JPH0121935B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は機枠に麺線掛竿支持爪を設けてなる麺
線掛竿コンベヤを上下に設け、両コンベヤの始端
部から終端部に向つて両コンベヤの間隔を拡大
し、これらの終端部に引続いて箸分用下部麺線掛
竿コンベヤを上下方向に固定して設け、箸分用上
部麺線掛竿コンベヤを昇降装置によつて昇降自在
に支持し、かつ上記両箸分用コンベヤ間に進退自
在の箸分装置を昇降自在に設けてなる素麺牽引箸
分装置を特定の発明とし、素麺の小引装置から大
引装置への供給、大引、取卸を迅速適確に行うこ
とを目的とするものである。

本発明を図面に示す実施例について説明する
と、機枠１に１組の掛竿２，２を上面に支持しこ
れらの竿２，２にたすき掛けした太麺３をＵ字状
に垂下する供給コンベヤ４を設け、その終端部に
下側麺線掛竿コンベヤ５を、上方に上側麺線掛竿
コンベヤ６を設け、各コンベヤ５，６に麺線掛竿
支持爪７を等間隔に設け、上下両コンベヤ５，６
の始端部から終端部に向つて両コンベヤ５，６の
間隔を拡大する。これらのコンベヤ５，６の中程
から最終端にかけて図示するように水平平行部分
を形成することは差支えない。供給コンベヤ４の
終端部上方には一方の掛竿２の持上用シリンダー
８を設け、上側麺線掛竿コンベヤ６の始端部に同
掛竿２の引寄移替用水平シリンダー９を配設す
る。上下両コンベヤ５，６は互に反対方向に連動
し、上記爪７は矢印ａ，ｂ方向に間歇移動するも
のである。この上下両コンベヤ５，６の終端部に
はそれぞれ箸分用麺線掛竿コンベヤ１０，１１の
始端部を配設し、下部コンベヤ１０は上下方向に
機枠１に固定して設け、上部コンベヤ１１はシリ
ンダー１２による昇降装置１３によつて昇降自在
に支持するものである。このようにした箸分用の
上下部掛竿コンベヤ１０，１１間にはたすき掛麺
線１４の内外に掛竿２，２の方向に進退自在に形
成した箸１５，１５を有する往復横動杆１６，１
６よりなる箸分装置１７を昇降自在に設け、かつ
上記上下部掛竿コンベヤ１０，１１間に多孔ダク
ト１８よりなる冷風送風装置１９を設ける。多孔
ダクト１８はクーラー２０に接続し上下方向に移
動させることができる。尚図中２１で示すものは
掛竿２，２の位置決め及び回り止め装置、２２は
その昇降用シリンダー、２３は箸分装置１７に合
せるためのアジヤスト装置、２４は取卸コンベ
ヤ、２５はコンベヤ１０，１１の同期連動モー
タ、２６はコンベヤ５の始端ローラ、２７はその
モータ、２８はその駆動チエン、２９は案内ロー
ラである。

従つて１組の掛竿２，２にたすき掛した太麺３
をＵ字状に垂下して同掛竿２，２を供給コンベヤ
４に順次支持し、同コンベヤ４の終端部において
一方の掛竿２をシリンダー８で持上げ、これをシ
リンダー９で引寄せて上側コンベヤ６の爪７に移
替えることができる。このようにすると他方の掛
竿２は下方に垂下して下側コンベヤ５の爪７に引
掛かるから上下両コンベヤ５，６を順次間歇的に
矢印ａ，ｂ方向に回動させることによつて上下の
掛竿２，２間のたすき掛麺線３は上下方向に牽引
され順次小引されて複数組保持される。この状態
において同コンベヤ５，６および箸分用の上下部
コンベヤ１０，１１を同時に回動させると小引さ
れた上記たすき掛麺線１４は上下掛竿２，２に伴
つて箸分用上下部コンベヤ１０，１１に等間隔に
移送され所定組（図面では10組）同コンベヤ１
０，１１間に保持されて停止する。その状態にお
いて箸分装置１７が手前に前進して各組のたすき
掛麺１４にそれぞれ１組宛の箸１５，１５が進入
し、往復横動杆１６，１６が互に反対向に往復横
動して図中仮想線で示すようにたすき掛麺線１４
を左右方向に開閉しながら上昇して箸分け作業を
行うと同時にシリンダー１２がたすき掛麺線１４
の張力を感知して張力が減少して緩めば自動的に
動作して上部掛竿コンベヤ１１を上昇させて上記
箸分中のたすき掛麺線１４を上方に大引き（牽
引）することができる。所定長に牽引されると上
記箸分装置１７は後退してたすき掛麺線１４から
外れて元の位置に下降し、位置決め回り止め装置
２１，２１を分離し、上下の上記掛竿コンベヤ１
０，１１をモータ２５，２５によつて同時に矢印
方向に回動させると、これらのコンベヤ１０，１
１に支持されている上記たすき掛麺線１４および
上下の掛竿２，２は取卸コンベヤ２４から速やか
に取卸される。その間小引用の上記上下掛竿コン
ベヤ５，６間に掛つている複数の小引たすき掛麺
線１４を上述のように上記箸分用コンベヤ１０，
１１に移替え、上述の動作を繰返すことができ
る。

従来の箸分装置では人力で小引されたたすき掛
麺線を一個宛人力で箸分装置に掛け卸ししたので
作業能率を向上し難くかつたすき掛麺線のくつつ
きを防止し難い欠陥があつた。

本発明は上述のように構成したので人力を要せ
ず小引き及び大引きし得ると共に、小引きから大
引きへの供給および大引麺線の取卸しをきわめて
迅速に行い得るばかりでなく大引箸分作業期間中
に所定数の小引麺線を自動的に形成しこれを迅速
に大引箸分装置に移替え得て素麺製造能率を向上
しかつ冷風によつたので牽引に支障なく素麺表面
を乾燥し、素麺相互の大引箸分時におけるくつつ
きを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の素麺牽引箸分装置を示す正面図
である。 １……機枠、７……麺線掛竿支持爪、５，６…
…麺線掛竿コンベヤ、１０，１１……箸分用上下
部麺線掛竿コンベヤ、１３……昇降装置、１７…
…箸分装置、１４……箸分麺線、１９……冷風送
風装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 機枠１に麺線掛竿支持爪７を設けてなる麺線
   掛竿コンベヤ５，６を上下に設け、両コンベヤ
   ５，６の始端部から終端部に向つて両コンベヤ
   ５，６の間隔を拡大し、これらの終端部に引続い
   て箸分用下部麺線掛竿コンベヤ１０を上下方向に
   固定して設け、箸分用上部麺線掛竿コンベヤ１１
   を昇降装置１３によつて昇降自在に支持し、かつ
   上記両箸分用コンベヤ１０，１１間に進退自在の
   箸分装置１７を昇降自在に設けてなる素麺牽引箸
   分装置。 ２ 機枠１に麺線掛竿支持爪７を設けてなる麺線
   掛竿コンベヤ５，６を上下に設け、両コンベヤ
   ５，６の始端部から終端部に向つて両コンベヤ
   ５，６の間隔を拡大し、これらの終端部に引続い
   て箸分用下部麺線掛竿コンベヤ１０を上下方向に
   固定して設け、箸分用上部麺線掛竿コンベヤ１１
   を昇降装置１３によつて昇降自在に支持し、かつ
   上記両箸分用コンベヤ１０，１１間に進退自在の
   箸分装置１７を昇降自在に設け、かつ箸分麺線１
   ４への冷風送風装置１９を設けてなる素麺牽引箸
   分装置。