JPH0121864B2 - - Google Patents

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JPH0121864B2
JPH0121864B2 JP984383A JP984383A JPH0121864B2 JP H0121864 B2 JPH0121864 B2 JP H0121864B2 JP 984383 A JP984383 A JP 984383A JP 984383 A JP984383 A JP 984383A JP H0121864 B2 JPH0121864 B2 JP H0121864B2
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JP
Japan
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less
temperature
strength
boiler tube
creep rupture
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Application number
JP984383A
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English (en)
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JPS59136464A (ja
Inventor
Masayuki Sukegawa
Seishin Kirihara
Kenichi Usami
Yoshimitsu Hida
Choichi Asano
Hiroyuki Doi
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕 本発明はボイラチユーブに係り、特に石炭燃焼
を含む600℃以上の蒸気温度を得るための発電プ
ラント用に好適なボイラチユーブに関する。 〔従来技術〕 従来の発電プラント用ボイラチユーブ材とし
て、チユーブ内蒸気温度が約570℃以下、燃焼ガ
ス側のチユーブ外壁面の温度が600〜650℃の比較
的低温側では2 1/4Cr−1Moや9Cr−1Mo鋼の低 合金鋼が使用され、高温側ではSUS304、
SUS321並びにSUS347等のオーステナイト系ス
テンレス鋼が使用されている。しかし、近年、資
源、エネルギーの有効利用の点から、ボイラ燃料
としては重油から石炭へ移行し、発電効率向上等
の理由から蒸気温度を600℃、さらに650℃程度ま
で上昇させる高温高圧化が図られるすう勢にあ
る。そのため、ボイラチユーブ内蒸気温度及びチ
ユーブ外壁面の温度を従来より約30〜100℃上昇
させ、圧力を250〜350Kgf/cm2まで上昇させなけ
ればならない。しかし一般に蒸気温度600℃付近
の温度域で使用されている従来のオーステナイト
系ステンレス鋼は650℃以上となるとクリープ破
断強度が極端に低下し、更に水蒸気酸化やガス腐
食も増大する。従つて650℃以上の蒸気温度に対
するボイラチユーブ用材料としては、SUS304、
SUS321、SUS347オーステナイト系ステンレス
鋼よりも強度が高く、かつ耐食性に優れたものが
要求される。このような材料として21%Cr−32
%Ni系のオーステナイト鋼が考えられる。しか
し、このオーステナイト鋼の場合、ボイラチユー
ブ外壁温度720℃における103時間クリープ破断強
度は5.3Kgf/mm2程度であり、圧力350atgの650℃
タービン用ボイラチユーブの許容圧力5.5Kg/mm2
以上での使用には問題がある。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、高温強度と耐食性に優れ、主
蒸気温度600〜650℃発電用プラントとして使用で
きるボイラチユーブを提供することにある。 〔発明の概要〕 本発明の第1は、重量比でC:0.02〜0.15%、
Si:0.5〜3.5%、Mn:2%以下、Ni:20〜42%、
Cr:20.5〜27%、Mo:0.5〜3%、Nb+Ta:1
%以下、B:0.0005〜0.005%と、更にTi:0.5%
以下、Zr:0.5%以下、Cu:4%以下、N:0.05
〜0.1%及びCo:2%以下の少なくとも1種以上
とを含有し、実質的に全オーステナイト組織を有
するボイラチユーブである。 本発明の第2は、重量比でC:0.02〜0.15%、
Si:0.5〜3.5%、Mn:2%以下、Ni:20〜42%、
Cr:20.5〜27%、Mo:0.5〜3%、Nb+Ta:1
%以下、B:0.0005〜0.005%、Al:0.02〜0.5%
と、更にTi:0.5%以下、Zr:0.5%以下、Cu:4
%以下、N:0.05〜0.1%とを含有し、実質的に
全オーステナイト組識を有するボイラチユーブで
ある。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 CはMo、Nb、Ti、等の炭化物形成元素と結
合して炭化物を形成し、高温強度を高めるが、
0.15%以上含有すると、加工性、延性及び溶接性
が著しく低下するため、0.15%以下にしなければ
ならない。特に0.02〜0.1%が好ましい。 Siは0.5%以上で耐食性を向上させるが、3.5%
以上になると製造性、加工性をそこなうととも
に、フエライト相を析出するため3.5%以下でな
ければならない。 MnはSi同様に重要な脱酸成分であるが、多す
ぎると耐酸化性が低下するため2.0%以下がよい。 NiはCrと共存して加工性を高めるとともにオ
ーステナイト組織を安定に保ち、高温強度を高め
る。本発明鋼は20.5〜27%のCrと、Mo、Nb、
Ti、Si等のフエライト生成元素とを含むので安
定なオーステナイト相を得るためにはNiは20〜
42%が必要である。Niは多い程、高温において
安定な組織が得られるが、逆に多すぎると柱状晶
が粗大化して加工性が悪くなる。特に好ましい
Ni量は30〜35%である。 Crは石炭燃焼ガスによる高温腐食に対し有効
であり、また水蒸気酸化に対しても有効であり、
20.5%以上とする必要がある。しかし27%を超え
ても高温腐食や水蒸気酸化の効果は変らず、却つ
