JP7215549B1 - エレベータ保守システム - Google Patents

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Abstract

【課題】保守作業の際に、作業対象とする乗りかごや昇降駆動装置に迅速にアクセスできること。【解決手段】移動路2一つ当たりで複数の乗りかご3が移動する昇降一体型エレベータ、または、乗りかご3と昇降駆動装置4とが分離・結合する昇降分離型エレベータに適用され、乗場5ごとに設けられた乗場操作盤と、前記乗りかご3の運行を管理する群管理サーバーと、を備え、点検モードとなった場合、前記群管理サーバーは、前記昇降一体型エレベータでは、前記乗場操作盤により指定された作業対象乗りかご3Aを、空かご状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場5まで移動させ、前記昇降分離型エレベータでは、前記乗場操作盤により指定され、前記昇降駆動装置4が結合した状態の作業対象乗りかご3Aを、空かご状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場5まで移動させる、エレベータ保守システムである。【選択図】図5

Description

本発明は、保守作業を行う際に用いられるエレベータ保守システムに関する。
従来から、移動路一つ当たりで複数の乗りかごが移動するエレベータや、乗りかごと、乗りかごを昇降させるための装置(昇降駆動装置)とが分離・結合するエレベータが提案されている(後者につき、例えば特許文献1)。
このような構成のエレベータにおいて、点検、修理等の保守作業の際に、作業対象とする乗りかごや昇降駆動装置に迅速にアクセスできる必要がある。
特開2016-121021号公報
よって本発明は、保守作業の際に、作業対象とする乗りかごや昇降駆動装置に迅速にアクセスできるエレベータ保守システムを提供することを目的とする。
本発明は、移動路一つ当たりで昇降駆動装置を備えた複数の乗りかごが移動する昇降一体型エレベータ、または、1台以上の乗りかごと各乗りかごを移動させる昇降駆動装置とが分離・結合する昇降分離型エレベータに適用されるエレベータ保守システムであって、乗場ごとに設けられ、点検等の保守作業を行う作業者によって操作される乗場操作盤と、前記昇降一体型エレベータでは前記乗りかごの運行を管理し、前記昇降分離型エレベータでは前記乗りかご、前記昇降駆動装置の各々の運行を管理する群管理サーバーと、を備え、前記乗場以外に、前記乗りかごの保守作業の際に用いられる、前記乗場操作盤が設けられた保守専用スペースが備えられることがあり、前記群管理サーバーは、前記乗りかごが使用状態であるか空きかご状態であるかを認識可能であり、前記乗場操作盤は、保守作業開始から終了までの間投入されて点検モードとなる点検スイッチと、各乗りかごに割り当てられている識別符号を指定すべく操作されるアクセス指定入力手段とを備えるか、または、前記点検スイッチ及び前記アクセス指定入力手段の操作情報と同じ情報を外部から受け入れる情報入力手段を備え、前記点検モードとなり、かつ、前記識別符号が指定された場合、前記乗場操作盤は、前記群管理サーバーに対して、前記点検モードになったこと、及び、指定された前記識別符号に対応した前記乗りかごである作業対象乗りかごを通知し、前記通知を受けた前記群管理サーバーは、
前記昇降一体型エレベータでは、前記作業対象乗りかごを、空かご状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースまで移動させ、前記昇降分離型エレベータでは、前記昇降駆動装置が結合した状態の前記作業対象乗りかごを、空かご状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースまで移動させる、エレベータ保守システムである。
この構成では、作業対象乗りかごを、すぐに保守作業が開始できる空かご状態で作業者のいる乗場または前記保守専用スペースに移動させることができる。
また、前記群管理サーバーは、前記点検モードが解除されるまで前記作業対象乗りかごに対して乗場呼を割り当てないものとできる。
この構成では、保守作業が終了していない作業対象乗りかごが別の乗場に向かって移動してしまうことを防止できる。
また、前記群管理サーバーは、前記作業対象乗りかごと前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースとの間の呼び出し移動区間に別の乗りかごが存在する場合、前記別の乗りかごが空きかご状態であることを条件に、前記別の乗りかごを前記呼び出し移動区間から外すように移動させるものとできる。
この構成では、呼び出し移動区間に別の乗りかごが存在していても、作業対象乗りかごを速やかに作業者のいる乗場または前記保守専用スペースまで移動させられる。
