JPH01211670A

JPH01211670A - 圧縮機のスラスト受装置

Info

Publication number: JPH01211670A
Application number: JP3797688A
Authority: JP
Inventors: Masanori Takahashi; 正憲高橋; Atsuo Hikobe; 彦部　篤夫
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1988-02-19
Filing date: 1988-02-19
Publication date: 1989-08-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は圧縮機のスラスト受装置の改良に関する。

（ロ）従来の技術従来の圧縮機は例えば実公昭６１−２０３１７号公報に
示されているように構成されている。ここで、この公報
を参考に従来例を説明する。第１６図において、密閉容
器５０内の下部に位置する圧縮要素５１はその上部の電
動要素５２より回転軸５３を介して駆動されるようにな
っている。そして、この駆動により吸入ガスは吸入管５
４を経て、シリンダ５５内へ吸入され、回転軸５３の偏
心部５６で回転するローラ５７によって圧縮されて密閉
容器５０内へ吐出され、この密閉容器内は吐出ガスによ
って高温高圧となる。また、圧縮要素５１は密閉容器５
０内の底部のオイルに浸されている。このオイルは油キ
ャンプ５８により回転軸５３の内部に設けられた給油孔
５９へ汲上げられて圧縮要素５１の各摺動面に供給され
る。シリンダ５５０両端面は上軸受部６０と下軸受部６
１とで気密に塞がれている。回転軸５３の偏心部５６に
は下端に下軸受部６１に接するスラスト面６２が設けら
れている。ローラ５７の上下端面には上軸受部６０と下
軸受部６１との間でクリアランスが設けられている。回
転軸５３には圧縮要素５１の各摺動面にオイルを供給す
る導出孔６３が給油孔５９に連通して設けられている。

この構造の圧縮機では油キャンプ５８から給油孔５９へ
汲上げられたオイルを偏心部５６に設けられた導出孔６
３からローラ５７の内部に供給し、この内部に溜ったオ
イルをローラ５７の上下端面に設けられたクリアランス
からシリンダ５５内に供給して、このシリンダ内のシー
ル性と耐摩耗性とが向上するようにしている。

（ハ）　発明が解決しようとする課題しかしながら、下軸受部６１に接する偏心部５６のスラ
スト面６２は面接触して運転時にスラスト方向の荷重を
受けるため、密着してローラ５７の内部に溜ったオイル
が供給されにくくなり、摩耗を起こすとともに、接触面
積が大きく面抵抗による入力が増加する問題があった。

この発明は上記の問題を解決するもので、スラスト受面
の面抵抗を減少させるとともに、スラスト受面のオイル
供給不足による摩耗を防止することを目的としたもので
ある。

（ニ）課題を解決するための手段この発明は軸受部と回転軸とに互に対向して向き合うス
ラスト受面を形成し、このスラスト受面の接触面積を曲
面状の突起で小さくしたものである。

この発明は回転軸の偏心部の下面と下軸受部の上面とに
互に対向して向き合うスラスト受面を形成し、このスラ
スト受面の間に波形のスラストワッシャを挟持したもの
である。

この発明はスラストワッシャを偏心部の下面あるいは下
軸受部の上面に一部突出させて埋込んだものである。

この発明はスラストワッシャに設けてスラスト受面に接
触する突起を、先端面を傾斜させたり、球状にしたりあ
るいは環状にしたりして形成したものである。

（ホ）作用この発明は上記のように構成したことにより、スラスト
受面の面抵抗を小さくし、運転時にスラスト方向に荷重
が作用しても、摺動抵抗を減少させて入力を低減すると
ともに、オイル供給不足による摩耗が生じないようにし
たものである。

（へ）実施例以下この発明を第１図乃至第４図に示す実施例に基いて
説明する。

１は底部にオイルの貯溜されたオイル溜２を有する密閉
容器で、この容器内には上側に電動要素３が、下側にこ
の電動要素の回転軸４によって駆動される回転圧縮要素
５が夫々収納されている。

