JPH01224916A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH01224916A
JPH01224916A JP63049811A JP4981188A JPH01224916A JP H01224916 A JPH01224916 A JP H01224916A JP 63049811 A JP63049811 A JP 63049811A JP 4981188 A JP4981188 A JP 4981188A JP H01224916 A JPH01224916 A JP H01224916A
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JP
Japan
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layer
magnetic
ester
average content
lubricant
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JP63049811A
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English (en)
Inventor
Takao Oya
大屋 隆男
Yasuro Nishikawa
西川 康郎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 □ 本発明は電磁変換特性と走行耐久性、とくに高温保
存後におけるくり返し走行耐久性に優れた磁気記録媒体
に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体においては、より高密度記録の要求が高ま
り、その一つの解決手段として磁性層の表面を平滑にす
ることが知られている。
しかしながら磁性層の表面を平滑にすると磁気記録媒体
の走行中に於いて磁性層と装置系との接触の摩擦係数が
増大する結果、短期間の使用で磁気記録媒体の磁性層が
損傷を受け、あるいは磁性層が剥離する傾向がある。
特にビデオテープではスチルモードのように磁性層を苛
酷な条件下におくことがあり、このような条件下で使用
した場合、時(磁性層から強磁性粉末が脱落し易く、磁
気ヘッドの目詰まりの原因ともなる。
従来より磁性層の走行耐久性を向上させるための対策と
しては、磁性層にコランダム、炭素珪素。
醸化クロムなどの研磨材(硬質粒子)を添加する方法が
提案されているが、磁性層の走行耐久性を向上させる目
的で磁性層に研磨材を添加する場合には、研磨材を相当
多量に添加しなければその添加効果が現れにくい。
しかし、研磨材を多itK添加し次磁性層は、磁気ヘッ
ドなどを著しく摩耗させる原因となり、また磁性層を平
滑化して電磁変換特性を向上させるとの趣旨にも反する
こととなり好ましい方法であるとは言えない。
また脂肪酸や脂肪酸と脂肪族アルコールとのエステルを
磁性層中に潤滑剤として添加し、摩擦係数を低減させる
ことも提案されている。
しかし、昨今のポータブルビデオテーデレコーダやノ千
−ソナルコンピュータ用フレキシブルディスクドライブ
装蓋の普及にともない、磁気記録媒体の使用条件も低温
下での使用、あるいは高温高湿下での使用など様々な態
様が予測される。従って、磁気記録媒体は予測される種
々の、条件下においてもその走行耐久性が変動すること
が彦いような安定したものでなければならないが従来知
られているような潤滑剤の使用法では十分ではなかった
特に、ビデオテープおよびフロッピーディスクにおいて
は、記録波長の圧縮、トラック幅の圧縮による記録媒体
の小型化が急速に進むにつれ、磁性体の材質は従来の酸
化鉄系の強磁性粉末より強磁性合金粉末がよく用いられ
るようになり、磁性体粉末の大きさも、より小さいもの
が用いられるようになってきた。
このような急激な磁性体粒子の小型化により電磁変換特
性は比較的優れたものが得られるが、同時に走行耐久性
を向上させることは難しかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
捷た。走行性を向上させるために、磁性層に潤滑剤を添
加する方法が知られていて、既に利用されている。さら
に、磁性層を重層構成となし潤滑剤を磁性層表面側に多
く存在させて、潤滑剤の有効利用を図るとの考えの基に
、非磁性支持体上に潤滑剤を含有しない第一の磁性層と
、この第一の磁性層上に潤滑剤の濃度が高い第二の磁性
層を積層した二層の磁性層を有する磁気記録媒体も提案
されている(特開昭58−200425号公報)。
しかしながら、上層にのみ潤滑剤を用い下層に用いない
場合は潤滑剤が下層に移動して効果が長続きせず、走行
性に問題があることがわかり九。
一方、下層へ移動する潤滑剤を見こして上層の潤滑剤を
増加させた場合には上層の潤滑剤が多すぎて可塑化がお
こり、耐久性に問題がある。従って、上層のみに潤滑剤
を加える方法では特に低温条件下におけるスチル耐久性