また、本発明は、乗りかごと当該乗りかごを移動させる昇降駆動装置とが分離・結合する昇降分離型エレベータに適用されるエレベータ保守システムであって、乗場ごとに設けられ、点検等の保守作業を行う作業者によって操作される乗場操作盤と、前記乗りかご、前記昇降駆動装置の各々の運行を管理する群管理サーバーと、を備え、前記乗場以外に、前記昇降駆動装置の保守作業の際に用いられる、前記乗場操作盤が設けられた保守専用スペースが備えられることがあり、前記群管理サーバーは、前記乗りかごと前記昇降駆動装置との各々に関し、結合状態であるか分離状態であるか、かつ、各々がどの位置にあるかを認識可能であり、前記乗場操作盤は、保守作業開始から終了までの間投入されて点検モードとなる点検スイッチと、各昇降駆動装置に割り当てられている識別符号を指定すべく操作されるアクセス指定入力手段とを備えるか、または、前記点検スイッチ及び前記アクセス指定入力手段の操作情報と同じ情報を外部から受け入れる情報入力手段を備え、前記点検モードとなり、かつ、前記識別符号が指定された場合、前記乗場操作盤は、前記群管理サーバーに対して、前記点検モードになったこと、及び、指定された前記識別符号に対応した前記昇降駆動装置である作業対象昇降駆動装置を通知し、前記通知を受けた前記群管理サーバーは、前記作業対象昇降駆動装置を、前記分離状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースまで移動させる、エレベータ保守システムである。
この構成では、作業対象昇降駆動装置を、すぐに保守作業が開始できる分離状態で作業者のいる乗場または前記保守専用スペースに移動させることができる。
また、前記昇降駆動装置には前記乗場呼が割り当てられることが可能であり、前記群管理サーバーは、前記点検モードが解除されるまで前記作業対象昇降駆動装置に対して乗場呼を割り当てないものとできる。
この構成では、保守作業が終了していない作業対象昇降駆動装置が別の乗場に向かって移動してしまうことを防止できる。
また、本発明は、乗りかごと当該乗りかごを移動させる昇降駆動装置とが分離・結合する昇降分離型エレベータに適用されるエレベータ保守システムであって、乗場ごとに設けられ、点検等の保守作業を行う作業者によって操作される乗場操作盤と、前記乗りかご、前記昇降駆動装置の各々の運行を管理する群管理サーバーと、を備え、前記乗場以外に、前記乗りかご及び前記昇降駆動装置の保守作業の際に用いられる、前記乗場操作盤が設けられた保守専用スペースが備えられることがあり、前記群管理サーバーは、前記乗りかごと前記昇降駆動装置との各々に関し、結合状態であるか分離状態であるか、かつ、各々がどの位置にあるかを認識可能であり、前記乗場操作盤は、保守作業開始から終了までの間投入されて点検モードとなる点検スイッチと、各乗りかごに割り当てられている乗りかご識別符号と各昇降駆動装置に割り当てられている昇降駆動装置識別符号とを指定すべく操作されるアクセス指定入力手段とを備えるか、または、前記点検スイッチ及び前記アクセス指定入力手段の操作情報と同じ情報を外部から受け入れる情報入力手段を備え、前記点検モードとなり、かつ、前記乗りかご識別符号と前記昇降駆動装置識別符号とが組で指定された場合、前記乗場操作盤は、前記群管理サーバーに対して、前記点検モードになったこと、及び、指定された前記組に係る前記各識別符号に対応した前記乗りかご及び前記昇降駆動装置である作業対象乗りかご及び作業対象昇降駆動装置を通知し、前記通知を受けた前記群管理サーバーは、前記作業対象乗りかご及び前記作業対象昇降駆動装置を、前記結合状態となっており、かつ、空かご状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースまで移動させる、エレベータ保守システムである。
この構成では、作業対象乗りかご及び作業対象昇降駆動装置を、すぐに保守作業が開始できる、結合状態かつ空かご状態で作業者のいる乗場または前記保守専用スペースに移動させることができる。
また、前記昇降駆動装置には前記乗場呼が割り当てられることが可能であり、前記群管理サーバーは、前記点検モードが解除されるまで前記作業対象乗りかご及び前記作業対象昇降駆動装置に対して乗場呼を割り当てないものとできる。
この構成では、保守作業が終了していない作業対象乗りかご及び作業対象昇降駆動装置が別の乗場に向かって移動してしまうことを防止できる。
また、前記群管理サーバーは、前記作業対象乗りかごと前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースとの間の呼び出し移動区間に別の乗りかごが存在する場合、前記別の乗りかごが前記結合状態かつ空きかご状態であることを条件に、前記別の乗りかご及び当該乗りかごに結合した別の昇降駆動装置を前記呼び出し移動区間から外すように移動させるものとできる。
この構成では、呼び出し移動区間に別の乗りかごが存在していても、作業対象乗りかご及び作業対象昇降駆動装置の組を速やかに作業者のいる乗場または前記保守専用スペースまで移動させられる。
本発明では、作業対象乗りかごを、すぐに保守作業が開始できる空かご状態で作業者のいる乗場または前記保守専用スペースに移動させることができる。よって、保守作業の際に、作業対象とする乗りかごや昇降駆動装置に迅速にアクセスできる。
