけられている。
このように上記ごとき所定の割合で捲縮を付与すると、
例えば該多孔質中空糸膜を用いて人工肺を作成し、この
人工肺において中空糸膜の外側に血液を循環させ、一方
、中空糸膜の内側に酸素含有ガスを吹送した場合、中空
糸膜が疎水性ではあるが、上記のごとき捲縮により中空
糸と中空糸との間隙が比較的大きくかつ前後にわたって
所定限度内で変化がつけられたものとなされるために、
この間隙に空気ないしは酸素含有ガスが溜まることはほ
とんど生じず、良好な血液の流通がもたらされかつ血液
と酸素含有ガスとの中空糸膜の全面を介しての均一な接
触がなされるなめに、より一層良好なガス交換能が得ら
れるものとなる。
本発明の多孔質中空糸膜において平均捲縮振幅を外径の
35〜120%とするのは、平均捲縮振幅が外径の35
%未満であると該多孔質中空糸膜を人工肺中に組入れた
際に中空糸と中空糸の間隙を十分に大きなものとするこ
とができず該間隙に空気ないしは酸素含有ガスが溜まり
易くなる虞れがあり、一方、平均捲縮振幅が外径の12
0%を越えるものであると該多孔コ中空糸膜を人工肺に
組入九た際に中空糸と中空糸の間隙の大きさを所定の範
囲内に保持することが困難となるなめに、いづれも好ま
しくないためである。また最大捲縮振@/最大捲1m振
幅時捲縮半周期比を0.01〜0.1の範囲のものとす
るのは、最大捲縮振幅/最大捲縮S幅時捲縮半周期比が
0.01未満のものであると前記したと同様に該多孔質
中空糸膜を人工肺中に組入れた際に中空糸と中空糸の間
隙を十分に大きなものとすることができず該間隙に空気
ないしは酸素含有ガスが溜まり易くなる虞れがあり、一
方、最犬捲wI振@/設大捲縮振幅時捲縮半周期比が0
.1を越えるものであると該多孔質中空糸膜を人工肺に
組入れた際に中空糸と中空糸の間隙の大きさが必要以上
に変動の大きいものとなり、該間隙を流路とする血流に
おける圧力損失が高くなるために、いづれも好ましくな
いためである。さらに捲縮率を1.0〜3.0%の範囲
のものとするのは、捲縮率が1.0%未溝であると該多
孔質中空糸膜を人工肺中に組入りた際に中空糸と中空糸
の間隙を捲縮により大きなものとする効果が十分なもの
とならず、一方捲縮率が3.0%を越えるものであると
該多孔質中空糸膜を用いて人工肺を作成した場合に、モ
ジュールが必要以上に大型化する虞れがあるためにいづ
れも好ましくないためである。
本発明の多孔質中空糸膜においてはさらに、空孔率が1
0〜60%、さらに好ましくは30〜55%であり、内
表面における開口率が10〜30%、さらに好ましくは
12〜20%であり、また酸素ガスフラックスが100
〜1500ρ/ m i n・イ・atm 、さらに好
ましくは600〜1000p7=n−rrr・atmで
あることが人工肺用中空糸膜として用いるなめに望まし
い。すなわち、空孔率が10%未満であるとガス交換能
が不十分となる虞れがあり、一方空孔率が60%を越え
ると血漿の漏出の虞れが生じ、また開口率が10%未満
であると中空糸膜の空孔部分の連通孔の形成が不十分と
なるためにガス交換能が不十分となる虞れがあり、一方
、開口率が30%を越えると連通孔が単純となり血漿の
漏出の虞れが生じ、さらに、酸素ガスフラックスが10
0〜1500j/min・ll12  ・atmの範囲
をはずれるものであるとガス交換膜としての機能を発揮
しない虞れがあるなめである。また本発明の多孔雪中空
糸膜を構成する粒子状ポリプロピレンおよびこれらの微
粒子間の間隙である連通孔の大きさ、分布度は、中空糸
膜の製造条件および原料組成によっても好ましい状態に
制御することができるが、粒子状ポリプロピレンの平均
粒径が0.1〜2.0μm、より好ましくは0,2〜1
.5であり、また内表面の平均空孔径が0.1〜1.0
μm、より好ましくは0゜3〜0.6μmであることが
望ましい。
このような中空糸膜は、例えば以下のようにして製造さ
れるものである。すなわち、第1図に示すように、ポリ
プロピレンと有機充填剤と結晶核形成剤との配合物11
を、ホッパー12から混線機、例えば単軸押出機13に
供給して該配合物を溶融混練して押出したのち、紡糸装
置14に送り、口金装置15の環状紡糸孔(図示せず)
からガス状雰囲気、例えば空気中に吐出させ、出てきた
中空状物16を冷却固化液17を収納した冷却槽18に
導入し、該冷却同化液17と接触させることにより冷却
固化させる。この場合、前記中空状物16と冷却固化1
7との接触は第1図に示すように、例えば前記冷却槽1
8の底部に貫通して下方に向って設けられた冷却同化液
流通管19内に前記冷却固化液17を流下させ、その流
れに沿つて前記中空状物16を並流接触させることが望
ましい。流下した冷却固化液17は、固化槽20で受け
て貯蔵し、その中に前記中空状物16を導入し、変向棒
21によって変向させて該冷却固化液17と充分接触さ
せて固化させる。蓄積してくる冷却固化液」6は、循環
ライン23より排出させ、循環ポンプ24により前記冷
却槽18へ循環する。
次に固化された中空状物16は、ドライブロール22a
によって、前記有機充填剤を溶解しかつポリプロピレン
を溶解しない抽出液25をシャワー状に落らせるシャワ
ー・コンベア式抽出機27へ導かれる。この抽出機27
において中空状物16は、ベルトコンベア26上を搬送
される間に抽出液と充分に接触されて残留する有機充填
剤を抽出除去され多孔性が付与さhな中空糸膜16−と
なる。ドライブロール22bによって抽出機27から導
き出された前記中空M16゛は、必要に応じてさらに再
抽出、乾燥熱処理等の工程(図示せず)を経たのち、ド
ライブロール22cによって捲取装置2−84こ導かれ
、この捲取装置28においてボビン29にクロス巻きに
捲き取られる。さらにボビン2つにクロス巻きに捲き取
られた中空糸膜16゛は、適当な条件下で熱処理を施さ
れ捲縮状態を固定される。
本発明で原料として使用されるポリプロピレンとしては
、プロピレンホモポリマーに限らず、プロピレンを主成
分とする他のモノマーとのブロックポリマー等があるが
、そのメルトインデックス(M、L)が5〜70のもの
が好ましく、特にM、1.が10〜40のものが好まし
い。また前記ポリプロピレンのうちプロピレンホモポリ
マーが特に好ましく、中でも結晶性の高いものが最も好
ましい。
有機充填剤としては、前記ポリプロピレンの溶融下で該
ポリプロピレンに均一に分散できかつ後述するように抽
出液に対して易溶性のものであることが必要である。こ
のような充填剤としては、流動パラフィン(数平均分子
