JPH01213749A - ベクトル処理装置 - Google Patents

ベクトル処理装置

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JPH01213749A
JPH01213749A JP3743988A JP3743988A JPH01213749A JP H01213749 A JPH01213749 A JP H01213749A JP 3743988 A JP3743988 A JP 3743988A JP 3743988 A JP3743988 A JP 3743988A JP H01213749 A JPH01213749 A JP H01213749A
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path
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processor
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array
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JP3743988A
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Tomoo Aoyama
青山 智夫
Hiroshi Murayama
浩 村山
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Hitachi Ltd
Hitachi Computer Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Computer Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベクトル処理装置に係り、特に、複数のリソ
ースを並列的に稼動させることを可能としたベクトル処
理装置に関する。
〔従来の技術〕
数値計算の厖大な計算需要に応えるためのベクトル処理
装置に関する従来技術として例えば、特開昭60−37
064号公報等に記載された技術が知られている。この
種従来技術によるベクトル処理装置は、主として配列に
関する演算を要素間の演算の独立性を利用して高速に処
理するものである。
しかし、数値計算には配列要素間の演算の独立性を利用
することができない場合も多く存在する。
例えば、DOループ内で複雑な分岐が行われている場合
、データの参照関係が解析不能となって、ベクトル処理
ができなくなる場合がある。そして、非常に複雑なりo
ループでは、データの参照関係が人手によっても解析不
可能となることがある。
このような場合でも、プログラムを処理する手続き、ま
たは、最も外側のO0文のレベルで調査すると演算の独
立性を容易に判読できる場合がある。
この場合、ベクトル処理は不可能であっても、並列処理
は可能である。数値計算の多くのプログラムは、ベクト
ル処理可能な部分と、複数の手続き群間の並列処理可能
な部分とに区分することができる。1個のベクトルプロ
セッサは、前述の複数手続き間の並列処理を充分高速に
行うことはできないが、前記公報に記載された従来技術
によるベクトル処理装置は、並列処理が可能であり、そ
の並列度に見合うだけの性能を発揮することができるも
のである。
〔発明か解決しようとする課題〕
しかし、前述の従来技術は、手続き、または、外側のD
O小ループの並列性を利用する場合、ベクトル処理がで
きる確率が少なく、並列ベクトルプロセッサのハードウ
ェアを充分に使いきっていないという問題点を有する。
また、並列ベクトルプロセッサの並列度は、ベクトル処
理部を具備するためのコスト、電力設備の限界から、一
般に、数プロセッサから十数プロセッサであり、前述の
手続き群間の並列度が数千オーダとなる場合には、充分
にその効力を発揮することができない。
手続き群間の並列処理を、実現可能なハードウェアで効
率よく処理するため、プロセッサアレイをベクトル処理
装置または汎用計算機に付加して行う方法が知られてい
る。この方法は、ジョブステップ内の並列処理可能性の
相異によって、ベクトル処理装置内のベクトルプロセッ
サと、外部処理装置として接続されたプロセッサアレイ
との画処理部に負荷分散を行うことができ、ジョブステ