図1は、第1~第3実施形態に係るエレベータにて、乗りかごと昇降駆動装置とが一体とされた状態を示す、斜視での模式図である。 図2は、前記エレベータにて、単体の昇降駆動装置を示す、斜視での模式図である。 図3は、前記エレベータにて、単体の乗りかごを示す、斜視での模式図である。 図4は、前記エレベータにて、乗りかごが一方の昇降駆動装置から他方の昇降駆動装置に移動する様子を示す、斜視での模式図である。 図5は、前記エレベータの全ての昇降路と全ての乗場に対する複数の乗りかごの移動態様を示す、正面視での模式図である。 図6は、前記エレベータの乗場の周囲を示す模式図である。 図7は、第1~第4実施形態に係るエレベータ保守システムの構成ブロック図である。
-第1実施形態-
以下、本発明の一実施形態である第1実施形態について、図1~図7を示しつつ説明する(適宜、第2実施形態、第3実施形態に関しても言及する)。本実施形態は、1台以上の乗りかご3と各乗りかご3を移動させる昇降駆動装置4とが分離・結合する昇降分離型エレベータ(以下、エレベータ1)に適用されるエレベータ保守システム6である。乗りかご3自体は昇降機能を有していない。本実施形態は、主に乗りかご3に対して保守作業を行う場合(昇降駆動装置4に対して保守作業を行うこともできる)に対応する。なお本発明は、移動路一つ当たりで昇降駆動装置を一体的に備えた複数の乗りかごが移動する昇降一体型エレベータにも適用できるが、この種のエレベータに適用されるエレベータ保守システムに関しては第4実施形態として後述する。
第1実施形態の適用対象であるエレベータ1は、図5に示すように、移動路2として、建物内を複数の階床(フロア)にわたって上下方向に延びる昇降路2Aと、建物の1階部分に設けられ、昇降路2Aに隣接して水平方向に延びる横移動路2Bと、昇降路2A及び横移動路2Bを自在に移動する乗りかご3と、昇降路2Aを上下方向に移動する昇降駆動装置4と、を備える。乗りかご3は、昇降路2A内を昇降して建物の各階に設けられる乗場5に停止可能である。図5に示す構成では、昇降路2Aが図示左右に並列して2本設けられており、上下方向には5階分延びている。また、並列する昇降路2A,2A間で、乗りかご3が水平方向に移動可能(3階部分に矢印を示す)なように両昇降路2A,2Aが連通している。また、図示右方の昇降路2Aの1階部分の右側に連通して横移動路2Bが設けられている。これら連通した部分には、開閉可能なゲートを設けておき、ゲートを閉鎖することで乗りかご3の移動を制限することもできる。横移動路2Bには3台の乗りかご3が配置可能である。このため、建物の1階部分については、乗場5が5か所設けられる。なお、横移動路2Bには昇降駆動装置4は設けられておらず、乗りかご3を水平方向に移動可能とする機構のみが設けられている。この機構は、昇降駆動装置4に設けられた軌道部41と同様であってよい。昇降路2Aに位置する2か所の乗場5については乗りかご3を直接昇降させられるが、横移動路2Bに位置する3か所の乗場5については、乗りかご3を昇降路2Aまで水平移動させた上で昇降させる必要がある。なお、符号を一か所にだけ付したが、図5に示した13か所の枡全てが乗場5である。
乗場5には後述する乗場マイコン62が設けられており、図6に示すように、乗場ドア51の側方壁面に、乗場マイコン62の一部を構成する乗場操作盤621が露出している。乗場操作盤は通常時に利用者が乗りかご3を呼び出す際に操作(例えばボタン操作)される。また、後述のように、保守作業時には作業者Mに操作される。
第1~第3実施形態に係るエレベータ1の物理的な構成は、本願の発明者の先願に係る特許文献1に記載された構成と共通している。以下にこの物理的な構成を説明する。図1は、昇降駆動装置4に対して乗りかご3を結合させた状態を示している。昇降駆動装置4は、図2に示すように、昇降路2Aの内部に設けられたガイドレール21に沿っていて、吊ロープ22により昇降可能に構成されている。ここで、従来のトラクション式エレベータにおいては、吊ロープに連結した乗りかごそのものを昇降させていた。第1~第3実施形態では、従来の乗りかご部分を昇降駆動装置4に置き換え、さらに昇降駆動装置4の正面側垂直面に水平方向に延びる溝状の軌道部41を設けた構成とすることで、乗りかご3が軌道部41に沿って水平移動できるように構成されている。昇降駆動装置4は、乗りかご3が結合していない分離状態で、乗りかご3が無い空いた空間を、別のエレベータの乗りかご3や昇降駆動装置4が垂直方向に通過することを妨げないように構成されている。つまり、一つの昇降路2Aにおいて、一の昇降駆動装置4の移動軌跡と、他の昇降駆動装置4の移動軌跡とが重ならないように構成されている。このような構成により、垂直移動及び水平移動する乗りかご3が交差可能になり、省スペースの点で有利な建物等構造物のレイアウトができる。なお、本実施形態の構成はトラクション式であるが、その他の駆動方式でも実施可能である。
