JPH01227753A - 眼内レンズ形成体 - Google Patents

眼内レンズ形成体

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JPH01227753A
JPH01227753A JP5244988A JP5244988A JPH01227753A JP H01227753 A JPH01227753 A JP H01227753A JP 5244988 A JP5244988 A JP 5244988A JP 5244988 A JP5244988 A JP 5244988A JP H01227753 A JPH01227753 A JP H01227753A
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tube
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和彦 中田
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安田 章広
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誠 市川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野′) 本発明は、水晶体嚢内に挿入されて、所定の注入物の注
入により目的とする眼内レンズを与える眼内レンズ形成
体に係り、特に、眼内レンズ形成体内に注入物を注入す
る際に、内部に残存する空気を簡単且つ良好に排出する
ことのできる眼内レンズ形成体に関するものである。
(背景技術) 白内障術後の視力矯正用レンズ等として用いられている
眼内レンズは、レンズの改良や手術技術の発達に伴い、
近年、我が国においても、多くの臨床実験の下に、その
使用が増加してきており、従来から一般に用いられてい
る白内障用眼鏡やコンタクトレンズに比して、機能的に
極めて優れていることが認められている。
ところで、このような眼内レンズは、一般に、その固定
部位により、前房レンズ、虹彩支持レンズ、後戻レンズ
と大別されるが、なかでも本来水晶体のある部位にある
後戻レンズ、特に水晶体の嚢内に固定するのが、より自
然状態に近いところから好ましいとされている。
そして、この嚢内に眼内レンズを固定するに際しては、
その嚢内への挿入のために、眼の索膜部を切開して、か
かる眼内レンズを挿入し得るに充分な切開口を形成する
必要があるが、ががる切開口が大きいと、術後乱視の生
じる原因となるところから、挿入される眼内レンズとし
ては、出来る限り小切開口でも挿入可能である方が好ま
しいのである。
このため、従来から、がかる嚢内に挿入、固定される眼
内レンズとして、幾つかの提案が為されてきており、例
えば米国特許第4449257号明細書では、吸水性の
ヒドロキシエチルメタアクリレート系ポリマーからなる
膨潤レンズを用い、それを乾燥状態の小さな状態で挿入
し、眼内にて房水を含浸させて膨潤せしめ、柔軟なレン
ズとする構造のものが提案されているが、このような構
造の眼内レンズにあっては、材質の膨潤率にもよるが、
ヒドロキシエチルメタアクリレート系ポリマーからなる
場合にあっては、常膜の切開口は約4mmまでにしか小
さくならないのである。
また、かかる眼内レンズは水晶体の嚢内に固定されるも
のであるため、水晶体の動きに追従すべく伸縮性が必要
であることは勿論、特に水晶体と同形状であって、水晶
体嚢内に密着可能とされた眼内レンズであることが好ま
しいのである。
そこで、本発明者らは、先に、特願昭62−32933
号や特願昭62−189781号において、水晶体嚢内
に挿入されて、該水晶体嚢内に実質的に対応する形状を
与える、伸縮性のあるエラストマーから形成されたバル
ーン本体と、該バルーン本体内に注入さて、該バルーン
本体を前記水晶体嚢内に膨満させる光透過性の注入物と
を含んで構成される眼内レンズを、提案した。
このような眼内レンズによれば、かかる眼内レンズを水
晶体嚢内に装着する際には、あらかじめバルーン本体内
の空気等の気体を排出して、該バルーン本体を小さく折
り畳んだ状態で水晶体嚢内に挿入することができること
から、挿入のための掌膜の切開口をより小さくすること
ができる一方、かかるバルーン本体は水晶体に実質的に
対応する形状であるため、注入物の注入により、その嚢
内に有利に固定され、嚢の動きに追従可能な眼内レンズ
とされ得、以て、自然眼と同様な視力調節が可能となる
のである。
しかしながら、このような眼内レンズを形成せしめるバ
ルーン本体を水晶体嚢内に挿入する際、かかるバルーン