ップの処理効率を向上させることができる。
しかし、この方法は、O8がマルチジョブ環境で、かつ
、アドレス変換を行うように主記憶割付けを行っている
ような場合、プロセッサアレイの動作中、他のジョブス
テップへタスクスイッチすることが不可能であるという
問題点を有する。−般に、プロセッサアレイの処理は、
長大となる傾向があるので、前述したベクトル処理装置
に、外部装置としてプロセッサアレイを接続して並列処
理を行わせる方法は、マルチジョブ環境になじまないと
いう欠点を有している。
本発明の第1の目的は、前記従来技術の問題点を解決し
、ベクトル処理装置にプロセッサアレイを接続し、1個
のジョブの並列処理の相異によって、ベクトル処理部と
プロセッサアレイ部とに適切な負荷分散を行い処理効率
を向上させることのできるベクトル処理装置を提供する
ことにある。
前記本発明の第1の目的を実現するためには、プロセッ
サアレイとベクトル処理部との接続が、チャネルインタ
フェイスよりも密なものでなければならない。例えば、
プロセッサアレイから発行される主記憶参照要求が、ベ
クトル処理部から発行される主記憶参照要求と同等なも
のとして主記憶制御部で取扱われることが必要である。
このような、プロセッサアレイとベクトル処理部との密
−な接続は、プロセッサアレイからの主記憶参照要求に
、ベクトル処理部からの主記憶参照要求の場合と同様に
、アドレス変換、キー保護機構等を備える必要がある。
これらの機構が無い場合、前述のベクトル処理装置は、
マルチジョブ実行環境の中で、プロセッサアレイをあた
かも処理装置の1リソースとして取扱うことが困難とな
る。
従って、本発明の第2の目的は、前記第1の目的を達成
するために必要なプロセッサアレイから発行される主記
憶参照要求に対するアドレス変換。
キー保護機構を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、前記目的は、ベクトル処理装置を、処
理装置全体を制御するスカラ処理部と、ベクトル処理を
行うベクトル処理部と、プロセッサアレイと、プロセッ
サアレイの起動終結、プロセッサアレイが発行する主記
憶参照要求を管理するアレイコントローラ部と、スカラ
処理部、ベクトル処理部、アレイコントローラ部から発
行される主記憶参照要求間の優先順位を決定する主記憶
制御部と、主記憶部とにより構成し、アレイコントロー
ラ部にアドレス変換機構、キー記憶及びプログラム状態
語を設置することにより達成され、さらに、このような
構成の処理装置により処理する命令に、少くとも、ベク
トル処理及び並列処理を起動する命令、アレイコントロ
ーラ部内のアドレス変換機構及びキー記憶機構にデータ
を書込む命令を追加することによって達成される。また
、プロセッサアレイから発行される多くの主記憶参照要
求を遅延なくアドレス変換するために、アレイコントロ
ーラ部におくアドレス変換機構を、リロケーションレジ
スタ方式により構成し、リロケーションレジスタにデー
タを書込むL oad Reloca−Lion  T
able  Entry (以下LRTEという)命令
、キー記憶に書込を行うS et  S torage
  K ey(以下SSKという)命令、並列処理を起
動するS tart  P arallel  P r
ocessing  (以下SPPという)命令を備え
ることにより達成される。
〔作 用〕
前述のように構成されたベクトル処理装置において、ス
カラ処理部は、主記憶部上に記憶されているプログラム
を主記憶制御部を介して読出して命令の解読を行う。
O8は、ユーザジョブの実行に先立ってユーザジョブの
空間を割当て、割当てた実空間を論理アドレスでアクセ
スできろように、リロケーションテーブルを主記憶部上
に生成し、この主記憶部上のテーブルを、ベクトル処理
部内のりロケーションテーブル、アレイコントローラ部
内のりロケーションテーブルにロードする。O8は、次
に、主記憶部の実空間に対応するキーの情報をベクトル
処理部及びアレイコントローラ部内のキー記憶部にセッ
トし、ユーザジョブに制御を渡す。
スカラ処理部は、ユーザジョブの実行中、SPP命令が
スカラ処理部で実行されると、アレイコントローラに対
し、プロセッサアレイを起動し並列処理を開始させる制
御を行う。プロセッサアレイによる並列処理の実行中、
主記憶部を参照する場合、プロセッサアレイは、アレイ
