JPH0121152B2 - - Google Patents

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JPH0121152B2
JPH0121152B2 JP53036845A JP3684578A JPH0121152B2 JP H0121152 B2 JPH0121152 B2 JP H0121152B2 JP 53036845 A JP53036845 A JP 53036845A JP 3684578 A JP3684578 A JP 3684578A JP H0121152 B2 JPH0121152 B2 JP H0121152B2
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JP
Japan
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group
salts
formula
cephalosporins
groups
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Application number
JP53036845A
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English (en)
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JPS54130594A (en
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Isamu Saikawa
Shuntaro Takano
Kaishu Momoi
Isamu Takakura
Juichi Ochiai
Kyoshi Tanaka
Takashi Yasuda
Hideo Taki
Masaru Tai
Yoshikazu Fukuoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyama Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyama Chemical Co Ltd filed Critical Toyama Chemical Co Ltd
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Publication of JPS54130594A publication Critical patent/JPS54130594A/ja
Publication of JPH0121152B2 publication Critical patent/JPH0121152B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Cephalosporin Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なセフアロスポリン類、さらに詳
細にはつぎの一般式() 〔式中、R1は水素原子またはカルボキシル保護
形成基を;R2はアシルオキシ基または含窒素複
素環式チオ基を;R3は低級アルキル基を;nは
0、1または2を;Aは置換基を有するかもしく
は有しないアルキル基を;Bは
【式】 (またはその互変異性体である
【式】) を示す。〕 で表わされるセフアロスポリン類およびその塩類
に関するものである。 而して、その目的とするところはグラム陽性菌
ならびにグラム陰性菌に対して広範囲な抗菌スペ
クトルを有すると共に、β−ラクタマーゼに対し
ても安定な性質を有し、人および動物の疾病に対
し有効なセフアロスポリン類を提供せんとするに
ある。 従来、7−アシルアミノセフアロスポラン類
(セフアロスポリン)のアシル基のα−位にアミ
ノ基を有するものはグラム陽性菌のみならず陰性
菌に対しても抗菌活性を示すことが知られている
が、臨床上重篤な感染症の原因として知られてい
る緑膿菌や変形菌に対して有効な抗菌活性を示さ
ないこと、また薬剤耐性菌により産生されるβ−
ラクタマーゼに対して不安定であること、現在臨
床上問題とされている薬剤耐性菌に対しても有効
な抗菌活性を示さないことなど欠点を有してい
る。 そこで本発明者らは上記の欠点を有さないセフ
アロスポリン類を得るべく種々研究した結果、一
般式()で表わされるセフアロスポリン類およ
びその塩類が頭書の目的を十分満たし、きわめて