本体内部の気体(空気)をあらかじめ完全に除去するこ
とは、非常に困難なことであり、且つ手間がかかるとこ
ろから、バルーン本体を水晶体嚢内に挿入し、該バルー
ン本体内に注入物を注入して眼内レンズと為した後に、
その内部に気泡が残存してしまうことは避けられなかっ
たのであり、このため、かかる眼内レンズの内部に残存
する気泡のために、光学的な不都合が生じていたのであ
る。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、上述の事情に鑑みて為された
ものであって、その解決すべき課題とするところは、バ
ルーン本体内に注入物が注入された際に、眼内レンズの
中に空気等の気体の気泡が可及的に残存しないようにし
て、この気泡の残存による光学的な問題を解決すると共
に、かかるバルーン本体内の気体の除去(脱気)を簡単
に行ない得るようにすることにある。
(解決手段) そして、本発明にあっては、かかる課題を解決するため
に、水晶体嚢内に挿入されて、該水晶体嚢に実質的に対
応する形状を与える、伸縮性のあるエラストマーから形
成された中空のバルーン本体を有し、所定の光透過性の
注入物を該バルーン本体内に注入して、該バルーン本体
を前記水晶体嚢内に膨満させることにより、目的とする
眼内レンズを与える眼内レンズ形成体において、前記バ
ルーン本体に、前記注入物を注入するための注入部及び
該バルーン本体内の気体を排出するための排出部を設け
るようにしたのである。
なお、かかる本発明に従う眼内レンズ形成体の一つの実
施形態によれば、好ましくは、前記注入部及び前記排出
部は、それぞれ別個のチューブにて構成されている。
また、本発明にあっては、前記注入部及び前記排出部が
、1本のチューブ内に形成された二つの通路にて構成さ
れることも、可能である。
更に、前記排出部が、前記バルーン本体のバルーン壁に
一体的に設けられた逆止弁または通気性膜部にて構成さ
れることも可能である。
そして更に、本発明の一つの実施態様によれば、前記眼
内レンズ形成体において、前記バルーン本体は、前記注
入物を注入するカテーテルの外径よりも大きな形状の内
孔を有し且つ該内孔内に前記カテーテルの支持部を設け
てなるチューブを有し、該チューブの内孔内に前記カテ
ーテルを挿入して前記支持部にて保持せしめることによ
り、該カテーテルによる前記注入部の形成と共に、該カ
テーテル外面と前記内孔内面との間の間隙にて前記排出
部が形成されるようになっている。
(具体的構成・実施例) 以下、本発明の実施例を示す図面を参照しつつ、本発明
を更に具体的に説明することとする。
先ず、第1図には、目的とする眼内レンズを与える本発
明に従うレンズ形成体10の一つが示されている。即ち
、この眼内レンズを与えるレンズ形成体10は、中空の
バルーン本体12と、その表面から突出した、バルーン
本体12の内部を外部に連通ずる2木のチューブ14.
16とから構成されており、それら2木のチューブのう
ちの1本(14)が注入チューブとされる一方、他方(
16)が排気チューブとされているのである。なお、か
かるバルーン本体12は、伸縮性のあるエラストマーか
ら形成された、実質的に水晶体に対応する一体的な凸レ
ンズ形状の中空体であって、その周縁部に凸レンズ形状
とは異なる突出部が生しないような形状を呈している。
そして、このレンズ形成体10が、そのバルーン本体1
2内部の気体が除去されて、縮小せしめられた状態にお
いて、水晶体嚢内に挿入された後、通常のカテーテル等
を用いた注入操作に従って、チューブ14からバルーン
本体12の内部に注入物18が注入されると同時に、そ
の内部に残存する空気等の気体がチューブ16から排出
せしめられ(第4図参照)、その後、それらチューブ1
4゜16が切断、溶封される等して、第2図に示されて
いるように、眼内レンズ20とされた状態で、水晶体嚢
22内に保持されるのであり、以てかかる眼内レンズ2
0が水晶体としての機能を有効に発揮するのである。
ところで、かかるレンズ形成体10を構成するバルーン
本体12は、エラストマーを用いて形成されており、水
晶体の嚢内に挿入されて、所定の注入物の注入により、
かかる水晶体嚢内に膨満させられるものであるところか
ら、その伸び率は約50%以上であることが好ましい、
けだし、伸び率が50%よりも小さいと、注入物1Bを
入れた状態において嚢内で膨満するのに無理が生じ、バ
ルーン素材の劣化を惹き起こし易いからであり、更に嚢
内への挿入の際において彼れ品いからである。
また、かかるバルーン本体12は、注入される注入物1
8と共に、水晶体レンズの作用を為すものであるところ
から、当然に光透過性の素材にて構成せしめられる必要
