JPH01209294A - エレベーター戸開閉制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエレベータ−戸開閉制御装置に係り、特に混雑
時等の輸送能力向上に好適なエレベータ−戸開閉制御装
置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の装置は、特開昭５９−１１８６６８号公報記載の
ように、エレベータ−待ち時間が長い場合、戸開き時間
を短くして目的階に短時間で輸送する方式であったり、
特開昭５９−２２８６４号公報都載のように、エレベー
タ−の戸開き時間に過不足が発生した場合、開釦あるい
は閉釦を操作し、実際の戸開き時間を実測して補正する
ことにより、戸開き時間を設定し、移動時間を短縮する
ものであった。

一般に、エレベータ−の乗車時間、下車時間を比較する
と、下車時には乗客が目的階に降りる準備体制にあるこ
と、下車に必要な移動距離が短ν）ことなどのため、短
時間ですむのに対し、乗車時は複数台のエレベータ−到
着を見通せる乗場位置に待機しているため、移動距離も
長くなり、長時間必要となる。これらは戸開放時間によ
って調節してきた。

また、特開昭５９−９２８７５号公報記載のように、環
境条件指定により、戸開閉速度を低くし、騒音斌を調節
する考え方はあったが、全階−率であったため、利用者
の満足するシステムではなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

エレベータ−を利用する待ち客２乗客にとって重要なこ
とは、目的階に短時間で移動することである。待ち客の
いる呼び階へのエレベータ−の到着時間（待ち時間）、
乗客となっての移動時間は、ともに短時間であればある
ほど輸送能力の高いエレベータ−となる。

特に、多数の乗客が乗り合わせるエレベータ−では、各
乗客の目的階までの移動時間は、途中の複数階に停止し
ながら目的階へ行くのであるから、各階へ停止した場合
のエレベータ−停止時間の短縮は、到着時間、移動時間
を大幅に逓減する。

しかるに、従来のように戸開放時限の自動調節だけでは
不十分であり、戸開閉速度を早くする必要がある・ただ
し、単純に戸開閉速度を早くすると、戸の近くの人は恐
怖を感じることになる。また、反転時や戸開閉の開始と
終！時に乗場の戸とかご側の戸の掛合装置などにより騒
音を発することになる。

本発明の目的は、エレベータ−の各階停止時間の主要な
要因である戸開閉時間を利用者の状況に応じて短縮する
ことにより、特に群管理エレベータ−の混雑時の輸送能
力の向上をはかることができるエレベータ−戸開閉制御
装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

エレベータ−のサービス向上をはかるには、戸の開閉時
間、すなわち、戸が開き始めてから開き終るまでの戸開
き動作時間、完全に戸が開いた戸開き時間９戸が閉じ始
めてから閉じ終るまでの戸閉じ動作時間をそれぞれの場
合に見合って適切に設定することが重要である。

上記目的を達成するため、各階停止時の戸開閉速度を可
変速度制御とし、乗客の降車時は戸開き動作速度を高速
とし、乗場の待ち客が乗り込む場合は、戸開き動作速度
を相対的に低速にすることにより各階における乗降を効
率化し、乗客の速度感や心理を満足させるようにした。

〔作用〕

本発明では、戸開閉時間、すなわち、戸が開き始めてか
ら開き終るまでの戸開き動作時間、完全に戸が開いた状
態での戸開き時間９戸が閉じ始めてから閉じ終るまでの
戸閉じ動作時間のうち、戸開閉制御装置により、戸開き
動作時間２戸閉じ動作時間を利用者がエレベータ−から
降車する場合は短くするため高速運転とし、乗客する場
合は相対的に低速運転とするようにした。

さらに、かご内が混雑しているときは戸開閉速度を相対
的に低くし恐怖感を与えないようにした。

また、ビル全体の縦の交通量が多いときは、戸の開閉速
度を上記した制御に対しさらに加速度と、減速度を相対
的に高くし、騒音の発生よりも輸送能力の向上を優先す
るようにした。

〔実施例〕

以ド本発明を第１図、第３図、第４図に示した実施例及
び第２図を用いて詳細に説明する。

第１図は本発明のエレベータ−戸開閉制御装置を含む一
実施例を示すシステム構成図である。第１図においては
、群管理エレベータ−では複数台のエレベータ−の制御
管理を行う群管理制御装置１０があり、待ち客の操作し
た乗場の乗場呼び釦Ｈ１〜Ｈ８による乗場呼び信号は、
群管理制御装置１０の乗場呼び登録装置１１に人力され
る。