価値ある治療効果を発揮することを見出し本発明
を完成したものである。 本発明に包含されるセフアロスポリン類のうち
好ましいものとしてはつぎの一般式(a)で表
わされるセフアロスポリン類またはその酸性基に
おける塩類が挙げられる。 〔式中、B′は
【式】(またはその互変 異性体である
【式】)を;R1、R2、 R3、nおよびAは前記した意味を有する。〕 以下さらに詳細に本発明を説明する。 本明細書の各一般式におけるBは
【式】で示される基(p)またはその 互変異性体である
【式】で示される基 (q)を示す。すなわち、これらの基(p)およ
び(q)は下に示すごとく平衡関係にある。 また、R1は水素原子またはカルボキシル保護
成形基であり、カルボキシル保護形成基としては
従来ペニシリンおよびセフアロスポリン系化合物
の分野で通常使用されているものが挙げられる。 これらの保護形成基としては、接触還元、化学
的還元またはその他の緩和な条件下で処理すれば
脱離する性質を有するエステル形成基または生体
内において容易に脱離するエステル形成基、また
は水もしくはアルコールで処理すれば容易に脱離
する性質を有する有機シリル基、有機リン基もし
くは有機スズ基など、その他の種々の公知エステ
ル形成基が挙げられる。 この種の保護形成基のうち好適な保護形成基と
しては、具体的に次のものが挙げられる。 (イ) アルキル基;特にメチル基、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec.−ブ
チル、イソブチル、tert.−ブチルおよびペンチ
ルのような直鎖もしくは分枝鎖C1〜14のアルキ
ル基。 (ロ) 置換基の少なくとも1つがクロロ、ブロモ、
フルオロ、ニトロ、アシル、アルコキシ、オキ
ソ、シアノ、アルキルメルカプト、アルキルス
ルフイニル、アルキルスルホニル、アルコキシ
カルボニル、1−インダニル、2−インダニ
ル、フリル、ピリジル、4−イミダゾリル、フ
タルイミド、アゼチジノ、アジリジノ、ピロリ
ジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリ
ノ、N−低級アルキルピペラジノ、2,5−ジ
メチルピロリジノ、1,4,5,6−テトラヒ
ドロピリミジニル、4−メチルピペリジノ、
2,6−ジメチルピペリジノ、アルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、アシルオキシ、アシル
アミノ、ジアルキルアミノカルボニル、アルコ
キシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル
オキシまたは、アルキルアニリノまたはクロ
ロ、ブロモ、低級アルキルもしくは低級アルコ
キシで置換されたアルキルアニリノである置換
低級アルキル基。 (ハ) 3乃至7炭素原子からなるシクロアルキルま
たは低級アルキル置換シクロアルキルまたは
〔2,2−ジ低級アルキル−1,3−ジオキソ
ラン−4−イル〕メチル基。 (ニ) 10炭素原子までを有するアルケニル基。 (ホ) 10炭素原子までを有するアルキニル基。 (ヘ) フエニル基または置換基が少なくとも1つの
前記(ロ)で例示した置換基より任意に選ばれた置
換基である置換フエニル、または式 〔式中Xは−CH=CH−O−、−CH=CH−S
−、−CH2CH2S−、−CH=N−CH=N−、−
CH=CH−CH=CH−、−CO−CH=CH−CO
−、もしくは−CO−CO−CH=CH−である。〕 で示される基もしくはその置換誘導体(置換基
は前記(ロ)で例示したものより任意に選ばれる)、
または式 〔式中Yは−(CH23−、−(CH24−のような
低級アルキレン基である。〕 で示される基もしくはその置換誘導体(置換基
は前記(ロ)で例示したものより任意に選ばれる)
のようなアリール基。 (ト) ベンジルまたは置換基が少なくとも1つの前
記(ロ)で例示した置換基より任意に選ばれた置換
基である置換ベンジルのようなアルアルキル
基。 (チ) フリル、キノリル、メチル置換キノリル、フ
エナジニル、1,3−ベンゾジオキソラニル、
3−(2−メチル−4−ピロリニル)、3−(4
−ピロリニル)もしくはN−(メチルピリジル)
のような複素環式基または置換基が少なくとも
1つの前記(ロ)で例示した置換基より任意に選ば
れた置換基である置換された複素環式基。 (リ) 脂環インダニルまたはフタリジルおよび置換
基がメチル、クロロ、ブロモもしくはフルオロ
であるそれらの置換誘導体、脂環テトラヒドロ
