JP3086263B2 - 眼内レンズ形成体 - Google Patents

眼内レンズ形成体

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JP3086263B2 JP02414545A JP41454590A JP3086263B2 JP 3086263 B2 JP3086263 B2 JP 3086263B2 JP 02414545 A JP02414545 A JP 02414545A JP 41454590 A JP41454590 A JP 41454590A JP 3086263 B2 JP3086263 B2 JP 3086263B2
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    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses
    • A61F2/1613Intraocular lenses having special lens configurations, e.g. multipart lenses; having particular optical properties, e.g. pseudo-accommodative lenses, lenses having aberration corrections, diffractive lenses, lenses for variably absorbing electromagnetic radiation, lenses having variable focus
    • A61F2/1616Pseudo-accommodative, e.g. multifocal or enabling monovision

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、水晶体嚢内に挿入されて、所定
の注入物の注入により目的とする眼内レンズを与える眼
内レンズ形成体に係り、特に、眼内レンズ形成体内に注
入物を注入する際、或いは注入した後に、注入物がバル
ーン本体から漏れ出さないようにした眼内レンズ形成体
に関するものである。
【0002】
【背景技術】白内障術後の視力矯正用レンズ等として用
いられている眼内レンズは、一般に、眼内における固定
部位により、前房レンズ、虹彩支持レンズ、後房レンズ
と大別されるが、なかでも本来水晶体のある部位にある
後房レンズ、特に水晶体の嚢内に固定するのが、より自
然状態に近いところから好ましいとされている。そし
て、水晶体嚢内に眼内レンズを固定するに際しては、そ
の嚢内への挿入のために、眼の鞏膜部を切開して、かか
る眼内レンズを挿入し得るに充分な切開口を形成する必
要があるが、この切開口が大きいと、術後乱視が生じる
原因となるところから、挿入される眼内レンズとして
は、出来る限り小切開口でも挿入可能である方が好まし
い。
【0003】このため、従来から、水晶体の嚢内に挿
入、固定される眼内レンズとして、幾つかの提案が為さ
れてきており、例えば米国特許第4449257号明細
書では、吸水性のヒドロキシエチルメタアクリレート系
ポリマーからなる膨潤レンズを用い、それを乾燥状態の
小さな状態で挿入し、眼内にて房水を含浸させて膨潤せ
しめ、柔軟なレンズとする構造のものが提案されている
が、このような構造の眼内レンズにあっては、材質の膨
潤率にもよるが、ヒドロキシエチルメタアクリレート系
ポリマーからなる場合にあっては、鞏膜の切開口は約4
mmまでにしか小さくはならないのである。また、かかる
眼内レンズは、水晶体の嚢内に固定されるものであるた
め、水晶体の動きに追従すべく伸縮性が必要であること
は勿論、特に水晶体と同形状であって、水晶体嚢内に密
着可能とされた眼内レンズであることが好ましい。
【0004】そこで、本発明者らは、先に、特願昭62
−32933号(特開昭63−200755号)や特願
昭62−189781号(特開昭64−32859
号)、また特願昭63−52449号(特開平1−22
7753号)において、水晶体嚢内に挿入されて、該水
晶体嚢内に実質的に対応する形状を与える、伸縮性のあ
るエラストマーから形成されたバルーン本体と、該バル
