JPH0122213Y2 - - Google Patents

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JPH0122213Y2
JPH0122213Y2 JP15412581U JP15412581U JPH0122213Y2 JP H0122213 Y2 JPH0122213 Y2 JP H0122213Y2 JP 15412581 U JP15412581 U JP 15412581U JP 15412581 U JP15412581 U JP 15412581U JP H0122213 Y2 JPH0122213 Y2 JP H0122213Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子交換機のために開発された小型
軽量の通話路素子であつて、和動選択励磁方法に
より駆動される多接点封止形スイツチの改良に関
するものである。
第1図は、本考案に係る多接点封止形スイツチ
の一例を示す一部切欠き斜視図で、1は磁性基
板、2は先端に固定接点3を有する固定接点台で
複数配され、前記磁性基板1にあけられた孔に例
えばガラス等により電気的に絶縁され固定されて
いる。4は前記固定接点3対応に配された可動接
点ばね、5はばね支持板で、前記可動接点ばね4
を前記固定接点3に対向させて溶接して成り、し
かも該ばね支持板5はスイツチ動作の際、磁気回
路の一部を形成するように磁性基板1に対向し
て、固定接点台2に溶接される。又、7は固定接
点3対応に配された複合鉄心である。8は共通端
子であつて、固定接点3を有せず前記ばね支持板
5に接続されている。
以上の構成において、図示しない共通コイルと
個別コイルに同時にパルス電流を印加することに
より選択した前記複合鉄心を磁化し(和動選択励
磁方法)、これにより発生した磁束が固定接点台
2を介して固定接点3と可動接点ばね4との空隙
部に流れ、可動接点ばね4が固定接点3に吸引さ
れて接点が閉成し、ばね支持板5、共通端子8を
経て電気信号が流れる。この時、ばね支持板5は
磁気回路の一部を形成するとともに電気信号路を
兼ねているもので、所望のスイツチ動作が行える
のである。
ここで、以上述べたばね支持板に用いる素材に
要求される特性についてみると、上述の如く該ば
ね支持板は磁気回路の一部を形成するとともに電
気信号路を兼ねているので、導電体であると同
時に良好な磁性材であることが必要である。
又、この種の多接点封止形スイツチはその特性
上、多少の酸素を含んだ不活性ガス中に密封され
ており、該不活性ガスの雰囲気中の水分を完全に
取り去ることは製造上のバラツキを考慮すると極
めて困難であることから耐食性も備えているこ
とが必要となる。更に、組立時の固定接点台3と
ばね支持板5との溶接の際既に固定接点台3を磁
性基板1に固定している封着用のガラス等にひび
割れ等のクラツクを生ぜしめて悪影響を及ぼさな
いように低エネルギーで溶接できることが必要
である。以上のようにばね支持板5の材質として
は4つの特性、すなわち、スイツチの良好な動作
特性を満足させる為にあるレベル以上の特性を必
要とし、それと同時に製造コストに直接影響する
経済性、換言すると素材の価格ができるだけ低
価格であることも必要である。
以上の如くばね支持板に用いる素材に要求され
る代表的条件は5つあり、これらを、従来、この
種のスイツチのばね支持板用の素材として用いら
れている4.2Ni−Fe合金、Ni−Fe−Co合金につ
いてみると、磁性、導電性、溶接性については優
れており、耐食性は普通であるが長期間では錆発
生があり、経済性は価格が高いとの結果となつ
た。
したがつて、従来は素材が高価で経済性が悪い
欠点があり、更には、耐食性を考慮してばね支持
板に何らかの防錆処理を施したり、あるいは封入
する不活性ガスの雰囲気の水分除去を徹底的に行
つてスイツチを製造する必要がある等の欠点があ
つた。
本考案はこのような点に鑑みなされたもので、
良好なスイツチ特性を損なわずに、導電性、磁
性、溶接性を備え、しかも従来技術の欠点であつ
た耐食性、および経済性をも兼ね備えたばね支持
板の素材を提供し、封止形スイツチを得ることを
目的とするものである。以下、本考案について説
明する。
ここで、従来技術の欠点を確認すると、この種
の封止形スイツチのばね支持板に要求される代表
的な5つの条件のうちの、耐食性であり、経済性
であつた。
以上の点から、耐食性を備えた成分としてクロ
ム(Cr)を含む素材に着目、換言すると、ステ
ンレス系の合金に着目したのである。しかも、こ
の成分は従来のばね支持板の素材に用いられてい
るニツケル(Ni)、コバルト(Co)に較べてその
経済性は顕著な差があるのである。又、この種の
合金では、導電性についても充分な特性を備えて
いることは広く知られている。
そして、いくつかの試料、ここではCrを含み、
