JPH01211238A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体の製造方法に関するものである
。

〔従来の技術〕

コーティング方式としては、ロールコート、グラビアコ
ート、エクストルージョンコート、スライドビードコー
ト、カーテンコート等種々の方式があることはよく知ら
れている。

磁気記録媒体は、支持体上に磁性塗布液を塗布すること
によって得られるが、その塗布方式としては、ロールコ
ート、グラビアコート、エクストルージョンコートが一
般的である。この中でも、エクストルージョンコートは
、均一な塗布膜厚が得られるので優れている。

ところで、主として磁気記録媒体の製造を目的としたエ
クストルージョンコート法における従来技術として、特
開昭５７−８４７７１号、同５８−１０４６６６号、同
６０−２３８１７９号公報記載のものが知られている。

他方、磁気テープにおいては、走行安定性、テープ間の
摩擦抵抗の低減等を目的として、支持体の磁性層と反対
側の面に、不塗り層を介して、あるいは介さないでバッ
クコーティング層を形成することが知られている。

このバックコーティング層の形成に当たっては、磁性層
の塗布後、通常はグラビアコートまたはリバースもしく
はキスロールコート法が採用されている。

（発明が解決しようとする課題〕 しかし、バックコーティング層を、磁性層塗布後、前記
の従来方式で塗布すると、塗布時、磁性層面が、ゴムロ
ールとニップし、ロールに付着したあるいは塗布液中に
含有されるゴミによって、磁性層面に押されキズや擦り
キズを生じ、ドロップアウトの原因となっていた。近年
のように、低ドロップアウトの磁気記録媒体が強く望ま
れている事情の下では、コーティング法の面からの解決
策が要請されていた。

そこで、本発明の主たる目的は、ドロップアラトラ少＜
シつつバックコーティング層を一連の塗布ライン中で行
い得る磁気記録媒体の製造方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、支持体の一方の面に磁性層を塗布した後、
乾燥およびカレンダー処理し、次いで支持体の他表面に
対して、エクストルージョンコータヘッドのフロントエ
ツジ面とバックェツジ面を押し当てつつその間のスリッ
トから塗布液を押し出してバックコーティング層を形成
することを連続的に行うことで解決できる。

〔作用〕

本発明では、磁性層の塗布、乾燥およびカレンダー処理
などの磁性層塗布処理としての一連の処理が終った後、
エフルージョンコータヘッドによりバックコーティング
層を形成するため、ドロップアウトが防止される。

すなわち、エフルージョンコーティングヘッドを用いる
ときは、その塗布液にゴミを含有していたとしても、順
次押し出される塗布液に乗ってそのまま支持体上の磁性
層と反対側の面に塗布されるから、磁性層に悪影響を与
えることがない。また、バックコーティング層は、一連
の磁性層塗布処理終了後、巻取前に塗布されるから、た
とえばバックコーティング層を一連の磁性層塗布処理の
完了前に行う場合における搬送ロール群やカレンダーロ
ール群にバックコーティング層が転写してしまうトラブ
ルを回避できる。

一方、ドロップアウトの原因となるゴミ類が磁性層面に
キズを生じさせることを防止するために、ロール式コー
ティング方式を避けてたとえばナイフコータ等を用いて
バックコーティング層を形成することも考えられるが、
一般にバックコーティング層は３μｍ以下の極薄膜であ
ること、巾方向に均一であることが要求されることなど
を考えると、ナイフコータ方式では到底膜厚の均一性を
得ることができないなどの点において実用性に欠け、唯
一エクストルージョン方式のみが実用性を満足すること
を知見した。

〔発明の具体的構成〕

以下本発明をさらに詳説する。

第１図は本発明法を実施するための設備の概要図で、支
持体１が巻戻機２から繰り出され、第１乾燥装置３に至
る前に、エクストルージョン第１コータヘツド４Ａから
、支持体１の一表面に磁性塗布液Ｌｍが塗布される。塗
布された磁性液Ｌｍは、第１乾燥装置３において乾燥さ
れ、磁性層とされる。この磁性層は、カレンダーロール
５において平滑化処理される。次いで、支持体１の他表
面にはバックコーティング層用塗布液Ｌｂがエクストル
ージョン第２コータヘツド４Ｂにより塗布され、その後
、第２乾燥装置６により乾燥され、バックコーティング
層とされ、巻取機７に巻取られる。

上記コータヘッド４Ａ、４Ｂとも、支持体１の走行方向
上流にフロントエツジ面Ｓｆおよび下流にバックェツジ
面ｓｂを有し、それらの境のスリットＧを通してポケッ
トＰに連続的に供給される塗布液を支持体１表面に押し
出しながら塗布するものである。

このコータヘッドの形状は前述の公知のものを使用でき
るが、フロントエツジ面Ｓｆの下流端Ｘにおける接線β
１より、バックェツジ面ｓｂの一部が突出（第２図では
ほぼ上方に突出）するのが、種々の塗布故障を防止する
上で好ましい。

この条件は、前記Ｊ、と、下流端Ｘを通りバックェツジ
面ｓｂを結ぶ線ｌ、とのなす角度をα２、前記１１と、
バックェツジ面ｓｂの下流端Ｙにおける接ｖＡｘ　ｚと
なす角度をα１としたとき、次記式の条件としてもあら
れすことができる。