図3は、本実施形態の乗りかご3を正面側から示したものである。乗りかご3は、利用者が搭乗する乗りかご本体31、及び、乗りかご本体31の背面に、水平方向に延びるように突出しており、昇降駆動装置4の軌道部41を走行するための軌道走行部32を備える。なお、軌道走行部32は、乗りかご本体31の側面に設けられていてもよいし、側面及び背面の両方に設けられていてもよい。
乗りかご本体31は、開閉により内外を連通させるかごドア33を備える。本実施形態のかごドア33は、開閉単位(一枚のドア、または、開閉の際の移動方向が同じ複数枚のドアから構成される単位)が対称に一対(二つ)設けられた両開きとされている。なお、乗場ドア51も同様の形態とされている。なお、本実施形態では乗りかご3が、昇降路2A、横移動路2Bを越えて上下左右に移動するため、万が一、他の乗りかご3が衝突した場合の衝撃を緩和するため、乗りかご本体31の外部に位置する緩衝装置を設けておくこともできる。この緩衝装置は、乗りかご本体31に直接固定することもできるし、昇降駆動装置4に移動可能に設けられていて、乗りかご本体31を囲むように位置する(乗りかご本体31には直接固定しない)ようにすることもできる。また、乗りかご3の外部(軌道走行部32を含む)の保守をかご内から行うことができるように、保守用開閉口(ハッチ)を乗りかご本体31に設けてもよい。
図4は、水平方向に並んだ2台の昇降駆動装置4,4間で、乗りかご3が軌道部41,41を通じて移動している途中状態を示している。乗りかご3を移動させるための駆動手段(モータ、調速手段、駆動力出力手段)は、乗りかご3が有していてもよいし、昇降駆動装置4が有していてもよい。例えば、軌道走行部32と軌道部41とに亘って、前記駆動手段としてのリニアモータが形成されたことにより、軌道走行部32と軌道部41とが相対的に水平移動する。このリニアモータ以外に、軌道走行部32または軌道部41に回転モータと、これにより駆動される車輪等の回転体を備えた構造により、軌道走行部32と軌道部41とが相対的に水平移動するものであってもよい。また、駆動手段に対する電源供給は、乗りかご3、昇降駆動装置4のいずれかの側に備えた蓄電装置から供給してもよいし、外部電源から供給してもよい。
本実施形態のエレベータ保守システム6は、図7に示すように、乗りかご3、昇降駆動装置4の各々の運行を管理する群管理サーバー61と、群管理サーバー61の管理下にある乗場マイコン62、昇降駆動装置マイコン63、乗りかご制御マイコン64を備える。乗場マイコン62は、乗場5ごとに設けられ、人により操作される入力部である乗場操作盤621を備え、操作内容を群管理サーバー61に伝達する。群管理サーバー61は、利用者の乗場操作盤621の操作に応じ、適切な乗りかご3に乗場呼を割り当てて、利用者のいる乗場5まで移動させる。また、乗場操作盤621は、点検等の保守作業を行う作業者Mによって操作される。乗場操作盤621は、保守作業時に操作される部分として、点検スイッチ6211とアクセス指定入力手段6212を備える。昇降駆動装置マイコン63は、昇降駆動装置4に設けられており、昇降路2A内の現在位置や、乗りかご3の着脱状態を群管理サーバー61に伝達する。乗りかご制御マイコン64は乗りかご3に設けられており、かご内に設けられている操作盤の操作内容を群管理サーバー61に伝達したり、かご内の照明、ディスプレイ装置、ファン等を制御したりする。
群管理サーバー61は、乗りかご3が使用状態(例えば利用者の搭乗状態)であるか、かご内の空間に少なくとも利用者が誰もいない空きかご状態であるかを認識可能である。この認識のため、各乗りかご3には、センサやカメラ等を有していて、かご内部の状況を検知できる空きかご検知手段が設けられており、この空きかご検知手段の検知結果を受けて、群管理サーバー61は前記認識を行う。空きかご検知手段は、前記の他、かご内の操作盤が所定時間操作されない状態であること(利用者が乗っていれば、通常は操作盤の操作がなされるため)をもって空きかご状態を検知することもできる。群管理サーバー61はまた、乗りかご3が移動路2のどの位置にあるかを認識する。
点検スイッチ6211は、作業者Mにより保守作業開始から終了までの間投入される。この投入により点検モードとなる。アクセス指定入力手段6212は、各乗りかご3にあらかじめ割り当てられている識別符号を指定すべく操作される。点検スイッチ6211により点検モードとなり、かつ、アクセス指定入力手段6212により識別符号が指定された場合、乗場操作盤621は、群管理サーバー61に対して、点検モードになったこと、及び、指定された識別符号に対応した乗りかご3である作業対象乗りかご3Aを通知する。前記通知を受けた群管理サーバー61は、昇降駆動装置4が結合した状態の作業対象乗りかご3Aを、空かご状態であることを条件に、乗場操作盤621が操作された乗場5(作業者Mのいる乗場5)まで移動させる。作業対象乗りかご3Aが乗場5に到着すれば、作業者Mによる実際の作業が開始される。実際の作業が終了すれば、作業者Mが点検スイッチ6211を切る操作を行う。これにより通常モードに戻る。以上のような構成により、保守作業の際に、作業対象乗りかご3Aや作業対象乗りかご3Aに結合された昇降駆動装置4に迅速にアクセスできる。