があり、一般に、その透明度として、可視光線透過率(
380〜780nmの領域での透過率)が65%以上で
ある素材にて形成され、更には注入物18の注入後に、
ががる注入物18が眼内に溶出しないように、また材質
内に房水中の内容物が堆積しないように、吸水しない材
質にて形成されることが、望ましい。
そして、これらの要求を満足させるバルーン本体12の
材質として、ポリウレタン、シリコーンゴム、セグメン
ト化ポリウレタン、ポリシロキサンとポリウレタンのブ
ロック若しくはグラフト共重合体等が有利に用いられ、
目的とするバルーン本体12が形成されるのである。
なお、バルーン本体12を形成する上記の材料には、必
要に応じて、従来から用いられているような染料や紫外
線吸収剤等が添加物として加えられても何等差支えない
ところで、本発明に従う眼内レンズ形成体におけるバル
ーン本体は、中空で、水晶体嚢に実質的に対応する形状
を呈しており、好ましくは、中空の一体的な凸レンズ形
状を呈しており、且つその周縁部に凸レンズ形状とは異
なる突出部が生じないように形成されている。例えば、
第1図に示されるように、水晶体とほぼ同形状を呈して
いるのである。それ故、第2図に示されるように、眼内
レンズ20を、水晶体嚢22の内面に密着させた状態で
、有利に保持することができるのである。
次に、バルーン本体12のサイズに関して述べれば、先
ず、その光学部、換言すれば光の通る中央部近辺の膜厚
:tはかなり薄くされ、0.001〜0.1mm程度と
されることとなる。それ故、内部の気体(空気)を除去
すれば、バルーン本体を小さく折り畳むことができ、よ
り小さな切開口からでも水晶体嚢内に挿入することが可
能となるのである。なお、かかる膜厚が、0.001m
mよりも薄いと破れ易くなるのであり、また0、 1 
mmより厚いと嚢内に挿入し難くなり、また嚢内におい
ても嚢の形状に合致し難くなる。特に、かかる膜厚とし
ては、挿入のし易さの点より、0.005〜0゜051
程度がより好ましい。また、かかるバルーン本体12の
周縁部を除(光学部の膜厚は略均−な膜厚であることが
望ましいが、中心部を若干薄くシても、好ましいことで
ある。
冊 さらに、かかるバルーン本体12の直径(第1図中、M
)は、好ましくは6〜13vn程度とされ、水晶体嚢内
に挿入して注入物を注入した時に、嚢の直径とほぼ等し
い大きさとされるのである。更にまた、その厚さ(第1
図中、L)は、好ましくは2〜6mm程度とされ、嚢に
挿入して注入物を注入した時に、嚢の厚さとほぼ等しい
大きさとされる。
なお、第1図中、バルーン本体12の凸レンズ形状の外
周縁における膜厚(第1図中、T)は、好ましくは、か
かるバルーン本体の光学部(中心部近辺)の膜厚:tの
1.1〜4.0倍程度とされるが、それは、外周縁部の
膜厚を僅かに厚くすることにより、注入物18を注入し
た状態でも、眼内レンズ20の形状を水晶体の形状に維
持するためである。
一方、かくの如きレンズ形成体10を構成するバルーン
本体12内に注入される注入物18は、該バルーン本体
12を水晶体嚢22内に膨満させて水晶体と略等しい大
きさと為し、以て水晶体としての機能を為す眼内レンズ
10を形成せしめるものであるところから、光透過性の
流動物、特に透明な液体であることが望ましく、一般に
、その屈折率が1.36以上のものが好適に用いられ、
またその粘度としては、バルーン本体12内への注入が
困難とならないように、約30万センチポアズ以下のも
のが有利に用いられることとなる。
このような特性を有する注入物18としては、例えばセ
ルロース、キチン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖
類またはその誘導体の溶液或いは架橋されたゲル、ポリ
アクリル酸、ポリアクリルアミドプロピルスルホン酸、
ポリスチレンスルホン酸等の合成高分子電解質の溶液、
ヒドロキシエチルメタアクリレート、N−ビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール等の水溶性オリゴマーの溶
液、シリコーンオイル、シリコンゲル等を挙げることが
出来、これらの成分を注入し、或いはバルーン本体12
内でゲル化せしめること等によって、該バルーン本体1
2内に収容されるものである。
なお、このような注入物18の注入量としては、水晶体
容量を満たすだけの量が用いられ、通常、約0.1〜0
.3mβ程度である。
ところで、本発明に従うレンズ形成体は、注入物を注入
するための注入部及び内部の気体を排出するための排出
部を有しているところに大きな特徴があり、例えば、第
1図に示されるように、それぞれ別個のチューブ14.