ーン本体内に注入されて、該バルーン本体を前記水晶体
嚢内に膨満させる光透過性の注入物とを含んで構成され
る眼内レンズを、提案した。
【0005】このような眼内レンズによれば、それを水
晶体嚢内に装着する際には、予めバルーン本体内の空気
等の気体を排出して、該バルーン本体を小さく折り畳ん
だ状態で水晶体嚢内に挿入することができることから、
挿入のための鞏膜の切開口をより小さくすることができ
る利点がある。また、かかるバルーン本体は水晶体に実
質的に対応する形状であるため、注入物の注入により、
その嚢内に有利に固定され、嚢の動きに追従可能な眼内
レンズとされ得、以て自然眼と同様な視力調節が可能と
なるのである。
【0006】しかしながら、前記特願昭63−5244
9号に開示される眼内レンズの場合において、バルーン
本体に設けられた中空のチューブを通じて、注射針等に
より注入物を注入する際に、チューブと注射針の間隙か
ら注入物が漏出する恐れがあり、また注入した後に、注
射針をチューブから抜き取る際に、同様に、注入物がか
かるチューブを通じて漏出する問題がある。
【0007】このため、特願昭62−32933号や特
願昭62−189781号では、眼内レンズ形成体の注
入口に逆止弁を設けたり、バルーン本体に自己封鎖性を
有する材料からなるリング状整形部を設けたりして、注
入物の漏出を防止するようになっているが、前者の場合
には構造が複雑となったり、また後者の場合にはバルー
ン本体部分に所定のリング状整形部を一体的に形成する
必要がある等、なお改善の余地を残していた。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、このような事情
を背景にして為されたものであって、その解決課題とす
るところは、極めて簡単な構成により、バルーン本体内
に注入物を注入する際に、また注入した後に針等を抜き
取る際に、バルーン本体から注入物が外部に漏出しない
ようにすることにある。
【0009】
【解決手段】そして、本発明にあっては、上記課題を解
決するため、水晶体嚢内に挿入されて、該水晶体嚢に実
質的に対応する形状を与える、伸縮性のあるエラストマ
ーから形成された中空のバルーン本体を有し、所定の光
透過性の注入物を該バルーン本体内に注入して、該バル
ーン本体を前記水晶体嚢内に膨満させることにより、目
的とする眼内レンズを与える眼内レンズ形成体におい
て、前記バルーン本体に、前記注入物を注入するための
チューブを設けると共に、該チューブの中空孔内にゲル
状物質を充填せしめて、該中空孔を閉塞し、該チューブ
を通じて注入される前記注入物質が外部に漏出しないよ
うにしたことを特徴とする眼内レンズ形成体を、その要
旨とするものである。
【0010】
【具体的構成】以下、本発明をより具体的に明らかにす
るために、図面を参照しつつ、更に詳細に説明すること
とする。
【0011】先ず、図1には、本発明に従うレンズ形成
体10の一例が示されており、このレンズ形成体10
は、中空のバルーン本体12と、その表面から突出し
た、バルーン本体12の内部を外部に連通する所定長さ
のチューブ14とから構成されており、そして該チュー
ブ14の中空孔内には、所定のゲル状物質16が充填さ
れているのである。なお、かかるバルーン本体12は、
伸縮性のあるエラストマーから形成されて成り、実質的
に水晶体嚢に対応する形状を呈し、有利には、図示の如
く、その周縁部に凸レンズ形状とは異なる突出部が生じ
ないような形状において形成されている(なお、図6の
ように周縁部の厚くなる部分15は、ここで言う突出部
に相当するものではない)。また、かかるバルーン本体
12は、好ましくは、図1に示されているように、一体
的な凸レンズ形状の中空体として形成されるものであ
る。
【0012】ところで、かかるレンズ形成体10を構成
するバルーン本体12は、水晶体の嚢内に挿入されて、
所定の注入物が注入せしめられることにより、嚢内に膨
満させられるものであるところから、その伸び率は約5
0%以上であることが好ましい。また、バルーン本体1
2は、内部に注入される注入物と共に、水晶体レンズの
作用を為すものであるところから、当然に光透過性の素
材にて構成せしめられる必要があり、一般に、その透明
度として、可視光線透過率(380〜780nmの領域で