ナフチルおよび置換基がメチル、クロロ、ブロ
モ、もしくはフルオロであるその置換誘導体、
トリメチル、コレステリル、ビシクロ〔4,
40〕デシルなど。 上で例示した保護形成基は主として代表例であ
り、つぎの文献に記載されている保護形成基を任
意に選択することができる。 米国特許3499909号、3573296号および3641018
号:西独特許公開公報2301014号、2253287号およ
び2337105号。 また、本明細書においてR2の「アシルオキシ
基または含窒素複素環式チオ基」とは、具体的に
はアセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオ
キシ、ベンゾイルオキシ、ナフトイルオキシ、シ
クロペンタンカルボニルオキシ、シクロヘキサン
カルボニルオキシ、フロイルオキシ、テノイルオ
キシなどアシルオキシ基;オキサゾリルチオ、チ
アゾリルチオ、イソオキサゾリルチオ、イソチア
ゾリルチオ、イミダゾリルチオ、ピラゾリルチ
オ、ピリジルチオ、ピラジニルチオ、ピリミジニ
ルチオ、ピリダジニルチオ、キノリルチオ、イソ
キノリルチオ、キナゾリニルチオ、インドリルチ
オ、インダゾリルチオ、オキサジアゾリルチオ、
チアジアゾリルチオ、トリアゾリルチオ、テトラ
ゾリルチオ、トリアジニルチオ、ベンズイミダゾ
リルチオ、ベンズオキサゾリルチオ、ベンズチア
ゾリルチオ、トリアゾロピリジルチオ、プリニル
チオ、ビリジン−1−オキシド−2−イルチオな
どの含窒素複素環式チオ基が挙げられる。 さらに、上記のR2は、たとえばハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、メル
カプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ニト
ロ基、シアノ基、シアノアルキル基、アミノ基、
アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アシル
アミノ基、アシル基、アシルオキシ基、カルボキ
シル基、カルバモイル基、アミノアルキル基、N
−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキ
ルアミノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
ルコキシアルキル基、カルボキシアルキル基、ス
ルホアルキル基、スルホ基、スルフアモイルアル
キル基、スルフアモイル基、カルバモイルアルキ
ル基、カルバモイルアルケニル基、アルケニル基
などの1つ以上で置換されていてもよい。 本明細書において「アルキル」とはメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ドデシルな
ど炭素原子数が1〜13までの直鎖および分枝鎖ア
ルキルを意味し、「低級アルキル」とは炭素数が
1から4までの直鎖アルキルを意味し、また、各
一般式のAにおける「アルキル基の置換基」とし
ては、たとえばハロゲン原子、アルキルオキシ
基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アシ
ルオキシカルボニル基、ヒドロキシル基、アルキ
ルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、N,N−
ジ置換アミノ基など種々のものが挙げられる。 さらに、本発明の一般式()で表わされるセ
フアロスポリン類の塩類としては、酸性基におけ
る塩および塩基性基における塩が挙げられ、酸性
基における塩としては従来ペニシリンまたはセフ
アロスポリン系化合物の分野で知られているもの
が挙げられ、特に非毒性塩類を形成するものが好
ましい。たとえば、塩類としてはナトリウム、カ
リウムなどアルカリ金属塩;カルシウム、マグネ
シウムなどアルカリ土類金属塩;アンモニウムイ
オン;プロカイン、ジベンジルアミン、N−ベン
ジル−β−フエネチルアミン、1−エフエナミ
ン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルア
ミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチル
ピペリジン、N−メチルモルホリン、ジエチルア
ミン、ジシクロヘキシルアミンなど含窒素有機塩
基との塩が挙げられる。また、塩基性基における
塩としては塩酸、硫酸などの鉱酸との塩;シユウ