量100〜2,000)、α−オレフィンオリゴマーし
例えばエチレンオリゴマー(数平均分子量100〜2,
000)、プロピレンオリゴマー(数平均分子量100
〜2,000>、エチレン−プロピレンオリゴマー(数
平均分子量100〜2,000>等コ、パラフィンワッ
クス(数平均分子量200〜2,500)、各種炭化水
素等があり、好ましくは流動パラフィンである。
ポリプロピレンと前記有機充填剤との配合割合は、ポリ
プロピレン100重量部に対して有機充填剤が35〜1
70重量部、好ましくは80〜150重量部である。す
なわち有機充填剤が35重量部未満では、得られる中空
糸膜の一部がポリプロピレンの連続相で構成されてしま
い十分なガス透過能を示すことができなくなり、一方、
170重量部を越えると粘度が低くなりすぎて中空状へ
の成形加工性が低下するからである。このような原料配
合は、例えば二軸型押出機等の押出機を用いて所定の組
成の混合物を溶融混練し、押出したのち、ペレット化す
るこという前混練方法により原料を調製(設計)する。
本発明において原料中に配合される結晶核形成剤として
は、融点が150°C以上、(好ましくは200〜25
0°C)でかつゲル化点が使用するポリオレフィンの結
晶開始温度以上の有機耐熱性物質である。このような結
晶核形成剤を配合する理由は、ポリプロピレン粒子を縮
小し、これによって粒子間の空隙、すなわち連通孔を狭
く、かつ孔密度を高くすることにある。−例をあげると
、例えば、1・3.2・4−ジベンジリデンソルビトー
ル、1・3.2・4−ビス(p−メチルベンジリデン)
ソルビトール、1・3.2・4ビス(p−エチルベンジ
リデン)ソルビトール、ビス(4−[−ブチルフェニル
)リン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、アジピン酸
、タルク、カオリン等が結晶核形成剤としてあげられる
結晶核形成剤としては、ベンジリデンソルビトール、特
に1・3.2・4−ビス(p−エチルベンジリデン)ソ
ルビトール、1・3,2・4ビス(p−メチルベンジリ
デン)ソルビトールが血液中への溶出が少なく好ましい
ポリプロピレンと前記結晶核形成剤との配合割合は、ポ
リプロピレン100重量部(、二対して結晶核形成剤が
0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜1.0重量部で
ある。
このようにして調製された原料配合物をさらに単軸押出
機等の押出機を用いて、例えば160〜250°C1好
ましくは180〜220℃の温度で溶融して混練し、必
要ならば定量性の高いギアポンプを用いて、紡糸装置の
環状孔からガス雰囲気中に吐出させて、中空状物を形成
させる。なお前記環状孔の内部中央部には、窒素、炭酸
ガス、ヘリウム、アルゴン、空気等のガスを自吸させて
もよいし、必要であればこれらのガスを強制的に導入し
てもよい。続いて環状孔から吐出させた中空状物を落下
させ、ついで冷却槽内の冷却固化液と接触させる。中空
状物の落下距離は5〜1000mmが好ましく、特に1
0〜500mmが好ましい。
すなわち落下距離が5mf11未満の場合には、脈動を
生じて冷却固化液に前記中空状物が侵入する際に漬れる
ことがあるからである。この冷却槽内で前記中空状物は
未だ十分に固化しておらず、しかも中央部は気体である
なめに外力により変形しやすいので、第1図に示すよう
に、例えば冷却槽18の底部に貫通して下方に向って設
けらhを冷却同化液流通管1つ内に前記同化液17を流
下させ、その流れに沿って前記中空状物を並流接触させ
ることにより前記中空状物を強制的に移動させ、かつ外
力(流体圧等)による中空状の変形は防止できる。この
ときの冷却固化液の流速は自然流下で充分である。まな
このときの冷却温度は10〜90℃、好ましくl120
〜75°Cである。すなわち、10°C未満では、冷却
固化速度が速すぎて、肉厚部の大部分が緻密層となるな
めにガス交f#能が低くなってしまい、一方90℃を越
えると中空状物の冷却同化が十分でなく、冷却固化層内
で中空状物が切れてしまう虞れがあるためである。
しかして、本発明においては、冷却固化液として、使用
された有機充填剤とは相溶せずかつ比熱容量が0.3〜
0.7cal 7g、より好ましくは0.3〜0. 6
Cal 1gの液体を用いる。このような冷却同化液と
しては具体的には、例えば2゜°Cにおける動粘度が2
〜50cSt、より好ましくは8〜40C3tのジメチ
ルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル
などのシリコーンオイル類、および平均分子量が100
〜400、より好ましくは180〜330のポリエチレ
ングリコール類等が挙げられる。このように冷却固化液
として、使用された有機充填剤とは相溶せずかつ比熱容
量が0.3〜0.7Cal 7gの液体を用いるのは以
下の理由による。
すなわち、冷却同化液として前記有機充填剤を溶解し得
る液体、例えば有機充填剤として流動パラフィンを用い
た際に、ハロゲン化炭化水素類を用いると、冷却固化液
中でポリプロピレンと前記有機充填剤との相分離が進行
している間に、前記有機充填剤が溶解抽出されてしまい
、中空状物の内側から外側へ有機充填剤が移行し、該中
空状物が完全に冷却固化されたときには、該中空状物の
内表面近傍の前記有機充填剤の割合が低くなり、前記有
機充填剤をさらに完全に溶解抽出した後の内表面におけ
る開孔率が低くなってしまい、膜のカス交換能が低下し
てしまうということが推測さハる。さらにこの例では、
該中空状物中のポリプロピレンの低分子量成分までが抽
出され、第20図に示す冷却同化液流通管19の内壁に
堆積付着し、該冷却固化液流通管19の内径を小さくし
てしまい、該中空状物の形状が変化してしまうという欠
点が生じる虞れがある。また冷却同化液とし前記有機充
填剤と同一のものあるいはその類似化合物、例えば有機
充填剤として流動パラフィンを用いた際に、該流動パラ
フィンと数平均分子量の近似する流動パラフィンを用い
ると、中空状物の有機充填剤(流動パラフィン)が中空
状物中で大きく移行することなく所定の孔密度をもたせ
ることができかつ比熱も大きすぎないので適切な冷却速
度でポリプロピレンの結晶化を促し安定した形状が得ら
れるが、その冷却過程において、有機充填剤あるいは冷
却固化液が、まだ完全に冷却固化していない中空糸の最
外表面に局在し、最外表面のポリプロピレン組成分率が