しかもこれまで述べて来たばね支持板として必要
な条件を備えた合金として、Cr:17%、Fe:83
%の成分より成るJIS規格で言うSUS430合金が
有効であることが確かめられたのである。以下、
従来の42Ni−Fe合金と、本考案に係るSUS430合
金の特性、換言すると溶接性と磁性の測定結果を
示す。
第2図は溶接性の測定結果を示している。ばね
支持板と固定接点台とのレーザ溶接性を示すもの
で、固定接点台の素材に42Ni−Fe合金を用いた
場合で、ばね支持板の素材に、従来の42Ni−Fe
合金と試料としたSUS430合金を使用した場合の
特性図である。
次に、磁性については、第3図、第4図に示す
測定結果によりみることができる。第3図は、ば
ね支持板に用いる素材の違いによる電流値の特性
図で、縦軸には感動電流値(mA)、横軸に可動
ばね開離力(Gr)をとつたものである。42Ni−
Feの素材から成る金属製蓋に対するばね支持板
の素材は、従来の42Ni−Fe合金(図中△印)と、
試料のSUS430合金(図中○印)による電流値特
性は図示した通りで両者の負荷特性に対する変動
に大きな差は認められない。更に、第4図は吸引
力特性を示すもので、図示する測定結果は、ばね
支持板の素材として、従来の42Ni−Fe合金と、
試料としたSUS430合金である。
以上、第2図乃至第4図で示した特性図は、ば
ね支持板は良好なスイツチ特性を得るための条
件、この場合は既述の如く、溶接性と磁性につい
ての測定結果である。そして、これらの特性図か
ら理解できるのは、SUS430合金が、従来の42Ni
−Fe合金と較べて遜色の無い特性が得られるこ
とで、ばね支持板としてスイツチ特性を損うこと
なく利用できることである。
以上、測定結果を用いて説明したように、本考
案によれば、多接点封止形スイツチのばね支持板
をSUS430合金で形成したので、このようにした
ことにより、従来の経済性、および耐食性の欠点
を改善し、しかも導電性、磁性、溶接性等、良好
なスイツチ特性を得るために必要な他の特性を損
なわずに多接点封止形スイツチを提供できる優れ
た効果が期待できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る多接点封止形スイツチの
一例を示す一部切欠き斜視図、第2図乃至第4図
は第1図にあつて本考案の主要部を構成するばね
支持板の材料の違いによる特性図である。 1は磁性基板、2は固定接点台、3は固定接
点、4は可動接点ばね、5はばね支持板、6は金
属製蓋、7は複合鉄心、8は共通端子である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端に固定接点を有する複数個の固定接点台を
    配列して磁性基板に封着し、前記固定接点に対応
    した可動接点ばねをばね支持板に溶接し、しかも
    該ばね支持板を、その可動接点ばねを固定接点に
    対向させ、かつ、スイツチ動作の際、磁気回路の
    一部を形成するように磁性基板に溶接して配し、
    更に、金属製蓋を用いて磁性基板の周囲封止溶接
    を行い前記固定接点、可動接点ばね、およびばね
    支持板等を封入して成る多接点封止形スイツチに
    おいて、前記ばね支持板をSUS430合金で形成し
    た多接点封止形スイツチ。
JP15412581U 1981-10-19 1981-10-19 多接点封止形スイツチ Granted JPS5859148U (ja)

Priority Applications (1)

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JP15412581U JPS5859148U (ja) 1981-10-19 1981-10-19 多接点封止形スイツチ

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JP15412581U JPS5859148U (ja) 1981-10-19 1981-10-19 多接点封止形スイツチ

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Publication Number Publication Date
JPS5859148U JPS5859148U (ja) 1983-04-21
JPH0122213Y2 true JPH0122213Y2 (ja) 1989-06-30

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JP15412581U Granted JPS5859148U (ja) 1981-10-19 1981-10-19 多接点封止形スイツチ

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