一方、群管理制御装置１０の内部には、複数台のエレベ
ータ−の乗場呼びを登録する乗場呼び登録装置１１のほ
か群管理運転によるエレベータ−の割当て、先発２分散
配置を割付は演算する演算部１２．交通量や時間帯に応
じてエレベータ−各号機制御装置２０に運転指令を出す
指令部１３がある。

さらに、号機制御装置２０は、かご内呼びを形成するか
ご内操作盤ＯＰの信号を登録保持するかご呼び登録装＠
２１２戸の開閉を制御する戸開き動作速度コード（ＤＯ
ＰＳＰＣＤ）及び戸閉じ動作速度コード（ＤＣＬＳＰＣ
Ｄ）を演算する戸開閉モード選択回路２２、戸開き時間
を演算する戸開き時限選択回路２３、戸の開閉を指令す
る開閉制御部２４及び戸開閉モード選択回路２２の出力
を受け、開閉モードを出力する戸開閉モード出力回路２
５より構成しである。

また、号機制御装［２０は、各エレベータ−号機毎に戸
開閉制御装＠３０を有し、その内部は、戸開閉モード出
力回路２５からの出力を受は入れ、戸の開閉速度パター
ンを発生させて戸の開閉速度を指令する戸開閉速度パタ
ーン発生回路３１９戸開き９戸閉じの動力を戸開閉駆動
電動機４０に供給する戸開閉駆動装＠３２及び開閉制御
部２４の出力ＳＯＰ、＃ＣＬを受けて実際の戸の状態と
突き合わせ、戸開閉状態の故障を診断する故障診断回路
２２で構成しである。

以下具体的な動作について説明する０乗場からの呼びＨ
１〜Ｈ８に応答するエレベータ−運転指令は、群管理制
御装置１０の内部で乗場呼び登録装置１ｑｌｌによって
保持する乗場呼び信号をもとに演算部１２で群管理エレ
ベータ−の先発エレベータ−が割当てられたり、群管理
エレヘーターノ混雑度が判断されて管理下にあるエレベ
ータ−に運ｌ１ｉａ指令を出す。

一方、応答するエレベータ−乗客によるかご内操作盤Ｏ
Ｐの押釦入力は、かご呼び登録装置２１に保持され、乗
場呼びとは別のところに収納される。

本発明の実施例では、かご呼びがあるときに戸を開く場
合は、第２図（ａ）の戸開き速度線図の曲線ＣＯ４やＣ
Ｏ５に示すように戸開き動作速度を比較的高速にし、降
る人へのサービスを向上させ、また、乗場呼びだけで戸
を開く場合は、曲線Ｃ○２やＣＯＩに示すように戸開き
動作速度を相対的に低速で動作させることにより、急に
高速度となるパターンで乗場戸開き動作をする乗場何戸
の近くの人に与えるショックを防止する（かご内乗客は
減速や着床を感じているため、戸開き動作を予測でき、
びっくりはしない）、また、多少前れたところにいる人
に対しては十二分に間に合う安心感を与えることができ
る（早く開放してしまうと、直ちに出発し、乗り損なう
のではないかと心配するためにあわてさせる）。なお、
第２図（ｂ）は戸閉め速度線図である。すなわち、戸開
閉モード選択回路２２は、第３図のフローチャートに示
すように、初期設定として戸開き動作速度コード（ＤＯ
ＰＳ）’ＣＤ）を中速度３に設定しており（ステップ５
００）、かご呼びで停止する場合は、中高速度４に戸開
き動作速度コード（１）０）’５ＩＪＣＤ）を再設定す
る（ステップ５２０）。

乗場呼びのみで応答したエレベータ−は戸開き速度を低
速度２とする（ステップ６１５）。

このように、降り客がいないときに乗場呼びに応答した
際は戸をゆっくり開くことにより、（１）近くにいる人
は降り客のいないことを予測することができる。

（２）遠くにいる人は安心して乗り込む時間を得ること
ができる。

すなわち、閉釦による誤出発により乗り損ったり、戸に
接触するｎＪ能性がなくなる。

同様に戸閉じ動作についても、初期設定として戸閉じ動
作速度コード（ｌ］ＣＬＳＰＣＤ）を中速度３に設定さ
れており（ステップ５００）、乗場呼びだけでエレベー
タ−が停止した場合の戸閉じ動作速度コード（１）ＣＬ
Ｓ）ＩｃＤ）は中低速度２に再設定する（ステップ６０
０，６１０）。