低くなり、このため中空糸外表面の孔が大きく、かつ固
相は粒子状ポリプロピレンがネットワーク状に広がった
凹凸の激しい表面性状となってしまう。さらに冷却固化
液として、有機充填剤に対して相溶しない、不活性な液
体であっても比熱容量の大きいもの、例えば有機充填剤
として、流動パラフィンを用いた際に、比熱容量が約1
 、0cal 7gと大きな水を用いると、冷却効果が
高いためにポリプロピレンが急冷され、外表面は特に結
晶化度の低い状態となる虞れがある。このためポリプロ
ピレンの微粒子が形成されず、外表面の孔の小さいガス
交換能の小さい中空糸膜がつくられてしまう虞れがある
逆に比熱容量の小さいものでは充分な冷却効果が得られ
ず中空状物を糸として得ることができなくなる虞れがあ
る。
これに対して、冷却固化液として、前記有機充填剤とは
相溶せず、かつ比熱容量が0.3〜0゜7Cal/gで
ある溶液を用いれば、中空系の外表面に有機充填剤が局
在することもなく、ポリプロピレンの冷却速度ら適当で
あり、外表面においても適度なポリプロピレン組成分率
を有したまま結晶化が促進されるので、外表面は中空糸
膜内部と同様にポリプロピレンの微粒子が繊維軸方向に
連なってできたポリプロピレン塊が多数集まって形成さ
れ、平滑な表面性状を呈することになるためである。
冷却固化槽で冷却固化された中空状物は、変向枠を介し
て抽出機等へ送られ、有機充填剤を溶解抽出する。前記
有機充填剤を溶解抽出する方法としては、第1図に示す
ようなベルトコンベア上の中空状物に抽出液のシャワー
を降らせるシャワー方式に限定されるものではなく、抽
出槽方式、−度捲き取った中空状物を別のカセに捲き戻
す際に、抽出液にカセを浸す捲き戻し方式等、中空状物
が抽出液と接触することができればいずれの方法であっ
てもよく、またこれらの方法を二つ以上組合せることも
可能である。
抽出液としては、中空糸膜を構成するポリプロピレンを
溶解せず、かつ有機充填剤を溶解抽出できるものであれ
ばいずれも使用できる。−例を挙げると、例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール類、ブタノール類、ペ
ンタノール類、ヘキサノール類、オクタツール類、ラウ
リルアルコール等アルコール類、1,1.21リクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン、トリクロロフルオ
ロメタン、ジクロロフルオロメタン、1,1,2.2−
テトラクロロ−1,2−ジフルオロエタン等のハロゲン
化炭化水素類等があり、これらのうち有機充填剤に対す
る抽出能力の点からハロゲン化炭化水素類が好ましく、
特に人体に対する安全性の点から塩化弗化炭化水素類が
好ましい。
このようにして得られる多孔質中空糸膜には、加熱捲縮
処理が施される。加熱捲縮処理の方法としては、上記の
ごとき所定の割合の捲縮を付与できるものであれば、第
1図に示すようにボビン等にクロス巻きに捲き取り、熱
固定を行なう方法に限定されるものではなく、これ以外
にも例えば、多孔質中空糸膜に熱を加えてこれを歯車の
ように噛合っている一対の溝付ローラーの間を通す方法
、多孔質中空糸膜に熱を加えて漏斗状の狭い孔へジグザ
グ状に曲げて押込み、小さい孔の方から押し出す方法な
どが取らh得る。
本発明の多孔質中空糸膜の製造方法においては、該多孔
コ中空糸膜が熱可塑性樹脂からなるものであることから
、所定の割合の捲縮は、多孔質中空糸膜をいったん加熱
しこれを冷却して捲縮状、態を固定することにより付与
される。しかしながら、捲縮の付与における熱処理が必
要以上であり1.@構造を変化させてしまう、例えば、
捲縮を与える前の状態より空孔率が50%以上も低下す
るものであってはその効果は発揮できず、if:熱処理
が不十分でモジュール組立て時には所望の捲縮状態を保
持していてもその後残留応力により中空糸膜に張力がか
がり捲縮が失なわれるものであってもその効果は得られ
ない。このため、例えば、第1図に示すようにボビン等
にクロス巻きに捲き取り、熱固定を行なう方法にあって
は、熱固定が50〜100℃、より好ましくは60〜8
0°Cで、2〜48時間、より好ましくは6〜36時間
行なわれるものであることが望ましい。
このようにして得られる中空糸膜は、中空糸膜型人工肺
に使用すると最適である。
従来の延伸法によって得られた中空糸膜のガス透過能は
人工肺として使用するには必要以上に高かった。すなわ
ち中空糸の内側に血液を循環する場合、酸素添加能は血
液側の境膜抵抗が大きく、中空糸膜の抵抗は律速になっ
ておらず、一方炭酸ガス除去能は中空糸膜抵抗に依存す
るがその透過能は過剰であり、また中空糸の外側に血液
を循環する場合、ガス交換能も中空糸膜の抵抗に依存す
るがその透過能は過剰であった。
しかるに、本発明の中空糸膜は膜単体でのガス透過能は
、従来の延伸法のものよりも低いが、人工肺に組込んで
使用する分には充分な性能が得ら・れ、しかも抽出法で
あるためにピンホールによる血液漏出も起こらず、従っ
てガス交換能の低下を防ぐことができる。
さらに、冷却固化液として用いらhf、)有機充填剤な
いしその類似化合物よりなる液体を使用して得られた中
空糸膜は、前記したように、ポリプロピレンがネットワ
ーク状に連なり、非常に凹凸の激しい表面をもつため、
人工肺として組立てる際に糸同志がくっつき合って固着
してしまい、組立作業を煩雑なものとしてしまい、また
接着剤が糸の回りに入り込まずポツティング不良となる
Rhがあった。
しかしながら、本発明の製造方法により得られた中空糸
膜は、外表面が中空糸の内部と同様に粒子状ポリプロピ
レンが繊維軸方向に連なってできたポリプロピレン塊が
多数集まって形成され平滑な性状を有することからこの
ような人工肺組立時における問題は生起せず、かつ上記
したように、中空糸膜の外表面あるいは内表面のいずれ
に唾液を流しても血球成分に損傷を与えることなくまた
圧力損失も低いものである。
さらに本発明の製造方法により得られた中空糸膜は、上
記したように所定の割合で捲縮がかけられているために
、中空糸と中空系との間隙が比較的大きくかつ前後にわ
たって所定限度内で変化がつけられたものとなされるた
めに、中空糸膜の外側に唾液を循環させ、一方、中空糸
膜の内側に酸素含有ガスを吹送した場合においても、こ
の間隙に空気ないしは酸素含有ガスが溜まることはほと
んど生じず、良好な血液の流通がもたらされかつ血液と
酸素含有ガスとの中空糸膜の全面を介しての均一な接触
がなされるために、より高いガス交換能が得られるもの