等、厳しい条件下での走行耐久性を満足させることがで
きない。
また、下層の潤滑剤の平均含有率が上層に対して1.2
倍以上である例がある。(特開昭61−264509号
公報) しかしながら、ここで使用されている潤滑剤としては脂
肪酸及び/又はシリコーン潤滑剤である。
この場合、脂肪酸は常温では個体のものが多く、下層か
ら上層への移動が起こりにくく、シリコーン潤滑剤はバ
インダーとのなじみが悪く、下層から上層への移動がは
げしく、いずれも長期間にわ念る補給効果が多くは望め
ない。
また、これらのものはスチル耐久性についての効果が不
充分である。
〔問題点を解決する念めの手段〕
本発明者らは磁性層への潤滑剤の有効な使用方法を検討
した結果、潤滑剤として下記一般式のエステルを用い、
磁性層を複数層構成となし、下層の磁性層の該エステル
の平均含有率が最上層の平均含有率の1.2〜3倍とす
ることによって耐久性を向上させ、特に低温におけるメ
チル耐久性の向上が著しいことを見出し本発明を達成し
次。
R’−C−0−R2 ここで、R′はC4〜C34の直鎖又は分岐アルキル基
又はC1〜C34の直鎖又は分岐アルケニル基を表わし
、RはC7〜C22の直鎖又は分岐アルキル基又はC1
〜C2□の直鎖又は分岐アルキニル基を表わす。
ただし、R′とR2の合計炭素数は18以上である。
すなわち1本発明においては、最上層に必要最少限の上
記エステルを添加し、下層の該エステルの平均含有率を
上層の1.2倍〜3倍にすることにより、下層の磁性層
のエステルが時間の経過と共に上層に移動し、従って磁
性層表面に該エステルを長期にわたり安定供給し、良好
な走行耐久性を保持することができる。また、下層に多
くのエステルが存在しているが、支持体と磁性層との密
着性は阻害されず、目詰り等を生ずることは無い。
なお、本発明において磁性層が三層以上の場合、下層と
は最上層を除く他の二層又は二層以上の層を云い、潤滑
剤の平均含有率とけ、その層に含まれる強磁性粉末に対
する重量比のことである。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明の磁気記録媒体は、基本的には、上記−紋穴で示
されるエステルを潤滑剤として用い磁性層表面近傍に初
期の走行性能の維持に必要な量の上記潤滑剤を含有させ
、一方、非磁性支持体側の磁性層には高濃度に上記潤滑
剤を含有させて、磁性層表面近傍と磁性層の支持体側と
で潤滑剤の濃度差が生ずるようにした磁気記録媒体であ
る。このように磁性層内で上記潤滑剤の濃度に差を設け
ることによって、磁性層の支持体側にある潤滑剤が1時
間の経過と共に徐々に潤滑剤濃度の低い磁性層表面近傍
に移動し、従って磁性層表面に長期間にわたり潤滑剤を
安定供給することができる。
そして、磁性層表面に供給された上記潤滑剤は。
磁気記録媒体を走行させることによって、走行系などに
付着して消費されるので、磁性層中の潤滑剤の濃度差は
常に維持される。こうした上記潤滑剤の安定供給により
、優れた走行性能が長期間維持される。
また、磁性層の表面領域に含有させる上記潤滑剤の量を
相対的に少なくすることにより、多量の潤滑剤を磁性層
に含有させた際に発生しやすいブルーミングが抑制され
るとの利点もある。
さらに、本発明の磁気記録媒体は、磁性層表面近傍の上
記潤滑剤の平均台4有率が低く、磁性層近傍において、
上記潤滑剤が結合剤に対して可塑剤的に作用して結合剤
を軟化させることが少ないので、走行により磁性層が損
傷を受けることが少なくなり、長期間の走行による出力
の変動も少なくなるなど走行耐久性も向上する。
本発明に使用されるエステルは前記−紋穴で示されるも
のであれば何でも用いることができるが具体例をあげる
と以下のようである。
ミリスチン酸ブチル      −(1)ミリスチン酸
−2−エチルエキシル−(II)2臂ルミチン酸ブチル
      −(Tll)ステアリン酸ブチル    
  −(IV)ステアリン酸ブトキシエチル  −(■
)ステアリン酸−3−メチルブチル −(■)イソステ
アリン酸ブチル    −(Mりステアリン酸オクチル
     −C%/!i)ベヘン酸ブチル      
−(DO 尚上記(I)および(II)で示される脂肪酸エステル
化合物の原料は天然物であるものが多い。
従って上記に示した例の中にも炭化水素基が異なった数
の炭素数を有する化合物が含まれている場合があり単一
組成物と言えない化合物もある。しかしながら単一の組
成の化合物より若干異なった数の炭化水素数を有する化
合物が含まれていた方が走行耐性に優れていることも多
い。
例えば牛脂に由来する脂肪酸を原料として合成された上
記化合物などが優れた性能を示す。
本発明においてエステル化合物の好ましい使用範囲は上
層は強磁性粉末に対し、0.5〜5重量係である。一方
下層は上層に対し1.2〜3倍の平均含有率である。も
し1.2倍以下の場合は本目的である濃度差を利用した
上層への供給ができなくなり、また3倍以上の場合上層
への移動が大きすぎ、ツリードア9ト、可塑化といった
問題を引き起こし、好ましくない。