コントローラ部へ主記憶参照要求を発行する。この主記
憶参照要求は、リロケーションテーブルによって、論理
アドレスが実アドレスに変換され、続いてキー記憶を参
照することによって実行されるが、キー記憶の参照の結
果、主記憶参照要求が不当でなければ、アレイコントロ
ーラ部は、主記憶制御部にこの主記憶参照要求を発行す
る。キー記憶の参照の結果、その主記憶参照要求が不当
な要求であった場合、その主記憶参照要求は取消され、
アレイコントローラ部は、スカラ処理部にその参照要求
が不当なものであったことを報告する。正当な主記憶参
照要求によって、主記憶部から読出されたデータは、主
記憶制御部からアレイコントローラ部を経由して、参照
要求の発行元のプロセッサアレイに転送される。
O8があるタイミングで他のジョブに制御を渡す場合、
プロセッサアレイの処理の終了を待って、アレイコント
ローラ部内のりロケーションテーブル等を書替えた後、
他のユーザジョブに制御を移行させる方法がある。しか
し、−iに、プロセッサアレイの処理は、ベクトル処理
に比較して、複数手続きの処理であるため、長時間を要
する。従って、数多くのユーザに対しサービスを提供す
るため、前述のプロセッサアレイの処理の完了を待つ方
法は、適切な方法とはいえない。本発明においては、O
8は、ジョブ切替えのタイミングでプロセッサアレイの
処理の完了を待つことなく、ベクトル処理部の処理が完
了した時点で、ベクトル処理部内のりロケーションテー
ブル、キー記憶を他のジョブ用に書替え、目的とするジ
ョブに制御を移行させるように動作する。
前述したように、本発明によれば、プロセッサアレイ専
用のアドレス変換機構と、ベクトル処理用のアドレス変
換機構とを別個に備えることにより、ベクトル処理と、
並列処理との並行実行が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明によるベクトル処理装置の一実施例を図面
により詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例のスカラ処理部、主記憶′#
A御部、主記憶部の概略ブロック図、第2図はベクトル
処理部のブロック図、第3図はアレイコントローラ部及
びプロセッサアレイのブロック図、第4図はプライオリ
ティ回路のブロック図である。第1図〜第4図において
、1は主記憶部、2は主記憶制御部、3.10.11は
スイッチング回路、4はアドレス変換回路、5はプログ
ラム状態語レジスタ、6は命令語レジスタ、7.13は
レジスタ、8,14はセレクタ、9,15は加算器、1
2゜16はデコーダ、100.101はRAM、 17
2.173.210゜211は論理回路、175はオー
ダ解読論理回路、201はプロセッサ要素、206はプ
ライオリティ回路である。
第1図において、プログラム状態語が格納されるプログ
ラム状態語レジスタ5の下位ビット部5aには、次の命
令アドレスが格納されており、この次の命令アドレスは
、パス50を介してアドレス変換回路4に入力される。
アドレス変換回路4は、命令アドレスの論理アドレスを
実アドレスに変換し、記憶保護キーを参照し、このアド
レスによるアクセスの正当性をチエツクする。この結果
、このアクセスによる主記憶参照要求が妥当なものであ
れば、アドレス変換回路4は、パス51上にリクエスト
を送出する。このリクエストは、主記憶制御部2を経由
し゛C主記憶部lに送られる。アドレス変換回路4より
パス51に送られるリクエストには、アドレス変換回路
4でタグが付与されており、このタグは、主記憶部lを
単に通過してスイッチング回路3に作用し、主記憶部1
から読出されたデータをソース先に送出する。
前述のパス51上の命令読出しリクエストに対し、スイ
ッチング回路3から、パス52.53上にアドバンス、
続出データすなわち命令が送出され、その命令は、命令
レジスタに格納される。
以下、スカラ処理部に作用する命令のうち、LRTE命
令、SSK命令、SPP命令及びロード命令の動作につ
いて説明する。これらの命令は、オペレーションフィー
ルド、シンクレジスタフィールド、ペースレジスタフィ
ールド、デイスプレースメントより構成され、夫々命令
レジスタ6のフィールド6a〜6dに格納される。これ
らのフィールドのうち、フィールド6b、6cは、レジ
スタ7を指定する。
命令レジスタ6に格納された命令が主記憶部1上のデー