となる。
第2図は、本発明の中空糸膜型人工肺の一実施態様とし
て、中空糸膜の内側に血液を循環し、中空糸膜の外側に
酸素含有ガスを吹送する態様(第1の態様)の組立状態
を示すものである。すなわち、該中空糸膜型人工肺51
は、ハウジング52を具備してなり、このハウジング5
2は筒状本体53の両端部に環状の雄ネジ付き取付はカ
バー54.55が設けられ、ハウジング52内には、全
体に広がって多数の、例えば10000〜60000本
の上記したような所定の割合で捲縮のかけらh7′、−
多孔質中空糸膜16゛がハウジング52の長平方向に沿
って並列的に相互に離間配置されている。そして、この
多孔質中空糸膜16−の両端部は、取付カバー54.5
5内においてそれぞれの開口が閉塞されない状態で隔壁
57.58により液密に支持されている。また、上記各
隔壁57.58は、多孔質中空糸膜16°外周面と上記
ハウジング52の内面とともにガス室59を構成し、こ
れを閉塞し、かつ上記多孔質中空糸膜16゛の内部に形
成される血液流通空間(図示しない)とガス室59を隔
離するものである。また一方の取付カバー54には酸素
含有ガスを供給する酸素含有ガス導入口60が設けられ
ており、他方の取付はカバー55には酸素含有ガスを排
出する酸素含有ガス導出口61が設けられている。
上記ハウジング52の筒状本体53の内面には、軸方向
の中央に位置して突出する絞り用拘束部62を設けても
よい。このように中央部に絞り拘束部62を設けること
によりガス交換効率の向上が望めるが、前記したように
本発明の人工肺において用いれる多孔質中空糸膜16゛
には所定の割合で捲縮がかけられているために、このよ
うな絞り拘束部62を設けなくとも高いガス交換効率が
得られるものである。この拘束部62は上記筒状本体5
3の内面に筒状本体53と一体に形成されていて、筒状
本体53内に挿通される多数の多孔質中空糸膜16゛か
らなる中空系束63の外周を締め付けるようになってい
る。こうして、上記中空系束63は軸方向の中央におい
て絞り込ま九、絞り部64を形成している。従って、中
空糸膜の充填率は軸方向に沿う各部において異なり、中
央部分において最も高くなっている。なお、各部におけ
る望ましい充填率は次の通りである。まず、第3図に示
すように中央の絞り部644こおける充填率Aは約60
〜80%、その他の筒状本体53内では充填率Bは約3
0〜60%であり、中空糸束630両端、つまり隔壁5
7.58の外面における充填率Cは約20〜40%であ
る。
次に、上記隔壁57.58の形成について述べる。前述
したように隔壁57.58は、多孔質中空糸J116°
の内部と外部を隔離するという重要な機能を果たすもの
である。通常、この層璧57.58は、極性の高い高分
子ポツティング材、例えば、ポリウレタン、シリコーン
、エポキシ樹脂等をハウジング52の両端内壁面に遠心
注入法を利用して流し込み、硬化させることにより作ら
れる。
さらに詳述すれば、まず、ハウジング52の長さより長
い多数の多孔質中空糸、1li16−を用意し、この両
開口端を粘度の高い樹脂によって目止めをしf:後、ハ
ウジング52の筒状本体53内に並べて位置せしめる。
この後、取付はカバー54.55の径以上の大きさの型
カバーで、多孔質中空糸膜」6゛の各両端を完全に覆っ
て、ハウジング52の中心軸を中心にそのハウジング5
2を回転させながら両端部側から高分子ボッティング材
を流入する、流し終って樹脂が硬化すれば、上記型カバ
ーを外してm脂の外側面部を鋭利な刃物で切断して多孔
質中空糸膜1−6゛の両開口端を表面に露出させる。か
くして隔壁57.58は形成されるごとになる。
上記隔壁57.58の外面は、環状凸部を有する流路形
成部材65.66でそれぞれ覆われている。この流路形
成部材65.66はそれぞれ液分配部材67.68およ
びネジリング6つ、70よりなり、この液分配部材67
.68の周縁部付近に設けられた環状凸部として突条7
1.72の端面を前記隔壁57.58にそれぞれ当接さ
せ、ネジリング6つ、70を取付はカバー54.55に
それぞh螺合することにより固定することにより血液の
流入室73.74がそれぞれ形成されている。この流路
形成部材65.66にはそれぞれ血液導入ロア5および
血液導出ロアロが形成されている。
この隔壁57.58と流路形成部材65.66とにより
形成される隔壁57.58の周縁部の空隙部には、該空
隙部に連通ずるそれぞれ少なくとも2個の孔77.78
および79.80の一方より前記隔壁57.58と接触
するようにシールされている。あるいはまた、Oリング
(図示せず)を介してシールされることも可能である。
次に第4図に、本発明の中空糸膜型人工肺の他の実施態
様として、中空糸膜の外側に血液を循環し、中空糸膜の
内側に酸素含有ガスを吹送する態様(第2の態様)の組
立状態を示す。すなわち、J亥中空糸膜型人工肺81は
、ハウジング82を異端してなり、このハウジング82
は筒状本体゛83の両端部に環状の取付はカバー84.
85が設けられ、ハウジング82内には、全体に広がっ
て多数の、例えば1−0000〜70000本の上記し
たような特性を有する多孔質中空糸M16−がハウジン
グ82の長手方向に沿って並列的に相互に溶量配置され
ている。そして、この多孔質中空糸[16“の両端部は
、取付カバー84.85内においてそれぞへの開口が閉
塞されない状態で隔壁87.88によりそ九ぞh液密に
支持されている。
また、上記各隔壁87.88は、多孔質中空糸膜16″
外周面と上記ハウジング82の内面とともに血液室89
を構成し、これを閉塞し、かつ上記多孔質中空糸膜16
−の内部に形成さハる酸素含有ガス流通空間(図示しな
い)と血液室89を隔離するものである。またハウジン
グ82の一方には血液を併給する血液導入口95が設け
られており、ハウジングの他方には血液を排出する血液
導出口96が設けられている。
上記ハウジング82の筒状本体83の内面には、軸方向
の中央に位置して突出する絞り用拘束部92を設けても
よい。すなわち、拘束部92は上記筒状本体83の内面
に筒状本体83と一体に形成されていて、筒状本体83
内に挿通される多数の多孔質中空糸[16−からなる中
空糸束93の外周を締め付けるようになっている。こう
して、上記中空糸束93は軸方向の中央において絞り込
ま九、絞り部94を形成している。従って、中空糸膜の
充填率は軸方向に沿う各部において異なり、中央部分に
おいて最も高くなっている。また、取付はカバー84.