α２〈α＋　＜１８０’ 一方、バ・ノクエ・ノジ面２の曲率半径ｒは、３〜Ｌｏ
ｗが好ましい。

なお、磁性層の塗布には、エクストルージョン塗方式の
ほか、グラビアロール、リバースロール等の公知の塗布
方式によってもよい。

本発明において、磁性層の形成に当っては、基本的には
磁性微粉末をバインダーに分散したものを塗布液とし、
これを塗布することによって形成できる。

磁性微粉末としては、γ−ＦｅｚＯｉ　、Ｇｏ含含有−
ｐｅ２ｏ３　、Ｃｏ被着ｒ−Ｆｅ、０３、Ｆｅ、０４％
　Ｇｏｏ有Ｆｅ３Ｏ４、Ｃｒｙ、等の酸化物強磁性粉末
、Ｆｅ　　Ｃｏ−Ｎｉ合金、Ｆｅ−Ａ１合金、Ｍｎ−Ｂ
１合金、Ｆｅ−Ａｊ！−Ｐ合金、Ｐｅ　−Ｃｏ−Ｎｉ−
Ｃｒ合金、Ｆｅ−Ｎｉ−Ｚｎ合金、Ｆｅ−Ｇｏ−Ｎｉ−
Ｐ合金、Ｆｅ−Ｎｉ合金、Ｃｏ−Ｎ１−Ｐ合金、Ｃｏ−
Ｎｉ合金、Ｃｏ−Ｐ合金、Ｆｅ−Ｍｎ−Ｚｎ合金、Ｆｅ
−Ｎｉ−Ｍｎ合金、Ｆｅ−Ｎｉ　−Ｃｒ　−Ｐ合金、Ｆ
ｅ−Ｎｉ　−Ｇｏ−Ｚｎ合金等Ｆｅ、　Ｎｉ、　Ｃ０％
　Ｃｒを主成分とするメタル強磁性粉末等各種の強磁性
粉末等を用いることができる。

また、バインダーとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸ブチ
ル−アクリロニトリル共重合体、セルロース系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、合成ゴム系樹脂等を用いる
ことができる。

塗布液は一般に有機溶剤に溶解する。塗布液には、必要
に応じて、分散剤、潤滑剤、研磨側、帯電防止剤、硬化
剤、可塑剤、界面活性剤等が添加されてもよい。

他方、バックコーティング層の形成に際しては、磁性微
粉末を使用することを除いて、無機フィラー、カーボン
、ＣａＳＯ４、ＴｉＯ２等を使用して磁性層に用いられ
る上記の材料から適宜選択できる。

バックコーティング層の厚みは、好ましくは０．１〜５
μｍ、特に０．２〜３μｍが望ましい。

〔実施例〕

次に実施例によって本発明の効果を明らかにする。

（実施例１） 巾１００００で厚み１５μｍのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを支持体として、第１図および第２図に示
す設備で磁性層およびバックコーティング層を塗布によ
って形成した。

塗布速度は１００ｍ／分で、磁性塗布液としては、メタ
ル粉（ＢＥＴ値　６０ｍ’／ｇ）および塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体を有するもので、粘度が２５００　ｃ
ｐｓの状態でウェット膜厚３０μｍに塗布した。

また、バックコーティング層塗布液は、粘度１５００　
ｃｐｓで、フッ素原子を分子中に有するポリウレタン樹
脂を主体とするもので、これを乾燥膜厚２μｍに塗布し
、バックコーティング層を形成した。

（比較例１〜３） バックコーティング層用塗布液の塗布方式を、グラビア
ロール、リバースロールおよびナイフコータに代えた以
外は実施例１と同一としたものをそれぞれ比較例１，２
および３とした。

く結果〉 得られた磁気記録媒体について、それぞれ−１２ｄＢに
おけるドロップアウト量および長手方向の膜厚ばらつき
を調べたところ第１表の結果を得た。

この結果から、本発明法によると、長手方向の膜厚分布
を均一化できるばかりでなく、ドロップアウト量の少い
磁気記録媒体を得ることができることを知見した。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明によれば、磁気記録特性としてのド
ロップアウト量を低減しつつバックコーティング層を形
成でき、しかも膜厚のばらつきが少いバックコーティン
グ層を形成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明法を実施するための設備の概要図、第２
図は好適に用いることができるコーティングヘッドの要
部断面図である。 １・・・支持体、３・・・第１乾燥装置、４Ａ・・・第
１コータヘツド、４Ｂ・・・第２コータヘツド、５・・
・カレンダーロール、６・・・第２乾燥装置、Ｌｍ・・
・磁性塗布液、Ｌｂ・・・バックコーティング用塗布液
、Ｓｆ・・・フロントエツジ面、Ｓｂ・・・バックェツ
ジ面、Ｇ・・・スリット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）支持体の一方の面に磁性層を塗布した後、乾燥お
   よびカレンダー処理し、次いで支持体の他表面に対して
   、エクストルージョンコータヘッドのフロントエッジ面
   とバックエッジ面を押し当てつつその間のスリットから
   塗布液を押し出してバックコーティング層を形成するこ
   とを連続的に行うことを特徴とする磁気記録媒体の製造
   方法。