回転圧縮要素５はシリンダ６と、回転軸４の偏心部７と
、この偏心部によってシリンダ６内を回転するローラ８
と、このローラに接してシリンダ６内を高圧室と低圧室
とに区画するベーン９と、シリンダ６の開口を封じる上
軸受部１０及び下軸受部１１と、この下軸受部に接して
回転軸４のスラスト方向の荷重を受ける偏心部７のスラ
スト受面１２とで構成されている。回転軸４には内部に
オイル溜２のオイルを回転圧縮要素５の各摺動部へ供給
する給油孔１３が設けられている。

１４は下軸受部１１の上面に設けた凹所１５に嵌合わさ
れたスラストワッシャで、このスラストワッシャは偏心
部７のスラおト受面１２側の表面に半球状の突起１６を
複数個設けている。この突起はカーボンコーティングや
窒化処理等によって耐摩耗性被膜をコーティングすると
ともに、この耐摩耗性被膜を研磨加工して接触面を精度
よく仕上げている。

このように構成された圧縮機のスラスト受装置において
、電動要素３によって回転する回転軸４は下軸受部１１
の凹所１５に嵌合わされたスラストワッシャ１４の突起
１６に偏心部７の下面のスラスト受面１２を接触させて
スラスト方向の荷重をかげている。また、突起１６には
オイル溜２のオイルを回転軸４の給油孔１３で汲上げて
回転圧縮要素５の各摺動部を潤滑したオイルが供給され
ている。突起１６は半球状に形成されていることにより
、偏心部７のスラスト受面１２と突起１６との間で形成
される凹部にオイルが保持され、このスラスト受面に油
膜切れが生じにくくされるとともに、接触面積を小さく
させ、摺動抵抗が小さくなるようにしている。

この発明は下軸受部１１の凹所１５に嵌合わされたスラ
ストワッシャ１４の半球状の突起１６で回転軸４の偏心
部７の下面のスラスト方向の荷重を受けるようにしたの
で、スラスト荷重による摺動抵抗を小さくできるように
したものである。

尚、上記説明においては、スラストワッシャ１４を下軸
受部１１の凹所１５に嵌合わせるように説明したが、第
５図に示すように回転軸４の偏心部７の下面と下軸受部
１１の上面との間にスラストワッシャ１７を挟持し、こ
のスラストワッシャに回転軸４の偏心部７の下面と接触
する側に球状の突起１８を設げるようにしてもよいこと
は言うまでもない。

第６図乃至第８図においては、回転軸４の偏心部７の下
面と下軸受部１１の上面との間に挟持されるスラストワ
ッシャ１９を波形にしてこのスラストワッシャの接触面
積を小さくし、摺動抵抗が小さくなるようにしている。

また、第９図及び第１０図においては、スラストワッシ
ャ２０の突起２１の先端に傾斜面２２を形成し、この突
起の先端でのオイルの保持を確実にし、油膜切れを起こ
さないようにしている。

第１１図においては、スラストワッシャ２３の突起２４
を環状に設け、接触が連続して行なわれるようにして、
油膜が連続して形成されるようにしている。

また、第１２図乃至第１５図においては、回転軸４の偏
心部７の下面に突起２５を、半球状あるいは環状に形成
し、スラストワッシャの部品を省略できるようにしてい
る。尚、突起を下軸受部に設けてもよいことは言うまで
もない。

（ト）　　発明の効果この発明の圧縮機のスラスト受装置は軸受部と回転軸と
に互に対向して向き合うスラスト受面を形成し、このス
ラスト受面の接触面積を曲面状の突起で小さくしたので
あるから、回転軸のスラスト受面の面積を少なくさせる
ことによって、スラスト方向の荷重を受ける面の摺動抵
抗を小さくでき、入力を低減できるものである。

この発明は回転軸の偏心部の下面と下軸受部の上面とに
互に対向して向き合うスラスト受面を形成し、このスラ
スト受面の間に波形のスラストワッシャを挟持したので
あるから、波形のスラストワッシャをスラスト受面の間
に挟持することによって、スラスト受面の接触面積を少
なくできるとともに、スラスト受面にオイルが供給され
、油膜切れを防止できろようにしたものである。

この発明はスラストワッシャを偏心部の下面あるいは下
軸受部の上面に一部突出させて埋込んだのであるから、
一部突出させてスラストワッシャを埋込むことによって
、スラスト方向の荷重を受けるスラスト受面の摺動抵抗
を低減できるとともに、スラストワッシャの片面を加工
するだけでスラスト受面の摩耗を防止できるようにした
ものである。