16が、前記注入部及び排出部として、バルーン本体1
2に対して設けられているのである。
このようなチューブi、16の材質としては、透明でな
い材質が使用されても構わないが、光学部(瞳孔領域)
への影響を少なくするために、好ましくは、透明な材質
が採用されるのである。そして、水晶体嚢22への影響
やバルーン本体12内に注入物18を注入する際の操作
性から柔軟性であることが好ましく、具体的には、前記
バルーン本体形成材料の他、シリコーン、ウレタン、塩
化ビニル、ポリエステル及びフン素ゴム等のエラストマ
ー、或いは、薄肉のポリプロピレン等のポリオレフィン
及びポリテトラフルオロエチレン等のフルオロカーボン
等が挙げられる。なお、これらのチューブ14.16は
、バルーン本体12の成形時に一体的に形成されたり、
バルーン本体12の一部を開口切断して後から接着され
て一体的に取り付けられることとなる。
また、かかる注入用のチューブ14のサイズに関しては
、第3図に示されるように、その外径:Rは、レンズ形
成体10を水晶体嚢22内に挿入する際やバルーン本体
12内に注入物1Bを注入する際の操作性から、3mm
程度以下、好ましくは2mm程度以下とされる一方、内
径:rは、注入物18の注入が困難とならないよう、0
.05mm程度以上、好ましくは0.1 mm程度以上
とされ、そして、バルーン本体12からの突出長さ:S
は、水晶体嚢22の外からの注入操作をし易くするため
、1mm程度以上、好ましくは2mm程度以上とされる
のである。そしてまた、排出用のデユープ16のサイズ
も注入用のチューブ14と略同様とされることとなる。
なお、バルーン本体12の内部に、排出部としてのチュ
ーブ16の端部が出過ぎていると、内部の空気が排出さ
れ難いので、チューブ16は、あまり内部に突出しない
ように、好ましくは、第3図に示されるように、バルー
ン本体12の内面に面一となるように取り付けられるこ
ととなる。
そして、バルーン本体12に対するチューブ14.16
の取付位置は、注入物を注入する際の操作性や移植手術
時に空気が上方(前面側)に残る等の理由から、バルー
ン本体12の前面側に設けることが好ましく、更に視力
への影響を考慮して光学部よりも外側に設けることが好
ましく、バルーン本体12の中心から径方向に1.5 
mm以上、特に2II1m以上外側に設けられることが
望ましい。
次に、このような構成のレンズ形成体10を眼内レンズ
20として水晶体嚢22内にセントせしめる際には(第
2図、第4図参照)、先ず、角膜24の周囲に位置する
翠膜26の所定部位に設けられた、可及的に小さな切、
開口を通じて、虹彩28等を損傷しないようにして、水
晶体嚢22を残した状態で、白内障の水晶体部分が除去
される。
12に設けられたチューブ14にカテーテル30を挿入
して、かかるバルーン本体12内の空気が除去せしめら
れ、小さく折り畳んだ状態にされる。
そして、かかるカテーテル30が挿入されたレンズ形成
体10が、常膜部の切開口、更には嚢部分の切開口から
、水晶体嚢22内に挿入せしめられるのである。なお、
空気排出用のチューブ16は嚢の外に突出する状態にさ
れる。次いで、第4図に示されるように、所定の注入物
18が、カテーテル30を通じてレンズ形成体10のバ
ルーン本体12内に注入せしめられることにより、かか
るバルーン本体12が、水晶体嚢22内の全体に亘って
密着されるように膨満せしめられる一方、バルーン本体
12内に残存していた空気がチューブ16から排出せし
められ、バルーン本体12の内部が注入物18で満たさ
れて、眼内レンズ20とされ、以て嚢内への固定が図ら
れるのである。
その後、かかる注入物の注入操作及び空気の排出操作が
終了すると、カテーテル30がバルーン本体12 (チ
ューブ14)から抜き取られ、チューブ14.16の余
分な部分(突出部)が、ハサミ、熱或いはレーザ等で切
断せしめられ、必要に応じて溶封されることとなる。そ
して¥膜部における切開口が縫合せしめられることによ
り、眼内レンズ20が第2図に示される如く装用せしめ
られるのである。なお、注入物18として、重合性、物
質(例えば重合性シリコーン等)を用いて、速やかに重
合させることが可能な場合は、注入物18の漏出の恐れ
がないため、溶封しなくでも差支えない。
このようなレンズ形成体10によれば、バルーン本体1
2 (眼内レンズ20)が、水晶体嚢22内の全体に亘
って密着、固定されることに加えて、その膜厚の薄さに
より、眼内レンズ20が嚢の動きに対して良好に追従す
ることができ、自然眼と同様な視力調節が可能となり、
以てかかる眼内レンズ20は人工の水晶体として有効に
機能することとなるのである。
しかも、レンズ形成体10のバルーン本体12内に注入
物18を注入しつつ、排出部(チューブ16)を通じて
、残存する空気を排出することかできるため、気泡の残
存による光学的な問題が生じないのであり、更に、レン