タをオペランドフィールド6b〜6dにより指示してい
るとき、ペースレジスタフィールド6cのデータは、セ
レクタ8を制御し、該フィールド6cで指示されたレジ
スタ7内のデータが、セレクタ8を介して加算器9に入
力される。このとき、ディスプレースメントロd内のデ
ータは、パス54を通って加算器9に入力される。第1
図においては、レジスタ7は3個のみ示されているが、
レジスタ7の数は他の数であってもよい。加算器9は、
命令レジスタ6のディスブレースメントロdのデータと
レジスタ7のデータとを加算することによって、オペラ
ンドアドレスを生成し、このオペランドアドレスをパス
55を介してアドレス変換回路4に送出する。アドレス
変換回路4は、このオペランドアドレスを実アドレスに
変換して主記憶制御部2に送出する。この結果、主記憶
部1から読出されたオペランドデータと、そのアドバン
ス信号は、パス56.57を通ってスイッチング回路1
0、11に入力される。スイッチング回路10.11は
、命令レジスタ6のシンクレジスタフィールド6bの情
報を選択情報として受け、レジスタ7を選択する。パス
57トのアドバンス信号は、スイッチング回路11を介
して選択されたレジスタ7にセット信号として与えられ
、パス56上のオペランドデータは、このセット信号に
よって、シンクレジスタフィールド6bで指定されたレ
ジスタ7に格納される。
命令レジスタ6上のオペレーションフィールド6aのデ
ータは、パス58を介してデコーダ12に与えられ、該
デコーダ12で解読されその命令語長が決定される。レ
ジスタ13は、命令語長が格納されている。第1図では
、レジスタ13は2個のみ示しているが、命令語長の種
類に応じて、より多数のレジスタ13が設けられてもよ
い。レジスタ13内の命令語長は、デコーダ12の出力
によってセレクタ14により選択され、加算器15に入
力される。加算器15は、もう一方の入力として、パス
50を介してプログラム状態語レジスタ5から次命令ア
ドレスが与えられており、このアドレスと、前記命令語
長の加算結果をパス59を介して、プログラム状態語レ
ジスタ5に送出する。
デコーダ16は、命令レジスタ6上のオペレーションフ
ィールド6aのデータを解読し、命令の種類によって、
命令が解読されて直ちに完了するものと、命令実行状態
に入り処理装置の資源からの完了報告によって完了する
ものの2種類を識別する。デコーダ16は、この識別の
結果が前者の場合、パス61上に信号値“l”を送出し
、後者の場合パス60上に信号値“1″を送出する。パ
ス60上の信号が1″となると、フリップフロップ17
がセットされる。
いま、命令レジスタ6内の命令がロード系の命令である
とする。このとき、この命令の処理完了時、パス62を
通してアドバンス信号がAND回路18に与えられるの
で、AND回路18は、このアドバンス信号とフリップ
フロップ17の出力信号との論理積をとる。この論理積
が“l”となったとき、すなわち、フリップフロップ1
7がセットされていて、かつ、アドバンス信号が与えら
れたとき、AND回路18の出力は、フリップフロップ
I7をリセットするとともに、OR回路19に送られる
。OR回路19は、パス61上の信号とAND回路18
の出力信号との論理和をとり、命令完了を意味する信号
としてその論理和信号をパス63上に送出する。このバ
ス63上の信号は、プログラム状態語レジスタ5の次命
令アドレス部5aのセット信号として利用される。
命令レジスタ6内の命令がSSK命令、またはLRTE
系の命令の場合、レジスタ7内の記憶保護キーまたはり
ロケーションテーブルにセットすべきデータは、パス6
4を経由して、ベクトル処理部あるいはプロセッサアレ
イに、夫々パス65.66を介して送出される。一方、
この場合、デコーダ16は、パス67またはパス68上
に夫々、コマンド信号、オーダ信号を送出する。これら
の信号は、ベクトル処理部、プロセッサアレイに送られ
る。
第2図に示すベクトル処理部において、論理回路173
は、アドレスリロケーションと記憶保護キーの参照を行
うための論理回路であり、RAM100は、リロケーシ
ョンテーブルを保持し、RAMl0Iは、記憶保護キー
を保持している。パス67、65を介して、第1図に示
すスカラ処理部から第2図に示すベクトル処理部のりロ
ケーションテーブル。
記憶保護キーに対して書込が行われる場合、1つのスカ
ラ命令に対して2種類のオーダ信号がパス67、Fに送