群管理サーバー61は、点検モードが解除されるまでに対して乗場呼を割り当てない。このため、保守作業が終了していない作業対象乗りかご3Aが別の乗場5に向かって移動してしまうことを防止できる。
また、群管理サーバー61は、移動路2において、作業対象乗りかご3Aと乗場操作盤621が操作された乗場5との間の呼び出し移動区間に別の乗りかご3が存在する場合、別の乗りかご3が空きかご状態であることを条件に、別の乗りかご3を呼び出し移動区間から外すように移動させる。これにより、呼び出し移動区間に別の乗りかご3が存在していても、作業対象乗りかご3Aを速やかに作業者Mのいる乗場5まで移動させられる。なお、別の乗りかご3が空きかご状態でない場合には、別の乗りかご3が呼び出し移動区間から外れるか、別の乗りかご3が空きかご状態となるまで、作業対象乗りかご3Aの移動は待機状態となる(作業対象乗りかご3Aを別の乗りかご3の手前まで移動させてもよい)。
なお、保守作業中は、作業対象乗りかご3Aが止まっている乗場5以外を利用するように別の乗りかご3を運転することができるし、例えば作業対象乗りかご3Aが止まっている乗場5を含むように指定された複数の乗場5~5以外を利用するように別の乗りかご3を運転することができる。また、作業対象乗りかご3Aの位置する昇降路2A全体を使用停止にすることもできる。
-第2実施形態-
次に第2実施形態に関し、主に第1実施形態と相違する点につき説明する。物理的構成は第1実施形態と同じであるから、個別の図示は行わない。第2実施形態は、もっぱら昇降駆動装置4の保守作業を行う場合に対応する。本実施形態の群管理サーバー61は、乗りかご3と昇降駆動装置4との各々に関し、結合状態であるか分離状態であるか、かつ、各々が移動路2のどの位置にあるかを認識可能である。この認識のため、乗りかご3、昇降駆動装置4のうち少なくとも一方に、他方との結合状態を検知するセンサを有する結合検知手段が設けられ、また、移動路2に乗りかご3及び昇降駆動装置4の位置を検知するセンサを有する位置検知手段が設けられており、これら各検知手段の検知結果を受けて、群管理サーバー61は前記認識を行う。なお、結合状態の検知や位置検知をできるのであれば、センサ以外の構成を採用してもよい。
乗場操作盤621は、保守作業開始から終了までの間投入されて点検モードとなる、第1実施形態と同様の点検スイッチ6211、及び、各昇降駆動装置4に割り当てられている識別符号を指定すべく操作されるアクセス指定入力手段6212を備える。
点検スイッチ6211により点検モードとなり、かつ、アクセス指定入力手段6212により識別符号が指定された場合、乗場操作盤621は、群管理サーバー61に対して、点検モードになったこと、及び、指定された識別符号に対応した昇降駆動装置4である作業対象昇降駆動装置4Aを通知する。前記通知を受けた群管理サーバー61は、作業対象昇降駆動装置4Aを、分離状態であることを条件に、乗場操作盤621が操作された乗場5(作業者Mのいる乗場5)まで移動させる。本実施形態では、作業対象昇降駆動装置4Aだけを乗場5に移動させることができるので、作業者が乗場ドア51から作業対象昇降駆動装置4Aに直接(乗りかご3が邪魔にならずに)アクセスできる。なお、この場合、作業者は移動路2の内部に入ることになるので、群管理サーバー61は、少なくとも保守作業が行われている乗場5に乗りかご3や他の昇降駆動装置4が移動してくることを禁止する。また、作業対象昇降駆動装置4Aの保守作業を行う場合、移動路2の内部には足場がない状態である。このため例えば、群管理サーバー61により、保守作業を行う乗場5の下方位置(下層階等)に他の乗りかご3を移動させ、この乗りかご3の天井板を足場として利用してもよい。
昇降駆動装置4には乗場呼が割り当てられることが可能であり、群管理サーバー61は、点検モードが解除されるまで作業対象昇降駆動装置4Aに対して乗場呼を割り当てない。このため、保守作業が終了していない作業対象昇降駆動装置4Aが別の乗場5に向かって移動してしまうことを防止できる。本実施形態にて、昇降駆動装置4に乗場呼が割り当てられる設定は、乗りかご3と昇降駆動装置4に独立した識別符号が相互に関連せずに付与されており、乗場操作盤621の操作により、乗りかご3と昇降駆動装置4の各々に乗場呼が割り当てられるものとされている。その他、乗りかご3と昇降駆動装置4に独立した識別符号が付与されているが、乗りかご3の識別符号と昇降駆動装置4の識別符号とには、結合状態に対応した関連付けがなされており、乗場操作盤621の操作により、乗りかご3に乗場呼が割り当てられ、それに伴い従属的に、前記乗りかご3に結合された昇降駆動装置4に乗場呼が割り当てられるような設定であってもよい。
-第3実施形態-
次に第3実施形態に関し、主に第1実施形態と相違する点につき説明する。物理的構成は第1実施形態と同じであるから、個別の図示は行わない。第3実施形態は、乗りかご3と昇降駆動装置4の組に対して保守作業を行う場合に対応する。なお、乗りかご3と昇降駆動装置4の組は、点検モードとなった時点で結合状態(ひとまとまり)であってもよいし、分離状態(ばらばら)であってもよい。本実施形態の群管理サーバー61は、第2実施形態と同じく、乗りかご3と昇降駆動装置4との各々に関し、結合状態であるか分離状態であるか、かつ、各々が移動路2のどの位置にあるかを認識可能である。