ズ形成体10を水晶体嚢22内に挿入するに先立って、
レンズ形成体10のバルーン本体12内の空気をあらか
じめ完全に脱気する必要がないところから、脱気操作を
簡単に為し得るのである。
また、このような注入部として、チューブ14を用いた
ことにより、注入物18の注入時における気泡の発生が
少なくなったのであり、また、カテーテル30を、チュ
ーブ14を介してレンズ形成体10のバルーン本体12
に良好に保持することができるため、カテーテル30の
抜けを防止することができ、レンズ形成体10の嚢内へ
の挿入操作がし易くなったのである。そしてまた、チュ
ーブ14の長さにより、水晶体嚢22の外或いは眼の外
から注入物を注入することが可能となったのであり、更
に、水晶体摘出時の手術孔(小径)を利用して、カテー
テルを用いずに、チューブ14を用いてレンズ形成体1
0を挿入することもできるのである。また、排出部とし
て、チューブ16を用いたことにより、レンズ形成体1
0のバルーン本体12内に残存する空気を、嚢の外に良
好に導いて排出することができるのである。
次に、本発明に従うレンズ形成体における、注入部及び
排出部の別の例について説明することとする。
先ず、第5図には、バルーン本体12に設けられて、眼
内レンズ形成体を構成せしめるチューブ32が示されて
いる。かかるチューブ32内には独立した2本の通路が
形成されており、それら通路の一方が注入部としての注
入孔34とされ、他方が排出部としての排出孔36とさ
れている。
また、第6図には、バルーン本体に設けられて眼内レン
ズを構成する、別の具体例としてのチューブ38の断面
図が示されている。かかるチューブ38は外側チューブ
40と、その内孔の径よりも小さい外径を有する内側チ
ューブ42とから構成されている。そして、外側チュー
ブ40の内面と内側チューブ42の外面とにおいて、そ
れら両チューブ40.42が接触、固定されており、内
側チューブ42内に通路44が、内側チューブ42と外
側チューブ40との間の間隙に通路46が形成されて、
前記チューブ32と同様に、それら通路44.46によ
り、前記注入部及び排出部が、1本のチューブ38内に
形成されているのである。
なお、これらのチューブ32.[8は、前記パイフ14
,16と同様に、バルーン本体の形成時に一体的に形成
されたり、バルーン本体12の一部を開口切断して接着
して、後から一体的に取り付けられることとなる。
また、このようなチューブ32.38の材質としては、
前記チューブ14.16と同様のものが、前記と同様な
理由から好適に使用されるのであり、それらチューブ3
2.38のサイズに関しては、前記と同様な理由から、
その外径は、3mm程度以下、好ましくは2mm程度以
下とされる一方、通路の内径は、0.05mm程度以上
、好ましくは0.1 mm程度以上とされ(但し、通路
46が注入部である場合は同等の断面積を有するように
される)、そして、バルーン本体12からの突出長さは
、1mm程度以上、好ましくは2mm程度以上とされる
のである。
なお、バルーン本体12の内部に、チューブ32.38
の端部が出過ぎていると、内部の空気が排出されにくい
ので、チューブ16と同様、チューブ32.38は、あ
まり内部に突出しないように、好ましくは、第5図に示
されるように、バルーン本体12の内面に面一となるよ
うに取り付けられることとなる。また、注入物の注入操
作及び空気の排出操作が完了した後には、チューブの余
分な部分が、ハサミ、熱或いはレーザ等で切断され、必
要に応じて溶封されることとなる。
そして、本発明に従う眼内レンズ形成体における、排出
部の別の例として、例えば、第7図には、眼内レンズ形
成体の形成時にバルーン本体のバルーン壁48に一体的
に形成される逆止弁50が示されている。かかる逆止弁
50はバルーン本体から外側に突出する状態で設けられ
ており、バルーン本体の内部の空気を外部へ排出し得る
ものの、外部から内部への空気の侵入は許容しないよう
にされている。なお、逆止弁50としては、アンブレラ
型、ダックビル型等の公知の逆止弁の何れをも採用する
ことが可能であるが、なかでもダックビル型のものが、
外径を小さく出来る点において好適に用いられる。また
、逆止弁50の大きさは可及的に小さくすることが望ま
しく、一般に、その直径が約2mm以下、長さが約3m
m以下とすることが望ましい。そして、かかる逆止弁5
0は、バルーン本体に対して別体のものを後から一体的
に′取り付けても差支えはない。
また、排出部として、空気は通すが注入物は通さない通
気性膜を採用することも可能であり、かかる通気性膜と
しては、疎水性の多孔質膜、例えばフッ素樹脂膜、ポリ
オレフィン、フロロカーボン等の多孔質膜や、中空糸を
束ねて薄膜状にしたもの等が挙げられる。この通気性膜
は、バルーン本体形成時に一体的に形成されたり、別体
のものが一体的に取り付けられたりするが、その大きさ
は直径4mm程度以下とされる。