出され、アドレスと書込データの2種類のデータがパス
65とに送出されてくる。パス67上のオーダ信号は、
オーダ解読論理部175内のデコーダ102によって解
読される。パス65上のデータは、−旦、レジスタ10
3にラッチされた後、デコーダ102の出力によって制
御されるスイッチング回路104により、そのデータが
アドレスか書込データかによって、夫々レジスタ105
.106に格納される。次に、これらのデータをリロケ
ーションテーブルに書込むのか、記憶保護キーに書込む
のかの区別が行われる。この区別は、デコーダ102に
よって行われ、この区別を行う出力信号がパス150上
に送出される。スイッチング回路107.108は、こ
のパス150上の信号により制御され、夫々、アドレス
及び書込データをパス151.152及びパス153゜
154上に送出する。
パス67上のオーダがLRTE命令の場合、デコーダ1
02は、パス155上に信号値“1”を送出する。これ
により、セレクタ109、スイッチング回路110は、
夫々、パス151をRAM100のアドレス端子に接続
し、パス153をRAM100のデータ端子に接続し、
また、パス155上の信号によってRAM100への書
込が指示されるので、リロケーションテーブルへのデー
タの書込が行われる。
パス67上のオーダがSSK命令の場合、デコーダ10
2は、パス156上に信号値“1”を送出する。
これにより、セレクタ111.スイッチング回路112
は、夫々、パス152をRAMl0Iのアドレス端子に
接続し、パス154をRAMl0Iのデータ端子に接続
し、またパス156上の信号によってRAMIOlへの
書込が指示されるので、記憶保護キーへのデータの書込
が行われる。
レジスタ113には、ベクトル処理部で処理すべきベク
トル命令が格納される。いま、レジスタ113に格納さ
れたベクトル命令をロード/ストア系の命令であるとし
て、次にその動作を説明する。ロード/ストア系以外の
命令では、リロケーションテーブル、記憶保護キーを参
照する必要がないので、その動作の説明を省略する。ロ
ード/ストア系命令は、主記憶部1上のベクトルデータ
がベース値とベクトル要素間のストライド値によって規
定され、このベース値とストライド値とは、ベクトル処
理の開始前に、夫々レジスタ114.115に格納され
ているものとする。これらのレジスタ114゜115に
対するベース値とストライド値のセットは、スカラ処理
部により行われる。このセットの方法は、公知であるが
、この発明には直接関係していないのでここでは、その
説明を省略する。ロード/ストア系のベクトル命令のオ
ペランドは、シンク(ロード時)、ソース(ストア時)
のレジスタ番号を指定するフィールド、ストライド値を
指定するフィールド及びベース値を指定するフィールド
により構成されている。ベクトル命令を格納するレジス
タ113では、夫々113b、 113c、 113d
がこれらのフィールドに対応している。ベース値を指定
するフィールド113dの出力は、セレクタ116に作
用し、レジスタ114を選択することによって、命令の
指定したベース値をパス160上に送出する。
ストライド値を指定するフィールド113cの出力は、
セレクタ117に作用し、レジスタ115を選択するこ
とにより、命令の指定したストライド値をパス161上
に送出する。
ベクトル命令がレジスタ113にセットされるとき、第
1図に示すスカラ処理部のスイッチング回路3から、ア
ドバンス信号がパス70上に送出される。このアドバン
ス信号は、アンプ回路118を経て、パス162上に出
力され、セレクタ119に作用する。セレクタ119は
、パス162上の信号値が“1“の場合にパス160を
選択して、このパス上のベース値を示すデータを加算器
120に送出する。
レジスタ113内の命令がロード/ストア系の命令の場
合、デコーダ121は、パス163上に信号値“1“を
送出する。パス163上の信号とパス162上の信号と
は、AND回路122により論理積がとられる。AND
回路122のこの論理積出力は、加算器120に作用し
て、パス164上のデータをスルーさせ、そのデータを
レジスタ123に格納する。
セレクタ119は、パス162上の信号値が“l“とな
るとパス161 とパス164とを接続するので、ベク
トルデータのストライド値が加算器120へ入力される
ことになる。すなわち、前述の結果、加算器120は、