酸、ギ酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸な
どの有機酸との塩;メタンスルホン酸、トルエン
スルホン酸、ナフタレンスルホン酸などのスルホ
ン酸との塩が挙げられる。 本発明は一般式()で表わされセフアロスポ
リン類およびその塩類のすべての光学異性体およ
びラセミ体ならびにすべての結晶形および水和物
におよぶものである。一般式()で表わされる
化合物またはその塩類は従来公知の方法たとえば
つぎの方法により製造される。 製法(1):一般式() 〔式中、B″は
【式】(またはその互変異 性体である
【式】)を(式中、R4はアミ ノ基または保護されたアミノ基を、R5はイミノ
基または保護されたイミノ基を示す。); R6は水素原子、有機シリル基または有機リン
基を示し、R1およびR2は前記した意味を有す
る。〕 で表わされる化合物に、一般式() 〔式中、R3、nおよびAは前記した意味を有す
る。〕 で表わされる化合物のカルボキシル基における反
応性誘導体を反応させ、R4またはR5が保護され
たアミノ基または保護されたイミノ基である場合
は、その保護基を脱離させる方法。 製法(2):一般式() 〔式中、R1、R2、およびR6は前記した意味を有
する。〕 で表わされる化合物に、一般式() 〔式中、R3、n、AおよびB″は前記した意味を
有する。〕 で表わされる化合物またはそのカルボキシル基に
おける反応性誘導体を反応させ、B″におけるR4
またはR5が保護されたアミノ基または保護され
たイミノ基である場合はついでその保護基を脱離
させる方法。 R4またはR5の保護されたアミノ基またはイミ
ノ基としては通常アミノ保護基として使用し得る
すべての基で保護されたアミノ基またはイミノ基
を意味し、該保護基としては、たとえばトリクロ
ロエトキシカルボニル、トリブロモエトキシカル
ボニル、ベンジルオキシカルボニル、p−トルエ
ンスルホニル、p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル、o−ブロモベンジルオキシカルボニル、o
−ニトロフエニルスルフエニル、クロロアセチ
ル、トリフルオロアセチル、ホルミル、tert.−ブ
トキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシ
カルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシ
カルボニル、4−(フエニルアゾ)ベンジルオキ
シカルボニル、4−(4−メトキシフエニルアゾ)
ベンジルオキシカルボニル、ピリジン−1−オキ
サイド−2−イル−メトキシカルボニル、2−ピ
リジルメトキシカルボニル、2−フリルオキシカ
ルボニル、ジフエニルメトキシカルボニル、1,
1−ジメチルプロポキシカルボニル、イソプロポ
キシカルボニル、1−シクロプロピルエトキシカ
ルボニル、フタロイル、サクシニル、1−アダマ
ンチルオキシカルボニル、8−キノリルオキシカ
ルボニルなどの脱離しやすいアシル基が挙げら
れ、さらに、例えばトリチル、2−ニトロフエニ
ルチオ、2,4−ジニトロフエニルチオ、2−ヒ
ドロキシベンジリデン、2−ヒドロキシ−5−ク
ロロベンジリデン、2−ヒドロキシ−1−ナフチ
ルメチレン、3−ヒドロキシ−4−ピリジルメチ
レン、1−メトキシカルボニル−2−プロピリデ
ン、1−エトキシカルボニル−2−プロピリデ
ン、3−エトキシカルボニル−2−ブチリデン、
1−アセチル−2−プロピリデン、1−ベンゾイ
ル−2−プロピリデン、1−〔N−(2−メトキシ
フエニル)カルバモイル〕−2−プロピリデン、
1−〔N−(4−メトキシフエニル)カルバモイ
ル〕−2−プロピリデン、2−エトキシカルボニ
ルシクロヘキシリデン、2−エトキシカルボニル
シクロペンチリデン、2−アセチルシクロヘキシ
リデン、3,3−ジメチル−5−オキソシクロヘ
キシリデンなどの脱離しやすい基、また、ジもし
くはトリアルキルシリルなどのアミノ基の保護基
が挙げられる。 R6における有機シリル基、有機リン基は従来
ペニシリンまたはセフアロスポリンの合成分野に
おいてアミノ基またはカルボキシル基の保護基と
して通常使用されているものが挙げられたとえば
水またはアルコールで処理すれば容易に脱離する
性質を有する(CH33Si、−(CH32Si、
【式】
【式】(C2H5O)2P −;(C2H52P−、などが挙げられる。 次に、一般式()で表わされる化合物は、た
とえば反応に不活性な溶媒中、脱酸剤の存在下