て熱間加工性を著しく損う。特に望ましいCr量
は21〜25%である。 Moは石炭燃焼による高温腐食に悪影響を与え
ることなく、オーステナイトマトリツクスを強化
し、一部は炭化物として析出し高温強度を上げる
とともに結晶粒界を強化させるために0.5%以上
必要である。しかし3%を超えると加工性を低下
させるとともにシグマ相の析出を容易する。特に
好ましいMo量は1.0〜2.0%である。 NbおよびTaは炭化物として析出し、高温強度
を上げるとともに延性を向上させる。この延性と
強度の両方を得るためには1%以下でなければな
らない。 Bはクリープ破断強度、特に長時間クリープ破
断強度を向上させる元素であるが、更にボイラチ
ユーブとしての加工性、耐食性及び溶接性の向上
にも有効である。ここで特にボイラチユーブの製
造工程および使用状態との関係においてB添加の
効果を説明する。ボイラチユーブは通常、溶解、
造塊、分塊圧延、熱間押出、冷間抽伸、溶体化処
理を経て製造される。熱間押出では結晶粒度調
整、冷間抽伸では組織調整が施され、溶体化処理
は1100〜1200℃の条件で行なわれる。ボイラチユ
ーブの寸法は外径30〜80mm、肉厚7〜16mmであ
り、溶接により発電プラントに設置される。 すなわち、ボイラチユーブは熱間及び冷間加工
により製作されるが、Bの添加量によつて加工度
が変化する。第1図において、Bの添加量が
0.0005%以上となると加工度が向上するが、Bの
添加量が0.005%を超えるとホウ化物が生成され、
更に0.01%を超えるとホウ化物量が多くなり、か
つ共晶も生成される。ホウ化物は加工性を低下さ
せる要因となるので加工性の面から、Bの添加量
は0.0005〜0.005%とする必要がある。 またクリープ破断強度の点からもBは0.0005%
以上必要であり、0.005%を超えると逆に強度が
低下する。更にBの添加によつても溶接性を低下
させることもない。 Alは溶湯の脱酸剤であるとともに、Moとの相
互作用により母材を強化する。さらに、Nとの親
和力が高く、NbN、TiN、ZrN、Cr2N、BN等
の有害な窒化物の析出を抑制するため、クリープ
破断強度の向上に重要な元素である。なお、Al
はフエライト生成元素であるため0.5%以下にす
る必要がある。特に0.05〜0.20%が好ましい。 Ti及びZrは一部脱酸剤として作用し、またマ
トリツクス中に炭化物として析出し高温延性を向
上させるとともに、結晶粒を微細化し、強度を向
上させる。しかし、多すぎると溶接性を害し、溶
接欠陥を生成するため、それぞれ0.5%以下でな
ければならない。特に0.3%以下が好ましい。 Cuはオーステナイト生成元素であり、Niの代
替成分として有効である。しかし、多量に添加す
ると、高温での粒界脆化を助長させるとともに、
高温割れ感受性を高めるため2%を上限とする必
要がある。特に2%以下が好ましい。 Nはオーステナイト組織を安定にする作用があ
り、オーステナイト鋼におけるNの含有量はCr
の1%程度が適当であるが、Nの添加量は0.05〜
1%とする。 Coはオーステナイト生成元素であり、耐酸化
性を向上させるとともに、高温強度及び延性を向
上させる。多すぎると加工性及び溶接性を低下さ
せるため2%以下でなければならない。 〔発明の実施例〕 第1表に実験に用いた試料の化学成分(重量
%)を示す。比較鋼No.1(SUS321)、No.2
(SUS316)及びNo.3(Alloy800)は肉厚8〜14
mm、外径40〜60mmのチユーブより試験片を採取し
た。比較鋼No.1〜No.3及び本発明鋼No.1〜No.12を
供試材として720℃でクリープ破断試験を実施し
た。試験片は全て直径6mm、平行部30mmで実施し
た。
【表】 第2図に720℃、1000時間のクリープ破断強度
を示す。本発明鋼No.1〜No.12は、比較鋼より高強
度を示し、比較鋼の中で最も強いNo.3
(Alloy800)と比較しても、本発明鋼は1.1〜1.20
倍の高い強度を有している。 第2表は、720℃、105時間クリープ破断強度を
直線外挿により求めた結果を示す。650℃、
350atgの起々臨界圧ボイラー用チユーブの設計応
力は720℃、105時間で5.5Kgt/mm2以上であり、
本発明鋼は十分に使用可能である。
【表】
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、主蒸気温度650
℃、圧力350atgの超々臨界圧発電プラントの設計
条件を満足しうるボイラチユーブを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はBの添加と加工度率との関係図、第2
図は720℃、1000時間におけるクリープ破断強度
を示す棒グラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量比で、C:0.02〜0.15%、Si:0.5〜3.5
    %、Mn:2%以下、Ni:20〜42%、Cr:20.5〜
    27%、Mo:0.5〜3%、Nb+Ta:1%以下、
    B:0.0005〜0.005%と、更にTi:0.5%以下、
    Zr:0.5%以下、Cu:4%以下、N:0.005〜0.1
    %及びCo:2%以下の少なくとも1種以上とを
    含有し残部Feからなり、実質的に全オーステナ
    イト組織を有することを特徴とするボイラチユー
    ブ。 2 重量比でC:0.02〜0.15%、Si:0.5〜3.5%、
    Mn:2%以下、Ni:20〜42%、Cr:20.5〜27
    %、Mo:0.5〜3%、Nb+Ta:1%以下、B:
    0.0005〜0.005%、Al:0.02〜0.5%と、更にTi:
    0.5%以下、Zr:0.5%以下、Cu:4%以下、N:
    0.05〜0.1%とを含有し、残部Feからなり、実質
    的に全オーステナイト組織を有することを特徴と
    するボイラチユーブ。
JP984383A 1983-01-26 1983-01-26 ボイラチユ−ブ Granted JPS59136464A (ja)

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