乗場操作盤621は、保守作業開始から終了までの間投入されて点検モードとなる、第1実施形態及び第2実施形態と同様の点検スイッチ6211、及び、各乗りかご3に割り当てられている乗りかご識別符号と各昇降駆動装置4に割り当てられている昇降駆動装置識別符号とを指定すべく操作されるアクセス指定入力手段6212を備える。
点検スイッチ6211により点検モードとなり、かつ、アクセス指定入力手段6212により乗りかご識別符号と昇降駆動装置識別符号とが組で指定された場合、乗場操作盤621は、群管理サーバー61に対して、点検モードになったこと、及び、指定された前記組に係る各識別符号に対応した乗りかご3及び昇降駆動装置4である作業対象乗りかご3A及び作業対象昇降駆動装置4Aを通知する。前記通知を受けた群管理サーバー61は、作業対象乗りかご3A及び作業対象昇降駆動装置4Aを、結合状態となっており、かつ、空かご状態であることを条件に、乗場操作盤621が操作された乗場5(作業者Mのいる乗場5)まで移動させる。なお、図5に示すように、前記組に係る作業対象乗りかご3Aと作業対象昇降駆動装置4Aとが結合状態になっていない場合もあり得るが、その場合、群管理サーバー61は、前記組に係る作業対象乗りかご3Aと作業対象昇降駆動装置4Aとを結合させてから、前記乗場5まで移動させる、または、前記組に係る作業対象乗りかご3Aと作業対象昇降駆動装置4Aとを別々に前記乗場5まで移動させ、前記乗場5にて両者を結合させる。図5に示した状態は、作業対象昇降駆動装置4Aが既に前記乗場5に到達しており、作業対象乗りかご3Aが図中に太い矢印で示した経路の順で水平移動及び垂直移動して前記乗場5まで到達する。
第2実施形態と同様に、昇降駆動装置4には乗場呼が割り当てられることが可能であり、群管理サーバー61は、点検モードが解除されるまで作業対象乗りかご3A及び作業対象昇降駆動装置4Aに対して乗場呼を割り当てない。
また、群管理サーバー61は、作業対象乗りかご3Aと乗場操作盤621が操作された乗場5との間の呼び出し移動区間に別の乗りかご3が存在する場合、別の乗りかご3が結合状態かつ空きかご状態であることを条件に、別の乗りかご3及び当該乗りかご3に結合した別の昇降駆動装置4を呼び出し移動区間から外すように移動させる。これにより、呼び出し移動区間に別の乗りかごが存在していても、作業対象乗りかご3A及び作業対象昇降駆動装置4Aの組を速やかに作業者Mのいる乗場5まで移動させられる。なお、別の乗りかご3が空きかご状態でない場合には、別の乗りかご3が呼び出し移動区間から外れるか、別の乗りかご3が空きかご状態となるまで、作業対象乗りかご3A及び作業対象昇降駆動装置4Aの組の移動は待機状態となる(作業対象乗りかご3A及び作業対象昇降駆動装置4Aの組を別の乗りかご3の手前まで移動させてもよい)。
-第4実施形態-
次に第4実施形態に関し、主に第1実施形態と相違する点につき説明する。第4実施形態は、移動路2(例えば昇降路2Aが該当するが、横移動路2Bを含んでもよい)一つ当たりで、昇降駆動装置を備えた複数の乗りかごが移動する昇降一体型エレベータに適用されるエレベータ保守システム6である。つまり、第4実施形態の適用対象であるエレベータ1の昇降路、及び各乗りかごは、従来のトラクション式エレベータにおけるものと同じである。ただし、本実施形態の乗りかごは、さらに水平移動可能に構成されていてもよい。また本実施形態では、移動路2一つ当たりで複数の乗りかごが存在するが、この構成は「マルチカーエレベータ」として従来から公知である。従って、本実施形態のエレベータ1の機構に関して詳細な構成の説明は行わない(図7を除き、図示もしていない)。なおここでは、第1~第3実施形態と同一の構成にのみ符号を付している。
本実施形態では、第1~第3実施形態と異なり、乗りかごと昇降駆動装置が不可分で一体とされている。群管理サーバー61は、乗りかごの運行を管理する。
第1実施形態と同様に、点検スイッチ6211により点検モードとなり、かつ、アクセス指定入力手段6212により識別符号が指定された場合、乗場操作盤は、群管理サーバー61に対して、点検モードになったこと、及び、指定された識別符号に対応した乗りかごである作業対象乗りかごを通知する。前記通知を受けた群管理サーバー61は、作業対象乗りかごを、空かご状態であることを条件に、乗場操作盤621が操作された乗場5(作業者のいる乗場5)まで移動させる。作業対象乗りかごが乗場5に到着すれば、作業者による実際の作業が開始される。実際の作業が終了すれば、作業者が点検スイッチ6211を切る操作を行う。以上のような構成により、保守作業の際に、作業対象とする乗りかごや昇降駆動装置に迅速にアクセスできる。