の透過率)が65%以上である素材にて形成される。更
には、注入物の注入後に、注入物が眼内に溶出しないよ
うに、また材質内に房水中の内容物が堆積しないよう
に、バルーン本体12は吸水しない材質にて形成される
ことが、望ましいのである。
【0013】従って、これらの要求を満足させ得るバル
ーン本体12の材質としては、ポリウレタン、シリコー
ンゴム、セグメント化ポリウレタン、ポリシロキサンと
ポリウレタンのブロック若しくはグラフト共重合体等
が、有利に用いられることとなる。なお、バルーン本体
12を形成するこれらの材料には、必要に応じて、従来
から用いられているような染料や紫外線吸収剤等が添加
物として加えられても、何等差支えない。
【0014】そして、かかるバルーン本体12は、図1
に示されるように、水晶体とほぼ同形状を呈し得るよう
に構成されているところから、その内部に所定の注入物
が注入せしめられることにより、水晶体嚢の内面に密着
した状態で、有利に保持され得るのである。
【0015】なお、このようなバルーン本体12のサイ
ズに関しては、目的に応じて適宜に選定されることとな
るが、通常、その直径:Mは、好ましくは6〜13mm程
度とされ、また、その厚さ:Lは、好ましくは2〜6mm
程度とされ、これにより水晶体嚢内に挿入して注入物を
注入した時に、嚢の直径及び厚さとほぼ等しい大きさと
される。
【0016】また、バルーン本体12の光学部、換言す
れば光の通る中央部近辺の膜厚:tはかなり薄くされ、
0.001〜0.1mm程度、好ましくは0.005〜
0.05mm程度とされる。これにより、内部の気体(空
気)を除去すれば、バルーン本体12を小さく折り畳む
ことができ、より小さな切開口からでも水晶体嚢内に挿
入することが可能となる。
【0017】なお、図1において、バルーン本体12の
凸レンズ形状の外周縁における膜厚:Tは、0.05〜
1.0mm程度、好ましくは0.1〜0.5mm程度とされ
る。更に好ましくは、かかるバルーン本体12の光学部
(中心部近辺)の膜厚:tより厚くされるが、それは、
外周縁部の膜厚を僅かに厚くすることにより、注入物を
注入して得られる眼内レンズの形状を、水晶体の形状に
維持するためである。
【0018】一方、このようなバルーン本体12に設け
られるチューブ14について、その材質としては、透明
でない材質が使用されても何等差し支えないが、光学部
(瞳孔領域)への影響を少なくするために、好ましく
は、透明な材質が採用されることが望ましい。加えて、
水晶体嚢への影響やバルーン本体12内に注入物を注入
する際の操作性から、柔軟性があることが好ましい。具
体的には、前記バルーン本体形成材料の他、シリコー
ン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル及び
フッ素ゴム等のエラストマー、或いは、薄肉のポリプロ
ピレン等のポリオレフィン及びポリテトラフルオロエチ
レン等のフルオロカーボンポリマー等が挙げられる。な
お、かかるチューブ14は、バルーン本体12の成形時
に一体的に形成しても良いし、バルーン本体12の一部
を開口切断して、別個に形成したチューブ14を後から
接着して、一体的に取り付けても良い。
【0019】また、このようなチューブ14のサイズに
関しては、図2に示されるように、その外径:Rは、レ
ンズ形成体10を水晶体嚢内に挿入する際や、バルーン
本体12内に注入物を注入する際の操作性から、2mm程
度以下、好ましくは1mm程度以下とされる。一方、内
径:rは、注入物の注入が困難とならないよう、0.0
5mm程度以上、好ましくは0.1mm程度以上とされる。
そして、バルーン本体12からのチューブ突出長さ:S
は、水晶体嚢の外からの注入操作をし易くするため、2
mm程度以上、好ましくは3mm程度以上とされるのであ
る。なお、バルーン本体12の内部に、チューブ14の
端部が出過ぎていると、視力への影響が出ると共に、注
入物の注入後に内部の空気を排出し難いので、あまり内
部に突出しないように、好ましくは、図2に示されるよ
うに、バルーン本体12の内面に面一となるように取り
付けられることとなる。
【0020】さらに、前記バルーン本体12に対するチ
ューブ14の取付位置は、注入物を注入する際の操作性
や移植手術時に空気が上方(前面側)に残る等の理由か