に、一般式() 〔式中、B″は前記した意味を有する。〕 で表わされる化合物のアルカリ金属、アルカリ土
類金属または有機塩基との塩と、一般式()で
表わされる化合物のカルボキシル基における反応
性誘導体とを反応させることによつて容易に得る
ことができる。 次の説明は製法(1)および(2)の実施の態様である
が製法(1)および(2)はほぼ同様の条件で実施でき
る。 すなわち、化合物()もしくは化合物()
を反応に不活性な溶媒、たとえば水、アセトン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、メタノール、エタノール、メトキシエタノー
ル、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、
ベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホル
ム、酢酸エチル、メチルイソブチルケトンなど1
種または2種以上の混合溶媒に溶解または懸濁
し、これに化合物()のカルボキシル基におけ
る反応性誘導体もしくは化合物()または化合
物()のカルボキシル基における反応性誘導体
を塩基の存在下または不存在下に−60〜80℃好ま
しくは−40〜30℃で反応させる。反応時間は一般
に5分〜5時間で十分である。 ここで用いられる塩基としては、水酸化アルカ
リ、炭酸水素アルカリ、炭酸アルカリまたは酢酸
アルカリなど無機塩基、またはトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリ
ジン、N−メチルピベリジン、N−メチルモルホ
リン、ルチジン、コリジンなど第3級アミンある
いはジシクロヘキシルアミン、ジエチルアミンな
ど第2級アミンが挙げられる。 製法(2)の反応で、化合物()もしくはその塩
を原料として使用する際は、たとえばN,N−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド、N−シクロヘキ
シル−N′−モルホリノエチルカルボジイミド、
N,N′−ジエチルカルボジイミド、N,N′−カ
ルボニル(2−メチルイミダゾール)、亜リン酸
トリアルキルエステル、ポリリン酸エチルエステ
ル、オキシ塩化リン、三塩化リン、2−クロロ−
1,3,2−ジオキサホスホラン、オキサゾリル
クロリド、ジメチルクロロホルミニウムクロリ
ド、ジメチルエトキシホルミニウムクロリドなど
のごとき脱水縮合剤の存在下に行なうことができ
る。 製法(1)および(2)の反応および後処理において
R4(またはR5)の保護されたアミノ基(または保
護されたイミノ基)の保護基が脱離し遊離のアミ
ノ基(またはイミノ基)に変換した化合物が得ら
れることがある。 また、同様に保護されたカルボキシル基の保護
基が脱離し遊離のカルボキシル基に変換した化合
物が得られることがある。 さらに、生成物が保護されたアミノ基(または
イミノ基)の場合、常法の脱離反応に付すことに
よりアミノ基(またはイミノ基)の保護基を脱離
させアミノ基(またはイミノ基)に変換させる。 また、R1がカルボキシル保護形成基である一
般式()の化合物の場合はR1が水素原子であ
る一般式()の化合物、またはその塩類に;一
般式()の化合物の塩類である場合には遊離の
化合物に;またR1が水素原子である一般式()
の化合物の場合はR1がカルボキシル保護形成基
である一般式()の化合物、または一般式
()の化合物の塩類にそれぞれ常法によつて変
換することができる。 本発明において、AおよびR2が反応に活性な
基である場合は本反応に際し、通常、カルボキシ
ル基、アミノ基またはヒドロキシル基などを保護
するために用いられている任意の保護基で保護し
ておくこともでき、反応後常法によりその保護基
を脱離させAおよびR2に変換させてもよい。 斯して得られるセフアロスポリン類()およ
びその塩類は常法によつて単離採取することがで
きる。 叙上のように、本発明の一般式()で表わさ
れるセフアロスポリン類およびその塩類の製法
は、ここに記載した製法(1)および(2)に限定される
ものではなく、他の従来公知のいずれの方法を適
用しても製造することができる。 かくして得られる一般式()で表わされるセ
フアロスポリン類およびその塩類はグラム陽性
菌、並びにグラム陰性菌に対して広範囲な抗菌ス
ペクトルを有するばかりでなく、緑膿菌などに対
して極めて優れた抗菌活性を有し、β−ラクタマ
ーゼに対して安定であり、人及び動物の疾病に対
する治療薬としてきわめて価値あるものである。 つぎに本発明の代表的化合物の抗菌力を表に示