そして、このようなチューブ32.38や逆止弁50或
いは通気性膜は、チューブ14.16と同様に、バルー
ン本体12の前面側の、中心から径方向に1.5 mm
以上、特に2mm以上外側に好適に設けられることとな
り1、注入物の注入操作の際には、当然、それらは嚢の
外に出されるか、露出せしめられることとなる。
このようなチューブ32.38或いは逆止弁50、通気
性膜を有する眼内レンズ形成体によっても、前記のレン
ズ形成体10と同様に、自然眼と同様な視力調節が可能
となり、かかる眼内レンズ20は人工の水晶体として有
効に機能することとなるのである。
しかも、残存する空気を可及的に排出することができる
ため、気泡の残存による光学的な問題が生じないのであ
り、更に、眼内レンズ形成体を水晶体嚢22内に挿入す
るに先立って、内部の空気をあらかじめ完全に脱気する
必要がないところから、脱気操作を簡単に為し得るので
ある。
また、このような注入部及び排出部として、チューブ3
2又は38を用いれば、注入物18の注入時における気
泡の発生が少なくなるのであり、また、カテーテルを良
好に保持することができるため、眼内レンズ形成体の嚢
内への挿入操作がし易くなり、そしてまた、チューブの
長さにより、水晶体嚢22の外或いは眼の外から注入物
を注入することが可能となり、更に、水晶体摘出時の手
術孔(小径)を利用して、カテーテルを用いずに、チュ
ーブを用いて眼内レンズ形成体を挿入することができる
のである。また、嚢の外にかかるチューブ32.38を
突出させることができるため、眼内レンズ内に残存する
空気を、嚢の外に良好に排出することができるのである
。そして更に、注入部及び排出部が、−本のチューブ内
に形成されているので、取付スペースが小さくなり、光
学部への影響を少なく為し得、嚢の切開口をより小さく
することもできるのである。
また、排出部として、逆止弁50をバルーン本体に設け
れば、かかるバルーン本体内に注入物が注入される際に
、残存する空気を良好に排出させることができる一方、
空気が逆流することを良好に防止し得るのであり、そし
て−旦空気が排出されれば、最早空気は眼内レンス内に
侵入することはないのである。
また、排出部として、通気性膜を採用すれば、注入物が
、排出部から漏れることがなくなり、内部の空気のみを
良好に排出することができるのである。
ところで、注入物を注入するための注入部として、第8
図(a)、  (b)に示されているように、バルーン
本体12の一部が厚肉部とされたヘソ部52を採用する
ことも可能である。このようなヘソ部52は、第8図(
a)に示されるようGこ、バルーン本体12の成形時に
一体的に形成されたものであっても、第8図(b)に示
されるように、バルーン本体12に対して別体のヘソ形
成部材54を一体的に設けたものであっても良い。そし
て、このような眼内レンズ形成体にあっては、かかるヘ
ソ部52にカテーテルが差し込まれて、内部に注入物が
注入されることとなる。なお、かがるヘソ部52の厚さ
は、周囲のバルーン本体12の膜47)1.05〜1.
20倍程度とされ、その大きさは直径4mm程度以下と
される。
また更に、かかる注入部として、前記のような逆止弁を
採用することも可能であり、それらヘソ部52及び逆止
弁の取付位置は、前記チューブ14.16と同様とされ
ることとなる。
次に、本発明の更に別の一例について説明することとす
る。例えば、第9図(a)〜(d)には、眼内レンズ形
成体に設けられるチューブの幾つかの例を説明する断面
図が示されている。
先ず、第9図(a)には、楕円断面形状を呈するチュー
ブ56の断面図が示されており、このチューブ56の内
部には、楕円断面形状の内孔58が形成されている。と
ころで、かがる内孔58の形状は、注入物を注入するカ
テーテル3oの外径よりも大きなものとされていると共
に、かがるカテーテル30が内孔58内に良好に保持さ
るようにされているのである。
つまり、このようなチューブ56を備えたバルーン本体
からなる眼内レンス形成体を水晶体嚢内に挿入する際に
は、カテーテルを取り付け、そのカテーテルを用いて挿
入操作が行なわれることとなるが、第9図(a)に示さ
れるように、カテーテル30をチューブ56の内孔58
に挿入することにより、かかる内孔5Bの内面にカテー
テル30が良好に保持されると共に、カテーテル30の
外面と内孔58の内面との間に、排出部としての間隙6
0.60が形成されるのである。なお、ここにおいては
、チューブ56の楕円の短軸部分が、カテーテル30を
内孔58内に保持する支持部を構成している。
また、第9図(b)に示されるチューブ62は、内部に
花びら断面形状の内孔64を有する、口形断面形状とさ
れており、図からも明らかなように、かかる内孔64内
にカテーテル30が挿入されることにより内孔64内に
突出する4つの支持部66がカテーテルを保持すると共
に、内孔64の内面とカテーテル30の外面との間に、
