JPH0122259Y2 - - Google Patents

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JPH0122259Y2
JPH0122259Y2 JP1983035198U JP3519883U JPH0122259Y2 JP H0122259 Y2 JPH0122259 Y2 JP H0122259Y2 JP 1983035198 U JP1983035198 U JP 1983035198U JP 3519883 U JP3519883 U JP 3519883U JP H0122259 Y2 JPH0122259 Y2 JP H0122259Y2
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conductive
sheet member
capacitor
inductor
sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は小形のチツプ部品として提供される
LCフイルタに関する。
〔考案の技術的背景〕
第1図はチツプ部品化された従来のLCフイル
タを示す平面図である。図示のLCフイルタは磁
性体(フエライト)の粉を粘着剤とともに混合し
たシート11の上に電極12を印刷し、この上に
磁性体13(図中斜線で示す)を塗布してその上
に電極14(図中点線で示す)を印刷するという
順序で、多層印刷技術により形成された積層チツ
プインダクタの上に通常のチツプセラミツクコン
デンサを貼り付けることにより形成される。そし
てこのように形成される従来のLCフイルタは第
2図a,bに示すようなコンデンサ15及びイン
ダクタ16各1個から成るフイルタである。
〔背景技術の問題点〕
しかしながら従来のLCフイルタはコンデンサ
15、インダクタ16のいずれも積層方式で形成
される為、製造上多くの工数を必要とし、製造経
費の上昇を招いていた。また、コンデンサ1個、
インダクタ1個から成るLCフイルタ以外のLCフ
イルタには展開しにくい欠点があつた。
〔考案の目的〕
この考案は上記の事情に対処すべくなされたも
ので、少ない工数で安価に製造することができる
とともに、コンデンサの数やインダクタの数を比
較的簡単に設定できるLCフイルタを提供するこ
とを目的とする。
〔考案の概要〕
この考案は、磁性体から成る棒部材と、少なく
とも誘電体より成りこの棒部材に巻回されるシー
ト部材とを設け、このシート部材にはさらにイン
ダクタを成す為の第1の導電部とコンデンサを成
す為の第2の導電部を形成し、前記シート部材を
前記棒部材に巻回したとき、前記第1の導電部が
螺旋状となつて前記棒部材を中心コアとするイン
ダクタが形成され、また前記第2の導電部が前記
シート部材を挾んで前記第1の導電部の一部と重
なることによりこの重なり部分を電極とするコン
デンサが形成されるようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を詳
細に説明する。第3図に於いて、21は帯状のシ
ート部材である。このシート部材21は磁性体の
粉末(仮焼後、微粉砕したもの)を粘着剤と混合
して圧延した第1のシート部22と、誘電体の粉
末(仮焼後、微粉砕したもの)を粘着剤と混合し
て圧延した第2のシート部23とをその長さ方向
で接合して成る。これらは圧延工程に同時に通す
ことにより一体化され、一枚のシート部材21を
成すようになつている。第1のシート部22の図
中上面にはインダクタ及びコンデンサの一方の電
極となる第1の導電部24が導体の印刷により形
成されている。この第1の導電部24はシート部
材21の長さ方向の中心線L0を挾んでこれに略
平行な2辺25,26を有する略コ字状に形成さ
れている。各辺25,26の一端部251,26
1は互いに反対方向に折曲され、シート部材21
の対応する側縁まで延在されている。辺25,2
6は主にそれぞれ独立にインダクタを成すもので
ある。また、辺25,26を結ぶ辺27は主にコ
ンデンサの一方の電極を形成するものである。第
2のシート部23の図中上面には、コンデンサの
他方の電極を成す第2の導電部28が導体の印刷
により形成されている。第1、第2の導電部2
4,28の形成に用いられる材料としては、例え
ば本焼成に耐え得るパラジウムや銀とパラジウム
との合金等が適当である。
29は例えば円柱状をした棒部材である。この
棒部材29は磁性体より成り、インダクタの中心
コアと成るものである。
第3図はLCフイルタを形成する前の状態を示
すものである。LCフイルタを形成する場合は、
第1のシート部22の一端部221(第2のシー
ト部23との接合端部とは反対側の端部)よりシ
ート部材21を図中下面を内面とするように棒部
材29を巻回する。第4図はこの状態をライン
L1に沿つて切断して示す断面図である。これに
より、第1の導電部24の2辺25,26は断面
螺旋状に巻回され、棒部材29を中心コアとする
一対のインダクタを形成する。この場合、一対の
インダクタは辺27によつて直列接続されてい
る。また、最外層に位置する第2の導電部28は
第2のシート部23を挾んで主に第1の導電部2
4の辺27と対向するようになり、これら導電部
28、辺27を電極とするコンデンサが形成され
る。
棒部材29に対するシート部材21の巻付けが
完了すると、本焼成(約1200℃)が行なわれる。
この後、両端面に第5図に示す如く導体30を塗
布して入力及び出力端子が形成される。アース端
子は外周面に露出された第2の導電部28からと
る。
第6図はこのようにして形成されたLCフイル
タの回路図である。31,32はそれぞれ辺25
と棒部材29によるインダクタ、辺26と棒部材
29によるインダクタである。33は第2の導電
部28と辺27によつて形成されるコンデンサで
ある。34は辺25の一端部251に接続される
導体30によつて形成される入力端子、35は辺
26の一端部252に接続される導体30によつ
て形成される出力端子である。36は第2の導電
部28に設けられるアース端子である。
なお、円柱状のチップ部品はころがりやすく使
用しにくいという場合は、巻付け後にプレスすれ
ば、例えば四角柱状にすることができ、ころがり
を防止することができるとともに、一般の角形チ
ツプ部品と同じ包装、装着が可能となり、システ
ム全体の製造経費の低減を図ることができる。
以上詳述したこの実施例によれば、第1、第2
の導電部24,28が印刷されたシート部材を棒
部材29に巻付けて焼成するだけでLCフイルタ