85にはそれぞh酸素含有ガス導入口90および酸素含
有ガス導出口91が形成されている。その他の部分およ
び形成方法等は前述の第1の態様に係わる中空糸膜型人
工肺に準するものであるため、説明を省略する。
(実施例) 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 メルトインデックス(M、1.)が23のグロピレンホ
モボリマー100重量部に対し、流動パラフィン(数平
均分子量324)130重量部および結晶核形成剤とし
てのジベンジリデンソルビトール0.5重1部を仕込み
、二軸型押出機(池貝鉄工株式会社、PCIVI−30
−25>により溶融混練し、押出したのちペレット化し
た。このペレットを第1図に示すような装置、すなわち
皐軸型押出機(笠松製作所、W○−30)を用いて18
0℃で溶融し、芯径4mm、内径6mm、外径7111
m、ランド長15mmの環状紡糸孔15より、3.6・
〜5、Og/mimの吐出量で空気中に吐出させ、中空
状物16を落下させた。なお落下距離は20〜30mm
であった。続いて中空状物16を冷却槽18内の冷却同
化液17としてのポリエチレングリコール(Mn=20
0>と接触させたのち、冷却固化液流通管19内を自然
流下する冷却同化液17と並流接触させて冷却した。な
おこのときの冷却固化液の温度は20℃であった。つい
で前記中空状物16を固化槽20内の冷却同化液内に導
入したのち変向tP21により変向させて80m、/m
imの用達のドライブロール22aへ導き、連続してシ
ャワー・コンベア方式の抽出機27において、フレオン
113 (1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタン)からなる抽出液25により前記流動パ
ラフィンを完全に抽出した。
このようにして多孔性を付与された中空糸膜16゛はド
ライブロール22bにより抽出機27から取出され、ド
ライブロール22cを介して捲取機28に送られ、この
捲取機28にて直径95mmのボビン29にクロス巻き
に捲き取らh7′、−0このようにボビン29にクロス
捲きに捲き取らhた中空糸膜16−は、60°Cで18
時間オーブン中にて熱処理され、捲縮をかけらhな。
このようにして得らhた多孔質中空糸膜の平均捲縮振幅
は中空糸膜の外径の72%、最大捲縮振幅7/最大捲縮
振幅時捲縮半周期比は0,03、ま7′、−捲M率は1
.7%であった。この捲縮をかけた中空糸膜について形
状(内径/肉厚)、空孔率、ガスフラックスおよび結晶
配向の指標となる複屈折率を測定した。結果を第3表に
示す。iたこの捲縮をかけた多孔質中空糸膜を用いて以
下に述べるようにして前述の第1の態様に係わる人工肺
、第2の態様に係わる人工肺ならびに第1の態様に係わ
る人工肺において中空系束の軸方向の中央において絞り
込まないタイツ責第3の態様)の人工肺モジュールを作
成し、酸素ガス添加能および炭酸ガス排除能、ならびに
血漿漏出を計測した。結果を第3表に示す。
比−較例1 比較のために捲縮処理を行わない以外は実施例1と同様
にして多孔質中空糸膜を作成し、得られた多孔質中空糸
膜について実施例1と同様に形状(内径/肉厚)、空孔
率、ガスフラックスおよび結晶配向の指標となる複屈折
率を測定した。結果を第3表に示す。またこの多孔質中
空糸膜を用いて、実施例1と同様に第1の態様に係わる
人工肺、第2のL[に係わる人工肺のモジュールを作成
し、酸素ガス添加能および炭酸ガス排除能、ならびに血
漿漏出を計測した。結果を第3表に示す。
比較例2 延伸法により軸方向に延伸されて形成された平均細孔半
径700人の微細孔を有する、内径200μm、肉厚2
4μmのポリプロピレン製多孔質中空糸膜を、直径95
mmのボビンにクロス巻きに捲き取り、60’Cで18
時間オーブン中で熱処理することにより捲縮をかけた。
このようにして得られた多孔質中空糸膜の平均捲縮振幅
は中空糸膜の外径の70%、最大捲縮振幅/最大捲縮振
幅時捲縮半周期比は0.03、また捲縮率は2.5%で
あった。このようにして得られた多孔質中空糸膜につい
て空孔率、ガスフラックスおよび結晶配向の指標となる
複屈折率を測定した。結果を第3表に示す。また実施例
1と同様に前述の第1の態様に係わる人工肺、第2の態
様に係わる人工肺および第3の態様に係わる人工肺のモ
ジュールを作成し、酸素ガス添加能および炭酸ガス排除
能、ならびに血漿漏出を計測した。結果を第3表に示す
なお、これらの実施例および比較例における各用語の定
義および測定方法は次の通りである。
形状(内径/肉厚) 得られた中空糸膜を任意に10本抜きとり、鋭利なカミ
ソリで0.5mrn程度の長さに輪切りにする。万能投
影機にコンプロファイルプロジェクタ−V−42>でそ
の断面を映し出し、計測器にコンデジタルカウンター 
CM−63)でその外径d1 、内径d2を測定し、肉
厚tを1−dl−dlにより算出し、10本の平均値と
した。
空孔率(%) 得られた中空糸膜を約2gとり、鋭利なカミソリで5m
m以下の長さに輪切りにする。得られた試料を水銀ポロ
シメーター(カルロエルバ社65Aを)にて1000k
g/am2まで圧力をかけ、全細孔量(単位重さ当りの
中空糸膜の細孔体積)より空孔率を得る。
中空糸膜を万能表面形状測定器(■小板研究所製: 5
E−3A>にて35mmの長さにわたって表面の凹凸を
測定することによって捲縮状態を評価しなとき、第5図
に示すように1測定中の最も振幅の大きい部分の振幅(
A>を、その振幅を得たときの極大点から極小点までの
距離(B)で割った比(A/B)を、10ツトにつき1
0回測定しその平均値を最大捲縮振幅/最犬捲縮振幅時
捲縮半周期比とした。また1測定中の最も振幅の大きい
部分の振幅の10回の平均値を平均捲ms幅としな。
邊血坐 初期長25mmで、引張試験機(東洋精機■製ニストロ
グラフT)にて中空糸膜の引張試験を行ない、荷重がデ
ニール当り1mgのときと、50mgのときの伸びの差
を初期長で割った値を百分率で表わした。
ガスフラックス 得られた中空糸膜で、有効長14cm、@面積0.02
5m2のミニモジュールを作成し、片方の端を閉じた後
、酸素で中空糸内部に1気圧の圧力をかけ、定常状態に
なったときの酸素ガスの流量を流量計(草葺理化学機器
製作所製、フロートメーター)により読みとった値とし
