JPH01211452A - グロビンの製造方法 - Google Patents

グロビンの製造方法

Info

Publication number
JPH01211452A
JPH01211452A JP3280588A JP3280588A JPH01211452A JP H01211452 A JPH01211452 A JP H01211452A JP 3280588 A JP3280588 A JP 3280588A JP 3280588 A JP3280588 A JP 3280588A JP H01211452 A JPH01211452 A JP H01211452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
globin
protoporphyrin
ethanol
hemoglobin
hem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3280588A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Igarashi
浩二 五十嵐
Hidekazu Makino
英一 牧野
Shuji Saito
斉藤 修司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP3280588A priority Critical patent/JPH01211452A/ja
Publication of JPH01211452A publication Critical patent/JPH01211452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は血粉からヘムをプロトポルフィリンジエチルエ
ステルとして分離し、ヘムを含まないグロビンを得る方
法に関するものである。
血粉中に含まれるグロビンは食用蛋白質として有用であ
るが、含有ヘムによる着色と、水に対する溶解性が悪い
ことが食用蛋白質としての利用の障害となっている。
C従来の技術] 従来、血粉もしくは血球中のヘモグロビンよりヘムを分
離し、グロビンを得る方法として、ヘモグロビン溶液に
カルボキシメチルセルロースの水溶液を加えて、酸性条
件下でこの高分子とヘミンとの複合体ゲルを形成させ、
生成したゲルを反応液から分離した酸性溶液を中和する
ことによりグロビン沈澱を得る方法が特開昭58−10
8599号公報に報告されている。また、カルボキシメ
チルセルロースの代わりにポリアクリル酸を用いる方法
も報告されている。
これら、凝集剤を用いてヘミンとグロビンを分離する方
法は、分離効率を上げるために極めて低濃度条件下で操
作を行わなければならず実用上の問題がある。
他に、ヘモグロビンを酸−ア七トン処理することにより
酸性アセトン中にヘミンを抽出しグロビンを沈澱として
分離する方法が知られている。しかしこのグロビンは食
品処理工程上使用が認められていないアセトンを使用す
るので食品としの利用ができずその用途が限られてしま
う。
[本発明が解決しようとする問題点] 本発明は、ヘモグロビンより有機溶媒、高分子凝集剤な
どを使用することなく、グロビンを製造する方法を提供
するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは鋭意研究した結果、血粉から食品工程で使
用が認められている試薬だけを用いてかつ簡単な操作で
ヘム含量の少ないグロビンを製造する方法を見出した。
すなわち、本発明は血粉からグロビンを製造する方法に
おいて、血粉をエタノール中に分散させ硫酸第一鉄を加
え塩化水素ガスを通気することによりヘモグロビン中の
ヘムを脱鉄、エステル化しプロトポルフィリンジエチル
エステルとして溶媒中に溶出させて、ヘムとグロビンを
分離し反応液よりグロビンを沈澱物とじて回収すること
を特徴とするグロビンの製造方法を提供するものである
以下、本発明の詳細な説明する。
血粉を5〜10倍量のエタノール中に分散させ、さらに
硫酸第一鉄を加え、ここに塩化水素ガスを通気する。分
散液中の硫酸第一鉄の濃度は、特に限定されないが、3
%ないし10%程度が好ましく例えば血粉200gに対
し硫酸第−y、60 g程度を用いる。また、塩化水素
ガスの通気量は、分散液に塩化水素が飽和される量であ
ることが好ましく、例えば分散液10100O:対し1
00m1/分ないし200m1/分程度である。反応は
常温で行なうことができ、反応完了までに要する時間は
通常60分間ないし120分間である。
上記反応により、ヘモグロビン中のヘムは脱鉄され、プ
ロトポルフィリンジエチルエステルとなってヘモグロビ
ンから分離しエタノール中に溶出してくるが、グロビン
は溶解しないのでヘムとグロビンの分離が可能となる。
次に、反応液の固液分離を行い、沈澱としてグロビンを
得る。ここで得られるグロビンもエステル化していると
考えられるので、エステルをはずすためにアルカリによ
ってケン化することで、脱エステル化反応、加水分解が
おこり、水に対する可溶性のすぐれたグロビンが得られ
る。
[発明の効果] 本発明によれば、エタノール中で血粉をエステル化処理
することにより、ヘモグロビンをグロビンとプロトポル
フィリンジエチルエステルに分離し、ヘム含量の少ない
グロビンを得ることができる。得られたグロビンをアル
カリ処理することにより水に対する可溶性を上げること
ができ、また食品製造工程で使用が認められている試薬
だけを用いて処理を行っているので、得られたグロビン
は食品として利用できその使用用途は広い。一方、ヘム
はプロトポルフィリンジエチルエステルとしてエタノー
ル溶液に溶けているので、プロトポルフィリンジナトリ
ウムへ誘導することにより薬品としての利用が可能であ
る。
[実施例コ 本発明を更に詳細に説明するために、実施例をあげるが
、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない
実施例1 血粉200gを工9)−ル2000m1l:溶血し、硫
酸第一鉄60gを加え、塩化水素ガスを100m1 /
分の供給量で120分間通気した。反応終了後、固液分
離を行い沈澱としてグロビンを185g得た。
得られた乾燥物1gを100m1の水に溶解させたとき
の各pH域における溶解度曲線を第1図に示す。溶液中
の蛋白質の濃度は、バイオラッド試薬(商品名、バイオ
ラッド社製)を用いて測定した。
実施例2 実施例1と同様の方法にて血粉200gを処理し、沈澱
として得たグロビンを水31に懸濁させ、IN水酸化ナ
トリウムを用いてpH−12に調整し、溶解させた。こ
の溶液を2時間加熱することにより、グロビンを脱エス
テル化、加水分解した後、IN塩酸によりpH−7に調
整し濾過し不溶物を除去した。得られた濾液をスプレー
ドライすることにより、グロビン粉139gを得た。得
られたグロビンの各pH領域における溶解度を実施例1
と同様の方法で測定した。その結果を第1図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1及び実施例2で得られたグロビン1
gをそれぞれ100 mlの水に溶解させたときの各p
H域における溶解度曲線を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 血粉からグロビンを製造する方法において、血粉をエタ
    ノール中に分散させ硫酸第一鉄を加え塩化水素ガスを通
    気することによりヘモグロビン中のヘムを脱鉄、エステ
    ル化しプロトポルフィリンジエチルエステルとして溶媒
    中に溶出させて、ヘムとグロビンを分離し反応液よりグ
    ロビンを沈澱物として回収することを特徴とするグロビ
    ンの製造方法。
JP3280588A 1988-02-17 1988-02-17 グロビンの製造方法 Pending JPH01211452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3280588A JPH01211452A (ja) 1988-02-17 1988-02-17 グロビンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3280588A JPH01211452A (ja) 1988-02-17 1988-02-17 グロビンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01211452A true JPH01211452A (ja) 1989-08-24