ベース値とストライド値を加算した値をレジスタ123
にセットする。このレジスタ123内のデータは、主記
憶部lのベクトルデータの論理アドレスを示している。
この論理アドレスは、セレクタ109を介してリロケー
ションテーブルを保持しているRAM100のアドレス
端子に入力され、これによりRAM100を引用して得
られた実アドレスは、パス165を介してレジスタ12
4に格納される。
一方、このようにして得られた実アドレスは、レジスタ
124に格納されると同時に、セレクタ111を通って
RAMl0Iを引用するためにも用いられる。RAMl
0Iを引用した結果得られたアクセス領域の記憶保護キ
ーは、パス166上に得られる。
ユーザプログラムの記憶保護キーは、プログラム状B語
レジスタ5上の1つのフィールドに存在している。比較
回路126は、バス166上に得られた記憶保護キーと
、パス170上のユーザプログラムの記憶保護キーとを
比較し、両者が不一致の場合、主記憶部へのアクセスが
不可であると判断し、パス167上にアクセスキャンセ
ル信号を送出する。
レジスタ113内のフィールド113bには、主記憶部
から読出したベクトルデータを格納するベクトルレジス
タの番号が格納されており、このデータは、主記憶リク
エストに附随するタグの一種として、レジスタ128.
パス168を介して主記憶制御部2に送られる。比較回
路126の比較結果が一致した場合、このパス168上
の信号と、パス169上の実アドレスとは、アクセスの
有効な信号として主記憶制御部に送出される。
パス70上にアドバンス信号が送られて(ると、このア
ドバンス信号は、アンプ回路11Bを介してカウンタ1
30をリセットする。カウンタ130は、このリセット
の後、マシンサイクルピッチでカウントアツプされ、そ
のカウント値がレジスタ131にセットされる。
レジスタ132には、スカラ処理部より図示しない手段
を用いてベクトルデータ長−1の値が格納されているも
のとする。このレジスタ132の値と、レジスタ131
のカウント値とは、比較回路133で比較され、比較回
路133は、両者が一致したとき、パス171上に信号
値“1“を送出する。
レジスタ134には、ベクトル命令語長が格納され、レ
ジスタ135には現在実行中であるベクトル命令の論理
アドレスが格納されている。この両者は、加算器136
によって加算され、次命令アドレスが生成される。この
次命令のアドレスは、論理回路172における、アドレ
スリロケーション及び記憶保護キーの参照のため、論理
回路172に入力される。この論理回路172は、すで
に説明した論理回路173と同様に構成され、アドレス
リロケーション及び記憶保護キーの参照を行う論理回路
であり、そのリロケーションチーフルと記憶保護キーの
内容は、論理回路173の場合と同一である。
従って、パス151〜156及びパス170上のデータ
は、そのまま論理回路172の入力として使用すること
ができる。また、論理回路172の出力は、論理回路1
73の出力のパス167、169と同様に主記憶制御部
2に送出される。ベクトル命令読出しでは、ベクトルレ
ジスタへデータを書む場合のように、シンク側のレジス
タ番号を必要としないので、この場合、パス168に相
当するパスは不要である。
第3図に示すアレイコントローラ部及びプロセッサアレ
イ部において、フリップフロップ200は、プロセッサ
アレイ部を構成する複数のプロセッサ要素201の夫々
にl対l対応に備えられ、夫々のプロセッサ要素の状態
を保持する。プロセッサ要素201の状態は、そのプロ
セッサ要素201か内部のローカルメモリ上の命令を実
行している場合にビジー状態であるといい、プロセッサ
要素201がウェイト状態にある場合に空状態であると
いう。
プロセッサ201がビジー状態であるとき、対応するフ
リップフロップ200の値は、61′とされており、プ
ロセッサ201が空き状態であるとき、対応するフリッ
プフロップ200の値は、′0′″とされている。
いま、第1図における命令レジスタ6にプロセッサアレ
イ部を起動する命令がセットされると、デコーダ16は
、パス73上に起動すべきプロセッサの番号を送出する
。このプロセッサの番号は、命令のオペランドによって
規定されるものであり、プロセッサアレイ部におけるプ
ロセッサに対する命令は、各プロセッサ要素内のローカ
ルストレージ内に格納されている。