た。
酸素ガス添nnF;、り酸ガス)ノ除能(第1の態様) 中空糸膜で、有効長130mm、膜面積5.4m2の人
工肺モジュールを作成し、中空糸膜内部にウシ血液(標
準静脈血)をシングルパス(Singte Path 
)て°6.ON/minの流量で流し、中空糸膜の外側
へ純酸素を6.0Ω/minの流量で流し、人工肺入口
および出口のウシ唾液のp)(、炭酸ガス分圧(PCO
2)、酸素ガス分圧(PO2)を血液ガス測定装置(R
adiometer社製、BGA3型)により測定し、
人工肺入口と人工肺出口との分圧差を算出しな。なお人
工肺モジュール仕様の詳細は第1表に示した。また標準
動脈血の性状は第2表に示しな。
(第2の態様) 中空糸膜で、有効長90mm、膜面積2.1m2の人工
肺モジュールを作成し、中空糸膜外部にウシ唾液(標準
静脈血)をシングルパス(SinglePath )で
6.OJ)/minの流量で流し、中空糸膜の内側へ純
酸素を6.OJ/minの流量で流し、人工肺入口およ
び出口のウシ血液のpH1炭酸ガス分圧(PCO2)、
酸素ガス分圧(PO2)を血液ガス測定装置 (Rad
iometer社製、BGA3型)により測定し、人工
肺入口と人工肺出口との分圧差を算出した。人工肺モジ
ュール仕様の詳細は第1表に示しな。なお、実施例1お
よび比敦例1の中空糸膜は、その外表面が滑らかな性状
を有することからこのように血液を中空糸膜の外側に循
環させても溶血や圧力損失を高く起すことは見られなか
った。
(第3の態様) 第1のB様に係わる人工肺において中空糸束を軸方向の
中央において絞り込まない人工肺を作成し、同様に酸素
ガス添加能、炭酸ガス排除能の測定を行なった。
良漿堀遇 酸素ガス添加能、炭酸ガス排除能で用いたものと同様の
人工肺モジュールを作成し、雑犬(体約20kg>を用
い7′、−頚nL頚動脈カニュレイショ’/ (can
nulatlon ンによる部分V−Aバイパス回路に
前記人工肺モジュールを組込み、30時間体外循環を行
ない、中空系内部から漏出するmAlの量を測定した。
iな漏出が確認されなくても、中空糸外部の水蒸気によ
る液滴のタンパクコ反応を調べ、微量の血漿漏れも確認
した。
度粧近圭工A上上(レターデーション法)得られた中空
糸膜から任意に10本を取出し、中央部を3cm切取る
。さらにこのようにして得られた細片の一方の端部を斜
めにカットして試料とする。
このようにして作製した中空糸膜試料をスライドグラス
上に置き、浸漬液(流動パラフィン)で試料を浸し、こ
れを偏光顕微鏡の回転ステージ上に置く。単色光源また
はフィルターでこれを代用し、コンペンセーターを除き
クロスニコル下で試料をステージ上で回転し、最も明る
くなる位置に固定する(最も暗くなる位置からいずれか
へ45°回転させる。)。ここでコンペンセーターを挿
入し、アナライザーを回転し、最晴黒になる角度(θ)
を測定し、次式よりレターデーション(R)を求め、さ
らに下式より中空糸膜の複屈折率を測定し、10個の平
均値をデータ値とした。
λ;使用波長 複屈折率   −R Δr1−一 d:試料厚さ(空孔率で補正を行なったもの)測定条件
1 偏光顕微鏡     二E 70PTIPHTO−PO
L光源波長      546nrrt コンペンセーター  セナルモン型 コンペンセーター なお、完全配向のポリプロピレンの複屈折率Δnは0.
035 (文献値)である。
″t7桓例1 膜面積(rr?)     5.4   2.1   
5.0本数(本)      62000   328
00   57400有効長/全長(cm)   14
/17   9/13.5   1410B部    
  54   42   54C部      53 
  30   50第1表 5.4   2.1    5.4   2.1   
5.014/17   9/13.5    14/1
7   9/13.5   14/17.6    5
6     60    56    50第 血液 ヘマトクリット値 ヘモグロビン濃度 過剰塩基 ン 酸素飽和度 炭酸ガス分圧 温度 2表 訴鮮ヘパリン加生血 35%(生理食塩水により 調整) 12±1g、/dfJ O±2mEa、#  (M炭酸 一ダにより調整) 65±5% 45±5mCJ 37±2°C 空孔率(%ン          36酸素ガスフラツ
クス      480(fJ /min ・m2 ・
atm >複屈折率(Δn)        0.00
3(rJ/m1n) 炭酸ガスM1除能   250    266   3
00(rrJ/min> 血漿漏出     30時間後   −−発生せず 第3表 0、003     0.014 30時間後   −17時間後   −−牲七′   
勉 (発明の効果〉 以上述べたように、本発明は、多孔質ポリプロピレン中
空糸膜であって、その内表面において(、ナ固相は粒子
状ポリプロピレンが一部露出しつつ密に融和結合して形
成さhを連続相を呈し、また膜内部および外表面におい
ては固相は粒子状ポリプロピレンか繊維軸方向に連なっ
てできたポリプロピレン塊が多数Sまって形成され、こ
九らの固相間の間隙は、3次元ネッt−ワーク状に連通
して連通孔を形成されてなり、かつ外径の35〜120
%の平均捲縮振幅および0,01〜0.1の最大捲縮振
幅7/最犬捲縮振幅時捲縮半周期比を有し、J巻WI率
が1.0〜3.0%て′あることを特徴とする多′fL
st中空糸膜であるから、例えば該多孔質中空糸膜を用
いて人工肺を作成した場合において、長期間使用に際し
ても血漿漏出がないにもかかわらず、高いガス交換能を
有し、さらに中空糸膜の内側および外側のいずれに血液
を循環させるタイプの人工肺に用いら九でも血球成分に
損傷を与えることがなくまた圧力損失を高めることもな
い。
さらにその外表面が滑らかな性状を有することから、中
空糸層相互の固着あるいは接着剤によるボッティング不
良などの人工肺組立時におけるrgJMも生起せず、極
めて優りた多孔質中空糸膜である。
さらに加えて、この人工肺において中空糸膜の外側に血
液を循環させ1.一方、中空糸膜の内側に酸素含有ガス
を吹送した場合、上記のごとき捲縮により中空糸と中空
糸との間隙が比較的大きくかつ#後にわたって所定限度
内で変化がつけられたものとなされるために、この間隙