排出部としての4つの間隙68が形成されるのである。
そしてまた、第9図(C)に示されるチューブ70は、
内部に8の字断面形状の内孔72を有する、楕円断面形
状とされており、図からも明らかなように、かかる内孔
72の8の字の一方側にカテーテル30が挿入されるこ
とにより、8の字の他方側に排出部としての間隙74が
形成されるのである。なお、ここにおいては、8の字の
一方側の内周面が支持部を構成している。
更に、第9図(d)に示されるチューブ76は、内部に
星型断面形状の内孔78を有する、円形断面形状とされ
ており、図からも明らかなように、かかる内孔78内に
カテーテル30が挿入されることにより内孔78内に突
出する複数の支持部80がカテーテル30を保持すると
共に、内孔78内面とカテーテル30外面との間に、排
出部としての複数の間隙82が形成されるのである。
なお、これらのチューブ56,62,70.76も、前
記チューブ14.16と同様に、バルーン本体の成形時
或いは後から一体的に設けられることとなり、また、そ
の材質、取付位置も、チューブ14.16の場合と同様
とされるのである。
これらのチューブを備えた眼内レンズ形成体を、水晶体
嚢内に挿入する際の操作も、他の形状のチューブを有す
る眼内レンズ形成体の場合と同様であり、また、このよ
うなチューブを有する眼内レンズ形成体によっても、カ
テーテル30によって注入物をレンズ形成体のバルーン
本体内に注入できると共に、カテーテル30の挿入によ
って形成された間隙60.68,74.82を通じて簡
単且つ良好に空気が排出されることとなる。
そして更に、これらのチューブを有する眼内レンズ形成
体にあっても、前記のチューブ32,38を有する眼内
レンズ形成体とほぼ同様の効果を発揮することとなるの
である。つまり、注入物18の注入時における気泡の発
生が少なくなるのであり、また、カテーテルを良好に保
持することができるため、眼内レンズ形成体の嚢内への
挿入操作がし易くなり、更に、水晶体摘出時の手術孔(
小径)を利用して、カテーテルを用いずに、チューブを
用いて眼内レンズ形成体を挿入することもできるのであ
る。また、嚢の外にがかるチューブを突出させることが
できるため、眼内レゾズ内に残存する空気を、嚢の外に
良好に排出することができるのであり、そして更に、注
入部及び排出部が、−木のチューブ内に形成されること
となるので、チューブの取付スペースが小さくなり、光
学部への影響を少なく為し得、嚢の切開口をより小さく
することもできるのである。
なお、このようなチューブは、カテーテルを挿入した際
、該カテーテルが保持されて、且つ排出部としての間隙
が形成され得る形状の内孔を有するものであれば、その
形状は特に限定はされないのである。
以上、本発明に従う眼内レンズ形成体について、その幾
つかの具体例を説明したが、本発明が、それら具体例に
のみに限定されるものでは決してないのである。
例えば、前述のレンズ形成体のバルーン本体の形状は何
れも、中空の一体的な凸レンズ形状を呈しており、その
周縁部に凸レンズ形状とは異なる突出部が生じないよう
に形成されているが、本発明にあっては、かかるバルー
ン本体は、中空で、水晶体嚢に実質的に対応する形状を
呈しておれば、差支えないのである。
また、空気の流出をスムーズにするために、ポンプ等を
用いて排出部より空気を吸引することも可能である。
次に、本発明に従う眼内レンズ形成体を用いて、注入物
を注入した、幾つかの実施例を示すこととする。
実施例 l シリコーンバルーン本体に、シリコーンチューブ(米国
:ダウ・コーニング社製、外径:O,54mm、内径:
0.3+n+n、断面:はぼ正円)の2本を取り付け、
その1本より、カテーテルを用いて1%ヒアルロン酸ナ
トリウム水溶液を注入したところ、バルーン本体内の空
気は、他の1木より排出され、バルーン本体内は完全に
ヒアルロン酸ナトリウム水溶液にて満たされた。
実施例 2 シリコーンバルーン本体に、シリコーンチューブ(米国
:ダウ・コーニング社製、外径:1.22mm、第9図
(b)と同形状)を1本取り付けた。
該チューブに2フレンチのカテーテルを挿入し、重合性
シリコーンを注入したところ、バルーン本体内の空気は
チューブとカテーテルのwI隙より排出され、バルーン
本体内は重合性シリコーンにて満たされ、気泡の残存は
何等認められなかった。
以上、本発明の実施例を参照しつつ、本発明の構成につ
いて詳述してきたが、本発明が、そのような例示の具体
的構成及び実施例にのみ限定して解釈されるものでは決
してなく、本発明が、当業者の知識に基づいて種々なる
変更、修正、改良等を加えた態様においで実施され得る
ものであり、またそのような態様が、本発明の趣旨を逸
脱しない限りにおいて、何れも本発明の範囲内に含まれ
るものであることは、言うまでもないところである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従う眼内レン