ら、バルーン本体12の前面側に設けることが好まし
い。しかも、そのような取付位置は、視力への影響を考
慮して、光学部よりも外側に設けることが好ましく、バ
ルーン本体12の中心から径方向に1.5mm以上、特に
2mm以上、外側に設けられることが望ましい。
【0021】ところで、本発明にあっては、かかるチュ
ーブ14の中空孔内にゲル状物質16が充填せしめられ
て、当該中空孔が閉塞せしめられているのである。これ
により、注入物の注入に際して、チューブ14にカテー
テル等を挿入した場合に、カテーテルとチューブ14と
の間にゲル状物質16が存在し、そこに、液の流通を許
容するような通路が生じることがなく、また、カテーテ
ルを抜き取った際には、ゲル状物質16の自封性によっ
て、該中空孔が自然に閉塞されるのである。つまり、カ
テーテル等を通じて注入物を注入する際にも、更には注
入が終了した後にも、注入物が外部に漏れる心配がなく
なったのである。
【0022】なお、かかるゲル状物質16は、ゲル化前
(ゲル前駆物質の状態)には、チューブ14内へ注入、
充填する操作が困難とならないように、約30万センチ
ポアズ以下の液状であって、注入後に所定の手段により
ゲル化せしめられた後には、自封性によって、チューブ
14の中空孔を閉塞するものであれば良い。そして、そ
のような自封性を得るには、弾性が必要であり、100
%以上の伸びとJIS−K−2808による1/4イン
チミクロ稠度針での針入度が40以上である材質のゲル
状物質であることが望ましい。
【0023】また、ゲル状物質16は、チューブ14の
材質と同様に透明であっても、不透明であってもよい
が、瞳孔領域への影響を少なくするためには、好ましく
は無色透明な材質がよい。更に、ゲル状物質16を充填
したチューブ14内に注射針やカテーテル等を挿入した
際に、ゲル状物質16がチューブ14から脱落してしま
わないように、ゲル状物質16は、化学的結合や物理的
結合等によってチューブ14内に良好に保持されている
ことが望ましい。
【0024】ここで、ゲル前駆物質として用いられ得る
成分とそのゲル化方法は、特に限定されるものではな
く、従来からバルーン本体12内への注入物として知ら
れている、ゲル化し得る各種の成分及びそのゲル化手法
が採用可能であり、例えば、特開昭63−216574
号公報、特開平2−109568号公報、特開平2−2
55151号公報等に開示されているものが、適宜に選
択使用される。
【0025】また、その他にも、ゲル前駆物質として用
いられ得る付加硬化型シリコーンは、加熱して付加反応
させることにより、ゲル化させることができる。また、
アクリルアミドは、架橋剤(N,N'−メチレン−ビス−ア
クリルアミド、N,N'−ビス−アシルシスタミン等)及び
重合促進剤(ペルオキソ二硫酸アンモニウム、N,N,N',
N' −テトラメチルエチレンジアミン等)を添加して、
フリーラジカル付加反応によってゲル化させれば、より
強固なゲル状物質を得ることができる。更に、アガロー
スは、1%濃度以上の溶液になるように熱水で溶かした
後、40℃以下に冷却すると、ゲル化させることができ
る。同様に、ゼラチンも、2〜3%濃度以上の溶液にな
るように熱水で溶かして、40℃以下に冷却すれば、分
子間の会合によりゲル化させることができるが、ホルマ
リンを添加することによっても、分子のアミノ基間で橋
かけ結合するため、強固にゲル化させることができる。
更にまた、酸性コラーゲン溶液は、pHを中性にして、
塩(NaCl)を加え、25〜37℃に保温することに
より、コラーゲン分子が会合して、ゲル化させることが
できる。
【0026】なお、かかるゲル前駆物質の注入量(ゲル
状物質16の充填量)は、チューブ14内に充填できる
量であって、注入物の注入後にチューブ14が切断除去
されることを考慮すると、最低限チューブ14内のバル
ーン本体12側部位が満たされるような注入量において
注入せしめられる必要がある。
【0027】以下に、このような構成の眼内レンズ形成
体10を、実際に眼内に挿入し、眼内レンズとして水晶
体嚢内にセットせしめる方法を、図3乃至図5に基づい
て説明する。
【0028】図3は、眼の断面の一部を示しており、先
ず、角膜20の周囲に位置する鞏膜22の所定部位に設