また、かご呼び２乗場呼びの有無による組合わせによっ
て戸開閉モード選択回路２２は、第３図のフローチャー
ト前半部のように、戸開き動作速度コード（１）ＯＰＳ
ＰＣＤ）、戸閉じ動作速度コード（ＤＣＬＳ）’ＣＤ）
を設定する（ステップ５００〜６１５）。

さらに、群管理エレベータ−において、群管理制御装置
１０は、エレベータ−群が偏昇運転、偏降運転、高頻度
運転、閑散時運転等の状態にあることを指令部１３が判
断し、それらの交通量情報を運転指令とともに号機制御
装置２０に伝え、交通社情報をもとに戸開閉モード選択
回路２２は、エレベータ−利用者の戸の動作速度コード
を設定する。第３図後半のフローチャートをホすように
。

多数の利用者がエレベータ−を使用して交通量が一定限
度を超える場合は、戸開き動作速度コード（１）０）’
５ＰＣＩ））と戸閉じ動作速度コード（ＤＣＬＳＰＣＤ
）をともに増す（ステップ７００〜７２０）。

また、かご内に多数の乗客が居て混雑する場合は、動作
速度コードを減算して交通量やかご内乗客状態による動
作速度コードを選択する（ステップ７３０〜７７０）。

第４図は特定階の乗場呼びゃ車椅子運転のような特定の
運転に関する戸の開閉動作速度コードを与えるフローチ
ャートで、車椅子運転呼び登録階へのサービス時は、戸
の開閉動作を低速にするのが好ましいため１戸開き動作
速度コード（υＯ）’Ｓ）’ＣＤ）から１を減算設定し
くステップ８００゜８２０）、戸閉じ動作速度コード（
ＤＣＬＳＰＣＩ））には１を設定する（ステップ８５０
）。

同様に重要人物の利用を判定すると（ステップ８１０）
、前述と同様に戸開き速度も戸閉め速度も低めとし、戸
当り音などを皆無とした清めらかな速度とし、ゆったり
とした開閉動作パターンを選択し、指令する。また、入
荷用エレベータ−における戸開き延長線Ｙや並設エレベ
ータ−に多用されている戸開放制限時間満了時（ステッ
プ８４０）には戸閉め速度コード（ＤＣＬＳＰＣＩ））
に１をセットし、戸閉め速度を特に低い速度からしだい
に早くなる速度パターンを選択し、指令する。これらの
場合にも、戸閉じ動作速度コード（υＣＬＳ）’ＣＤ）
をそれぞれ第４図のように設定する（ステップ８５０）
。

このように、利用者の意図に反して自動戸閉めする場合
は、単にかご上ブザーによる警報や音声案内によるだけ
では不十分であり、戸閉め速度の加速を遅らしたり、加
速度を小さくすることが有効である。

以上述べたように、戸開閉モード選択回路２２で設定し
た戸開閉動作速度コードは、戸開閉モード出力回路２５
を経て乗りかご上部に設置した戸開閉制御装置３０に送
信される。戸開閉速度パターン発生回路３１はこれを受
けて、例えば、戸開き動作速度コードが高速（ＤＯＰＳ
）’ＣＤ　＝　５　）の場合は。

第２図（ａ）の曲線Ｃ０５のような戸開き動作速度指令
を作成し、低速（Ｄｏ）’Ｓ）’ＣＤ＝　１　）の場合
は、曲線ＣＯ１のような戸開き動作速度指令を作成し、
戸開閉駆動装置３２に伝え１戸開閉駆動電動機４０を駆
動する。

第２図（ａ）の時間ｔ１は戸開閉駆動装置３２により戸
開きするかご何戸と乗場側戸が掛合するのに要する時間
であり、Ｖｉ）’　（重要人物）利用時はこれをｔｚｘ
に延長し滑らかに戸開きを行う。

一方、その一端に機械的に連結して取り付けである速度
帰還発電機５０は、実速度を検出し戸開閉制御装置３０
に速度帰還するので、戸開閉駆動電動機４０と機械的に
連結しているエレベータ−の戸６０の駆動速度を戸開閉
制御装置３０に速度帰還することになり、戸６０は戸開
き動作速度指令にしたがって、戸開き速度となる。