を形成することができるので、従来に比べ製造工
程が大幅に減少し、製造経費の低減を図ることが
できる。しかも、この場合、インダクタ2個、コ
ンデンサ1個を有するLCフイルタを形成できる
利点がある。また、円柱状、角柱状いずれの形状
にもできるので、装着装置のタイプを選ばないで
既製の包装、装着システムへの導入が簡単であ
る。
また、第1の導電部24の大きさをそのままに
し、第2の導電部28の大きさを変えることによ
り、インダクタのインダクタンスはそのままに
し、コンデンサの容量値を変えることができる。
また、第2の導電部28の大きさをそのままに
し、第1の導電部24の大きさを変えることによ
り、コンデンサの容量値はそのままにし、インダ
クタのインダクタンスを変えることができる。つ
まり、コンデンサの容量値とインダクタのインダ
クタンスを独立に設定することができる。
なお、先の実施例では、シート部材21全体を
誘導体と磁性体との両方で形成する場合を説明し
たが必ずしもこのようにする必要はない。シート
部材21を誘電体と磁性体で形成した場合、確か
に良好な特性を得ることができるが、仮に誘電体
のみで形成したとしても、中心コアとなる棒部材
29に磁性体を使用しているので、インダクタは
若干Qが低下するもののそれでも満足のいく特性
のものを得ることができる。この場合、製造工程
がさらに簡単になるので、価格をさらに低減でき
る。
また、第1の導電部24と第2の導電部28と
をシート部材21の異なる面に形成するようにし
てもよい。この場合、第2の導電部28と第1の
導電部24の辺27とをシート部材21を挾んで
互いに対向するようにすれば、シート部材21を
短くすることができる利点がある。
また、先の実施例ではインダクタ2個とコンデ
ンサ1個を有するLCフイルタを形成する場合を
代表として説明したが、例えば第1の導電部24
を単なる四角形にすればインダクタ1個、コンデ
ンサ1個のLCフイルタを形成することができる。
いずれにしろ、第1、第2の導電部24,28の
パターンを変えるだけの簡単な回路設計によりコ
ンデンサやインダクタの数を比較的自由に選べる
利点がある。
〔考案の効果〕
このようにこの考案によれば、少ない工数で安
価に製造することができるとともに、コンデンサ
の数やインダクタの数を比較的自由に設定できる
LCフイルタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はチツプ部品として提供される従来の
LCフイルタを示す平面図、第2図は第1図に示
すLCフイルタの回路図、第3図はこの考案に係
るLCフイルタの一実施例を示す分解斜視図、第
4図は完成状態の断面図、第5図は同じく斜視
図、第6図は同じく回路図である。 21……シート部材、22……第1のシート
部、23…第2のシート部、24……第1の導電
部、25,26,27……辺、28……第2の導
電部、29……棒部材、30……導体、31,3
2……インダクタ、33……コンデンサ、34…
…入力端子、35……出力端子、36……アース
端子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 磁性体より成る棒部材と、 少なくとも誘電体より成り、前記棒部材に断
    面螺旋状を成すように巻回されるシート部材
    と、 このシート部材が前記棒部材に巻回された状
    態に於いて、断面螺旋状を成すように前記シー
    ト部材に形成された第1の導電部と、 この第1の導電部よりは小さく、かつ、前記
    シート部材が前記棒部材に巻回された状態に於
    いて、このシート部材を挾んで前記第1の導電
    部の一部と重なるように前記シート部材に形成
    された第2の導電部とを具備し、 前記第1の導電部によつて前記棒部材を中心
    コアとしたインダクタが形成され、前記第1、
    第2の導電部の重なり部分に於いて、コンデン
    サが形成されるように構成したことを特徴とす
    るLCフイルタ。 (2) 前記第1の導電部はほぼコ字状に形成され、
    互いに平行な2本の辺により前記インダクタが
    形成され、これら2本の辺を結ぶ辺が前記第2
    の導電部と重なることにより、前記コンデンサ
    が形成されるように構成されていることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    LCフイルタ。
JP3519883U 1983-03-11 1983-03-11 Lcフイルタ Granted JPS59143120U (ja)

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JP3519883U JPS59143120U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 Lcフイルタ

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JP3519883U JPS59143120U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 Lcフイルタ

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Publication Number Publication Date
JPS59143120U JPS59143120U (ja) 1984-09-25
JPH0122259Y2 true JPH0122259Y2 (ja) 1989-06-30

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JP3519883U Granted JPS59143120U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 Lcフイルタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS605624Y2 (ja) * 1977-12-27 1985-02-21 松下電器産業株式会社 ノイズフイルタ−

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JPS59143120U (ja) 1984-09-25

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