本発明において一般の脂肪酸を併用することができる。
この場合少なくとも上層に混在させることが有効である
。その具体的な例としてはカブリーン酸、ラウリン酸、
クンデシル酸、ミリスチン酸、/IP /L/ ミfン
酸、スy71Jン酸、ヘヘン酸、モンタン酸、オレイン
醗、エライジン酸、リノール酸、等でありその量は強磁
性粉体0.5〜5wt%である。
また1本発明の目的である濃度差でのエステルの移動に
よる表面への供給のために上層の膜厚は2μm以下が好
ましくよυ好ましくは1μm以下である。
磁性体粉末塗布型磁気記録媒体の場合使用される強磁性
粉末に特に制限はない。強磁性合金粉末、r−Fe20
3.Fe、04.Co変性酸化鉄Coo2ノ他変性バリ
ウムフェライトおよび変性ストロンチウムフェライト等
を挙げることができる。
強磁性粉末の形状に特に制限はないが通常は、針状、粒
状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが使用さ
れる。この強磁性粉末の比表面積は、40 m / 9
以上が電磁変換特性上好ましく、更に45m/p以上が
好ましい。
なお、本発明では、磁性層を二層又は二層以上の層構成
としているが、各層の強磁性粉末は同穏であっても異種
でありてもよい。例えば、上層の強磁性粉末の抗磁力を
下層のものより大となして高周波帯域における磁気特性
を向上させる等の手段をとってもよい。
磁性層を形成する結合剤は通常の結合剤から選ぶことが
できる。結合剤の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニルとビニルアルコール
、マレイン酸および/マタはアクリル酸との共重合体、
塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・ア
クリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、ニトロセスロース樹脂などのセルロース誘導体、ア
クリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂等を挙
げることができる。
また結合剤樹脂は分子中に一8o3H、−08O3H。
−PO3H2,−0PO3H2,−COOH,等の酸性
基またはそれらの塩、あるいはヒドロキシル基、エポキ
シ基、アミノ基9等の極性基を持つものがよりuれた分
散性と塗膜耐久性を与える。この中でも、−8o3Na
 、 −COOH、−0PO3Na2.−NH2,基を
持つものが好ましい。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中の全結合剤の含有量は
、通常は強磁性粉末100重量部に対して10〜100
重量部であシー好ましくは20〜40部である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には、さらにモース硬度
5以上の無学質−子を含有することが好ましい。
使用される無機質粒子は、モース硬度が5以上であれば
特に制限はない。モース硬度が5以上の無機質粒子の例
としては、At203(モース硬度9)。
Tie(同6)、Ti02(同6.5 ) 、 5IO
2(同7)。
5nO2(同6.5 ) 、 Cr2O,(同9)、お
よびα−F’e203(同5.5)を挙げることができ
、これらを単独あるいは混合して用いることができる。
とくに好ましいのはモース硬度が8以上の無機質粒子で
ある。モース硬度が5よりも低いような比較的軟らかい
無機質粒子を用いた場合には、磁性層から無機質粒子が
脱落しやすく、またヘッドの研磨作用も殆どないため、
ヘッド目詰まりを発生しやすく、また走行耐久性も乏し
くなる。
無機質粒子の含有量は、通常、強磁性粉末100重量部
に対して0.1〜20重量部の範囲であり、好ましくは
1〜10重量部の範囲である。
ま九磁性層には上記の無機質粒子以外にも、カー&ンブ
ラック(特に、平均粒径が10〜300nmのもの)な
どを含有させることが望ましい。
つぎに本発明の磁気記録媒体を製造する方法の例を述べ
る。
まず、強磁性粉末と結合剤、前記の化合物、そして必要
に応じて、他の充填材、添加剤などを溶剤と混練し、磁
性塗料を調製する。混線の際に使用する溶剤としては、
磁性塗料の調製に通常使用されている溶剤を使用するこ
とができる。
混線の方法にも特に制限はなく、また各成分の添加顆序
などは適宜設定することができる。
磁性塗料の調製には通常の混線機、例えば、二本ロール
ミル、三本ロールミル、?−ルミル、被プルミル、トロ
ンミル、サンドグラインダー、ゼグバリアトライター、
高速イン4ラ一分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃
ミル、デイスパー、ニーダ−1高速ミキサー、ホモジナ
イザーおよび超音波分散機などを挙げることができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止剤、・等