けられた、可及的に小さな切開口を通じて、虹彩24等
を損傷しないようにして、水晶体嚢26を残した状態
で、白内障の水晶体部分が除去される。一方、レンズ形
成体10を構成するバルーン本体12に設けられたチュ
ーブ14の中空孔に、所定のゲル前駆物質を充填し、加
熱等のゲル化操作を施して、ゲル状物質16とし、かか
る中空孔が閉塞される。また、バルーン本体12内部の
気体は、チューブ14にゲル状物質16を充填する前又
は充填した後に、チューブ14にカテーテル28等を挿
入して吸引し、排除される。そして、これにより、バル
ーン本体12は収縮せしめられた状態となり、しかも、
チューブ14の中空孔内にはゲル状物質16が充填され
て栓として機能していることから、チューブ14を通じ
て再び気体が流入することがなく、バルーン本体12は
収縮せしめられた状態のまま維持されて、小さく折り畳
むことができるのである。従って、鞏膜22及び水晶体
嚢26のより小さな切開口からでも挿入可能となるので
あり、例えばカテーテル28の如き適当な挿入手段を利
用して、レンズ形成体10が、水晶体嚢26内に容易に
挿入せしめられ得るのである。
【0029】その際、カテーテル28は、チューブ14
により、レンズ形成体10のバルーン本体12に良好に
保持され得、また前記ゲル状物質16の存在により、カ
テーテル28の抜けが良好に防止され得るところから、
レンズ形成体10を水晶体嚢26内へ挿入する操作がし
易くなったのである。また、チューブ14の長さによっ
ては、水晶体摘出時の手術孔(小径)を通じて、カテー
テル28を用いずに、チューブ14を用いてレンズ形成
体10を水晶体嚢26内に挿入することもできるのであ
る。
【0030】次いで、図3に示されるように、所定の注
入物18が、カテーテル28を通じてチューブ14から
バルーン本体12内に注入せしめられる。そして、かか
るバルーン本体12は、内部が注入物18で満たされ、
水晶体嚢26内の全体に亘って密着されるように膨満せ
しめられて、目的とする眼内レンズ30とされると共
に、嚢内に良好に固定されるのである。
【0031】なお、バルーン本体12内に注入される注
入物18は、該バルーン本体12を水晶体嚢26内に膨
満させて水晶体と略等しい大きさと為し、以て水晶体と
しての機能を為す眼内レンズ30を形成せしめるもので
あるところから、光透過性の流動物、特に透明な液体で
あることが望ましく、一般に、その屈折率が1.36以
上のものが好適に用いられ、またその粘度としては、バ
ルーン本体12内への注入が困難とならないように、約
30万センチポアズ以下のものが有利に用いられること
となる。
【0032】より具体的には、例えばセルロース、キチ
ン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖類またはその誘
導体の溶液或いは架橋されたゲル、ポリアクリル酸、ポ
リアクリルアミドプロピルスルホン酸、ポリスチレンス
ルホン酸等の合成高分子電解質の溶液、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール等の水溶性オリゴマーの溶液、シリコーンオ
イル、シリコンゲル等を挙げることが出来るが、特に限
定されるものではない。また、注入後にゲル化し得る注
入物は、注入が容易で且つ注入物の漏れを防止し得る点
で、好ましく選択されるものである。なお、注入物18
の注入量としては、水晶体容量を満たすだけの量が用い
られ、通常、約0.1〜0.8ml程度である。
【0033】そして、この注入操作において、本発明に
従うレンズ形成体10にあっては、チューブ14内には
ゲル状物質16が充填されているところから、図4に詳
しく示されているように、チューブ14と該チューブ1
4に挿入されたカテーテル28との間に隙間が生じるこ
とがなく、それ故に注入物18の漏出が有効に阻止され
得るのである。更にまた、バルーン本体12内部に残存
する微量の空気等の気体が、カテーテル28から吸引さ
れ、気体の排出操作が終了すると、カテーテル28がバ
ルーン本体12(チューブ14)から抜き取られること
となるが、その際にも、ゲル状物質16の自封性に基づ
いて、チューブ14の中空孔は閉塞されたままとなるた
めに、注入物18が漏出することがないのである。つま
り、かかるレンズ形成体10にあっては、注入時にも、