す。 尚、表中の数値は化合物の細菌に対する最小発
育阻止濃度(MIC:mcg/ml)を示し、日本化学
療法学会〔(CHEMOTHERAPY)、Vol 16、98
〜99(1968)〕にもとづいて、Heart Infusion
broth(栄研化学社製)で37℃、20時間培養した菌
液を、Heart Infusion agar培地(栄研化学社
製)に接種し、37℃、20時間培養後、菌の発育の
有無を観察し、菌の発育が阻止された最小濃度を
もつてMIC(mcg/ml)とした。但し、接種菌量
は104個/プレート(106個/ml)とした。
【表】 本発明の一般式()で表わされる化合物およ
びその塩類は、遊離酸の形、また非毒性塩、もし
くは生理的に許容されるエステルの形として人お
よび動物に投与される。当該化合物は通常のペニ
シリンまたはセフアロスポリン系薬剤の場合に適
用されている剤形、たとえば錠剤、カプセル剤、
シロツプ剤、注射剤の形に調整し、経口的もしく
は非経口的に投与される。 つぎに、本発明の化合物の製造例を示す。 製造例 1 (1) α−(4−エチル−2,3−ジオキソ−1−
ピペラジンカルボキサミド)−α−(2−トリク
ロロエトキシカルボニルアミノ−4−チアゾリ
ル)酢酸2.0gを乾燥塩化メチレン15mlに溶解
させ、これにN−メチルモルホリン0.43mlを−
20℃で加え、ついでクロル炭酸エチル0.41mlの
塩化メチレン2ml溶液を−20〜−25℃で5分間
要して加え、同温度で1.5時間反応させる。こ
の反応液にジフエニルメチル=7−アミノ−3
−〔5−(1−メチル−1,2,3,4−テトラ
ゾリル)チオメチル〕−△3−セフエム−4−カ
ルボキシラート2.0gの乾燥塩化メチレン30ml
の溶液を−15〜−20℃で15分間要して滴下し、
さらに−10〜−15℃で2時間反応させる。反応
溶液を室温まで戻した後、水30ml中に投入し、
飽和重ソウ水でPH6.5とし、有機層を分取する。
新たに水30mlを加え6N−塩酸水でPH2.0とし、
有機層を分取し、水30ml飽和食塩水30mlで順次
洗浄する。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去すると白色泡末状の残査
3.3gを得る。このものは薄層クロマトグラフ
イー上(展開液ベンゼン:酢酸エチル=1:
3)で2成分存在する。 これをシリカゲルカラムクロマトグラフイー
を用い、ベンゼン:酢酸エチル=3:2で溶離
展開し、融点166〜179℃(分解)を示す白色粉
末状の上部成分1.3gと融点180〜190℃(分解)
を示す白色粉末状の下部成分1.4gとを得た。 上部成分 推定構造:ジフエニルメチル=7−〔D−α−
(2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ
−4−チアゾリル)−α−(4−エチル−2,
3−ジオキソ−1−ピペラジンカルボキサミ
ド)アセトアミド〕−3−〔5−(1−メチル
−1,2,3,4−テトラゾリル)チオメチ
ル〕−△3−セフエム−4−カルボキシラート IR(KBr)cm-1;νc=o 1780、1710、1685 NMR(CDCl3)ppm値; 1.12(3H、t、−CH3)、2.90〜3.87(8H、
m、CH2×4)、3.47(3H、sN−
CH3)、4.12、4.20(2H、ABq、CH2)、
4.24、4.90(2H、ABq、CH2)、5.04(1H、
d、CH)、5.56(1H、d、CH)、5.98
(1H、d、d、CH)、6.76(1H、s、
CH)、6.89s、CH)、7.26(11H、m、Ph×
2、NH)、8.62(1H、bs、NH)、9.70
(1H、d、NH) 下部成分 推定構造:ジフエニルメチル=7−〔L−α−
(2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ
−4−チアゾリル)−α−(4−エチル−2,
3−ジオキソ−1−ピペラジンカルボキサミ
ド)アセトアミド〕−3−〔5−(1−メチル
−1,2,3,4−テトラゾリル)チオメチ
ル〕−△3−セフエム−4−カルボキシラート IR(KBr)cm-1;νc=o 1780、1710、1685 NMR(CDCl3)ppm値; 1.05(3H、t、−CH3)、3.12〜4.10(8H、
m、CH2×4)、3.81(3H、s、−CH3)、
4.16、4.23(2H、ABq、CH2)、4.84(2H、
bs、CH2)、4.97(1H、d、CH)、5.67