の公知の添加剤を併せて使用することもできる。
分散剤の例としては、炭素数12〜22の脂肪酸(例、
カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、
エライジン酸、リノール酸。
リルン酸、ステアロール酸)、上記脂肪酸とアルカリ金
属(例、リチウム、ナトリウム、カリウム、バリウム)
とからなる金属セッケンおよびその化合物の水素の一部
あるいは全部をフッ素原子で置換した化合物、上記の脂
肪酸のアミド、脂肪族アミン、高級アルコール、ポリア
ルキレンオキサイドアルキル燐酸エステル、アルキル燐
酸エステル、アルキルホウ酸エステル、サルコシネート
類、アルキルエーテルエステル類、)リアルキルポリオ
レフィン、オキシ第4級アンモニウム塩およびレシチン
などの公知の分散剤を挙げることができる。
分散剤を使用する場合は、通常は使用する強磁性粉末1
00重食部に対し、0.1〜10重量部の範囲で使用さ
れる。
帯電防止剤の例としては、カーゲンブラック、カーゼン
ブラックグラフトポリマーなどの導電性微粉末;す?二
ンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グ
リセリン系およびグリシドール系などのノニオン系界面
活性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩
類、ピリジンその他の複素環化合物の塩類、ホスホニウ
ムまたはスルホニウム類などのカチオン性界面活性剤;
カル?ン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン性界面活性剤;アミノ酸類、ア
ミノスルホン醸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸
エステル類等の両性界面活性剤等を挙げることができる
。帯電防止剤として上記の導電性微粉末を使用する場合
には、例えば強磁性粉末100重量部に対し0.1〜1
0重情部の範囲で使用され、界面活性剤を使用する場合
にも同様に0.12〜10重1部の範囲で使用される。
本発明で前記−紋穴のエステルと併用し得る潤滑剤の例
としては、前記の脂肪酸の他にさらに高級アルコール類
、ソルビタンオレエート等の炭素数12〜20の一塩基
性脂肪酸と炭素数3〜20の一価もしくは多価アルコー
ルからなるエステル類、鉱物油、動植物油、オレフィン
低重合体、脂肪酸アミド、シリコーンオイル、変性シリ
コーンオイル、脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物の
ほかにグラファイト微粉末、二硫化モリブデン微粉末、
テトラフルオロエチレン重合体微粉末などの公知の潤滑
剤およびプラスチック用潤滑剤を挙げることができる。
なお、上述した分散剤、帯電防止剤、併用する潤滑剤な
どの添加剤は、厳密に上述した作用効果のみを有するも
のであるとの限定の下に記載したものではなく1例えば
、分散剤が潤滑剤あるいは ゛帯電防止剤として作用す
ることも有りうる。従りて、上記分類により例示した化
合物などの効果作用が、上記分類に記載された事項に限
定されないことは勿論であり、また複数の作用効果を奏
する物質を使用する場合には、添加量は、その作用効果
を考慮して決定することが好ましい。
このようにして調製され走磁性塗料は前述の非磁性支持
体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に直接
性なうことも可能であるが、また、接着剤層などを介し
て非磁性支持体上に塗布することもできる。
非磁性支持体上への塗布法の例としては、エアードクタ
ーコート、ブレードコート、ロッドコート、押し出しコ
ート、エアナイフコート、スクイズコー)、含浸コート
、リバースロールコート。
トランスファーロールコート、グラビアコート、キスコ
ート、キャストコート、スプレーコート及びスピンコー
ド法等を挙げることができ、特に下層用塗布液と上層用
塗布液を湿潤状態重畳して原布するいわゆるウェットオ
ンウェット塗布方式が好ましい。
ウェットオンウェット方式としては特開昭61−139
929号公報に記載の塗布方法を用いることができる。
また、上記の強磁性粉末と結合剤の分散方法および支持
体への塗布方法などの詳細は特開昭54−46011号
および同54−21805号等の各公報に記載されてい
る。
このようにして塗布される磁性層の厚さは、乾燥後の厚
さで一般には約0.5〜10amの範囲1通常は1.5
〜7. Otrmの範囲になるよう塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は磁気記録媒体がテ
ープ状で使用される場合通常、磁性層中の強磁性粉末を
配向させる処理、即ち磁場配向処理を施したあと、乾燥
される。また必要により表面平滑化処理が施される。
支持体の厚さは4〜50μmが好ましい。また強磁性薄
膜の密着向上・磁気特性改良のために支持体上に下地層