注入後にカテーテル28を抜き取った後にも、注入物1
8の漏れが極めて良好に防止され得ることとなったので
ある。
【0034】その後、注入操作の完了によってチューブ
14の不要となった部分(突出部)が、ハサミ、熱或い
はレーザ等で切断せしめられることとなる。なお、注入
物18の漏出防止をより確実にするために、棒等をチュ
ーブ14内に封入したり、熱、レーザ等によりチューブ
14を溶封することにより、栓をすることも可能であ
る。但し、注入物18として、重合性物質(例えば重合
性シリコーン等)を用いて、速やかに重合させることが
可能な場合は、注入物18の漏出の恐れがないため、溶
封しなくても差支えない。
【0035】そして、鞏膜22における切開口が縫合せ
しめられることにより、眼内レンズ30が図5に示され
る如く装用せしめられるのである。それにより、かかる
眼内レンズ30は、水晶体嚢26内の全体に亘って密
着、固定されることに加えて、その膜厚の薄さにより、
嚢の動きに対して良好に追従することができ、自然眼と
同様な視力調節が可能な人工の水晶体として、優れた機
能を有効に発揮するのである。
【0036】なお、このような本発明に従うレンズ形成
体10において、バルーン本体12内部の気体を排出し
易くするために、空気は通すが注入物18は通さない通
気性膜を設けることも可能であり、例えばフッ素樹脂
膜、ポリオレフィン、フロロカーボン等の疎水性の多孔
質膜や、中空糸を束ねて薄膜状にしたもの等を設けるこ
とが出来る。そして、かかる通気性膜は、バルーン本体
12の形成時に一体的に形成したり、別体のものを後か
らバルーン本体12に一体的に取り付けたりすれば良い
が、その大きさは直径4mm程度以下が好ましく、また、
チューブ14と同様に、バルーン本体12の前面側の、
中心から径方向に1.5mm以上、特に2mm以上外側に好
適に設けられることとなる。
【0037】このような通気性膜を設ける場合には、注
入物18の注入操作の際に、通気性膜を水晶体嚢26の
外に出すか、露出させることにより、注入物18の漏れ
を防止しつつ、バルーン本体12の内部に残存する空気
等の気体を可及的に排出することが出来るため、気泡の
残存による光学的な問題を有利に解消することが出来る
のである。また、レンズ形成体10を水晶体嚢26内に
挿入するに先立って、バルーン本体12内部の空気を予
め完全に脱気する必要がないところから、その時点での
脱気操作を簡単に済ませることが可能となる。
【0038】以上、本発明に従う眼内レンズ形成体の一
例について、詳細に説明したが、本発明が、そのような
記載によって、何らの制約をも受けるものでないこと
は、言うまでもないところである。また、本発明には、
本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識
に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもの
であることが、理解されるべきである。
【0039】
【実施例】以下に本発明の幾つかの実施例を示し、本発
明に従う眼内レンズ形成体を用いて、優れた漏出防止効
果を確認した結果を、詳細に明らかにする。
【0040】実施例 1 シリコーンバルーン本体に、シリコーンチューブ(米
国:ダウ・コーニング社製、外径:0.64mm、内径:
0.30mm、断面:ほぼ正円)を1本取り付け、そして
このチューブの中空孔にカテーテルを挿入して、バルー
ン本体内の空気を吸引除去した後、カテーテルより付加
硬化型シリコーン(信越化学工業(株)製、「KE−1
052」)をチューブの中空孔内に注入した。更に、そ
の後、かかるチューブに電気ゴテを当てて、チューブ内
のシリコーンを熱硬化反応によりゲル化させることによ
り、チューブの中空孔を、生成したゲル状物質で満た
し、閉塞せしめた。なお、このゲル状物質は、ゲル化前
の前駆物質の時点では1000センチポアズであり、ゲ
ル状態では、JIS−K−2808による1/4インチ
ミクロ稠度針で針入度が65であった。
【0041】次いで、前記ゲル状物質で閉塞されたチュ
ーブ内にカテーテルを挿入して、バルーン本体内に、注
入物として前記付加硬化型シリコーンを注入した。その
際、注入中に該注入物の漏出はなく、またカテーテルを