(1H、d、d、CH)、6.12(1H、d、
CH)、6.75(1H、s、CH)、6.84(1H、s、
CH)、7.23(10H、s、Ph×2)、7.90〜
8.30(2H、m、NH×2)、9.79(1H、d、
NH) (2) (1)で得た上部成分0.8gを85%ギ酸15mlに溶
解させ、これに氷冷下亜鉛末0.40gを加え同温
度で3時間撹拌する。不溶物を別し、減圧下
溶媒を留去し、残留物に塩化メチレン10ml、ア
セトン5mlおよび水10mlを加え溶解し、飽和重
ソウ水でPH7.0に調整する。有機層を分取し飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去すると融点185〜192℃
(分解)を示す白色粉末状のジフエニルメチル
=7−〔D−α−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−α−(4−エチル−2,3−ジオキソ−1
−ピペラジンカルボキサミド)アセトアミド〕
−3−〔5−(1−メチル−1,2,3,4−テ
トラゾリル)チオメチル〕−△3−セフエム−4
−カルボキシラート0.45g(収率67.5%)を得
る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1770、1700、1675 NMR(CDCl3)ppm値; 1.11(3H、t、−CH3)、3.20〜3.99(8H、
m、CH2×4)、3.76(3H、s、−CH3)、
4.21〜4.26(2H、ABq、CH2)、3.81(1H、
d、CH)、5.49(1H、d、CH)、5.73
(1H、d、d、CH)、6.37(1H、s、
CH)、6.85(1H、s、CH)、7.29(10H、
s、Ph×2)、8.07(1H、bs、NH)、9.70
(1H、d、NH) (3) (1)で得た下部成分0.8gを(2)と同様に反応し
て処理すれば、融点175〜180℃(分解)を示す
白色粉末状のジフエニルメチル=7−〔L−α
−(2−アミノ−4−チアゾリル)−α−(4−
エチル−2,3−ジオキソ−1−ピペラジンカ
ルボキサミド)アセトアミド〕−3−〔5−(1
−メチル−1,2,3,4−テトラゾリル)チ
オメチル〕−△3−セフエム−4−カルボキシラ
ート0.4g(収率60.0%)を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1770、1700、1675 NMR(CDCl3)ppm値; 1.05(3H、t、−CH3)、3.10〜4.30(10H、
m、CH2×5)、3.75(3H、s、−CH3)、
4.90(1H、d、CH)、5.60〜5.85(2H、m、
CH×2)、6.37(1H、s、CH)、6.79
(1H、s、CH)、7.30(11H、m、Ph×2、
NH)、8.10(1H、bs、NH)、9.68(1H、
d、NH) (4) (2)で得たジフエニルメチル=7−〔D−α−
(2−アミノ−4−チアゾリル)−α−(4−エ
チル−2,3−ジオキソ−1−ピペラジンカル
ボキサミド)アセトアミド〕−3−〔5−(1−
メチル−1,2,3,4−テトラゾリル)チオ
メチル〕−△3−セフエム−4−カルボキシラー
ト0.2gをアニソール2.0mlに溶解し、氷冷下ト
リフルオロ酢酸2.0mlを加え、同温度で30分間
撹拌する。不溶物を別し、減圧下溶媒を留去
し、残留物に酢酸エチル5mlを加え処理する
と、融点185〜195℃(分解)を示す白色粉末状
の7−〔D−α−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−α−(4−エチル−2,3−ジオキソ−1
−ピペラジンカルボキサミド)アセトアミド〕
−3−〔5−(1−メチル−1,2,3,4−テ
トラゾリル)チオメチル〕−△3−セフエム−4
−カルボン酸のトリフルオロ酢酸塩0.17g(収
率90.4%)を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1765、1700、1670 NMR(DMSO−d6)ppm値; 1.08(3H、t、−CH3)、3.12〜4.07(8H、
m、CH2×4)、3.92(3H、s、−CH3)、
4.24、4.80(2H、ABq、CH2)、5.00(1H、
d、CH)、5.48(1H、d、CH)、5.72
(1H、d、d、CH)、6.75(1H、bs、−
COOH)、6.61(1H、s、CH)、9.12(1H、
d、NH)、9.61(1H、d、NH) (5) (3)で得たジフエニルメチル=7−〔L−α−