Family

ID=12369053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3280588A Pending JPH01211452A (ja) 1988-02-17 1988-02-17 グロビンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01211452A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5505980A (en) * 1993-08-02 1996-04-09 National Deer Horn Limited Method of manufacturing powdered deer blood

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5505980A (en) * 1993-08-02 1996-04-09 National Deer Horn Limited Method of manufacturing powdered deer blood
US5637345A (en) * 1993-08-02 1997-06-10 National Deer Horn Limited Method of manufacturing powdered deer blood

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0310659A (ja) 鉄高含有ヘム鉄及びその製造法
NO163859B (no) Fremgangsmaate ved fremstilling av terapeutisk aktive succinylerte jernholdige proteiner.
JP2924914B2 (ja) 透明性良好な乳清ミネラルの製造法
US4537971A (en) Process for preparing quinolinic acid
HUT52712A (en) Process for recovering rhodium
JP2732107B2 (ja) 低分子量キトサンの製造方法
JPH01211452A (ja) グロビンの製造方法
US3083194A (en) Montmorillonite adsorption of fibrin from bovine blood plasma
JPS62123021A (ja) 過レニウム酸アンモニウムの製造方法
JPS62209100A (ja) 生体に有用な性質を持つグロビン及びアセチルグロビンの鉄誘導体、その調製法及び薬学的処方物
RO119720B1 (ro) Procedeu pentru îndepărtarea n-fosfonometilglicinei, din efluentul rezultat la fabricarea acesteia
JPS62298571A (ja) L−システイン塩酸塩1水和物を分離する方法
US3875138A (en) Process for recovering glucagon
US6486318B1 (en) Single pot process for preparing metal picolinates from alpha picoline
JPH01146900A (ja) 鉄含量が高い可溶性ポリペプチド誘導体とその製法及びこれを含有する製薬組成物
SU1465416A1 (ru) Способ регенерации растворов разложени пиритного огарка
US2180636A (en) Amino acids product and method of manufacture
JPH034532B2 (ja)
US2166133A (en) Therapeutically valuable gold compounds and a method for producing the same
JPH0633321B2 (ja) 水溶性キトサンの製造方法
US1218472A (en) Growth-controlling substance derived from the anterior lobe of the pituitary gland and process for producing the same.
JPS60133887A (ja) エラスタ−ゼの製法
SU1353727A1 (ru) Способ получени кристаллического двойного фосфата титана и магни общей формулы @ -TI MG(РО @ ) @ 3Н @ О
JP2986248B2 (ja) テトラアンミン白金ジクロライド溶液の製造方法
US4550200A (en) Process for obtaining D,L-homocystine (II)