パス73上に処理を起動すべきプロセッサ要素の番号が
送出されてくると、第3図におけるデコーダ202は、
これを解読し、各プロセッサ要素に対応するパス250
〜252の指定されたパスに信号値11“を送出する。
フリップフロップ200の4Mは、インバータ203で
反転されてAND回路204に入力されている。AND
回路204はデコーダ202からの信号値が“l“で、
フリップフロップ200の値が“0“の場合に“l“を
出力し、指定されたプロセッサ要素201を起動すると
ともに、パス253〜255を介してフリップフロップ
200をセットする。前述の動作により、パス73を介
して指定されたプロセッサ要素201が空き状態の場合
に、そのプロセッサ要素201の起動が行われたことに
なる。
AND回路204の出力信号は、OR回路205によっ
て論理和かとられ、その結果がパス256上に送出され
、プロセッサ要素201の起動が完了したことを示す信
号としてスカラ処理部に与えられる。
プロセッサ要素201は、処理を完了してウェイト状態
となると、パス257を介して、夫々のプロセッサ要素
201に対応するフリップフロップ200をリセットす
る。
プロセッサ要素201がその処理動作中、主記憶部への
リクエストを必要とする場合、そのリクエストは、パス
258上に送出される。これらのりりエストは、プライ
オリティ回路206でリクエスト送出のシリアライズが
なされ、パス259上に、順次リクエストが送出され、
同時に、そのリクエストに附随するタグがパス260上
に送出される。
論理回路210.211は、夫々、第2図ですでに説明
した論理回路175.173と同一に構成されており、
両輪連間のパス261〜266は、第2図に示すパス1
51〜156に対応している。レジスタ212は、第1
図に示すプログラム状態語レジスタ5に相当するもので
あるが、スカラ処理部の処理と、プロセッサアレイ部の
処理は、相異るジョブである場合があり得るので、レジ
スタ212にセットされるプログラム状態語は、レジス
タ5にセットされるプログラム状態語とはその内容が異
なっている。レジスタ212上の記憶保護キー情報は、
パス270を介して論理回路211に送られる。このパ
ス270は、第2図に示すパス170に相当するもので
ある。論理回路211でアドレス変換された主記憶リク
エストのアドレス、タグ、キャンセルの各情報は、第2
図に示すパス169.168.167に相当するパス2
69゜268.267を介して主記憶制御部2に送出さ
れる。
プライオリティ回路206の詳細なブロック図が第4図
に示されている。第4図では、図面の簡略化のため、3
個のリクエストまでのプライオリティ回路としたが、n
個のリクエスト処理できるようにその論理を拡張するこ
とは容易である。このプライオリティ回路は、第1図に
示す主記憶制御部2内にも用いられる。
第4図において、プロセッサ要素からのリクエストは、
パス258a〜258Cを介して与えられ、キャンセル
リクエストは、パス267a〜267Cを介して与えら
れる。キャンセルリクエストに関する論理は、第3図に
示すプライオリティ回路206では不用であり、第1図
に示す主記憶制御部2内に備えられるプライオリティ回
路にのみ必要である。
パス258a上のリクエストは、パス267a上のキャ
ンセルリクエストの反転信号と、AND回路300で論
理積がとられ、その結果がスイッチング回路301に入
力される。スイッチング回路301とセレクタ302と
は、同期して動作し、マシンサイクル毎に、その出力ま
たは入力のパスを切換える。いま、あるタイミングで、
バス258a上に送出されてきたリクエストがパス35
0上に送出されたとする。
このとき、このリクエストは、セレクタ302を通って
パス351上に送出される。パス258b上に、パス2
58a上のリクエストと同時にリクエストが送出されて
いる場合、このパス258b上のリクエストは、キャン
セルリクエストが発行されていない限り、パス352上
に送出されるが、AND回路303によって、パス35
1上のパス258a上のリクエストにより抑止される。
プライオリティ回路は、前述のようにして、あるタイミ
ングでパス258a〜258C上のリクエストを、25
8a > 258b > 258cの優先順位で選択し
、次のタイミングでは、258c > 258b > 
258aの優先順位で選択し、パス351,353,3