戸閉じ動作の場合は、戸６０の動作速度を戸閉じ動作速
度に応じた戸閉じ動作速度とすることにより、戸開き動
作時と同様に戸６０の戸閉じ速度を制御できる。

戸６０には機械的に取り付けである戸開き位置検出装置
７０があり、戸６０が開いた状態、閉じた状態を検出し
、戸開閉制御装置３０に出力しているので、故障診断回
路３３は開閉制御部２４の出力と比較しながら戸６０の
制御を行うことができ、例えば、戸６０に取り付けであ
る光電管による障害物検出信号（図示省略）と突き合わ
せて、戸開き状態で戸６０の間にはさまった障害物に対
して反転動作、さらには速度指令と実際の戸６０の動き
との比較により故障診断を行うことができる。このよう
なシステム構成で、戸開閉モード選択回路２２に応じた
戸開閉速度パターンを多数準備することによって多様な
戸開き１戸閉じ動作を行うことがａＪ能である。

第１図の戸開閉モード選択回路２２は必ずしも必要でな
いが、戸開き動作速度コード（Ｄｏ）Ｉｓ）Ｉｃυ）と
戸閉め動作速度コード（ＤＣＬＳＰＣＤ）の両方を常時
戸開閉制御装置３０に与える必要がないことに着目した
改善であり、これにより号機制御装置２０との渡り信号
の点数を低減できる。

以上述べたように１乗場呼び、かご呼び、交通状態等に
より、戸開き動作速度パターン、戸閉じ動作速度パター
ンを変えて制御を行うことができるので、多数のエレベ
ータ−利用者は、目的階まで迅速に移動ｇＪ能である。

また、乗場の待ち客に対してのエレベータ−の到着時間
も同時に短縮されることになり、エレベータ−運転効率
の向上をはかることができる。

さらに、シュミレーションの事例を紹介すると、速度２
４０　ｍ／ｆｆｌ１ｎ　、定員２４名２群管理台数６台
／グループ、サービス階床１６階床の一般事務所での想
定例では、戸開き動作時間を１停止階を１秒短縮するこ
とにより、昼食時の特定階への偏昇運転モードでは３秒
程度、平常時では１．５秒程度到着待ち時間を短縮する
ことがａＪ能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、停止階での戸開
き動作速度、戸閉め動作速度を乗場呼び。

かご呼び、交通状態等によって変えることができるので
、各階での停止時間を短縮することができ。

多数のエレベータ−利用者を目的階まで迅速に移動ｕｆ
能であり、かつ、乗場の待ち客に対してのエレベータ−
の到着時間を短縮できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のエレベータ−戸開閉制御装置を含む一
実施例を示すシステム構成図、第２図は本発明によ−る
エレベータ−戸開閉制御装置における戸開き速度曲線及
び戸閉め速度曲線を示す線図、第３図及び第４図は本発
明におけるエレベータ−戸開閉制御装置における戸開閉
モード選択回路の速度コード決定ルールの一実施例を示
すフローチャートである。 １０・・・群管理制御装置、１１・・・乗場呼び登録回
路、１２・・・演算部、１３・・・指令部、２０・・・
号機制御装置、２１・・・かご呼び登録装置、２２・・
・戸開閉モード選択回路、２３・・・戸開き時限選択回
路、２４・・・開閉制御部、２５・・・戸開閉モード出
力回路、３０・・・戸開閉制御装置、３１・・・戸開閉
速度パターン発生回路、３２・・・戸開閉駆動装置、３
３・・・故障診断回路、４ｏ・・・戸開閉駆動電動機、
５０・・・速度帰還発電機、６０・・・戸、７０・・・
戸開き位置検出装置。 −〇 第１図 高Ｚ口 （（Ｌ） （ｂ） 県３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エレベーターの戸開閉制御装置において、かご呼び
   で停止する場合は、戸開閉動作速度を高速開閉動作速度
   パターンに、乗場呼びで停止する場合は、低速開閉動作
   速度パターンにする手段を具備することを特徴とするエ
   レベーター戸開閉制御装置。 ２、エレベーターの戸開閉制御装置において、交通量に
   応じて戸開き動作速度パターン、戸閉じ動作速度パター
   ンを高加速あるいは低加速動作のいずれかを選択する手
   段を具備することを特徴とするエレベーター戸開閉制御
   装置。 ３、エレベーターの戸開閉制御装置において、車椅子呼
   び、ＶＩＰ呼び、荷物積み込みなどの長時間停止または
   戸開放制限時間付エレベーターの制限時間が経過した場
   合に戸開き動作速度または戸閉じ動作速度を低速に選択
   する手段を具備することを特徴とするエレベーター戸開
   閉制御装置。