に空気ないしは酸素含有ガスが溜まることはほとんど生
じず、良好な血液の流通がもたらされかつ血液と酸素含
有ガスとの中空糸膜の全面を介しての均一な接触がなさ
れるために、高いガス交換能が得られるものとなる。二
九らの特徴は、多孔質中空糸膜の繊維軸方向における複
屈折率が01001〜0,01であり、iた空孔率が1
0〜60%、内表面の開口率が10〜30%、酸素ガス
フラックスが100〜1500ρ、/ m i n ・
ポ・atmであり、内径が150〜300μm、肉厚が
10〜150μmであり、さら1.−″粒子状ポリプロ
ピレンの平均粒径が0゜1−2.0μmで、内表面の平
均空71.径が0. 1〜1.0μmであり、加えて外
径の5O−Zo。
%の平均捲縮振幅および0,02〜0.05の最大捲縮
振幅7/設大捲M振幅時捲縮半周期比を有し、捲縮率が
2.0〜3,0%であるとより優れf、−ものとなる。
また、本発明は、ポリプロピレン、該ポリプロピレン溶
融下でポリプロピレンに均一に分散し得、かつ使用する
抽出液に対して易溶性である有機充填剤、および結晶核
形成剤を混練し、このようにして得られる混Vf、物を
溶融状態で環状紡糸孔から中空状に吐出させ、該中空状
物を前記有機充填剤とは相溶ぜずかつ比熱容置が0.3
〜0.7Ca17・′gである冷却固化液と接触させて
冷却固化し、ついで冷却固化した中空状物を、ポリプロ
ピレンを溶融しない抽出液と接触させて前記有機充填剤
を抽出除去し、このようにして得られた中空糸膜を加熱
捲縮し、外径の35〜′L20%の平均捲縮振幅および
0.01〜0,1の最大捲縮振幅/最大捲縮振幅時捲縮
半周期比を有する捲縮率1.○〜3.0%のものとする
ことを特徴とする多孔質中空糸膜の製造方法であるから
、溶融下で均一1、こ分散した紡糸M液を冷却固化させ
る過程において、外表面部に有機充填剤を局在させるこ
となく適当な冷却速度でyX液のポリプロピレンと有機
充填剤を相分離させ適度に結晶化して生成した粒子状ポ
リプロピレン間隙に多くの微小孔を形成させることがで
きかつ外表面においても中空糸の肉厚部と同様に粒子状
ポリプロピレンが繊維軸方向に並んだ固相を有し平滑な
表面性状を呈するものとすることができ、さらにこのよ
うな工程によって作成された多孔質中空糸膜の優h7′
、−細孔構造、表面性状、ガス交換効率等を何ら損なう
ことなく、上記のごとき所定の割合で捲縮をかけること
によって、ガス交換における気液接触効率を向上させた
上記したような(ihl、、−特性を有する多孔質中空
糸膜を製造することができるものである。さらtこ、本
発明の多孔質中空糸膜の製造方法(、ごおいて、捲縮は
、得られた中空糸膜をボビンにクロス1巻きに1巻き取
り熱固定を行なうことによりなされるものであり、さら
にその熱固定が50〜100℃で2〜48時間行なわれ
るものであるとより容易に気液接触効率の高い形状のか
つ他の特性においても極めて優れた構造の安定した多孔
笛膜を得ることができ、加えて、冷却固化液として、シ
リコーンオイルまたはポリエチレングリコール、より好
ましくは2〜50C3tの粘度を有するシリコーンオイ
ルまたは平均分子量】00〜400のポリエチレングリ
コールを用い、有機充填剤として流動パラフィンを用い
、その配合量がポリプロピレン100重量部に対し35
〜170MM部であり、さらに結晶核形成剤として融点
が150’C以上でかつゲル化点がポリプロピレンの結
晶開始温度以上の有機耐熱性物雷を用い、その配合量が
ポリプロピレン100重量部に対して0.1〜5重量部
である場合には、より優れた性能を有する多孔譬中空糸
膜が得られるものとなる。
さらにまた本発明は、中空糸膜をガス交換膜として備え
てなる人工肺において、該ガス交換族は、多孔葺ポリプ
ロピレン中空糸膜であって、その内表面においては、固
相は粒子状ポリプロピレンが一部露出しつつ密に融和結
合して形成された連続相を呈し、また膜内部および外表
面においては固相は粒子状ポリプロピレンが繊維軸方向
に連なってできたポリプロピレン塊が多数Sまって形成
され、これらの固相聞の間隙は、3次元ネットワーク状
に連通して連通孔を形成してなり、かつ外径の35〜1
20%の平均捲縮振幅および0.01〜0.1の最大捲
縮振幅/最大捲縮振幅時捲縮半眉期比を有し、捲縮率が
1.0〜3.0%であるものを用いてなることを特徴と
する中空糸膜型人工肺であるから、中空糸膜の外側に血
液を循環し、中空糸膜の内側に酸素含有ガスを吹送する
場合において、中空糸と中空糸との間隙に酸素含有ガス
ないしは空気が溜まる虞れがなく、効率よくガス交換が
行なえるものである。さらに中空糸膜の内側に血液を循
環し、中空糸膜の外側(、こ酸素含有ガスを吹送する場
合においても効率よくオス交換が行なえるとともに、こ
の態様の場合、特に中空糸束の軸方向の中央において絞
り込むことをしなくても、同様なガ、ス交換効率を得る
ことができる。
すなわち、中空糸膜の内側に血液を流すタイプにおいて
は、ガス交換中に、人工肺内の酸素含有ガス中に含まれ
る水蒸気が人工肺のハウジング内面に結露するため、中
空糸表面が水滴で濡れてハウシング内面に密着すること
がある。このため、中空糸束とハウジング内面とは所定
の間隔をおいて中空糸束とハウジング内面が密着しにく
いようにしており、一方、中空糸束の軸方向すべてにわ
たり間隔をあけたままにしておくと、その部分だけガス
が流れてしまくことになるため、中央部のみ絞り部を設
けてチャンネリングが起きにくいようにしている。とこ
ろが、本発明に係わる捲縮を施した中空糸膜を用いると
、ハウジングの内面との間隔を大きくしなくても、中空
糸膜自体が捲縮しているために、ハウジング内面に結露
が生じたとしても中空糸膜とハウジング内面が密着する
ことがなく、特に絞り部を設けなくてもカス交換効率か
落ちることがないなめである。また上記のごときいずれ
のタイプの人工肺においても、長時間の体外循環に際し
ても酸素添加能、炭酸ガス排出能が劣ることなく、血液
ないしは血漿の漏出も生起せず、さらに血球成分に損傷
を与えたり高い圧力損失を示すこともなく極めてflj
tした人工肺となるものである。本発明の人工肺は代表
的に30時間の体外循環において血漿の漏出およびガス
交換能の低下を生じないものである。加えて用いらhる
中空糸膜の繊維軸方向における複屈折率が0.001〜