ズ形成体を用いた眼内レンズは、白内障術後の視力矯正
用等に好適に用いられ得るものであって、そのような眼
内レンズ形成体は、伸縮性のある中空のエラス1−マー
から形成されており、水晶体に実質的に対応する形状を
呈しているところから、小さくたたんだ状態で常膜部及
び水晶体嚢部分の小切開し1から挿入可能となるのであ
り、また、水晶体嚢の内面に密着、保持させることが可
能となるのであり、更に、嚢の動きに対して良好に追従
ができ、自然眼と同様な視力調節を可能とするものであ
り、以て人工の水晶体として有効に機能することとなる
のである。
しかも、眼内レンズ形成体のバルーン本体内に注入物を
注入しながら、排出部を通じて、該バルーン本体内に残
存する空気等の気体を排出することができるため、気泡
の残存により惹起される光学的な問題の発生が効果的に
阻止され得るのであり、更に、眼内レンズ形成体を水晶
体嚢内に挿入するに先立って、眼内レンズ形成体のバル
ーン本体内の空気等の気体をあらかじめ完全に除去する
必要がないところから、脱気操作を簡単に行ない得るこ
ととなったのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う眼内レンズ形成体の一例を示す
断面説明図であり、第2図は、本発明に従う眼内レンズ
形成体を用いた眼内レンズを水晶体嚢内に装着した状態
を示す断面説明図であり、また、第3図は、本発明に従
う眼内レンズ形成体の注入部及び排出部の一例としての
チューブを説明するための斜視図であり、そして、第4
図は、そのような眼内レンズ形成体に注入物が注入され
た後δ状態を示す断面説明図である。 第5図は、本発明に従う眼内レンズ形成体の注入部及び
排出部の別の例としてのチューブを示す斜視図であり、
第6図は、注入部及び排出部の更に別の例としてのチュ
ーブを示す断面説明図であり、また、第7図は、本発明
に従う眼内レンズ形成体の排出部の一例としての逆止弁
を説明するための要部断面拡大図であり、更に、第8図
(a)及び(b)は、それぞれ本発明に従う眼内レンズ
形成体におけるチューブ挿入、取付部の一例としてのヘ
ソ部を説明するための要部断面拡大図であり、第9図(
a)〜(d)は、それぞれ、本発明に従う眼内レンズ形
成体のチューブに、カテーテルが挿入された際に、注入
部及び排出部が形成される状態を説明する断面図である
。 10:レンズ形成体 12:ハルーン本体18:注入物
    20:眼内レンズ22:水晶体嚢   24:
角膜 26二常膜     28:虹彩 30:カテーテル  34:注入孔 36:排出孔    44.46:通路48:ハルーン
壁  50:逆止弁 52:ヘソ部 58.64,72.78:内孔 60.6B、74.82:間隙 6e、so:支持部 出願人 東洋コンタクトレンズ株式会社代理人  弁理
士  中 島 三千雄 (ほか2名) 第2図 第5図 第3図 第6図 l4     第一 一〇I (C)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水晶体嚢内に挿入されて、該水晶体嚢に実質的に
    対応する形状を与える、伸縮性のあるエラストマーから
    形成された中空のバルーン本体を有し、所定の光透過性
    の注入物を該バルーン本体内に注入して、該バルーン本
    体を前記水晶体嚢内に膨満させることにより、目的とす
    る眼内レンズを与える眼内レンズ形成体にして、前記バ
    ルーン本体に、前記注入物を注入するための注入部及び
    該バルーン本体内の気体を排出するための排出部を設け
    たことを特徴とする眼内レンズ形成体。
  2. (2)前記注入部及び前記排出部が、それぞれ別個のチ
    ューブにて構成されている請求項(1)記載の眼内レン
    ズ形成体。
  3. (3)前記注入部及び前記排出部が、1本のチューブ内
    に形成された二つの通路にて構成されている請求項(1
    )記載の眼内レンズ形成体。
  4. (4)前記排出部が、前記バルーン本体のバルーン壁に
    一体的に設けられた逆止弁または通気性膜部にて構成さ
    れている請求項(1)記載の眼内レンズ形成体。
  5. (5)前記バルーン本体が、前記注入物を注入するカテ
    ーテルの外径よりも大きな形状の内孔を有し且つ該内孔
    内に前記カテーテルの支持部を設けてなるチューブを有
    し、該チューブの内孔内に前記カテーテルを挿入して前
    記支持部にて保持せしめることにより、該カテーテルに
    よる前記注入部の形成と共に、該カテーテル外面と前記
    内孔内面との間の間隙にて前記排出部が形成されるよう
    にしたことを特徴とする請求項(1)記載の眼内レンズ
    形成体。
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