54上に出力されるリクエストが、同時に2個存在しな
いように制御する。このパス351 、353.354
に出力されたリクエストは、OR回路305を介してパ
ス259a上に送出されるとともに、エンコーダ306
でコード化され、タグ情報に生成されてパス260上に
送出される。
パス360a〜360c上には、リクエストアドレスが
送出されてきており、これらのアドレスは、セレクタ3
07によって、プライオリティのとられたリクエスト対
応に選択され、パス259b上に送出される。
プロセッサ要素からのリクエストがストアリクエストの
場合、ストアデータがパス361a〜361Cに送出さ
れてくるので、アドレス選択と同様に、このストアデー
タに対する選択処理を論理回路308で行い、選択した
ストアデータをパス259Cに送出する。
前述した本発明の実施例は、プロセッサアレイからの主
記憶参照要求のためのアドレス変換機構。
記憶保護キー及びプロセッサアレイを制御するプログラ
ム状態語をアレイコントローラ内に備えているとして説
明したが、これらを、主記憶制御部内に備えるように構
成してもよい。
前述した本発明の実施例は、ベクトル処理部及びアレイ
コントローラ部の夫々に、リロケーションレジスタ方式
のアドレス変換機構を備え、これにより、ベクトル処理
と、並列処理の並行実行を可能にでき、ベクトル処理装
置の負荷分散を適切に行い、処理効率を向上させること
ができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ベクトル処理装
置にプロセッサアレイを接続した構成のシステムにおい
て、lジョブ中のベクトル処理可能な部分と、並列処理
可能な部分とを、夫々ベクトル処理部とプロセッサアレ
イとに処理させる負荷分散を可能とし、かつ、負荷分散
を行うようなジョブを複数個同時に走行させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のスカラ処理部、主記憶制御
部、主記憶部の概略ブロック図、第2図はベクトル処理
部のブロック図、第3図はアレイコントローラ部及びプ
ロセッサアレイ部のブロック図、第4図はプライオリテ
ィ回路のブロック図である。 l−・−・−主記憶部、2−−−−−一主記憶制御部、
3.10゜11・・−・−スイッチング回路、4−−−
−−−−アドレス変換回路、5−・・・−プログラム状
態語レジスフ、6− 命令語レジスタ、7.13− ・
・・・−レジスタ、8,14−・−・セレクタ、9.1
5−・・・加算器、12.16・・−・−一デコーダ、
100 、101・・−・・・−RAM、 172 、
173゜210.21 −・・−論理回路、175−・
−オーダ解読論理回路、20−・・−−−一−プロセッ
サ要素、20−・−・−プライオリティ回路。 第1図 第31図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ベクトル処理装置において、該装置全体を制御する
    スカラ処理部と、ベクトル処理を行うベクトル処理部と
    、並列処理を行うプロセッサアレイと、プロセッサアレ
    イ中のプロセッサ要素の起動終結及び主記憶参照の管理
    を行うアレイコントローラ部と、スカラ処理部、ベクト
    ル処理部及びアレイコントローラ部から発行される主記
    憶参照要求間の優先順位を決定する主記憶制御部と、主
    記憶部とを備え、さらに、プロセッサアレイからの主記
    憶参照要求のために使用するアドレス変換機構、記憶保
    護キー及びプログラム状態語を具備し、これらの論理機
    構内のデータ保持部が前記スカラ処理部からアクセス可
    能であることを特徴とするベクトル処理装置。 2、前記アドレス変換機構、記憶保護キー及びプログラ
    ム状態語は、前記アレイコントローラ部に備えられるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のベクトル処
    理装置。 3、前記アドレス変換機構、記憶保護キー及びプログラ
    ム状態語は、前記主記憶制御部に備えられることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のベクトル処理装置。
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