また、この発明はスラストワッシャにスラスト受面に接
触する突起を、先端面を傾斜させたり、球状にしたりあ
るいは環状にしたりして形成したのであるから、スラス
ト受面にスラストワッシャの突起を接触させることによ
って、スラスト方向の荷重を受けるスラスト受面のオイ
ル保持力を向上できるとともに、接触面積を少なくでき
、油膜切れによる摩耗や入力の増加を防止できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はこの発明の一実施例を示し、第１図
は回転圧縮機の要部断面図、第２図はスラスト受面の要
部拡大断面図、第３図はスラストワッシャの平面図、第
４図は第３図のＡ−Ａ線断面図、第５図は他の実施例を
示す回転圧縮機の要部断面図、第６図乃至第８図はその
他の実施例を示し、第６図は波形のスラストワッシャを
取付けた状態を示す断面図、第７図は波形のスラストワ
ッシャの平面図、第８図は第７図のＢ−Ｂ線断面図、第
９図及び第１０図はその他の実施例を示し、第９図はス
ラストワッシャの平面図、第１０図は第９図のＣ−Ｃ線
断面図、第１１図はその他の実施例を示すスラストフッ
シャの断面図、第１２図及び第１３図はその他の実施例
を示し、第１２図は回転軸の要部底面図、第１３図は第
１２図のＤ−り線断面図、第１４図及び第１５図はその
他の実施例を示し、第１４図は回転軸の要部底面図、第
１５図は第１４図のＥ−Ｅ線断面図、第１６図は従来の
回転圧縮機の要部断面図である。１　密閉容器、　３　・電動要素、　４・・・回転軸、
５・・・回転圧縮要素、　　６・・・シリンダ、　　７
・・・偏心部、　８・　ローラ、　　１０・・上軸受部
、　　１１・下軸受部、　　１２・・スラスト受面、　
　１４．１７゜２０．２３・・・スラストワッシャ、　
　１６．１８，２１．２４．２５・・・突起、　　２２
・・・傾斜面。

Claims

【特許請求の範囲】１、密閉容器内に電動要素と、この電動要素の回転軸に
よって駆動される圧縮要素とを収納し、この圧縮要素に
回転軸を軸支する軸受部を設け、この軸受部と回転軸と
に互に対向して向き合うスラスト受面を形成した圧縮機
において、前記スラスト受面の接触面積を小さくしたこ
とを特徴とする圧縮機のスラスト受装置。２、スラスト受面に曲面状の突起を設けたことを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載された圧縮機のスラス
ト受装置。３、密閉容器内に電動要素と、この電動要素の回転軸に
よって駆動される回転圧縮要素とを収納し、この回転圧
縮要素をシリンダと、回転軸の偏心部によってシリンダ
内を回転するローラと、シリンダの開口を封じる上軸受
部及び下軸受部とで構成し、回転軸の偏心部の下面と下
軸受部の上面とに互に対向して向き合うスラスト受面を
形成した圧縮機において、前記回転軸の偏心部の下面と
下軸受部の上面との間にスラストワッシャを挟み込んだ
ことを特徴とする圧縮機のスラスト受装置。４、スラストワッシャを波形に形成したことを特徴とす
る特許請求の範囲第３項に記載された圧縮機のスラスト
受装置。５、スラストワッシャを回転軸の偏心部の下面あるいは
下軸受部の上面に一部突出して埋込んだことを特徴とす
る特許請求の範囲第３項に記載された圧縮機のスラスト
受装置。６、スラストワッシャは表面の硬度を高めるとともに、
接触面を研磨加工したことを特徴とする特許請求の範囲
第３項に記載された圧縮機のスラスト受装置。７、スラストワッシャにはスラスト受面に接触する突起
が設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第３
項に記載された圧縮機のスラスト受装置。８、突起の先端面を傾斜させたことを特徴とする特許請
求の範囲第７項に記載された圧縮機のスラスト受装置。９、突起を球状にして複数個設けたことを特徴とする特
許請求の範囲第７項に記載された圧縮機のスラスト受装
置。１０、突起を環状にしたことを特徴とする特許請求の範
囲第７項に記載された圧縮機のスラスト受装置。