また、群管理サーバー61は、作業対象乗りかごと乗場操作盤621が操作された乗場5との間の呼び出し移動区間に別の乗りかごが存在する場合、別の乗りかごが空きかご状態であることを条件に、別の乗りかごを呼び出し移動区間から外すように移動させる。乗りかごが昇降移動のみ可能な構成である場合は、呼び出し移動区間の上方または下方に移動させる。乗りかごが水平移動も可能な構成である場合は、呼び出し移動区間の側方に移動させることもできる。
なお、本発明のエレベータは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
例えば、前記各実施形態における、乗場5のある昇降路2A、横移動路2Bの他に、乗場操作盤621を有する保守専用スペース7を設けておき(図5の二点鎖線表示参照)、そこに乗場5と同じように作業対象乗りかご3Aを移動させて保守作業を行わせることもできる。この場合、保守専用スペース7に、昇降駆動装置4の軌道部41と同様の構成を設けておけば、保守専用スペース7で作業対象乗りかごを水平方向に移動させることができる。また、保守専用スペース7は、昇降路2Aの下端を乗場5のない位置に(地階側に)延長して設けることもできるし、昇降路2Aの上端を乗場5のない位置に(屋上側に)延長して設けることもできる。
また、前記各実施形態では、作業者が直接乗場操作盤621(点検スイッチ6211及びアクセス指定入力手段6212)の操作を行うものとしていたが、これに限らず、乗場操作盤621が、点検スイッチ6211及びアクセス指定入力手段6212の操作情報と同じ情報を外部から受け入れる情報入力手段を備え、作業者の操作端末(例えばタブレット、スマートフォン)から情報入力手段に情報を送信できるよう構成することもできる。
また、点検スイッチ6211及びアクセス指定入力手段6212の操作は、即時に有効になる操作であってもよいし、一定時間後に有効になる予約操作であってもよい。このような予約操作を行うことにより、作業対象乗りかご3Aが、作業者のいる乗場5まで移動を開始するまでにタイムラグを生じさせられるので、作業対象乗りかご3Aが前記移動の前に空きかご状態(すぐに保守作業できる状態)となっている確率を高めることができる。また、群管理サーバー61は、前記予約操作が行われた以降に、作業対象乗りかご3Aまたは作業対象昇降駆動装置4Aに対して乗場呼を割り当てないようにしてもよい。そうすることで、作業対象乗りかご3Aが前記移動の前に空きかご状態(すぐに保守作業できる状態)となっている確率をさらに高めることができる。
1…エレベータ、2…移動路、2A…昇降路、2B…横移動路、3…乗りかご、3A…作業対象乗りかご、4…昇降駆動装置、4A…作業対象昇降駆動装置、5…乗場、6…エレベータ保守システム、7…保守専用スペース、21…ガイドレール、22…吊ロープ、31…乗りかご本体、32…軌道走行部、33…かごドア、41…軌道部、51…乗場ドア、61…群管理サーバー、62…乗場マイコン、63…昇降駆動装置マイコン、64…乗りかご制御マイコン、621…乗場操作盤、6211…点検スイッチ、6212…アクセス指定入力手段、M…作業者

Claims (8)

  1. 移動路一つ当たりで昇降駆動装置を備えた複数の乗りかごが移動する昇降一体型エレベータ、または、1台以上の乗りかごと各乗りかごを移動させる昇降駆動装置とが分離・結合する昇降分離型エレベータに適用されるエレベータ保守システムであって、
    乗場ごとに設けられ、点検等の保守作業を行う作業者によって操作される乗場操作盤と、前記昇降一体型エレベータでは前記乗りかごの運行を管理し、前記昇降分離型エレベータでは前記乗りかご、前記昇降駆動装置の各々の運行を管理する群管理サーバーと、を備え、
    前記乗場以外に、前記乗りかごの保守作業の際に用いられる、前記乗場操作盤が設けられた保守専用スペースが備えられることがあり、
    前記群管理サーバーは、前記乗りかごが使用状態であるか空きかご状態であるかを認識可能であり、
    前記乗場操作盤は、保守作業開始から終了までの間投入されて点検モードとなる点検スイッチと、各乗りかごに割り当てられている識別符号を指定すべく操作されるアクセス指定入力手段とを備えるか、または、前記点検スイッチ及び前記アクセス指定入力手段の操作情報と同じ情報を外部から受け入れる情報入力手段を備え、
    前記点検モードとなり、かつ、前記識別符号が指定された場合、前記乗場操作盤は、前記群管理サーバーに対して、前記点検モードになったこと、及び、指定された前記識別符号に対応した前記乗りかごである作業対象乗りかごを通知し、
    前記通知を受けた前記群管理サーバーは、
    前記昇降一体型エレベータでは、前記作業対象乗りかごを、空かご状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースまで移動させ、
    前記昇降分離型エレベータでは、前記昇降駆動装置が結合した状態の前記作業対象乗りかごを、空かご状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースまで移動させる、エレベータ保守システム。
  2. 前記群管理サーバーは、前記点検モードが解除されるまで前記作業対象乗りかごに対して乗場呼を割り当てない、請求項1に記載のエレベータ保守システム。