を設けてもよい。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例及び比較例を示す。なお、以下に
記載する実施例および比較例において、「部」とは重量
部のことである。
以下に記載の組成の第一磁性塗料成分と第二磁性塗料成
分をそれぞれゾールミルを用いて4時間混線分散し念。
なお、第−磁性塗料及び第二磁性塗料の調整に用いた強
磁性粉末及び樹脂成分は同一のものである。
第−碑性塗料組成 400)               12部S O
2N aを有する。数平均分子量2.5万)     
 10部ステアリン酸             1部
エステル化合物(第1表記載) 研磨材(α−アルミナ、平均粒径:3μm)    5
部カーボンブラック(平均粒径: 40nm )   
 2部メチルエチルケトン         300部
100部 塩化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸共重合体 1
2部ポリエステルポリウレタン系樹脂       1
0部ステアリン酸             1部エス
テル化合物(第1表記載) 研磨材(α−アルミナ、平均粒径3μm)    5部
カーボンブラック(平均粒径40nm)     2部
メチルエチルケトン         300部上記の
組成物を混線分散して得られた混線分散液にポリイソシ
アネートを5部加えさらに1時間混練した後それぞれ1
μmの平均孔径を有するフィルタを用いて濾過し、第一
磁性塗料および第二磁性塗料を調製した。厚さ10μm
のポリエチレンテレフタレート支持体の表面に上記の第
二磁性塗料を乾燥厚さが4μmとなるように塗布して潤
滑剤高含有層を形成し1次いで第二磁性塗料の塗布面上
に第一磁性塗料を乾燥厚さがlN1となるように塗布し
て潤滑剤低含有層を形成した。なお、各磁性塗料の塗布
は、リバースロールを用いて行なっ九。
第二磁性塗料および第一磁性塗料が塗布されて非磁性支
持体上に潤滑剤高含有層と潤滑剤低含有層とがこの順に
積層されてなる積層体を、磁性塗料が未乾燥の状態で1
000ガウスの磁石で磁場配向処理を行ない、さらに乾
燥後、スーツや一カレンダー処理を行ない、A吋幅にス
リットして、Aインチテープを製造し念。
上記のようにして得た磁気テープについて下記の如き評
価を行い、得られた結果を第1表に示した。
評価方法 「スチル耐久性」 得られたビデオテープをVH8−VTR(NV−820
0;松下電器産業■製)にて所定条件で走行あるいは保
存後向デツキにて再生しヘッド出力がスチル再生初期の
A以下になるまでの時間を計測した。
上記測定は23℃X70%の条件にて行なった。
「出力低下」 上記のようにして得られたビデオテープをVT(S −
VTR(NY −8200;松下電器産業■製)を用い
て4.2 MHzの信号を記録し再生し、再生出力をO
dBとし九゛。その後同デツキで2Q Q i4ス走行
させた後の再生出力を初期再生出方と比較し出力低下の
データとした。
〔発明の効果〕
上¥第1表から明らかなように下層に脂肪酸エステルの
平均含有量を多くしたものはスチル耐久性、くり返し耐
久性が良好と々る。
特に下層のエステル量を上層に対し1.2〜3倍にする
ことによりこの効果は大きい。
一方、下層のエステル量を上層に対し1.2倍未満にす
ると高温保存でエステルの移動によりメチル耐久性は劣
下する。
また下層のエステル量を上層に対し3倍以上にすると可
塑化等のために耐久性自体がそこなわれる。
このように本発明により特に高温保存後のスチル耐久性
等ですぐれた媒体を得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 非磁性支持体上に強磁性粉末を結合剤中に分散した磁性
    層を設けた磁気記録媒体において、磁性層を下記一般式
    で示される潤滑剤を含有する複数の磁性層で構成し、且
    つ磁性層の下層に含まれる該潤滑剤の平均含有率を最上
    層に含まれる該潤滑剤の1.2〜3倍となしたことを特
    徴とする磁気記録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここでR′はC_1〜C_3_4の直鎖又は分岐アルキ
    ル基又はアルケニル基であり、R^2はC_1〜C_2
    _2の直鎖又は分岐アルキル基又はアルケニル基である
    。ただし、R′とR^2の合計炭素数は18以上である
JP63049811A 1988-03-04 1988-03-04 磁気記録媒体 Pending JPH01224916A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002298332A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Tdk Corp 磁気記録媒体
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