(2−アミノ−4−チアゾリル)−α−(4−エ
チル−2,3−ジオキソ−1−ピペラジンカル
ボキサミド)アセトアミド〕−3−〔5−(1−
メチル−1,2,3,4−テトラゾリル)チオ
メチル〕−△3−セフエム−4−カルボキシラー
ト0.2gを(4)と同様に反応せしめ処理して、融
点183〜189℃(分解)を示す白色粉末状の7−
〔L−α−(2−アミノ−4−チアゾリル)−α
−(4−エチル−2,3−ジオキソ−1−ピペ
ラジンカルボキサミド)アセトアミド〕−3−
〔5−(1−メチル−1,2,3,4−テトラゾ
リル)チオメチル〕−△3−セフエム−4−カル
ボン酸のトリフルオロ酢酸塩0.16gを得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1765、1700、1670 NMR(DMSO−d6)ppm値; 1.11(3H、t、−CH3)、3.30〜4.10(8H、
m、CH2×4)、3.94(3H、s、−CH3)、
4.28、4.33(2H、ABq、CH2)、5.08(1H、
d、CH)、5.48(1H、d、CH)、5.65
(1H、d、d、CH)、6.60(1H、s、
CH)、6.80(1H、bs、−COOH)、9.26(1H、
d、CH)、9.64(1H、d、NH) (6) (4)で得た7−〔D−α−(2−アミノ−4−チ
アゾリル)−α−(4−エチル−2,3−ジオキ
ソ−1−ピペラジンカルボキサミド)アセトア
ミド〕−3−〔5−(1−メチル−1,2,3,
4−テトラゾリル)チオメチル〕−△3−セフエ
ム−4−カルボン酸のトリフルオロ酢酸塩0.15
gを50%含水アセトン3mlに溶解し、ピリジン
0.018g(当モル量)を加えたのち減圧下に溶
媒を留去し水を加え結晶を取すれば、7−
〔D−α−(2−アミノ−4−チアゾリル)−α
−(4−エチル−2,3−ジオキソ−1−ピペ
ラジンカルボキサミド)アセトアミド〕−3−
〔5−(1−メチル−1,2,3,4−テトラゾ
リル)チオメチル〕−△3−セフエム−4−カル
ボン酸を得る。同様にして次の化合物を得た。 Γ7−〔D−α−(2−アミノ−4−チアゾリル)
−α−(4−エチル−2,3−ジオキソ−1−
ピペラジンカルボキサミド)アセトアミド〕−
3−〔5−(1−カルバモイルメチル−1,2,
3,4−テトラゾリル)チオメチル〕−△3−セ
フエム−4−カルボン酸 Γ7−〔D−α−(2−アミノ−4−チアゾリル)
−α−(4−エチル−2,3−ジオキソ−1−
ピペラジンカルボキサミド)アセトアミド〕−
3−アセトキシメチル−△3−セフエム−4−
カルボン酸 Γ7−〔D−α−(2−アミノ−4−チアゾリル)
−α−(4−エチル−2,3−ジオキソ−1−
ピペラジンカルボキサミド)アセトアミド〕−
3−〔2−(5−メチル−1,3,4−チアジア
ゾリル)チオメチル〕−△3−セフエム−4−カ
ルボ酸

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、R1は水素原子またはカルボキシル保護
    形成基を;R2はアシルオキシ基または含窒素複
    素環式チオ基を;R3は低級アルキル基を;nは
    0、1または2を;Aは置換基を有するかもしく
    は有しないアルキル基を;Bは【式】 (または互変異性体である【式】)を 示す。] で表わされるセフアロスポリン類およびその塩
    類。 2 Bが【式】(またはその互変異性 体である【式】)である特許請求の範 囲第1項記載のセフアロスポリン類およびその塩
    類。 3 塩類が酸性基における塩類である特許請求の
    範囲第2項記載のセフアロスポリン類その塩類。 4 R2がアセトキシ基または置換基を有するか
    もしくは有しない1,2,3,4−テトラゾリル
    チオまたは1,3,4−チアジアゾリルチオ基;
    nが0;AがC1〜4のアルキル基である特許請求の
    範囲第2項記載のセフアロスポリン類およびその
    塩類。 5 R2が置換基を有する5−(1,2,3,4−
    テトラゾリル)チオ、2−(1,3,4−チアジ
    アゾリル)チオ基である特許請求の範囲第2項記
    載のセフアロスポリン類およびその塩類。 6 R2が置換基を有する5−(1,2,3,4−
    テトラゾリル)チオ基である特許請求の範囲第2
    項記載のセフアロスポリン類およびその塩類。
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