  3. 前記群管理サーバーは、前記作業対象乗りかごと前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースとの間の呼び出し移動区間に別の乗りかごが存在する場合、
    前記別の乗りかごが空きかご状態であることを条件に、前記別の乗りかごを前記呼び出し移動区間から外すように移動させる、請求項1または2に記載のエレベータ保守システム。
  4. 乗りかごと当該乗りかごを移動させる昇降駆動装置とが分離・結合する昇降分離型エレベータに適用されるエレベータ保守システムであって、
    乗場ごとに設けられ、点検等の保守作業を行う作業者によって操作される乗場操作盤と、前記乗りかご、前記昇降駆動装置の各々の運行を管理する群管理サーバーと、を備え、
    前記乗場以外に、前記昇降駆動装置の保守作業の際に用いられる、前記乗場操作盤が設けられた保守専用スペースが備えられることがあり、
    前記群管理サーバーは、前記乗りかごと前記昇降駆動装置との各々に関し、結合状態であるか分離状態であるか、かつ、各々がどの位置にあるかを認識可能であり、
    前記乗場操作盤は、保守作業開始から終了までの間投入されて点検モードとなる点検スイッチと、各昇降駆動装置に割り当てられている識別符号を指定すべく操作されるアクセス指定入力手段とを備えるか、または、前記点検スイッチ及び前記アクセス指定入力手段の操作情報と同じ情報を外部から受け入れる情報入力手段を備え、
    前記点検モードとなり、かつ、前記識別符号が指定された場合、前記乗場操作盤は、前記群管理サーバーに対して、前記点検モードになったこと、及び、指定された前記識別符号に対応した前記昇降駆動装置である作業対象昇降駆動装置を通知し、
    前記通知を受けた前記群管理サーバーは、前記作業対象昇降駆動装置を、前記分離状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースまで移動させる、エレベータ保守システム。
  5. 前記昇降駆動装置には前記乗場呼が割り当てられることが可能であり、
    前記群管理サーバーは、前記点検モードが解除されるまで前記作業対象昇降駆動装置に対して乗場呼を割り当てない、請求項4に記載のエレベータ保守システム。
  6. 乗りかごと当該乗りかごを移動させる昇降駆動装置とが分離・結合する昇降分離型エレベータに適用されるエレベータ保守システムであって、
    乗場ごとに設けられ、点検等の保守作業を行う作業者によって操作される乗場操作盤と、前記乗りかご、前記昇降駆動装置の各々の運行を管理する群管理サーバーと、を備え、
    前記乗場以外に、前記乗りかご及び前記昇降駆動装置の保守作業の際に用いられる、前記乗場操作盤が設けられた保守専用スペースが備えられることがあり、
    前記群管理サーバーは、前記乗りかごと前記昇降駆動装置との各々に関し、結合状態であるか分離状態であるか、かつ、各々がどの位置にあるかを認識可能であり、
    前記乗場操作盤は、保守作業開始から終了までの間投入されて点検モードとなる点検スイッチと、各乗りかごに割り当てられている乗りかご識別符号と各昇降駆動装置に割り当てられている昇降駆動装置識別符号とを指定すべく操作されるアクセス指定入力手段とを備えるか、または、前記点検スイッチ及び前記アクセス指定入力手段の操作情報と同じ情報を外部から受け入れる情報入力手段を備え、
    前記点検モードとなり、かつ、前記乗りかご識別符号と前記昇降駆動装置識別符号とが組で指定された場合、前記乗場操作盤は、前記群管理サーバーに対して、前記点検モードになったこと、及び、指定された前記組に係る前記各識別符号に対応した前記乗りかご及び前記昇降駆動装置である作業対象乗りかご及び作業対象昇降駆動装置を通知し、
    前記通知を受けた前記群管理サーバーは、前記作業対象乗りかご及び前記作業対象昇降駆動装置を、前記結合状態となっており、かつ、空かご状態であることを条件に、前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースまで移動させる、エレベータ保守システム。
  7. 前記昇降駆動装置には前記乗場呼が割り当てられることが可能であり、
    前記群管理サーバーは、前記点検モードが解除されるまで前記作業対象乗りかご及び前記作業対象昇降駆動装置に対して乗場呼を割り当てない、請求項6に記載のエレベータ保守システム。
  8. 前記群管理サーバーは、前記作業対象乗りかごと前記乗場操作盤が操作された乗場または前記保守専用スペースとの間の呼び出し移動区間に別の乗りかごが存在する場合、
    前記別の乗りかごが前記結合状態かつ空きかご状態であることを条件に、前記別の乗りかご及び当該乗りかごに結合した別の昇降駆動装置を前記呼び出し移動区間から外すように移動させる、請求項6または7に記載のエレベータ保守システム。
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