0.01であり、中空糸膜の空孔率が10〜60%、内
表面の開孔率が10〜30%、酸素ガスフラックスが1
0〜1500ρ/ m i n ・イ・armであり、
内径が150〜300μm、肉厚が10〜100μmで
あり、さらに粒子状ポリプロピレンの平均粒径が0.1
〜2.0μmであり、また内表面の平均空孔径が0.1
〜1.0μmであり、加えて中空糸膜が外径の50〜1
00%の平均捲縮振幅および0,02〜0.05の最大
捲縮振幅/設大捲縮振幅時捲縮半周期比を有し、捲縮率
が2.0〜3.0%である捲縮をかけられているもので
あると得られる人工肺の性能はより一段と向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による多孔笛中空糸膜の製造方法(5
こおいて用いらtL得る装置の概略断面図、第2図は本
発明による中空糸膜型人工肺の一実If!、恩様を示す
半断面図、第3図は同実施態様における中空糸膜充填率
に関する各部位を示す断面図、第4図は本発明による中
空糸M型人工肺の他の実旗悪床を示す半断面図であり、
また第5図は最太椿縮振幅/最大捲縮振幅時捲縮半周期
比(A、/B)の測定位置を示す図面である。 11・・・原料配合物、12・・・ホッパー、13・・
・単軸押出機、14・・・紡糸装置、15・・・環状紡
糸孔、16・・・中空状物、】6−・・・中空糸膜、1
7・・・冷却固化液、18・・・冷却槽、19・・・冷
却固化液流通管、20・・・固fヒ槽、2丁・・・変向
棒、22a、22b、22 c ・−・ドライブロール
、23・・・循環ライン、24・・・循環ポンプ、25
・・・抽mンα、26・・・ベルトコンベア、27・・
・シャワー・コンベアX抽出機、28・・・・・・拵1
y、器、2つ・・・ボビン、51.81・・・中空糸M
型人工肺、 52.82・・・ハウジング、 53、83・・・pη4犬本鉢本 体7.58.87.88・・・薄壁、 59.89・・・ガス室、 60.90・・・酸素含有ガス導入口、61.91・・
・酸素含有ガス導出n、63.93・・・中空糸束、 75.95−m>If導入U、 76.96・・・血液導出口、89・・・1fL>α室
。 特許出願人       テルモ株式会社代理人 弁理
士 八Ea  幹旋 第2図 第3図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多孔質ポリプロピレン中空糸膜であって、その内
    表面においては固相は粒子状ポリプロピレンが一部露出
    しつつ密に融和結合して形成された連続相を呈し、また
    膜内部および外表面においては固相は粒子状ポリプロピ
    レンが繊維軸方向に連なってできたポリプロピレン塊が
    多数集まつて形成され、これらの固相間の間隙は、3次
    元ネットワーク状に連通して連通孔を形成してなり、か
    つ外径の35〜120%の平均捲縮振幅および0.01
    〜0.1の最大捲縮振幅/最大捲縮振幅時捲縮半周期比
    を有し、捲縮率が1.0〜3.0%であることを特徴と
    する多孔質中空糸膜。
  2. (2)多孔質中空糸膜の繊維軸方向における複屈折率が
    0.001〜0.01である請求項1に記載の多孔質中
    空糸膜。
  3. (3)外径の50〜100%の平均捲縮振幅および0.
    02〜0.05の最大捲縮振幅/最大捲縮振幅時捲縮半
    周期比を有し、捲縮率が2.0〜3.0%である請求項
    1または2に記載の多孔質中空糸膜。
  4. (4)ポリプロピレン、該ポリプロピレン溶融下でポリ
    プロピレンに均一に分散し得、かつ使用する抽出液に対
    して易溶性である有機充填剤、および結晶核形成剤を混
    練し、このようにして得られる混練物を溶融状態で環状
    紡糸孔から中空状に吐出させ、該中空状物を前記有機充
    填剤とは相溶せずかつ比熱容量が0.3〜0.7cal
    /gである冷却固化液と接触させて冷却固化し、ついで
    冷却固化した中空状物を、ポリプロピレンを溶解しない
    抽出液と接触させて前記有機充填剤を抽出除去し、この
    ようにして得られた中空糸膜を加熱捲縮し、外径の35
    〜120%の平均捲縮振幅および0.01〜0.1の最
    大捲縮振幅/最大捲縮振幅時捲縮半周期比を有する捲縮
    率1.0〜3.0%のものとすることを特徴とする多孔
    質中空糸膜の製造方法。
  5. (5)捲縮は、得られた中空糸膜をボビンにクロス捲き
    に捲き取り熱固定を行なうことによりなされるものであ
    る請求項4に記載の多孔質中空糸膜の製造方法。
  6. (6)冷却固化液として、シリコーンオイルまたはポリ
    エチレングリコールを用いるものである請求項4または
    5に記載の多孔質中空糸膜の製造方法。
  7. (7)中空糸膜をガス交換膜として備えてなる人工肺に
    おいて、該ガス交換膜は、請求項1〜3のいずれかに記
    載の多孔質ポリプロピレン中空糸膜を用いてなることを
    特徴とする人工肺。
JP5384288A 1987-10-29 1988-03-09 多孔質中空糸膜、その製造方法およびその中空糸膜を用いた人工肺 Granted JPH01228505A (ja)

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ES88402736T ES2054849T3 (es) 1987-10-29 1988-10-28 Oxigenador que utiliza membranas de fibras huecas porosas.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016064343A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 日機装株式会社 中空糸膜モジュール
WO2017195457A1 (ja) * 2016-05-13 2017-11-16 旭化成メディカル株式会社 ポリエチレン系樹脂多孔質中空糸膜、分離膜及びそれらの製造方法

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