抜き取った後にも該注入物の漏れは認められなかった。
更に、バルーン本体内に残留した微量の空気をカテーテ
ルで吸引、除去した後も、該注入物の漏出は認められ
ず、バルーン本体は完全に膨満状態になった。
【0042】実施例 2 シリコーン系紫外線接着剤(信越化学工業(株)製、
「X−31−738」):50重量部に対して、硬度調
整成分としてシリコーンオイル(信越化学工業(株)
製、「OF−38G」):50重量部、及び光重合開始
剤としてカンファーキノン:0.2重量部をそれぞれ混
合して、粘度:約1600センチポアズのゲル前駆物質
を調製した。そして、これをシリコーンチューブ(米
国:ダウ・コーニング社製、外径:0.64mm、内径:
0.30mm、断面:ほぼ正円)に充填して、ハロゲン光
(フィリップス社製電球:15V、150W)を20分
間照射してゲル化させ、ゲル状物質が充填されてなるチ
ューブを得た。
【0043】次いで、かかるチューブをバルーン本体に
取り付け、バルーン本体内の気体をチューブより挿入し
たカテーテルから吸引除去した。そして、該カテーテル
を用いて、バルーン本体内に注入物としてシリコーンゲ
ル(信越化学工業(株)製、「二液性RTVシリコーン
KE1052」)を注入した後、カテーテルを抜き取っ
たが、注入物の漏出は認められなかった。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う眼内レンズ形成体を用いれば、白内障術後の視力
矯正用等に好適な眼内レンズを得ることができる。即
ち、そのような眼内レンズ形成体は、伸縮性のある中空
のエラストマーから形成されており、水晶体に実質的に
対応する形状を呈しているところから、小さく畳んだ状
態で鞏膜部及び水晶体嚢部分の小切開口から挿入可能と
なるのである。また、所定の注入物を注入することによ
って、水晶体嚢の内面に密着、保持させることが可能と
なるのであり、更に、嚢の動きに対して良好に追従する
ことができ、自然眼と同様な視力調節を可能とするもの
であり、以て人工の水晶体として有効に機能することと
なるのである。
【0045】しかも、本発明に従う眼内レンズ形成体に
あっては、注入チューブ内にゲル状物質を充填するとい
う極めて簡単な構成により、チューブ内に単に充填され
たゲル状物質の自封性に基づいて、そのバルーン本体内
へ注入物を注入する際、更には注入後カテーテル等をバ
ルーン本体から抜き取る際に、注入物の漏出が極めて効
果的に防止され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う眼内レンズ形成体の一例を示す断
面説明図である。
【図2】図1に示される眼内レンズ形成体に設けられる
チューブを説明するための斜視図である。
【図3】眼内レンズ形成体に注入物を注入する状態を示
す断面説明図である。
【図4】図3におけるチューブ部分の部分拡大説明図で
ある。
【図5】本発明に従う眼内レンズ形成体を用いた眼内レ
ンズを水晶体嚢内に装着した状態を示す断面説明図であ
る。
【図6】バルーン本体の異なる例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 レンズ形成体 12 バルーン本体 14 チューブ 16 ゲル状物質 18 注入物 26 水晶体嚢 28 カテーテル 30 眼内レンズ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶体嚢内に挿入されて、該水晶体嚢に
    実質的に対応する形状を与える、伸縮性のあるエラスト
    マーから形成された中空のバルーン本体を有し、所定の
    光透過性の注入物を該バルーン本体内に注入して、該バ
    ルーン本体を前記水晶体嚢内に膨満させることにより、
    目的とする眼内レンズを与える眼内レンズ形成体におい
    て、前記バルーン本体に、前記注入物を注入するための
    チューブを設けると共に、該チューブの中空孔内にゲル
    状物質を充填せしめて、該中空孔を閉塞し、該チューブ
    を通じて注入される前記注入物質が外部に漏出しないよ
    うにしたことを特徴とする眼内レンズ形成体。
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